早春展墓おかめひょっとこ人殺し
金子兜太
日本の50年 日本の200年;岩波書店;¥2,300;四六判;縦組;上製;227頁;△;
気づいた誤植の類。
海遠く未だ帰らぬ夢のうちに相見泣きつつ覚めて静けし(『山下水』土屋文明)の「相」字へのルビ「あい」は、「あひ」とあるべき(2行まへには正しくある)。
山田耕作(p.201.) この人のばあひは、「山田耕筰」とあるべきでは。
太田出版;¥700;B5判;平綴;△;
ひとつひとつの作品はそれなりにレヴェルが高いと思ふのだけれど、かくまとまつたときに生まれる展望のやうなものがない感じ(つづく)。
角川ソフィア文庫266・角川文庫11714;角川書店;¥648(借覧);文庫判;縦組;並製;319頁;△;加筆、訂正し文庫化
享年にことごとく「歳」がついてゐるけれど、不用。
集英社;¥210(いただきもの);B5判;平綴;△;
ビクターエンタテインメント;¥2,900(レンタル);46:11;△;
ビクターエンタテインメント;¥1,200(レンタル);14:37;△;
;河出書房新社;¥1,600(1割引);四六判;縦組;仮装;224頁;△+;
WANI MAGAZINE COMICS 425;ワニマガジン社;¥505;B6判;;並製;190頁;△;
(前日のつづき)そして、実用度の低いエロマンガとは何か、といふこと。
ビームコミックス・アスペクトコミックス;エンターブレイン;¥1,000;A5判;;並製;197頁;△;
すげえ。この人の頭ンなかはどうなつてるんだらう。
;太田出版;¥1,200(¥700);A5判;;並製;177頁;△;
;講談社;¥2,200(借覧);四六判;縦組;上製;258頁;―;
COLORFUL COMICS kids;ビブロス;¥848;A5判;;並製;173頁;△;
FC GOLD;祥伝社;¥667;A5判;;並製;111頁;△;
ASUKA COMICS DX;角川書店;¥505(¥300);B6判;;並製;195頁;△;
ASPECT COMIX;アスペクト;¥620(¥350);B6判;;並製;195頁;△;
まだ導入にとどまる感じ。
;筑摩書房;¥1,300(¥900);四六判;縦組;上製;253頁;△+;
著メロはモー娘。にかへといたはずなのになぜか鳴つてる「闇に降る雨」
だー。短歌を作らなくても元気に生きていける人は、短歌を作らないでほしいと思います。
(p.248.)といふのはすごく正しい。この本は短歌のみにとどまらず、表現の基本といふものについて丁寧に説いてあつてよいと思ふ。←ほめているあなたのほうが讃められている私よりえらいのかしら
(枡野浩一)
カワデ・パーソナル・コミックス23;河出書房新社;¥854(¥100);B6判;;並製;175頁;△;岡崎[1985]の改装版(あとがきを差替へ、2作を追加)
;洋泉社;¥1,300(¥100);B6判;縦組;並製;248頁;△;
集英社;¥210(いただきもの);B5判;平綴;△;
尾玉なみえ「純情パイン」が連載終了。非常に残念です。
新潮文庫;新潮社;¥743(1割引);文庫判;縦組(「聖人列伝抄」は縦2段組);並製;571頁;△;
ダ・ヴィンチブックス;メディアファクトリー;¥1,700(借覧);四六判;縦組;上製;340頁;△;
;ワニブックス;¥1,500(借覧);四六判;縦組;並製;334頁;△;
この本の表紙とか、『サイゾー』誌の宮崎哲弥との連載対談「M2」とか見てると、宮台氏のかほがどんどん悪相になつてるやうな気がしてならない。パートナーのひとは、あたしくらいの女の子が
(p.135.)とかサバよんでるばあひぢやないですよ。どうでもいいけど。
コアマガジン;¥838;B5判;平綴;△;
今号にて休刊。「コミックジャンキーズ」はどうなるんでせうか。多分「メガキューブ」といふ新雑誌のはうにはひきつがれないんぢやないかなー。心配。
文春文庫;文藝春秋;¥400(¥100);文庫判;縦組;並製;361頁;△;
