;勁草書房;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;xi+222+xviii頁;;ISBN978-4-326-65329-4;
;[発行]早稲田文学会・[発売]太田出版;2,200円(借覧);四六判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-7783-1123-0;
合掌。
井伏さんが詠んだ唯一の俳句ということになっている
らしい、冬の夜や/いやです/だめです/いけません
の上五を、春の夜や、だとまちがつておぼえてゐた(p.57)。
- 平成二十年七月三十日
- 「何う」は「どう」であつて「だう」ではないのだけれども、正かな派にすら「だうも」なんて書いてゐる人がゐたりする。何なのだらう。
なぜ、だう、と書いてゐるのか、過去にかいたものを以下にまとめて引いておく。
岡島昭浩「旧仮名遣変換について」(http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/zatu/qkana.txt)に教へられて、柳田征司「『ドウ』(如何)の成立」(「国語と国文学」第55巻第5号〔通巻651号〕、昭和53年5月特集号「日本語の語彙」、pp.79-96.)を読む。
- 「カク」(斯)がウ音便を起して「カウ」となり、更にそれがオ段開長音化した。
- そのオ段開長音形に引かれて、「サ」(然)がオ段開長音化した。
- こうして出来上がったオ段開長音「カウ」「サウ」に対して、体系の空白をうめる形で不定称が産み出されて、『ドウ』が成立した。
といふことで、開長音なら仮名遣は「ダウ」になる訳だけど、
ドレ・ドコ・ドチ・ドノ→ドウという横からの力が働いて合長音形で成立した可能性もあるみたい。開合のこととか、キリシタン資料のこととか勉強する必要があるなあ。
旧仮名遣変換については、現在は、http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/zatu/qkana.txt、http://www.ne.jp/asahi/nihongo/okajima/zatu/qkana.txtにある。
永田論文は、歴史的仮名遣なのだけど、最う/何うを、まう/だうと書いてゐるなあ。まうについては、濱田敦が「ま」(「いま」の「ま」)の長呼で、まう、ではないかとどこかで書いてゐたやうに記憶するほか、工藤力男も山田俊雄、日本のことばと古辞書への書評で、名語記をひいて、まう、ではなかいかと書いてゐた。――
古代の和語の語中末には音便によらない母音音節が存しないという原則に従うと、「もう」は中世以後に忽然と出現した語ということにならないだろうか。半世紀近い昔、著者も編纂に加わった『新潮国語辞典現代語・古代語』の「もう」の項には、歴史的仮名遣を「まう」とする説がある、としている。その「まう」は、「いま」から語頭音が落ちた「ま」を長呼した語かと思われる。右の辞典にも、「ま」は「いま」の約か、とあった。ならば、『日葡辞書』の"Mŏfaya"、『名語記』巻二の「イマハトイフヘキイヲイヒケチテマトハカリイヘル也」(43オ)を傍証に、歴史的仮名遣で書くなら「まう」がふさわしいのではないか。現代語に残る「もはや」は「いまは早」の崩れたもので、世上によく見る「最早」は論外の当て字だ、わたしはそう考える。(p.172)――だうについては、山田忠雄、北原保雄、加藤正信、柳田征司が、だうではないかとしてゐることは、室山敏昭、国語学会研究発表会発表要旨 鳥取県地方方言の情態副詞「ダーニー」の由来に簡潔にまとまつてゐる(最うも開合の区別を存する方言のはうから解明できないのかなあ)。
日本語と韓国語の、331 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA 投稿日:2001/10/02(火) 14:10 ID:.Qu4jOhQ
の投稿をみると、『講座方言学』の『中国四国地方の方言』
にも、同様のことがかかれてゐるみたい。
九大のIRで語文研究誌がいくつか見られるのに気がついた。迫野虔徳、指示詞におけるコソアド体系の整備を見て、最近不定詞「ドー」の仮名遣を「だう」にしてゐたのだけれど、「どう」のはうがいいのかなあ、と思ひもしたのだけれど、結局のところはよくわからない。
以前、歴史的仮名遣をフランケンシュタインの怪物みたいとかいたことについて、鳩笛雑記帳で疑義を呈されたことがあつたのだけれど、こんなに種種の資料をよせあつめても、文献主義的には仮名遣が決定しづらいのをそんな風に感じたのでした。
定本 柄谷行人集 第4巻;岩波書店;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+267頁;;ISBN4-00-026489-3;
言語は死んだり、天寿をまっとうしたりはしません。ただ、急死することならある。(……)しかし、何と言おうが、言語は有機的組織などではない。人間とは別個に存在する植物みたいなものではない。それは、生まれたり死んだりするような生命を負ってはいません。(……)言語は有機化もされてもいなければ、自分で死滅することもない。衰えもしなければ成長もしません。(……)そして、最後に、言語は生まれることさえありません。(「ジュネーヴ大学就任講演」、『沈黙するソシュール』同前)(pp.183-184.)
日本語と同じシンタックスをもった言語をもつ他の文化において、以上のような(辞詞論的な)発想が見られない。ということは、「日本語の論理」は、日本人が「帝国の言語」を特殊なやり方で受け入れて漢字・仮名交用のエクリチュールを編み出した、歴史的経験に根ざしている、ということを意味するのである(ネーション=ステートと言語学、p.201)。
中公新書1009;中央公論社;(借覧);新書判;縦組;並製;iii+6+222頁;;ISBN4-12-101009-4;
これから言語学編集者になる人のためのブックリストで、最初にあげられてゐて、全然しらない本だつたので、かりてきてみたのだけれど、とてもおもしろくよんだ。わたくしなんかつい簡単に、民族とか、人種とか、あるいは言語の境界とか虚構だと知的太平楽をくちにしてしまふけれど、それらに対してこんなに緊張感をもつてむきあはなくてはいけない場といふのがあるのだよなあ。
;朝日新聞出版;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;277頁;;ISBN978-4-02-250408-1;
;北大路書房;(借覧);A5判;横組;上製;v+191頁;;ISBN978-4-7628-2550-7;
しごくおほまかにまとめると、日本語のリーディングで、漢字がなにか特殊なはたらきをしてゐるといふのは、表記文字の迷信
(DeFrancis, J. 1984 The Chinese language: Fact and fantasy.)であつて、漢字でよくかかれる語は漢字でかいてあるとよみやすく、ひらがなでよくかかれる語はひらがなでかいてあるとよみやすく、カタカナでよくかかれる語はカタカナでかいてあるとよみやすいといふ、要はなれの問題だ、といふ理会でいいのかなあ(第II部でなにをやつてゐるのかが、ぜんぜんわかつてないのだけれど)。この研究ではあつかつてないのだけれど、おそらくはローマ字をふくめても妥当するのだと思ふけど、文/文章の単位だと、だういへるのかもしりたいな。
以下に、目次を写しておく。
- はじめに i
- 第I部 単語の視覚的認知における表記の親近性効果に関する検討
- 第1章 日本語における表記差研究の問題点と本研究の位置づけ 2
- 第1節 話しことばと書きことばの対応関係 2
- 第2節 日本語の表記システム 5
- (1) 表記システムの変遷
- (2) 日本における書きことばのはじまり
- (3) ひらがな文字とカタカナ文字の歴史
- (4) 日本語表記システムの特徴
- (5) 現在の日本語における漢字とかな文字
- 第3節 単語の視覚的認知における音韻的符号化の役割 13
- (1) 心理学的研究における書きことば
- (2) 話しことばとしての単語と書きことばとしての単語の関係
- 第4節 単語の視覚的認知における音韻的符号化の役割に関する議論の歴史 16
- (1) Rubunstein et al. (1971a) の研究
- (2) 音韻的符号化を支持する研究
- (3) 音韻的符号化を支持していない研究
- (4) 認知神経心理学的研究からの知見
- (5) 二重ルートモデル
- 第5節 1980年代中頃までの単語認知における日本語の表記文字の影響に関する研究 24
- (1) 単語認知における表記文字の影響
- (2) 表記文字を扱った神経心理学的研究
- (3) 表記文字を扱った認知心理学的研究
- 第6節 問題の所在 28
- (1) 研究の視点
- (2) 第I部の研究の構成と目的
- (3) 本書の研究で主として用いる言語刺激
- 第2章 日本語処理における漢字単語の優位性の再検討 35
- 第1節 日本における読書障害の発生率に問する再検討(研究1) 35
- 問題
- 方法
- 被験者
- 手続き
- 結果
- 読書障害の発生率について
- 読書障害の知能指数分布
- 考察
- 第2節 漢字単語とかな単語の意味判断課題に及ぼす表記の親近性効果(研究2) 43
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第3章 意味的プライミングに及ぼす表記の親近性効果 : 綴り深度仮説の検討 52
- 第1節 かな単語の意味的プライミングに及ぼす表記の親近性効果(研究3) 52
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第2節 命名課題における表記の親近性効果と意味的プライミングに刺激提示の操作が及ぼす影響(研究4) 61
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4章 言語連想に及ぼす表記の親近性効果の検討 66
- 第1節 言語連想反応と表記文字 : 問題の所在 66
- 第2節 視覚提示による清音1文字音節からの連想語に及ぼす表記文字の効果(研究5) 73
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激用冊子の作成
- 手続き
- 結果と考察
- 連想価
- 各刺激文字に対する主たる連想語
- 主たる連想語における外来語率
- 全連想語における外来語率
- 第3節 聴覚提示による清音1音節からの連想語(研究6) 77
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激材料
- 手続き
- 結果と考察
- 連想価
- 主たる連想語における外来語率
- 研究5の結果との比較
- 第4節 視覚提示による清音2文字音節からの連想語に及ぼす表記文字の効果(研究7) 80
- 問題
- 方法
- 被験者
- 刺激冊子の作成
- 手続き
- 結果と考察
- 各提示条件における反応率
- 各提示条件における外来語率
- 第5節 言語連想研究からの総括的提言 86
- 第II部 単語の視覚的認知における頻度効果に関する検討
- 第5章 頻度効果の再検討と本研究の位置づけ 92
