;朝日新聞出版;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;277頁;;ISBN978-4-02-250408-1;
;北大路書房;(借覧);A5判;横組;上製;v+191頁;;ISBN978-4-7628-2550-7;
しごくおほまかにまとめると、日本語のリーディングで、漢字がなにか特殊なはたらきをしてゐるといふのは、表記文字の迷信
(DeFrancis, J. 1984 The Chinese language: Fact and fantasy.)であつて、漢字でよくかかれる語は漢字でかいてあるとよみやすく、ひらがなでよくかかれる語はひらがなでかいてあるとよみやすく、カタカナでよくかかれる語はカタカナでかいてあるとよみやすいといふ、要はなれの問題だ、といふ理会でいいのかなあ(第II部でなにをやつてゐるのかが、ぜんぜんわかつてないのだけれど)。この研究ではあつかつてないのだけれど、おそらくはローマ字をふくめても妥当するのだと思ふけど、文/文章の単位だと、だういへるのかもしりたいな。
以下に、目次を写しておく。
- はじめに i
- 第I部 単語の視覚的認知における表記の親近性効果に関する検討
- 第1章 日本語における表記差研究の問題点と本研究の位置づけ 2
- 第1節 話しことばと書きことばの対応関係 2
- 第2節 日本語の表記システム 5
- (1) 表記システムの変遷
- (2) 日本における書きことばのはじまり
- (3) ひらがな文字とカタカナ文字の歴史
- (4) 日本語表記システムの特徴
- (5) 現在の日本語における漢字とかな文字
- 第3節 単語の視覚的認知における音韻的符号化の役割 13
- (1) 心理学的研究における書きことば
- (2) 話しことばとしての単語と書きことばとしての単語の関係
- 第4節 単語の視覚的認知における音韻的符号化の役割に関する議論の歴史 16
- (1) Rubunstein et al. (1971a) の研究
- (2) 音韻的符号化を支持する研究
- (3) 音韻的符号化を支持していない研究
- (4) 認知神経心理学的研究からの知見
- (5) 二重ルートモデル
- 第5節 1980年代中頃までの単語認知における日本語の表記文字の影響に関する研究 24
- (1) 単語認知における表記文字の影響
- (2) 表記文字を扱った神経心理学的研究
- (3) 表記文字を扱った認知心理学的研究
- 第6節 問題の所在 28
- (1) 研究の視点
- (2) 第I部の研究の構成と目的
- (3) 本書の研究で主として用いる言語刺激
- 第2章 日本語処理における漢字単語の優位性の再検討 35
- 第1節 日本における読書障害の発生率に問する再検討(研究1) 35
- 問題
- 方法
- 被験者
- 手続き
- 結果
- 読書障害の発生率について
- 読書障害の知能指数分布
- 考察
- 第2節 漢字単語とかな単語の意味判断課題に及ぼす表記の親近性効果(研究2) 43
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第3章 意味的プライミングに及ぼす表記の親近性効果 : 綴り深度仮説の検討 52
- 第1節 かな単語の意味的プライミングに及ぼす表記の親近性効果(研究3) 52
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第2節 命名課題における表記の親近性効果と意味的プライミングに刺激提示の操作が及ぼす影響(研究4) 61
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4章 言語連想に及ぼす表記の親近性効果の検討 66
- 第1節 言語連想反応と表記文字 : 問題の所在 66
- 第2節 視覚提示による清音1文字音節からの連想語に及ぼす表記文字の効果(研究5) 73
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激用冊子の作成
- 手続き
- 結果と考察
- 連想価
- 各刺激文字に対する主たる連想語
- 主たる連想語における外来語率
- 全連想語における外来語率
- 第3節 聴覚提示による清音1音節からの連想語(研究6) 77
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激材料
- 手続き
- 結果と考察
- 連想価
- 主たる連想語における外来語率
- 研究5の結果との比較
- 第4節 視覚提示による清音2文字音節からの連想語に及ぼす表記文字の効果(研究7) 80
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激冊子の作成
- 手続き
- 結果と考察
- 各提示条件における反応率
- 各提示条件における外来語率
- 第5節 言語連想研究からの総括的提言 86
- 第II部 単語の視覚的認知における頻度効果に関する検討
- 第5章 頻度効果の再検討と本研究の位置づけ 92
- 第1節 単語の頻度効果 92
- 第2節 単語の頻度効果と単語認知モデル 94
- (1) 走査モデル
- (2) 活性化モデル
- 第3節 頻度効果に対する疑義 99
- (1) Balota & Chumbley の主張とそれを支持する研究
- (2) 頻度と親近性の測定法に関わる問題
- (3) 実験的操作の困難性
- 第4節 視覚的経験の表層的側面と深層的側面 104
- (1) 同音偽単語を用いた研究からの示唆
- (2) 表記の親近性にもとづく頻度効果の検討
- 第5節 問題の所在 109
- 第6章 単語の視覚的認知課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 111
- 第1節 問題 111
- 第2節 語彙判断課題における頻度の表層的側面と深層的側面の検討(研究8) 113
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 第3節 命名課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 : 刺激として単語のみを用い,条件間でランダム提示した場合(研究9) 118
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 命名課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 : 刺激として単語のみを用い,条件間でブロック化されたリスト構成の場合(研究10) 120
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第5節 総合的考察 123
- (1) 頻度の深層的側面が頻度効果に及ぼす影響について
- (2) 頻度の表層的側面が頻度効果に及ぼす影響について
- (3) 語彙判断課題と命名課題
- (4) 単語認知モデルとの関連
- (5) 英語圏の同音偽単語実験
- 第7章 命名課題に及ぼす頻度の2側面の検討 128
- 第1節 外来語単語と非単語を含む刺激リストを用いた命名課題 128
- 第2節 単語類似性の低い非単語を混入させた刺激リストを用いた命名課題(研究11) 130
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第3節 単語類似性の高い非単語を混入させた刺激リストを用いた命名課題(研究12) 134
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 日本語と外来語の混合した刺激リストを用いた命名課題(研究13) 136
- 目的
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第5節 本章のまとめ 139
- 第8章 頻度の2側面と単語の視覚的認知課題で確認されている諸効果 141
- 第1節 はじめに 141
- 第2節 反復効果と頻度効果 142
- 第3節 頻度の表層的側面が反復効果に及ぼす影響(研究14) 145
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 頻度の2側面が反復効果に及ぼす影響(研究15) 151
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 促進量について
- 考察
- 第5節 不鮮明化効果と頻度効果 158
- 第6節 頻度の表層的側面と不鮮明化効果(研究16) 160
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第7節 頻度の2側面が不鮮明化効果に及ぼす影響(研究17) 165
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第9章 総合的考察 170
- 第1節 総合的考察 170
- 第2節 今後の課題 177
- 引用文献 180
;早川書房;1,800円(1割引);四六判;縦組;上製;350頁;;ISBN978-4-15-208941-0;
野心的ですこぶるおもしろい。
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