だが人間的ないたわりが書物を救った試しはない/書物は非人間的な力学――その理不尽な暴力――に耐えられるだけの強度を主張すべきだ
;法政大学出版局;各2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;570頁;;ISBN4-588-41015-6、ISBN4-588-41016-4;
合掌。
どい・たけお(土居健郎);2000/5;「甘え」理論の展開;
土居健郎選集2;岩波書店;3,400円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+310頁;;ISBN4-00-092392-7;
合掌。
誤解を避けるために繰り返すが、私は「甘え」の語彙が日本語に特有だといっているので、「甘え」が日本人にしか見られないといっているのではない。ただ日本では「甘え」がまさに特有な語彙の存在故に際立って認識されるという違いだけは特筆すべきである。私はこの考え方に単独で到着したが、この際用いられている論理がサピア‐ウォーフ仮説として学界に知られているものであることは後に知った
(p.149)。受容史のひとこまかな、と思つてメモ。1988年初出の文章。「そういうことは言い出せる空気ではなかった」というのは東京裁判でたびたび被告が使った口上だそうだが、山本七平の有名な『空気の研究』という本はたぶんそこから発想を得て書かれたものらしい。そこでここに一つ面白い事実がある。空気についてははっきりわからないが、雰囲気というのは明らかにatmosphereの訳語として明治以後できた言葉である。とすると明治以前には日本人は空気の代わりにどういう語を使ったか、それとも昔は雰囲気ということをあまり考えないで暮らしていたのか、いろいろ疑問が起きてくる。そこで私はこの点をたまたま知人である日本の近代文学の専門家谷沢永一氏に尋ねてみた。すると、「昔は雰囲気ということを言わなかったでしょう。身分でやることが決まっている時は雰囲気を考える必要がなかったのです。これは人間が横並びになってから、おそらく明治も日露戦争以後のことでしょう」という答えが返って来たのである
(p.233)。内容の当否はともかく、意外なつながりだと思つたのでメモ。
;実業之日本社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;281頁;;;
合掌。
哲学の現代を読む7;白水社;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;250頁;;ISBN978-4-560-02471-3;
現象学、ほんとわかんないな。
;昭和堂;2,300円(借覧);四六判;縦組;並製;x+246頁;;ISBN978-4-8122-0773-4;[執筆者]むらかみ・やよい(村上弥生)/いのうえ・ゆーいち(井上有一)/いわさわ・なおき(岩沢直樹)/つるた・なおみ(鶴田尚美)/かみしま・ゆーこ(神島裕子)/かたぎ・のりあき(樫則章)
うーん。
ブルーバックス B-1623;講談社;800円(借覧);新書判;縦組;並製;189頁;;ISBN978-4-06-257623-9;
佐竹昭広集 第一巻;岩波書店;8,200円(借覧);A5判;縦組;上製;ix+371+6頁;;ISBN978-4-00-027211-7;
合掌。目次をうつしておく。
- 凡例
- I 字余り法則の発見
- 萬葉集短歌字余考 3
- 人麿歌集の歌二首 27
- 「火気」・「如」の訓など 35
- 「都」「曾」の或る場合 41
- 萬葉集(回想・この一冊) 57
- 五七五七七 61
- 玉勝間覚書 69
- 字余り 93
- II 本文批判の方法
- 「萬葉集をよむこゝろばへ」 97
- 萬葉集本文批判の一方法 120
- 「島隠る」か「山隠る」か : 遣新羅使の歌 152
- 「後」と「復」 157
- 「三袖」存疑 160
- キュウコウ先生 163
- 校注を終えて 166
- 会に合はぬ花 170
- 萬葉学者の一人から 176
- 『よむ』のアンケート 180
- 「三十一文字」 181
- III 新しい訓詁学
- 萬葉・古今・新古今 187
- 訓詁の学 200
- 人麻呂の反歌一首 218
- 海路の歌二首 229
- 調使首見屍作歌一首 238
- 「諍」か「浄」か 249
- 文学のひろば 254
- 凡浪考 259
- 独りのみきぬる衣の 269
- 萬葉集の雷問答の歌について 278
- 巻七 286
- 『日本名歌集成』より十五首の解釈 329
- 群鳥の朝立ちいなば 339
- 竹葉 343
- 解説 / 大谷雅夫 347
- 初稿掲載年時一覧 367
- 萬葉歌索引
講談社学術文庫1953;講談社;880円(借覧);文庫判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-06-291953-1;
岩波新書(新赤版)1190;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+3+242+12頁;;ISBN978-00-431190-4;
;朝日新聞出版;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;319頁;;ISBN978-4-02-330405-5;
;角川書店;9,000円(借覧);A5判;縦組;上製;479頁;;;
すこしまへに「願わくば」は誤用といふのをみて、そりやたしかにもともとは清音だつたらうけど、にごつたのもきのふけふではないし、いつたいいつごろおきた変化なら誤用といはれないのかなあ、とか思つて、さういへば、この変化については有名な(そして、よんでゐない)論文があつた気がするけど、なんだつたつけ、たぶんこの本にはひつてる、「善くば」「為ずば」などの濁音形について、だらうと思つて借りてきた本(後日かつた論集日本語研究14 近世語にも再録ゐたので、まづまちがひない)。
当該論文では、ひろく用例をあつめて、近世の早い時期には、前代を承けて、「クハ」「ズハ」がもっぱら用いられていて、濁音形の用例を文献に見出しがたい。上方では、およそ寛文期から濁音形の用例が見え始めるが、その後も清音形の優勢が続き、両者並存の宝永・正徳期を経て、近世後期には濁音形が専用されるようになっている
(p.272)一方、上方で一般に「クバ」「ズバ」が行われるようになった時期にも、江戸表では久しく「クハ」「ズハ」が専用されている。従って近世後期の国語に関する限り、上方言葉・江戸言葉の間に存する相違点の一つとなって
(p.282)をり、江戸表における清音形の常用は、近世後期も維持され、その名残は明治初年に及ぶ
(p.285)ものの、江戸末期、文語体においても、なお清音形が使われていたが、明治初年には、濁音形の方が標準的、文語的と考えられるに至ったかと思われる
(p.286)とし、その変化には、思うに、「クハ」「ズハ」を濁音形へと進めたものは、結果そのものが示すように、接続助詞「ば」への類推であったろう
(p.290)としてゐる。
願はくは、についてはまた論文のおしまひにちよつとふれてあつて、因みに、類推の余勢としては、「願はくは」を「願はくば」ということもあった。
(p.291)とある。ネガハクバ、イツコクノアイダデモハヤクスムスウダンヲ、ヲサシツナレタラハ、
(徳川末期写、苗代川本「講話」上。なお鶴峯氏の「語学新書」では、この「ねがはくは」をも、「恋しくは」「同じくは」と共に「敢保接続言」〈願望を表す文中の接続法〉と名づけ、「『は』を清みてよむべし」と言っている
)
以下、目次をうつしておく。
- I
- 助動詞「です」の発達について 9
- まえがき 9
- 前篇 「です」の成立
- 第一章 「です」の起源諸説について 11
- 第一節 諸説分類 11
- 第二節 「で為」起源説 12
- 第三節 「でわす」起源説 13
- 第四節 「で候ふ」起源説 17
- 第五節 「であります」起源説 19
- 第六節 「でござります」起源説 23
- 第七節 中村通夫氏の説 33
- 第八節 湯沢幸吉郎博士の節 38
- 第九節 両系統存在説 40
- 第十節 「どす」「だす」の取扱い
- 第二章 方言における丁寧体断定語について 53
- 第一節 永田吉太郎氏の作業 53
- 第二節 東京で聞かれる諸語 66
- 第三節 これの周圏論的分布 68
- 第四節 「どす」「だす」 71
- 第五節 紀州の「おります」 82
- 第六節 「であります」「だあります」 85
- 第三章 国語史料による「です」の溯源 87
- 第一節 能狂言の「です」 付、「梨本集」の「です」 87
- 第二節 「ござる」「ござります」の消長 98
- 第三節 「であります」のこと 103
- 第四節 「ござる」「ござります」の形式分化 110
- (イ) ござりまおする
- (ロ) ござりまっする
- (ハ) ござんす
- (ニ) ござます
- (ホ) ござす
- (ヘ) ござりんす
- (ト) ござりやす
- (チ) ごわります
- (リ) ごあんす
- (ヌ) ごんす
- (ル) ごわます
- (ヲ) ございます
- (ワ) ございやす
- (カ) ございす・ごぜえす
- (ヨ) ごだりやす
- (タ) ごっす・ごうす・ごす
- (レ) げんす・げえす・げす
- (ソ) がす
- (ツ) ござい・ござり
- (ネ) おんす
- (ナ) 変已然形
- 第五節 「であんす」「であす」 127
- 第六節 「でんす」「でえす」 130
- 第七節 江戸後期の「です」 136
- 第八節 「おます」「おす」 142
- 第九節 方言史の「ござります」 147
- 第十節 廓詞の「ござります」
- 後篇 近代語「です」進出の諸問題
- 第一章 明治初年における進出の理由 162
- 第二章 類型語「てす」 173
- 第三章 京阪への「です」の移入 173
- あとがき
- II
- デスの起源について 185
- 談義本の江戸言葉 194
- 一 談義本作者伊藤単朴
- 二 国語資料としての談義本
- 三 単朴の三著における江戸言葉
- 四 後期江戸語への移行
- 「とて」「と言って」などの訛形について 206
- 一 訛形のあらまし
- 二 「とって」
- 三 江戸後期の「って」
- 四 「てって」「てった」「てえば」
- 五 「ったって」「ったら」「っちゃ(ない)」
- 六 「(無く)ったって」
- 七 「てえ(者)」「って(事)」
- 八 明治以後の、「と言って」に相当する「って」「てえ」
- 九 文末の「って」
- 十 係助詞「って」
- 十一 「って(言う)」
- 十二 「(ない)だって」
- 十三 接続詞「だって」
- 十四 「なんて」
- 十五 結び
- 〔追録〕 江戸言葉の助詞「とって」について : 発表要旨
- 東京語の終助詞について 237
- な : 終助詞〈現代語〉
- 語誌
- 接続
- 意味
- 補説
- え・い : 終助詞〈現代語〉
- 語誌
- 接続
- 意味
- 補説
- よ : 終助詞〈現代語〉
- 語誌
- 接続
- 意味
- 補説
- か : 終助詞〈現代語〉
- 語誌
- 接続
- 意味
- 補説
- 形式名詞「の」の成立 252
- 「善くば」「為ずば」などの濁音形について 267
- 接続助詞「から」と慣用語「からは」 293
- 尊敬語を承ける「ます」の命令形について 付、「やんす」の節 318
- シマス・サシマス考 333
- 顔回なる者 342
- 「やら」の成立、其の静辞化 356
- 一 外形の成立
- 二 「やらん」の初期の実例
- 三 「にかあらむ」を併略したこと
- 四 変りなき承続
- 五 附言性の副詞句
- 六 引用文性の補完句
- 七 質問体
- 八 おぼろげに
- 九 「とかや」と「とやらん」
- 十 格助詞を従えること
- 十一 古典本文への尺度として
- 補記
- 近古国語に於ける長拗音「ゆう」と「よう」との相関 377
- 促音表記の「ん」 401
- 「あいなし」音便の事 419
- 「成尋阿闍梨母集」の文体について 430
- 格・副助詞「まで」 439
- 一 形式名詞から始めて格助詞となったこと。附、「までに」の「に」のこと。
- 二 格助詞としての主用法。附、「……に至るまで」の句のこと。
- 三 数詞を受ける格助詞「まで」のこと。
- 四 程度修飾の副助詞「まで」のこと。
- 五 包含を表す副助詞「まで」のこと。
- 六 強調の副助詞「まで」が其れから生じたこと。
- 七 「さまで」「……とまで」などの句のこと。
- 八 結び
- 真下三郎著「遊里語の研究」をめぐって 468
- あとがき 477
- 掲載誌一覧 479
あと、
永田吉太郎氏は、「東京方言集」で担当執筆した、「旧市域の音韻語法」(七六頁)で、
デスは大正になつてから生れた人の発音でデをのみこんでしまふことがある。
- さうスか(=さうですか) いゝ天気スねえ。
今はまだデスのつもりで話したり聴いたりしてゐるやうだが、おひ〳〵これも一つの語法となるに違ひない。
と注意しておられるが、「です」が普通語として弘通するようになって後、更に語形の頽れを示し出したものと云える。
(p.67)といふのは、いま、~ッすよ、といふのとなんか関係あるのかなあ、と思ひながらよみすすめてゐたら、
湯沢博士は、「閑吟集」の編纂より稍々後れる享祿二年講説の「蒙求抄」に左の一例を見出しておられる(「狂言のデスの起源」、追記の条)。
「今劉公
ノワセウ 程ニハキ掃地 スルヲ、ヌシガ様ナ者ハ叶マイ。」ト〔亭吏ガ〕云程ニ、寵 ガ「サラバ。」ト云テソロリト帰リ、「我コソ劉寵スヨ。」トホコラヌ程ニ、時ノ人ガ「長者デ有。」ト云ゾ。
といふ例がでてきて、ちよつとをかしかつた。もつとも、右の「劉寵スヨ」の含む「す」が其れで、「ぞろ」「ざふ」等と同様、此れなどは体言(準体言の時も)の下に付いて断定を表すのだから、濁音であって然るべきだろう
といふことみたいだけれど(p.91)。
;幻冬舎ルネッサンス;1,400円(借覧);四六判;縦組;並製;166頁;;ISBN978-4-7790-0363-9;
奇妙、といふのは訓がなく音のみあるのをさして。目次をうつしておく。
