the view from nowhere : 2007-03-21 (Wed)

Article

おーむら・ひこじろー(大村彦次郎);2005/11;時代小説盛衰史;

;筑摩書房;2,900円(借覧);四六判;縦組;上製;523+10頁;;ISBN4-480-82357-3;

すわ・はるお(諏訪春雄);1978/1;出版事始――江戸の本;

江戸シリーズ(11);毎日新聞社;980円(借覧);四六判;縦組;上製;222頁;;;

たに・やすよ(多仁安代);2006/4;日本語教育と近代日本;

;岩田書院;2,800円(借覧);A5判;縦組;並製;276+5頁;;ISBN4-87294-421-6;

奥付のところのタイトルが、(たぶん)日本語教育の歴史と近代日本、とあつたのにシールして訂してある。第1刷 800部発行、と部数がはひつてゐるのはちよつと独特だなあ(学術書の部数といへば、錦仁の小町伝説の誕生のあとがきに、浮遊する小野小町が全部うれたことが買ひてあつたやうな記憶がある)。

  1. 第一章 日本語教育の幕開け 7
    1. 1 日本語教師にされた初期の日本人漂流民 8
    2. 2 大黒屋光太夫の活動 11
    3. 3 江戸幕府の対外政策 13
    4. 4 再び戦略の一環として 16
  2. 第二章 日本語が自主的に学ばれた時代 19
    1. 第一節 明治日本の近代化に学ぶ近隣諸国 20
      1. 一 朝鮮・清国からの留学生 20
        1. 1 明治の日本とアジア 20
        2. 2 朝鮮留学生の第一号 22
        3. 3 清国留学生の第一号 24
        4. 4 清国の教育事情 26
        5. 5 速成教育と日本語学校 28
        6. 6 革命意識に目覚めた清国留学生 32
      2. 二 中国・朝鮮へ渡った日本人教師 37
        1. 1 清国へ向かう日本人教師たち 37
        2. 2 日本人教習への期待 41
        3. 3 吉野作造もいた 42
        4. 4 カラチン王府の河原操子 47
        5. 5 鳥居君子と女教師たち 50
        6. 6 吉野作造の日本人教習論 51
        7. 7 日本人教習はなぜ衰退したか 53
        8. 8 朝鮮半島へ行った与謝野鉄幹 57
    2. 第二節 海外に移住した日本人二世の教育 61
      1. 一 ハワイ諸島とアメリカ本土 61
        1. 1 ハワイの二世教育 61
        2. 2 最高裁まで争う 64
        3. 3 アメリカ本土における二世教育 66
        4. 4 二世教育の拡充 68
        5. 5 二世教育に対するアメリカの圧力 69
      2. 二 ラテン・アメリカでは 72
        1. 1 ブラジルでの二世教育 72
        2. 2 変わりゆく日本語 74
        3. 3 日本とブラジルのはざまで 75
        4. 4 アルゼンチンでは 76
  3. 第三章 日本語教育が国策とされた時代 79
    1. 第一節 いわゆる「内国植民地」の言語政策 80
      1. 一 沖縄 80
        1. 1 置県前後の教育 80
        2. 2 日清戦争以前の教育 81
        3. 3 標準語励行運動から方言撲滅運動へ 84
      2. 二 北海道の「アイヌ」たち 88
        1. 1 松前藩の愚民化政策 88
        2. 2 明治政府の教育施策 89
        3. 3 伝統文化の復活をめざして 93
        4. 4 樺太の原住民 95
    2. 第二節 新領土における「国語教育」 97
      1. 一 台湾 97
        1. 1 伊沢修二による日本語教育の開始 97
        2. 2 内地人と台湾人の共学 102
        3. 3 「高砂族」への教育 104
        4. 4 霧社事件の衝撃 105
        5. 5 「祖国」中国との戦争期には 109
      2. 二 朝鮮半島 115
        1. 1 朝鮮教育令の公布 115
        2. 2 採用された表音式仮名遣い 117
        3. 3 三・一事件と教育政策の転換 119
        4. 4 日中戦争期の朝鮮 120
        5. 5 徴兵制と日本語 127
      3. 三 南洋群島(ミクロネシア) 131
        1. 1 占領と同時に始まった「国語教育」 131
        2. 2 重光葵の南洋視察報告 132
        3. 3 芦田恵之助が編纂した教科書 134
        4. 4 ヒアリングで知る戦中期 135
  4. 第四章 「大東亜共栄圏」と日本語の拡大 141
    1. 一 ゆれる日本語教育 142
      1. 1 留学生教育の再開 142
      2. 2 「振興」された国語 143
      3. 3 仮名遣いをめぐる争点 146
      4. 4 南方占領地での日本語教育 148
    2. 二 南方特別留学生 151
      1. 1 来日した一九三人の「南特生」 151
      2. 2 各地の選考事情 154
      3. 3 日本での勉学と生活 156
      4. 4 被爆した留学生と帰国問題 163
    3. 三 満州(中国東北) 166
      1. 1 「王道楽土」の夢 167
      2. 2 関東州と満鉄付属地の教育 169
      3. 3 満州国と五族協和 172
    4. 四 中国占領地 177
      1. 1 義和団賠償金を投入して 177
      2. 2 華北の日本語教育状況 179
      3. 3 教授法の対立 181
      4. 4 重視されなかった華中の日本語 184
      5. 5 親日的な内蒙古 185
    5. 五 華僑の多いマライ・シンガポール 187
      1. 1 軍政と教育方針 187
      2. 2 衰退した「昭南日本学園」 191
    6. 六 オランダ領インドネシア(蘭印) 195
      1. 1 独立願望と日本語熱 195
      2. 2 二〇〇〇校以上が開校した 196
      3. 3 防衛義勇軍(ペタ)と自爆攻撃隊 200
      4. 4 セレベスの日本語教育 203
    7. 七 仏教国のビルマ 204
      1. 1 親日的なビルマ人 204
      2. 2 必修課目としなかった日本語 206
      3. 3 BIA(ビルマ独立義勇軍)と日本語 209
      4. 4 捕虜生活と教え子との再会 211
    8. 八 アメリカ植民地のフィリピン 213
      1. 1 アメリカ寄りの住民 213
      2. 2 英語と日本語のはざまで 214
      3. 3 『さむぱぎいた』の教師像 215
      4. 4 敗走する日本語教師 220
  5. 第五章 対日戦と米英の日本研究 223
    1. 一 アメリカ軍の日本語学校 224
      1. 1 語学将校の派遺 224
      2. 2 日本学の始祖となったエリセーエフ 226
      3. 3 米陸海軍の日本語学校 228
      4. 4 戦後のジャパノロジストを生んだ 230
    2. 二 イギリス軍の日本語学校 233
      1. 1 ロンドン大学東洋学部 233
      2. 2 日本人捕虜の尋問 235
      3. 3 対戦国の協力者となった日本人教師 236
  6. 第六章 再開された戦後の日本語教育 239
    1. 一 戦後復興と日本語教育の再開 240
      1. 1 東京日本語学校と国際学友会 240
      2. 2 「国費留学生」招致から「私費留学生」へ 241
      3. 3 世界各地で働く日本語教師 244
    2. 二 高度経済成長とともに 246
      1. 1 留学生十万人計画の「花火」 246
      2. 2 留学生の現状 247
      3. 3 日本語教育関連機関の拡充 249
    3. 三 相互理解をめざして 251
      1. 1 大局的視点の必要性 251
      2. 2 異文化接触が生み出すもの 252
      3. 3 日本語教育の現場から 253
      4. 4 比較史から見た中国人 256
      5. 5 国際交流への展望 258
    1. 主要参考文献 261
    2. あとがき 273
    3. 索引 巻末

