豚の戰爭［2001/12］

研究叢書31;和泉書院;¥8,500（借覧）;A5判;縦組;上製;361+3p;;ISBN4-87088-217-5;

正誤表に漏れた誤植の類で気づいたもの：

• 亀井孝「古事記はよめるか（『古事記大成』言語文字篇）一三九頁（p.17.n.5）→受けの鍵括弧（」）が脱。
• これは余談にわたので簡単に述べるが（p.87.）→「わたる」の「る」脱。
• 藤原正義「柿本人麿論――「過近江荒都時」歌の成立について――（「国語と国文学」昭和三十一年一月）（p.103.）→受けの鍵括弧（」）が脱。
• 西嶋定雄氏（p.154.）→「西嶋定生」
• 岡崎敬「日本の古代金石文」（『古代の日本』9、昭和四十六年一〇月。（p.164.n.7）→受けの丸括弧“）”が脱。
• 日本思想史大系（pp.180,184.）、日本思想史史大系（p.189.n.8）→「日本思想大系」
• 『芸文類従』（p.227.）→「藝文類聚」
• 第二部「七　高橋氏文の万葉仮名と筆録年代」の奇数頁ヘッダがすべて七　高橋氏の万葉仮名と筆録年代と「文」が脱。
• 古典本の付訓例など（p.341.）→「古点本」か。
• 引用の方法については、論文によっては意識して書かきかたを変えた場合があり（p.358.）→「書か」の部分が衍。

つふか、専門書つてかへつて誤植おほくねえか。

BIG SPIRITS COMICS 5686;小学館;¥571;B6判;;並製;287p;△+;ISBN4-09-185686-1;

なぜかよんでゐて、肉体と精神とのエクセサイズの必要を感じる。

BIG SPIRITS COMICS SPECIAL 6873;小学館;¥905;A5判;;並製;205p;△+;ISBN4-09-186873-8;

池に慈姑を植ゑようとするひとがゐるのはどうかと思つた。

;河出書房新社;¥2,200;A5判;;上製;136p;△;ISBN4-309-26516-2;

エロぢやない。

BIG COMICS IKKI 8231;小学館;¥933;A5判;;並製;199p;△+;ISBN4-09-188231-5;

闊達だなあ。

中公新書1593;中央公論新社;¥780（借覧）;新書判;縦組;並製;ii+280p;△+;ISBN4-12-101593-2;

著者の前著について私はおもしろさうなにほひはするけどよく分らんと書いたけれど、今回のはずつと読みよかつた。著者のいふところによると：

1. 殷や周は文字を独占しその霊的威力によつて支配を行つてゐたが、
2. 春秋戦国期に、立年称元法→踰年称元法（新王が即位するとき、元号をそのとき変へるか、新年から変へるか）や、観象受時暦→夏正・殷正・周正といつた変化があつた。
3. で、それ以降（含現代）は戦国期のパラダイムでものを見てゐたので昔の本当のところが分らなくなつてゐた。

といふことみたい。書きッぷりもなかなかユニークな、文字の霊力の摩滅しきつた現在を照らしかへす一書。

花とゆめCOMICS 1602,1852,-,-,1855,-,1857,-;白泉社;各¥390（借覧）;新書判;;並製;178,198,198,196,190,196,190,190p;△;ISBN4-592-11602-X,ISBN4-592-12852-4,ISBN4-592-12853-2,ISBN4-592-12854-0,ISBN4-592-12855-9,ISBN4-592-12856-7,ISBN4-592-12857-5,ISBN4-592-12858-3;

講談社現代新書1360;講談社;¥660（借覧）;新書判;縦組;並製;246p;△;ISBN4-06-149360-4;

気づいた誤植の類は、幻冬社（p.159.）→「幻冬舎」ぐらゐ。あと、天文学の「光年」から情報工学の「ナノ秒」に至るまで、時間尺度なしに科学は成立しえない（p.45.）とあるけれど、「光年」は距離だと思ふ。伊能忠敬の地図がなかつたなら、列強に測量=支配されてゐただらうといふ指摘（p.190.）には唸つた。