- はじめに 8
- 第一章 日本人は漢字をどう受け入れてきたか 13
- 一 漢字とはどういうものか 14
- 漢字には四つの種類がある 14
- なぜ漢字の読みはいくつもあるのか 17
- 漢文を読むための工夫 19
- 平仄とは 23
- 国訓という工夫 24
- 熟字訓について 26
- 和製熟語の創出 28
- 二 国字について 31
- 国字とは 31
- 奇妙な国字 32
- コラム① 同訓異義 : 耳で見る? 36
- 第二章 火燵の「燵」はどう作られたか 43
- 一 火燵以前の話 44
- 火桶と火櫃 44
- 炭櫃とは 50
- 地火炉について 52
- 火炉は炉の総称 54
- 二 火燵の話 59
- 火燵はかつてこう表記されていた 59
- 開音節と促音 62
- 平安時代に起こった漢字音の変化 65
- 唐音の導入 68
- 榻という字 70
- 入声韻尾は消失していたか 72
- 火榻子 78
- コタツは中国から渡来したものではない 81
- 榻はこしかけのことであり、牛車の付属品でもある 85
- 火踏子と火燵 89
- 「燵」は国字である 94
- コラム② 漢字と部首の話 97
- 第三章 纐纈の「纐」はどう作られたか 103
- 一
纈 とは何か 104
- 天平の三纈 104
- 『日本書紀』と『万葉集』に登場する「纈」 108
- 目交はしぼり染めのことか 111
- 『法隆寺献物帳』に表れる纈 113
- 『西大寺資財流記帳』に見る交纈と甲纈 114
- 『神宮寺伽藍縁起並資財帳』と『皇太神宮儀式帳』の押纈と甲纈 116
- 上流階級の女子の装束には纈が使われていた 118
- 『続日本紀』などに見る纈と夾纈 121
- 二 纐纈はいつ頃から使われた言葉か 123
- 十世紀には国字として成立 123
- 作字の謎 125
- 三 成立までの四つの可能性
- 纐の作字 その一 絞+頁 126
- 纐の作字 その二 糸+頝 131
- 纐の作字 その三 交+糸+頁 132
- 纐の作字 その四 夾→𦇦→〓{糸|夹|頁}→纐
- 纐が姓になると、どう読まれるか 152
- 読みと字の変化 154
- コラム③ 漢字音の変化は今も続いている 157
- おわりに 162
講談社現代新書1900;講談社;720円(借覧);新書判;縦組;並製;230頁;;ISBN978-4-06-287900-2;
すごい、おもしろい(けど、いたいの苦手)。しかし、やつぱり最後に女は死ぬのだなあ。まあ、THE CODEみたいに、そんな悠長に蘭とかみせてないで、さつさと止血して病院いけ、といふひどい感じではなくつて、むしろ様式かつちりでよいのかもしれないけれど。
岩波現代文庫[学術186];岩波書店;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;vii+341+5頁;;ISBN978-4-00-600186-5;
;勁草書房;3,300円(借覧);四六判;縦組;上製;vii+283+viii頁;;ISBN4-326-55053-8;
山岸俊男批判をよみたいと思つて。しかし本書の、新古典派経済学が日本人をだめにしたみたいな主張には全然実証性がないなあ、と思ひながらも、後藤和智的な愚直な批判をするだけの用意もないのだけれど。
;柏書房;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;229頁;;ISBN978-4-7601-3219-5;
;新潮社;(借覧);四六判;縦組;上製;127頁;;ISBN978-4-10-365902-0;
講談社文庫[な-63-1];講談社;590円(100円);文庫判;縦組;並製;312頁;;ISBN4-06-274813-4;
;くろしお出版;(借覧);B6判;縦組;並製;iv+171頁;;ISBN4-87424-290-1;
目次をうつしておく。
- まえがき i
- プロローグ 日本語記述文法と三上・寺村文法 1
- 一節 現代日本語文法の研究
- 二節 日本語記述文法とは何か : その目標と方法
- 三節 日本語記述文法と三上・寺村文法
- 一部 三上文法をめぐって 16
- 一章 三上文法の展開 16
- 一節 はじめに
- 二節 第一期
- 三節 第二期
- 四節 第三期
- 五節 第四期
- 二章 三上文法の特徴 28
- 一節 はじめに
- 二節 実用文法
- 三節 文論中心
- 四節 形式重視
- 五節 一般化志向
- 六節 先見性・現代性
- 七節 歴史的所産としての言語
- 八節 表現スタイル
- 三章 三上文法の体系 52
- 一節 はじめに
- 二節 三上文法の体系性
- 三節 体系の具体的内容
- 四章 三上の文法研究をどう見るか 66
- 一節 これまでの評価
- 二節 私見
- 二部 寺村文法をめぐって 73
- 一章 寺村文法の展開 73
- 一節 はじめに
- 二節 第一期
- 三節 第二期
- 四節 第三期
- 二章 寺村文法の特徴 86
- 一節 基本的特徴
- 二節 三上文法との比較
- 三章 寺村文法の体系 104
- 一節 はじめに
- 二節 単文論
- 三節 複文論
- 四章 寺村の文法研究をどう見るか 126
- 一節 これまでの評価
- 二節 私見
- 三部 三上文法から寺村文法へという系譜 138
- 一節 はじめに
- 二節 実質的系譜性と時代的状況
- 三節 日本語文法研究の広がり
- 四節 寺村から見た三上文法
- 五節 二人の文法研究のこと
- エピローグ 日本語記述文法のこれから 154
- 一節 はじめに
- 二節 拡大記述文法と実用文法
- 三節 拡大記述文法
- 四節 日本語参照文法
- 五節 おわりに
- あとがき 170
;毎日新聞社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;219頁;;ISBN978-4-620-31861-5;
ひさしぶりにアルパークをのぞいて、なんだかうらがなしい感じになる。東急系だけだといふアスカのフィギュアつきポップコーンをかはうかとも思つたけど、それほどよい出来にも見えないのでやめる。
予告篇は、サマーウォーズ、G.I.ジョー、8月のシンフォニー。8月のシンフォニーはひでえ、と思つたのだけれど、ヱヴァもそこまで超美麗といふわけでもないのだつた。といふか、アニメなのに特撮(といふか戦闘)と本篇との乖離があるのはだうなのか。そしてあらためてみると、思ひのほかマッチョなはなしだなあ(これをちやんと男の子ものがたりしてる、といつてほめる気にはならない)。2度目なんだから、もつといろいろ情報をちやんとしいれておいてみればよかつたかな。
といふか、右横と右1列前とにカップルがゐて、前のカップルのはうは、女の子がエグゼクティブシートに体育坐りして、上映中もしよつちゆうケータイを確認してて、ウタダのエンディングがながれだすと次回予告も見ずに席をたつてしまつて、うーん、こんな白いワンピがにあふ子とは、もつと別にいつしよに見るのにふさはしい作品があるのではないかしら、と思つたのでした。
;東海大学出版会;6,000円(借覧);A5判;横組;上製;xxv+529頁;;ISBN978-4-486-01807-0;
全体的記述の夢、といつたことを思ふ。いくつかメモ。
胡椒を意味するスオミが正式国名のフィンランドといふナレーションがあつて、なんとなくそれを信じてゐたのだけれど、
といふことみたい(pp.1-2)。そのフィンランドについては「フィンランド人たちは自国をSuomi[スオミ]と呼ぶ」といった記述がなされることが少なくない。それは「日本では日本のことをJapanとは言わないのと同じである」といった印象を読者に与える。そういった記述をすることは完全にまちがいとは言えないが,重大な誤解を招く可能性がある。より正確な表現をすれば「フィンランド人たちは自国をSuomiともFinlandとも呼ぶ」とすべきである。
国語や公用語に関する法規定を持つ国は少なくないが,フィンランドには法により明確に規定された国語が2つ存在する。その2つの国語とはフィンランド語とスウェーデン語である。「フィンランド」はフィンランド語ではSuomi,スウェーデン語ではFinlandと表記されるが,両言語がどちらもフィンランドの国語であることから,SuomiもFinlandも正式な現地語名ということになる。
ふむ。亡命を余儀なくさせられたわけでもないのに、祖国とは国語、といふひとたちにをしへたいやうな気もする(p.197)。フィンランドは地域としてのまとまりを形成し,1800年代になると民族としての存在を追求するようになる。そのような動きが大きくなる以前においては,フィンランド人を規定するものは言語ではなかったと言える。したがって,民族運動が極端なフィンランド語単一言語主義を主張するようになるまでは,フィンランド人とは自らをフィンランド人だと認識する人々のことを意味したのであり,フィンランド語を話す人々を指すわけではなかった。むしろ,自らをフィンランド人などと自己認識することを許された人々の大多数はスウェーデン語話者であった。
日本に存在する言語についての調査結果
(pp.326-327.)
表13-11 日本の言語 現存する言語 話者数 アイヌ語 15 (1996) 北部奄美大島語 10 000 (2004) 南部奄美大島語 1 800 (2004) 日本語 121 050 000 (1985) 日本手話 317 000 (1986) 喜界語 エスニック人口 13 066 (2000) 朝鮮語 670 000 (1988) 国頭(くにがみ)語 5 000 (2004) 宮古語 エスニック人口 67 653 (2000) 中央沖縄語 984 285 (2000) 沖永良部語 3 200 (2004) 徳之島語 5 100 (2004) 八重山語 エスニック人口 47 636 (2000) 与那国語 800 (2004) 与論語 950 (2004)
- [Gordon2005をもとに作成]
以下、目次をうつしておく。
- まえがき i
- 目次 xi
- 図・表・地図・資料一覧 xxiii
- はじめに 1
- 第1節 フィンランド 1
- 第2節 言語政策と言語計画 3
- 第3節 本書の目的と構成 6
- 第1部 フィンランドのことば
- 第1章 フィンランド史の概略 13
- 第1節 フィンランド史の時代区分 14
- 1.1 国家体制による時代区分 14
- 1.2 変革をもたらす転換期を重視する時代区分 15
- 第2節 フィンランド史の概略 17
- 2.1 居住の開始とフィンランド語・サーミ語の関係(~ll50) 17
- 2.2 スウェーデン編入と宗教改革(1150~1570) 18
- 2.3 戦争と中央集権化(1570~1721) 20
- 2.4 フィンランドとしての発展と自治大公国の地位獲得(1721~1860) 21
- 2.5 独立への道のりと独立後の苦難(1860~1944) 23
- 2.6 復興から欧州統合へ(1944~) 25
- 第2章 内国語 28
- 第1節 内国語 28
- 1.1 「内国語」という概念 28
- 1.2 内国語の話者数と地理的分布 30
- 第2節 内国語以外の言語 33
- 2.1 伝統的に存在してきたとされる言語 33
- 2.2 新たに存在するようになった言語 35
- 第3章 内国語の言語学的分類 37
- 第1節 系統的分類 37
- 1.1 ウラル語族 38
- 1.1.1 フィンランド語 39
- 1.1.2 サーミ語 42
- 1.2 インド・ヨーロッパ語族 46
- 1.2.1 スウェーデン語 46
- 1.2.2 ロマニ語 50
- 1.3 フィンランド手話 54
- 第2節 類型論的分類 55
- 2.1 形態論的類型論 55
- 2.1.1 総合/孤立から見た内国語 57
- 2.1.2 膠着/融合から見た内国語 59
- 2.2 語順類型論 65
- 第4章 内国語の地位や機能による分類 73
- 第1節 法的地位による分類 74
- 1.1 国語であるフィンランド語とスウェーデン語 74
- 1.2 オーランド自治法の規定 76
- 1.3 サーミ語 77
- 1.4 内国語の法的地位 78
- 第2節 ヨーロッパにおける地位による分類 79
- 2.1 欧州連合における公用語 79
- 2.2 「地域言語または少数派言語のための欧州憲章」における言及 79
- 第3節 学校教育における地位による分類 80
- 3.1 保育における言語 80
- 3.2 母語科目 81
- 3.3 教育言語 81
- 3.4 第2内国語 82
- 第4節 「階層的二言語併用」による分類 83
- 4.1 階層的二言語併用 83
- 4.2 階層的二言語併用から見た内国語の関係 84
- 第5節 危機度による分類 86
- 5.1 言語の危機度 86
- 5.2 危機度から見た内国語 87
- 第6節 まとめ : 内国語の分類 89
- 第2部 言語の確立
- 第5章 1500年代におけるフィンランド語書きことばの確立 93
- 第1節 フィンランド語書きことばの歴史的変遷 94
- 1.1 古フィンランド語期の開始とアグリコラ 95
- 1.2 初期現代フィンランド語期と方言闘争 97
- 第2節 ハウゲンの言語計画モデル 99
- 2.1 言語計画のタイプとアプローチ 100
- 2.2 言語計画の4つの領域 102
- 第3節 ハウゲンのモデルから見たアグリコラの作業 102
- 3.1 選別‐決定作業 103
- 3.2 成文化‐標準化作業 104
- 3.3 実施‐教育的普及 108
- 第4節 習得計画 109
- 第5節 まとめ 111
- 第6章 1800年代におけるフィンランド語改革 114
- 第1節 フィンランド語改革の背景となる社会状況の変化 ll4
- 第2節 1800年代におけるフィンランド語改革 ll6
- 2.1 書きことばの基盤問題 ll7
- 2.2 本体計画 ll9
- 2.2.1 表記法の改革 120
- 2.2.2 文法の整備 122
- 2,2.3 語彙の拡大 122
- 2.2.4 1800年代における本体計画 126
- 2.3 地位計画 128
