;清文堂出版;14,000円(2割引);A5判;縦組;上製;iii+679頁;;ISBN978-4-7924-1400-9;
目次を写しておく。
- 序章 古記録資料の国語学的研究の構想 1
- 一 変体漢文と記録文及び記録体
- 二 「記録体」の特徴
- 三 古記録の国語学的研究の流れ
- 三の1 「記録体」の文体的特徴についての研究(その一)
- 三の2 記録特有語の指摘・検討・意味変化・語誌に関する研究
- 三の3 「記録体」の解読方法についての研究
- 三の4 「記録体」の文章の性格とその変遷についての研究
- 三の5 「記録体」の文体的特徴についての研究(その二)
- 四 古記録の国語学的研究の概観
- 四の1 破格の語序
- 四の2 「記録体」の敬語表現
- 四の3 「記録体」の漢字の用法
- 四の4 「記録体」の文法
- 五 古記録資料の国語学的研究とは如何にあるべきか
- 六 本書の概要
- 第一部 古記録資料の語法
- 第一章 平安時代の古記録に於ける「須(スベカラク~ベシ)」の語法 41
- 第一節 平安時代古記録に於ける「須(スベカラク~ベシ)」 41
- はじめに
- 一 古記録での「須(スベカラク~ベシ)」の語法
- 二 逆接の語を伴わない「須」の内実
- 三 『後二條師通記』の「須」の吟味
- 四 『高山寺古往来』の例
- 五 漢文訓読文における「須(スベカラク~ベシ)」
- 六 『貞観政要』の「須(スベカラク~ベシ)」
- 七 官符の文章における「須」
- 八 和漢混淆文、和文に於ける「須」
- 九 まとめ
- 第二節 平安時代の古文書に於ける「須(スベカラク~ベシ)」 70
- はじめに
- 一 古辞書と訓点資料に於ける「須」字の読み
- 二 『平安遺文』の「須」字の使用状況
- 三 平安初期に於ける「須(当為表現)~、逆接~」の語法の検証
- 四 古文書(『平安遺文』)に見える「須」の特徴
- 五 古文書(『平安遺文』)と古記録の語法の比較
- 六 終りに
- 第二章 形式名詞「條(条)」をめぐって 97
- 第一節 古文書・古記録の形式名詞「條(条)」 98
- はじめに
- 一 形式名詞「條(条)」についてのこれまでの記述
- 二 古文書の形式名詞「條(条)」の特徴
- 三 古記録の形式名詞「條(条)」の特徴
- 四 終りに
- 第二節 軍記物語と古文書・古記録出自の形式名詞「條(条)」 140
- 一 古文書・古記録以外の文献の形式名詞「條(条)」
- 二 形式名詞「條(条)」
- 三 『延慶本平家物語』の形式名詞「條」
- 四 「公的会話文」について
- 五 終わりに
- 第三章 「被成(ナサル)」の分布と展開 176
- 第一節 「被成(ナサル)」の分布 176
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」について
- 二 「被成(ナサル)」の分類と出現状況
- 三 ジャンル別に見た「被成」の用例
- 四 「被成(ナサル)」を含む句の語彙特徴
- 五 「被成(ナサル)」の会話文での使用
- 六 おわりに
- 第二節 「被成(ナサル)」の展開 207
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」の取る語の語彙的特徴
- 二 『大乗院寺社雑事記』の「被成(ナサル)」
- 三 「天文日記(證如上人日記)」に於ける「被成(ナサル)」
- 四 「被成(ナサル)」の補助動詞化
- 五 おわりに
- 第四章 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)から「(サ)セラル」(尊敬)へ 224
- 第一節 「以~被~」(モ〔ッ〕テ~ラル)の文型をめぐって 224
- はじめに
- 一 「以~被~」(モ〔ッ〕テ~ラル)の文型とその分布
- 二 記録体における「以~被~」の文型とその類型
- 三 記録体以外の文献による用例
- 四 b型の文型に使用される動詞の性格
- 五 まとめ
- 第二節 『平家物語』諸本に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成長 247
- はじめに
- 一 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)についての先行の記述
- 二 『延慶本平家物語』の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)について
- 三 『平家物語』諸本での比較
- 四 用例の検討
- 五 動詞の種類について
- 六 まとめ
- 第三節 院政・鎌倉期に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬) 276
- はじめに
- 一 院政期の「(サ)セラル」の用例
- 二 鎌倉期の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)
- 四 「(サ)セ+ラル」の用例の特徴 #番号ママ
- 五 おわりに
- 第四節 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成立 298
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の用例の分布
- 三 「以~被~」文型の動詞の分類と「(サ)セラル」
- 四 『古事談』『古今著聞集』の用例を通して
- 五 「(サ)セラル」と記録体資料
- 六 「以~被~」文型と「以~(サ)セラル」文型の「主語」と「地の文・会話文」
- 七 おわりに
- 第五節 室町期に於ける「(サ)セラル」(尊敬)の検証 328
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 先学指摘の「(サ)セラル」(尊敬)の検証
