むかしの仲間 木下杢太郎
むかしの仲間も遠く去ればまた日ごろ顏あはせねば知らぬ昔と變りなきはかなさよ春になれば草の雨三月櫻四月すかんぽの花のくれなゐまた五月には杜若花とりどり人ちりぢりの眺め窗の外の入日雲
ドラゴンコミックス47-2;角川書店;¥900;A5判;;並製;152頁;△+;
BUNKASHA COMICS;ぶんか社;¥648;A5判;;並製;160頁;△+;
上記2書は、ともに2巻で完結。なんかどつちも1巻とは随分ちがつた重めのはなしになつてて、正直くたびれました。
花とゆめCOMICS;白泉社;¥390(¥200);新書判;;並製;183頁;△+;〈原案・取材〉川崎利江子
;晶文社;¥1,600;B6判;縦組;並製;318頁;△++;
エッセイ集。書き下ろし多数、既発表エッセイもかなりきびしく取捨選択してゐる気色である。ただ、ジャケットの前がはの袖に、ちなみに好きな女優、 私の一位は デコちゃん、 高峰秀子。 尊敬するのは 談志師匠。 椎名林檎? 見たことも 聴いたこともない。
とあるので(本集中に該当する記述はないが、「論座」誌での大月隆寛との対談でさう言うてゐた)、○はつけられません。
武藤康史(「人はどのようにして「書き手」になるか」参照。ちなみに、このひと国語学会員でもある)は、現在、新潮社版の江藤淳全集の編輯にたづさはつてゐるのだと思ふけれど、どこか「武藤康史雑文集覧」を出しては呉れないかなあ(そのときは是非正字正仮名で)。小谷野氏が、金井美恵子『タマや』を(講談社文庫)としてあげてゐるのは(p.123. 現在は河出文庫に所収)、もしかしたら、講談社文庫版の「解説」筆者、武藤氏へのリスペクトなのかしらん。
中公文庫;中央公論社;¥563(¥100);文庫判;縦組;並製;294頁;△;
奧附に1996年4月30日10版
とあるけれど、これは10刷だと思うていいだらうな。にしても、よく出てゐる。
角川スニーカー文庫(角川文庫11873);角川書店;¥419;文庫判;縦組;並製;159頁;△;企画・原作/GAINAX
;KKベストセラーズ;¥1,300(¥800);四六判;縦組;並製;283頁;△;
日本語ライブラリー;日本教文社;¥1,650(¥100);四六判;縦組;並製;245頁;△;
現代社会学選書;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;266頁;△;
最後のマルクス主義護教哲学者のやうに言はれることのおほいサルトルをアナーキストとして読みなほし、ポスト・モダニズムと接続しようとしたもの。どうなンすかねぇ。
JETS COMICS420;白泉社;¥505;B6判;;並製;197頁;△;
BIG SPIRITS COMICS SPECIAL;小学館;¥905;A5判;;並製;232頁;△;
BIG SPIRITS COMICS SPECIAL;小学館;¥876;A5判;;並製;211頁;△+;
あー、大人にならなくつちやなー。
;大修館書店;¥5,500(借覧);A5判;縦組;上製;392頁;;
;東京大学出版会;(借覧);四六判;縦組;上製;265頁;;
;文藝春秋;¥1,429(借覧);四六判;縦組;上製;263頁;△;
ジャンプコミックス;集英社;¥390;新書判;;並製;223頁;△;
朝日文庫;朝日新聞社;¥600(¥100);文庫判;縦組;並製;302頁;△;
;名古屋大学出版会;¥3,800(借覧);四六判;縦組;上製;392頁;△++;
『日本人のしつけは衰退したか』(講談社現代新書)で斯邦の読書人を瞠目せしめた広田氏の新著を読む(ちなみに、私はやくざな本読みなので、『日本人の…』は未読です)。「歴史社会学」は、やつぱりかうあるべきだよなぁ。著者は、俗流フーコー主義者がおちいりがちな〈常識〉に対するシニカルな態度にも充分意識的であつて、豊富なデータにささへられた立論には聴くべきところがおほからうと思ふ。教育に関心をもつ人は必読。
ところで、この本の50頁に、といふ字があつて、これは普通「毫」(下部要素は「毛」)だと思ふのだけれど、どうしてこんな(横画を一本除いた)デザインになつてるんでせうか。これから少し注意してみたい(印刷・製本は、(株)太洋社)。
◆ちなみに、「表外漢字字体表」では、(No.331)。[2001/3/7]
◆北澤[2000:283]にもこの字形が見受けられた。印刷・製本所は、図書印刷株式会社。[2001/6/18]
◆河西秀通[2001:116]『東北』にもこの字形あり。本文印刷、図書印刷。
;勁草書房;(借覧);四六判;縦組;上製;344頁;△;
うう。なんか非常に厄介なものを感じる。