- 第1節 単語の頻度効果 92
- 第2節 単語の頻度効果と単語認知モデル 94
- (1) 走査モデル
- (2) 活性化モデル
- 第3節 頻度効果に対する疑義 99
- (1) Balota & Chumbley の主張とそれを支持する研究
- (2) 頻度と親近性の測定法に関わる問題
- (3) 実験的操作の困難性
- 第4節 視覚的経験の表層的側面と深層的側面 104
- (1) 同音偽単語を用いた研究からの示唆
- (2) 表記の親近性にもとづく頻度効果の検討
- 第5節 問題の所在 109
- 第6章 単語の視覚的認知課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 111
- 第1節 問題 111
- 第2節 語彙判断課題における頻度の表層的側面と深層的側面の検討(研究8) 113
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 第3節 命名課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 : 刺激として単語のみを用い,条件間でランダム提示した場合(研究9) 118
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 命名課題に及ぼす頻度の表層的側面と深層的側面の検討 : 刺激として単語のみを用い,条件間でブロック化されたリスト構成の場合(研究10) 120
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第5節 総合的考察 123
- (1) 頻度の深層的側面が頻度効果に及ぼす影響について
- (2) 頻度の表層的側面が頻度効果に及ぼす影響について
- (3) 語彙判断課題と命名課題
- (4) 単語認知モデルとの関連
- (5) 英語圏の同音偽単語実験
- 第7章 命名課題に及ぼす頻度の2側面の検討 128
- 第1節 外来語単語と非単語を含む刺激リストを用いた命名課題 128
- 第2節 単語類似性の低い非単語を混入させた刺激リストを用いた命名課題(研究11) 130
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第3節 単語類似性の高い非単語を混入させた刺激リストを用いた命名課題(研究12) 134
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 日本語と外来語の混合した刺激リストを用いた命名課題(研究13) 136
- 目的
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第5節 本章のまとめ 139
- 第8章 頻度の2側面と単語の視覚的認知課題で確認されている諸効果 141
- 第1節 はじめに 141
- 第2節 反復効果と頻度効果 142
- 第3節 頻度の表層的側面が反復効果に及ぼす影響(研究14) 145
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第4節 頻度の2側面が反復効果に及ぼす影響(研究15) 151
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 促進量について
- 考察
- 第5節 不鮮明化効果と頻度効果 158
- 第6節 頻度の表層的側面と不鮮明化効果(研究16) 160
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第7節 頻度の2側面が不鮮明化効果に及ぼす影響(研究17) 165
- 問題
- 方法
- 被験者
- 装置および刺激
- 手続き
- 結果
- 考察
- 第9章 総合的考察 170
- 第1節 総合的考察 170
- 第2節 今後の課題 177
- 引用文献 180
;早川書房;1,800円(1割引);四六判;縦組;上製;350頁;;ISBN978-4-15-208941-0;
野心的ですこぶるおもしろい。
黒と白のチェックのミニワンピにジーンズ。バスのなかで、手すり棒にもたれるやうにして立つてゐるところ。
再発見 日本の哲学;講談社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;230頁;;ISBN978-4-06-278755-0;
また昭和二年(一九二七)から四年(一九二九)にかけて、「文藝春秋」に無署名で連載された「アルチュル・ランボオ伝」「シャルル・ボオドレエル伝」をはじめ、かなりの述作が全集未収録である
(p.226)。まだ新全集のネタがあるのか。
中国の歴史11;講談社;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;6+426頁;;ISBN4-06-274061-3;
;[発行]日経BP社、[発売]日経BP出版センター;(借覧);四六判;縦組;上製;271頁;;ISBN978-4-8222-4583-2;
中国語の「幹部ganbu」がもともとフランス語「cadre」からロシア革命を経て、中国共産党の用語としてそのコンセプトが導入されたのは、あまり知られていない。むしろ日本語の「幹部」がそのまま逆輸入されたと見るむきが多い(p.265)。
リストアップされてないな。といふか、書誌データの人名を、それもその本そのものから判明するときだけしか書いてないからな。でも、あべ・やすしさんに、すばらしい
、といつていただけたのはうれしかつた。坂口安吾の「新カナヅカヒの問題」「敬語論」「戦後文章論」を入力したのも、坂口安吾の おもしろさの影響がちよつとあつたのだけれど、さうしたら、はてな移転時に利用してもらへて、ありがたいことでした。
;岩波書店;3,400円(借覧);四六判;縦組;上製;xi+330+20頁;;ISBN978-4-00-022482-6;
講談社選書メチエ392;講談社;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;222頁;;ISBN978-4-06-258392-3;
草臥させたに
そうがとルビがふつてあるけど(p.48)、くたびれさせた、ではないのかなあ。
なお、「中国人」とあるのは引用で誤りではない。原文の表記通りである、
なお、引用文中の「中国」は原文表記のとおりである(p.204)といふことわりがある。
;くろしお出版;2,500円(借覧);A5判;横組;並製;iii+227頁;;ISBN978-4-87424-396-1;
目次を写しておく。
- 導入 / 金水敏(きんすい・さとし) 1
- 第1部 「対照役割語研究への誘い」 7
- 第1章 役割語の個別性と普遍性 : 日英の対照を通して / 山口治彦(やまぐち・はるひこ) 9
- 1 はじめに
- 2 翻訳にみる役割語の日英比較
- 3 英語に見る役割語のかたち
- 3.1 視覚方言と非標準的つづり : 方言話者のことば
- 3.2 ピジン英語と「引き算式」マーキング : 中国系探偵のことば
- 3.3 人称という名のオプション : しもべ妖精ドビーのことば
- 3.4 幼児語と擬音語 : トゥイーティーのことば
- 3.5 英語が背負うハンディキャップ
- 4 フィクションにおける不自然なことば : 役割語の普遍性と巨視的コミュニケーション
- 5 おわりに
- 第2章 キャラ助詞が現れる環境 / 定延利之(さだのぶ・としゆき) 27
- 1 はじめに
- 2 日本語のキャラコピュラ
- 3 日本語のキャラ助詞
- 4 キャラコピュラとキャラ助詞の生起環境
- 4.1 倒置文
- 4.2 終助詞との先後関係
- 4.3 文中の文節末
- 4.4 まとめ
- 5 韓国語のキャラコピュラ
- 6 韓国語のキャラ助詞
- 7 韓国語の、キャラコピュラとキャラ助詞の中間的なもの
- 8 キャラコピュラとキャラ助詞、中間的なものの生起環境(韓国語の場合)
- 9 キャラ助詞の創発
- 第3章 声質から見た声のステレオタイプ : 役割語の音声的側面に関する一考察 / 勅使河原三保子(てしがわら・みほこ) 49
- 1 はじめに
- 2 仮説
- 3 受聴による分析
- 3.1 方法
- 3.2 音声資料
- 3.3 結果
- 3.4 考察
- 4 聴取実験
- 4.1 方法
- 4.1.1 刺激音
- 4.1.2 質問紙と手順
- 4.2 音声特徴量
- 4.3 結果・考察
- 5 まとめと今後の課題
- 第4章 日韓対照役割語研究 : その可能性を探る / 鄭惠先(Jung, Hyeseon) 71
- 1 はじめに
- 2 対訳作品にみる両言語役割語の相違
- 2.1 「性別」を表わす文末形式
- 2.2 「年齢」を表わす文末形式
- 2.3 「方言」を表わす文末形式
- 3 意識調査から見る役割語に対する意識差
- 3.1 意識調査の概要
- 3.2 人物イラストとイメージに対する意識差
- 3.3 人物像と言葉づかいに対する意識差
- 4 役割語としての方言イメージの対照
- 4.1 韓国の地域方言についてのイメージ
- 4.2 日本語と韓国語の方言イメージの対照
- 5 まとめ
- 第2部 「近代マンガの言語と身体」 95
- 第5章 近代日本マンガの言語 / 金水敏 97
- 1 はじめに
- 2 役割語について
- 3 老人語・博士語について
- 4 男性語・女性語について
- 5 ケーススタディ : サイボーグ009
- 6 本書のまとめ
- 第6章 近代日本マンガの身体 / 吉村和真(よしむら・かずま) 109
- 1 〈マンガ読者〉とは何者か
- 2 『サイボーグ009』の身体が意味すること
- 3 ヒーローとヒロインの身体
- 4 「西洋人」的身体と「日本人」的身体
- 5 まとめ
- 第3部 「役割語研究の射程」 123
- 第7章 小説における米語方言の日本語訳について / トーマス・マーチン・ガウバッツ(Thomas Martin Gaubatz) 125
- 1 序論
- 2 定義
- 3 訳の例文
- 4 基本的なモデル
- 5 アンケート調査説明・背景
- 6 アンケート調査分析
- 6.1 ジム
- 6.2 ロビンソン先生とシャーバン大佐
- 6.3 ハック
- 6.4 まとめ
- 7 役割語の紹介
- 8 『ハックルベリー・フィンの冒険』における役割語
- 9 結論
- 第8章 〈西洋人語〉「おお、ロミオ!」の文型 : その確立と普及 / 依田恵美(よだ・めぐみ) 159
- 1 はじめに
- 2 役割語の実態
- 2.1 西洋人に関するステレオタイプ : 「おお、ピエール」
- 2.2 漫画の王妃・貴族
- 3 翻訳劇の実態
- 3.1 〈西洋人語〉「おお・ああ+人物」の源泉
- 3.2 感動詞「O(オゥ)」の訳語の変遷
- 4 〈西洋人語〉の確立過程 : 役割語への道
- 5 まとめと今後の課題
- 第9章 役割語としての「軍隊語」の成立 / 衣畑智秀(きぬはた・ともひで)/楊昌洙(Yang, Changsu) 179
- 1 役割語としての「軍隊語」
- 2 軍隊語の実態を探る
- 3 「軍隊語」の起源
- 3.1 一人称の「自分」
- 3.2 「であります」
- 4 おわりに
- 第10章 役割語としてのピジン日本語の歴史素描 / 金水敏 193
