白いノースリーブのセーター。バックの金色のチェーンを右手に、新しい一年を予感させるかのやうに、扉に左手をおいて。今年の今週は今日だけで、エビちゃんスマイルも見納め。1年分のなかからもし1枚だけえらぶなら、8月20日~26日の週の線香花火のかなあ。
ついでに、今年の主演女優賞は夏帆@天然コケッコー、助演女優賞は美波@有閑倶楽部、読書大賞は君に届け、といふことで私の3賞おしまひ。
楽曲部門。今年は、電池を食べてる人こと中田ヤスタカの年だつたけどそのなかでもベストシングルは、嘉陽愛子、cosmic cosmetics(といつても、発売は去年だけれど)。ベストアルバムは、野本かりあ、DANCE MUSIC。
タートル好きなのか、私は首のまはりになにかある感じがだめだなあ)、一冊の本(時代区分ではなくて、時期区分といふ語を選択する研究者がゐることを田中貴子、近代知識人の見た〈中世〉 一 中世とはいつのこと? で知る)、星星峡(会田誠が連載してたんだ、なんか前回は浅田彰にからんだつぽいのだけれど、どんなのだつたんだろ)、本の旅人(榎本俊二が新連載、かうしてみると、新ジャンル、ツレンデの人とあんまり絵は似てなかつたな)、大乗(各1月号)、子どもの本だより(11月/12月号)、本とも(2月号)もらふ。
真つ白なコートに、右に抱へたおほきな赤い花束が映える。
蛯原さんも司会をつとめるレコード大賞で(代理で表彰を受けるつんく♂への、誰へ伝へたいですか、といふ問ひといひ、コブクロの最後の歌への導入といひ、あまり感心しない司会ぶりではあつたけど)、℃-uteが最優秀新人賞を受賞してゐた(リーダー、矢島舞美さんだつたんだなあ)。
ちくま学芸文庫[ア-2-2];筑摩書房;777円(100円);文庫判;縦組;並製;縦組;283頁;;ISBN4-480-08098-8;
新潮新書244;新潮社;680円(583円);新書判;縦組;並製;185頁;;ISBN978-4-10-610244-8;
みながら、疑問とかに思つたことを適当に。
アルタイ語系に属するのではないかとされている(p.13)といふのは古いんぢやないか、といふか、言語類型と言語系統とは別のはなしだらう。あと、
膠着語の文法体系を持った言語は、借用語率が非常に高い(p.14)といふのは出典がしりたいな(自分でしらべればよいのだけれど)。
このとき、帰化人たちによって、漢文を音読する際の読み方としてもたらされていたのが、中国の現在の上海周辺である「呉」という地方(江南ともいう)の発音であった(p.26)と呉音を説明してゐるのだけれど、まづ「帰化人」といふ語にひつかかりを覚えるし、呉音もこんな断定的に江南地方の音だといへるかは疑問。全体に本書は、なんでこんなに朝鮮半島を無視してるのかがわからない。
中国語は単音節の言語で、言語学的に分析すると、頭子音+介音+核母音+韻尾というかたちに分解される(p.39)。なんで声調をはづしたのかな。
つぁやげども(p.49)は濁音はこれでいいのかな。小竹と書いてササと読む類を、万葉仮名に含めるのもだうかなあ。
国文学者小島憲之博士によって指摘されているように(p.61)といふけど、国風暗黒は吉沢義則の語ではないのかなあ。
「キ・ヒ・ミ・ケ・ヘ・メ・コ・ソ・ト・ノ・ヨ・ロ・モ」、また「ア行のエ」と「ヤ行のエ」の十四の仮名について、それぞれに二種類(甲類・乙類)の異なった音が存在した(pp.93-94)といふのは、15あるぢやん、と思はれないかな(といふか、ここは橋本の研究紹介だからいいけど、ア、ヤ行は上代特殊仮名遣からははづしたはうがいいよね)。
編纂したのが帰化人だったからではないかと筆者は考えるのである(p.95)。
奈良時代に書かれた点本は見つかっていない(p.97)。角筆加点はあるともいふけど。といふか、個人的には筆者のあげる朱点よりも、白点のはうが古訓点のイメージ。
正倉院聖語蔵の『華厳経』巻第十九と斯道文庫の『華厳経』巻第十四(08005011)とがあるといふことで、すると、この年頭に唯一不明の巻14を発見といふニュースがあつたけど、京博にもあるのなら唯一ではないし、慶応のもまうとつくに築島先生が調査なさつてたんだなあ(してみると、展示のパブ記事だつたのかなあ)、と思つたのだけれど、どの資料も目にしたわけでないし、論文をよみちがへてるかもしれないし、たしかなことはわからない(西福寺といふお寺にも景雲経の華厳経があるみたいだけれど、これはまた別なのかな。よくわからん)。