講談社;¥400（1割引）;B5判;平綴;△;T110103301420;472p

今回の「娘。物語」は、生涯天然・ピュアセクシィ癒され系リーダーの飯田圭織。私はこのマンガを見るたびに、つんく♂さんいい人だなあ、と思うてしまひます。次回は順番からいくと、なつちの筈だけどなんも書いてないな。連載がいくつか終了。11月号別冊附録への人気投票の結果による新連載は、原明日美「学園天国」になつた模様。自分の推薦作でもあつたのですこしうれしい。

中公文庫［は 8 10］;中央公論社;¥524（¥250）;文庫判;縦組;並製;297p;△;ISBN4-12-201783-1;

;青土社;（借覧）;四六判;縦組;上製;246p;△;ISBN4-7917-5679-7;

花とゆめCOMICS;白泉社;各¥390（借覧）;新書判;;並製;188,190,198p;△;ISBN4-592-12859-1,ISBN4-592-12860-5,ISBN4-592-17661-8;

;マガジンハウス;¥2,300（借覧）;四六判;縦組;上製;337+viiip;△;ISBN4-8387-1241-3;〔訳者〕幾野宏/池澤夏樹/出淵博/大澤正佳/岡本正明/小野寺健/川本三郎/小池滋/沢崎順之助/丹治愛/土岐恒二/富山太佳夫/永川玲二/富士川義之

佐藤亜紀がまへにこんな風に褒めてたけど、だれか書評かかせないかなあ（私が見たのは、坪内祐三@「文学界」ぐらゐ）。

本当は、丸谷才一さんがどこかでなさっていた「ロンドンで本を読む」が単行本になっていれば、それを挙げたかった。イギリスで出た書評をいろいろと集めたものですけど、どれもみんなわかりやすくて、作品に即していて、なおかつ芸がある。やはり、その三つは揃っていないと。

以下、気づいた誤植の類：

• まず書き出しがいい（p.45.）→丸谷執筆部なので、「まづ」。
• ヨーロパ（p.155.）→「ヨーロッパ」
• 『源氏』の英訳が世に認められるに当つては、おそらくこのことが役立つていたはずである（p.247.）→丸谷訳出部なので、「ゐた」。
• （ハーリー）（p.286.l.4.）→ほかと形式を合せるなら、（ハーリー訳）。

にしても政治力あるよなあ、とかつまんないこと思うてるうちにいつのまにかおしまひの頁まで来てしまつた。

講談社現代新書1575;講談社;¥660（1割引）;新書判;縦組;並製;193p;△-;ISBN4-06-149575-5;

snob と url に掲げるだけあつて私は昔気質なんだらう、徒花としか思はれぬオタク批評が喫緊の要といふのも「データベース」云云も、さつぱり訣が分りません。

;創造出版;¥5,500（1割引）;B5判;横組;並製;202p;;ISBN4-88158-254-2;〔原著〕André Roch Lecours(ed.),LANGAGE ÉCRIT:Histoire,Théorie et maladie,L'ORTHO-EDITION,ISBN42-906896-45-4

わかんねー。

ちくま学芸文庫［キ 9 2］;筑摩書房;¥1,500（1割引）;文庫判;縦組;並製;335p;△;ISBN4-480-08661-7;文庫化にあたつて増補

まあそれなりに。

写真集を買ひにゆけぬので、せめて『モー娘。』安倍なつみ「濡れて、汚れる」を見とかうと思うて。

集英社;¥333;B5判;平綴;△;T1108851010359;386p

榛野なな恵「パンテオン」が巻頭カラーで新連載。もう少し、物語を進めてゆくうちに自然と設定を読み手に把握させることはできないものかしら。

学習研究社;¥495;A6判;中綴;△;T1108005010525;180p

すべての記事ひととほり目をとほしたのは久しぶり。小向美奈子嬢の乳首が見えちまつたのがあるといふのは（東スポ情報）、ここのトレカですか。

ブルーバックス B-1352;講談社;¥860（1割引）;新書判;横組;並製;222p;△;ISBN4-06-257352-0

〈第2問〉
A,B,Cの3つの箱があり，そのうちの1つに1万円札が入っている。いま，あなたが1つの箱（仮に「A」とする）を選ぶと，その箱の持ち主（どれに1万円が入っているかを知っている）は，残り2箱のうち，わざと空の箱（仮に「C」とする）を選んで箱を空け，中身がカラであることをあなたに示す。