本書には、「買春ツアーの構造」「トルコ村の社会学」「セプテンバー・セックス」「コンドームの昭和史」の4篇のルポルタージュををさめる。どれも面白いけれど、なかでも高齢者の性をあつかつた「セプテンバー・セックス」の章は鬼気迫るものがある。こんなのはカマトトぶつたダブル・スタンダードに過ぎないのだらうけれど。現在、『ニッポン発情狂時代』と改題して、ちくま文庫に所収。
日本の50年 日本の200年;岩波書店;¥2,800(借覧);四六判;縦組;上製;319頁;△;
題名だけ見ると絵画史の本のやうだけれど、さうではなくて徂徠、宣長、福沢諭吉、柳田国男、小林秀雄、吉本隆明等の言説から日本人が自分たちの同一性についてどう考へてきたか、どう考へるべきかを論じたもの。さう悪くないと思ふ。
新潮OH!文庫060;新潮社;¥543(15%引);文庫判;縦組;並製;209頁;△;
岩波現代文庫[学術42];岩波書店;¥1,100(1割引);文庫判;縦組;並製;224頁;△-;
徂徠という思想家が、その「中華崇拝」を咎められ、国体論者から江戸の思想家の中で最も否定的な評価を受けていた人物であったことは、この際注目しておく必要があるでしょう。(ちなみに、戦前の「権威」ある日本思想史の評価基準が、歴史上の人物に対する「贈位」という形で表明されていたことを丸山は、後年、見事に思想史的分析の対象としていますが、その中で徂徠および徂徠学派の「贈位」が国体論者からのいかに強い抵抗と拒否に曝されたかが詳細に明らかにされています)。[←この句点のつけかたは変だと思ふ、引用者](p.22.)
ふーん。私も東洋思想には結構興味があるはうだけれど、全然知らなかつた。しかし買うてまで読むこともなかつたなー、この本。(つづく)
小学館;¥238;B5判;中綴;△;
表紙と中央グラビア、眞鍋かをり(撮影、西田幸樹)。しかし、そのグラビアページをめくると突然、ホープの男。
赤井英和なのはきつ過ぎッす。
新書y025;洋泉社;¥790(1割引);新書判;縦組;並製;243頁;△;
(つづき)で、加地氏によると、丸山真男は中国古典学知らず
なんだつて。加藤尚武は丸山真男のヨーロッパ認識は、「高校秀才なみ」
(p.235.)と言うてるさうだし。
気づいた誤植はつぎの2つ。
『無情といふ事』(p.128.)→正)無常。
儒学者佐藤一斉(p.184.)→正)斎(齋)。
;新潮社;¥1,600;四六判;縦組;並製;300頁;△;
今日の社会的関心。
ぶんか社;¥352;B5判;中綴;△;
ヲーリーが表紙の雑誌をなるべく買ふやうにしてゐるのは、ひとつには、自分がマンガよみとしては青年誌への目配りが足りなかつたことへの反省もあつてのことなのだけれど、あまりこれといつた作品には出くはさなかつた。本誌も(これは青年誌ではないけれど)、いまひとつ。といふか、読者の「悦点」(リリー・フランキー)を低く見すぎ。つふか、見くびりすぎ。
新潮OH!文庫016;新潮社;¥543(1割引);文庫判;縦組;並製;183頁;△;
角川書店;¥476;B5判;平綴;△;
なんともくそだるいところに、こんな「萌え」マンガの集成をよんでると、脳味噌とけさうだ。兇悪なのは、平野耕太「進めば?」で、本作は一見「萌え」マンガに批評的であるがゆゑに、かへつて本集を補完してしまつてゐる。勿論それを「否定しさる野蛮な情熱」(←うろおぼえ、宮本顕治)など僕は持ちあはせてゐないけれど。
;日本習字普及協会;¥1,553(借覧);A5判;縦2段組;並製;127頁;△;
新潮選書;新潮社;¥1,200(借覧);四六判;縦組;並製;271頁;△+;
;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;383頁;;
;明治書院;¥8,800(借覧);A5判;縦組;上製;566頁;;
御夫婦だつたンすねぇ(←感心するところがちがふ)。
辰巳出版;¥314(ひろひもの);B5判;中綴;△;
なんか悩みとか無ささうだなあ。
集英社;¥210(いただきもの);B5判;平綴;△;
ヤンマガKCスペシャル519・549・597・638・680・731;講談社;¥515(1-4)・¥514(5,7)(各¥100);B6判;;並製;220・218・239・218・230・222頁;△+;
講談社文庫;講談社;¥524(¥100);文庫判;縦組;並製;307頁;△;
