the view from nowhere : 2007-06-25 (Mon)

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泥沼日記 平成十九年六月 - 平成十九年六月二十三日土曜日 - 3 #H190623-3 - ろ

一往、弁疏しておくと、府川充男「聚珍録」検索の「字」の項を「場」で検索すればわかるやうに、「場」「塲」両字は混用/通用してゐて、http://www.google.co.jp/search?q=site%3Asnob.s1.xrea.com+%E5%A1%B2でヒットする大半は、さうした文献を翻刻する場合に、底本の字体にしたがつてゐるだけだし、創作で使用してゐるのも上記状況を踏んだうへでのつもりなので、それを、間違ってゐる、といはれるのは、ちよつと心外。

その後、フォローしていただきました。

くれ・ともふさ(呉智英);2007/6;健全なる精神;

;双葉社;1,400円;四六判;縦組;並製;257頁;;ISBN978-4-575-29976-2;

たえず時事にも目をくばりながら、かねてからの持論をみがきつづける呉夫子は論者の鑑だ。ただ、「君子は南面す」という言葉がある。必然的に臣下は北面する。だから、帝に仕える侍を「北面の武士」と言う(p.246、風水は伝統? 衆愚?)といふ「北面の武士」の説明はまちがひぢやないかなあ。

なかの・みつとし(中野三敏);2007/3;江戸狂者伝;

;中央公論新社;(借覧);A5判;縦組;上製;1+5+555頁;;ISBN978-4-12-003812-9;

水田紀久による序をみて、あれ、師事暉峻康隆教授なのか、と思ふ。だうも、中村幸彦門といふ印象がつよくて(さういへば以前なにかで、中野氏が雜誌名を雅俗に改称したのは私物化だとかなんとか難じた文章をみたやうな気がするのだけれど、記憶ちがひかも)。

けふの買物

日本の神話・伝説を読む : 声から文字へ
佐佐木隆・岩波新書

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あまカラ
丸ビルの正式名称は丸の内ビルヂングというのも誤り。立替後は丸の内ビルディングです。三菱地所の登録商標云々も誤り。単なる一般名詞です。
猪川
御教示有難うございます。三菱地所の建物が、かつては名古屋にかぎらずビルヂング表記だつたのはたしかなんでせうけど。
あまカラ
そのとおりですね。ちなみに羽田空港をターミナルビルを管理している会社の名前は日本空港ビルデングです。いろんな表記がありますね。
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/
猪川
ビルデングもあるとは。音韻としてなかなか安定しなかつたのがよくわかります。御紹介の会社は、英語名にbuildingがはひつてゐないのも、ちよつと不思議ですね。
あまカラ
上のやりとりから連想したあまり関係のない話なのですが、横浜にホテルニューグランドというホテルがあります。
http://www.hotel-newgrand.co.jp/company.html
この企業の名称は「株式会社ホテル、ニューグランド」です。区切りに読点を使っているのがなんとも印象的。この会社は大正15年の創業のようです。
そこでこういう問題にお詳しいと思われる猪川さんにぜひお聞きしたいのですが、カタカナの英語の中黒(・)表記というのはいつごろから広まったのでしょうか。以前は読点を使うのが一般的だったのでしょうか。ご存知ならばぜひご教示ください。
猪川
御返事遅くなりました。いま手もとにあつて参照できるもので、おたづねに関係しさうなものをいくつか見てみたのですが(具体的には、「杉本つとむ著作選集5 日本文字史の研究」の第10章「句読法の史的考察」、「講座日本語学6 現代表記との史的対照」の宇野義方「句読法の歴史」など)、ちよつとお答へしかねる感じです。ただ、「現代作文講座6 文字と表記」所収の、加藤彰彦「符号の働き」のなかで、「句読点の使われ方を、まず明治以降の教科書と文学作品を例にとって歴史的にながめてみることにする」といふところで、「新訳 八十日間世界一周 川島忠之助訳(明治11)」に、「ジェームス、フヲスタル」のやうに「外国の人名に読点が用いられ、傍線がつけられている」例があげられ、また、漱石の猫(明治38)でも「レオナルド、ダ、ヸンチ のように外国人名に読点を使用」してゐることが報告されてゐます。逆に、中点やダブルハイフンをもちゐた例は挙げられてゐませんが、使用がないのか、現在とかはらない(特色がない)からふれられてゐないのかは、判断がつきません。といふ訳で、読点をつかふのはそれなりに一般的だつたとは思ふのですが、いつから中黒にかはつたのかはいま少し調べてみなくては、ちよつとわかりかねます。また判明したことがあれば、御報告したいと思ひますが、ひとまづこれにて。
あまカラ
 わざわざ書物を探していただいて、なんとも痛み入ります。私としては軽い気持ちで尋ねたことなので、もし何か新たにわかったことがあればこの日記でもご紹介いただければ幸いです。

 この発端になったのは要するに私が仕事柄、上場会社の四季報をよく見ているからです。上場会社の名前にもいろんなものがあってなかなか面白いものです。天龍製鋸なんて最近の騒動がなければ読めない人も多いのでは。呆れたのが「京王ズ
」。ひどい社名です。
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