そこであなたに選択肢が与えられる。「あなたが望むなら，あなたはあなたの選んだ箱『A』を，残りの箱『B』と交換することができます。ただし，交換するには1000円払わねばなりません」と。さて，あなたは箱を交換するべきだろうか。

〈第2問〉　答：あなたは「箱を交換すべき」である
あなたが最初に1万円札の入った箱を選んだ可能性は3分の1である。したがって，残りのどちらかの箱が空であるという情報が与えられても，やはりその箱に1万円ある可能性は3分の1である。あなたは3分の2の確率で箱「B」の中に1万円を見ることだろう。したがって，この交換には1000円払う価値がある。

納得できない人は，箱が10箱あり，あなたの選んだ箱以外の9個のうち，8個が空であることを示された状態を考えてみてほしい。あなたの選んだ箱に1万円札がある可能性は10分の1でしょうか，2分の1でしょうか。むろん10分の1でしかありません。

著者は名前をあげてゐないが、これは私が6月5日分で納得できぬと記したモンティ・ホール・ジレンマ。やッぱりダメだ。センスねえよ>俺。

岩波文庫［緑 153-2］;岩波書店;¥800（1割引）;文庫判;縦組;並製;453p;△;ISBN4-00-311532-5;

その高風を欽慕する。

;ワニブックス;¥2,300;A4判;;上製;96p;△;ISBN4-8470-2685-3;撮影：平間至

小雨パラつくなか、（またも）スーツを著込み、襯衣の襟に汗で首輪をつくり、手には京都駅伊勢丹の地下2階で購うた汲みあげ湯葉（超ウマイ）を提げて、ハロプロショップ京都店をおとづれました。女性店員らの目を無駄に意識しつつ、品切れのおほい写真どもを見あらため（にしても、加護ちやんのはほとんど桃加護のトップ画像で目にしてゐました。すごいなあ）モーニングカフェのセット――鼻にクリィムをつけた加護ちやん!――と本写真集とを買ふことに。おまけで、タンポポのポストカァドをいただきました。或いは、折角設置してあるプリクラをとつてゐれば、すばらしい新世界がひらけてゐたかもしれませんが、ダメでした。店を出ると、道に迷うてしまひ京都駅まで1時間ほどかかりました。

（のぞみ23号車中、京都〜新大阪間で中華弁当を喰ひ、新大阪〜神戸間で「なつみ」を見てゐたのは私です。）

で、感想：いま思へば、あの衝撃的なごま乳写真集は水着アイドル写真集の文法に正統的に則つてゐただけなのですが、そのあとをうけた本写真集は、黒字に白の明朝系の題字「なつみ」からして、どうにも「日蔭の花」的な印象をぬぎひきれぬのです。うーん、なつち可愛いのになあ。

文春文庫［ひ 12 2］;文藝春秋;¥524;文庫判;縦組;並製;248p;△;ISBN4-16-765502-0;『「買ってはいけない」は嘘である』を増補改題

• 「異常と正常のだいだ」（p.230.）→「あいだ」（ウェブ版のはうは正しい）。

花とゆめCOMICS;白泉社;各¥390（借覧）;新書判;;並製;188,188,198,183,182p;△;ISBN4-592-17662-6,ISBN4-592-17663-4,ISBN4-592-17664-2,ISBN4-592-17665-0,ISBN4-592-17262-0;

