;勉誠出版;(借覧);A5判;横組;上製;17+506頁;;ISBN978-4-585-10438-4;
目次を写しておく。
- 緒言 (11)
- 第1部 延慶本の日本語史料的価値
- 第1章 延慶本の書誌・成立 3
- 第1節 延慶本の書誌 3
- 第2節 延慶書写本と応永書写本との関連 6
- 第3節 延慶本の翻字 7
- 第4節 延慶本の成立年代 9
- 第5節 延慶本古態論 11
- 第2章 日本語史料としての延慶本 15
- 第1節 平家諸本の言語年代 15
- 第2節 延慶本の古態性と日本語史料性 16
- 第3節 延慶本の依拠資料と言語年代 18
- 第4節 延慶本を史料にした日本語史研究の可能性 21
- 第3章 江戸期書写の三本について 23
- 第1節 三本書写の事情 23
- 第2節 『平家物語の語法』にある誤記 25
- 第3節 諸本の関係 33
- 第4節 誤写の生じた理由 40
- 第5節 朽木本の書写年代 42
- 第4章 延慶本の言語年代に関する研究1 43
- 第1節 延慶本の言語年代 43
- 第2節 延慶本の言語年代と成立年代 45
- 第3節 山田孝雄の仮名遣い研究 46
- 第4節 「お」・「を」の混同 48
- 第5節 「い」・「ゐ」と「え」・「ゑ」 53
- 第6節 仮名書き法華経との比較 56
- 第7節 「―えう」・「―よう」の混同 59
- 第8節 合拗音の表記について 66
- 第9節 仮名遣いのまとめ 68
- 第10節 促音表記 69
- 第11節 濁音表記 76
- 第5章 延慶本の言語年代に関する研究2 85
- 第1節 原因・理由の接続助詞句「ときに」 85
- 第2節 延慶本以外における「ときに」 89
- 第3節 「ときに」の意味判定の根拠 94
- 第4節 評価を表す「さは」 102
- 第5節 評価を表す「さは」の分析 106
- 第6節 「さに」との相違 108
- 第7節 評価を表す「さは」と延慶本の言語年代 109
- 第8節 「なむ」の衰退・「うず」の発生・指定「で」の増加 110
- 第2部 延慶本における和漢融合
- 第1章 機能進化としての日本語史 119
- 第1節 機能進化の観点に立った日本語史研究 119
- 第2節 言語変化の原因 120
- 第3節 進化に対する捉え方122
- 第4節 言語変化と社会・コミュニケーション活動との関連 125
- 第5節 コミュニケーションと言語変化 127
- 第6節 コミュニケーションを視野に入れた日本語史研究 128
- 第2章 表現システムの融合 135
- 第1節 システムという言語観 135
- 第2節 和漢融合の視点 137
- 第3節 分析から融合の視点へ 139
- 第4節 「和漢融合文体」という名称について 141
- 第5節 和漢融合文体の生産性 143
- 第6節 和漢融合に至る過程1 144
- 第7節 和漢融合に至る過程2 146
- 第8節 和漢融合文体の機能性と和漢融合の概念 148
- 第9節 和漢融合文体は「文体」の名に値するか 149
- 第3章 延慶本の文章構造 155
- 第1節 和漢融合の段階 155
- 第2節 延慶本における「記録」性と記録語の存在 157
- 第3節 記録体で書かれた掲載文書にある記録語 159
- 第4節 掲載文書における助動詞・助詞 163
- 第5節 素材的本文と編集的本文 166
- 第6節 素材的本文への「けり」の付加 168
- 第7節 記録的章段と物語的章段 171
- 第8節 「けり」の使用と記録的章段・物語的章段 176
- 第9節 延慶本の文章構造 181
- 第10節 延慶本における記録体文書の用語 182
- 第11節 延慶本本文における「記録」から「物語」への展開 186
- 第12節 延慶本の文章構造と生産性 191
- 第4章 文字表記の交用と機能的効率化 195
- 第1節 表記システムにおける和漢融合 195
- 第2節 表記様式に関する従来の規定 197
- 第3節 漢字仮名交じり表記の由来 198
- 第4節 表記システム融合の定義 199
- 第5節 延慶本における表記の偏在 200
- 第6節 ひらがな・カタカナの交替 201
- 第7節 延慶本における仮名の大字と小字 202
- 第8節 延慶本における章段ごとの表記 203
- 第9節 延慶本における本文ごとの表記 209
- 第10節 漢字仮名交じり表記の機能 210
- 第11節 仮名交じり表記における境界標示 211
- 第12節 延慶本の表記における語境界と字種 213
- 第13節 延慶本における自立語・付属語の書き分け 214
- 第14節 延慶本における副詞等の表記 215
- 第15節 副詞等の表記と色葉字類抄との関係 218
- 第16節 延慶本における表記原理 220
- 第17節 延慶本における宛字表記 221
- 第18節 仮名大小と品詞・語との関連 223
- 第19節 仮名大小の使い分けとその由来 227
- 第20節 仮名大小の差による境界標示 229
- 第21節 仮名大小の差による境界標示の条件 233
- 第22節 打聞集における書き分け 233
- 第23節 仮名の大小以外の境界標示 236
- 第24節 仮名の大小では境界標示しない場合の表記史的解釈 236
- 第25節 名語記の表記 240
- 第26節 表記システム融合の原因 242
- 第27節 延慶本の漢字仮名交じり表記における過渡的性格 243
- 第3部 延慶本の語彙システムと和漢融合
- 第1章 延慶本における語彙システムの進化 249
- 第1節 中国語の受容から和漢融合文体へ 249
- 第2節 源氏と延慶本の語彙システム 250
- 第3節 漢語仏教語の使用 256
