;明治書院;6,800円(借覧);A5判;横組;上製;5+329頁;;ISBN4-625-42061-X;
目次をうつしておく。
- 第I部 序論
- 第1章 文法研究における意味の問題
- §1 筆者の立場 : 記述・説明的日本語学 1
- 1-1 統合的研究
- 1-2 形態論・統語論・文論
- §2 望まれる分析・記述とその問題点 3
- 2-1 語彙論を取り入れた文法論の必要性
- 2-2 記述上の問題点
- §3 問題解決の方向 5
- 3-1 カテゴリカルな意味(一般化される意味素性)
- 3-2 句としての意味(連語論的アプローチ)
- 3-3 プロトタイプ論
- §4 研究史的な位置づけについて 11
- 4-1 大文法時代(主に戦前)の研究
- 4-2 戦後の研究 : 大文法時代以後
- 4-3 本稿の位置
- 第2章 本論文の構成
- §1 第I部について 18
- §2 第II部について 19
- §3 第III部について 19
- §4 第IV部について 21
- §5 第V部について 21
- 第II部 形態論
- 第1章 動詞の形態について
- §1 文法的なカテゴリーとは 23
- 1-1 動詞の形態分析の二観点
- 1-2 文法カテゴリーの二種 : 必須カテゴリーと動詞の意味カテゴリー
- §2 動詞の意味カテゴリーとそのパラダイム 27
- 2-1 ボイス
- 2-2 移動・方向
- 2-3 アスペクト
- §3 形式生起の順序 31
- 3-1 形式の交替性
- 3-2 テイラレルについて
- §4 動詞と形式との近さ 34
- 4-1 テ形の形式と接辞
- 4-2 副助詞の介在性の問題
- §5 おわりに 36
- 第2章 接辞と構文 : 構文論と形態論
- §1 派生的接辞を中心とした形態論の問題について 37
- §2 接辞と品詞性 37
- 2-1 転成名詞か連用形か
- 2-2 漢語サ変動詞語幹の機能 #中
- §3 派生の段階性 40
- 3-1 形容詞につく「お~」の問題
- 3-2 順序づけの問題
- 3-3 包摂の問題
- §4 おわりに 44
- 第3章 複合動詞について
- §1 複合動詞研究の現状と問題点 45
- 1-1 複合動詞の定義と範囲
- 1-2 これまでの研究
- §2 統語論的か語彙論的かのテスト 47
- §3 複合動詞の分類 49
- 3-1 統語論的複合動詞
- 3-2 語彙論的複合動詞
- 3-3 中間的なもの
- §4 統語論的構成の複合動詞の格関係 53
- 4-1 自然現象の複合動詞の格関係の特殊性
- 4-2 出来事名詞の構文
- §5 おわりに 54
- 第III部 統語論
- 第1章 格の類型
- §1 はじめに 57
- §2 動詞の格の研究において問題となること 58
- 2-1 必須的な成分の認定とそれに関わる諸文法現象の分析の問題
- 2-2 格助詞の問題 : 格助詞置換分析
- 2-3 自他の問題
- §3 連語論的分析(格パタン分析法) 64
- 3-1 連語論的分析について
- 3-2 格の類型についての研究
- 3-3 具体的な方法について
- §4 無格型 : 自然現象の動き 67
- §5 [ガ]格型 : 単独動作動詞句・単独自然現象動詞句 67
- 5-1 無変化類(自他対応のないもの)
- 5-2 変化動詞句 : 自他対応の自動詞タイプ
- 5-3 部分の主体
- 5-4 ガ格のプライマリティ
- §6 [ガ,ニ]型 70
- 6-1 ニ格の置換の範囲について
- 6-2 存在を表すもの : [ガ,ニ]型,[ガ,場所名詞デ]型
- 6-2-1 存在動詞 : [ガ,ニ]型
- 6-2-2 様態存在動詞句 : [ガ,ニ/デ(ニオイテ)]型
- 6-3 ヘ格に置換されるもの : 移動的なもの : [ガ,ニ/ヘ]型
- 6-3-1 接着動詞句
- 6-3-2 出現動詞句
- 6-4 ニタイシテに置換されるもの : [ガ,ニ/ニタイシテ]型
- 6-4-1 態度の動詞句
- 6-4-2 働きかけの自動詞
- 6-5 デ等に置換されるもの : 原因・変化動詞 : [ガ,ニ/ニヨッテ/デ]型
- 6-6 同一的なト格に置換されるもの : 主体改変型変化動詞句 : [ガ,ニ/ト]型
- 6-7 相互的なト格に置換されるもの : [ガ,ニ/ト]型