『下官集』は定家が独自に作ったということが定説がなってきていたが、ごく最近、源親行の文書が付載されている本が発見され、それによると「建保五年仲秋十月」に『拾遺愚草』の「進献」すべき由、言いつけられたことが明らかになり、行阿の『仮名文字遣』の序の信憑性が浮かび上がってきたといふ記述が、日本語学研究事典の下官集の項にあるのに最近気づいたので、あまり脈絡なくここに引用しておく(遠藤和夫執筆。
〈もどきのもじのこと〉とでも読むべきものかと推せられ、とも書いてゐるのは、辞書で定説とちがふ自説を主張するな莫迦、と谷沢永一が月刊言語誌だつたかのアンケートで、日本古典文学大辞典の伊藤博、万葉集への批判をしてゐたのを思ひ出さなくもない)。
実は、平安時代後期にはすでに「お」と「を」は、助詞の「を」を除いて、京都では同音になってしまっている(p.136)といふのの、
助詞の「を」を除いて、といふただしがきの意味がわかんない(p.166にも)。オがヲに合流したんだから、除くもなにもないぢやないんぢやないのかなあ。
恩師亀井孝(p.185)といふやうなかたが、こんなethnocentricなものをかくんだなあ。
一往、目次を写しておく。
- 序章 〈ひらがな〉と〈カタカナ〉 9
- 優秀な語学的センス
- 先斗町も八重洲も
- 膠着語は文明と文明をつなぐ架け橋
- 今は「あいうえお」だが
- 子音と母音が整然と
- システムと情緒
- 第一章 国家とは言葉である 21
- 漢字伝来の年代は誤りだが
- 『論語』と『千字文』
- 呉音は最も古い漢字の読み方
- 聖徳太子の時代になると
- 『十七条憲法』から『大宝律令』へ
- 大伴家持は和歌も漢文も
- 顔氏一族の業績
- 第二章 淵源としてのサンスクリット語 38
- 表音記号と表意記号
- 鳩摩羅什はバイリンガル
- 第三章 万葉仮名の独創性 44
- 漢字の音を漢字で示すには
- 漢文風に読んでしまうと
- 「ささ」は「つぁつぁ」
- 「借訓」と「借音」
- 『万葉集』だけではなく
- 第四章 『万葉集』が読めなくなってしまった 56
- 漢詩は政治的教養
- 国風暗黒の時代の到来
- 遊びを越えた真剣勝負
- 恋の歌は女性のためだけではない
- 言葉の意味すら
- 第五章 空海が唐で学んできたこと 71
- 長安の文化を求めて
- 中国の役人も驚く語学レベル
- 模倣から「実」へ
- 反骨・最澄の正論
- 陀羅尼と言霊信仰
- 中国語から日本語による理解へ
- 大きな革命
- 菅原道真と遣唐使の廃止
- 第六章 〈いろは〉の誕生 93
- 三つの母音が消えてしまった
- 朱点(ヲコト点)の登場
- 西大寺と日本語の深い関係
- 色は匂へど
- 空海の作ではない
- 第七章 仮名はいかにして生まれたのか 104
- 実名は伏せて
- 漢字を簡略化する
- 漢字の一部を利用する
- 仮名の「仮」とは
- 姿だけは漢語
- 外来語を消化する過程で
- 第八章 明覚、加賀で五十音図を発明す 116
- 現存最古の五十音図は
- 日々研究に没頭
- なぜ薬王院温泉寺に
- 五つの母音を決める
- 法華経を読経するために
- 第九章 藤原定家と仮名遣い 132
- 歌学者たちの考察
- 御子左家の一人として正統を問う
- 「れいぜん」が「れいぜい」に
- 揺れる解釈をも含めて
- あの定家でも
- 言語は変化する
- 体言から用言へ
- 「行」という考え方
- 第十章 さすが、宣長! 152
- 五十音図の横の列
- 「ヰ、ヲ、ヱ」はどこに
- 国語学史上の一大発見
- 現代の方法と変わらずに
- 復古神道
- 終章 素晴らしい日本語の世界 165
- 消えた「いろは引き」
- 大槻文彦の自負
- 新しい精神
- 情緒よりシステムの構築
- 「あ」から始まり「ん」で終わる
- 両輪で言語的バランスをとる
- あとがき 182
;平凡社;1,748円(借覧);四六判;縦組;上製;8+370頁;;ISBN4-582-47502-7;