現在刊行分はこれで全部。学園寮物だからか、よんでゐてしばしば「ここはグリーンウッド」を思ひだしたのだけれど、比べるとこつちのが弱い気はする。

コアマガジン;¥648;B5判;平綴;△;T1118622010686;276p

「みんなはどぅ?」ちやんと載つてたよ。

りぼんマスコットコミックス クッキー♦1338;集英社;¥390;新書判;;並製;189p;△;ISBN4-08-856338-7;

zetima,SMEJ;¥971;;△++;EPCE-5132;

私はこれを肯定します。

りぼんマスコットコミックス クッキー♦1339;集英社;¥390;新書判;;並製;189p;△;ISBN4-08-856339-5;

本巻にて了。かならずしもうまくいつたとは言ひがたいけれど、著者にとつて新たな一歩だつたとは思ふ。

集英社;¥219,210,219（いただきもの）;B5判;平綴;△;T1129931120232,T1129932120224,T1129931010236;488,454,492p

くたびれた。

少年サンデーコミックス-5690;小学館;¥390（借覧）;新書判;;並製;190p;△;ISBN4-09-125690-2;

ルシールかッけー。

;洋泉社;¥1,500（借覧）;四六判;縦組;並製;286p;△;ISBN4-89691-580-1;

花とゆめCOMICS 1411,1412,1413;白泉社;各¥381（借覧）;新書判;;並製;204,204,190p;△;ISBN4-592-12411-1,ISBN4-592-12412-X,ISBN4-592-12413-8;

創美社コミック文庫［I-1-1］;創美社〔発行〕、集英社〔発売〕;¥476;文庫判;;並製;188p;△+;ISBN4-420-25005-4;

新書y049;洋泉社;¥720（15%引）;新書判;縦組;並製;208+ixp;△;ISBN4-89691-595-X;

よく愛想づかしされなかつたなあ（出版社のはう）。今回もサァヴィス精神旺盛（しかし、吉牛コピペはもう、ちよつときつい気もする）。

カウンターテナー [countertenor]

割腹のいい成年男子に裏声を出させる倒錯した趣味。九九パーセントの努力と一パーセントのホルモン異常によって誕生する。

（p.42.）

「恰幅のいい」でせうね。

マーガレット コミックス 2810♦,2849♦,2888♦,3041♦,3106♦;集英社;各¥390（借覧）;新書判;;並製;187,177,175,180,174p;△+;ISBN4-08-848810-5,ISBN4-08-848849-0,ISBN4-08-848888-1,ISBN4-08-847041-9,ISBN4-08-847106-7;

ていふか、なぜ笹錦さんを表紙にしませんか。

マーガレット コミックス 3455♦集英社;¥390;新書判;;並製;191p;△;ISBN4-08-847455-4;

時代閉塞の現状。

花とゆめCOMICS;白泉社;¥390;新書判;;並製;190p;△;ISBN4-592-17199-3;

こつちはまつたり。

花とゆめCOMICS 1414-1423〔14巻以降番号ナシ〕;白泉社;¥381,379,388,388,390〔8巻以降同ジ〕（借覧）;新書判;;並製;188,190,189,189,188,198,182,198,198,198,214,212,207,223,202p;△;ISBN4-592-12414-6,ISBN4-592-12415-4,ISBN4-592-12416-2,ISBN4-592-12417-0,ISBN4-592-12418-9,ISBN4-592-12419-7,ISBN4-592-12420-0,ISBN4-592-12421-9,ISBN4-592-12422-7,ISBN4-592-12423-8,ISBN4-592-12424-3,ISBN4-592-12425-1,ISBN4-592-12426-X,ISBN4-592-17507-7,ISBN4-592-17508-5;

とても少女マンガらしい荒唐無稽だなあ。

白泉社文庫［お-1-17］;白泉社;¥543;文庫判;;並製;275p;△;ISBN4-592-88714-X;

さすがに時代を感じるなあ。

大島弓子を知らない大学生。

マーガレット コミックス 3250♦,3320♦;;集英社;各¥390（借覧）;新書判;;並製;173,178p;△;ISBN4-08-847250-0,ISBN4-08-847320-5;