- 第4節 漢語数詞表現の精密さ 258
- 第5節 漢語の多用による表現機能の高まり 261
- 第2章 副詞語彙システムの進化 263
- 第1節 和漢融合と副詞のシステム 263
- 第2節 延慶本における副詞語彙 264
- 第3節 副詞語彙と和漢対立 266
- 第3章 程度量副詞のシステム1 271
- 第1節 程度量副詞一覧 271
- 第2節 「少々」の用例 272
- 第3節 「少々」の対象となる名詞 274
- 第4節 検討を要する「少々」の例 277
- 第5節 「少々」以外の僅少を表す副詞 279
- 第6節 和文体資料における僅少を表す副詞 285
- 第7節 記録体における「少々」 289
- 第8節 和漢融合文体に「少々」が採られた理由 292
- 第4章 程度量副詞のシステム2 297
- 第1節 延慶本における数の多大を表す副詞 297
- 第2節 和文体資料における数の多大を表す副詞 300
- 第3節 延慶本における程度の甚大を表す副詞 306
- 第4節 訓読系副詞のイメージ 306
- 第5節 和文系副詞のイメージ 316
- 第6節 イメージの違いが意味するもの 321
- 第7節 副詞の動作性と状態性 322
- 第8節 表現システムの機能的効率化 324
- 第5章 時制副詞のシステム 329
- 第1節 時制副詞一覧 329
- 第2節 「かねて」と「すでに」 330
- 第3節 「かねて」の修飾する用言の傾向 331
- 第4節 「すでに」の修飾する用言の傾向 334
- 第5節 「はや」と「はやく」 339
- 第6節 「とうに」と「さきだちて」 342
- 第7節 源氏の「かねて」 343
- 第8節 和文体における「すでに」 345
- 第9節 時制副詞システムの相違 347
- 第6章 時間副詞のシステム1 349
- 第1節 時間の経過を表す副詞一覧 349
- 第2節 瞬時を表す副詞の一覧 349
- 第3節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の相違点 351
- 第4節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の意味変化 355
- 第5節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の意味変化の原因 361
- 第6節 瞬時を表すその他の副詞 363
- 第7章 時間副詞のシステム2 369
- 第1節 若干の間隔のある時間を表す副詞の一覧 369
- 第2節 「しばし」と「しばらく」 370
- 第3節 源氏の「しばし」 377
- 第4節 「とばかり」 380
- 第5節 「しばし」と「しばらく」の機能分担 381
- 第6節 副詞のシステムについてのまとめ 382
- 第4部 和漢融合の背景にあるコミュニケーション
- 第1章 口頭語における和漢融合 387
- 第1節 口頭語における和漢融合 387
- 第2節 日常口頭語に基盤を持つ記録語 388
- 第3節 会話文における記録語認定の基準 389
- 第4節 記録体の会話 391
- 第5節 記録交じりの会話の実例 394
- 第6節 通常の会話の実例 396
- 第7節 記録交じりの会話の話し手 397
- 第8節 記録交じりの会話と待遇表現 399
- 第9節 記録交じりの会話とあらたまり 401
- 第10節 あらたまりの原因 406
- 第11節 口頭語における和漢融合の意味 407
- 第2章 敬語行動と敬語表現体系 409
- 第1節 延慶本における敬語行動と敬語体系の変化 409
- 第2節 延慶本における存在を表す謙譲・丁寧の動詞 409
- 第3節 一方尊敬と相互尊敬 413
- 第4節 相互尊敬の判定基準 416
- 第5節 相互尊敬の使用率と話し手の階層との関連 417
- 第6節 話し手・聞き手の社会的関係と相互尊敬・一方尊敬 420
- 第7節 主従間の敬語使用 420
- 第8節 親族間の敬語使用 423
- 第9節 親子間の敬語使用 424
- 第10節 夫婦間の敬語使用 428
- 第11節 兄弟間の敬語使用 432
- 第12節 その他の親族関係における敬語使用 435
- 第13節 一方尊敬または相互尊敬となる理由 437
- 第14節 同位者間における相互尊敬 440
- 第15節 相互尊敬の意義 442
- 第16節 「さうらふ」および関連語の体系的変化 443
- 第17節 狂言記における一方尊敬・相互尊敬 446
- 第18節 狂言記における同位者間の敬語使用 450
- 第19節 存在を表す謙譲・丁寧の動詞の敬意 452
- 第20節 存在を表す謙譲・丁寧の動詞において敬意段階の生じた理由 454
- 第3章 和漢融合の背景にあるコミュニケーション 459
- 第1節 和漢融合の背景 459
- 第2節 表現システムにおける異なり語数の増加とコミュニケーション 462
- 第3節 中世日本語の論理化とコミュニケーション 464
- 第4節 和漢融合を生んだ社会的・文化的背景 467
- 第5節 多数を対象とするコミュニケーションとしての平家語り 468
- 第6節 平家語りにおけるコミュニケーションと表現 472
- 第7節 漢文訓読語・記録語の位置づけ 473
- 第8節 中世における方言の存在 476
- 第9節 和漢融合文体の共通語性 478
- 第10節 中世におけるコミュニケーション活動と和漢融合 483
- 第11節 本書のまとめ 484
- 主要参考文献一覧 489
- 既発表論文との対応関係 503
- あとがき 505
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