;岩波書店;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+270頁;;ISBN978-4-00-022770-4;
すこしまへの月刊言語誌で(たしか5月号だつた)、渡部明が不勉強だとdisつてた。鈴木孝夫が井筒俊彦の弟子だつたとは全然しらなかつた(ところで、井筒三郎つて井筒俊彦となんか関係あるのかな。単に同姓なだけかな)。以下、目次を写しておく。
- 第一章 回想の言語学者たち 1
- 井筒俊彦の代役で出ていた言語学会
- 井筒俊彦宅での修行時代
- ミシガン大学で服部四郎と遭遇
- アメリカのプラグマティズム
- 有坂秀世に対抗していた服部四郎
- 言語学の転変を身をもって経験した服部四郎
- アメリカの占領政策と言語学
- アメリカの記述言語学者たちと戦後の日本語改革
- アメリカ言語学のおかげで観念論に陥らなかった
- 国策で割り当てた外国語研究
- 亀井孝のペダントリー
- 村山七郎への果たせぬ恩返し
- 野武士・江実
- 第二章 言語と文化 69
- 動物言語の研究から気づいた人間言語の特性
- 人間は半端な肉食動物
- 人間と環境の間に文化がある
- 進歩によって墓穴を掘る人類
- 弱者の問題、フェミニズムと教育の問題
- クロポトキンの『相互扶助論』に心ひかれる
- 国際語を求めて
- エスペランティストになったのはどういう人たちか
- エスペラントの成り立ちと意味論
- 第三章 日本人にとっての日本語と英語 117
- なぜ言語学者は文字論を扱わないのか
- なぜ日本語には漢字が必要なのか
- 漢字の字数制限は必要か
- 漢字は中国語と日本語では別のものである
- 日本から発信するための英語
- イングリック : 英語からつくる人工語
- 語学教育の実験
- ローマ字日本語を第二の日本語に
- エスペラントに翻訳しておくと世界に広まる
- 英語を強制しないで禁止してしまおう
- 第四章 《エネルゲイア》としての言語 177
- 「鈴木意味論」誕生のきっかけ
- ドイツ意味論学派の源流としての言語学者フンボルト
- 言語はエネルゲイアである
- 言語は論理ではない
- 言語論に感性が入ってくると右翼チックになる
- 日本と共産圏でのチョムスキーの流行
- 完全言語の崩壊から歴史が始まった
- 第五章 言語学はどうなるのか 211
- 方法に従属してしまった言語学
- 日本におけるソシュールの受容
- 闘わない日本の学問風土
- ソシュール言語学の「共時態」の革新性
- 言語は人間が主体的に変化させる : コセリウの言語学
- 言語学のゲリラか正規軍か
- ドグマとしての言語学
- 対談を終わって
- 鈴木孝夫 259
- 田中克彦 262
- 参考文献 267
研究叢書230;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;vi+260頁;;ISBN4-87088-942-0;
目次を写しておく。
- 序 / 田島毓堂
- 序章 本書の課題と方法 1
- 〈注〉 4
- 第一章 漢文訓読文系文献資料におけるキ・ケリの意味・機能の差異 : 細江逸記説に反するキの例外的用法をめぐって
- 序、問題点の確認 7
- 一、西大寺本金光明最勝王経古点における助動詞キとケリ 12
- 二、三宝絵詞(観智院本)における助動詞キとケリ 21
- 三、今昔物語集における助動詞キ(ケリ) 28
- 四、助動詞キとケリの機能 40
- 〈注〉 47
- 第二章 日記文学作品における助動詞ケリの多用について : 蜻蛉日記の場合
- 序、本章の課題 57
- 一、方法論の確認 59
- 二、蜻蛉日記におけるキの用法 61
- 三、蜻蛉日記におけるケリの用法(一) 68
- 四、蜻蛉日記におけるケリの用法(二) 73
- 結、蜻蛉日記でケリがキよりも多用された理由 75
- 〈注〉 78
- 第三章 古代語における文章の「視点」と「体験性」 : 和泉式部日記を例として