- 2.4 習得計画 131
- 2.4.1 習得計画の目的と手段 131
- 2.4.2 教育/学校 133
- 2.4.3 宗教 137
- 2.4.4 文芸/学術 138
- 2.4.5 マスメディア 139
- 2.4.6 印刷/出版/図書館 140
- 2.4.7 職業上の言語使用 142
- 2.4.8 集団的アイデンティティ 143
- 第3節 まとめ 145
- 第7章 北サーミ語の共通正書法確立 147
- 第1節 共通正書法確立までの状況 148
- 1.1 サーミ語の置かれてきた状況 148
- 1.2 北サーミ語共通正書法確立の背景 151
- 第2節 正書法確立における原則 153
- 2.1 心理言語学的/技術的原則と社会言語学的原則 154
- 2.2 北サーミ語の共通正書法確立における原則 156
- 第3節 正書法確立における対立 157
- 3.1 独自性と多数派言語 157
- 3.2 伝統と統合 159
- 3.3 サーミ語内部の多数派‐少数派関係 161
- 第4節 まとめ 162
- 第8章 言語とは何か 168
- 第1節 フィンランド語の方言とバルト・フィン諸語 168
- 1.1 フィンランド語の方言 168
- 1.2 バルト・フィン諸語 171
- 第2節 言語とは何か 175
- 2.1 言語学的基準 176
- 2.2 社会的・政治的要因 177
- 2.3 隔絶言語と造成言語 178
- 第3節 造成言語としての内国語 179
- 3.1 フィンランド語 180
- 3.2 スウェーデン語 181
- 3.3 北サーミ語 182
- 第4節 まとめ 183
- 第3部 言語と統合
- 第9章 二言語によるフィンランドの成立 189
- 第1節 フィンランドの成立 189
- 1.1 フィンランドという地域の成立 189
- 1.2 フィンランド民族確立運動 191
- 1.3 「フィンランド人」という語の多義性 196
- 第2節 フィンランド語とスウェーデン語によるフィンランド 198
- 2.1 フィンランド国家の成立 198
- 2.2 新たな「フィンランド人」の確立 200
- 第3節 スウェーデン語系フィンランド人 204
- 3.1 言語論争の正体 204
- 3.2 スウェーデン語系フィンランド人の誕生 205
- 3.3 スウェーデン語系フィンランド人の現在 206
- 第4節 まとめ 208
- 第10章 フィンランド語に関わる言語計画の全体像 212
- 第1節 言語計画の目的 212
- 1.1 標準化 213
- 1.2 精密化 214
- 1.3 地位の確保 215
- 第2節 言語計画の統合枠組みとフィンランド語の成立 217
- 2.1 言語計画の統合枠組み 217
- 2.2 統合枠組みから見たフィンランド語の言語計画 220
- 第3節 クーパーによる言語計画研究のための分析枠組み 222
- 3.1 言語計画研究のための分析枠組み 222
- 3.2 言語計画における行為者 223
- 3.3 言語計画の対象と動機/誘引 223
- 3.4 言語計画において期待される行動 224
- 3.5 言語計画の非言語的目的 225
- 3.6 言語計画を取り巻く状況 229
- 第4節 分析枠組みから見たフィンランドの言語計画 231
- 4.1 行為者 231
- 4.2 対象と機会/誘引 231
- 4.3 期待される行動 232
- 4.4 顕在的目的 232
- 4.5 潜在的目的 233
- 4.6 状況 235
- 4.7 手段と意思決定過程 236
- 第5節 まとめ 237
- 第4部 言語と権利
- 第11章 スウェーデン語系フィンランド人に対する言語権保障 243
- 第1節 言語に関する法規定の分類 243
- 1.1 言語と法 243
- 1.2 言語に関する法規定の分類 245
- 1.3 フィンランドにおける言語関連法規定の整理 248
- 第2節 スウェーデン語系住民と言語権保障 253
- 2.1 言語法 253
- 2.2 公的団体の職員に要求される言語能力に関する法律 256
- 2.3 オーランド自治法 256
- 第3節 スウェーデン語系住民と個人性の原則/地域性の原則 258
- 3.1 言語法における自治体規定 258
- 3.2 言語集団の性格と個人性の原則/地域性の原則 260
- 3.3 スウェーデン語系住民と個人性の原則/地域性の原則 264
- 第4節 まとめ 265
- 第12章 サーミ語使用権の保障 269
- 第1節 言語的人権とサーミ語使用に関する権利保障の開始 270
- 1.1 20世紀における言語解放 270
- 1.2 言語的人権という考え方 272
- 1.3 言語的人権の問題点 276
- 1.4 サーミ語使用に関する権利保障の開始 279
- 第2節 1991年法改正とサーミ語法の成立 281
- 2.1 1991年法改正の目的と主要論点 281
- 2.2 権利保障の対象 283
- 2.3 権利保障の手段 285
- 2.4 権利保障の前提 287
- 第3節 まとめ 289
- 第5部 言語と地域
- 第13章 先住民族サーミ人と環境 295
- 第1節 言語の機能 296
- 1.1 中間世界 297
- 1.2 範疇化 299
- 第2節 言語多様性と生物多様性 301
- 2.1 言語の危機という問題 30l
- 2.2 言語多様性と生物多様性の関係 304
- 2.3 言語保全 306
- 第3節 世界の言語状況 308
- 3.1 言語の地理的分布と不均衡 309
- 3.2 言語の規模と不均衡 310
- 3.3 言語の機能における不均衡 313
- 第4節 サーミ人・サーミ語と環境 314
- 4.1 サーミ語の語彙に見る環境理解 315
- 4.2 サーミ人と持続可能な発展 321
- 4.3 サーミ人の土地や水に対する権利 325
- 第5節 まとめ 326
- 第14章 フィンランドにおける手話と学校 331
- 第1節 フィンランドにおける手話の地位 332
- 第2節 音声言語と手話言語 334
- 2.1 手話とシムコム 335
- 2.2 音声言語と手話言語 336
- 第3節 ろう者とその社会 339
- 3.1 手話話者と手話使用者 339
- 3.2 ろう者共同体を構成する人々 341
- 3.3 ろう者を見る視点 342
- 第4節 フィンランドにおける手話教育と教員養成 343
- 4.1 手話言語と多数派言語による二言語教育 343
- 4.2 手話教育の現状と問題点 345
- 4.3 教員養成 347
- 第5節 スウェーデン語系フィンランド手話 348
- 5.1 スウェーデン語系フィンランド手話の誕生 349
- 5.2 スウェーデン語系フィンランド手話話者のアイデンティティ 351
- 5.3 スウェーデン語系家庭におけるろう児の学校選択 353
- 第6節 まとめ 356
- 第15章 ロマニ語・ロマニ文化と多数派社会 361
- 第1節 フィンランドにおけるロマニ人・ロマニ語 362
- 第2節 フィンランドにおける対ロマニ人政策 363
- 2.1 対ロマニ人政策史の概要 363
- 2.2 近年のフィンランドにおける対ロマニ人政策 365
- 第3節 ロマニ文化と多数派社会 368
- 3.1 ロマニ文化の特徴 368
- 3.2 ロマニ文化と多数派社会 370
- 第4節 ロマニ文化の存続 372
- 4.1 ロマニ人に対する教育 372
- 4.2 母語としてのロマニ語 375
- 第5節 まとめ 378
- 第6部 言語政策の広がり
- 第16章 外国入市民の社会統合と言語 383
- 第1節 フィンランドの外国人政策 384
- 1.1 外国人政策の変遷 384
- 1.2 フィンランドにおける外国籍人口 386
- 第2節 フィンランド入国の理由と言語状況の変化 387
- 2.1 フィンランド入国の理由 387
- 2.2 言語状況の変化 392
- 第3節 外国人市民の社会統合と言語 394
- 3.1 「統合」の意味するもの 394
- 3.2 外国人市民の社会統合に対する影響要因 395
- 3.3 社会統合と言語教育 398
- 3.4 通訳・翻訳サービス 402
- 第4節 まとめ 406
- 第17章 スウェーデンとノルウェーにおけるバルト・フィン諸語 410
- 第1節 欧州における少数派言語政策とスウェーデン,ノルウェー 411
- 1.1 欧州における少数派言語政策 411
- 1.2 欧州審議会の枠組条約と欧州憲章 413
- 1.3 スウェーデンとノルウェーに対する枠組条約と欧州憲章の影響 416
- 第2節 スウェーデンにおけるフィンランド語 419
- 2.1 フィンランド人のスウェーデンへの移住 419
- 2.2 フィンランド語教育の歴史 421
- 2.3 フィンランド語系としてのアイデンティティの確立 424
- 2.4 フィンランド語使用に関する法の成立と新たな試み 427
- 第3節 新たに生まれたバルト・フィン諸語 429
- 3.1 スウェーデンとノルウェー北部におけるバルト・フィン語系の人々 429
- 3.2 少数派としてのアイデンティティと言語 433
- 3.3 自集団と自言語に関する呼称 435
- 3.4 現状 438
- 第4節 まとめ 440
- 4.1 階層的二言語併用状況の存在 440
- 4.2 言語管理 441
- 4.3 法の問題点 444
- 4.4 少数派言語どうしの関係 445
- 第18章 フィンランドにおける言語教育 448
- 第1節 言語教育制度の概要 449
- 1.1 言語教育政策に対する主な影響要因 449
- 1.2 言語教育制度の概要 450
- 第2節 学習対象としての言語 453
- 2.1 母語と文学 453
- 2.1.1 フィンランド語とスウェーデン語 454
- 2.1.2 サーミ語,ロマニ語,フィンランド手話 456
- 2.1.3 第2言語としてのフィンランド語/スウェーデン語 458
- 2.1.4 少数派言語話者に対するフィンランド語/スウェーデン語 459
- 2.2 第2内国語 460
- 2.2.1 「母語と文学」と「第2内国語」の履修の組み合わせ 460
- 2.2.2 第2内国語としてのフィンランド語 462
- 2.2.3 第2内国語としてのスウェーデン語 463
- 2.3 異言語 464
- 2.3.1 異言語教育の概要 465
- 2.3.2 異言語教育の多様化 467
- 第3節 学習の媒体としての言語 469
- 3.1 フィンランド語とスウェーデン語 470
- 3.2 サーミ語,ロマニ語,フィンランド手話 472
- 3.3 その他の言語 473
- 3.4 研究世界における言語 474
- 第4節 まとめ 476
- 4.1 言語教育における多様化 476
- 4.2 教育におけるスウェーデン語 478
- 4.3 教育におけるサーミ語 480
- 4.4 言語教育の課題 482
- おわりに 485
- 第1節 1990年代以降における少数派政策と文化権 485
- 1.1 1990年代以降の少数派政策 485
- 1.2 文化権と文化 486
- 1.3 文化権保障の広がりと言語 488
- 第2節 言語権の広がり 490
- 2.1 狭義の文化 490
- 2.2 保健・医療や福祉 492
- 2.3 その他 494
- 第3節 言語状況における今後の変化 496
- 3.1 言語状況に影響を与える要因 496
- 3.2 予想される言語状況の変化 497
- 3.3 重層的〈中心‐周辺〉モデルとフィンランド語 499
- 第4節 フィンランドにおける「言語」という鍵 501
- 参考文献 507
- 索引 525
USBのはうは、原子力→畸形といふのが、とてもゼロ年代の作品とは思へないイメージだなあ、といふ感じ。黒猫のはうは、まうすこしおもしろかつたけど。うーん。
NHKブックス[1124];日本放送出版協会;1,070円(借覧);B6判;縦組;並製;268頁;;ISBN978-4-14-091124-2;
講談社選書メチエ420;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;204頁;;ISBN978-4-06-258420-3;
その五年後、ヌルハチは自らの属する建州一帯の対抗勢力をほぼ討ち滅ぼした。かれがこうして統一した、ジェチェン・フネヘ・スクスフ・ワンギヤ・ドンゴの五部をマンジュ国(グルン)という。「文殊菩薩」の原語「マンジュシリ」を語源とするこの言葉は、やがてジュシェンにかわって、種族をさす名称となった。満洲族というのは、ここに由来する
(p.28)といふ記述があつて、まあ普通に文殊起原説なのだけれど、たまたまけふかりた、別冊環⑯ 清朝とは何か、に岡田英弘、「満洲」の語源 : 文殊師利ではない、といふコラムがあつて、満洲学の世界的権威である、イタリアのジョヴァンニ・スターリ教授は、一九九〇年に『セントラル・アジアティック・ジャーナル』の三四号に発表した論文(「満洲という語の意味」)で、この俗説を逐条批判し、結局、満洲という語の意味は知られないままだ、と断定している
(p.126、Stary 1990 [Giovanni Stary, "The Meaning of the Word 'Manchu': A New Solution to an Old Problem," Central Asiatic Journal 34.1-2: 109-119]
、か)として、その内容が紹介してあつて、びつくり。
文春文庫[き-26-3];文藝春秋;590円(1割引);文庫判;縦組;並製;239頁;;ISBN978-4-16-775383-2;
講談社学術文庫1952;講談社;880円(借覧);文庫判;縦組;並製;241頁;;ISBN978-4-06-291952-4;
理想の教室;みすず書房;(借覧);四六判;縦組;並製;142頁;;ISBN978-4-622-08329-0;
うまいことつなげてひらいてみせるものだなあ。にしても、ひさしぶりに舞姫に目をとほして、我学問は荒みぬ