頗る豫習的。

講談社学術文庫 1496;講談社;¥1,100（借覧）;文庫判;縦組;並製;364p;△;ISBN4-06-159496-6;

;ワニブックス;¥2,100;A4判;;並製;100p;△-;ISBN4-8470-2691-8;

一旦をばさん顔だなあ、と思ふと、以後はさうとしか見えなくなつてしまふといふ羂。

しかしせっかくの 1st なのだから、こんな雑誌掲載分の寄せ集めぢあなくつて、もつときちつとしたもののはうがよかつたのはないかしら。本集のなかでは、やはりグアム篇かなあ（←要するに胸?）。

PFコミックス 265;小学館;¥505;B6判;;並製;207p;△;ISBN4-09-172265-2;

〔発売元〕zetima、〔販売元〕SMEJ;¥2,913;63:25;△+;EPCE-5137;

結局今年は、一方でなけなしの象徴資本をずいずいと目減りさせながら、他方で彼女らを追ひ続けた一年だつたなあ（モーもたない）。

マーガレット コミックス 3211♦,3364♦,3398♦,3444♦;集英社;各¥390(借覧);新書判;;並製;181,172,169,172p;△;ISBN4-08-847211-X,ISBN4-08-847364-7,ISBN4-08-847398-1,ISBN4-08-847444-9;

〔制作〕ユニバーサル ポリドール、〔発売元〕ユニバーサル ミュージック株式会社、〔販売元〕ビクターエンタテインメント株式会社;¥2,913;57:38;△+;UPCH-1132;

出来はともかく、面白くはある。

インフォバーン;¥657（1割引）;A4判;中綴;△;T1104111010695;130p

「格付け番長」が今回は「検索サイト」で、Yahoo! ＞ goo ＞ infoseek ＞ Excite ＞ Google、といふ結果なのにビックリ。

;勁草書房;¥1,800（1割引）;四六判;縦組;並製;viii+275+IIIp;△;ISBN4-326-65262-4;

あこがれは分らないぢやないけれど、スキルもないのにこんなタイトルにされてもなあ。せめて、I 部（講演）と II 部（コラム）とで同ネタなのをそのまま一冊にはしないでください。内容は、社会政策的なセックスワークの認知と専業主婦優遇の撤廃とがメイン。さいですか、といふ感じ。

;ぶんか社;¥1,500;四六判;横組;並製;263p;△;ISBN4-8211-0725-2;

CD を買ふとその1割分貰へる書店商品券がたまつてたので買うてみた。分つた様な気になりました。

;ブックマン社;¥1,429;B5判;;並製;68p;△;ISBN4-89308-458-5;撮影：瀬古正二

ううむ。いまひとつ。パズルトレカは、“3”が這入つてました。

少年サンデーコミックス-6262;小学館;¥390;新書判;;並製;180p;△;ISBN4-09-1262620-7;

作者のやうな（プレ）オタクがこんな健全なマンガを描いてるのはズルイ気がしてきたなあ。

JETS COMICS 875;白泉社;¥505;B6判;;並製;235p;△;ISBN4-592-13354-4;

次巻完結の由。

新潮社;¥667;A4判;中綴;△;ISBN4-10-790094-0;76p、撮影：藤代冥砂

「エッチなのはいいと思ひます」。

インタヴュアァが、リリー・フランキーで実に勝手なことをいうてるけれど、瀬地山には勝つだらうと思ふ。佐藤嬢は、昨19日で廿歳だとのこと。おめでたうございます。にしても、いい体してるなあ。

これどつかで見たなあ、と思うたら、けふ週刊誌を立ち読みしてゐて、なぜだか「文春」の「原色美女図鑑」に少しのつてたのだつた。さういへば、「週刊朝日」の高橋源一郎「退屈な読書」がをはつちまつてて残念（残り1冊にまとまるぐらゐあつたつけ）。

