;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;2+3+352頁;;ISBN978-4-7576-0446-9;
その出身地は、やはり「蛯原」の多い宮崎県であり、姉の姓と同じである点からもこれが本名であると考えられる(「EBIHARA YURI official webcite」http://www.jap.co.jp/ebihara_yuri/)(p.251)といふ記述は、いま見ると
websiteになつてるみたいだけど(アクセス日が書いてないからなんともいへないけど)、といふのはともかく、
姉といふのは英里さんのことだとすると「妹」だと思ふのだけれど。
高橋五郎『[漢英/対照]いろは辞典』(明治二十一年五月刊)は辞典冒頭に掲げる「仮名と羅馬字との比較一覧表」中には「うゐのおくやまけふこえて」の「え」に〈江〉を掲げているが、その理由はなにかといふのは(p.188)、遠藤論文にとく
平仮名書きいろは歌のエの字体が「え」ではなく、「江」であった伝統をふんでゐるだけではないのかな(だから、常用の「え」には「ちぢみえ」といふ異名が用意されたのだといふ。p.131)。
- 『国語文字史の研究』第十集を迎えて / 前田富祺
- 『心躰抄』に見る漢字表記の特性 : 室町時代初期の特異な漢字資料 / 山内洋一郎(やまうち・よーいちろー) 1
- 一
- 二 辞に見る当て字
- 1、形容詞カリ活用
- 2、形容詞シク活用活用語尾
- 3、助動詞
- 4、助詞
- 三 一字漢語 その一
- 1、書体の判読が困難な字がある。
- ○「もみぢ」の漢字
- ○「まつる」の漢字
- 2、一字漢語の注意すべき語
- ア、羅(くれなゐ)
- イ、春(あさみどり)
- ウ、危・佹・脆(あだ)
- エ、漢(あまのがは)漢原(あまのかはら)
- オ、天(あまのはら)・天原
- カ、人(ひと)の異体
- ク、詹(セン・タン)を持つ漢字
- ケ、華(みやこ)の増画
- コ、道(たまぼこ)と枕詞
- 四 一字漢語 その二
- サ、「あかねさつ」の用字
- シ、「いつはり」
- ス、「おぼろづくよ」
- セ、化・顔(おもかげ)
- ソ、賞(おもしろし)
- タ、維(この・これ)
- チ、開・闢・闡・發(さく)
- ツ、楮・桜(さくら)
- テ、貞(さだか・さやか)
- ト、刊(さだむ・さだめ) #刊の右を天につくる
- ナ、宿(さぶ)
- ニ、浣・曝(さる)
- ヌ、爲(しげし)蕃(しげし・しげみ・しげる)
- ネ、菫・菫菜・〓{辶+單}菜(すみれ) #菫もほんとは異体
- ノ、糺・貞(ただし)
- ハ、〓{无/灬}・謁(たなびく)
- ヒ、哠(つぐ)
- フ、啼・㗛(なく)
- ヘ、昵・妙・玅(なつかし)
- 五 多字漢字表記
- 倭文体の背景について / 佐野宏(さの・ひろし) 19
- はじめに
- 1 表記に対する文体の位置
- 2 訳読(訓読)の回路と倭文体
- 3 仮借表記と仮名表記 : 文体把握の転換によるあり方
- 4 文体属性の拘束が及ばない一群
- 5 倭文体の背後にあるもの
- おわりに
- 「略書」再考 / 乾善彦(いぬい・よしひこ) 41
- はじめに
- 一 略書の諸相
- 二 固有名詞表記における略書
- 三 略書の原理
- 四 仮名書きと固有名詞
- 『日本書紀』の中国口語 : 「你」をめぐって / 是澤範三(これさわ・のりみつ) 53
- 一 はじめに
- 二 中国口語
- 三 字音仮名としての「你」
- 四 二人称代名詞「你」
- 五 和語と漢語
- 六 まとめ
- 正税帳における「都合」と「合」 : 熟字と単漢字の使用をめぐって / 奥田俊博(おくだ・としひろ) 69
- 写経・正倉院文書(食口案・献物帳)の所用字体をめぐって / 井上幸(いのうえ・みゆき) 89
- 一、はじめに
- 二‐1、調査の概要
- 二‐2、調査結果
- 【1】 形の数について
- 【2】 資料ごとの関わり
- 二‐3、書記意識小考
- 三、今後の課題
- コンテクストと文字研究 : 書記資料の文字の処理はどうするか / 西崎亨(にしざき・とーる) 101 #代/戊、土/云
- ちぢみ「え」 : 仮名の異名といろは歌 / 遠藤邦基(えんどー・くにもと) 115
- はじめに
- 一 ちぢみ「え」
- 二 仮名の見立て : 「~の字(文字)」の場合
- [しの字]
- [さの字]
- [ぬの字]
- [その他―鴈―]
- 三 異体字の選択と仮名文字つかい
- 四 平仮名書きいろは歌の「え」の字体
- まとめ
- 定家の表現における表記と語形の選択 / 田中雅和(たなか・まさかず) 135
- はじめに
- 表記にかかわる選択意識
- 語形にかかわる選択意識
- I 「かなしむ」と「かなしぶ」「くるしぶ」「あはれぶ」 #菅家点との共通性
- II 「まなぶ」と「まねぶ」
- III 「まぼる」と「まもる」
- むすびに
- 近世初期刊行の画引字書について / 米谷隆史(よねや・たかし) 151
- 一 はじめに
- 二 初期の画引字書の刊行状況
- 三 諸本の概略
- ① 画数分類を部首目録のみに採用する字書
- ○五音図
- ○大広益会玉篇A
- ○奇字早鑑
- ② 画数分類を部首内配列のみに採用する字書
- ○新刊大広益会増玉篇