- 三 抄物の場合
- 四 『お湯殿の上の日記』の「御+動作語+(サ)セラル」について
- 五 「御~あらせらる」の例
- 六 おわりに
- 第六節 「(サ)セラル」(尊敬)の成立をめぐって 347
- はじめに
- 一 室町時代の記録資料に於ける「(サ)セラル」
- 二 使役構文の観点から
- 三 「V(サ)セラル」の動詞の観点から
- 四 『大日本史料』の仮名交じり「記録」と仮名書状の調査
- 五 「(サ)セラル」(尊敬)の例と「(サ)セラル」(尊敬)の拡張
- 六 おわりに
- 第五章 古記録語法の口頭語化をめぐって 371
- はじめに
- 一 古記録の言語
- 二 『平家物語』についての先学の指摘
- 三 延慶本『平家物語』の会話文に見える記録語の性格
- 四 覚一本『平家物語』の会話部に見られる記録語と記録語法
- 五 覚一本『平家物語』で記録語を使用した人物と聞き手との上下関係
- 六 文章語から口頭語へ
- 七 古記録語法の口頭語化する場合の特徴と仕組み
- 第二部 古記録の文章と記録語
- 第一章 『小右記』の文飾 : 用語・用字・語法からみた個性的文体について 405
- はじめに
- 一 先行研究の概観
- 二 用字による文飾
- 三 用語による文飾
- 四 用字・用語・語法による文飾
- 五 まとめ
- 第二章 平安時代の古記録に使用された使役助字 438
- 一 問題の所在
- 二 古記録の使役助字の吟味
- 三 『貞信公記』に於ける「使」字の検討
- 四 『九暦』『御堂関白記』『権記』『左経記』の場合
- 五 『小右記』の場合
- 六 「被令(シメラル)」の例
- 七 『帥記』の「使」字の使役文について
- 八 おわりに
- 第三章 古記録と唐代口語 469
- 第一節 古記録に見える「爲當(ハタ)」をめぐって : 「唐代口語」出自の語に着目して 469
- 一 『九暦』『左経記』にみえる「爲當」
- 第二節 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録へ流入した語をめぐって :
登時 ・本自 ・奔波 (奔営 )・等閑 の場合 481
- はじめに
- 一 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、一部の平安古記録に使用された語 : 〔
登時 〕の場合- 二 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、平安古記録で多用される語 : 〔
本自 〕の場合- 三 唐代口語から平安古記録に入り、古記録内で新たな記録語を作った語 : 〔
奔波 〈奔営 〉〕の場合- 四 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録と平安和文に分かれて流入した語 : 〔
等閑 〕の場合- 五 おわりに
- 第四章 古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)をめぐって 495
- 第一節 平安時代の古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)について
- はじめに
- 一 辞書の記述
- 二 古典文学作品に使用された「因縁」
- 三 古記録(公家日記)に見える「因縁」
- 四 まとめ
- 第二節 『平安遺文』と院政・鎌倉期の古記録に見える「因縁」について
- はじめに
- 一 『平安遺文』の「因縁」
- 三 院政・鎌倉期の古記録文献の「因縁」について #番号ママ
- 四 「因縁」(縁戚)の意味変化
- 五 おわりに
- 第三節 『宇津保物語』の「いね」(因縁の連声表記)の存否をめぐって : 『宇津保物語』の「いぬ」は「いね(因縁)」の誤写か
- はじめに
- 一 平安仮名文学作品に見える「因縁」(婿・姻戚)の例
- 二 「因縁」の例を持つ文献の状況
- 三 『宇津保物語』「国譲下」の「いぬ」の検討
- 四 「四人は皆いぬに侍り」の「四人」の解釈
- 五 「いぬ」と「いね」の誤写と誤解の要因
- 六 連声について
- 七 「因縁」の表記について
- 八 連声表記「いね」を使用した理由
- 九 「いんえん」等の表記の解釈
- おわりに
- 第五章 「挙首(カウベヲコゾリテ)」 : 「挙(アゲ)テ」と「挙(コゾリ)テ」 567
- はじめに
- 一 「こぞりて」の意味を「アゲテ」で表す場合
- 二 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」
- 三 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」の読みの再検討
- 四 「こぞりて」の意味の「擧」を「アゲテ」と読む例
- 終りに
- 第六章 「候気色(ケシキヲウカガフ)」とその周辺 593
- 一 『権記』に見える「候気色」
- 二 「気色」の読みと意味について
- 三 その他の「候―」の例
- 四 「候気色」の「候」の読み
- 五 古記録文献以外の「候気色」の例
- 六 古記録文献での「候気色」とその類似表現
- 七 「候気色」と「伺気色」の意味
- 八 『源氏物語』の「(御)けしき給はる・(御)けしき取る・(御)けしき見る」
- おわりに
- 終章 古記録資料に於ける国語学的研究の今後の課題 619
- あとがき 642
- 索引 670
- 事項索引
- 人名・書名索引
- 語彙索引
;中央公論社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;1+9+590+4頁;;;
「図書」(11月号)もらふ。
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