研究叢書231;和泉書院;（借覧）;A4判;縦組;上製;3+320p;;ISBN4-87088-959-5;

気づいた間違ひども：

• 可美（うまし）葦牙（あしかび）彦舅尊ひこぢのみことと号（まう）す（p.5.）→「ひこぢのみこと」もルビにしたかつたのではないか。
• 〈日本古典文学大系「日本書紀下）補注による〉（p.59.）→閉ぢ括弧（“）”→“」”）不整。
• ⑤ストーリが記では（p.90.）→長音符脱（p.87.にストーリーとあり）。
• （万葉仮名の文字法の歴史」『講座日本語学』6　昭和五十七年五月所収）（p.147.n.16）→起し括弧（「）脱。
• 論は短く要約していまうと（p.167.）→「しまうと」。
• 拙者『木簡と宣命の国語学的研究』（p.214.）→「拙著」。
• 『古代文字講座8　万葉集』（p.264.）→「古代文学講座」。
• （『週間朝日百科　日本の歴史別冊〔文献資料を読む・古代〕）（p.305.n.35.）→「週刊」、閉ぢ括弧（』）脱。

講談社選書メチエ217;講談社;¥1,500（借覧）;四六判;縦組;並製;238p;△;ISBN4-06-258217-1;

精神分析的手法を駆使した宇治十帖論。これあ文学「研究」なのかなあとは思ふけれど、まあ面白かつたです。

;晶文社;¥6,600（借覧）;A4判;縦2段組;上製;597+xxiiip;△+;ISBN4-7949-6463-3;

内田魯庵を結節点とした、近代日本の知の自由人たちのヨコのネットワークを追つた「歴史人類学」の巨冊。畢竟、体制/ヒエラルキィのがはが牽引した「近代」あつてこそ享楽できた「自由」ぢやねえかなあ、とは思ふし、III 部で実際に魯庵の言論について述べてるとこでは贔屓の引き倒しに見えるものもあるけれど、しかしまあ圧倒的。

気づいた誤植の類はつぎの2つ：

• 掃台会（p.82b.）→「掃苔会」ならむ。
• しかし瓊音は明治三十年頃、一高の学生あったから（p.242a.）→「であった」もしくは「だった」ならむ。

中公新書1608;中央公論新社;¥680（借覧）;新書判;縦組;並製;vi+181p;△;ISBN4-12-101608-4;

北朝方が南朝の怨霊をしづめるために新義律宗教団につくらせた、といふことらしいです。

今回のゴジラでは、なぜゴジラが東京をめざすのか、といふ問ひに、南洋に散つた英霊の残留思念だからだ、といふ解が示されてをりましたが、ならば当然、などてすめろぎは人間（ひと）となりたまひし（三島由紀夫「英霊の聲」）といふ問題が出てくるべきでした。にしても、インファント島や X 星人が消されてるのは兎も角、オキシジェント・デスロイヤーのことを忘れんなよなあ。

講談社;¥257;B5判;中綴;△;T1128883010271;

モーニング娘。が表紙&巻頭グラヴィアだつたので（撮影：三輪憲亮/矢西誠二）。マンガはどれも車と女と暴力とでどうしたらいいのかと思ひました。

MIU COMICS;秋田書店;¥400;新書判;;並製;191p;△;ISBN4-253-13381-9;

ああ、仕合せに生きなくちやなあ。

アフタヌーンKC1130;講談社;¥476;B6判;;並製;164p;△;ISBN4-06-3211130-4;

これが俗受けするマンガへのアンティになりえてゐると作者が思うてゐるなら、どうかと思ふなあ。

小学館;¥248（1割引）;B5判;中綴;△;T1127032010261;

これを買うたときの私は、よつぽど「小向美奈子カレンダークリアファイル」が欲しかつたんだと思ひます。

NHKブックス[922];日本放送出版協会;¥1,070（借覧）;B6判;縦組;並製;281p;△;ISBN4-14-001922-0;