- 6-8 ニ格の交替がないもの : 関係動詞句
- §7 [ガ,カラ]型 : 出現動詞句・消滅動詞句・出発動詞句・成分の動詞句 75
- §8 [ガ,ト]型
- 8-1 ト格の意味
- 8-2 [ガ,同一的ト]型 : 変化の動詞句(・判明動詞句)・扱いの動詞句
- 8-3 [ガ,ト(相互)]型 : 相互動作動詞句
- 8-4 [ガ,~ト(引用)]型
- 8-4-1 引用動詞句の特徴
- 8-4-2 引用形式と副詞的修飾
- 8-4-3 引用成分の繰り出し
- 8-4-4 非伝達的発話動詞句
- 8-4-5 思考・感情動詞句の無対象用法
- 8-4-6 「見える」「聞こえる」の類
- §9 [ガ,カラ,ニ]型
- 9-1 ニ格がヘ格に置換可能 : [ガ,カラ,ニ/ヘ]型
- 9-1-1 起点に重点があるもの : 出発動詞句
- 9-1-2 移動全体が取り上げられるもの : 単純移動動詞句
- 9-2 ニ格が同一的なト格に置換可能なもの : 主体改変動詞句カラ・ト類
- §10 [ガ,引用のト,ニ]型 : 伝聞・伝達動詞句
- §11 [ガ,ヲ,引用のト]型 : 判断動詞句
- §12 [ガ,ヲ,ニ]型
- 12-1 [ガ,ヲ,ニ/デ(ニオイテ)]型 : 発見動詞句
- 12-2 [ガ,ヲ,ニ/ヘ]型 : 対象接着・対象姿勢方向動詞句
- 12-3 [ガ,ヲ,ニ/ト(相互的)]型 : 相互型対象変化動詞句
- 12-4 [ガ,ニ/ニタイシテ,ヲ]型 : 適応の動き(ヲ格を含んで働き掛けるもの)
- 12-5 [ガ,ヲ,ニ/同一的なト]型 : 対象改変動詞句
- §13 [ガ,ヲ,カラ]型 : 対象出現動詞句・対象消滅動詞句・対称移動動詞句・対象影響動詞句 87
- §14 [ガ,ヲ,ト(相互型)]型 : 対象交換動詞・対象競争動詞 88
- §15 [ガ,ヲ,カラ,ニ]型 88
- 15-1 [ガ,ヲ,カラ,ニ/ヘ] : 対称移動動詞句
- 15-2 [ガ,ヲ,カラ,ニ/ト]型 : 対象改変型変化動詞句
- §16 [ガ,ヲ]型 90
- 16-1 ヲ格の置換について
- 16-2 ヲ格が経路を表すもの : 経路動詞句
- 16-3 起点的な経路
- 16-4 対象変化的なもの
- 16-4-1 対象消滅・対象変質・対象生産動詞句
- 16-4-2 一時的な状態変化
- 16-5 単独動作動詞の同族目的用法・量用法
- 16-6 ヲ/ニタイシテ : 働きかけの動詞句
- 16-7 出来事名詞のヲ格
- 16-8 ヲ/ニツイテ
- 16-9 ヲ/ニ
- §17 典型的機能動詞の連語論的分析 94
- §18 格助詞ニとヘの問題 96
- 18-1 はじめに
- 18-2 従来の研究
- 18-3 方法
- 18-4 結果
- 18-5 考察
- 18-6 結論
- §19 おわりに 104
- 第2章 ボイスの類型
- §1 はじめに 104
- §2 迷惑受け身について 105
- 2-1 はじめに
- 2-2 まともの受け身との意味論的な違い : 否定との関与
- 2-3 部分受け身の関係
- 2-4 恩恵と迷惑の構造
- 2-5 迷惑受け身にならない動詞句と感情移入
- 2-6 迷惑の受け身にならない動詞句のもう一つのタイプ
- 2-7 迷惑受け身についてのまとめ
- §3 まともの受け身について 112
- 3-1 はじめに
- 3-2 どんな格関係がまともの受け身になるか
- 3-3 ニ格によるまともの受け身
- 3-4 ニタイシテの対象格らしさ
- 3-5 働きかけ性(受影性)との関連 : ニヨッテ格との関わり
- 3-6 まとめ
- §4 自発について 120
- 4-1 問題の在りか
- 4-2 従来の研究
- 4-3 自発と自動詞 : 形式の問題
- 4-4 まともの受け身との共通点
- 4-5 まともの受け身との違い
- 4-6 ラレル自発と-eru自発動詞との関係
- 4-7 ラレル自発になる動詞
- 4-8 ラレル自発の用法 : アスペクト・否定
- 4-9 自発と無意志化
- 4-10 おわりに
- §5 相互動作について 133
- 5-1 はじめに
- 5-2 ト格の資格について
- 5-3 ~アウのつく動詞句 : 相互動作化の諸相
- §6 おわりに 137
- 第3章 アスペクトの類型
