;武蔵野書院;13,000円(借覧);A5判;縦組;上製;443頁;;ISBN4-8386-0220-0;
目次を写しておく。
- 第一部 可能に関するもの
- 第一章 可能動詞の成立 3
- はじめに
- 一、抄物・キリシタン・狂言資料にみられる、いわゆる可能動詞と関係ある語
- (1) 抄物について
- (2) キリシタン資料について
- (3) 狂言本について
- 二、可能動詞のでき方について
- 三、これまでの可能動詞成立説
- 四、可能動詞に関連のあるいくつかの一段化動詞
- おわりに
- 第二章 可能動詞の発達 23
- 第三章 江戸後期の可能動詞 46
- はじめに
- 一 「飲める・持てる…引ける」など
- (1) 飲める
- (2) 持てる
- (3) 「言へる」
- (4) 「置ける」
- (5) 「行ける」
- (6) 「負える」
- (7) 「読める」
- (8) 「病める」
- (9) 「打てる」
- (10) 「引ける」
- 二 「得る」をめぐって
- 三 「言われる」「言える」「言いえ(え)る」の表現価値
- おわりに
- 第二部 打消に関するもの
- 第四章 ロドリゲス『日本大文典』の「ないで」 66
- 一、「ないで」と「なんで」
- ロドリゲス『日本大文典』の「ないで」
- コリャード『日本文典』の「ないで」
- コリャード『懺悔録』の「なんで」
- ロドリゲス『日本小文典』の「なんで」
- 虎明本の「なんで」
- 二、「ないで」という形
- 三、「なんだ」について
- 四、「なんで」について
- 第五章 打消の助動詞「ない」の発達 89
- 一、はじめに
- 二、「ない」「なけれ」「なっ」
- (一) 「なく」の例
- (二) 「なけれ」の例
- (三) 「なかっ」の例
- 三、「なく」「なけれ」「なかっ」の検討
- (一) 「なく」について
- (一)a、「すかなくて」「すかなくつて」
- (一)b、「つまらなく(なつたしらん)」
- (二) 「なけれ」について
- (三) 「なかつ(た)」について
- 四、おわりに
- 第六章 いけねへ・いかねへ・いかれねへ
- 一、洒落本の場合
- (一)、いかれる
- (二)、①「いけねへ」――行クコトガデキナイの意
- (二)、②「いけねへ」――ヨクナイの意
- (三)、いかねへ
- 二、滑稽本の場合
- (一) 「八笑人」〔初編、文政三年(一八二〇)刊〕
- (一)、「行かれる」と「行ける」
- (二)、「いけねへ」と「いかねへ」
- (三)、「いけねへ」と交替し得ない「いかねへ」
- (二) 「和合人」〔初編、文政六年(一八二三)刊〕
- (一)、「和合人」の「いけねへ」と「いかねへ」
- (三) 「七偏人」〔初編、安政四年(一八五七)刊〕
- (一)、「いけねへ」と「いかねへ」
- (四) 「東海道中膝栗毛」
- (五) 「浮世床」
- 三、人情本
- (一) 「梅暦」〔初編、天保三年(一八三二)刊〕
- (二) 「春告鳥」
- 第三部 活用に関するもの
- 第七章 近松世話物における二段活用と一段活用 129
- はじめに
- 一 調査資料について
- 二
- 三
- 四
- おわりに
- 第八章 ラ行下二段活用の四段化 158
- 一
- 二、狂言記について
- 二の一、「なされる」について
- 三、近松世話物について
- 三の一、「なさる(べい)」について
- 四、虎明本について
- 五、「(ら)れる→(ら)る」について
- 六、命令形の四段化について
- 七、「めさるゝ」について
- 付一、「おしやる」について
- 付二、捷解新語における四段化
- 付三、雑兵物語における四段化
- 第九章 近世におけるサ行四段活用のイ音便 186
- (1) 「致す」のイ音便
- (2) 「起こす」のイ音便
- (3) 「落とす」のイ音便
- (4) 「なげかやす」「もてかやす」のイ音便
- (5) 「くひさがす」のイ音便
- (6) 「さす」のイ音便
- (7) 「ざんざめかす」のイ音便
- (8) 「しだす」のイ音便
- (9) 「しすごす」のイ音便
- (10) 「済ます」のイ音便
- (11) 「でかす」のイ音便
- (12) 「とぼす」のイ音便
- (13) 「なをす」のイ音便
- (14) 「流す」のイ音便
- (15) 「ぬかす」のイ音便
- (16) 「残す」のイ音便
- (17) 「はづす」のイ音便
- (18) 「蹴はなす」のイ音便
- (19) 「ひらめかす」のイ音便
- (20) 「ほからかす」のイ音便
- (21) 「まはす」のイ音便
- (22) 「みだす」のイ音便
- (23) 「わかす」のイ音便
- (24) 「渡す」のイ音便
