双葉文庫[き 15-02];双葉社;819円;文庫判;縦組;並製;496頁;;ISBN978-4-575-71338-1;
ごまっとうとか懐かしすぎる。
;勉誠社;19,417円(借覧);A5判;縦2段組;上製;12+689頁;;ISBN4-585-03014-X;
俳諧語談の山田忠雄の注記で、しばしば本書の著者による訂正が紹介されてゐたので。超ななめよみだけれど、用例の博捜ぶりに圧倒されるばかり。でも、当代人の用例ははたしてどこまである人間のある場合における語意を保証できるのか、とも思はないでもないのだけれど、そんなこと言つてもなんにもならないしな。「調査無くして発言無し」の格言
なんてのがあるらしいし(p.651)。
目次を写しておく。
- 凡例
- 西鶴語彙新考
- 西鶴語彙の諸問題 3
- 水学 : 元禄時代技術史資料(1) 15
- 七文の豆腐 23
- 一石百目 23
- 祖父の髭 24
- 春の山道 26
- 「我色洒す」小考 29
- 「掛目安」小考 34
- 「松田浮舟」小考 37
- 八千八筋 60
- 捨子の和歌 63
- 青膏薬 66
- 仁和寺の里 69
- 瓢箪やきて 70
- 塗坊主 73
- 古文真宝 74
- 「木乃伊」管見 77
- 井戸を覗く習俗 81
- 月枕 81
- つり目安 83
- つき付人参 85
- 水の水上 86
塀築星 90- 誰が子のために 92
- 槇木のお違 92
- 浮沓 94
- 両頭の亀 100
- 織部殿 102
- 二人寝られた 104
- 「ろくだい(土公台)」小考 107
- 宗旨請 109
- 目ばつこ 113
- 命のうちに 116
- 袖垣の森 120
- 笹谷 121
- 豊等寺と雲雀 123
- 穐風ぞ吹 125
- 人魚 126
- 亀井算 127
- 一行物 128
婦人 129- 下ない 131
- 手越の酒 133
- 麓の四貫 135
- 扇かざえて 136
- 焼返し・焼直し 138
- 馬の角 140
- あかりをはしる 143
- 味噌酒 145
- 堺の台碓 147
- 長脇指 148
- 笹屋島 151
- らくさく 152
- 水戸の住人 154
- 「たた・じやう」小考 156
- 「上問屋」考 158
- 「小人島」考 164
- 座敷もち 175
- 杉焼 179
- 『一目玉鉾』の外地 183
- 世界の図・世界の貌 185
邪気乱 193凝 えて 195- 神通丸 196
又男 199- 嵐三郎四郎 200
- 座払 203
- 仕置咄し 205
- わかさ若松 208
- 佐渡が島にも世を渡る舟なく 209
- 奈良の鹿 210
- 夕日影朝顔の咲其下に……の歌 212
- 長寝 213
- 小浜屋の薬酒 215
- 河内の百姓舟 216
- かげろう 217
- どしの帯 218
- 桧扇をもらせらるゝ程の御かた 219
- きぬ帷子 220
- 鍋島殿屋敷 221
- 南都東大寺大仏の勧進 223
- なんぴん 224
- 万屋三弥 225
- 博多の小左衛門 226
- 板倉といへる物師 227
- 追出し 228
- 寺小性 229
- 石垣町 231
- つらきながらも勤めとて 232
- 播州の天守米 233
- 時分がら 234
- 山林竹木 236
- いろは歌 237
- はかま着の春 242
- 銭・小判の仕掛 244
- せどひ 247
- あらまじ 248
- 蛇の息 250
- 品川の連飛 252
- よろこびの折なれば 254
- 荻の焼原 256
- 小町踊 258
- かくし裏 260
- 芝居やぶり 262
- ほらぬ井 264
- 古暦の大全 267
- まことや蝕 269
- 初鶴 271
- 中年 272
- 中のぼり 273
- 槌に生るゝ 276
- 鉈屋出立 277
- 新籠御赦 279
- 夜やり日やり 280
- 丸行燈(円行燈) 282
- 露の字を質に置く 283
- 文字すわる松江の鱸 284 #さむはら
- 弾き竹 286
- 狼の黒焼 287
- 祝弥四郎 289
- にしざかな 290
- 揚燈籠 291
- 東方朔が伝書 293
- 日安付ける 294
- 盗人雨 296
- 大人 297
- 唱へ失う 299
- 砂糖染 302
- 百ぬらり 302
- 煮売屋の蛸 303
- 一升は夢の如し 304
咀 殺される 305- 小畠 306
- けはい坂 308
- 庄屋宿 308
- 廿八日を祝ふ 310
- 御文殊更 312
- 庭鳥のとまり竹に湯を仕懸ける 313
- おもひもよらぬ旅の空 315
- 唐瓜 315
- 佐野迦葉寺 316
出居衆 320- 上下宿 322
御為 325- 奈良刀・奈良物 347
- 後喜 350
遮 て 352- 官位 355
- ことひ・こつとひ・こつてひ 358
- 衣装法度 359
伸 ぶ 361 #述ぶと通用- 福智山 362
- 茶辛 366
- 細工絵・細工張・細工剃等 368
- このむ 371
- あか馴る 374
- 博多小女郎 379
- 加賀殿のお言葉 380
- 藤波と花崎 382
- 加賀の八 388
- 面影 389
- 思ひ出 391
- 山の芋が鰻になる 394
- 五月屋根に上ること 396
- ひがし・北の家陰に 398
- 仮にも 399
- かしかましく 401
- 「垣間見」世之介版 401
- はるかなる 403
- すこし春のこゝちして 405