- §1 はじめに 138
- 1-1 本章の目的
- 1-2 本章の位置づけ
- §2 分析すべき形式と意味 139
- 2-1 アスペクトとアクチオンザルト
- 2-2 シテイル形(継続相)の意味
- §3 動詞句の表す諸局面の意味 141
- 3-1 持続の局面の三種 : [過程][維持][結果持続] #中
- 3-2 期間成分の二種
- 3-3 一時点的な動き : 永続的変化
- 3-4 [過程]の局面とその下位の局面
- 3-5 シテイル形(継続相)の意味
- §4 時定項分析 150
- 4-1 必要性の再確認
- 4-2 時定項の定義
- §5 時定項分析による動詞句部分の分析 153
- 5-1 z動詞句 : 無変化一点的
- 5-2 s動詞句 : 主体変化一点的
- 5-3 sd動詞句
- 5-4 se動詞句 : 結果持続のみある変化動詞句
- 5-5 o動詞句 : 客体の一点的変化
- 5-6 od動詞句
- 5-7 oe動詞句 : 客体変化の結果持続
- 5-8 ab動詞句
- 5-9 abs,abo型 : 過程,永続変化型動詞句
- 5-10 absd,abod動詞句
- 5-11 abse,aboe動詞句 : 持続的結果型
- 5-12 asbe,asb,aobe,aob動詞句
- 5-13 asbd,aobd動詞句
- §6 副詞の関係 163
- 6-1 過程修飾副詞 : ab,acb副詞
- 6-2 持続副詞 : ab,cd,ce副詞
- 6-3 一点的な副詞
- 6-3-1 z副詞
- 6-3-2 b副詞・d副詞・e副詞
- 6-3-3 c副詞
- 6-3-4 修飾レベルの違い
- §7 アスペクト諸形式の意味 168
- 7-1 (アクチオンザルトの)諸形式
- 7-2 シテイル形の意味
- 7-3 スル形(完成相)の意味
- 7-4 総合的分析(演算)
- 7-5 まとめに代えて
- 第4章 場所表現の類型 : 場所・方向・移動
- §1 はじめに 173
- §2 場所名詞について 174
- 2-1 問題の位置づけ
- 2-2 場所性における語用論的問題
- 2-3 場所性が絶対的な名詞と相対的に決められる名詞
- 2-4 「ところ」の用法について
- 2-5 場所名詞の周辺 : 方向名詞
- 2-6 まとめ
- §3 テクル・テイクについて 181
- 3-1 従来の研究とその問題
- 3-2 アスペクトのテクル・テイクとの違い
- 3-3 移動・方向のテクル・テイクについて
- 3-4 分類の形態論的根拠について
- 3-4-1 テクル・テイクの交替性について
- 3-4-2 語彙的統合性制約
- 3-4-3 ラレルなどの形式の介在性
- 3-4-4 他の形式「~テマワル,テアルク」などとの関係
- 3-4-5 否定形式の介在
- 3-5 分類の意味論的な根拠
- 3-6 動詞句の語彙的意味とテクル・テイクの類
- 3-7 移動物の問題
- 3-8 なぜ主語か
- 3-9 まとめ
- §4 おわりに 198
- 第5章 主体性の類型
- §1 問題の在りか 199
- 1-1 本章の目的
- 1-2 意志,無意志の連続性の問題
- 1-3 意志性は,主語めあてのものか,動作主めあてのものか
- 1-4 アスペクトの問題
- 1-5 主体性
- §2 従来の研究 201
- 2-1 動詞の意味分析から
- 2-2 動作主の分析から
- 2-3 他動詞性から
- 2-4 諸形態の用法について
- §3 動き文の成立の契機としての主体性 204
- 3-1 動きの発生の仕方とは
- 3-2 主語の動詞支配の原則
- §4 主体性の段階 207
- 4-1 主体性の段階性
- 4-2 人間動作主段階 : [狭義意志性]
- 4-2-1 形式
- 4-2-2 ワザトなどの意志的副詞
- 4-2-3 命令形
- 4-2-4 意志形
- 4-2-5 「~しだい」など
- 4-2-6 ニ使役
- 4-2-7 「~することを企てる」
- 4-2-8 スルコトニスル・シテミル・シテオクが主体性の制約を破る条件 : 非現実モード
- 4-3 有情物動作主段階 : [動物意志性]
- 4-3-1 シヨウトスル
- 4-3-2 ソウスル
- 4-3-3 シソコナウ
- 4-4 経験者段階 : 人間でさえれば偶然動作を含む
