ふるい雑誌をみてゐたら、岡田希雄、假名遣問題について(国語国文、8(10)、この号は「現代日本語の問題特輯」、pp.153-195、そのうち入力するつもり)といふ論文があつて、ぱらぱらのぞくと、卑猥な語で恐縮するが、自涜を云ふ語は鎌倉末期頃の文獻に見えるセヅリであつた。それがヅズの混亂し、且つ撥音化したゝめ、堂々たる辭書に千摩の義だらうなどゝ云ふ説も見えるに至つたのである
、といふ記述が目にとまつて、ちよつとびつくり。このセヅリ説についてウェブで見られるものでは、福島邦道、方言語彙研究に対する語史の一寄与に詳しい(関係ないけど、この「国語学」全文データベースで、山口仲美なら全文表示ができるのに、橋本仲美だと全文表示ができないのはをかしくないかなあ)。
岡田や福島の名は、斉藤光、「オナニー」記号の系譜(京都精華大学紀要31)の注にもふれられてゐるのだけれど、大籔訓世(=岡田希雄=岡田甫)
、といふ最後の等号はまちがひではないのか(といふか藪の字もちがふし)。
Wikipediaのオナニーの項の他の呼称のところに、「かわつるみ」は、川で交尾するという意であり
、とあるのは単なる皮の誤変換のやうにも思ふけど、なんかよるところがあるのだらうか。
講談社学術文庫1791;講談社;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;419頁;;ISBN4-06-159791-4;
講談社学術文庫1801;講談社;960円(借覧);文庫判;縦組;並製;279頁;;ISBN978-4-06-159801-0;
「未来」「UP」(各8月号)もらふ。
PingURL :