- 序、問題点の確認 81
- 一、叙述事象の「体験性」 83
- 二、和泉式部日記のキとケリ 86
- 三、和泉式部日記の「帥の宮側の視点」と「体験性」 90
- 結、日記(回想録)の「体験性」 92
- 〈注〉 93
- 第四章 助動詞キとケリが示す「体験性」の差異について : 大鏡を資料として
- 序、本章の課題 97
- 一、大鏡におけるキの用例 98
- 二、大鏡におけるケリの用例 106
- 結、大鏡におけるキ・ケリの機能の差異 112
- 付、大鏡における公事・私事の錯綜 112
- 〈注〉 116
- 第五章 キとケリが示す事象の生起と認識と発話時との時間的距離について : 土佐日記を資料として
- 序、本章の課題 119
- 一、土佐日記における表現主体の記述時点意識の確認 122
- 二、キの示す事象の生起時点と記述(発話)時点との時間的距離 125
- 三、ケリが示す事象の生起時点と、表現主体の認識時点および記述(発話)時点との時間的距離 131
- 結、助動詞キとケリが示すこの点における差異 138
- 〈注〉 139
- 第六章 ある種の連休修飾用法におけるキとケリの差異について : 土佐日記「ありけるをんなわらは」の解釈 #女、笑ハズ説
- 序、問題点の確認 143
- 一、「出来事記憶」を前提とする「特定個体指示」による同定について 145
- 二、「ありし」と「ありける」の機能の差異 148
- 三、「めのわらは」と「をんなわらは」 150
- 四、「ありけるをんなわらは」の詠んだ和歌に対する批評 152
- 五、三つの疑問点を解決する解釈とその妥当性の検討 153
- 結、「ありける」と「をんなわらは」再検討の必要性 157
- 〈注〉 157
- 第七章 上接語・下接語から見た助動詞キ・ケリの差異 : 品詞レベルでの分析
- 序、本章の課題 161
- 一、調査の手順と調査結果 164
- 二、上接語の品詞及び上接する助動詞等から見た差異 168
- 三、下接語の品詞及び下接する助詞等から見た差異 173
- 結、構文的条件の差異からうかがわれる助動詞キ・ケリの差異 174
- 〈注〉 175
- 第八章 上接語の相違から見た助動詞キ・ケリの差異 : 語レベルでの分析
- 序、本章の目的 177
- 一、調査の手順及び調査結果 178
- 二、「自己卑下」の敬語にはケリが下接しにくい 188
- 三、「発話時点における(評価的)判断」を表わす語にはキが下接しない 193
- 四、「~げなり」という語にはケリが下接しにくい 196
- 結、上接語の相違から見たキ・ケリの意味・機能の差異 201
- 〈注〉 202
- 結章 キ・ケリの意味・機能の差異
- 一、①基本的な意味・機能の差異 207
- 二、②文体的機能に関する差異 208
- 三、③テンスに関する差異 210
- 四、④指示機能に関する差異 211
- 五、⑤上接語に関する差異 211
- 六、⑥構文的機能に関する差異 212
- 結、本書における結論 213
- 〈注〉 213
- 付章 キ・ケリの研究史概観と問題点の整理 : 付、編年体研究文献目録
- 序、本章の目的 215
- 一、近代以前の研究 : 解釈と作歌のための 216
- 二、明治・大正・昭和初期の研究 : 諸家の文法学説における記述 219
- 三、細江逸記説と春日政治説 : 二説対立の源流 224
- 四、物語論とキ・ケリ : 竹岡説とその賛否 230
- 五、草子地指標としてのキ・ケリ : 吉岡・糸井論争 233
- 六、テンス・アスペクト研究とキ・ケリ : 揺れ動く鈴木泰説 237
- 結、現在の研究状況における問題点の整理 : 240
- 付、編年体キ・ケリ研究文献目録 241
- あとがき 259
動く、動く、動く。ほんとアニメーションだなあ、そしてお話は、ほんと場当たり的だなあ、といふ印象。
おもしろく見た。ずつしり。
PingURL :