- 1 はじめに
- 2 Yokohama Dialect
- 3 アリマス型とアル型
- 4 幕末~明治の記録文献
- 5 明治時代初期の創作的作品
- 6 明治中期~昭和初期の創作的作品
- 7 昭和10年代の記録文献
- 8 昭和10年代の創作的作品
- 9 まとめ
- Abstracts of the Chapters 211
- 1 Universals and Specifics of Role Language in Poplar Fiction: A Contrastive Analysis between Japanese and English / Haruhiko Yamaguchi
- 2 The Occurrence Environment of "Character-Paricles" in Japanese and Korean / Toshiyuki Sadanobu
- 3 Voice Qualities of Vocal Stereotypes of Good Guys and Bad Guys: A Phonetic Study in the Role Language Framework / Mihoko Teshigawara
- 4 Possibility of the Contrastive Study of Role Language in Japanese and Korean / Hye-seon Jung
- 5 Languages in Modern Japanese Manga / Satoshi Kinsui
- 6 Bodies im Modern Japanese Manga / Kazuma Yoshimura
- 7 Translating Dialect in Mark Twain's The Adventures of Huckleberry Finn / Thomas Martin Gaubatz
- 8 On the Establishment and Spread of the Sentence Pattern "Oh, Romeo!" as <Westerner Language> / Megumi Yoda
- 9 Formation of 'Army Language' as an Instance of Role Language / Tomohide Kinuhara & Chang-su Yang
- 10 Historical Sketch of the Pidgin Japanese as a Role Language / Satoshi Kinsui
- 索引 218
- 著者略歴 226
没後25周年記念上映といふので。初ATG。土着、前衛、メタフィクション。書を捨てよ町へ出よう、もあした見ようかと思つてたけど、ちよつとおなかいつぱいだ。
;岩波書店;1,900円(借覧);B6判;縦組;並製;x+260頁;;ISBN978-4-00-022478-9;
光文社新書337;光文社;700円(350円);新書判;縦組;並製;195頁;;ISBN978-4-334-03442-9;
;河出書房新社;1,300円(借覧);四六判;縦組;上製;305頁;;ISBN978-4-309-01804-1;
新潮新書264;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;188頁;;ISBN978-4-10-610264-6;
;大修館書店;14,000円(借覧);A5判;縦組;上製;1+4+10+766+6+19頁;;ISBN4-469-23082-0;
合掌。
カールグレン(Bernhard Karlgren)、左傳の眞僞及び其の性質(On the Authenticity and Nature of the Tso Chuan)をうけて、第二章 康有爲の左傳僞作説に關する考察、第二節 史記・左傳先後考、一 史記に於ける左傳の平易化、(イ) 當時の詁訓を用ひたと見るべきもの、に列挙された漢字のかきかへがおもしろい。
中公新書1939;中央公論新社;960円(借覧);新書判;縦組;並製;4+iv+5+353頁;;ISBN978-4-12-101939-4;
「モテたい非モテ」のことは、不モテ、といふはうがいい気もしてるのだけれど)。
講座源氏物語研究 第十一巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;240頁;;ISBN978-4-273-03461-0;[執筆者]ハルオ・シラネ(Haruo Shirane)/マーガレット・H・チャイルズ(Margaret・H・Childs)/ロイヤル・タイラー(Royall Tyler)/E・G・サイデンステッカー(Edward G. Seidensticker)/ジョシュア・モストウ(Joshua Mostow)/ルイス・クック(Lewis Cook)/ヴィーブケ・デーネーケ(Wiebke Denecke)/鈴木登美(Tomi Suzuki)、[翻訳者]きたむら・ゆいか(北村結花)/みどりかわ・まちこ(緑川真知子)/あんざい・てつお(安西徹雄)/たにおか・たけひこ(谷岡健彦)/ながせ・まり(長瀬真理)/しばやま・さえこ(柴山紗惠子)/ないとー・まりこ(内藤まりこ)
ほかが研究のテーマにそつてわけられてゐるのに、この巻だけは欧米の研究者だといふ研究者の属性によつてわけられてゐるのが、いささかグロテスクに思へた(海外つて欧米だけなの、といふのもあるし)。
;原書房;1,500円(1割引);四六判;縦組;並製;223頁;;ISBN978-4-562-04163-3;
歴史文化ライブラリー257;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;6+232頁;;ISBN978-4-642-05657-1;
;勉誠出版;(借覧);A5判;横組;上製;17+506頁;;ISBN978-4-585-10438-4;
目次を写しておく。
- 緒言 (11)
- 第1部 延慶本の日本語史料的価値
- 第1章 延慶本の書誌・成立 3
- 第1節 延慶本の書誌 3
- 第2節 延慶書写本と応永書写本との関連 6
- 第3節 延慶本の翻字 7
- 第4節 延慶本の成立年代 9
- 第5節 延慶本古態論 11
- 第2章 日本語史料としての延慶本 15
- 第1節 平家諸本の言語年代 15
- 第2節 延慶本の古態性と日本語史料性 16
- 第3節 延慶本の依拠資料と言語年代 18
- 第4節 延慶本を史料にした日本語史研究の可能性 21
- 第3章 江戸期書写の三本について 23
- 第1節 三本書写の事情 23
- 第2節 『平家物語の語法』にある誤記 25
- 第3節 諸本の関係 33
- 第4節 誤写の生じた理由 40
- 第5節 朽木本の書写年代 42
- 第4章 延慶本の言語年代に関する研究1 43
- 第1節 延慶本の言語年代 43
- 第2節 延慶本の言語年代と成立年代 45
- 第3節 山田孝雄の仮名遣い研究 46
- 第4節 「お」・「を」の混同 48
- 第5節 「い」・「ゐ」と「え」・「ゑ」 53
- 第6節 仮名書き法華経との比較 56
- 第7節 「―えう」・「―よう」の混同 59
- 第8節 合拗音の表記について 66
- 第9節 仮名遣いのまとめ 68
- 第10節 促音表記 69
- 第11節 濁音表記 76
- 第5章 延慶本の言語年代に関する研究2 85
- 第1節 原因・理由の接続助詞句「ときに」 85
- 第2節 延慶本以外における「ときに」 89
- 第3節 「ときに」の意味判定の根拠 94
- 第4節 評価を表す「さは」 102
- 第5節 評価を表す「さは」の分析 106
- 第6節 「さに」との相違 108
- 第7節 評価を表す「さは」と延慶本の言語年代 109
- 第8節 「なむ」の衰退・「うず」の発生・指定「で」の増加 110
- 第2部 延慶本における和漢融合
- 第1章 機能進化としての日本語史 119
- 第1節 機能進化の観点に立った日本語史研究 119
- 第2節 言語変化の原因 120
- 第3節 進化に対する捉え方122
- 第4節 言語変化と社会・コミュニケーション活動との関連 125
- 第5節 コミュニケーションと言語変化 127
- 第6節 コミュニケーションを視野に入れた日本語史研究 128
- 第2章 表現システムの融合 135
- 第1節 システムという言語観 135
- 第2節 和漢融合の視点 137
- 第3節 分析から融合の視点へ 139
- 第4節 「和漢融合文体」という名称について 141
- 第5節 和漢融合文体の生産性 143
- 第6節 和漢融合に至る過程1 144
- 第7節 和漢融合に至る過程2 146
- 第8節 和漢融合文体の機能性と和漢融合の概念 148
- 第9節 和漢融合文体は「文体」の名に値するか 149
- 第3章 延慶本の文章構造 155
- 第1節 和漢融合の段階 155
- 第2節 延慶本における「記録」性と記録語の存在 157
- 第3節 記録体で書かれた掲載文書にある記録語 159
- 第4節 掲載文書における助動詞・助詞 163
- 第5節 素材的本文と編集的本文 166
- 第6節 素材的本文への「けり」の付加 168
- 第7節 記録的章段と物語的章段 171
- 第8節 「けり」の使用と記録的章段・物語的章段 176
- 第9節 延慶本の文章構造 181
- 第10節 延慶本における記録体文書の用語 182
- 第11節 延慶本本文における「記録」から「物語」への展開 186
- 第12節 延慶本の文章構造と生産性 191
- 第4章 文字表記の交用と機能的効率化 195
- 第1節 表記システムにおける和漢融合 195
- 第2節 表記様式に関する従来の規定 197
- 第3節 漢字仮名交じり表記の由来 198
- 第4節 表記システム融合の定義 199
- 第5節 延慶本における表記の偏在 200
- 第6節 ひらがな・カタカナの交替 201
- 第7節 延慶本における仮名の大字と小字 202
- 第8節 延慶本における章段ごとの表記 203
- 第9節 延慶本における本文ごとの表記 209
- 第10節 漢字仮名交じり表記の機能 210
- 第11節 仮名交じり表記における境界標示 211
- 第12節 延慶本の表記における語境界と字種 213
- 第13節 延慶本における自立語・付属語の書き分け 214
- 第14節 延慶本における副詞等の表記 215
- 第15節 副詞等の表記と色葉字類抄との関係 218
- 第16節 延慶本における表記原理 220
- 第17節 延慶本における宛字表記 221
- 第18節 仮名大小と品詞・語との関連 223
- 第19節 仮名大小の使い分けとその由来 227
- 第20節 仮名大小の差による境界標示 229
- 第21節 仮名大小の差による境界標示の条件 233
- 第22節 打聞集における書き分け 233
- 第23節 仮名の大小以外の境界標示 236
- 第24節 仮名の大小では境界標示しない場合の表記史的解釈 236
- 第25節 名語記の表記 240
- 第26節 表記システム融合の原因 242
- 第27節 延慶本の漢字仮名交じり表記における過渡的性格 243