太田出版;¥700;B5判;平綴;△;
HLC SILKY PRESENTS 016;白泉社;¥457;新書判;;並製;220頁;△;
遊学叢書14;勉誠出版;¥2,400;四六判;縦組;上製;233頁;;
日経ビジネス人文庫;日本経済新聞社;¥743(1割引);文庫判;縦組;並製;386頁;△+;文庫化にあたって大幅に加筆修正
著者は、倫理(学)上の問題を「感情」は括弧に入れてすべて「勘定」で考へるといふ「経済倫理学」の創唱
者(これについては、なにより快(怪?)著『経済倫理学入門』(中公新書)を参照のこと)。本書でも日本の現状が快刀乱麻を断つごとくズバスバと論じられてゐる。著者によれば、日本は(人はその能力に応じて働き、その必要に応じて与えられる
『共産党宣言』といふ意味において)社会主義なのだが、それはもう立ちゆかなくなつてゐる。そして、その処方箋は個人主義&市場主義だと言ふ。刺戟的な一書。
;筑摩書房;¥4,900(借覧);A5判;縦組;上製;416頁;△;
;花伝社(発行)・共栄書房(発売);¥2,800(借覧);A5判;縦組;上製;261頁;△?;
スゲェ。構造主義(含ポスト)を批判しながら、堂堂展開される社会と文学の歴史的諸形態
はマルクス主義全開(!)
『源氏物語』は、こうしたハーレム内部の抗争を描いたものであって、その仏教的無常観を除けば、近代以降の人間になんの感動も与えない。教養を売り物にハーレムに入り、その権力抗争にコミットした清少納言は、目を自然に向けたときだけ文学的才能を示した。(p.114. 第三章(二)アジア的(専制的)共同体における文学の諸形態「五 アジア的愛の確執」)
といふ訣で、けふは本気の「主義者」に学ぶ日。
スニーカー文庫・角川文庫11792;角川書店;¥514;文庫判;縦組;並製;247頁;△+;
あーひさびさに楽しかつた。
zetima(発売)・ソニーミュージックエンタテインメント(販売);¥971(レンタル);12:47;△;
うーむ。どうも私にはゴマキの良さつてわからんです。それあ、先週の「うたばん」を喰ひいるやうに見てはゐましたけどさ。
;文藝春秋;¥1,429;四六判;縦組;上製;268頁;△+;
さういへば一冊目を中条省平「仮性文藝時評」(『論座』誌)がとりあげてて、意外だつた(ちなみに、今号では新芥川賞、青来有一『聖水』を批判。おもしろかつた)。
私は、初出ではふせてあつた田中康夫長野県知事への2つの不安が読めてよかつた(p.250.)んだけど、当選後も永遠に書かなくて済めばいいのだが
と言うてゐたのに、ここに書いてあるのは不安的中といふことなのかしら。
図書館で、『群像』誌4月号の山口・坪内対談を見てびつくり。坪内さんつてこんな顔だつたつけ(なんか「ケイゾク」の朝倉みたいで怖い)。
講談社;¥238(いただきもの);A4判;中綴;△;
東芝EMI;¥971(レンタル);19:30;△;
デビュー曲に見られた「生誕の厄災」がすつかり消えてしまつた感じ。残念。
日本コロムビア;¥1,067(レンタル);18:04;△;
今回は、やっぱりね そうだろね しんどいね 未練だね
♪。
ビクターエンタテインメント;¥2,900(レンタル);45:58;△;
「ワンダーフォーゲル」にあんなにはまつたのは、あの頃の精神状態のせゐだつたんだらうか。
日本の50年 日本の200年;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;261頁;△;
誤)「良売は深く蔵して虚しきが如し」
(p.65.)→正)良賈。やでやで。
シリーズ日本人の手習い;柏書房;¥2,300(1割引);A5判;縦組;並製;251頁;△++;
豊かな文字文化の継承者となるために。
にしても、やつぱりまともなDTPつて、Macぢやないと無理なんすかね。
コアマガジン;¥648;B5判;平綴;△;
「ホットミルク」誌の後継誌。200円ほど直がさがつて、厚さは3/4ぐらゐに。グラヴィア・ストーリーとアニメ・ゲーム関係のカラーページが巻頭にある以外、そんなおほきく変つた感じはしないので、休刊した意味はあるのかよく分らない。レヴューは縮小されたものの続いてて一安心(ただ、あれは全数だつたところが私はうれしかつたのだけれど)。
集英社;¥210・¥219;B5判;平綴;△;
まあ、ぼちぼち。14号のはうの、澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」センターカラー表紙がをかしい。
2chの何箇所かに元サイトのurlの書込が(謎)。
;好文出版;¥3,200(1割引);A5判;横組;並製;286頁・CD-ROM1枚;△;
