;翰林書房;12,000円(借覧);A5判;横組;上製;475頁;;ISBN4-87737-208-3;
目次を写しておく。
- 凡例 4
- 序章 平安後期公卿日記
- 1 公卿日記とその記者 8
- 2 公卿日記研究の目的・方法・意義 9
- 3 公卿日記の表記とその読み 11
- 第一章 公卿日記に見られる副詞
- 第1節 『御堂関白記』に見られる程度副詞「極(メテ)」 14
- はじめに
- 一 『御堂関白記』に見られる「極(メテ)」
- 二 『小右記』・『権記』に見られる「極(メテ)」
- 三 中国の文献に見られる「極(メテ)」
- 四 『今昔物語集』に見られる「極(メテ)」
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる副詞 : 情態副詞を中心として 31
- はじめに
- 一 本文献に見られる副詞(異なり語数・延べ語数の観点から)
- 二 本文献に見られる陳述副詞
- 三 本文献に見られる程度副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 五 本文献に見られる情態副詞
- 1 複数の漢字表記を持つもの
- 2 和語と漢語の両方あるもの
- 第3節 『権記』に見られる陳述副詞 55
- はじめに
- 一 副詞の認定と読み方
- 二 本文献に見られる陳述副詞の実態
- 1 否定と呼応するもの
- 2 比況と呼応するもの
- 3 条件句を構成するもの
- 4 推量・当然・希望・命令などを示す「可(ヘシ)」と原則として呼応するもの
- 5 その他
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「しはらく」 77
- 一 記録語(公卿日記に用いられている日本語)研究における題目の位置付け
- 二 『小右記』等、記録語文献4点
- 三 「しはらく」の漢字表記
- 四 『小右記』に見られる「しはらく」
- 五 『権記』等3文献に見られる「しはらく」
- 1 『権記』
- 2 『御堂関白記』
- 3 『左経記』
- まとめ
- 第二章 公卿日記に見られる接続語
- 第1節 『御堂関白記』に見られる原因・理由を示す接続語 96
- はじめに
- 一 接続詞「仍(よて)」が用いられている場合
- 二 接続詞「故(ゆゑに)」が用いられている場合
- 三 連語「依(によて)」が用いられている場合
- 四 結果が先で、原因・理由の説明が後になっている場合
- 五 原因・理由を示す文字は表記されていないが、文脈上から原因・理由を示す表現であると判断できる場合
- 六 接続詞「仍(よて)」と連語「依(によて)」との関係
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる接続語 114
- はじめに
- 一 本文献に見られる接続詞
- 1 添加
- 2 選択
- 3 転換
- 4 順接
- 5 逆接
- 6 並立
- 7 補説
- 二 位相語の観点から見た本文献に見られる接続詞
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる原因・理由を示す接続語 129
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 1 順接型
- 2 倒置型
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる原因・理由を示す接続語 141
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 二 順接型の場合
- 1 接続詞を用いる場合(2文)
- 2 動詞「よる」を用いる場合(1文)
- 3 名詞「ゆゑ」を用いる場合(1文)
- 三 倒置型の場合
- 1 動詞「よる」を用いる場合(2文)
- 2 名詞を用いる場合(2文)
- まとめ
- 第5節 副詞・接続語から見た『権記』の位置 : 「異なり語数」の観点を中心として 158
- はじめに
- 一 10文献に見られる副詞・接続詞の異なり語数(→表1)
- 二 和文日記との比較(→表2~表6)
- 三 漢字片仮名交じり文との比較(→表2~表6)
- 四 変体漢文の訓点資料との比較(→表2~表6)
- 五 漢籍の訓点資料との比較(→表2~表6)
- 六 『権記』と一致する9文献の副詞・接続詞
- まとめ
- 第三章 公卿日記に見られる語彙の特徴
- 第1節 『御堂関白記』に見られる「同」字の用法 : 位相語としての観点に注目して 176
- はじめに
- 一 本文献に見られる「同」字の用法
- 1 連用修飾語としての「同」(同+用言、同しく~す、又は同しう~す)
- 2 連体修飾語としての「同」(同+体言、おなし~、又はおなしき~)
- 3 述語としての「同(~とおなし)」
- 4 「同様に」という意味の接続詞としての「同(おなしく)」
- 5 「同」を含む字音語
- 二 同種の構文における表現差
- 三 位相語としての他文献に見られる「同し」の用法
- 1 『源氏物語』に見られる「同し」
- 2 『興福寺本大慈恩寺三蔵法師伝古点』に見られる「同し」
- 3 『高山寺本古往来』に見られる「同し」
- 4 「同し」の用法についての比較
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる「
時 」の表現 : 1日(24時間)を中心として 195
- はじめに
- 一 本文献に見られる「時」の表現
- 1 時刻や時間を具体的に示す場合
- 2 数詞の類を用いない場合
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる類義語・類義連語 216
- はじめに
- 一 A 先例や慣例に関すること
- A-1 先例や慣例に反すること
- A-2 先例や慣例のとおりであること
- A-3 先例や慣例に照らして許可すること
- 二 B 行動に関すること
- B-1 宿泊すること(特に「とのゐ」)
- B-2 何かをすることが不可能なこと
- B-3 出家すること
