;[出版]北海道大學國文學會・[發行]汲古書院;11,000円(借覧);A5判;縦組;上製;4+510頁;;;
- 序 / 北海道大學文學部國語學講座
- 新譯華嚴經音義私記について : 先行音義との關係 / 池田證壽 3
- 一 はじめに 3
- 二 慧苑音義のテキスト 5
- 三 私記の掲出語 9
- 四 検討の對象とその出典による分類 11
- 五 慧苑音義と大治本音義とで異なる文字について説明する場合 16
- 六 慧苑音義か大字本音義のいずれか一方のみを引用する場合(一) 18
- 七 慧苑音義か大字本音義のいずれか一方のみを引用する場合(二) 22
- 八 慧苑音義と大治本音義とを併記する場合 25
- 九 おわりに 30
- 圖書寮本類聚名義抄と法華音訓 / 宮澤俊雅 37
- 法華經單字の和訓について / 築島裕 65
- 『名語記』掲出の助詞助動詞語彙 / 西田直敏 81
- 一 はじめに 81
- 二 『名語記』掲出の助詞助動詞語彙 85
- 三 おわりに 126
- ロドリゲスの(日本語)「複合語」・「派生語」觀 : 『日本大文典』の記述を通して / 漆崎正人 129
- 一 はじめに 129
- 二 『日本大文典』におけるロドリゲスの「助辭」觀 131
- 三 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合語」觀 135
- (一) 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合動詞」觀 135
- (二) 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合名詞」觀 141
- 四 『日本大文典』におけるロドリゲスの「派生語」觀 154
- 六 おわりに 160 #番号ママ
- 『辭林枝葉』現存三本に就いて / 永田信也 163
- 一 はじめに 163
- 二 現存三本に就いて 164
- (一) 見出し語が完全に脱落したもの 166
- (二) 見出し語に對する注が脱落したもの 166
- (三) 行草體を書き落したもの 168
- (四) 見出し語の順序が異るもの 168
- (五) 字體の異るもの 171
- (六) 字形の異るもの 172
- 三 朱點の意味 177
- 四 をはりに 182
- 「濱荻」語彙分布の二〇〇年 / 井上史雄 185
- 一 本稿の位置づけ 185
- 二 資料の性格 186
- 三 「濱荻」「庄内方言考」所載語の分布 188
- 四 地理的・時代的分布パターンのまとめ 196
- 五 濱荻語形の調査地點のパターン分類 197
- 六 濱荻語形の地理的分布のパターン分類 199
- 七 累積使用度數の地理的分布 202
- 八 結論 203
- おわりに 204
- 『松前方言考』について / 小野米一 207
- 要旨 207
- 一 著者について 208
- 二 成立について 209
- 三 諸本など 210
- 四 著作の意圖 219
- 五 編纂意識 221
- 六 所載語彙 225
- 七 記述方法 232
- 八 引用文獻 234
- 九 意義 236
- 「海」へ注いだ流れの一つ : 『小學讀本』と『言海』 / 古田東朔 241
- はじめに 241
- 一 『小學讀本』について 245
- 二 「卷一」(明治六年版・明治七年版)に掲出されている語 248
- 卷一に掲出されている語 248
- その示し方 250
- 三 『言海』の記述との比較 252
- 記述の共通する部分 252
- 六年版と七年版の掲出語の違い 253
- 關連の指摘できる掲出語 255
- 説明のしかたの違い 256
- 四 共通する態度 259
- むすび 262
- 永青文庫本『和訓押韻』附訓索引 / 伊原信一 267
- 端書 267
- 凡例 272
- 法華釋文竝類聚名義抄引慈恩釋対照表 / 池田證壽/小助川貞次/淺田雅志/宮澤俊雅 349
- 唐招提寺本孔雀經音義 / 石塚晴通 411
- 一 書誌 411
- 二 成立・撰者 412
- 三 内容 413
- 四 他本との關係 422
- 唐招提寺本孔雀經音義索引 424 #
掲出字の部首別畫數順に配列- 唐招提寺本孔雀經音義 影印 443
- 跋 / 石塚晴通 509
永田論文は、歴史的仮名遣なのだけど、最う/何うを、まう/だうと書いてゐるなあ。まうについては、濱田敦が「ま」(「いま」の「ま」)の長呼で、まう、ではないかとどこかで書いてゐたやうに記憶するほか、工藤力男も山田俊雄、日本のことばと古辞書への書評で、名語記をひいて、まう、ではなかいかと書いてゐた。――古代の和語の語中末には音便によらない母音音節が存しないという原則に従うと、「もう」は中世以後に忽然と出現した語ということにならないだろうか。半世紀近い昔、著者も編纂に加わった『新潮国語辞典現代語・古代語』の「もう」の項には、歴史的仮名遣を「まう」とする説がある、としている。その「まう」は、「いま」から語頭音が落ちた「ま」を長呼した語かと思われる。右の辞典にも、「ま」は「いま」の約か、とあった。ならば、『日葡辞書』の"Mŏfaya"、『名語記』巻二の「イマハトイフヘキイヲイヒケチテマトハカリイヘル也」(43オ)を傍証に、歴史的仮名遣で書くなら「まう」がふさわしいのではないか。現代語に残る「もはや」は「いまは早」の崩れたもので、世上によく見る「最早」は論外の当て字だ、わたしはそう考える。
(p.172)――だうについては、山田忠雄、北原保雄、加藤正信、柳田征司が、だうではないかとしてゐることは、室山敏昭、国語学会研究発表会発表要旨 鳥取県地方方言の情態副詞「ダーニー」の由来に簡潔にまとまつてゐる(最うも開合の区別を存する方言のはうから解明できないのかなあ)。
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