、といふ語にぞつとする。色恋沙汰ですさんだのなら、まだすてきなのだけれど。
シリーズCura;中央法規出版;1,200円(借覧);四六判;縦組;並製;188+4頁;;ISBN978-4-8058-3008-6;
角川oneテーマ21 A-49;[発行]角川書店、[発売]角川グループパブリッシング;724円(借覧);新書判;縦組;並製;244頁;;ISBN978-4-04-710032-3;
全集 日本の歴史 第13巻;小学館;(借覧);A5判;縦組;上製;1+8+364頁;;ISBN978-4-09-622113-6;
明治の太政官は古代の「だいじょうかん」と区別して「だじょうかん」と呼ばれた(p.77)。ふむ。
せつちんとふつてあるけど、図版字体には
せついんとあるやうに見えるな。
新典社研究叢書201;新典社;9,800円(借覧);A5判;縦組;上製;349頁;;ISBN978-4-7879-4201-2;[執筆者]むらせ・のりお(村瀬憲夫)/みさき・ひさし(身﨑壽)/こーのし・たかみつ(神野志隆光)/うちだ・まさのり(內田賢德)/いぬかい・たかし(犬飼隆)/いぬい・よしひこ(乾善彦)/おーわき・ゆきこ(大脇由紀子)/おーうら・せーじ(大浦誠士)/しろさき・よーこ(城﨑陽子)/いちのせ・まさゆき(市瀬雅之)/きくかわ・けーぞー(菊川恵三)/しまだ・しゅーぞー(島田修三)/たけお・としお(竹尾利夫)/いのうえ・さやか(井上さやか)/うえの・まこと(上野誠)/かじかわ・のぶゆき(梶川信行)/たかまつ・ひさお(高松寿夫)/むらた・みぎふみ(村田右富美)/かげやま・ひさゆき(影山尚之)/いけだ・みえこ(池田三枝子)/ひろかわ・あきてる(廣川晶輝)/しんざわ・のりこ(新沢典子)/ひろーか・よしたか(廣岡義隆)/さとー・たかし(佐藤隆)/かとー・しずお(加藤静雄)
その頃の思い出の一つは、昭和三十三年七月、萬葉学会との共催による公開講演会の後の踏査に、知多半島の先端に近い篠島に行った時、海は強烈に時化て島通いの小舟は、本当に大波に翻弄され、同行された沢瀉先生が私の横に立っておられましたが、舟の柱に両手でしっかり掴まっておられたのが印象的でありました。参加者の誰かが「万葉の学会が滅びる」と大声で叫んだほどのことでした
(p.344)。
双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;並製;224頁;;ISBN978-4-00-028162-1;
講談社学術文庫1954;講談社;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;373頁;;ISBN978-4-06-291954-8;[原題]Владимир Яковлевич Пропп, Фолъклор и действительность
レフ・トルストイは小説『アンナ・カレーニナ』の中で何を言わんとしたのかと尋ねられ、こう述べている。「もしわたしが小説の中で表現しようと考えていたことをすべて言葉で表現しようとするなら、わたしが初めに書いたものと同じ小説を書かねばならなくなる。それで批評家たちがわたしの言いたいことを理解し、新聞の文芸欄でそれを表現することができるなら、わたしは彼らを祝福しよう」
(p.51)。
角川oneテーマ21 A-102;[発行]角川書店、[発売]角川グループパブリッシング;705円(604円);新書判;縦組;並製;253頁;;ISBN978-4-04-710199-9;
本書の著者はたいていの(あらゆる?)小説/文学には物語の構造しかないと思つてるぽいのに、なんでハルキだけがとりたてて非難されるのかしら。サブカル文学論みないとだめかな。
理想の教室;みすず書房;(借覧);四六判;縦組;並製;164頁;;ISBN4-622-08318-3;
パノフスキーにおいてルネサンス絵画は、哲学や文学の何らかのテクストに対応するという意味で、最終的にはすべて、合理的にことば――概念あるいはロゴス――に置き換わりうるものとして理解されているように思われます。絵のなかのイメージはここにおいて、何らかの思想内容を運ぶ媒体でしかなく、それが理解されるなら、絵はその役目をまっとうする、とでもいわんばからなのです。要するに、「イコノロジー」において、イメージは理性によって手なずけられ、合理化されているのです
(p.27)。
新潮新書308;新潮社;720円(借覧);新書判;縦組;並製;222頁;;ISBN978-4-10-610308-7;
新典社新書1;新典社;1,000円(借覧);新書判;縦組;並製;158頁;;ISBN978-4-7879-6101-3;
しろうと目には、これで夕顔歌の解釈はきまりにみえるけど、さうでもないものなのかなあ。
うーん。発達障碍へのコレクトネスにかける気がするのはともかく、死なない、といふファンタシー(といふか嘘)についての申し訳がないのはだめなんぢやないか、と思ふ。しかし、麻生久美子は役にめぐまれないなあ。だから業界うけつてきらひだ。インスタント沼(予告篇がかかつた)、おもしろいといいけどな。
シリーズ・道徳の系譜;河出書房新社;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;239頁;;ISBN978-4-309-24469-3;
黒澤篇の堺雅人はわるくなかつた。
これくらゐわかりよくないとお話がわからない私には、きつと表象読解能力がかけらもない。にしても、宮﨑あおいをもつてしてもまるで中和できないほど、強烈に男くさかつたなあ。浅野忠信と香川照之とが、山中でひとつ毛布にくるまつてねるところが最高潮だと思つたけど、だうかな。
;ひつじ書房;1,600円(借覧);A5判;横組;並製;v+169頁;;ISBN978-4-89476-390-6;
目次をうつしておく。
- まえがき i
- 第1章 文法とは? 1
- 1.1 言語の二面性 1
- 1.2 言語の規則性:文法 1
- 1.3 文法の成り立ち 5
- 1.4 「文法」の意味 8
- 第2章 統語構造とは? 11
- 2.1 句構造 11
- 2.2 句構造に適用する意味解釈規則 19
- 2.3 助動詞を持つ節と助動詞を持たない小節 26
- 2.4 発音されない代名詞PRO 37
- 2.5 構造的同音異義 43
- 2.6 まとめ 45
- 第3章 変形規則とは? 47
- 3.1 深層構造と変形規則 47
- 3.2 変形規則の説明力 52
- 3.3 変形規則の順序づけ 52
- 3.4 受動変形規則と主語繰り上げ規則 65
- 3.5 変形規則に関わる一般的条件 72
- 3.5.1 厳密循環条件 72
- 3.5.2 構造依存性 75
- 3.5.3 意味からの独立性 83
- 3.5.4 移動規則の境界性 88
- 3.6 まとめ
- 第4章 意味解釈規則とは? 103
- 4.1 代名詞の意味解釈 103
- 4.1.1 構造依存性 103
- 4.1.2 局所性 110
- 4.2 表層構造に関わる意味解釈 120
- 4.2.1 表層主語の意味 122
- 4.3 作用域の意味解釈 125
- 4.4 痕跡理論の誕生 135
- 4.5 作用域の意味解釈と論理形式 145
- 4.6 まとめ 163
- 解答例 x
- 参考文献 165
- 索引 x
死生学5;東京大学出版会;2,800円(借覧);A5判;縦組;並製;x+263頁;;ISBN978-4-13-014125-3;[執筆者]たかはし・みやこ(高橋都)/いちのせ・まさき(一ノ瀬正樹)/よしの(あおき)・みきこ(吉野(青木)美紀子)/あいた・かおるこ(会田薫子)/こだま・やすし(児玉安司)/みやた・ひろあき(宮田裕章)/アラン・ケリヒア(Allan Kellehear)/ドナルド・ギリス(Donald Gillies)/かまえ・いさお(鎌江伊三夫)/さくた・あきら(作田明)/やひろ・みつひで(八尋光秀)/はせがわ・まりこ(長谷川眞理子)、[翻訳者]なかむら・けーし(中村圭志)/たけうち・せーいち(竹内聖一)
書物誕生――あたらしい古典入門;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;vi+191頁;;ISBN978-4-00-028289-5;
;新潮社;(借覧);四六判;縦組;上製;315頁;;ISBN978-4-10-314051-1;
『類聚名義抄』に 益體となるところ 見えず。 誰か これを欲する人 有らずや?
(あだなるもの - Агитпункт Beu VII) 風間のでまにあはせてはゐるけれど、天理善本叢書のは、ふところぐあひに余裕があるやうだつたら、ほしいもののひとつ。
新潮選書;新潮社;1,100円(借覧);四六判;縦組;上製;223頁;;ISBN978-4-10-603577-7;
;河出書房新社;(借覧);四六判;縦組;上製;228頁;;ISBN978-4-309-01922-2;
;新潮社;1,300円(借覧);四六判;縦組;上製;189頁;;ISBN978-4-10-305271-5;
うーん。
;ぺりかん社;(借覧);A5判;縦組;上製;336+vii頁;;ISBN978-4-8315-1210-9;
;筑摩書房;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;206頁;;ISBN978-4-480-86390-4;
;岩波書店;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;xi+203頁;;ISBN978-4-00-022886-2;
;明治書院;6,000円(借覧);A5判;横組;並製;xiv+421頁;;ISBN978-4-625-43403-7;
目次をうつしておく。
- まえがき xiii
- 第1部 社会方言学の4分野
- 第1章 日本語習得の基盤と社会言語学
- 1. 話の運び方 2
- 2. 社会言語学の4分野 4
- 3. 第1分野 社会と言語 5
- 4. 第2分野 言語の変異 7
- 4.1. 言語間の格差 言語市場 7
- 4.2. 言語の知的価値と情的価値 10
- 4.3. 方言間の格差 12
- 4.4. 敬語の格差など 16
- 5. 第3分野 談話の規則(ことばづかい) 16
- 6. 第4分野 談話と変異の総合的な原理 19
- 7. 社会言語学隆盛の背景 23
- 第2章 国際化する日本語の音声教育
- 1. 「日本語音声」の研究 24
- 2. 二つの社会言語学的観点 24
- 2.1. 「変異variation」 24
- 2.2. 「談話discourse」 25
- 3. 言語の国際化と多様化 26
- 4. 社会言語学的多様性の教育 27
- 4.1. 日本語教育における「共通語」の多様性 27
- 4.2. 日本語内部の多様性 27
- 5. 音声コミュニケーションの増加 28
- 6. 対面コミュニケーションの増加 29
- 7. 談話の観点導入 30
- 8. 言語資源・資産としての帰国子女 31
- 9. フォリナートークの類型化 32
- 第3章 地域方言と社会方言の連続性 : 社会言語学の研究分野
- 0. はじめに 33
- 1. 地表上のことば:言語差と方言差 33
- 1.1. 方言とdialectのずれ 33
- 1.2. 社会言語学第2分野の変異・変種 34
- 1.3. 言語間の差 34
- 1.4. 社会言語学からみた地域方言 35
- 1.5. 方言・標準語の格差 36
- 2. 地点のことば:社会方言 37
- 2.1. 集団間の言語差 37
- 2.2. 性差 37
- 2.3. 言語年齢学 39
- 2.3.1 静態的・固定的ライフステージ語 39
- 2.3.2 動態的・言語変化 40
- 2.4. 階層方言:社会階層差 40
- 2.5. 狭義の集団語 41
- 3. 個人語の世界:文体差 41
- 3.1. 個人語の問題 41
- 3.2. 個人内の使い分け=文体・敬語 42
- 3.3. 地域方言と社会方言の視覚化 42
- 3.4. 地域方言と社会方言の将来 43
- 3.5. まとめ:社会方言学の時代 44
- 第4章 現代方言のキーワード
- 1. 「新方言」という出発点 45
- 2. 新方言とは 45
- 2.1. 新方言認定の3条件 45
- 2.2. 新方言と関連する術語 46
- 3. 新方言の3条件再考 47
- 3.1. 年齢差への着眼 47
- 3.2. 共通語形か 48
- 3.3. 場面差 50
- 4. 言語変化としての新方言 51
- 4.1. 若者ことば・キャンパスことば・集団語 51
- 4.2. 地域性 53
- 4.3. 時代性 53
- 5. 方言と共通語・標準語 54
- 5.1. 「方言」の多義性 54
- 5.2. 「共通語・標準語」の多義性 55
- 5.3. 「気づかない方言」 55
- 5.4. 「地方共通語」 56
- 5.5. 「不完全共通語」 57
- 6. 新方言とネオ方言 57
- 6.1. 定義の変遷 57
- 6.2. 体系をなすか 58
- 6.3. 沖縄大和口・カライモ普通語 60
- 6.4. 共通語の影響か 62
- 7. 結論:言語変化としての新方言 64
- 第5章 言語変化の構造
- 1. ことばの乱れ 65
- 2. 敬語の変化 66
- 3. ラ抜きことば 66
- 4. イントネーション 67
- 5. 平板アクセント 67
- 6. 東京新方言 68
- 7. 言語島東京の沈下 68
- 8. 方言分布の指標 69
- 9. 言語変化の構造 69
- 10. 結論 70
- 第6章 日本の社会言語学の動向と柴田武博士
- 1. この章の目的 71
- 2. 社会言語学における柴田博士の重要性 71
- 2.1. 柴田博士の業績の量 72
- 2.2. 柴田博士の貢献の質 73
- 3. 柴田博士の経歴と社会言語学 75
- 3.1. ローマ字運動 75
- 3.2. 「読み書き能力」調査 75
- 3.3. 共通語化調査 76
- 3.4. 敬語調査 77
- 3.5. 「日本言語地図」と『糸魚川言語地図』 77
- 3.6. 大学教授としての柴田博士の研究 78