フランス書院文庫0073;フランス書院;¥400(ひろひもの);文庫判;縦組;並製;232頁;△;原題"All the Willing Victims"
あんまりポォノグラフィの文法に忠実なんで呆気にとられる。
現代社会学選書;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;237頁;△;
;筑摩書房;¥1,800(1割引);B6判変型;縦組;上製;225頁;△;
若林書が、『リバース・エッジ』の引用ではじめるなんて小憎らしいことをしてゐたので、ひつぱりだしてきて読みなほして、やつぱりすごい、と思つた。ついでに、昨年末に買うたままはふつてゐた椹木書も読んだ。あとがきにわずかずつとはいえ確実に回復している岡崎さん
とあつて少し安心する。
講談社現代新書1540;講談社;¥660(1割引);新書判;縦組;並製;204頁;△;
;集英社;¥1900(借覧);A5判;縦組;上製;516頁;△;
私は一つも読んでゐないのだけれど、もとネタを読んでゐればもつと面白いのかも。
この本をお借りした友人宅で、佐藤マコト『サトラレ』、大塚英志+森美夏『北神伝綺』(上)・同『木島日記』(1)も読みました。面白かつた。『サトラレ』はちよつと気にかかつてはゐたのだけれど、表紙の絵がどうもきたなげで敬遠してゐて、そのうへ一時期は厩舎物語だと(サラブレッド・トレーニング)勘違ひしてゐたことは秘密。
集英社;¥210;B5判;平綴;△;
文春文庫+PLUS;文藝春秋;¥505;文庫判;縦組;並製;189頁;○;文庫化に際し5編を追加
現代日本に個人主義をつらぬくためには、嗚呼、斯くも奇矯な姿をとらねばならぬのか。読みかたとしては、一日一節づつ読むのが吉(多分)。
;新曜社;¥3,200(1割引);四六判;縦組;上製;356頁;△;
タイトルだけでお腹いつぱい、といふ感じ? しかし、著者もそのことには充分警戒的だし、
現代社会学選書;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;228頁;△;
多分対象がなんであれ(小)器用にこなしちやふんだらうなー、この著者は、といふ印象をうけました。
;朝日新聞社;¥1,800;四六判;縦組;並製;399頁;△+;
あと、徳間文庫から出た山田風太郎『人間臨終図巻 I』を買ひました。ちなみに、現在の私の年齢・24で死んだひとには、姉小路公知(攘夷公卿)、沖田総司、樋口一葉、滝廉太郎、ジェームス・ディーンがゐる。
深更、「MUSIX!」(キー局から2週遅れぐらゐか)を見る。にしても、こんな面白いことがあつたのを知らせてくれる友のゐない孤独(笑)。
;岩波書店;(借覧);A5判;横組;上製;767頁;;
大著であり、私は読んだといふよりはひととほりページをめくつたにすぎない。
例證番号の[159]で、「上」と「神」とが同語源である可能性もあると言うてゐるのにすこしく驚く。それつて、渡部昇一との争点のひとつぢやなかつたですか。
なんにしても、今後、この領域の研究がどういう方向を取るにせよ、根拠はこれで詳細に提示された
[小松 2000:114]のだから、論の当否を判断できる論者による評をのぞみたい。
花とゆめCOMICS;白泉社;各¥390;新書判;;並製;181,179,183頁;△+;〈原案・取材〉川崎利江子(3巻以降〈取材協力〉)
徳間文庫;徳間書店;¥590;文庫判;縦組;並製;390頁;△+;『ビル・ゲイツに会った日』を改題し大幅に加筆
PFコミックス;小学館;¥505;B6判;;並製;207頁;△+;
KCデラックス-1387;講談社;¥680;B6判;;並製;304頁;△++;
メチャうま。
;マガジンハウス;¥2,900;四六判;縦組;上製;552頁;△+;
山口組の駿才、坪内氏の新著。このなかに何か目新しいことがあるかといへば、それはあまり無いやうに思ふけれど、なにより氏のスタイルが非常に楽しさうなのが好もしい。
現代教養文庫1379;社会思想社;¥621(¥100);文庫判;縦組;並製;326頁;△;文庫化に際し大幅に書き直し全面的に再構成
;八木出版;¥14,800(借覧);B5判;縦2段組;上製;271頁;△;
講談社選書メチエ76;講談社;¥1,456(借覧);四六判;縦組;並製;266頁;△;
;作品社;¥2,718(借覧);A5判;縦組;上製;269頁;△;
Virgin・東芝EMI;¥1,143;11:53;△+;
宝島社;¥562;B5判;平綴;△-;
宝島社;¥951(¥100);A5判;平綴;△;
特集〈カワイイ2001〉ブレイク間違いなしの「美少女」大集合!