- 4-5 自発的発生段階(道具格・自発的動作主)
- 4-5-1 可能
- 4-5-2 ヲ使役
- 4-5-3 同時動作
- 4-6 自然現象にのみつく形式
- 4-6-1 「やがて」
- 4-6-2 ~シテクル
- 4-6-3 自然的な展開
- 4-7 起こることが必然的な現象には共起しない形式 : 仮定可能性
- 4-7-1 仮定の条件形式
- 4-7-2 傾向
- 4-7-3 「しか」の動詞接続的用法
- 4-8 主体性の段階について
- §5 動作のタイプ 220
- 5-1 意志動作
- 5-2 失敗動作
- 5-3 感情動作
- 5-4 偶然成立動作
- 5-5 自然現象
- 5-6 ありさま(性質)の表現の場合
- §6 アスペクトとの関係 224
- §7 おわりに 224
- 第IV部 文論
- 第1章 ムードについて
- §1 はじめに 227
- §2 研究の現状と問題点 228
- §3 機能的意味について : フィールド論 230
- §4 ムードを表す形式 232
- 4-1 テンスの分化
- 4-2 テンスによる形式分類と文法的諸特性
- 4-2-1 蓋然性の判断
- 4-2-2 「だろう」
- 4-2-3 必要・希望・意図(deonticな判定)
- 4-2-4 命令・意志
- §5 文の語用論的類型について 245
- 5-1 はじめに
- 5-2 文のムード的な類型を考えるためのテスト
- 5-2-1 共起副詞テスト
- 5-2-2 終助詞テスト
- 5-2-3 人称テスト
- 5-2-4 テンスのテスト
- 5-2-5 報告動詞分析
- 5-2-6 疑問文との関係
- §6 文のムード表現的な分類 251
- 6-1 述定文
- 6-1-1 述定の意味・基本的形式・人称・テンスなど
- 6-1-2 共起する副詞・共起する副助詞
- 6-1-3 事実報告と判断の下位類
- 6-1-4 述定化
- 6-2 表出
- 6-2-1 表出の意味・基本的形式・人称・テンスなど
- 6-2-2 共起する副詞・終助詞
- 6-2-3 表出化
- 6-3 広義命令
- 6-3-1 広義命令の意味・基本的形式・人称・テンスなど
- 6-3-2 共起する副詞・終助詞
- 6-3-3 広義命令化
- 6-4 意志表現
- 6-4-1 意志表現の意味・基本的形式・人称・テンスなど
- 6-4-2 共起する副詞・終助詞
- 6-4-3 意志化
- §7 おわりに 259
- 第2章 述語の表現類型 : ありさま表現と動き表現
- §1 はじめに 261
- §2 アスペクト的に動きを表さない述語について 262
- 2-1 はじめに
- 2-2 スルとシテイルのアスペクト的な対立とは何か
- 2-3 状態性の意味 : スル形とシテイル形の発話時点との関係
- 2-4 状態的・非状態的の対立とその形態
- 2-5 アスペクト的な対立のない述語
- §3 存在述語の構文 266
- 3-1 存在の構文の一般的特徴
- 3-2 物理的存在
- 3-3 動きの表現への連続 : 出来事の存在
- 3-4 関係づけになる場合 : 性質叙述の文への連続
- 3-5 属性の存在 : 性質の叙述へのさらなる連続
- 3-6 性状を含意する存在
- §4 性質述語の構文 273
- 4-1 はじめに
- 4-2 名詞述語・形容詞述語の「動詞文らしさ」
- 4-3 動詞述語の性質叙述 : 語彙的な場合と用法的な場合
- 4-4 動詞述語による用法的な性質の表現について
- 4-5 関係づけ
- 4-6 様態の表現
- 4-6-1 動きの表現と様態の表現との相関
- 4-6-2 どんな動詞が様態を表すことになるか
- 4-6-3 サ変動詞の様態表現
- 4-6-4 その他の様態を表す動詞
- §5 動詞文が性質を表す場合についてのまとめ 288
- §6 おわりに 289
- 第V部 結語
- §1 表現類型論的分析の総括 291
- §2 各表現類型の相互関係 292
- §3 今後の課題 294
- 注 295
- 参考文献 307
- あとがき 317
- 索引 321
中公新書1986;中央公論新社;740円(借覧);新書判;縦組;並製;v+5+190頁;;ISBN978-4-12-101986-8;
PingURL :