- 第3部 延慶本の語彙システムと和漢融合
- 第1章 延慶本における語彙システムの進化 249
- 第1節 中国語の受容から和漢融合文体へ 249
- 第2節 源氏と延慶本の語彙システム 250
- 第3節 漢語仏教語の使用 256
- 第4節 漢語数詞表現の精密さ 258
- 第5節 漢語の多用による表現機能の高まり 261
- 第2章 副詞語彙システムの進化 263
- 第1節 和漢融合と副詞のシステム 263
- 第2節 延慶本における副詞語彙 264
- 第3節 副詞語彙と和漢対立 266
- 第3章 程度量副詞のシステム1 271
- 第1節 程度量副詞一覧 271
- 第2節 「少々」の用例 272
- 第3節 「少々」の対象となる名詞 274
- 第4節 検討を要する「少々」の例 277
- 第5節 「少々」以外の僅少を表す副詞 279
- 第6節 和文体資料における僅少を表す副詞 285
- 第7節 記録体における「少々」 289
- 第8節 和漢融合文体に「少々」が採られた理由 292
- 第4章 程度量副詞のシステム2 297
- 第1節 延慶本における数の多大を表す副詞 297
- 第2節 和文体資料における数の多大を表す副詞 300
- 第3節 延慶本における程度の甚大を表す副詞 306
- 第4節 訓読系副詞のイメージ 306
- 第5節 和文系副詞のイメージ 316
- 第6節 イメージの違いが意味するもの 321
- 第7節 副詞の動作性と状態性 322
- 第8節 表現システムの機能的効率化 324
- 第5章 時制副詞のシステム 329
- 第1節 時制副詞一覧 329
- 第2節 「かねて」と「すでに」 330
- 第3節 「かねて」の修飾する用言の傾向 331
- 第4節 「すでに」の修飾する用言の傾向 334
- 第5節 「はや」と「はやく」 339
- 第6節 「とうに」と「さきだちて」 342
- 第7節 源氏の「かねて」 343
- 第8節 和文体における「すでに」 345
- 第9節 時制副詞システムの相違 347
- 第6章 時間副詞のシステム1 349
- 第1節 時間の経過を表す副詞一覧 349
- 第2節 瞬時を表す副詞の一覧 349
- 第3節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の相違点 351
- 第4節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の意味変化 355
- 第5節 「やがて」「たちまちに」「すなはち」の意味変化の原因 361
- 第6節 瞬時を表すその他の副詞 363
- 第7章 時間副詞のシステム2 369
- 第1節 若干の間隔のある時間を表す副詞の一覧 369
- 第2節 「しばし」と「しばらく」 370
- 第3節 源氏の「しばし」 377
- 第4節 「とばかり」 380
- 第5節 「しばし」と「しばらく」の機能分担 381
- 第6節 副詞のシステムについてのまとめ 382
- 第4部 和漢融合の背景にあるコミュニケーション
- 第1章 口頭語における和漢融合 387
- 第1節 口頭語における和漢融合 387
- 第2節 日常口頭語に基盤を持つ記録語 388
- 第3節 会話文における記録語認定の基準 389
- 第4節 記録体の会話 391
- 第5節 記録交じりの会話の実例 394
- 第6節 通常の会話の実例 396
- 第7節 記録交じりの会話の話し手 397
- 第8節 記録交じりの会話と待遇表現 399
- 第9節 記録交じりの会話とあらたまり 401
- 第10節 あらたまりの原因 406
- 第11節 口頭語における和漢融合の意味 407
- 第2章 敬語行動と敬語表現体系 409
- 第1節 延慶本における敬語行動と敬語体系の変化 409
- 第2節 延慶本における存在を表す謙譲・丁寧の動詞 409
- 第3節 一方尊敬と相互尊敬 413
- 第4節 相互尊敬の判定基準 416
- 第5節 相互尊敬の使用率と話し手の階層との関連 417
- 第6節 話し手・聞き手の社会的関係と相互尊敬・一方尊敬 420
- 第7節 主従間の敬語使用 420
- 第8節 親族間の敬語使用 423
- 第9節 親子間の敬語使用 424
- 第10節 夫婦間の敬語使用 428
- 第11節 兄弟間の敬語使用 432
- 第12節 その他の親族関係における敬語使用 435
- 第13節 一方尊敬または相互尊敬となる理由 437
- 第14節 同位者間における相互尊敬 440
- 第15節 相互尊敬の意義 442
- 第16節 「さうらふ」および関連語の体系的変化 443
- 第17節 狂言記における一方尊敬・相互尊敬 446
- 第18節 狂言記における同位者間の敬語使用 450
- 第19節 存在を表す謙譲・丁寧の動詞の敬意 452
- 第20節 存在を表す謙譲・丁寧の動詞において敬意段階の生じた理由 454
- 第3章 和漢融合の背景にあるコミュニケーション 459
- 第1節 和漢融合の背景 459
- 第2節 表現システムにおける異なり語数の増加とコミュニケーション 462
- 第3節 中世日本語の論理化とコミュニケーション 464
- 第4節 和漢融合を生んだ社会的・文化的背景 467
- 第5節 多数を対象とするコミュニケーションとしての平家語り 468
- 第6節 平家語りにおけるコミュニケーションと表現 472
- 第7節 漢文訓読語・記録語の位置づけ 473
- 第8節 中世における方言の存在 476
- 第9節 和漢融合文体の共通語性 478
- 第10節 中世におけるコミュニケーション活動と和漢融合 483
- 第11節 本書のまとめ 484
- 主要参考文献一覧 489
- 既発表論文との対応関係 503
- あとがき 505
前に予告篇をみて、結局、愛がすべてを解決する話になつちやふのかなー、と危惧したのだけれど、さすがにそこまで安易ではなかつた(にしても、グーグーに恋愛をもちこまなくてもなあ)。でもやつぱり、恋愛はおほきな要素で、蒼井優と森山未來とが告白しあふシーンは思はず、息をつめてみてしまつた。やっべーなー、乙女かよ
、といふ感じ(これは記憶がただしければ、森山と出会つたあとのコインランドリーでの蒼井優のひとりごと)。森山のアパートのベランダのちひさなプランタに植ゑられたネギをみて、蒼井優がみせる笑顔はほんとにすてきで、そこからキス・シーンになるのもまあ悪くなかつた。蒼井優がいろんなバイトでいろんな恰好をして可愛いのはともかく、しかしほんとに細いなぁ、と結局2時間、蒼井優しかみてなかつたことがよくわかる感想。ラストがすれちがひにをはるのも、ある意味メロドラマの王道だよなあ。
あと、ピエール瀧の役の、あつさと重さが他人事に思へなくて、ちよつといやだつた。
;太田出版;952円;A5判;縦1・2段組;並製;195頁;;ISBN978-4-7783-1113-1;[対談者]からたに・こーじん(柄谷行人)/あずま・ひろき(東浩紀)
大塚英志、まんが記号説の成立と戦時下の映画批評 : クレショフと手塚治虫をめぐって、で養老孟司や呉智英の「日本語」が漢字及び仮名からなる、という「特性」が日本のまんが文化の繁栄の基礎になったという主張について
、検討しておく必要がある
(p.152)といふのはまつたくもつともなのに、すぐにエイゼンシュタインの象形文字モンタージュ論の受容といふ方向にずれてしまつてゐて、残念。本誌で、東浩紀とはうつてかはつて、妙に和気藹藹と対談してゐる柄谷行人のいふやうに、漢字仮名交用システムなんて単なる地政学的偶然の所産にすぎない、といふはうへつなげてゆけたのではないかなあ。
;岩波書店;(借覧);A5判;横組;並製;vii+3+292頁;;ISBN978-4-00-022484-0;[執筆者]ももき・しろー(桃木至朗)/やまうち・しんじ(山内晋次)/ふじた・かよこ(藤田加代子)/はすだ・たかし(蓮田隆志)/えのもと・わたる(榎本渉)/よっかいち・やすひろ(四日市康博)/ふかみ・すみお(深見純生)/おかもと・ひろみち(岡本弘道)/うえざと・たかし(上里隆史)/いとー・こーじ(伊藤幸司)/せき・しゅーいち(関周一)/はしもと・ゆー(橋本雄)/よねたに・ひとし(米谷均)/なかじま・がくしょー(中島楽章)/おか・みほこ(岡美穂子)/わたなべ・みき(渡辺美季)/すぎやま・きよひこ(杉山清彦)/たにもと・あきひさ(谷本晃久)/ふかざわ・あきと(深澤秋人)/おーた・あつし(太田淳)/あきた・しげる(秋田茂)/さとー・たかやす(佐藤貴保)/むかい・まさき(向正樹)/かわぐち・よーへー(川口洋平)/むらお・すすむ(村尾進)/さかい・たかし(坂井隆)/まえひら・ふさあき(真栄平房昭)/でぐち・あきこ(出口晶子)/ふじた・あきよし(藤田明良)/Liu Shiuh-feng(劉序楓)/わたなべ・よしなり(渡辺佳成)/いーおか・なおこ(飯岡直子)
木星叢書;バジリコ;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;257頁;;ISBN978-4-86238-079-1;
講談社選書メチエ407;講談社;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;221頁;;ISBN987-4-06-258407-4;
赤ビキニ。海いきたいな。
シリーズ・道徳の系譜;河出書房新社;1,200円(借覧);B6判;縦組;並製;180頁;;ISBN4-309-24375-4;
双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;上製;vii+2+140頁;;ISBN978-4-00-028155-3;
;塙書房;(借覧);A5判;縦組;上製;iv+1+425+218頁;;ISBN4-8273-1203-6;
校訂の例ではあるが、上坂倉次「島田蕃根と縮刷蔵経」(『ピカタ』四‐七、一九三六年)によれば、明治期につくられた縮刷蔵経の校訂作業は、といふ記述をひいてゐる(p.280)。校異源氏物語でもにたやうなやりかたをしてゐたのを、どこかで見たやうなおぼえがあるのだけれど、なんだつたかな。「まず一人が高聲で高麗藏を讀むと、三人が各々その側で元、宋、明藏をみて居て、双方で相違した点を謂ひ立て、校訂を施」すやり方でなされている
『新撰字鏡』の書写については、『新撰字鏡』巻八の識語に「法隆寺之一切経之料満寺学文輩各一巻書之」とあり、重要な書物として法隆寺一山のうちより有数の学問僧が書写にあたったと思われ、この点においても法隆寺一切経事業における静因の役割の重要さがうかがえる(p.395)。
歴史文化ライブラリー256;吉川弘文館;1,700円(借覧);B6判;縦組;並製;6+185頁;;ISBN978-4-642-05656-4;
;岩波書店;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+270頁;;ISBN978-4-00-022770-4;
すこしまへの月刊言語誌で(たしか5月号だつた)、渡部明が不勉強だとdisつてた。鈴木孝夫が井筒俊彦の弟子だつたとは全然しらなかつた(ところで、井筒三郎つて井筒俊彦となんか関係あるのかな。単に同姓なだけかな)。以下、目次を写しておく。
- 第一章 回想の言語学者たち 1
- 井筒俊彦の代役で出ていた言語学会