- ③ 画数分類を部首目録と部首内配列に採用する字書
- ○袖珍倭玉篇 付 画引倭玉篇
- ○新刊画引和玉篇
- ○篇海類編
- ④ 画数分類を部首配列と部首内配列に採用する字書
- ○字彙 付 続字彙補
- ○字集便覧
- ○大広益会玉篇B
- ○増補二行和玉篇
- ⑤ 画数分類を漢字の総画数配列に採用する字書
- ○韻会捷見
- 四 各類の特徴と位置づけ
- 五 最後に
- 合巻類の漢字 : 『一之富當眼』『正本製 五編 難波家土産』を中心に / 矢野準(やの・じゅん) 165
- はじめに
- 一
- 二
- 三の1
- A 異同の見られない漢字
- 三の2
- Ba 稿本のみに見られた漢字
- Bb 版本のみに見られた漢字
- 三の3
- Bc 一部に異同を持つ漢字
- おわりに
- 二つの『星』 / 今野真二(こんの・しんじ) 179
- はじめに
- 一 『日本之女學』・『やまと錦』の濁点
- 二 句読点、その他の符号類について
- 三 異体仮名の使用
- 四 振仮名について
- おわりに
- 明治期の漢字表記の一側面 : 当時三種の小新聞における「あて字」を資料として / 潘鈞(はん・きん) 195
- 一、「あて字」とは
- 1、従来の定義
- 2、借義法による「あて字」
- 二、借音的あて字について
- 1、資料としての小新聞
- 2、『かな』における戯作的あて字
- 【あ】 借音兼借義式
- 【う】 文字遊戯的なもの
- 【え】 記号の併用
- 3、三紙の各自の特徴
- 三、借義法による「あて字」
- 1、借義的あて字の狙いと特質
- 2、『絵入』の特色
- 3、伝達機能による仮分類
- 1) 書き換え
- 2) 情報付加
- A) 限定的付加
- B) 明確的付加
- (a) 具体化(範囲提示)
- (b) 意味累加(二重表記)
- (c) 意味特徴づけ
- 3) 文脈依存
- 4、あて方の種種相
- B 句語対応
- C 品詞転換
- D 自他不問
- E 受身無視
- F 使役活用
- G 二重表記
- H 置換対応
- I 書き添え
- J 文字列造り
- K 重複避け
- 四、むすび
- 『道草』の書き潰し原稿と最終原稿の文字・表記 / 佐藤栄作(さとー・えーさく) 213
- はじめに
- 一 分析の対象
- 二 「には」 : 仮名の「かたち」
- 三 「細君」 : 漢字の「かたち」
- 四 「眺えた」と「経験」 : 誤記と送り仮名、ルビ
- おわりに
- 代用字・代用表記(同音の漢字による書きかえ)について / 田島優(たじま・まさる) 229
- はじめに
- 一 「同音の漢字による書きかえ」について
- 二 代用表記の扱い
- 三 代表表記の実態 #新明解(6版)
- A 代用表記(下の表記)だけが見出し漢字表記になっているもの
- B 元の表記(上の表記)だけが見出し漢字表記になっているもの
- C 元の表記と代用表記とが別見出しあるいは別項目になっているもの
- D 元の表記ともまた代用表記とも異なるもの
- E その見出し語がないもの
- 四 『明解国語辞典』(昭和十八年)の見出し漢字表記
- A 『新明解』では代用表記だけが見出し漢字表記になっているもの(二〇九例)
- I 代用表記が既に『明解』で見出し表記として見られるもの(一〇二例)
- II 代用表記が『明解』に見られないもの(一〇七例)
- B 『新明解』では元の表記(上の表記)だけが見出し漢字表記になっているもの(七二例)
- I 『明解』には代用表記が見られないもの(六三例)
- II 『明解』に代用表記が見られるもの(九例)
- C 『新明解』では元の表記と代用表記とが別見出しあるいは別項目になっているもの(一一例)
- D 『新明解』では元の表記ともまた代用表記とも異なるもの(五例)
- E 『新明解』にその見出し語がないもの(四例)
- おわりに
- 「蛯」の使用分布の地域差とその背景 / 笹原宏之(ささはら・ひろゆき) 245
- 一 はじめに
- 二 近代から現代までの「蛯」
- 二・一 地名における使用の分布
- 二・二 姓における使用の分布
- 二・三 社名・店名における使用の分布
- 二・四 普通名詞としての使用
- 三 理解字への過程
- 四 おわりに
- 京都の「祇園」の表記 : 「しめすへん」をどう書くか / 當山日出夫(とーやま・ひでお) 267
- 一 はじめに
- 二 なぜ祇園を対象とするか
- 三 非文献資料とは
- 四 辞書的規範における「祇(示)」
- 五 資料収集の方法
- 六 祇園の地域分類
- 七 その他の具体的事例
- 八 まとめ
- 九 今後の課題
- 一〇 謝辞と付記
- 現代仮名遣いの長音表記 / 蜂矢真郷(はちや・まさと) 283
- 『初心假名遣』索引(上) / 狩野理津子(かの・りつこ) 297
- 『国語文字史の研究』第一~十集総目次
- 書名索引
- 人名索引
- 用語索引
- 語彙索引
- 仮名索引
- 漢字索引
中国の歴史08;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+406頁;;ISBN4-06-274058-3;
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