- 4. 柴田博士の研究の特徴 79
- 4.1. 帰納的手法80
- 4.2. 「科学」的方法の使用 80
- 4.3. 徹底網羅主義 80
- 4.4. 世俗的言語学 81
- 4.5. 独創性 81
- 4.6. 学問的情熱 82
- 第2部 新方言の調査と理論
- 第7章 新方言入門
- 1. 最近の新方言 84
- 2. 新方言の意義と地質学 86
- 3. 全国中学校アンケート 88
- 4. 結論 90
- 第8章 新しい時代と新しいことば
- 1. 語彙と文化・社会 91
- 2. 新語・死語の分類 93
- 2.1. 旧物新語 93
- 2.2. 新物新語 93
- 2.3. 死語・廃語 94
- 3. 成人と中学生の新語 94
- 4. 発明新語(新しいものの略称) : マクドナルド 95
- 5. 発見新語(ものの見方の新しさ) : ズッパ 98
- 6. 結論:新語の社会方言史 99
- 第9章 共通語化が進んでも方言は生まれ続けている
- 1. 方言地図の様変わり 101
- 2. 新方言の実例 102
- 3. 東京新方言 103
- 4. 新方言の思い出 103
- 5. 新方言と隠語・スラング 105
- 6. 新方言の現在と将来 105
- 7. 新方言の現代的意義 106
- 8. 新方言の心理的効用 107
- 第10章 方言とことばの乱れ : イッコウエの普及
- 1. ことばの乱れ意識 109
- 2. イッコウエの全国調査 110
- 3. ナンコの発生 112
- 4. イッコの言語的背景 112
- 第11章 日本語考現学 : 東京と地方の言語変化
- 1. 現代の言語状況と普及のSカーブ 114
- 2. 最近の東京語の変化:ナニゲニ 115
- 3. 方言からの逆流の例 116
- 4. 言語変化の水槽モデル 118
- 5. 方言への影響 119
- 6. 雨傘モデルと方言の変質 120
- 第12章 標準語・方言・新方言の1世紀
- 0. はじめに 121
- 1. 標準語・共通語の普及 121
- 2. 方言の衰退 123
- 3. ネオ方言・地方共通語の位置づけ 124
- 4. 新方言の意義 125
- 5. まとめ 127
- 第13章 ネオ方言と新方言
- 0. はじめに:用語の問題 128
- 1. 理論的枠組み : 言語政策用語の中に位置づける 128
- 2. 方言の地位向上の動き 分岐の動き 130
- 2.1. 実体計画としての新方言 130
- 2.2. 地位計画としてのネオ方言 132
- 2.3. 普及計画:使用能力を高めさせる 134
- 3. 理論的まとめ 134
- 4. 方言の社会的地位の変動 135
- 5. 結論:新方言の研究価値 137
- 第14章 新方言と均質化
- 1. 日本文化の均質化 139
- 2. 一言語内と言語間の統合と分岐 140
- 3. オトーサンの分布にみる均質化(国家化):共通語化 141
- 4. グローバルな均質化(国際化):外来語 144
- 5. 一言語内の分岐の動き(地方化):新方言 146
- 5.1. 東海道グロットグラムの新方言 147
- 5.2. 関西の新方言 151
- 5.3. 東京の新方言 158
- 5.4. 新方言の普及過程と伝播モデル 160
- 6. グローバルな分岐(民族化):純化運動 161
- 7. 終わりに 161
- 第15章 東京知識層の文体差と方言意識
- 1. 研究の位置づけ 162
- 2. 調査概要 163
- 3. 結果の一部 163
- 4. 文体差意識 169
- 5. ことばの使い分け 173
- 6. 使い分けの背景 176
- 6.1. Aグループ 俗語 177
- 6.2. Bグループ 口語 178
- 6.3. Cグループ 中間的 178
- 6.4. Dグループ 一般的 178
- 6.5. Eグループ 文章語 178
- 6.6. 全体像 179
- 7. 文章場面の多変量解析 179
- 8. 山の手ことばの正体 183
- 9. 結論 185
- 第3部 文法と敬語の変化
- 第16章 東海道沿線における東西方言の交流 : 文法の新方言
- 0. はじめに 188
- 1. Q調査の概要と全国中学調査 189
- 2. 音便形:アイタクナイ 190
- 3. 過去表現:ケとタ 192
- 3.1. オモシロカッタ 192
- 3.2. イクッケ 194
- 4. 推量表現:べ・ダラ 196
- 4.1. 推量 196
- 4.2. 勧誘 199
- 5. 否定表現:ン 203
- 5.1. シナイ 203
- 5.2. シンカッタ 205
- 5.3. コナイ 207
- 6. 東西方言の交流 207
- 第17章 敬語の西高東低 : 現代敬語の動き
- 1. 敬語の方言差 211
- 2. 敬語の全国分布 212
- 2.1. 言いかえ敬語 212
- 2.2. つぎたし敬語 214
- 2.3. 丁寧語の普及と無敬語 214
- 3. 敬語の二重の周圏論 : 京都中心と地方規模 216
- 3.1. 国内の東西差(京都中心) 216
- 3.2. 都市化の程度(地方規模) 216
- 4. タメグチ進出の地理的背景 217
- 4.1. 形は西から・用法は東から 217
- 4.2. タメグチの進出 218
- 4.3. タメグチ進出の理由 218
- 4.4. 西高東低の平準化 219
- 第18章 丁寧表現の現在 : デス・マスの行方
- 0. はじめに 221
- 1. デス・マスの歴史的進出傾向 221
- 2. デスの最近の進出傾向 223
- 2.1. 「カ抜き」の進出 223
- 2.2. 男も使う「でしょ」 225
- 2.3. 「なるほどですね」の出現 225
- 2.4. その他のデスの用法 226
- 3. 丁寧語使用の進出 226
- 4. 方言へのデスマス体進出 227
- 4.1. 方言敬語の用法変化 227
- 4.2. 鶴岡市近郊の敬語変化 227
- 4.3. 丁寧語の進出 231
- 第4部 音韻の変異と認知
- 第19章 ガ行子音の変化とその要因
- 1. 東京でのガ行子音の発音の変化 234
- 2. 新潟県糸魚川のŋ>gの変化 235
- 3. 全国各地のŋ>gの変化 238
- 4. ガ行に関する子音体系の全国分布 238
- 5. ŋ>gの変化の要因 241
- 5.1. A 言語内の要因 242
- 5.2. B 言語外の要因 242
- 第20章 近代の言語変化 : 音声資料の活用
- 1. 近代語の範囲 244
- 2. 言語変化のタイムスパン 245
- 3. 近代語の先行研究 248
- 4. 録音資料の活用 249
- 5. オッペケペーCDの概要 250
- 6. オッペケペーCDの音声イェ[je] 251
- 7. 近代の言語変化 253
- 第21章 西洋語の発音の影響
- 0. はじめに 255
- 1. 外来語の増加傾向 256
- 1.1. 外来語増加の歴史的背景 256
- 1.2. 外来語使用状況調査 258
- 1.3. 外来語音研究史 259
- 2. 外来語表記の現状 261
- 2.1. 国語審議会の外来語表記変遷 261
- 2.2. NHKの表記実態調査 261
- 3. 外来語発音の現状 263
- 3.1. 日本語の音韻体系(服部案) 263
- 3.2. NHKの発音実態調査 265
- 3.3. その他の発音実態調査 267
- 4. 外来語発音の方言差 271
- 4.1. 古音・方言音との一致 271
- 4.2. 母音の受容の方言差 272
- 4.3. 子音の受容の方言差 274
- 5. 表記と発音のへだたり 275
- 5.1. 長音表記の問題 275
- 5.2. 他の音節の表記 276
- 5.3. 個々の単語の問題 277
- 5.4. かなの組み合わせ可能性 277
- 5.5. 現地音化と併存体系 277
- 第22章 方言音声の使いわけ能力
- 1. これまでの研究 279
- 2. 増毛調査 280
- 2.1. 増毛調査における朗読項目 280
- 2.2. 発音項目の多変量解析 284
- 2.3. 対話における方言音声 289
- 3. 音韻変化と音声の使いわけ能力 291
- 4. 併存する体系と使いわけ能力 294
- 第23章 母音のイメージと東北弁
- 1. 方言音の認知と音声文体論 296
- 2. 実験の方法:聞かせる調査 297
- 3. 結果:各母音のイメージ 297
- 4. 解釈:共通語音とのずれ 301
- 第24章 方言音認知のメカニズム
- 1. 過去の研究 302
- 2. 方言会話録音の聞かせる調査 303
- 3. 単語ごとの発音(240項目)の認知 306
- 3.1. 東京での調査結果 307
- 3.2. 宮城県での調査結果 310
- 3.3. 東京・宮城県の調査結果の解釈 312
- 3.4. そのほかの調査結果の概要 312
- 4. 音声認知能力の方言差 314
- 5. 方言音声・音韻の地理的分布との対応 315
- 5.1. 方言音声・音韻の地理的分布 315
- 5.2. 民衆の方言知識 316
- 5.3. 音声・音韻と方言音認知 317
- 第25章 アクセント・イントネーションの認知
- 1. 方言音の認知 318
- 2. アクセント・イントネーションの知覚 319
- 3. 東北弁的アクセントの知覚 320
- 3.1. 方法:予備的な聞かせる調査(53項目) 320
- 3.2. 結果:アクセント識別能力の違い 321
- 3.3. 佐野高校生の知覚についての解釈 322
- 3.4. 知覚の調査方法 323
- 4. 東北弁的アクセントの認知 324
- 4.1. 方法:240項目の聞かせる調査 324
- 4.2. 結果:墨田川高校 325
- 4.3. 結果:養成所の生育地の違い 328
- 4.4. アクセントとイントネーションの音響的違い 329
- 4.5. アクセントとイントネーションの区別 331
- 5. 反省と展望 331
- 第5部 イントネーションの変化
- 第26章 「尻上がり」イントネーションの社会言語学
- 1. イントネーション研究の目標 334
- 2. 韻律とは 335
- 3. 言語学研究史と韻律 335
- 4. イントネーションの多義性 336
- 4.1. アクセントとイントネーション 337
- 4.2. 文末・句末のイントネーション 337
- 4.3. 文末・句末以外のイントネーション 338
- 5. 社会言語学と韻律 339
- 5.1. イントネーションの社会言語学的意義 339
- 5.2. 社会言語学の4分野 339
- 6. 尻上がりイントネーションの研究史と名称 340
- 6.1. 「尻上がりイントネーション(昇降調)」の研究史 340
- 6.2. 「尻上がりイントネーション(昇降調)」という名称 341
- 7. 尻上がりイントネーションの起源・背景・発生原因についての諸説 343
- 7.0. 先生口調・教師口調 343
- 7.1. 全共闘アジ演説口調 343
- 7.2. 無型アクセント 343
- 7.3. ネサヨ禁止運動:終助詞の補償 344
- 7.4. イントネーションの体系と機能 345
- 8. 尻上がりイントネーション使用状況の観察 346
- 8.1. 社会的変異として 347
- 8.2. 尻上がりイントネーションの機能 348
- 8.3. 談話として 349
- 8.4. 尻上がりイントネーションの広がり方 350
- 第27章 少数発話の調査 : 尻上がりイントネーションの認知
- 1. 尻上がりイントネーションの社会言語学調査 352
- 1.1. 談話における尻上がりイントネーションの出現機能 352
- 1.2. 文法形式との関係352
- 1.3. 話し手交代とあいづち 352
- 1.4. 年輩の人の抵抗感 354
- 2. 少数発話の尻上がりイントネーション分析 354
- 2.1. 少数発話聞き取り調査 方法:少数の発話 355
- 2.2. 少数発話聞き取り調査 クロス集計の結果 356
- 2.3. 少数発話聞き取り調査 数量化の結果 363
- 2.4. 因子分析法による解釈 363
- 3. 少数発話調査 千葉県高校生+父兄 365
- 4. まとめ 366
- 第28章 多数発話の調査 : 尻上がりイントネーションの離散性
- 1. 第2の手法と中間的発音 367
- 2. 多数発話の判断調査 367
- 2.1. 多数発話の判断調査 調査対象 368
- 2.2. 多数発話の判断調査 刺激文 368
- 3. 多数発話の判断調査における離散性 370
- 第29章 イントネーションの社会性 : 離散性と多様性
- 1. 尻上がりイントネーションの中間段階 373
- 2. 尻上がりイントネーションの音響的特徴 373
- 3. 進行中の言語変化と離散性・中間段階 375
- 4. イントネーションの社会言語学的変異 376
- 4.1. 英語の新しいイントネーション 377
- 4.2. 日本語の疑似疑問イントネーション 378
- 4.3. 日本語イントネーションの変異 とびはねイントネーション 380
- 5. 今後の課題 381
- 注 383
- 参考文献 385
- 初出一覧 407
- あとがき 409
- 索引 412
- TABLE OF CONTENTS 420
メモ。
かつては「純粋の方言」を追求しようとして,欧米でも,NORM{ノーム}(Non-mobile Older Rural Males = 農家の生え抜きのおじいさん)のことばを研究対象にしていた(p.54)。
昔の日本語では疑問のための助詞を使った。明治の女学生が「英語の疑問文のように文末をあげる」と書いてあることから見て,かつての日本語ではイントネーションをあまり活用しなかったらしい。ここ100年ほどの間に性格を変えたわけだ(p.67)。
;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;310頁;;ISBN4-273-03039-X;