- 井筒俊彦宅での修行時代
- ミシガン大学で服部四郎と遭遇
- アメリカのプラグマティズム
- 有坂秀世に対抗していた服部四郎
- 言語学の転変を身をもって経験した服部四郎
- アメリカの占領政策と言語学
- アメリカの記述言語学者たちと戦後の日本語改革
- アメリカ言語学のおかげで観念論に陥らなかった
- 国策で割り当てた外国語研究
- 亀井孝のペダントリー
- 村山七郎への果たせぬ恩返し
- 野武士・江実
- 第二章 言語と文化 69
- 動物言語の研究から気づいた人間言語の特性
- 人間は半端な肉食動物
- 人間と環境の間に文化がある
- 進歩によって墓穴を掘る人類
- 弱者の問題、フェミニズムと教育の問題
- クロポトキンの『相互扶助論』に心ひかれる
- 国際語を求めて
- エスペランティストになったのはどういう人たちか
- エスペラントの成り立ちと意味論
- 第三章 日本人にとっての日本語と英語 117
- なぜ言語学者は文字論を扱わないのか
- なぜ日本語には漢字が必要なのか
- 漢字の字数制限は必要か
- 漢字は中国語と日本語では別のものである
- 日本から発信するための英語
- イングリック : 英語からつくる人工語
- 語学教育の実験
- ローマ字日本語を第二の日本語に
- エスペラントに翻訳しておくと世界に広まる
- 英語を強制しないで禁止してしまおう
- 第四章 《エネルゲイア》としての言語 177
- 「鈴木意味論」誕生のきっかけ
- ドイツ意味論学派の源流としての言語学者フンボルト
- 言語はエネルゲイアである
- 言語は論理ではない
- 言語論に感性が入ってくると右翼チックになる
- 日本と共産圏でのチョムスキーの流行
- 完全言語の崩壊から歴史が始まった
- 第五章 言語学はどうなるのか 211
- 方法に従属してしまった言語学
- 日本におけるソシュールの受容
- 闘わない日本の学問風土
- ソシュール言語学の「共時態」の革新性
- 言語は人間が主体的に変化させる : コセリウの言語学
- 言語学のゲリラか正規軍か
- ドグマとしての言語学
- 対談を終わって
- 鈴木孝夫 259
- 田中克彦 262
- 参考文献 267
研究叢書230;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;vi+260頁;;ISBN4-87088-942-0;
目次を写しておく。
- 序 / 田島毓堂
- 序章 本書の課題と方法 1
- 〈注〉 4
- 第一章 漢文訓読文系文献資料におけるキ・ケリの意味・機能の差異 : 細江逸記説に反するキの例外的用法をめぐって
- 序、問題点の確認 7
- 一、西大寺本金光明最勝王経古点における助動詞キとケリ 12
- 二、三宝絵詞(観智院本)における助動詞キとケリ 21
- 三、今昔物語集における助動詞キ(ケリ) 28
- 四、助動詞キとケリの機能 40
- 〈注〉 47
- 第二章 日記文学作品における助動詞ケリの多用について : 蜻蛉日記の場合
- 序、本章の課題 57
- 一、方法論の確認 59
- 二、蜻蛉日記におけるキの用法 61
- 三、蜻蛉日記におけるケリの用法(一) 68
- 四、蜻蛉日記におけるケリの用法(二) 73
- 結、蜻蛉日記でケリがキよりも多用された理由 75
- 〈注〉 78
- 第三章 古代語における文章の「視点」と「体験性」 : 和泉式部日記を例として
- 序、問題点の確認 81
- 一、叙述事象の「体験性」 83
- 二、和泉式部日記のキとケリ 86
- 三、和泉式部日記の「帥の宮側の視点」と「体験性」 90
- 結、日記(回想録)の「体験性」 92
- 〈注〉 93
- 第四章 助動詞キとケリが示す「体験性」の差異について : 大鏡を資料として
- 序、本章の課題 97
- 一、大鏡におけるキの用例 98
- 二、大鏡におけるケリの用例 106
- 結、大鏡におけるキ・ケリの機能の差異 112
- 付、大鏡における公事・私事の錯綜 112
- 〈注〉 116
- 第五章 キとケリが示す事象の生起と認識と発話時との時間的距離について : 土佐日記を資料として
- 序、本章の課題 119
- 一、土佐日記における表現主体の記述時点意識の確認 122
- 二、キの示す事象の生起時点と記述(発話)時点との時間的距離 125
- 三、ケリが示す事象の生起時点と、表現主体の認識時点および記述(発話)時点との時間的距離 131
- 結、助動詞キとケリが示すこの点における差異 138
- 〈注〉 139
- 第六章 ある種の連休修飾用法におけるキとケリの差異について : 土佐日記「ありけるをんなわらは」の解釈 #女、笑ハズ説
- 序、問題点の確認 143
- 一、「出来事記憶」を前提とする「特定個体指示」による同定について 145
- 二、「ありし」と「ありける」の機能の差異 148
- 三、「めのわらは」と「をんなわらは」 150
- 四、「ありけるをんなわらは」の詠んだ和歌に対する批評 152
- 五、三つの疑問点を解決する解釈とその妥当性の検討 153
- 結、「ありける」と「をんなわらは」再検討の必要性 157
- 〈注〉 157
- 第七章 上接語・下接語から見た助動詞キ・ケリの差異 : 品詞レベルでの分析
- 序、本章の課題 161
- 一、調査の手順と調査結果 164
- 二、上接語の品詞及び上接する助動詞等から見た差異 168
- 三、下接語の品詞及び下接する助詞等から見た差異 173
- 結、構文的条件の差異からうかがわれる助動詞キ・ケリの差異 174
- 〈注〉 175
- 第八章 上接語の相違から見た助動詞キ・ケリの差異 : 語レベルでの分析
- 序、本章の目的 177
- 一、調査の手順及び調査結果 178
- 二、「自己卑下」の敬語にはケリが下接しにくい 188
- 三、「発話時点における(評価的)判断」を表わす語にはキが下接しない 193
- 四、「~げなり」という語にはケリが下接しにくい 196
- 結、上接語の相違から見たキ・ケリの意味・機能の差異 201
- 〈注〉 202
- 結章 キ・ケリの意味・機能の差異
- 一、①基本的な意味・機能の差異 207
- 二、②文体的機能に関する差異 208
- 三、③テンスに関する差異 210
- 四、④指示機能に関する差異 211
- 五、⑤上接語に関する差異 211
- 六、⑥構文的機能に関する差異 212
- 結、本書における結論 213
- 〈注〉 213
- 付章 キ・ケリの研究史概観と問題点の整理 : 付、編年体研究文献目録
- 序、本章の目的 215
- 一、近代以前の研究 : 解釈と作歌のための 216
- 二、明治・大正・昭和初期の研究 : 諸家の文法学説における記述 219
- 三、細江逸記説と春日政治説 : 二説対立の源流 224
- 四、物語論とキ・ケリ : 竹岡説とその賛否 230
- 五、草子地指標としてのキ・ケリ : 吉岡・糸井論争 233
- 六、テンス・アスペクト研究とキ・ケリ : 揺れ動く鈴木泰説 237
- 結、現在の研究状況における問題点の整理 : 240
- 付、編年体キ・ケリ研究文献目録 241
- あとがき 259
動く、動く、動く。ほんとアニメーションだなあ、そしてお話は、ほんと場当たり的だなあ、といふ印象。
おもしろく見た。ずつしり。
中国の歴史10;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+430頁;;ISBN4-06-274060-5;
;晶文社;2,500円(借覧);四六判;縦組;上製;285頁;;ISBN978-4-7949-6715-2;
;河出書房新社;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;266頁;;ISBN978-4-309-01841-6;
歌論集。先日みたゴシックスピリットで、塚本邦雄と穂村弘の連続性が指摘されてゐて、意外におもつたのだけれど、本書をみると別に意外でもなんでもなくて、塚本の存在のおほきさがよくわかる。
貴方に見せた私の魅力 全部 嘘とかいひはなつてみたいもんだぜ。
;朝日新聞社;2,000円(借覧);四六判;縦組;上製;505頁;;ISBN978-4-02-250335-0;
中公新書1954;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;5+256頁;;ISBN978-4-12-101954-7;
元気だなあ。
坂部恵集3;岩波書店;4,000円(借覧);四六判;縦組;上製;x+408頁;;ISBN978-4-00-026168-5;
;戎光祥出版;1,800円(借覧);A5判;縦2段組;並製;227頁;;ISBN4-900901-70-9;
;太田出版;1,068円(100円);四六判;縦1・2段組;並製;257頁;;ISBN4-900416-75-4;[執筆者]いとうせいこう/おーいずみ・みつなり(大泉実成)/おーつか・えーじ(大塚英志)/かやま・りか(香山リカ)/てずか・まこと(手塚眞)/なかもり・あきお(中森明夫)/やざき・よーこ(矢﨑葉子)/やまざき・こーいち(山崎浩一)/よこうち・けんすけ(横内謙介)
講座源氏物語研究 第三巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;249頁;;ISBN978-4-273-03453-5;[執筆者]なかの・こーいち(中野幸一)/しぶや・えーいち(渋谷栄一)/たさか・けんじ(田坂憲二)/いわつぼ・たけし(岩坪健)/うえの・えーこ(上野英子)/たけい・かずと(武井和人)/せのー・よしのぶ(妹尾好信)/みやかわ・よーこ(宮川葉子)/つつみ・やすお(堤康夫)/いー・はるき(伊井春樹)
近代日本の思想家4;東京大学出版会;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;1+233+6頁;;ISBN978-4-13-014154-3;
白いノースリーブに、紺の帽子。小首をかしげるやうにして、2つの腕輪をした左手で、そつと帽子のつばをつまむやうなしぐさ。
ブルーバックス B-1596;講談社;900円(借覧);新書判;縦組;並製;251頁;;ISBN978-4-06-257596-6;
マッチョめ。
といふか、私は研究者のふりをしかけてたかもしれないけど、実は単なるディレッタントといふか、見物左衛門でしかないなあ、とあらためてわが身をふりかへつて思ふ。
で、自分には事務仕事のはうがむいてるのかも、とか思つてたけど、でもいま現在してるようなPCにむかつてだれにでも交替可能な仕事を毎日しつづけるかと思ふと、発狂しさうになる(女学生にパワハラまがひの接触をして精神衛生をたもつのはやめたい。ほんと最悪だ)。
かといつて、いまかなり潤沢にあたへられてゐる自由な時間をなんらかのキャリアをつくるためにつかふ気にもさらさらならなくて、どんどん浪費してしまふ。自己責任論を内面化するな、ねおりべのわなだ、とかいはれても自業自得としか思へない(そして、ここまで書いたことも、とても而立をすぎた人間の書くこととも思へない。だうせ定職につけたつておなじやうな不満をもらすのだらうなあ。そもそも自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されてるわけないと思いますが?
