;慶應義塾大学出版会;2,400円(借覧);A5判;横組;並製;v+186頁;;ISBN978-4-7664-1383-0;
目次を写しておく。
- 序文 i
- 第1章 言語の発達と意味 1
- われわれ人間はどこにいるか? 1
- ヒトの言語と動物の「言語」 3
- 1. 言語記号の恣意性 (arbitrariness)
- 2. 言語記号の二重分節性 (double articulation)
- 3. 言語記号の生産性 (productivity)
- 4. 言語記号の置換性 (displacement)
- 5. 言語記号の特殊化 (specialization)
- 6. 文化的伝達 (cultural transmission)
- 7. 多様な視点 (multiple viewpoints)
- 8. 言語記号の線状性
- ミッシングリンクを求めて 14
- 事例1 : ヴィキの場合(1971年生まれ)
- 事例2 : カンジの場合(1980年生まれ)
- 9ヵ月の革命 17
- ギャバガイと文化 20
- なぜヒトは複雑な言語を持つのか 21
- 第2章 語彙の創造性 27
- 語構成 29
- 語形成 30
- 1. まったく新しい音声連鎖による語の創造
- 2. 頭文字語 (acronyms)
- 3. 省略 (abbreviations)
- 4. 混交 (blends)
- 5. 固有名詞の一般化 (generification of proper names)
- 6. 転換 (change of parts of speech)
- 7. 意味の拡張 (meaning extension)
- 8. メタファーによる意味拡張 (metaphorical extension of meaning)
- 複合語の意味 35
- 1. 動詞由来複合語
- 2. 一次複合語
- 派生語の意味 39
- 語彙化の意味 41
- 語彙的アスペクトの問題 44
- 英語の辞書とその説明 46
- 語の意味関係と語彙の構造 48
- 包摂関係の持つ意味 49
- 反義関係の持つ意味 50
- 第3章 文の生成と構造的意味 53
- 構造的あいまい文とその理解 55
- 構文の意味とその使用 57
- To不定詞と動名詞
- That構文と動名詞構文
- To不定詞とthat構文
- 第四文型と第三文型
- 能動態と受動態
- 全体と部分(あるいは、完了と未完了)
- 軽動詞構文
- 使役構文
- 第4章 社会言語学と意味 75
- 社会言語学と言語学 75
- 方言学から社会言語学へ 76
- 変異理論の登場 77
- バイリンガルのコードスウィッチング 83
- 事例1
- 事例2
- 事例3
- 事例4
- 言語の性差(言語は変えられるか) 91
- 女性に対する言葉 92
- 1. actor vs. actressタイプ
- 2. Mrs. Rchard Williamsタイプ
- 3. Mr. vs. Miss/Mrs. タイプ
- 4. bachelor vs. spinsterタイプ
- 5. man as a generic term.
- 女性らしい話し方 96
- 言語を変えることで差別はなくなるか 97
- 社会言語学的知見が教えてくれるもの 99
- 第5章 言語人類学と意味 103
- 人類学の一部門としての言語人類学 103
- サピア・ウォーフの仮説 104
- サピア・ウォーフの仮説の観点からの日英語比較 106
- サピア・ウォーフの仮説と言語の創造性 110
- 呼称 111
- 英語の例 114
- 英語のタブー表現 118
- 行為としての言語 121
- 言葉の民族誌 124
- 個人差 125
- 第6章 テクストの意味 129
- テクストとは何か 129
- テクスト性 130
- 1. 指示 (reference)
- 2. 代替 (substitution)
- 3. 省略 (ellipsis)
- 4. 接続語 (conjuncts)
- テクスト性の言語差 137
- テクストのマクロの構造 138
- テクストとレトリック 140
- 異文化コミュニケーションとの関連で 144
- スクリプト 148
- 第7章 英語の今と英語教育の明日 150
- リンガフランとしての英語 153
- アングロ英語と英語たち 154
- 英語帝国主義論 156
- 危機言語の問題 160
- 英語教育の問題 164
- 早期英語教育について 168
- 音声習得の問題 169
- あとがき 180
- 重要語索引 183
各章に、研究課題と参考文献を付す。
「方言学から社会言語学へ」の項のDISッぷり。できるだけ孤立して集落に出かけ、できるだけその地域を出たことがなく、できるだけ長くその地域に住み(できればそこしか知らない)できるだけ教育を受けたことがないような人を探すことから始まる。つまり、村の古老を探すのである。このような古老は「純粋」なその地方の方言を保持していると考えられたかららである
。その聞き取り調査の調査内容は、(根拠もなく)その地域の全体を代表するものと、考えられていたのである
。このような研究は地道な努力はなされたが、その理論的な根拠を考えることなしに行われたことである。少数者の聞き取り調査によってえられた結果が全体を代表するものとなぜいえるのか示さないためである
。(pp.76-77.)
(本書とは関係ないけど、日本における方言調査法に、「自然傍受法」について、被験者が他の人としゃべっているのを、被験者に悟られないようにこっそりと聞く。(隠しどりは倫理的に問題となる場合がある。)
、とあるのは、だうなのかな。私は、前もつて調査について了解を得たうへで、自然に発話してもらふものだと理解してゐたのだけれど。さういへば、日本方言研究会にも社会言語科学会にも倫理綱領の類は、ちよつと見、サイトにはみあたらないな。)
早期英語教育のところもちよつとモニョる感じ。
岩波新書(新赤版)1089;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;iii+220+10頁;;ISBN978-4-00-431089-1;
PingURL :