村西とおる、代々木忠、V&Rとネタになりやすいところばかりの平均点的ルポ、といふ感じ(AV女優、男優その他へのインタビューもあり)。
しつかし私も既成事実づくりのためといふか、豫定調和的といふか、つまらん読書してるよなー。などといひつつも、来月の文庫・マンガの購入豫定など。
発売日 | 著者名 | 書名 | 文庫・コミックス名 | 本体豫価 |
---|---|---|---|---|
2/28 | 榎戸洋司 | フリクリ(3) | 角川スニーカー文庫 | 500 |
1 | 新井理恵 | タカハシくん優柔不断(2) | カドカワドラゴンコミックス | 900 |
2 | うすた京介 | うすた京介短編集 | ジャンプコミックス | 390 |
5 | 入江紀子 | 天然カール | 白泉社レディースコミックス | 457 |
9 | 日垣隆 | 情報系 これがニュースだ | 文春文庫 | 638 |
9 | 嶽本野ばら | それいぬ正しい乙女になるために | 文春文庫PLUS | 467 |
10 | 日垣隆他 | サイエンス・サイトーク いのちを守る科学 | 新潮OH!文庫 | 未定 |
10 | 宮崎哲弥 | 正義の見方 | 新潮OH!文庫 | 未定 |
19 | 諏訪緑 | 諸葛孔明 時の地平線(2) ヒロイック・レジェンド | プチフラワービッグコミックス | 505 |
29 | 川原泉 | ブレーメンII(2) | ジェッツコミックス | 600 |
30 | 高橋しん | 最終兵器彼女(4) | ビッグコミックス(スピリッツ) | 505 |
JICC出版局;¥980(¥300);A5判;平綴;△;
KC Kiss・ワイドKC 367;講談社;¥695(¥200);A5判;;並製;161頁;△+;
なぜかさきに読んでしまうてゐる2巻の感想はこちら。しかし、実際みぢかにこんなタラシがゐたらたまらんだらうな。
Wonderland COMICS;宝島社;¥857(¥300);A5判;;並製;185頁;△;
;武蔵野書院;¥22,000(借覧);A5判;縦組・横組;上製;808頁;;
ACTION COMICS;双葉社;¥552;B6判;;並製;208頁;△;
講談社コミックスキス325;講談社;¥390;新書判;;並製;183頁;△;
レディ・コミの社会的機能からすると、(想定される)読者はリコに移入してよむんだと思ふのだけれど、私はダメだ、気持悪い。
新潮文庫;新潮社;¥552(¥350);文庫判;縦組;並製;349頁;△;
警世の書。俗流保守言論(売文)人とはちがうて、著者は本気だ。でも、案外世の中このまま続く
もんだと私は思ふ。
白泉社;¥381;B5判;平綴;△;
青池保子「修道士ファルコ」は手堅く面白いなあ。今号は新人の2作(武壱史穂「夢の栖」・及川七生「宵闇初戀綺譚」)も載つてゐて、どちらもまあまあ。雁須磨子「どいつもこいつも」は、今回もよろしうございました。人との距離つてむつかしいンすよね。
岩波テキストブックス;岩波書店;¥2,200(借覧);A5判;縦組;並製;254頁;△;
故前田愛のお名前は「まへだよしみ」とおよみするンすね(p.21.)、私はてつきり前田亜季のお姉さんと同じよみかただと思うてました(手持ちの加藤秀俊との対談『明治メディア考』(中公文庫)の著者紹介もさうだし)。
(p.86.)とあるのは、普通、「五竅(ゴケウ)」といふのと同じことばだと思ふのだけれど、原文かうなのかなぁ。
この本、研究書としては面白いと思ふのだけれど、これで明治文学史を学ばうとするには難があるだらう。
けふよんだ5冊は全部△をつけたけれど、△+でもいいかもしれません。
ヤングユーコミックス コーラスシリーズ;集英社;¥505(¥300);B6判;;並製;197頁;△;
MAG COMICS;マガジンハウス;¥850(¥500);A5判;;並製;171頁;△;
;文藝春秋;¥1,333(借覧);四六判;縦組;上製;262頁;△;
なんだか辛どい死にかたをしてるなあ。
バーズコミックスデラックス;ソニー・マガジンズ;¥620(¥350);A5判;;並製;182頁;△;
