the view from nowhere : 2007-05-12 (Sat)

Article

パク・ベエヨン(朴倍暎);2006/7;儒教と近代国家 「人倫」の日本、「道徳」の韓国;

講談社選書メチエ366;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;204頁;;ISBN4-06-258366-6;

なんだかこのところ、活字のうへを目がつるつるすべる感じで、読んだもののやうに書名をかきだすのは、まるで詐欺みたいだ。

ところで、きのふもらつたUP誌をみてゐたら、本書にも名前のでてくる井上哲次郎や福沢諭吉が、『舞姫』(森鴎外)のモデルは誰かと言えば、井上哲次郎であると言っても大過なかろうとか、さらに、「某新聞紙の編輯長」「通信員」「相沢謙吉」とあっては、この文章の名宛人の一人が、『時事新報』と福沢諭吉であったように想像することを禁じえないとか、書かれてあつて、えー、と思ふ(関口すみ子「真夏の苦行と、舞い降りた姫 : 『国民道徳とジェンダー』の「あとがき」の後書き」、p.5)。

同誌ではほかに、テーマに「アジア」と入れると文部科学省の研究費がもらいやすくなる、という巷のうわさがあり、もともとのアジア研究者以外でも、「アジア」研究で研究費申請する者が急増している(川島慶子「ジェンダーと科学の未来に向けて : 「女性史青山なを賞」を受賞して」、p.39)、といふ注とか、東大出版会6月の新刊予定の斉藤くるみ「少数言語としての手話」とか、くろしお出版広告の野間秀樹編著「韓国語教育論講座」とかすこし気になる。

けふの買物

図説戦後史
正村公宏・ちくまライブラリー
日本の歴史をよみなおす
網野善彦・ちくまプリマーブックス
大きい女の存在証明 もしシンデレラの足が大きかったら
デイ多佳子・彩流社

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森 洋介
 えぇー。もしや冗談のつもりなのか、自分の知ってゐる範圍の有名人に當て嵌めてしまふ一種の關係妄想なのか。さういふ想像の歴史(幾分ヤオイ流?)は、山田風太郎とか關川夏央・谷口ジローの方が面白いと思ひます。
猪川
鴎外研究の動向のことをよくしらないので、自分がをかしいのかも、とも実はちよつと思つてゐたのですけど、森さんに驚きを共有していただけて、一安心です。関口書をみてみないと、なにを根拠に言つてゐるのだかはよくわかりませんが。
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