、といふのをみて、奮起するんぢやなくて萎縮するやうな人間だ)。
;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;3+294頁;;ISBN978-4-7576-0455-1;
目次を写しておく。
- 特集 : 近代語
- 三遊亭圓朝講談『塩原多助一代記』のことば : 速記本・全集本・文庫本の比較 / 山内洋一郎(やまうち・よーいちろー) 1
- 一 円朝講談とその資料
- 二 『一代記』の速記本
- 三 本文三種の異同
- 四 かくれ漢語
- 五 終りに
- 連合関係からみた明治期の漢字列と振仮名との結びつき / 今野真二(こんの・しんじ) 15
- 一 はじめに
- 二 漢字列と振仮名との結びつきをどうみるか
- 三 高橋五郎『[和漢/雅俗]いろは辞典』
- 四 おわりに
- 敬語の補助動詞「~テミエル」の近現代史 / 江端義夫(えばた・よしお) 33
- 一、はじめに
- 1、問題の所在
- 2、本稿の目的
- 二、『日本列島言語地図』(老年層)における「~テミエル」の分布
- 1、Fig.1の分布について
- 2、愛知県、岐阜県、三重県における「~テミエル」の文例について
- 三、『日本列島言語地図』(少年層)における「~テミエル」の分布
- 1、Fig.2の分布について
- 2、「~テミエル」に対する言語意識について
- 四、敬語の補助動詞「~テミエル」の伝播類型
- 1、Fig.3について
- 2、地理的連鎖タイプと同時多発タイプ
- 五、「~テミエル」の使用に関するアンケート結果について
- 1、二〇〇四年六月一一日に広島大学教育学部生百二名を対象に行ったアンケート
- 2、「~テミエル」の使用に関する蓋然性と可能性について
- 六、古文献に見える「ミエル」と「~テミエル」の用例について
- 1、万葉集から江戸期まで
- 2、敬語の補助動詞「~テミエル」の初出例について
- 七、近代から現代に至る「~テミエル」の使用状況
- 1、清水義範氏『ザ・勝負』に見える「~テミエル」
- 2、尾張藩出自の独自な敬語としての「~テミエル」について
- 3、最高の現代敬語と見なされた「~テミエル」
- 4、愛知県、三重県、岐阜県の出身議員は国会で、無意識に「~テミエル」を使う
- 5、インターネットでは「~テミエル」例が二〇〇〇件を超える
- 八、「~テミエル」と共起する動詞の意味について
- おわりに
- 近世中期以降上方語・関西語における打消条件句の推移 / 矢島正浩(やじま・まさひろ) 55
- 一 問題の所在
- 二 打消条件句の形式上の特徴
- 三 各接続形式盛衰の概要
- 四 打消条件句の用法
- 四‐一 資料①の時代の未然形+バ
- 四‐二 ナラ用法
- 四‐三 タラ用法
- 四‐四 ト用法
- 四‐五 仮定形+バ用法
- 五 〔様相〕表現条件句と接続助詞バ
- 六 おわりに
- ヘボンの漢字表記 : 『和英語林集成』「原稿」を資料として / 木村一(きむら・はじめ) 73
- 一 はじめに
- 二 対象範囲
- 三 比較資料と結果
- 三‐一 『佩文韻府』に関連して
- 三‐二 『唐和辞書類集』に関連して
- 三‐三 結果
- 四 まとめ
- 物集高見『日本文典』(香川大学神原文庫所蔵)について / 山東功(さんとー・いさお) 89
- 一.はじめに
- 二.神原本について
- 二.一.書誌
- 二.二.『普通日本文典』
- 二.三.『日本文典』
- 二.四.「文法原稿」
- 三.『日本文典』について
- 三.一.形容詞
- 三.二.副詞
- 三.三.接続詞
- 三.四.感詞
- 三.五.弖尓乎波
- 四.物集高見の文法研究
- 四.一.形容詞
- 四.二.副詞
- 四.三.接続詞
- 四.四.弖尓乎波
- 四.五.執筆年代と学説の展開
- 四.六.文語と口語の対応
- 五.おわりに
- 「ませんかった」は横浜言葉か? : 「ませんかった」の昔と今 / 安田尚道(やすだ・なおみち) 左開1
- 1 「ませんかった」という言い方
- 2 若松賤子の『小公子』
- 3 “「ませんかった」は横浜言葉だ”とする説
- 4 若松賤子『小公子』前後の用例
- 5 『秘登利古刀』の用例
- 6 『春告鳥』の用例
- 7 「ませんかった」は横浜言葉ではない
- 8 『小公子』以後の用例
- 9 『小公子』からの「影響」
- 10 現代の「ませんかった」(1) : 国会における発言
- 11 現代の「ませんかった」(2) : 若者のインターネット上のおしゃべり
- 12 小金井喜美子の「ませんかった」
- 13 おわりに
- 語の変容と類推 : 語形成における変形について / 蜂矢真郷(はちや・まさと) 107 #
キーワード: 語形成 変形 変容 類推 類推の通時的継続- 忍耐語彙考 / 吉井健(よしー・たけし) 125
- はじめに
- 一 忍ぶ
- 二 念ず
- 三 しんぼうす(する)
- 四 我慢す(する)
- 五 がんばる
- 六 たふ・あふ
- 七 しのぐ
- まとめ
- 複数と例示 : 接尾語ラ追考 / 小柳智一(こやなぎ・ともかず) 147
- はじめに
- 一 ラについての先行研究
- 二 随伴的複数
- 三 例示
- 四 万葉集の「吾等」
- おわりに
- 景戒の漢字受容 : 『日本霊異記』の類義字をとおして / 浅野敏彦(あさの・としひこ) 165
- 指示語「サテ」の歴史的用法と変化について : 『源氏物語』を中心に / 岡﨑友子(おかざき・ともこ) 185
- 一.はじめに
- 二.先行研究と問題点
- 三.現代語における転換の接続詞「サテ」について
- 四.中古の「サテ」の意味・用法について
- I 副詞的用法
- II 接続詞的用法
- II-A 条件
- II-B 烈叙・転換
- III 感動詞的用法
- 五.まとめと今後の課題
- 『今昔物語集』における漢語の連体修飾 : 「―ノ」と「―ナル」との関連から / 覚野吾郎(かくの・ごろー) 203
- 0 はじめに
- 1 連体修飾用法の分類基準
- 2 『今昔物語集』における漢語の連体修飾
- 2・1 天竺・震旦部、本朝仏法部、本朝世俗部における分布
- 2・2 各部における分布
- 2・2・1 「ノ連体」が多く見られる語群
- 2・2・2 「ナル連体」が多く見られる語群
- 2・3 まとめ
- 3 おわりに
- 新シク型形容詞の派生について : 中世室町期におけるク活用形容詞からの派生を中心に / 山本佐和子(やまもと・さわこ) 223
- 一.はじめに
- 二.ク活用形容詞からの派生
- (一) 使用状況
- (二) 意味・用法
- 三.他の品詞からの派生
- 四.おわりに
- 易林本節用集研究覚書六題 / 佐藤貴裕(さとー・たかひろ) 243
- はじめに
- 一 原刻本の性格
- 二 平井版における改刻
- 三 平井版諸本の序列
- 四 版本の損傷と平井別版・小山版
- 五 小山版の刊行者
- 六 刊記をめぐって
- おわりに
- 語彙索引
- 人名・書名・事項索引
;新曜社;(借覧);A5判;縦組;上製;330頁;;ISBN978-4-7885-1086-9;
明石ライブラリー116;明石書店;(借覧);四六判;縦組;上製;366頁;;ISBN978-4-7503-2673-3;
目次を写しておく。
- まえがき / 遠藤織枝(えんどー・おりえ) 3
- 第I部 シンポジウム「ことばとジェンダーのこれからを考える : 寿岳章子さんの志をうけついで」から
- 第1章 志を貫いた寿岳さん : 研究と実践の見事な一致とともに / 遠藤織枝 18
- 1 女学生の寿岳さん 18
- 2 女性差別のある教育制度を憤る 29
- 3 抄物研究 30
- 4 『日本語と女』 42
- 5 「憲法を守る婦人の会議」と「答責会議」 48
- 6 現代日本語研究会のメンバーとして
- 第2章 歌に見る女性像・男性像 / 金秀容(キム・スヨン) 64
- はじめに 64
- 1 寿岳章子の調査 65
- 2 寿岳の調査結果と現代の日本の大衆歌謡との比較 67
- 3 現代の日本の大衆歌謡と韓国の大衆歌謡との比較 77
- 4 おわりに 88
- 第3章 寿岳氏の先駆性 / 柴本‐スミス・ジャネット(シバモト・スミス・ジャネット) 91
- 1 モダンな寿岳氏 93
- 2 ポストモダンな寿岳氏 100
- 第4章 少女から見た言葉の教育 : 戦前・戦中の労働新聞と少女雑誌から / 鷲留美(わし・るみ) 111
- 1 女学生の寿岳さんとその時代 112
- 2 国語政策と「女らしい言葉遣い」 113
- 3 少女と階層 114
- 4 女工の意見 119
- 5 女学生の意見 123
- おわりに 127
- 第5章 思いを熱く共有しあった場としてのシンポジウム : 「ことばとジェンダー」研究の現在 / 熊谷滋子(くまがい・しげこ) 131
- 1 シンポジウムのまとめ 132
- 2 「ことばとジェンダー」研究の現在 140
- 第II部 「ジェンダー」への理解を深め、広めるために
- 第1章 ジェンダーの教育実践例 / 小矢野哲夫(こやの・てつお) 150
- はじめに 150
- 1 男女共同参画の意識 152
- 2 授業での取り組み 155
- 3 事例の紹介 157
- 4 授業効果と期待 162
- 第2章 高校における「ジェンダー」 : その「傾向と対策」を九九%の側から考える / 小林美恵子(こばやし・みえこ) 165
- 1 学校とジェンダー : 都立高校教員としての体験 165
- 2 男女混合名簿の広がり 168
- 3 バックラッシュが始まった 170
- 4 九九%のために何ができるのか 173
- 5 性教育と言葉 175
- 6 国語教材をジェンダー的視点で見ると 177
- 7 『こころ』の授業 181
- 第3章 日本語教師とジェンダーに関する一考察 : 「そのネクタイ、すてきですね」をどう扱うか / 萩原秀樹(はぎわら・ひでき) 188
- はじめに 188
- 1 国内日本語教育の現場から 189
- 2 ジェンダーから眺めた日本語テキスト 191
- 3 指導者と学習者 195
- 4 日本語教育への示唆 198
- おわりに 202
- 第4章 スリランカのジェンダー学と女性運動 / イミヤ・カマラ・リヤナゲ 206
- 1 ペラデニヤ大学 206
- 2 女性で初の学部長 207
- 3 初めてのジェンダー学 210
- 4 ジェンダーとの出会い 215
- 5 政治におけるスリランカの女性 218
- 6 Independent Women's Collectivの結成 223
- 第III部 ことばとしての「ジェンダー・フリー」 : 言語的意味と行政による禁止の動き
- 第1章 「ジェンダー・フリー」の言語領域からの分析 : "gender-free"の誤用と「ジェンダー・フリー」の混乱 / 佐々木恵理(ささき・えり) 228
- はじめに 228
- 1 「ジェンダー」の導入 229
- 2 「ジェンダー」はどれくらい認識されているか 231
- 3 「ジェンダー・フリー」を読み解くために 233
- 4 「ジェンダー・フリー」の分布図 237
- 5 日本語人のことばと言語改革への態度 249
- 6 ことばを発信するということ 252
- 7 バッシングと闘うために 254
- 第2章 東京都議会・地方自治体における「ジェンダー・フリー」禁止の経緯と現状 / 戸張きみよ(とばり・きみよ)/藤田恵(ふじた・めぐみ) 263
- 1 東京都議会におけるジェンダー・フリー論争 263
- 2 地方自治体の「ジェンダー・フリー」 288
- 第3章 地方行政でのジェンダーの取り組み / 田中優子(たなか・ゆーこ) 300
- はじめに 300
- 1 世田谷区における女性政策の沿革 303
- 2 世田谷区におけるジェンダー関連の動き(議会質問より抜粋) 311
- 3 男女共同参画に関する世田谷区独自の取り組み 328
- おわりに 331
- 索引 364
明石ライブラリー67;明石書店;(借覧);四六判;縦組;上製;329頁;;ISBN978-4-7503-1970-4;
これはいいな。目次を写しておく。
- はじめに : この本ができるまで(山本真弓) 9
- 言語的近代とは、なにか?
