;中央公論新社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;302頁;;ISBN978-4-12-003797-9;
;吉川弘文館;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;276頁;;ISBN4-642-07782-0;
本書の企画は、酒井紀美氏の『中世のうわさ』につながるものとして、戦国時代の情報通信についてまとめられないかというお勧めによるもので
ある由(p.276)。やはり、国語学者も古文書を読
まなくちやいけないなあ(太田晶二郎、私は国語学者ではないけど)。逆に、コラム 書状の読み方4の、「申さるべし」か「申されべし」か? といふのは、橋本四郎、べシ・マジの接続面の混乱(国語学第22輯)の関連だなあ。目次を写しておく。
- プロローグ 1
- 第―話 風聞と注進 : 畠山卜山と長尾為景の交信 4
- 伝わる噂、届かない手紙
- 畠山卜山の忍従と栄光
- 神保慶宗の反乱
- 長尾為景の活躍
- 出兵催促のありさま
- 越中出兵と撤退
- 三日後に出された書状
- 手日記の中身
- 飛脚の登場
- 飛脚で申し訳ない
- 使者は多忙
- 著者のコメント
- 第二話 出羽山伏 : 北条氏綱と長尾為景の交信 46
- 使者は山伏
- 出羽山伏は不弁者
- 氏綱の希望と為景の立場
- 武田は信用できない
- 突き返された贈り物
- できることなら若鷹を
- 出羽山伏の再起用
- 使者岩堀の再登場
- 四か月もかかった使者
- 著者のコメント
- 第三話 密書 : 長尾顕景と長尾為景の交信 74
- 為景の決断と上野の混乱
- 惣社からのSOS
- かくの如く書きくどき候らいて……
- 裏切りの証拠
- もうひとつの密書
- 著者のコメント
- コラム 書状の読み方 92
- 1 差出と宛名 92
- 2 此方と其方、爰元と其元 94
- 3 申す 95
- 4 「申さるべし」か「申されべし」か? 97
- 5 「候之」か「候」か? 100
- 第四話 書状の集積 : 白川晴綱と北条氏康の交信 104
- 新たな時代へ
- 白川と北条
- 白川晴綱の疑念
- 綱成と政勝
- 綱成の書状
- 政勝の書状
- 集積された書状
- 著者のコメント
- 第五話 情報の錯綜 : 朝倉義景と上杉輝虎の交信 120
- 将軍謀殺
- 朝倉の書状
- 添えられた追伸
- 著者のコメント
- 第六話 飛脚の才覚 : 上杉謙信と佐竹義重の交信 132
- 関宿危うし
- 遅れた使者
- 遅れる軍勢
- 関宿からの飛脚
- 著者のコメント
- 第七話 書状の重み : 毛利元就と毛利隆元の交信 146
- 隆元の愁訴と元就の訓戒
- 書状を守りとせよ
- 書状は大事の物
- 書状は返すもの
- 物語りにはならず、筆にまかせ候
- 親子の交信
- 密々のことは面談で
- 著者のコメント
- コラム ことばを読み解く 167
- 1 動 167
- 2 行 出張 刷 取合 170
- 3 馳走 遠慮 迷惑 勘弁 172
- 4 やがて 174
- 5 無曲 176
- 6 我等 178
- 7 簗中 浅弾 才新 渡宗…… 180
- 第八話 確かな情報 : 北条氏政と北条氏邦の交信 182
- 再び、新たな時代へ
- 鉢形からの注進
- 消えない疑念
- まだ信用できない
- 話はほんとうだった
- 著者のコメント
- 第九話 殿下の御意 : 和久宗是より伊達政宗への通信 196
- 伊達政宗の危機
- 上郡山仲為と和久宗是
- 小田原参陣
- 殿下の御意のままに
- 殿下は政宗贔屓
- 秘密の書状
- 浅野長吉と和久宗是
- 著者のコメント
- エピローグ 戦国時代の情報と通信 220
- 一 メッセンジャー : 使者と飛脚 221
- 使者
- 使者の有能さとは
- 使者の危険性とその補償
- 飛脚と飛脚役
- 早飛脚と続飛脚
- 二 メディアとメッセージ : 口上と書状 240
- 口上の世界
- 書状の世界
- 音声と文字
- 三 通信をめぐる環境 : 交通事情と通信のスピード 248
- 戦国時代の交通事情
- 通信のスピード
- 通信の費用
- 四 情報の信頼性 257
- 風聞の世界
- 戸次道雪の宣言
- 五 むすび : 戦国時代の位置 264
- 参考文献 267
- あとがき 275
講談社学術文庫1826;講談社;1,100円(借覧);文庫判;縦組;並製;328頁;;ISBN978-4-06-159826-3;
岩波新書(新赤版)1047;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+3+238+16頁;;ISBN978-4-00-431047-1;
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