にひかれて、『Title』誌5月号(文藝春秋)を購入。ところで、「なっちゃん/田中麗奈が切り開く「新しい萌え」」をよんで、私が「なっちゃん」の新しいCMに感じてゐた違和といふのは、単に姿なき「カレシの影」にむかついてゐただけなのに気がついた。
古典講演シリーズ(5);臨川書店;¥2,400(借覧);B6判;縦組;並製;234頁;△;
講談社;¥219;B5判;平綴;△;
水着卒業ピンナップ(小池伸一郎撮影)&巻頭グラビア(こつちは着衣。木村晴撮影)眞鍋かをり。
KCデラックス1388;講談社;¥950;A5判;;並製;224頁;△;
この本を買はうとしたところ、レジ脇にあつた上記『マガジン』表紙に俺の目はくぎづけですよ。
で、このマンガもなかなか味のあるよいものでした。ご本人のWebサイトで表題作「こさめちゃん」が読めるので気になってる方は見てみては。
集英社;¥219(ひろひもの);B5判;平綴;△;
危険だ!! あの感触は俺を下品で軟派な男へと堕としてしまう!
(p.213.)
;玄風舍(発行)・青木書店(発売);¥5,800(借覧);A5判;縦組;上製;291頁;△;
近代文藝書の装丁についての趣味ある書物。しかし、舊字に拘る
(p.291.)といふわりには甚だ残念な版面だなー。
発売日 | 著者名 | 書名 | 文庫・コミックス名 | 本体豫価 |
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4 | 尾玉なみえ | 純情パイン(1) | ジャンプコミックス | 390 |
4 | 藤崎竜 | 藤崎竜短編集 DRAMATIC IRONY | ジャンプコミックス | 390 |
5 | 宇野亜由美 | オコジョさん(4) | 花とゆめコミックス | 390 |
5 | 山田風太郎 | 人間臨終図鑑(ママ)II | 徳間文庫 | 724 |
10 | ナンシー関・町山広美 | 隣家全焼 | 文春文庫 | 448 |
12 | 建築三酔人 | 東京現代建築ほめ殺し(仮) | 新潮OH!文庫 | 未定 |
14 | ナンシー関 | 耳部長 | 朝日文庫 | 520 |
25 | いくえみ綾 | 朝がくる度 | マーガレットコミックス | 390 |
新潮OH!文庫080;新潮社;¥543(1割引);文庫判;縦組;並製;214頁;△+;
;講談社;¥1,400(借覧);四六判;縦組;並製;246頁;×;
ほんとーに不幸な人って迷惑なの! 見てるだけで痛いし! やつあたりするし! わざと人を傷つけるし! 「不幸な人」っていうのはね 言い訳ばっかしてそーゆー自分をなんとかしようって努力しない人のことよ! あなたがどんな人間だろうと自由だしどうでもいいけど あなたが不幸だとこの先まわりの人間がすっごく迷惑なの!!
[入江 2001:83]
ッたく。
アフタヌーンKC-1089;講談社;¥457(¥100);B6判;;並製;176頁;△;
書店で『波』誌4月号(新潮社)をとつてくる。来年は小林秀雄生誕100周年だそうで、全集を新輯する由。くはしくはこちらを参照。(小林秀雄の改稿の研究といふのは非常に面白さうだと思ふのだけれど、誰かやつてないのかしら。)「白洲正子全集」なんてのも出るんですね。
「サイゾー」4月号、「広告批評」247号、「メロディ」4月号、「UP」30:3 No.341、「本郷」2001.3 No.32、「創文」2001・01-02 No.428。