;未來社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;258頁;;ISBN978-4-624-11195-3;
講談社学術文庫921;講談社;500円(借覧);文庫判;縦組;並製;181頁;;ISBN4-06-158921-0;「人間露伴」を再編集、改題
千夜千冊でふれられてゐておもしろさうだつたので。
;法蔵館;(借覧);A5判;縦組;上製;8+1+2+3+481+2頁;;;
坂東本への角筆加点発見の報道があつたので((株)美舘イメージングのLED照明装置(MSPT-12G (緑色LED集光照明) Peak 520nm)
かあ。本書では当然、凡例に本書の中心資料たる坂東本教行信証は、昭和三十一年大谷派本願寺発行〈親鸞聖人真蹟国宝顕浄土真実教行証文類影印本〉により、その朱注部分の判定は昭和四十九年法蔵館発行発行〈親鸞聖人真蹟集成〉による
とあるやうに、それにはふれてゐないけれども。坂東本から直にうつしたとされる写本に移点されてはゐないのかな)。親鸞の自筆だと極めがつくのにも(それどころか、親鸞が実在したのかだうかにも)、いろいろの研究があつたのだなあ。親鸞が、前半期(60代)と後半期(80代)とで、いくつかの漢字について字体をかへてゐた、といふのが本書の論の中心的なところで、具体的には、第四章 坂東本の成立過程(1)、第一節 親鸞筆跡研究、五 検出されたる親鸞の前後期筆跡変化と時代的背景で、
の24字が整理して挙げてある。たとへば、修字を彳に書いてゐたのを亻に書くやうになつたり、出字を山を重ねるやうに書いてゐたのを縦画を貫くやうに書くやうになつたりしてゐるみたい。全然しらなかつたことなので、おもしろい。だうしてかういふ変化がおきたのかなあ(思渓版の影響が考へられさうなことも書いてある)。
一往、目次を写しておく。
- 序 / 宮崎円遵
- 序 / 藤島達朗
- 第一章 教行信証の文献学的研究序説 1
- 第一節 文献学の概念規定 1
- 一 文献批判の分野に関する従来の考え
- 二 本書における「文献学」の概念規定
- 第二節 教行信証の存在証明 5
- 一 親鸞抹殺論
- 二 親鸞非実在説とその反論
- 三 教行信証非親選説とその反論
- 四 辻・古田両論証の方法論的意義
- 第三節 教行信証成立過程究明の方法 40
- 一 教行信証成立過程究明の意義
- 二 内容的究明の可能性
- 三 文献学的究明の可能性
- 四 筆者の方法について
- 第四節 坂東本教行信証について 61
- 一 坂東本教行信証「真筆」根拠再論
- 二 坂東本教行信証の文献学的研究意義
- 三 坂東本教行信証の伝来と研究の歴史
- 四 坂東本伝来過程における錯乱について
- 第二章 坂東本の成立時期 81
- 第一節 正応四年出版に関する考証 81
- 一 奥書よりの推定
- 二 結構よりの推定
- 三 行格よりの推定
- 四 本文よりの推定
- 五 奥書をめぐる付論
- 第二節 西本願寺本に関する考察 101
- 一 西本成立に関する従来の説
- 二 西本筆者について
- 三 西本書写書本について
- 四 西本における事実
- 五 西本の補訂に関係ある写本について
- 六 西本の成立時期について
- 七 その他の問題点について
- 八 西本への憧憬
- 第三節 浄得寺本について 140
- 第三章 坂東本の改訂時期 147
- 第一節 教行信証「完成」に関する考証 147
- 一 本論の発端
- 二 六冊本の坂東本に対する異文存在個所
- 三 六冊本の坂東本に対する関係を示すもう一つの証拠
- 四 親鸞は信巻をなぜ書き改めたのか
- 五 六冊本は教行信証の完成本である
- 第二節 六冊本本文状態の上限と下限 165
- 一 六冊本本文状態存続の下限
- 二 六冊本本文状態成立の上限
- 第三節 専修寺本に関する考察 179
- 一 専修寺本研究史の回顧
- 二 非親鸞真跡の確認
- 三 専信筆への疑問
- 四 専修寺本の祖本は坂東本
- 五 書写された坂東本の状態とその時期
- 六 専修寺本自身の成立時期
- 七 専修寺本本文状況に関する二、三の問題
- 第四節 西連寺本に関する考察 206
- 一 西連寺本の書誌的状況
- 二 西連寺本の写本系統
- 三 西連寺本の原祖本成立時期
