the view from nowhere : 2009-01-27 (Tue)

Article

はすみ・しげひこ(蓮實重彦);2008/9;映画論講義;

;東京大学出版会;(借覧);A5判;縦組;並製;v+470+26頁;;ISBN978-4-13-083049-2;

いとー・くにたけ(伊藤邦武);2007/11;宇宙を哲学する;

双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;並製;2+150+2頁;;ISBN978-4-00-028156-0;

ごとー・かずとも(後藤和智);2008/9;お前が若者を語るな!;

角川oneテーマ21 C-154;[発行]角川書店・[発売]角川グループパブリッシング;705円(借覧);新書判;縦組;並製;225頁;;ISBN978-4-04-710153-1;

うーん、統計も実証も尊いことだとは思ふけど。金属バット殺人事件のような家庭内暴力をはじめとして、母子姦、子捨てが、実際の発生率としてどの程度急上昇しているかどうかは、私は知らない。数字を調べることは簡単だが、その場合、まず間違いなく、過去の統計はいい加減なものなので、数字の字づらから何か言ってもしかたがない。そんな註釈は、多少付けておいても、椎名誠にかかれば、それじゃコキリケでドンドコだということになってしまう、といふ栗慎先生の放言のはうが個人的には好み。

かとー・みきろー(加藤幹郎);1993/6;鏡の迷路 映画分類学序説;

;みすず書房;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;1+176+vi頁;;ISBN4-622-04247-9;

福田恆存;2008/5;平和論にたいする疑問;

福田恆存評論集 第三卷;[発行]麗澤大學出版會・[発売]廣池學園事業部;(借覧);四六判;縦組;並製;2+358頁;;ISBN978-4-89205-543-0;

たにざわ・えーいち(谷沢永一);2007/3;この国の不条理;

;PHP研究所;(借覧);四六判;縦組;上製;253頁;;ISBN978-4-569-65969-5;

明治四十一年六月三十日、鷗外森林太郎は臨時假名遣調査委員会で演説する冒頭に、個人トシテ出テ居リマスケレドモ、陸軍省ノ方ノ意見モ聴取ツテ居リマス、と述べた。七月三日の日記に、大臣假名遣の演説を承認せらる、と記されているのであるから、内容全般を事前に承認されているのではない。鷗外の大前提は虚喝(はったり)であった(威嚇、p.216)。谷沢氏はこの件については亀井孝をよしとなさつてゐるのだなあ。

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猪川
「後藤智和は「俗流若者論」と題して、多くの若者批判や若者分析に当事者的立場から反論する(後藤 2008)。そこでは、様々な社会調査や文献が用いられた反論がなされているが、後藤は反論の結果としてその〈問題〉を今後どうすべきかといった生産的な指針や対案の提出をほとんどすることはない。また、言説分析の形式はとっているものの、その分析手法は言説分析と呼ぶには適さない俗流のものである。そこで行われているのは、「本当の正しさ」をめぐる世代間での争い――P・ブルデューの言葉を借りるならば象徴闘争といえるだろう(Bourdieu 1984)」(松谷創一郎「〈オタク問題〉の四半世紀 : 〈オタク〉はどのように〈問題視〉されてきたのか」『どこか〈問題化〉される若者たち』(恒星社厚生閣、2008)、pp.137-138. (後藤 2008)は『「若者論」を疑え!』)。
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