the view from nowhere : 2008-01-26 (Sat)

Article

なんば・こーじ(難波功士);2007/6;族の系譜学 ユース・サブカルチャーズの戦後史;

;青弓社;2,600円(借覧);A5判;縦組;並製;402頁;;ISBN978-4-7872-3273-1;

冒頭の高島屋広告の歴史捏造へのいきどほりのわりには、先行情報をわりとなんでもとりいれて整理した感じに見えるなあ。一九九〇年代以降のストリート・ファッションを先導した「BOON」誌は、「「由緒正しい紋章&名だたるバックペイント空軍フライトに緊急発進せよ」(九二年九月号)/「ラルフローレン・GAP・チャンピオン 工場放出品を底値でGET!」(同誌九二年三月号)/なにげに使ってる『ゲット』というワードは、実はBOONから飛び出したワードだった」など、ファッション・アイテムの確保を戦闘のアナロジーで語った(「BOONの十年を徹底検証」「BOON」一九九六年十二月号)(p.293)。

斉藤光政;2006/12;偽書「東日流外三郡誌」事件;

;新人物往来社;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;330頁;;ISBN4-404-03436-9;

さらに、鈴木は和田家文書の偽書性を示すものとして、筆書きの多さを指摘した。 「和田家文書はすべて筆書きです。江戸時代の古文書を見慣れた者なら、それだけでおかしいとすぐに感じるはずです。なぜなら、当時の地方の文書は竹で書かれていることが多いからです。半分くらいがそうです。今と違って、筆は高価だったので、なかなか普及しなかったんですね。青森県内の庄屋に残る文書なんか大体そうです」

まつたく知らなかつたな(p.169)。しかも、東日流外三郡誌は筆ペンなんだとか。

たきもと・たつひこ(滝本竜彦);2003/7;超人計画;

;角川書店;1,300円(100円);四六判;縦組;並製;253頁;;ISBN4-04-873481-4;

けふの買物

ワンダーランド 8月号 第1巻第1号
晶文社
季刊銀花 No.30 夏の号
文化出版局
講座言語 第5巻 世界の文字
西田龍雄編・大修館書店
ビストロ温泉パタリロ!
魔夜峰央・花とゆめコミックス
鈴木先生(4)
武富健治・アクションコミックス
運を引き寄せる十の心得
谷沢永一・ベスト新書

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higonosuke
『運を引き寄せる十の心得』、書名からすると完全な実用書かと勘違いしてしまいますが、結構きついことが書かれていますよね……。この間わたしも買いましたが、たとえば○間光○とか○藤嘉○とかについて、容赦なく批判を加えていたのが印象的でした。
ただ、処女作『大正期の文藝評論』(わたしは文庫版しか所持しておりませんが)の出版の経緯について書かれた部分もあり、それはおもしろく読みました。
猪川
コメントありがたうございます。私も書名からスルーしてゐたのですけど、ちよつとのぞいてみたら、谷沢氏の目から見た国語国文学界史のやうだつたので、買ふことにしました。別の著書と重複する内容も多いやうに感じましたが、野××辰も関係する、中村幸彦著述集が中公から出ることになつた経緯などは、わたくしは初めてよんだやうに思ひます。
谷沢氏の批判は強烈ですよね。実は昨春、京都であつた某会のあとにのぞいた古書店で、暉峻康隆、日本人の笑い(文春文庫)を、だうしようかなあ、と逡巡して(百円そこそこのものなのに)、でも谷沢永一は暉峻をさんざんぱら莫迦にしてたよなあ、と結局買はずにしまつたあと、higonosukeさんはお求めになつてゐたのを黌門客で見て、あッと思つたことがありました
ちなみにこの日買つた銀花誌も谷沢氏が、変わった物知り : 反骨と諷刺を生涯貫いたこわいもののない男宮武外骨、といふ文章を寄せてゐたので購入しました(なんだか、銀花に手を出しはじめたらおしまひだ、といふ根拠のない思ひこみがあつたのですが)。
猪川
さういへば、遠××基の子(中をふせると区別ができないな)が谷沢氏の古巣に在職してゐるといふのも、奇縁だなあ。徒然草第22段で、兼好がもてあげよの類をきらつたのは、音としてモチャゲヨのやうだつたから、といふ父の説(訓点資料と訓点語の研究)に、肯定的に言及するときといふのはだういふ気持ちなのかなあ、と思つたことがあります。
猪川
「京都大学の野間光辰は近世文学会の懇親会に臨み、スケ(助教授)はダメだよ、おとなしく待てよ、と黒板に大きく書き散らして呵々大笑した」(人間通、p.72)といふのは、ほんとなのかな。
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