- 四 西連寺本に見る真宗史
- 第五節 坂東本書改部分の現本文成立時期 220
- 一 総序・教巻
- 二 行巻
- 三 信巻
- 四 真巻
- 五 化巻末
- 第四章 坂東本の成立過程(1) 251
- 第一節 親鸞筆跡研究 251
- 一 筆跡研究の文献学的意義
- 二 最近の研究に関する所見
- 三 客観的方法としての異体字の問題
- 四 親鸞の筆跡と版本・写本の関係
- 五 検出されたる親鸞の前後期筆跡変化と時代的背景
- 第二節 坂東本染筆時期再考 285
- 一 染筆時期認定の経緯
- 二 筆跡による論証
- 三 現存形態による論証
- 四 結語
- 第三節 坂東本各部執筆時期 298
- 一 総序・教巻
- 二 行巻
- 三 信巻
- 四 証巻
- 五 真巻
- 六 化巻本
- 七 化巻末
- 第五章 坂東本の成立過程(2) 329
- 第一節 坂東本における朱による補訂の時期 329
- 一 後期筆跡部分
- 二 その他の部分
- 第二節 延書本原型再建のための研究 : 池田文献学の実験的応用 333
- 一 延書本研究の意義と方法
- 二 延書本原型再建のための作業の手順と資料本の検討
- 三 異文の摘出と批判的処置の見通し
- 四 信巻末・本・真巻における批判的処置の報告
- 五 延書本原型の複数性の事実
- 六 原型再建における写本の有効性
- 七 各系延書本の底本たる漢文本文推定への見通しと、三つの試み
- 付録 写本目録・参考文献
- 後記
- 付表
;青土社;1,900円(借覧);四六判;縦組;並製;223+vii頁;;ISBN978-4-7917-6345-0;
汲古(第52号)とどく。
;松雲堂書店;8,500円(借覧);B5判;縦1、2段組;上製;263頁;;;
目次を写しておく。
- 増補のことば 5
- 一 御字定着考 (一九六九、発表) 9
- 二 省文考 (一九六〇、発表) 25 #余(餘)、各(額)、寸(村)、建(健)他
- 三 帝王本紀多有古字考 (一九七一、発表) 37
- 四 和訓古例 (一九五五、発表) 49 #
この稿は太宝二年(七〇二)の戸籍帳(正倉院文書、大日本古文書所収)の人名表記に用いられた漢字の和訓を採集して分類したものである。続柄を示す場合の用法に、「某子某・某児某」とあるが、「子」は下の「某」が男である場合、「児」は同様に女である場合とはっきり区別があって一件の違例もない。- 五 本邦上代漢文体記録と和訓 (一九六一、発表) 63 #
やまとことばの記定の實例は、わが上代の金石文における漢文表記の中に見られる固有名詞を古例とするが、そこには萬葉假名による表音記法(甲)と、漢字による表意記法(乙)との二法があり、初期に見られる甲表記の優勢が、時代の下降とともに乙表記へと推移して行く- 六 字音に就いての一考察 (一九五二、発表) 81
- (考察別表)
- 七 止攝字和音考 (一九五八、発表) 91
- 八 假名と韻鏡 (一九六四、発表) 107
- 九 蒋魴切韻とその逸文集録 (一九七一、発表) 117
- 十 倭名抄所引爾雅古注考 (一九七二、発表) 137
- 十一 倭名抄所引説文考 (一九六七、発表) 171 #
倭名抄所引説文が、他書からの孫引ではなく、宋本以前の古本説文からの直引であること
- (影印)舊鈔本 説文口部 一小殘片 故平子尚 汲古留眞 173
- 十二 倭名抄所引説文考(二) (一九六九、発表) 191 #
所引説文を彙集し、これに加うるに、諸書の當該引文を捜集して比校した
- (影印)日人某氏藏説文口部殘簡 193
- 十三 倭名抄と漢語抄 (一九六四、発表) 209 #楊氏漢語抄と漢語抄の別
- 十四 小學篇と漢語抄 (一九六三、発表) 219 #漢語抄
の篇立中に、「小學篇」と呼び得るものの存在を想定- 十五 小學篇字考 (一九七四、発表) 233 #
その四百餘字をすべて國字とすることは、國字を用いて「櫬齋」と號した木村正辭以来の謬説
- (影印)小學篇字 (虫部)(全) (魚部)(全) (走部)(十字) 238