- 第四部 敬語、自動詞・他動詞、補助動詞、接続助詞などに関するもの
- 第十章 「だのに」と「なのに」 215
- 一 「だのに」から「なのに」へ
- 二 現代の「だのに」
- 三 ソレナノニとソレダノニ
- 四 ハズダノニとハズナノニ
- 四‐一 なぜダノニからナノニへとかわったか
- 四‐二 ナノニへの類推
- 四‐三 音韻変化によるダノニ→ナノニ
- 五 ダノニはいつ発生したか
- 六 接続詞ダノニの生命が長かったこと
- 七 「……んだのに」という言い方
- 第十一章 「浮世床」「浮世風呂」のテルとテイル 240
- 一 「…ている」から「…てる」へ
- 二 浮世床のテルとテイル
- 三 浮世風呂のテルとテイル
- 四 人情本のテルとテイル
- 五 川柳におけるテルとテイル
- 六 テイル→テルの要因
- 第十二章 おんぶする 257
- (一)
- (二) おんぶする
- (三) 負う
- (四) せおう
- (五) しょう
- (六) おぶう
- (七) 負ぶる
- (八) おぶさる
- (九) 「だっこする」など
- (十) 他動詞の「おんぶする」からなぜ自動詞としての「おんぶする」が発生したか
- 第十三章 居られるという言い方について 285
- 一 「居られる」はオラレルかイラレルか
- 二 一の(1)について
- 三 一の(1)(2)(3)(4)(5)について
- 四 一の(6)について
- 五 イラレルが可能表現に多く用いられること
- 六 女性はイラレルを用いやすいこと
- 七 平安文学作品の口語訳 #新潮古典集成の
「若紫」にはオラレルが多く、「末摘花」にはイラレルが多いという傾向が見られるので、女性はイラレルを用いやすいということからすれば、あるいは「若紫」は石田氏の担当で、「末摘花」は清水氏の担当になるものかと思われる(p.299)。- 八 イラレル・オラレルの併用されたもの
- 九 天皇にはオラレルを用いること
- 十 イラレルからオラレルへ
- 十一 オラレル・イラレルの存在理由
- A イラレルという言い方
- B オラレルという言い方
- 十二
- 第十四章 「おられる」再考 315
- 一
- 二
- 三
- 四 オラレルとイラレル
- 五 イラレルは可能、オラレルは尊敬に用いるということ
- 六 おります
- 七 おる
- 八 「小公子」、国定読本、聖書の場合
- 八‐一 小公子の例
- 八‐二 国定読本の例
- 八‐三 聖書の例
- 九 オラレルとイラッシャル
- 十 ――レテイルと――テオラレル
- 十一 可能動詞、オレル
- 十二
- 第五部 文体、語の用法、方言、位相などに関するもの
- 第十五章 洋学者の思想と文体 337
- はじめに
- 一
- 二 福沢諭吉
- 三 緒方洪庵
- 四 洪庵以前
- おわりに
- 第十六章 「好色伝授」のことば 358
- 一
- 二
- 三
- 1. 伝聞の助動詞「ソウナ」
- 2.
- (一) 打ち消しの「ん」
- (二) 仮定の「うば」
- (三) 四段に付く尊敬の助動詞「さんす」
- (四) 「さかいで」
- 第十七章 読みと文法 373
- 第十八章 上方語と東国の言葉 : 話し言葉の中の方言 383
- 一 上方語
- 接続助詞「さかい」
- 「江戸子(えどこ)」という言い方
- ハ行四段活用(買ふ)の音便形
- 四段活用動詞「飽く」
- 二 東国の言葉
- 第十九章 近松と西鶴 : 『好色五人女』と『大経師昔暦』 393
- 一 はじめに
- 二 「好色五人女」巻三と「大経師昔暦」
- 三 「好色五人女」の敬語
- (一) 「好色五人女」の地の文中の敬語
- (二) 「好色五人女」の会話文中の敬語
- 四 ます(る)
- (一) 「大経師昔暦」の「ます・まする」
- (二) 尊敬語につく「ませい」
- (三) 西鶴の「ませい」
- (四) 西鶴の「ましたい」
- 五 「大経師昔暦」のその他の敬語
- (一) 「しやる・さしやる」「つしやる・さつしやる」
- (二) 「るる・らるる」
- (三) しやんす・さしやんす
- (四) 給ふ
- (五) そなた・こなた・おまえ
- (六) 連体格「が」「の」の尊卑
- (1) 「が」の例
- (2) 「の」の例
- 第二十章 近世語法研究の現況 406
- 一 可能動詞・可能表現に関わる問題
- 二 活用に関する問題
- 三 打消表現に関わる問題
- 四 敬語に関わる問題
- 初出一覧 422
- あとがき 424 #
本書は、初め東京大学出版会から出してもらうことを考えていた云云。- 索引 426
UP(3月号)。
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