まつーら・ひさき(松浦寿輝);2006/2;方法叙説;

;講談社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;161頁;;ISBN4-06-212973-6;

メリル・ウィン・デイヴィズ[著]、ふじた・ゆー(藤田祐)[訳];2000=2006/1;ダーウィンと原理主義;

ポストモダン・ブックス;岩波書店;(借覧);;縦組;上製;vii+117頁;;ISBN4-00-027084-2;[原題]Merryl Wyn Davies, Darwin and Fundamentalism、[解説]さくら・おさむ(佐倉統)

わだ・ひでき(和田秀樹);1987/9→2002/4;難関大学も恐くない 受験は要領 たとえば、数学は解かずに解答を暗記せよ;

PHP文庫[わ-11-3];PHP研究所;571円(100円);文庫判;縦組;並製;264頁;;ISBN4-569-57717-2;

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森 洋介
 岩田書院刊行書の奧附を(古本屋で)見ると、これだけしか出してないんだからもう手に入らないよ買ひなさい、と促されてゐる氣になりますね。それでも高額なのでなかなか手が出ませんが。
猪川
コメントありがたうございます。ひとり出版社の意気地みたいなものが出てる感じですかね。丁度よんでゐた、畑村洋太郎「数に強くなる」に、10万部をこえたといふ「直観でわかる数学」について、「発売元の岩波書店は「そんなに売れないだろう」と見たのか、初版はわずか2800冊しか印刷しなかった。これは、専門家向けの学術書並みの印刷数である」(p.137)といふ記述があつて、これは私がものしらずなだけなんでせうが、1億から使用者のゐる言語なのに本(学術書)の部数つてそんなもんなんですね。
猪川
http://www.iwata-shoin.co.jp/backnews/ura/ura0003.html
に「奥付の表記について」記されてゐた。
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