講座源氏物語研究 第二巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;245頁;;ISBN4-273-03452-2;[執筆者]ひなた・かずまさ(日向一雅)/にしやま・けーこ(西山恵子)/のむら・ともこ(野村倫子)/ふくとー・さなえ(服藤早苗)/なかむら・しゅーや(中村修也)/こやま・としひこ(小山利彦)/ささがわ・ひろじ(笹川博司)/くどー・しげのり(工藤重矩)/ふじもと・かつよし(藤本勝義)/かのー・しげふみ(加納重文)
その時代、といふのは源氏物語の書かれた平安中期といふことみたいなのだけれど、論によつては、作中の時代が無造作にまぜられてゐるやうにも見えるのは、それでよいのかな。服藤論文は一夫多妻制説、工藤論文は一夫一妻制説。
講談社現代新書1914;講談社;720円(617円);新書判;縦組;並製;226頁;;ISBN978-4-06-287914-9;
;晶文社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;220頁;;ISBN978-4-7949-6710-7;
;平凡社;2,400円(借覧);四六判;縦組;上製;221頁;;ISBN4-582-42715-4;
;双風舎;1,800円(借覧);四六判;縦組;並製;271頁;;ISBN978-4-902465-11-2;
バックをかかへるやうにして、ちよつと前屈みな姿勢。すこし首をかたむけて、優しい微笑み。白いカーディガン。これは、ホテルの一室?
;笠間書院;2,500円(借覧);A5判;横組;並製;263頁;;ISBN978-4-305-70354-5;
目次を写しておく。
- はしがき 5
- 序論 10
- 1. 本書の内容と、「を」「に」研究の背景 10
- 1.1. 本書で問題にする事柄
- 1.2. 多義性の包括的・統一的把握
- 1.3. 「を」「に」の精確な理解と、諸構文の分析
- 1.4. 「虚辞」について
- 2. 本書の目的と、研究の方法 21
- 2.1. 本書の目的
- 2.2. 研究の方法
- 2.2.1. 「スキーマ」について
- 2.2.1.2. 「スキーマ」の概念と、その性質
- 2.2.1.2. スキーマの概念を用いた意味分析の例 : サ変動詞「する」を対象として
- 2.2.1.3. スキーマを明らかにすることの意義
- 2.2.2. 「ベース」「プロファイル」について
- 2.2.2.1. 「ベース」「プロファイル」の概念
- 2.2.2.2. ベースとプロファイルの概念を用いた意味分析の例 : 動詞「とる」を対象として
- 3. 本書の構成 35
- 3.1. 第I部の構成
- 3.2. 第II部の構成
- 3.3. 第III部の構成
- 第I部 助詞「を」をめぐって 39
- 第1章 「を」のスキーマ的意味 40
- 1. はじめに 40
- 2. 先行研究と、その問題点 41
- 2.1. 服部(1955)の説について
- 2.2. 山田(1981)の説について
- 2.3. 国広(1987)の説について
- 3. 「を」のスキーマ的意味 43
- 3.1. 「移動の起点」用法
- 3.2. 「移動の経路」用法
- 3.3. 「動作・行為の対象」用法
- 3.4. 「状況」用法
- 3.5. 本節のまとめ
- 4. 「移動の着点」用法の不在に関して:「過程―帰結」の認知様式
- 5. おわりに 55
- 第2章 「を」の起点用法の使用条件をめぐって 57
- 1. はじめに 57
- 2. 先行研究と、その問題点 57
- 2.1. 三宅説の概観
- 2.2. 三宅説の問題点
- 2.3. 菅井説についての検討
- 3. 代案:移動経路の含意 62
- 4. 「を」の起点用法の使用条件と、「を」のスキーマ的意味 64
- 5. おわりに 66
- 第3章 「穴を掘る」型表現の本質 67
- 1. はじめに 67
- 2. 「穴を掘る」型表現の範囲 67
- 3. 先行研究と、その問題点 68
- 3.1. 服部説についての検討
- 3.2. 田中説についての検討
- 4. 代案:「穴を掘る」型表現の性質と、同表現の助詞「を」 71
- 5. おわりに 74
- 第4章 二重ヲ格構文の一側面 : 所謂「目的語所有者上昇構文」について 76
- 1. はじめに 76