編集のよろしきをえないむねが、福島邦道、天草版平家物語叢録にいくどかかかれてゐたやうなおぼえがあるのだけれど、たしかに。一往目次をうつしておく。
- 序章 7
- 第一章 天草本平家物語の構成 65
- 第二章 天草本平家物語の依拠本 115
- イ 天草本巻第一の場合 118
- ロ 天草本巻第二第一(祇王)の場合 124
- ハ 天草本巻第二巻第三以降の場合 134
- ニ 天草本巻第三第八までの場合 138
- ホ 天草本巻第三第九から巻第四第一までの場合 142
- ヘ 天草本巻第四第二以降の場合 154
- 第三章 天草本平家物語の語法の研究 203
- 一 天草本平家物語の代名詞 203
- 二 天草本平家物語の動詞 279
普通、本文の校訂を行なって史料を編纂する職人的研究者を除き、一般的な研究者の古記録との接し方というと、自分の論文に都合のいい記事だけを拾い出して、そこだけを解読する、あるいは索引やインターネットを使った「検索ごっこ」で表を作り、論文のようなものを書く、といったところであろうか(p.435、おわりに)といふのが、一瞬みみがいたいやうな気がしたのだけれど、おもへば、
論文のようなものすらかいてないのだつた。幻痛。
中公文庫;中央公論社;300円(50円);文庫判;縦組;並製;237頁;;ISBN4-12-201142-6;
合掌。
;玉川大学出版部;3,500円(借覧);A5判;縦組;並製;345頁;;ISBN978-4-472-40377-4;[執筆者]おしの・たけし(押野武志)/さかき・ゆーいち(榊祐一)/さいとー・あやこ(斉藤綾子)/いん・しおん(応雄)/かわさき・こーへー(川崎公平)/とびしま・たかのぶ(飛嶋隆信)/ふじー・じんし(藤井仁子)/さとー・じゅんじ(佐藤淳二)/なかやま・あきひこ(中山昭彦)
;大月書店;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;207+vii頁;;ISBN978-4-272-43073-4;[原題]Richard Sennett, The Culture of the New Capitalism
;東京大学出版会;7,600円(借覧);A5判;縦組;上製;vii+413+xx頁;;ISBN978-4-13-026218-7;
;慶應義塾大学出版会;2,400円(借覧);A5判;横組;並製;ix+1+241頁;;ISBN978-4-7664-1549-0;
編者の退職記念論集(ではない、とあとがきにはあるけれど)。目次をうつしておく。
- はじめに / 唐須教光(とーす・のりみつ) i
- 人間の学としての言語学
- チョムスキーによる言語研究における人間の復権
- 社会言語学、認知言語学、言語人類学などによる新たなパラダイムの勃興
- 第1章 形式と意味 : 開放系カテゴリーの展開 / 谷みゆき(たに・みゆき) 1
- 「形式」と「意味」
- カテゴリー観の変遷
- プロトタイプ効果
- 科学的カテゴリーと言語的カテゴリー
- カテゴリー形成のメカニズム
- 理想認知モデル(ICM)
- カテゴリーの拡張
- 多義
- メタファー
- メトニミー
- 開放系カテゴリーの可能性
- Lieと「うそ」
- 開放系カテゴリーの今後
- 第2章 言語と文化の相同性 / 花﨑美紀(はなざき・みき) 21
- はじめに
- 言語と文化 : 言語相対論
- 言語と文化の関係を求めるには
- 相同性とは
- 日本語、英語それぞれにみられる相同性
- 単数と複数について
- 主語の特徴について
- 動詞の表す範囲について
- 擬音語・擬態語について
- 物語の構造について
- まとめ
- 第3章 言語とコンテクスト / 井上逸兵(いのうえ・てっぺー) 37
- はじめに
- コンテクストと文化
- コンテクストとコミュニケーション
- より動的なコンテクスト観へ
- コンテクスト化
- コンテクスト化の資源
- 英語のコンテクスト化の資源の事例 : 面目リスクレベル転換の合図としての英語の呼称
- 日本語コンテクスト化の資源の事例 : コンテクスト化の合図としての常体/敬体切り替え
- コンテクスト化の語彙化
- カタカナ語の問題
- おわりに
- 第4章 言語と身体性 / 井上京子(いのうえ・きょーこ) 57
- はじめに
- 1. 白と黒 : 色彩語彙と認知の普遍性
- 2. 縦と横 : 普遍的身体性と文化的意味づけ
- 3. 自と他 : 親族名称・性と食のタブーの基点
- 4. コレとアレ : 指示表現deixisと空間認知
- 5. 内と外 : 敬語に見る人間関係と社会性
- 6. 右と左 : 空間認知の普遍性と相対性
- 7. 前と後 : 空間と時間のインターフェース
- 第5章 言語とアフォーダンス / 出原健一(いではら・けんいち) 83
- 気になる他人の試験結果
- エコロジカル・セルフ
- 休みでも学校はなくならない
- 〈主観的把握〉と〈客観的把握〉 : 日英比較
- エコロジカル・セルフからアフォーダンスへ
- アフォーダンスとは
- 中間構文(middle construction)
- 前置詞句主語構文
- 語用論・社会言語学への応用、あるいはその逆 : 結びにかえて
- 第6章 ナラティブ考 : コミュニケーション行為としての語りをめぐって / 松木啓子(まつき・けーこ) 103
- はじめに
- 語りというコミュニケーション行為の立体性をめぐって
- 体験談ナラティブの構造と機能
- 体験談ナラティブにおける2つの領域
- 語りにおける「声」の再現
- 語りにおける意味の共同構築
- 第7章 助言のディスコース / 阿部圭子(あべ・けーこ) 121
- はじめに
- 談話分析研究の広がり
- M. A. K. Halliday(1994)の研究
- 1 照応(reference)
- 2 省略と代用(ellipsis and substitue)
- 3 接続(conjunction)
- 4 語彙的結束性(lexical cohesion)
- 助言談話分析研究の概要
- 米日助言談話の傾向 : 米日助言談話分析結果から
- 1 タイプ分類の適合性
- 2 米日に特徴的な助言タイプ
- 3 成功助言談話におけるセグメントの流れ
- 4 不成功談話のセグメントの流れ
- 事例研究 : 語彙的結束性分析試案
- 第8章 サイバースペースコミュニケーション / 八木橋宏勇(やぎはし・ひろとし) 141
- 「ネット男」の試み
- サイバースペースコミュニケーション
- コミュニケーションの生態学
- 文字編集機能と技術革新 : 「財布を忘れるよりケータイを忘れる方がイタイ」
- 絵文字/顔文字の利用
- 動き/勢いを示す「”」の利用
- カタカナ/草体の利用
- ローマ字の利用
- 「じ」「ジ」を「ぢ」「ヂ」に変換
- 「お」「オ」を「ヲ」に変換
- 方言の利用
- 「笑」「ワラ」「w」の利用(匿名掲示板で見かける「藁」の使用はなかった)
- 記号の利用
- 記号の組み合わせ
- 体言止めの利用
- 対面における音声/抑揚をそのまま文字化
- 促音の省略/長音の利用
- 隠語の利用
- 略語の利用
- 独特な接辞の利用
- 「かわいい」と「メリハリ」 : ア行・ヤ行・ワ行小文字化現象と全半角組み合わせ現象
- 「かわいい」とはどういうことか?
- 「メリハリ」をつけるとはどういうことか?
- 非用件的おしゃべりとケータイメール
- 遊戯性と創造性 : メタファー的思考
- プロフとしがらみのないトモダチ : 「関わってほしくない」と「つながっていたい」
- 匿名掲示板におけることばと人間関係
- 匿名掲示板の中のコミュニティ : コミュニケーションNG型コミュニケーション
- 事例1. 匿名掲示板とリアル世界の人間関係 : サイバースペース上でのお説教
- 事例2. ファンサイト掲示板のスタイル : 志向の共有が生み出す友好ムード
- 事例3. 匿名掲示板と連帯感 : 即時性と情報の共有に見るコミュニティ感覚
- これからのサイバースペースコミュニケーション研究
- 第9章 スモールトーク / 井出里咲子(いで・りさこ) 171
- はじめに
- アメリカ社会のスモールトーク
- 自己開示とフレームシフト
- 平行表現と笑い
- 文化としての共在感覚
- 第10章 スポーツ・コメンタリー : メディアが創るスポーツという物語 / 多々良直弘(たたら・なおひろ) 193
- はじめに : 文化としてのスポーツ、そしてメディア
- スポーツ報道における言語使用
- スポーツの実況中継における言語使用
- スポーツ新聞報道のレトリック : 何を記事にするのか
- スポーツ新聞報道のヘッドラインにおける言語的特徴
- スポーツのヘッドラインにおける比喩表現
- ヘッドラインにおける言語の詩的機能への傾向
- ヘッドラインにおける日本語と英語の好まれる言い廻し
- おわりに : メディアが創り出すスポーツという物語
- 第11章 教室のディスコース / 奥聡一郎(おく・そーいちろー) 211
- 教室とコミュニケーション
- 教師の発話の型
- 授業研究としての対話
- 教師と生徒の対話 : 教育心理学の方法
- 談話分析と教室のディスコース
- 教室のディスコースを分析する : 談話分析
- 最後に : 教室のディスコースの展望
- あとがき / 井上逸兵 230
- 索引 232
;[発行]日経BP社、[発売]日経BP出版センター;1,400円(借覧);四六判;縦組;並製;367頁;;ISBN978-4-8222-4649-5;
目次をうつしておく。
- はじめに i
- 第I部 テレビの言葉あれこれ 11
- 「フツーにうまい」 : 若者言葉を翻訳すると 12
- 「巨根」 : あれれの言葉 14
- 「すごい面白い」 : 認めたい強調表現 16
- 「ゴボウ抜き」 : 懐かしい言葉 18
- 「みんなゴールキーパーだった」 : 会話術の極意 20
- 「おめー」 : 時代劇のセリフ 22
- 「やむをえない」 : 語源が忘れられてゆく 24
- 「幼なじみ」 : 幼少時代のほのかな恋の記憶 24
- 「カワユス」 : 成り立ちが解けた 28
- 「矛盾してますね」 : 論理力を示す言葉 30
- 「ふんいき」 : 変化してしまうか? 32
- 「気分はマンドリン」 : 昔のおしゃれな流行語 34
- 「ガイシャ」 : きらりと光る業界用語 36
- 「ちはやぶる」 : 幼児番組に出現した言葉 38
- 「ピン芸人」 : ぽろっとこぼれる芸人用語 40
- 「男前」 : 女にも使う言葉!? 42
- 「胸美帯」 : 評価が変わっても悩みは尽きず 44
- 「入り待ち」 : まったく別の意味の言葉 46
- 「嫁ぐ」 : ちょっとすごい意味だった 48
- 「旦那さん」 : 敬語意識の変化? 50
- 「なんだい?」 : ダジャレが生き生き 52
- 「天ぷら」 : 外来語を話すまいとしても 54
- 「嫉妬」 : 人間ドラマの牽引力 56
- 「数の子」 : 数が多いから「数の子」? 58
- 「大事なものは目には見えない」 : 心に染みる深い言葉 60
- 「ホワイトナイト」 : 言葉は人を惑わせる 62
- 「隠密」 : 忘れられてゆく読みなのか 64
- 「デッパツ!」 : 旧制高校生も使っていた 66
- 「たーしたーし」 : たよりは字幕なのだが 68
- 「エンザイ」 : サルではなくウサギです 70
- 「声の仏法僧」 : コノハズクの鳴き声は? 72
- 「ごっつぁんです」 : 懐が深く便利な言葉 74
- 「空気読めよ」 : 若者言葉の最前線 76
- 「流れ足」 : 所作の様式を表す言葉 78
- 「本杉さん」 : 勘違いの生む笑い 80
- 「顔上げて!」 : 敗者をねぎらう言葉 82
- 「良心」 : 思い起こしたい言葉 84
- 「あのね」 : アテネで聞く日本語 86
- 「誇り」 : 心の最後の砦 88
- 「根継ぎ」 : 伝えたい技術と言葉 90
- 「ジンさん」 : 「あだ名」より「愛称」 92
- 「夫婦」 : 「めおと」と読むのはなぜ? 94
- 「加齢臭」 : 新しい言葉の出現 96
- 「鉄船」 : 時代の先を行く発想 98
- 「火の国」 : なぜ熊本をさすのか? 100
- 「しゃらくさい」 : 久々の“対面”に感激 102
- 「うなずき」 : 日本的な聞き方 104
- 「祭典」 : 明るいイメージを工夫 106
- 「ハリのないハチ」 : 未知のものを知る喜び 108
- 「へたも絵のうち」 : 無欲の勧めの実践 110
- 「くそー」 : 今どきの女性言葉 112
- 第II部 オノマトペに遊ぶ(擬音語・擬態語) 115
- 豊饒な言語 116
- 造語の力
- 詩では
- 散文でも
- 使い方をずらす
- 作詩の秘密 : オノマトペからさぐる 112
- 「そよそよと」する女の手
- 「そっくりと」口にあてて食べる
- 蝶の羽音は「てふてふ」
- 犬は「のをあある」
- 五感を刺戟する文章 128
- 身体的記憶
- 肌への刺戟
- 耳への刺戟
- 目への刺戟
- 一茶の句法 135
- 一句に二語も
- 感性に強く訴える
- 滑稽感を誘いだす
- 人間性を加える
- 狂歌の世界から
- 短歌と擬音語 141
- 「むりッむりッと」芽吹く
- 「そよ」といふ
- 「人が来る」と嫌がる
- 「美し佳し」と蝉が鳴く
- チントンシャン : 楽器の音色 148
- 三味線の音
- 口三味線から
- 小鼓の音と唱歌
- 太鼓・笛・琴の音と唱歌
- 日本人の擬音語好き
- ヒャラリヒャラリコ 153
- 江戸時代の流行歌に
- 唱歌からきた笛の音
- ちんちんかもかも 157
- 男女の深い仲
- 湯のわく音から
- 三味線の音から
- なぜ、「かも」なのか
- 「ぼろおん」はホラ貝の音? (1) 163
- 擬音語か
- 呪文か
- 梵語から来た呪文
- 「ぼろおん」はホラ貝の音? (2) 168
- いつから辞書に
- 『言泉』と『大言海』
- 狂言の「ぼろおん」
- 「ぼろおん」はホラ貝の音? (3) 173
- ホラ貝の音を聞く
- ホラ貝の音は「ぶうぶう」
- 大槻文彦の錯覚の謎解き
- (追記)
- 消えた音 178
- 水に溺れる音は?