岩波新書（新赤版）751;岩波書店;¥740（借覧）;新書判;縦組;並製;vi+212p;△;ISBN4-00-430751-1;

;冬弓舎;¥2,000（借覧）;A4判;縦組;並製;242p;△-;ISBN4-925220-04-7;〔著者〕ミルキィ・イソベ/小川功/村崎百郎/乾あゆみ/宍戸立夫/黒木實

集英社;¥210，¥219;B5判;平綴;△;T1129932010228,T1129933010234;458,470p

岩波新書（新赤版）752;岩波書店;¥700（借覧）;新書判;縦組;並製;xvi+214+6p;△;ISBN4-00-430752-X;

「軍事アレルギィ」でもなく「正戦論」でもなく。

;東京堂出版;（借覧）;B5判;縦2段組;上製;210p;△+;ISBN4-490-20419-1;

労作といふもおろか。

• 未末小説（p.73b.）→「未来小説」か。
• 九谷才一（p.152a.）→「丸谷」。
• 『死者の奢リ』（p.208a.）→「リ」を平仮名に。

新潮OH!文庫134;新潮社;¥486（15%引）;文庫判;縦組;並製;206p;△;ISBN4-10-290134-5;

取次のいふなりの金太郎飴書店もあれだけど、趣味がある本屋はそれはそれで近寄りにくい感じはする。

BEAM COMIX;エンターブレイン;¥620;B6判;;並製;195p;△+;ISBN4-7577-0694-4;

絶妙。

バースコミックス デラックス;幻冬舎コミックス〔発行元〕・幻冬舎〔発売元〕;¥1,200;A5判;;並製;247p;△+;ISBN4-344-80005-2;

きれいに落ちがついた感じ。

講談社MOOK;講談社;¥950;A4判;;並製;118p;△;ISBN4-06-179370-5;

宮澤氏が、井川遥/乙葉/さとう珠緒/吉岡美穂/小向美奈子/矢部美穂/松田純/嘉門洋子/周防玲子/宝生舞/辺見えみりの11人を撮つたもの。まあペイするかなあ、と思うて購入。全体的に膚の色が暗いかなあ。さとう珠緒の疲れかたが尋常ぢやない。吉岡美穂の浴室での6頁のうちはじめ4頁がいいかなあ、と思ひます。

;角川書店;¥1,100;B6判;縦組;上製;142p;△;ISBN4-04-883726-5;

それなりに筋のとほつたことを云うてる感じはする（しかし、反戦の声ッて言ふほどあげにくい状況には見えないけどな）。

;青土社;¥2,800（1割引）;四六判;縦組;上製;339+viiip;△;ISBN4-7917-5933-8;

印象としては、「左の左」にとつては「左」も「右」、といふ感じ。意地の悪い優等生みたいな。一体あんたは何様なのさ、と問ふと、

問題を孕んでいるのは、統一的な主体(the unitary subject)という理念そのものなのである。

なんて言はれちまふので、もうお手あがり。

;文藝春秋;¥1,857（借覧）;四六判;縦組;上製;238p;△;ISBN4-16-357550-2;

「作家たち」と言ひながら実は批評家のはうがおほいのだけれど、しかし一番面白かつたのは「第V章　遠藤周作と三島由紀夫」でした。

ビッグコミックス5687;小学館;¥648;B6判;;並製;327p;△;ISBN4-09-185687-X;

これだからヘテロはさぁ、とか言うてみる。

デラックスKC-1483;講談社;¥505;B6判;;並製;182p;△;ISBN4-06-334483-5;

折好く上梓せられた、柴田正良「ロボットの心 7つの哲学物語」（講談社現代新書1582）でも読んでみるかなあ。

講談社;¥429;B5判;平綴;△;T1101033020450;562p

なんかえらく増頁してるんですが、真逆キューコミみたやうな末路はたどるまいね。「真説娘。物語」はなぜかなつちをすッ飛ばして、結成からのヒストリィをたどるもの。これまで積極的には触れてこなかつた卒業メムバァもちやんと出てて、今回は福田明日香の卒業まで（再デビューへの布石とかならやだなあ、これ）。