;飛鳥新社;¥981(¥550);A5判;;並製;187頁;△;
面白いけれど、この作者にしてはえらく普通のマンガだなあ、これ(こなひだのキュー・コミでは相不変「空所」のおほいのを描いてたけど)。
福武文庫;福武書店;¥450(¥100);文庫判;縦組;並製;281頁;―;
なんか打率低さう。
教文選書;日本教文社;¥1,600(借覧);四六版;縦組;上製;276頁;△;
悪くはないけれど、祖述の域を出ない感じ。
小学館文庫;小学館;¥562;文庫判;;並製;314頁;△;
正直、あんまり読後感はよくない。とても巻末エッセイの筆者のやうに共振することはできなくて、なんだか「病者の光学」といふことばを思ひ出す。どうして僕(ら)は、野放図に健康な自分をすなほに肯定しないで、現代人はみな病んでゐるなどと口走るのだらうか。
;太田出版;¥800;四六判変型;縦組(第二章は縦4段組);並製;159頁;△;
ちくま文庫;筑摩書房;¥680(¥400);文庫判;縦組;並製;260頁;△;
集英社;¥210(いただきもの);B5判;平綴;△;
面白いンすけれど、どうも突出したものに缺ける気がする。ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」が頭ひとつ出てる感じ? でも、やつぱりそろそろ碁の内容に本格的に触れなくつていいのか、といふ気はする。河下水希「りりむキッス」はあざといなあ(次項につづく)。
デラックスKC-1383;講談社;¥505;B6判;;並製;182頁;△+;
(承前)あッざといなぁ、これ。過剰にセクシャルなのに(裸(に限りなく近い)エプロンだつたり、顔面にトロ‥
とした粘液がかかつたり)それを全く自覚してゐないかはいい女の子により、精神も肉体も健全な男の子がふりまはされるといふ説話論的な構造を同じくする両作に、マンガもいまだフェミニズムが経過してゐない領域なのかとの感を深くしながらも、うまうまとはまつてしまふ私はどうしやうもない。
アスキー;¥743;A4判;平綴;△;
研究(謎)続行中。しかし、そんな話にきいてゐたほどむっちり
ではないッすね(コンディションの問題か)。ていふか、まだ顔立ちとか穉なくて、私はちよつと。
講談社現代新書1450;講談社;¥660(1割引);新書判;縦組;並製;210頁;△;
徳間文庫;徳間書店;¥533(¥200);文庫判;縦組;並製;316頁;△;
やつぱり蛇の道は蛇(足立[1992]とくらべて)。
文春新書155;文藝春秋;¥690(1割引);新書判;縦組;並製;222頁;△;
著者のこれまでの著作と比して、さほど目新しいことはないし、またその言ふところもすべては肯ひかねるけれども、脳味噌をシャッフルする力はたしかにある。
花とゆめCOMICS;白泉社;¥390;新書判;;並製;188頁;△+;
けふは新刊が3冊もよめてうれしい。樋口橘は、進境著しい。
ヤングユーコミックス コーラスシリーズ ワイド版;集英社;¥838;A5判;;並製;182頁;△+;
帯で桜沢エリカがはっきり言ってへんてこな漫画です。でも、大人のための夢と勇気が詰まっています。
といふのが正鵠を得てゐる(そして、枡野浩一の推薦文はちよつとどうかと思ふ)。
ヤングユーコミックス;集英社;¥505;B6判;;並製;191頁;△+;
文句なし。
;河出書房新社;¥2,500(1割引);四六判;縦組;上製;215頁;△;
ちくま文庫;筑摩書房;¥540(¥250);文庫判;縦組;並製;253頁;△;
私には、この才気あふれた〈日録〉が彼らのナルチシズム以外の何によって長々と連載されているのかわからない。自分たちの美しい日々の忘備のためなら、それを「読ませる」のはわがままというものであり、自分たちの生活ぶりを見て楽しんでくれと誇示しているならば内容が凡庸である。(p.139.、詩誌「凶区」について)
zetima・ソニーミュージックエンタテインメント;¥3,059(レンタル);70:22;△+;
さういへば、モー娘。の曲をちやんとCDで聴くのつてはじめてだけれど、すばらしい。(←日本の亜インテリ
にありがちなポピュリズム
(丸山眞男)ですか?)