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「如(ことし)」と「似(にたり)」 248
- はじめに
- 一 「如(ことし)」の用法
- A 「~のとおりである」という意の場合
- B 「まるで~のようである」という意(比況)の場合
- 1 「宛(あたかも)」を伴う場合
- 2 「宛(あたかも)」を伴わない場合
- 二 「如(ことし)」の位相
- 三 「似(にたり)」の用法
- A 中心となる接続語が「名詞」の場合
- B 中心となる接続語が「形容詞」の場合
- C 中心となる接続語が動詞の場合
- D 中心となる接続語が助動詞(補助動詞・接尾語を含む)の場合
- 四 「不似(にず)」の用法
- 五 「似(にたり)」の位相
- まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる批判文の語彙 267
- はじめに
- 一 『小右記』を取り上げる理由
- 二 『小右記』の内容と調査に用いた文献
- 三 『小右記』に見られる批判文の語彙
- まとめ
- 第6節 平安後期公卿日記に見られる語彙の一特徴 : 『小右記』・『御堂関白記』・『権記』の場合 293
- はじめに
- 一 公卿日記と和文日記や物語とに共通する内容
- 二 敦成(あつひら)親王誕生に関する場合
- 三 帥宮為尊(ためたか)親王の死に関する場合
- 四 藤原行成の娘の死に関する場合
- まとめ
- 第四章 公卿日記に見られる諸表現
- 第1節 『御堂関白記』に見られる感情表現 312
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第2節 『御堂関白記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 328
- 一 本節の目的と今後の課題
- 二 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- I 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- II 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- III 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- IV 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 三 注意される表現の類型
- 1 「有悩事」と「有労事」
- 2 「有所悩」と「有所労」
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる感情表現 352
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる感情表現 375
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- 二 まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 398
- はじめに
- 一 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- 1 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 2 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- 3 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- 4 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 二 注意される表現の類型
- 1 病気が生じるという意味の場合
- 2 病気であるという意味の場合
- 3 病気が回復するという意味の場合
- 4 「普通」すなわち「病気でない状態」を示す場合
- まとめ
- 第6節 『小右記』に見られる「死生」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 423
- はじめに
- 一 「死」に関する表現
- 1 「自然死」の場合
- 2 他殺の場合
- 二 「生」に関する表現
- 三 「死」と「生」の両方に関する表現
- まとめ
- 第7節 『小右記』に見られる「有職故実」を実証する表現 446
- はじめに
- 一 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 二 動詞を中心に見た場合
- まとめ
- 終章 公卿日記研究の現在と将来の課題 469
- 初出一覧 471
- 索引 473
- あとがき 475
あたらしい教科書3;プチグラパブリッシング;1,500円(借覧);四六変型判;縦組;並製;143頁;;ISBN4-903267-25-3;[編集・執筆]斎藤哲也、[執筆]たわだ・よーこ(多和田葉子)/いちくら・ひろし(一倉宏)/谷津晶子/澁川祐子/佐竹未希
目次を写しておく。
- イントロダクション 2
- 第1章 言葉から何を学ぶか / 監修:加賀野井秀一 10
- 人間は言語に牛耳られている 12
- 「自由に話している」という幻想
- モノは言葉に先立たない : ソシュールが起こした革命
- 記号としての言語
- 絵画、音楽と比べてみると
- 社会言語学の登場
- 日本語とはどういう言語か? 22
- 外部志向な日本人
- カタカナ語の氾濫
- 日本語の二重構造がもらたしたもの
- 日本語が「建前と本音」を強化した
- 単語的接触の弊害
- それでも日本語は進化する 32
- コノテーションに長けた日本語
- 以心伝心の機能不全
- 標準語の功績
- 日本語固有の論理性
- 言葉にしてみることが大切
- 「空白」のススメ
- コラム1 他言語の現在 / 編集部 42
- 第2章 言葉の謎に挑む脳科学 / 監修:酒井邦嘉 46
- サイエンスとしての言語学 48
- チンパンジーは言語を使えるか?