白泉社;¥381;B5判;平綴;△;T1108631020400;442p

橘裕「ガチャガチャ」が「ASUKA」つポイなあと思うたのは陰トーンの使ひかたのせゐだと気づきました。やまざき貴子「っポイ!」が作者急病（水疱瘡の由）のため休載。新人の瀬良くすり「オレンジドラック」は図書室が舞臺なのに本を小道具に使うてないのがある意味すごいなあ。

ヒット出版社;¥524;B5判;平綴;△;T1113963020554;404p

シャイ娘。は1月23日発売の総集編のためか載つてません。

太田出版;¥800;B5判;平綴;△;ISBN4-87233-638-0;258p

もう新しい号も出てるみたいですが、とりあへず今月初めに買うといた分。小田扉の隔月連載がはじまつたり町田ひらくインタヴューがあつたりいろいろ意慾的なんですが、この号は chikin 「ラブリカント」が面白かつたです。あと、駕籠真太郎「紺野しぐれの幸福なる日々」。きのふは飲みに誘はれて生春巻も食うたんですが、これ読むまへでよかつた。

zetima;¥2,913;48:49;△+;EPCE-5136;

;近代映画社;¥1,429;四六判;;上製;87p;△;ISBN4-7648-1958-9;

この画文集を出すと聞いたときは、UFA も商魂逞しいなあ、と思ひましたが、実際見てみたらこれはありだと思ひました（しかし、写真集シリーズは全8册＝新メンバー4人以外全員（加護・辻は2人で1册）の予定です、といふのはさすがにどうかなあ。買ひますが）。著者がトップアイドルグループのリーダーであるといふことから離れて評価にあたひするとまではいかぬ気はしますが、彼女の真率な心情がよく出てゐて良いと思ひます。

LIBRARY OF OTAKUOLOGY（オタク学叢書） VOL.7;太田出版;¥1,600;A5判;縦組;並製;245p;△;ISBN4-87233643-7;

心理学的（↔社会学的）なジェンダー論を繰込みつつ、アニパロは同人少女たちの癒しと成熟の場であり、彼女らのヤオイに見られるリヴァーシブルなジェンダーと（ウェブ上の閉ぢたそれ（空想上の仲良し集団!）ではない）コミケのコミュニケイションとに日本の将来がある、と著者は説く。さいですか。とりあへず気づいた誤植の類：

• 花傅書（p.74.）→花傳書
• pp.82-85.での攻めと受けとの「深層の四極」といふところは、〈1〉受けの幸せ、〈2〉攻めの成功、〈3〉受けの破綻とつづいて、〈4〉は見出しもなくて、記述もなんか〈3〉とゴッチャになつちやつてる風なので、訂正してください>太田出版。
• 飛影は魔界の住人として徹底しているが、魔馬は異界と現実にまたがった中途半端な迷いのある存在(p.141.)→「蔵馬」。
• 矢荻貴子の暴君と寵愛の稚児を描いた「信乃人形」（p.143.）→「矢萩貴子」
。
• 激突し混合するセクシュアリティー、セクシュアリティは複雑に展開されている（p.156.）→長音符があつたりなかつたり。

;新潮社;¥1,400;四六判;縦組;上製;211p;△;ISBN4-10-450801-2;イラストレーション：松本小雪

なんか痛ましいなあ。

ラストはこなひだ連載の終つた「君が代は千代に八千代に」が大胆に取り込まれてましたが、するとあつちは本にはしないんかなあ。「モーニング娘。」の登場は2箇所（pp.37,141.）。どちらも年代的に、強烈な加筆によるものと思はれ（少なくとも後者は初出では、ジヴァンシーのデザイナーが来年から変わるのも〔「波」1998年11月号 p.69b.〕だつた）。

太田出版;¥800;B5判;平綴;△;ISBN4-87233-647-X;271p