ところで、むかし分析哲学の練習問題として、自動車を何度も修理して部品を次第に交換していつて、もともとのパーツがまるでなくなつてしまうたときに、それは同じ自動車といへるのかどうか、もし言へぬとすれば、それはどの時点からか、といふものがあつたのを思ひ出しました。どうなんでせうか。「テセウスの船のパラドックス」といふさうです。
;青林堂;¥951(¥200);A5判;;並製;174頁;△;
フェミニニティの深淵(えらいサンドウィッチ排列になつてしまうた)。
zetima・ソニーミュージックエンタテインメント;¥1,020(レンタル);15:44;△+;
ビクターエンタテインメント;¥1,200(レンタル);13:08;△;
PHP新書087;PHP研究所;¥657(¥150);新書判;縦組;262頁;△;
五柳叢書67;五柳書院;¥2,500(借覧);四六判;縦組;上製;373頁;△-;
ビクターエンタテインメント;(レンタル);65:28;△;
集英社文庫;集英社;¥495(¥100);文庫判;縦組;並製;242頁;△;
;太田出版;¥1,600(借覧);四六判;縦1,2段組;上製;285頁;△;
まぁ、頑張つてください、としか言ひやうがない。
むかし、近畿大学の渡部直己ゼミのかたと一遍だけ話したことがあつて、そのとき、トランスクリティークつて何言つてんだか分ります? と訊いたら、分らん分らん、と言はれたのを思ひ出しました。
;風媒社;¥2,900(借覧);A5判;縦組;上製;260頁;△;
インフォバーン(発行)・電波通信社(発売);¥657;A4判;中綴;△+;
面白いのだけれど、なんだか世を拗ね者の雑誌、といふ感がないではない。
so-netのはうから、無署名無内容で、OFADMNOF.EXEといふファイルが添附されたメールがとどいたのですが、これあ何なんですかね。存じ寄りのかたはお知らせくださいまし。
◆「Hybris」といふウィルス・メールの由。ネットワーカー失格。 [2001/3/1]
中公文庫;中央公論新社;¥952(1割引);文庫判;縦組;並製;395頁;△;
いつものやうに大まかな読書しかしてゐないので、なんとも言ひがたいが、どうもいまひとつ読みにくい感じ。といふのは、
の4つが雑糅してゐるせゐぢやなからうか(素材的にしやうがないところはあるだらうけれど。特に4つ目がうるさい感じ)。あと、本書でも徂徠(孫子国字解や鈐録)が随分フレームアップされてゐるなあ。どうなんだらうか。
集英社;¥219(いただきもの);B5判;平綴;△;
;淡交社;¥1,600(借覧);四六判;縦組;並製;286頁;△;
美的生活。或は、
マーガレットコミックス3343♦;集英社;¥390;新書判;;並製;170頁;△;
コアマガジン;¥324;B5判;中綴;△;
コンビニ売りエロマンガ誌の研究・第1回(謎)。この雑誌は結構高踏系だつた印象があつたのだけれど、ひさびさに読んでみると、それはサブ・カル系コラムによるものだつたらしく、中身は普通だつた。悪くはないけれど、飽き足らない感じ。もつと突出したものを望みたい。(←それなら、コンビニ売り=非「成人向け」のをわざわざ読むんぢやない。一度刪定したにも不拘、近頃また「私語り」はひつてきてるなー。ヤバイヤバイ。)
宝島社;¥562;B5判;平綴;△;
そろそろ買ふのやめようかなぁ、と思ひつつ購入したところ、今号はなかなかよかつた。特に、藤末さくら「明日は、ときに優しい」、コダマユキ「満員電車のススメ」の2篇。羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は、今回も大変面白うございました。次号は初(!)巻頭カラーの由。
zetima・ソニーミュージックエンタテインメント;¥971(レンタル);13:36;△+;
表題曲は、乙女チック路線を驀進。まゐりました。
ポニーキャニオン;¥1,200(レンタル);19:43;△;
;臨川書店;(借覧);A5判;縦組;上製;370頁;;
篤実な本文校定研究。高級な友情。
30頁にわたる「私の万葉集研究半世紀并せて後書き」を面白く読む。
その年昭和二十九年の暮れ、九州の養父が死んだ。脳卒中である。嘆く養母の顔を見れば、学を廃すべきかとも思ったが、その兄で近くの病院長を勤める伯父が「あとは心配せんでよい。あんたは勉強をしなさい」と言ってくれたのを力にまた京都に戻った。なおも養母が哀れで、いかにすべきか相談しに宇多野の真西歩いて十分の鳴滝常楽院に一人住まいしておられる小島憲之先生を訪うた。「私は果たして物になるでしょうか」。日頃優しい先生が一喝された。「なるかならぬか、知るものか。四十歳までは死に物狂いで勉強せい」。先生に怒鳴られたのは天にも地にもこの時だけである。(pp.343-4.、強調は引用者)