;藤原書店;3,600円(借覧);四六判;縦組;上製;310頁;;ISBN978-4-89434-614-7;
まともに時枝誠記をよんだことがないのでしらかつたのだけれど(といふか、自分でちやんとたしかめてみる必要があるのだけれど)、時枝つてそんな係助詞にそつけなかつたのか。以下、一往目次をうつしておく。
- はじめに 005 #
フランス人に日本語を教えるという経験において、私には焦点となる事象が三つあった。(1)「場所格の助詞の使い分け」、(2)「ハとガの使い分け」、(3)「動詞のテ形(「食べる」に対する「食べている」)の使い分け」の三つである(p.7.)- 第1章 格助詞について 013
- はじめに
- (一) 格助詞について
- 全体から部分へ
- 格助詞の根本的な役割
- 格助詞の機能の条件
- 格助詞が喚起させる空間性
- 空間性の三つの類型
- 第2章 二つの包摂 : 格助詞と係助詞 041
- 国学者・西田幾多郎・時枝誠記
- 時枝の「包摂」概念
- 西田幾多郎の包摂概念
- 時枝の包摂概念と西田の包摂概念
- 第3章 「は」と「格助詞」との境界画定へ 073
- 三上章から本居宣長へ
- 三上章の文法論
- 「主題」ということばについての疑問
- ポスト三上の理論は三上から前進したか
- (1) 三上と大野晋
- (2) 三上と寺村秀夫
- 代案
- 「ハ」と「格助詞」との境界画定へ
- あらかじめの注記
- (1)から(4)についての若干の説明
- 図による代案
- 第4章 テニヲハの中で占めるハの位置 123
- 「は」の位置づけ : 山田孝雄と三上章
- 宣長継承 : 山田孝雄と三上章
- (続)大野晋と三上章
- 第5章 日本思想と日本語の問題 157
- 西田幾多郎の文章世界
- 日本思想と日本語文法 : 繋辞(コプラ)について(その一)
- 三上による繋辞(コプラ)の定義
- 金谷武洋『評伝三上章』
- 和辻哲郎
- 第6章 和辻哲郎と日本語 193
- 和辻神話
- 祖述を許容する読み
- 祖述を斥ける読み
- 翻訳語としての「存在」
- 和辻による「存在」の定義を読む
- 冒頭の一文を読む
- 第一段落の全体を読む
- 第二段落を読む
- 和辻哲郎の日本語論が抱えている問題点
- 「日本語における繋辞」の問いに向けて
- 和辻とハイデガーが出会う地点に向けて
- 第7章 日本的自然について語る二つの道筋 235
- 「日本的自然」をめぐる対立
- 二つの「あいだ」概念
- 木村敏と日本語
- 「こと=事、言、出来事」概念のケース
- 「こと=dictum」概念のケース
- 「日本的自然」についての二つの見方
- 寺尾五郎と柄谷行人の「自然」規定
- 第8章 繋辞をめぐって 271
- 「近代の超克」の乗り越え
- 丸山眞男との対話
- 丸山眞男の視点をずらす
- 文字の問題
- 述語一本立てにおける繋辞
- 「テニヲハ」を繋辞とみなす
- 虚勢的係り=結び(ピリオド越え)
- 三上章と柄谷行人
- あとがき 307
;筑摩書房;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;242+1頁;;ISBN978-4-480-86383-6;
世界思想ゼミナール;世界思想社;2,300円(借覧);四六判;縦組;並製;v+278頁;;ISBN978-4-7907-1358-6;
自分が、〈普通の〉ダメ人間であることを確認しただけなのもかなしいので、ひとつ気になつたところをひいておく。
第一次集団が私たちにもたらしてくれるものは数多くありますが、その一つが方言です。方言は何より、対面的な状況で耳から入る言葉であり、その意味では、第一次集団との関わりの賜物です。もしもprimaryがprimaryとしてうまく機能しなければ、標準語より方言の方が身につきにくいだろうと想像されます。ところで、言葉がうまく話せる自閉症スペクトラムの人にとっても、方言の習得は難しいと言われます(熊谷、二〇〇六年、一二八頁、服巻、二〇〇六年、五九頁)。
(p.93)。くはしいことをしらうとおもふと、熊谷高幸『自閉症――私とあなたが成り立つまで』ミネルヴァ書房、二〇〇六年
や、服巻智子『自閉っ子、自立への道を探る』花風社、二〇〇六年
をみる必要があるなあ。
;生活書院;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;200頁;;ISBN978-4-903690-21-6;
双書エニグマ(10);勁草書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;iv+242+xvi頁;;ISBN4-326-19913-X;
認知科学のフロンティア;大修館書店;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;231頁;;ISBN4-469-21302-0;
おなじ脳とことばでも、酒井邦嘉とかとは、またおもむきがちがふ感じ。目次をうつしておく。
- はじめに 9
- 第一部 脳とことば、脳とこころ
- 第一章 心と脳がつながるまで 14
- 神経心理学事始め
- 神経心理学と高次脳機能障害学
- 第二章 脳とことば 24
- 形態と機能
- 形態と機能 : ことばの場合
- ことばの特異性
- 理論とデータの関係
- 文法とデータ
- 生得性とモジュール性
- ことばと機能画像
- 第三章 ことばの障害の大脳地図 47
- 失語症と脳
- ブローカ領域
- ウェルニッケ領域
- 神経ネットワーク
- ことばと左右半球
- 利き手と言語半球
- 失語症から見た脳のとらえ方
- 第四章 ことばの機能の大脳地図 67
- ことばから見える脳の領域
- 第五章 脳と心 73
- 心とは何か
- 意識について
- 心の成り立ちとマイクロジェネシス
- 第六章 ことばを解剖する 92
- 理解するということ
- ことばの発達と障害
- 話しことばと手話
- 第二部 ことばの原型
- 第七章 脳からみたことばの基盤 108
- 進化とことば
- 意味の脳内構造 : 身体と空間
- 身体性 : 環境と身体の重要性
- ジョイント・アテンション(共同注意)と比較認知科学
- メンタル・レキシコン(脳内辞書、心的辞書)
- 名前のありか
- 第八章 認知活動としてのことば 147
- 認知科学と神経心理学
- ディスコネクションとコネクショニズム
- 第九章 認知と言語の諸相 156
- 比喩がわかるとは?
- 変性疾患からことばを探る
- イメージとことば
- 記憶とことば
- カテゴリーとことば
- 言語研究と発想転換
- 第三部 ことばの構造と機能
- 第一〇章 ことばの仕組み 184
- ことばを聴く、話す
- ことばを読む、書く
- 第一一章 ことばとコミュニケーション 191
- コミュニケーションにおけることばのはたらき
- 第一二章 日本語の症例とそこからみえるもの 197
- 日本語と漢字
- 漢字の視覚性
- 擬音語と擬態語
- おわりに 215
- 主要参考・引用文献 231
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