- 経箱が「ごぶごぶ」
- 今の「ごぼごぼ」「がぶがぶ」
- ウズラは美声 183
- 人気者だった
- 何と鳴く?
- 最高の鳴き声は?
- ヒバリは何とさえずるか? 188
- ちよちよと鳴く?
- ピーピーとさえずる
- 昔はチヨチヨ
- ツルの一声 193
- ツルの一声を発するのは誰?
- ツルは、姿も声もすばらしい
- ツルの声は、天まで届く
- なぜ「一声」なのか?
- ツルの一声スズメの千声
- 現代のハトは「九九」 200
- ポッポと鳴くか
- ハト売り
- 中国でも
- 猿は「ココ」と鳴いていた 204
- キャッの声は
- ちょっと恐いと
- ココと鳴いていた
- カエルの歌は濁音か? 208
- ゲェッゲェッ
- カエルの声がウグイスと
- 「こうしていたい」と鳴くカジカ
- 鹿の妻呼ぶ声は 212
- 鹿の声はヒヒ
- カヒヨとぞ鳴く
- ビイと鳴く
- 世界の動物の声 216
- 中国語のニワトリの声
- 犬の声・猫の声
- なぜ、国によって異なるのか?
- 名前のルーツ 221
- 言語の起源にも
- 動物の名前
- 植物の名前
- 物の名前
- 第III部 日本語の風景 227
- 日本語が外へ出るとき(1) 228
- 「侵略者の言葉」というイメージ
- 若い人たちの変化に期待
- 身ぶりや文字や絵も使える
- 黙っていては何も理解されません
- 自己主張はいいことなのです
- あとのフォローも大切です
- 国際語の条件
- 日本語が外へ出るとき(2) 240
- 私説、中国人との付き合い方
- 日本の古代音楽にうっとり
- 中国人にタテマエがある?
- 春画にも表れる日中の相異
- 昔の日本人は口説き上手
- 日本文化の効率的な発信を
- 敬語をこう考える(1) 253
- 日本人も間違えます!
- 敬語を使う時
- 品格の強調
- 尊敬語と謙譲語の衰退は必然?
- さまざまな配慮をしてというけれど
- 言いたいことが言えなくなる心配
- 国際化に対応する二つの流れ
- 敬語簡素化の意義
- 敬語をこう考える(2) 266
- 相手への配慮が発言をしにくくさせる
- 自分の考えを言うことにプラスの評価を
- 「見れる」「着れる」は定着する?
- 合理性があると変化する
- 前置き表現は必要か
- 敬語表現簡素化のメリット
- 最も人を引きつけたのは
- 『これからの敬語』の先見性
- 〔追記〕
- ステキな本の広告表現 279
- 新聞広告の大半は本の広告
- 本の広告はどうなるのか?
- 「廃業」を掲げた本屋の広告
- 巧みな「予告」の広告を打つ
- 辞書の広告をいくつか
- 進化する本の広告表現 292
- 本の広告表現のパターン
- アイドマの法則
- 楽しみをわかち合いたまえ
- これが読まずにいられるか
- 「出た! お待ち兼のキング!」
- 甘美なること鼈のごとし?
- 『源氏物語』 : 男と女のコミュニケーション 304
- 女だけが使う言葉は?
- 「まま」は女性語
- 会話の主導権を握るのは?
- 態度で表わす女たち
- 愛の告白
- 拒否する態度と表現
- 愛すればこそ
- 上手に嫉妬
- 『新解さん』と遊ぶ 317
- 言葉好きが楽しむ辞書
- 「おんな猫」?
- 用例 : 文学的な、余りに文学的な
- 具体的な説明の表裏
- 字音語的表現? 漢語的表現?
- 編者に出会える喜び
- さまざまな辞典の「恋愛」 : 良い大型国語辞典とは(1) 327
- さまざまな辞典の「恋愛」項目
- 「恋愛」をめぐる問題
- 大型国語辞典をひくとき
- 基本方針は何か?
- 大型国語辞典に見る三つの立場
- 個性を付加する
- 「ももんが」と「むささび」 : 良い大型国語辞典とは(2) 340
- 「ももんが」が気になって
- 「ももんが」は「むささび」と同じもの? 別物?
- 「ももんが」と「むささび」が同じものであった時
- 写真や図解も有効
- わかりやすい解説とは
- 「さむい」と「つめたい」 : 良い大型国語辞典とは(3) 353
- ちゃっぷいちゃっぷい
- 「寒い」と「冷たい」
- 「寒き水」と「冷たき頃」
- 「疲れる」と「くたびれる」
- 〔追記〕
- 初出一覧 365
叢書シェリング入門4;萌書房;(借覧);四六判;縦組;上製;xiv+186頁;;ISBN978-4-86065-034-6;
阿部の論文には、「人間は超克(征服)せられるべきある物である」という叙述があり、これは長江訳の「超越」と和辻訳の「征服」の二つの訳語をうまく組み合わせたものだと考えられる。この「超克」という訳語について、谷崎昭男は次のような解説を施している。(……)
(p.36)。überwindenのüberに「超(えて)」の意あるとすれば、阿部次郎が、造語にあたって、この語「超」をとどめたのはたくみだと云う他はなかった
うーん。旧日本軍をガジェットにしかしてないの――椎名次郎の典拠であるらしき陸軍中野学校シリーズとかまるでみたことないので、わたくしがわかつてないところもすこぶるおほいのだとは思ふけれど――と、ヒロインが最後に死んぢやふのとが、これほんとに21世紀の映画なのか、と思はせる。それらがまた、エステティークに成功してないのもだめな感じ。あと、稲森いずみの歌がもちつとうまければなあ。にしても、うつくしい女性の脊中のほくろをペンでなぞるやうな機会をもつてみたいものです。
ミネルヴァ日本評伝選[070];ミネルヴァ書房;3,000円(借覧);四六判;縦組;上製;4+xix+319+6頁;;ISBN978-4-623-05459-6;
最初にちやんと戯作といふのは本来教養ある武士の手すさびといふやうなことがかいてあつて、おお、と思ふ。善玉悪玉といふのは京伝由来なのか(心学早染草)。
岩波ブックレット760;岩波書店;700円(借覧);A5判;横組;並製;87頁;;ISBN978-4-00-009460-3;
光文社新書391;光文社;760円(借覧);新書判;縦組;並製;245頁;;ISBN978-4-334-03494-8;
整形して、生まれた子と似ない不安といふのがなんどか出てくるけど、ちよつとわからないのは生まない性だからかなあ、やつぱり。
シリーズ脳科学3;東京大学出版会;(借覧);A5判;横組;上製;xii+217頁;;ISBN978-4-13-064303-0;
目次をうつしておく。
- 脳科学シリーズ発刊に寄せて / 甘利俊一 iii
- まえがき / 入來篤史 v
- 執筆者紹介 xii
- 第1章 総論 : 霊長類知的脳機能の進化 / 入來篤史 1
- 1.1 はじめに : 人間知性の進化生物学的視点 1
- 1.2 神経系と脳の進化 : 神経系の拡大と脳の獲得 2
- 1.2.1 言語と思考の生物学的位置づけ 2
- 1.2.2 人間精神の生物学 3
- 1.2.3 脳神経系の進化 4
- 1.2.4 心の進化 4
- 1.2.5 進化における行動の役割 6
- 1.3 霊長類脳における「創造的進化」 : 新しい脳領域の獲得 6
- 1.3.1 受動的ニッチ構築とその限界 6
- 1.3.2 意図的ニッチ構築による創造的進化 7
- 1.3.3 意図的ニッチ構築の生物学的基盤 9
- 1.4 言語・思考・社会を創造するヒト脳特性 : 新規脳機能に潜む曖昧性 10
- 1.4.1 新しく獲得した概念機能の特性 10
- 1.4.2 動物の世界観とヒトの世界観 11
- 1.4.3 意思と言語によって構成される世界 12
- 1.5 人間文明環境の特性 13
- 1.5.1 ヒト認知特性としての因果希求性 13
- 1.5.2 芸術を生み出すヒト脳神経動作特性 16
- (a) 芸術と夢・幻覚
- (b) 神経系と情報処理の進化
- (c) 夢,そして芸術の誕生
- 1.6 結語 19
- 第2章 脳科学からの言語へのアプローチ : 言語の機能局在 / 大石衡聴 21
- 2.1 脳の構造 21
- 2.2 言語の機能局在 24
- 2.3 言語の処理に伴う脳活動について調べるための方法 27
- 2.4 言語の喪失 30
- 2.5 言語の機能局在再考 34
- 2.6 まとめ 36
- 参考文献 37
- 第3章 言語獲得における年齢効果は臨界期か / 馬塚れい子 41
- 3.1 言語獲得の臨界期仮説 41
- 3.2 乳児期の音声知覚発達と臨界期 45
- 3.2.1 音素の弁別 45
- (a) 大人の音素に関する知識
- (b) 音素弁別能力の発達
- 3.2.2 音素配列の規則性 47
- (a) 大人の音素配列の規則性に関する知識
- (b) 音素配列の規則性の獲得
- 3.2.3 韻律の特性 48
- (a) 大人の韻律の特性に関する知識
- (b) 韻律特性の獲得
- 3.2.4 乳児期は音声発達の臨界期か 51
- (a) 乳児期の言語音声発達臨界期仮説
- (b) 乳児期の脳発達
- 3.3 乳児期以降の言語発達と臨界期 55
- 3.3.1 言語から隔離されて育った子供のケース 56
- (a) The Case of Genie
- (b) The Case of EM
- 3.3.2 外国語獲得の臨界期 58
- (a) 海外からアメリカに移民した人々の英語獲得の研究
- (b) 外国語獲得の年齢効果は臨界期か
- 3.3.3 手話言語の獲得 63
- 3.4 言語獲得と脳活動 65
- 3.4.1 早期バイリンガルと成人バイリンガルの比較 65
- 3.4.2 手話と音声言語の脳内処理 66
- 3.4.3 バイリンガルの脳活動と臨界期 68
- 3.5 結論 71
- 参考文献 73
- 第4章 動物の音声コミュニケーション / 岡ノ谷一夫 79
- 4.1 音声コミュニケーションの基礎 79
- 4.1.1 コミュニケーション行動の諸相 79
- 4.1.2 音声コミュニケーションの進化 81
- 4.1.3 音声コミュニケーションと言語の違い 82
- 4.2 音声コミュニケーションの脳科学 84
- 4.2.1 発声メカニズム 84
- 4.2.2 聴覚メカニズム 86
- 4.2.3 発声と聴覚の相互作用 90
- 4.2.4 さまざまな動物の音声コミュニケーション 91
- (a) 魚類
- (b) 両生類
- (c) 爬虫類
- (d) 鳥類
- (e) 哺乳類
- 4.3 発声の学習 93
- 4.3.1 発声学習の進化 93
- 4.3.2 鳥の歌の脳神経科学 95
- 4.3.3 ヒトの言語と鳥の歌との比較 98
- 4.3.4 鳥の歌とヒトの言語 : ミラーニューロン 98
- 4.3.5 鳥の歌とヒトの言語 : 喃語に対応する神経機構 102
- 4.4 言語の起源と脳科学 103
- 4.4.1 前適応説 103
- 4.4.2 言語と脳の対応 105
- 4.4.3 動物の音声コミュニケーションからヒトの言語をみる 108
- 参考文献 111
- 第5章 思考の基盤となる脳内情報操作の神経機構 / 田中悟志/花川隆/本田学 113
- 5.1 ヒト高次脳機能へのアプローチ 113
- 5.1.1 ヒト脳機能の固有性 113
- 5.1.2 ヒト高次脳機能の成り立ち 114
- 5.1.3 思考と運動との共通制御神経機構 116
- 5.1.4 脳活動の非侵襲的計測法と特徴 117
- 5.2 脳内情報の操作に関わる神経機構 119
- 5.2.1 そろばんの熟練者の神経機構 119
- 5.2.2 一般的な脳内情報操作に関わる神経機構 123
- 5.3 脳内情報操作における運動関連領域の機能的有意性 126
- 5.3.1 臨床症例を用いた検討 126
- 5.3.2 経頭蓋磁気刺激法を用いた検討 129
- 5.4 運動と思考の連続性 131
- 参考文献 132
- 第6章 概念形成と思考 / 入來篤史/山﨑由美子 135
- 6.1 概念とは : 弁別・カテゴリーからの発達 136
- 6.1.1 弁別からカテゴリーへ 136
- 6.1.2 カテゴリーから概念へ 138
- (a) 関係概念
- (b) 機能概念
- 6.2 社会を通じた概念の象徴化 : ミラーニューロンと高次認知機能 140
- 6.2.1 ミラーニューロンとは 141
- 6.2.2 ミラーニューロンの活動により可能となる認知機能 142
- 6.3 概念操作におけるヒトの独自性 143
- 6.3.1 ヒト独自の認知過程を支える「刺激等価性」 143
- 6.3.2 発達的要因 147
- 6.3.3 生態的要因 147
- 6.3.4 神経科学的要因 148
- 6.4 サルにおけるヒト型思考の萌芽 149
- 6.4.1 動作の分析と構造の抽出 149
- 6.4.2 ミラーニューロンによる動作の分析 150
- 6.4.3 頭頂葉のニューロンによる動作の概念的構造化 152
- 6.4.4 異なるニューロンによる動作の階層的符号化 154
- 6.4.5 ヒト独自の概念体系 157
- 参考文献 158
- 第7章 コミュニケーションと社会 : チンパンジーの認知発達からみた社会的相互交渉の進化 / 友永雅己 163
- 7.1 類人に「言語」を教える 164
- 7.1.1 チンパンジーと言語 165
- 7.1.2 手話の獲得,見本合わせ 166
- 7.1.3 類人言語研究の衰退 168
- 7.2 言語研究から認知の研究へ 169
- 7.2.1 比較認知研究 169
- 7.2.2 社会的認知研究 170
- 7.2.3 類人言語研究のまとめ : 1980年代まで 170
- 7.3 言語・認知と社会的相互作用 173
- 7.4 認知の発達と社会 175
- 7.4.1 2項関係の成立 : 「見つめあい」と発達 176
- 7.4.2 3項関係は成立するか : 「心の理論」と他者理解 180
- 7.5 比較認知発達神経科学への道 183
- 参考文献 185
- 第8章 付録:言語と生成文法理論 / 大石衡聴 193
- 8.1 言語の科学的探究 193
- 8.1.1 言語とは193
- 8.1.2 科学の対象としての言語196
- 8.2 生成文法 198
- 8.2.1 生成文法の研究対象 199
- 8.2.2 生成文法の目標 200
- a. 言語知識の内容はどのようなものであるのか.