- 南アジアでの言語体験
- 「人工語」で育てられた赤ん坊の話
- 地域研究とエスペラント研究 : 「外部」に居続けるか、「内部」に迎えられるか
- 近代アカデミズムを超えて
- わたしたちの試み
- 第一部 言語的近代の成り立ち 29
- 1 「韓国語」という呼称は、どこからきたのか 30
- ひとつの言語に、たくさんの呼称!
- 呼称は、視点を表す
- 愛人(エイン)は、恋人(こいびと)!
- 宇宙人から見た地球語とは?
- 自称が分裂しているとき : 他称の可能性について
- 2 〈通じる〉のに、別の言語/〈通じない〉のに、同じ言語 45
- 朝解語は、日本語の「方言」だった!?
- 政治が〈ひとつのことば〉を創出する
- 「数えられない」ものを、「数える」ために
- 3 国家の名まえが言語の名まえになるとき 54
- 「バイリンガル」は、「奇形」だった!
- 文法は、誰のため?
- 日本語が日本全国で通じる理由
- 東亜の共通語を目指して
- つくられなければならなかった、日本語
- 4 ドイツ型ナツィオーンでもフランス型ナシオンでもなく : 南アジアのネーション 75
- ヨーロッパという〈他者〉
- 「ヒンドゥーとムスリムはふたつの異なるネーションである」
- 文字がことばを分かつ
- アイデンティティの所在 : 言語と宗教をめぐって
- 近代化された多言語状況
- 南アジアの言語問題
- 5 ヒトが新しいことばを作るとき 97
- 「橋渡し機能」と「群れ機能」
- もし、言語共同体という「群れ」からはじき出されたら
- ユダヤ人は、ロシア人になれない
- 「ユダヤ教徒」から、「ユダヤ民族」へ
- 「民族主義」を超えるために
- 第二部 ことばについて、〈われわれ〉が語ってきたこと 119
- 6 ことばが〈できる〉〈できない〉とは、どういうことか? 120
- 「わかるけど、しゃべれない」「しゃべれるけど、読めない」
- 言語統計の読み方
- 「誰」が「なに語」を〈できる〉のか?
- 朝鮮語が〈できる〉日本人と、日本語が〈できる〉朝鮮人 : その非対称性について
- 認定するのは、誰か?
- 7 ひとつではない〈母のことば〉 138
- コミュニケーション・スタイルという考え方 : 言語を超えた観点
- 〈母語〉概念のイデオロギー性
- 話しことばと書きことば : なに語でものを考えるか?
- ことばを、どのようにして、身につけるか?
- 〈母語〉神話から解放されるために
- 8 〈やさしい言語〉〈むずかしい言語〉とは、どういうことか? 156
- 9 あらゆる言語は、固有の価値をもつ 161
- 新語のつくり方
- 「ワニ」の動詞形 : 「ワニる」って、なに?
- 「国際的」は、非‐国際的
- 10 「ことばの変化」と「ことばの乱れ」は、どう違うか? 172
- 言語は必要に応じて変化する
- 「男」(malino)は「女」(ino)から派生した
- 11 「翻訳する」とは、どういうことか? 182
- 誰のための翻訳か?
- 「エトランジェ」って、どんな人? : フランス語からの翻訳
- 翻訳者は創造者である
- 第三部 言語的近代を超える営み 197
- 12 近代言語学が扱ってこなかった言語 198
- 手話は、日本語ではない
- 音声言語に囲まれて : ろう者の多言語性
- 「身振り・手振り」と「完全な手話」とのあいだ
- 絶滅しない少数言語
- ろう文化への視点
- 13 自分の意思で選ぶ言語 216
- コトバの「所有権」
- 書斎で考案された言語
- 「血と地」から解放されるために
- 14 日本語を選んだ作家たち 229
- 植民地支配下の日本語作家
- 英語ではなく、日本語で
- 作家が言語を選ぶとき
- 15 〈国際語〉概念の解体と〈国際語〉の現実 248
- 〈国際語〉は、どこでも通じる?
- Englishes : さまざまな英語たち
- 16 東アジアにおける〈国際語〉とは? 257
- 〈国際〉と〈intemacia〉の違い
- 日本におけるエスペラントの担い手たち
- 「大東亜共通語」としてのエスペラント
- エスペラントの「第二国語」化 : 北一輝のもくろみ
- 17 英語の〈国際語〉化と少数言語の関係 : ヨーロッパの事例 279
- 小さきことばたちの権利
- 英語は少数言語を救う?
- われわれにとって、言語とは、どのようなものなのか?
- 18 「われわれは、エスペラント人である」という主張 291
- 「少数言語」としてのエスペラント : ラウマ宣言
- エスペラント自治共同体 : 〈民族〉のパロディー
- おわりに : 〈通じない〉けど〈わかる〉、〈通じる〉のに〈わからない〉 303
- わたしたちの授業の試み
- 〈多言語状況〉を生きる意味
- 注 314
- 参考文献 316
- あとがき 325
講談社現代新書1079;講談社;583円();新書判;縦組;並製;211頁;;ISBN4-06-149079-6;
おなくなりになつてらしたのを最近になつて知つたので。合掌。
;風間書房;(借覧);A5判;縦組;上製;1+256頁;;ISBN978-4-7599-1606-5;
山崎良幸氏への追悼論集。合掌。以下、目次を写しておく。
- 源氏物語を精確に読むということ / 山崎良幸(やまざき・よしゆき) 1
- 「あはれ」と「もののあはれ」
- 「もののあはれ」について
- 「情あり」と「をかし」
- 大伴家持 四二九〇番・四二九一番歌について / 石原純子(いしはら・じゅんこ) 15
- はじめに
- 一 四二九〇番歌について : 「うらがなし」の意義を中心に
- 二 四二九一番歌について : 「いささ群竹吹くかそけき風の音」の意味を中心に
- おわりに
- 〈感情表出〉機能と感情動詞分類 / 大槻美智子(おーつき・みちこ) 37
- 一 はじめに : 感情表出文とは
- 二 四種類の感情動詞語彙
- 二‐1 II類動詞語彙
- 二‐2 III類・IV類動詞語彙
- 三 終止ル形〈感情表出〉文と外的運動を表す文との関連性
- 四 さいごに
- 『源氏物語』真木柱巻「つつやかに書い給へれど」考 / 熊谷由美子(くまがい・ゆみこ) 61
- 一 はじめに
- 二 通説の問題点
- 三 源氏物語における「つつむ」「つつまし」「つつましげ」
- 四 源氏物語以外の用例について
- 五 当該箇所について
- 『源氏物語』における「むくつけし」について / 多田智子(ただ・ともこ) 81
- 序
- 一 「むくつけし」に関する従来の解釈
- 二 「むくつけし」の対象
- 三 「むくつけし」の意義
- 結び
- 『源氏物語』若菜下、女楽における琵琶叙述 : 「上手めく」「上衆めく」をめぐって / 内藤聡子(ないとー・さとこ) 93
- 一 はじめに
- 二 「上衆めく」「上衆めかし」の検討
- 三 明石の君の琵琶・箏に関する用例検討
- 四 「上手めく」の検討 : 楽に関する用例検討を中心に
- 五 当該用例①の検討
- 六 むすび
- 『源氏物語』における動詞と形容詞の派生・対応についての一考察 / 萩原直美(はぎわら・なおみ) 113
- 紫上 : 「ことば」から見たその嘆きの軌跡 / 藤田加代(ふじた・かよ) 131
- 源氏物語の「さる」の語義について / 宮田千恵(みやた・ちえ) 153
- 源氏物語「女にて見奉らまほし」再考 / 山崎和子(やまざき・かずこ) 167
- はじめに
- 一 「女にて」表現について
- 二 「女」表現について
- 三 「女にて見奉らまほし」美について
- おわりに
- 「をさなし」の語義について : 『源氏物語』を中心に / 山村奈緒美(やまむら・なおみ) 187
- 源氏物語における「ほのか」と「かすか」について / 熊仁芳(ゆう・にんほう) 203
- 一 はじめに
- 二 上接語、下接語と協調表現
- 三 使用対象
- 四 用例分析と意味検討
- その一 「音・声」に関わる用例
- その二 自然物についての用例
- その三 人物に用いられる用例
- 五 まとめ
- 古代日本語「忘れて思へや」の構文と意味 : 接続助詞「て」の機能に注目して / 和田明美(わだ・あけみ) 223
- 一 はじめに
- 二 「忘れて思へや(忘れて思はむ・忘れてわが思はなくに)」と類的表現
- 三 「忘れて思へや」に関する従来の研究
- 四 「忘る」と「思ふ(思ほゆ)」との関係、及び思考の論理
- 五 「~て思ふ」と「~と思ふ」の相違、及び接続助詞「て」の機能
- 六 類似の発想からなる表現と、「忘れて思へや」の独自性
- 七 まとめ
- 《跋文にかえて》旅人の「憶㆑京歌」について / 山崎良幸 249

Cさんをふくむ人たちと飲む機会があつて、たわいもなく酔つぱらつてしまつて、ゲロッた揚句で、Cさんに告つてしまつたやうな気がするのだけれど、よく思ひ出せないままに、こちらを更新する気がうせてtwitterで一人で呟