- 言語の起源という「謎」
- 声は言葉の原因ではない
- 言語学と物理学の類似点
- 言語の根っこは同じ
- なぜ手話に共通言語がないのか?
- 文法中枢の発見 58
- 赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるのか?
- 言語の問題を避けて、記憶は語れない
- 文法中枢が発見されるまで
- 多様性の深層には普遍性がある
- コラム2 ことばの仕事 / 一倉宏
- 第3章 からだとしてのことば / 監修:竹内敏晴 72
- ことばは生きている 74
- 「ことば」は一つずつ孤立したものではない
- 情報伝達としてのことばと「まことのことば」
- 生きていることばが排除されていく
- お母さんが呼びかけているのか 用事が呼んでいるのか
- 私がマイクを使わない理由
- 体験し、知覚し、ことばで自覚する
- からだは語っている 86
- ことばのレッスンは聞き手のセンサーを敏感にすることから
- 「からだ」「こころ」「ことば」が一つになることを知った『オセローの演出ノート』
- からだはときにその人の世界を表す
- ことばが生まれてくる土台に触れる
- 第4章 社会は「言語ゲーム」でできている / 監修:橋爪大三郎 96
- 言葉から社会を考える 98
- 言葉は何のためにあるのか?
- 「言語ゲーム」とは何か
- 政治、経済、法、宗教も「言語ゲーム」だ
- 文字によって複雑化する社会
- 文字の個人化
- 言葉はなぜ変わるのか? 108
- みんなが使っている言葉が「正しい」
- 言葉は、社会とともに形を変えるもの
- 二つの言葉の間で起きていること
- 日本語の弱点
- 人生のサバイバルツールとしての言葉
- コラム3 声が響いているということ自体の不思議さ / 多和田葉子
- 第5章 ことばをさらに学ぶために 122
- 言語思想の変遷 124
- ことばの歴史 130
- ブックガイド 134
- 索引 142
ところどころ欄外注にへんな語源説がみえるなあ。
- 建前
- 基本となる原則や表向きの方針。また、木造建築で柱を立てて棟上するまでの工程。昔、高名な棟梁を夫に持つ妻が、夫の工事ミスを内緒で修理した。おかげで建前の儀式は無事に終えたが、今度はその秘密が露呈するのを恐れた夫が妻を殺してしまう。このことから、建前という儀式を重視する余り、ものごとの本質を見失ってしまうことも指すようになった。
なんだこれ。といふか、加賀野井氏は、加藤典洋による、本音と建前といふ問題構成は存外あたらしいものなんぢやないか、といふ日本の無思想での指摘についてはだう考へてゐるんだらうか。
- ツーカー
- 明治末期に漢語が大流行し、庶民が漢語を振り回した時期に生まれた言葉が「通過の仲」。物事が通過するように互いの意思が相手に伝わること。
つうといへばかあ、の略だといふのが一般的だとおもふけど(しかし近代の用例しかないのだな。つうかあ - 日国.NET:日国友の会・カード情報)。
あと、p.67の酒井氏のプロフィールの書きかたでは、現職
がなんだかわからない。
ちくま学芸文庫;筑摩書房;913円(100円);文庫判;縦組;並製;349頁;;ISBN4-480-08018-X;
某会予稿集がとどく。いかないけど。
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