- b. 言語知識はどのように獲得されるのか.
- c. 言語知識はどのように使用されるのか.
- 8.2.3 生成文法理論の変遷 203
- 参考文献 210
- 索引 213
春秋(7月号)、本が好き!(8月号)、経 Kei(6月号)もらふ。本屋で、名著、出版と知のメディア論の著者、長谷川一の新刊をみかけたのだけれど、そつちなのかあ、とか思つた。
;みすず書房;3,200円(借覧);A5判;縦2段組;上製;XXXI+346頁;;ISBN978-4-622-07331-4;
新潮新書262;新潮社;700円(借覧);新書判;縦組;並製;207頁;;ISBN978-4-10-610262-2;
近代文学研究叢刊41;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;xiv+690頁;;ISBN978-4-7576-0506-0;
はじめの地獄変論がいちばんおもしろかつた。
福田恆存評論集 第九卷;[発行]麗澤大學出版會、[発売]廣池學園事業部;2,800円(借覧);四六判;縦組;並製;2+372頁;;ISBN978-4-89205-549-2;
さういへば、アーキテクチャの生態系をみてたときだつたか、私小説の定義に、ん、と思つたやうな記憶があるのだけれど、どんなこと書いてあつたつけなあ。
本書のもとになつてゐる全集は、補卷
が地球社より刊行豫定(全二卷)
だつたのか。結局ながれちやつたのかな(http://www.ruralnet.or.jp/avcenter/kaiin13.html#chikyushaにある地球社のURIは、呑ませ屋『しん太』オフィシャルサイトになつてて不思議。しかも、それも活動してないぽいし。また、福田恆存全集・内容一覽の、傅統にたいする心構
、濁學で出る大學
、軍の濁走について
、傅統技術保護に關し首相に訴ふ
、「數の中」について
、「私の國語教室」新潮文庫版の後書に籍りて改めて論ず
、「私の國語教室」中公文庫版の後書に籍りて常用漢字を論ず
等はよみとりミスかなあ)。
歴史文化ライブラリー273;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+181頁;;ISBN978-4-642-05673-1;
(pp.116-117、聖徳太子伝記内閣文庫本)中ごろ、夷島の地頭で安頭太郎左衛門尉という武士が蝦夷島から夷を一人鎌倉へ召具して年来下人としていた。その夷は見かけや言葉は異なっていたが、おなじく召し使われていた女房ふたりに恋をして忘れる暇もなく、自分の寝床に帰って独り言に「一ク二クサスノミ二リク一クサスノミ」と口ずさんで泣く泣く横になっていた。あるとき都から儒者が一人、公家の使節として関東に下向し、安頭殿を尋ねて来て終夜物語した。その下人の夷が臥所で女房たちの事を思って件の口ずさみをした。儒者は「面白いことがあるものだ。国がちがえば言葉も違うが思うところが通じるのは同じであろうか。夷の詞に一二三を連ねるには一チク二リク三アイク四ニカタ五トエン六トヘタ七カナン八ツフリ九チチリ十チンと数える。一首の歌である。ひとりしてふたりを思う身なれどもふたりがひとり思わざるらん、という歌だ。サスノミという詞は思うという意味である」といった。安頭殿はそれを聞いて「面白いことだなあ。あなたが下向されなければどうしてその意味を知っただろうか」といって、やがて召仕っていた女房を夷に与えたと聞く。
(p.118)醍醐寺所蔵本には蝦夷の言葉についての記述はないが、瑞泉寺大谷支院吉沢師所蔵本では、「夷共異口同音に申す言にワタヤワタワタ〳〵ワタヤワタヤワタラン」という記述があり、これを太子が「やまとなる石根の石のあらんほどわが王君のみこと忘れじ」と訳したことになっている。万徳寺本でのエゾの言葉は「ヲウ〳〵ハイシヤムツケイカンイシツマシヤ〳〵イシマシマシマセハ」「サクテンクルヤ〳〵ハリシテンカイナキンヤホウ」とあり、太子もこの調子の言葉を使ってエゾとやりとりしている。『東大寺諷誦文稿』に「毛人の方言」のことがあったが、太子はどのような異言語でも理解するのである。内閣文庫本のエゾの言葉については次の段にもしるされている(後に記す)。これらの言葉はまったくアイヌ語とは結びつかない。
(p.119、内閣文庫本。古活字本平治物語、塵荊鈔)蝦夷嶋から女を一人連れてきて義経に仕えさせた。ただし、蝦夷に二流あり、浜之党、嶋之党という。この女は嶋之党であったので嶋先御前と呼んでいた。(……)義経が嶋先御前を気にかけて暮らしていると、秀衡は義経に対して嶋先御前を中傷し、明日は島に帰すと聞いた嶋先御前は一首の歌を詠んだ。それは「サスリ〳〵キサスリキサスリサスリ ササラキ」で、日本詞では「来春は緑に見えし山の端のやがて紅葉になるぞ悲しき」という歌であった。
文春新書389;文藝春秋;700円(100円);新書判;縦組;並製;228頁;;ISBN4-16-660389-2;
とつてもインタレスティング。
ちくま、本郷(7月号)。佐藤亜紀、外人術がちくま文庫入り。小林信彦、わたしの、東京物語、連載開始。
歴史文化ライブラリー271;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;6+230頁;;ISBN978-4-642-05671-7;
;中央公論新社;2,400円(借覧);四六判;縦組;上製;286頁;;ISBN978-4-12-003923-2;
双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;並製;159頁;;ISBN978-4-00-028159-1;
書物誕生――あたらしい古典入門;岩波書店;2,100円(借覧);四六判;縦組;上製;v+1+191頁;;ISBN978-4-00-028287-1;
格物の物は、物猶事也
(大学章句)で、しかしそれは事象などではなくて、事職也
(説文)でうんぬんといふ辺がおもしろかつた。
;PHP研究所;1,400円(借覧);四六判;縦組;上製;295頁;;ISBN978-4-569-70288-9;
小右記の記主、藤原実資の愛娘、千古について。大鏡に、かぐや姫とぞ申しける
、とあることからして知らなくて、いろいろ勉強になつた。
PHP新書464;PHP研究所;700円(借覧);新書判;縦組;並製;211頁;;ISBN978-4-569-69209-8;
あんまり。
講談社選書メチエ416;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;229頁;;ISBN978-4-06-258416-6;
講談社現代新書1986;講談社;740円(借覧);新書判;縦組;並製;245頁;;ISBN978-4-06-287986-6;
講談社選書メチエ426;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;220頁;;ISBN978-4-06-258426-5;
;萌書房;(借覧);四六判;縦組;上製;v+176頁;;ISBN978-4-86065-030-8;
うーん。
反経済学講座 犬走文彦といふのがあつて、なんだかなー、といふ感じ。
;中経出版;1,400円(1割引);四六判;縦組;並製;285頁;;ISBN978-4-8061-3389-6;
腰巻きの、干渉されたくないけどひとりぼっちは嫌だ
、といふ文句は、まさしく自分のことであるなあ、と思つて買つてみたのだけれど、あんまり。そんな工夫
(p.274)ができるくらゐなら、人をかまひたくはないし、基本、自分もかまはれたくはないけど、自分がかまつてほしいときに、自分のかまつてほしいやうにかまつてほしい、だうしやうもないかまつてちやんなのだけれど、それを実現させるだけのコミュ力もなくつて、ますますダメをこじらせるやうなことにはなつてないよ。といふか、おしまひのとこの、かまはれる自由/かまはれない自由の対立のさせかたは、その直前で指弾してゐる臨床系心理学者
の「世間=にせもの/内面=ほんもの」図式
(p.246)となにがちがふんだ。
岩波ブックレット759;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;63頁;;ISBN978-4-00-009459-7;
ふーん、ほんとかね、といふ感じ。
岩波新書(新赤版)1182;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+5+230+8頁;;ISBN978-4-00-431182-9;
;勉誠出版;(借覧);四六判;縦組;上製;21+ii+294頁;;ISBN978-4-585-03232-8;
目次をうつしておく。
- 序言 / 湯山賢一(ゆやま・けんいち) i
- 総論
- 筆跡論への視角 / 湯山賢一 5
- はじめに
- 一 筆跡論へのアプローチ
- 二 『国家珍宝帳』と『種々薬帳』の書風をめぐって
- 三 『円珍贈法印大和尚位並智證大師諡号勅書』の古文書学的考察
- 結びにかえて
- 各論
- 大江広元とその筆跡 / 林譲(はやし・ゆずる) 35
- はじめに : 二通の台紙付写真から
- 一 代表的な遺例 : 個人蔵二月十五日袖判御教書・勧修寺所蔵十月二日大江広元書状
- 二 広元という書名の有無 : 東京国立博物館所蔵七月廿二日袖判御教書・安藤鉦司氏所蔵七月十一日書状
- 三 第三・第五・第七筆蹟 : 賀茂別雷神社文書袖判下文・島津家文書袖判下文
- 四 平家領没官注文か平家没官領注文か : 安藤鉦司氏所蔵四月七日書状・七月十一日書状
- おわりに : 異なる一行の執筆者
- 文化財調査における筆跡 / 池田寿(いけだ・ひさし) 73
- はじめに
- 一 文化財調査における筆跡の問題
- 二 古文書類における筆跡の事例
- (一) 文書の真偽に関する事例 : 家文書における最古の文書
- (二)の事例 : 自筆か右筆書きか
- (三)の事例 : 案文
- (四)の事例 : 同一筆跡(正文と控え)
- 二 筆跡の研究とその課題 #番号ママ
- 三 筆跡の客観化=数値化について
- おわりに : 筆跡と書風
- 「信長記」における筆跡論 / 杉崎友美(すぎさき・ゆみ) 123
- はじめに
- 一 「信長記」と書状
- 二 「信長記」と書状の書風
- おわりに
- 消息と聖教の筆跡論 : 主に親鸞・蓮如の筆跡を通して / 永村眞(ながむら・まこと) 159
- はじめに
- 一 同筆と異筆
- 二 平仮名と片仮名
- 三 筆跡と時代
- 字体
- 運筆
- 書風
- おわりに
- 東寺観智院・藤井永観文庫所蔵「東寺長者補任」について : 寺院文書の集積と供僧 / 宮﨑肇(みやざき・はじめ) 191
- はじめに
- 一 観智院本「東寺長者補任」と永観文庫本「東寺長者補任」
- 二 紙背文書
- 供僧方供料荘関連文書
- 仏事関係
- 僧事関係
- おわりに
- 『醍醐寺史料』にみる寺院史料と筆跡 / 藤井雅子(ふじー・まさこ) 235
- はじめに
- 一 寺院史料における筆跡の使い分け
- (一) 印信
- (二) 付法状
- (三) 置文
- 二 聖教の書写と筆跡の相似
- 三 真言密教における自筆の意味
- (一) 流祖による自筆聖教の崇拝
- (二) 祖師「御自筆」の謀作
- 四 『醍醐寺史料』における一通の偽文書と筆跡
- (一) 尊氏の花押の検討
- (二) 本文の筆跡と花押
- (三) 文書内容から偽作者を探る
- おわりに
- 討論
- 筆跡論の現状と課題 / 池田寿・杉崎友美・永村眞・林譲・湯山賢一 271
- 編集後記 291
- 執筆者一覧 392
まつたく洒落ならん。自分が30をとうに過ぎてこんなていたらくでゐるとは思つてもみなかつたけど、エントリーシートに10万かけるかといへばかけず(といふか書いたことすらなくて)、かといつて研究して論文をかくわけでもなくて、朝つぱらからこんなドキュメンタリをみて、景気がうはむいてればたいていのロスジェネはまあなんとかなつたんだらうけど、それでもたぶん本作の作者はマクリ派にはならなかつたらうなあ(だから、貧窮化の文脈でコメントをよせてる田原総一朗や福島みずほ、松本哉はなにを見たんだ、と思ふ)、自分はだうかな、とか思つてる場合ではないのだけれど。
双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;並製;153頁;;ISBN978-4-00-028165-2;
岩波新書(新赤版)1187;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;iv+232+10頁;;ISBN978-4-00-431187-4;
PHP新書370;PHP研究所;700円(100円);新書判;縦組;並製;224頁;;ISBN4-569-64532-1;