きだす。ていふか、告つた? とたづねること自体がパフォーマティヴに(?)告白することになるしなあ、だうすればいいのか、とか阿房なことでなやむ。
で、後日、きいてみると、なんか、告白はしてゐないみたいだつた(バレちゃってる片思い
で罪悪感で
優しい
だけかもしれないけど。引用ハチクロ。少女漫画脳の恐怖。でも自分が恋愛的状況にゐるのかもと錯覚しながら少女漫画をよむのはたのしいのだなあ)。といふ訳で、なんとか斑目みたいにいきてゆかう。今度はカラオケにゆくかもしれないし。
ていふか、容易に実名からたどりうるところに、こんなこと書いてて大丈夫かな。
;築地書館;(借覧);四六判;縦組;並製;4+294+33頁;;ISBN978-4-8067-1355-5;
;朝日新聞社;(借覧);四六判;縦組;上製;261頁;;ISBN978-4-02-250329-9;
新潮新書258;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;191頁;;ISBN978-4-10-610258-5;
黄色のサマーニットに白い短めのパンツと白のカバン。
岩波ブックレット727;岩波書店;800円(借覧);A5判;縦組;並製;155+5頁;;ISBN978-4-00-009427-6;
松尾名誉教授は「裁判員」の名称について「『陪審』や『参審』という言葉を使わないように気をつけて話しているうちに思い付いた。大学の先生を、国立大では教官と呼び、私立大では教員と言う。だから、裁判官に対し、裁判員という言葉が浮かんだのかもしれません」(二〇〇七年四月十七日付読売新聞朝刊)と話しています
(p.58、注21、、松尾浩也東京大学名誉教授)。
;柳原出版;7,500円(借覧);A5判;縦組;並製;vi+448頁;;ISBN978-4-8409-5019-0;
何号だつたかまへの日本語の研究誌の新刊書目の欄にのつてて、ちよつと気になつてゐたのだけれど、借りることができてよかつた(にしても、あの欄の目くばりぶりはおもしろいなあ)。合掌。以下、目次を写しておく(木片は、きぎれ、とよむみたい)。
- 序 : 大庭脩先生の遺著によせて / 脇田修 1
- I 木片に残った文字 : 中国木簡の世界
- はじめに 木に文字を書く 2
- ポンペイのパン屋の夫婦
- 木に文字を書く : 合格祈願の絵馬
- 西洋の木簡
- ヴィンドランダ
- 書物の歴史
- 木の葉に書く : 貝多羅
- 帛書
- 一、木簡発見と研究の百年 10
- 正倉院の伝世木簡
- 二〇世紀の新史料
- シルクロードの探検
- スウェン・ヘディン
- オーレル・スタイン
- カロスティー木簡
- 敦煌漢簡
- 『流沙墜簡』
- スタイン第三次探検
- シノ・スウェーディシュ・エクスペシション
- 居延漢簡の発掘
- 居延漢簡の戦禍被災
- 探検から発掘へ
- 厳しい自然環境
- 簿古厚今
- 古為今用 : 文革中の大転換
- 七一年七月二十二日
- 居延新簡の出土
- 甲渠候官砦
- 烽火台の残りとごみ捨て場
- 肩水金関砦
- 甲渠第四隧見張り台
- 敦煌懸泉置本陣遺跡
- スウェン・ヘディンから百年
- 河西四郡から木簡が出る
- 武威の木簡
- 漢代の書籍の出土
- 二、竹冠の字と木偏の字 32
- 木簡は挿し込み式の箸箱の蓋
- 『説文解字』の「簡」の説明
- 旁にも意味
- 片部の字
- 漢簡の標準
- 簡の幅を拡げれば
- 檄は二尺の書
- 三尺は槧
- 牘の樸
- 王充の『論衡』の説
- 尺一詔
- 経書の長さ
- 冊書
- その次は一長一短
- 典
- 扁
- 觚
- 楬
- 符
- 銅虎符
- 竹使符
- 鄂君啓節
- 前線の符
- 金関の符
- 吏家属出入符
- 券
- 繻
- 検
- カロスティー木簡と中国簡
- 滎陽の秋賦銭
- 書署の検
- 書嚢
- 封泥
- 『封泥考略』
- 漢の印綬
- 杮 : 削り屑
- 笏
- 籍と簿
- 三、残された木簡 61
- (一) 木簡発掘の記録
- 三世紀の竹簡発掘記録
- 汲冢書、穆天子伝
- 『竹書紀年』
- 襄陽楚墓の竹簡
- 殺青 #
殺青とは、直ちに青竹を治し、簡を作り、これに書するのみ(劉向、別録)- 木簡は出土品
- 居延、陝西の木簡発掘記録
- (二) 墓から出土する木簡
- 遣策 : 副葬品の目録
- 楚墓の竹簡
- 望山楚簡
- 馬山一号墓
- 包山二号楚墓
- 馬王堆漢墓
- 遣策の内容
- 従者を記録
- 江陵鳳凰山
- 鳳凰山一〇号墓の文書簡(仮題)
- (三) 王杖十簡
- (四) 王杖二十六簡
- 四、捨てられた木簡 85
- 五、どうすれば皇帝になれるか 93
- ――編者前文
- [本文……絶筆部分]
- [口頭発表時のメモ]
- 禅譲と放伐
- 秦の始皇帝
- 漢王朝の成立
- 魏王から魏帝へ
- 皇帝の形容辞・王朝名の付け方
- 女帝と太后聴政
- 血統と擁立
- 天子と皇帝
- 結び
- 大庭脩先生絶筆原稿
- 六、木簡学のテクニック 100
- 木簡学の分野
- 釈文のあり方 #
釈文一般論として言っておきたいことは、他人の釈文に対して許容性を持つこと、釈読の結果に対して厳しくありたいと同時に謙虚でありたい(p.101)。- 文字の知識
- 文字資料の増加
- 字体の変化
- 漢簡の書体
- 文書の定式
- 送り状
- 勤務日数の増加申請
- 下達文書
- 忌引きの届け
- 病気の届け
- 変事の報告義務
- 親晋王
- 冊書の復原
- 執行命令のキーワード
- 詔書のかたち
- 漢の立法行為
- 棨 : 旅行者の身分証明
- 私用旅行者の証明
- 公用旅行者の場合
- むすびに 本と人と木簡と 128
- 敦煌漢簡の早期処理
- II 中国編
- 一、中国古代の武士の「家」 142
- (一) 武士の用例
- (二) 漢初の功臣の場合
- (三) 武門の人として
- 周勃・周亜夫
- 李広・李陵
- 趙充国
- (四) 良家子の類例について
- (五) 良家子の意味
- (六) 漢簡に見える良家子
- 二、講義ノート 中国法制史概説 162
- 法制史の概念
- 《附篇》法制史における手の働き
- 中国における法典の編纂
- 東洋における法思想
- 中国における刑法
- 中国古代における売買文書
- 法という文字
- 先王の法
- III 日本編
- 一、ブックロードの検証方法 216
- 二、江戸時代の輸入法帖と「李氏千字文帖」 225
- 前篇 江戸時代の輸入法帖の概観
- 後篇 「李氏千字文帖」をめぐって
- 三、神宮文庫蔵貝原益軒『公私書目』 246
- 解題
- 後記
- 四、市橋下総守長昭について : 関西大学蔵個人文庫調査の一例 255
- 五、静岡浅間神社蔵「大象図」考証 258
- 六、日本漂着唐船の消息 288
- (一) 漂着唐船への関心
- (二) 漂船二例
- (三) 研究への誘い
- 七、復旦大学図書館蔵の『全唐詩逸』について 296
- IV 講演録
- 一、唐船持渡書の研究の現状と展望 : 定年退休記念講演会 304 #
唐船持渡書という言葉自体は、私がつくった言葉です。これまではこういう言葉はありません。今、普通にそういうことを言う方がありますが、これは実は勝手につくった言葉であります(p.309)。
- 「唐船持渡書の研究の現状と展望」資料
- 資料一 唐船持渡書研究資料の限界
- 資料二 唐船起帆地略図
- 資料三 限界突破の一例
- 二、日本古代に輸入された中国の書籍 : 大神神社蔵『周書』をめぐって 347
- はじめに
- 『周書』とは
- 日本の紀伝体の歴史書
- 正史の私撰と官撰
- 校合の仕事
- 宋版は絶対か
- 人に伝える文化
- 書物の伝える文化
- 聖徳太子と書物
- 論語と千字文の伝来
- 留学生と書物
- 日本国見在書目録
- 三、中国でなくなった書籍の逆輸出 : 佚存漢籍還流の研究 368
- (一) 問題の所在と研究方法 #古董鑑賞収蔵叢書、版本古籍鑑賞与収蔵
- (二) 『佚存叢書』と林述齋
- (三) 『七経孟子考文』と『七経孟子考文補遺』
- (四) 結び #
内藤先生に「弘法大師の文芸」という講演があります。私はあるところで物を言わなければいけなくて、必要が起こって、「弘法大師の文芸」を先生が講演してるんだったら、どうせ『文鏡秘府論』を言っているから、内藤文庫の『文鏡秘府論』をちょっと見ようと思って出してみると、先生の講演の中に出てくる大事な項目が小さな紙にメモしたものが入っていた。だから、先生が高野山でやった講演のときのメモが今でもそのままそこに入っている(p.409)。- 四、蔵書を通じてみた内藤湖南の学問 414
- 遺稿集の刊行に添えて / 大庭博子 442
- 編集後記 444
岩波新書(新赤版)1134;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;2+x+204+5頁;;ISBN978-4-00-431134-8;