- さる宮様がたにありしが 406
- 泊り客人下 409
- 跡付 411
棕櫚 ・芭蕉・八手 412- 馬方・船頭・
御乳 の人 414- ばいてぎ 415
- 元朝に日蝕 416
- 風上・風下・風表 417 #×かざかみ、○かざうへ
懸合 419杮鮓 422- 三島の宮 424
瘧 落て行くかぜ 426- 猫 428
- 宇佐八幡 430
- 石火矢 431
- 藤のたそかれ 432
- 御霜月 434
- ぬしのあるかゝ 435
- 茶引人形 436
- 新九郎 439
- 二はしら 441
- 叩番 442
- 三十石 445
- 右大根 446
- きつぱし 447
- 上戸の喉の沖の石 448
- 善六・善五郎 450
- 土取場 454
- 高浜の松 縨 455
- 布を経る 456
- 大三柱 457
- 間宮藤太郎 459
- 三つ蔵 460
- あばら三牧 460
- 地奉行 461
- うちぎれ 463
- 人生六十年 464
- 地はくぼむとも 469
- 運気 471
- 平の
惟持 473- ほけ 474
- 化たそうなる手長蛸 475
- よこ笛 475
- 初鮭神躰 476
- 伊豆殿の智恵 477
- 源聖寺坂 479
- 源左 479
- 島原陣の四郎や五郎八 480
剣舎利 481- 鳥の地獄 481
置扇 482- 餓鬼骨団 482
草鞋 田 483- 十四の秋 484
- 女敵うつ程にはあらず 486
- 雨松明 488
沢山 491- 山口円休 491
濃州 492- 十死一生 493
- 柳
小路 494- 極楽の西門 495
- 夢介 497
- 泉川修理太夫吉連 499
- 千鶴万亀 505
- 鑓屋の孫右衛門 506
- 正覚寺 507
- 一旦の依估 508
- 三つ宝 509
㒲 510- 西柳 510
- 百二十末社 511
- 付録
- 「官途成」をめぐって 515
- 芭蕉用語小考 522
- 谷から峯から 522
- 天秤や京江戸かけて 523 #秤は金偏につくる
- 松浦 526
- 謡曲の文句取 528
- 針ぼうじよ 531
- せどひ 532
- 南無阿弥豆腐(南無阿弥陀仏) 533
- きっさきはづれ・きっさきはづし 535
- 俳諧用語考 538
- ゆるぎの森の鷺 538
- 手袋を引く 540
- めざし 541
- きや 542
- 空観 544
- 水棚 546
- 「ばり」と「しと」 548
- 分にならるる 555
- 京上﨟 561
- 枝手形 563
透間 かぞへ 566- あかばる 568
- 扇だけ 569
- 普門品第二十四 570
- 車金・車銭 571
- 蔵為替 572
- 境樽 573
- けなもの 574
- 身上蒲鉾となる 575
- むしくし 576
- 踏合 577
- 手占 579
- あふびやくたれ 580
- 地獄網 581
- 人見出雲守 583
- 宿茶 583
- 川だちは川で果てる 584
馬銭 587- 俳諧用語考 589
- あか〳〵と 589
- 明智が妻 598
- 近世前期語の源流 606 #
織豊期を含む室町期の公家・禅僧の日記等の記録類、および抄物に、近世語特に近世前期語の用例が散在する(亀井孝氏の示教によれば、この事は室町時代国語史専攻家にとっては、常識の域に属する)云々
- 足抜き 606
- 足洗ひ・足を洗ふ 608
- しやうど・しやうどもなし 613
- 仮名草子用語考 617
- 「短き物……大黒の糞」(犬枕) 617
- 金花 618
- 涙にむせぶ御別れ 618
以下 619- 夷に似たる人なりとも 619
- 貧報 620
- 一念五百生繋念無量劫 621
- 風の吹夜も吹かぬ夜も、雨の降る夜も降らぬ夜も 622
- 取りさがす 623
- 雪よりも上をば知らず云々の和歌 624
- ざんち 624
- こけるから 625
- 笑{はら}いて 626 #語頭の「わ」を「は」で書く類
- びつちう 627
- あら 628
- からす 628
- 橘氏 629
- 楚国の栗は金を炊き、薪は桂を焼といへる事 630
- 庄子 631
- 筈刺 632
- 網に懸りし鳥は高く飛ざる事を悔み 632
- 孫陀利難陀 633
- 晉といふ国の大王 633
- 雲外に鴈を聞て夜る声を 634
- 字頭 634
- 夜啼止めの歌 635
- 芭蕉難語考 636
- ふくべうやみ 636
- ひちまがり 638
- 松浦と申五郎兵衛町 641
- 元禄俳諧二題 644
- 栗は西の木 644
- 上島鬼貫と松波勘十郎 647
- 暖ふ 649
- がんがり 651
- 空也の痩 653
- 役者評判記の語句片々 653
- やさしい 655 #草書
- 歓楽 657
- ことばの散歩道 659
- ほだてる 659
- かけひま 661
- ぼらけ 663
- 上づる 664
- 昼とば 666
- あがりこ 667
- つばなかす 668
- 筆者語意考証論文一覧 671
- 要語索引 677
- 跋 688
亀井孝が、あな おぼつかな もどかしの 語源さぐりよ (その1)で、つづけるなら、山の芋が鰻になるについて書きたかつたやうなことを書いてゐたやうな記憶があるのだけれど、いつたいどんな内容のことをお書きになるつもりだつたのかなあ。
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