- 2. 先行研究と、その問題点 77
- 3. 代案:「対象詳細化表現」としての把握 79
- 4. おわりに
- 第II部 助詞「に」めぐって 85
- 第1章 「に」のスキーマ的意味 86
- 1. はじめに 86
- 2. 先行研究と、その問題点 88
- 2.1. 国広説について
- 2.2. 堀川説について
- 2.3. 菅井説について
- 2.4. 岡説について
- 3. 「に」のスキーマ的意味 103
- 4. 「に」受身文と「から」受身文・「によって」受身文 105
- 5. おわりに 110
- 第2章 受益構文の使用条件と助詞「に」 111
- 1. はじめに 111
- 2. 先行研究と、その問題点 111
- 3. 受益構文の使用条件と、助詞「に」のスキーマ的意味 114
- 3.1. 受益構文の使用条件
- 3.2. 受益構文の使用条件の背景:受益構文と助詞「に」のスキーマ的意味
- 4. おわりに 120
- 第3章 与益構文における「に」格名詞句の使用条件をめぐって 121
- 1. はじめに 121
- 2. 先行研究と、その問題点 122
- 2.1. 三宅説の概観
- 2.2. 三宅説の問題点
- 3. 与益構文における「に」格名詞句の使用条件と、その背景 128
- 3.1. 「に」格名詞句の使用条件
- 3.2. 助詞「に」のスキーマ的意味の確認
- 3.3. 助詞「に」と動詞句との呼応関係
- 4. おわりに
- 第4章 与益構文と受益構文の非対称性 : 与益者・受益者の表現をめぐって 136
- 1. はじめに 136
- 2. 先行研究の概観 137
- 3. 与益構文と受益構文の非対称性と、与益者・受益者の表現 138
- 4. おわりに 143
- 第III部 「を」と「に」 147
- 第1章 「を」「に」の省略現象 148
- 1. はじめに 148
- 2. 先行研究と、その問題点 149
- 2.1. 加藤説の概観
- 2.2. 加藤説の問題点
- 3. 「を」「に」と無助詞形式 152
- 3.1. 「を」「に」と無助詞形式との性質の違い
- 3.2. 無助詞形式のスキーマ的機能
- 3.3. 〈「を」「に」の有標性、無助詞形式の無標性〉の要因
- 4. 「を」の「省略」と「に」の「省略」との相違 158
- 5. 「を」「に」の「省略」と、「が」の「省略」 160
- 6. おわりに 165
- 第2章 「を」使役と「に」使役 : 助詞「を」「に」のスキーマ的意味からの考察 167
- 1. はじめに 167
- 2. 先行研究と、その問題点 168
- 2.1. 「を」使役と「に」使役の相違に注目する研究
- 2.1.1. Kuroda(1965)
- 2.1.2. 柴谷(1978)
- 2.1.3. Kuroda(1965)・柴谷(1978)の問題点
- 2.2. 「を」使役と「に」使役との意味的差異を積極的には認めない研究
- 2.2.1. 早津(1999)
- 2.2.2. 早津(1999)の問題点
- 3. 「を」使役・「に」使役と、助詞「を」「に」のスキーマ的意味 179
- 3.1. 助詞「を」「に」のスキーマ的意味の確認
- 3.2. 「を」使役と「に」使役の類似性・相違性
- 3.3. 「を」使役・「に」使役と「無助詞」使役
- 4. 「(さ)せる」に前接する動詞の自他をめぐって:「を」「に」のスキーマ的意味との関連で 192
- 5. おわりに 195
- 結語 199
- 1. 本書のまとめ 199
- 1.1. 「を」について
- 1.2. 「に」について
- 1.3. 「を」と「に」について
- 1.4. 本書全体で強調したこと
- 2. 本書の意義 207
- 3. 今後の課題:本書からの発展と、今後の研究への本書の貢献 208
- 注 212
- 引用文献 240
- 要語索引 248
- あとがき 253
講談社NOVELS;講談社;760円(借覧);新書判;縦2段組;並製;160頁;;ISBN4-06-182269-1;
;東京大学出版会;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;v+285頁;;ISBN978-4-13-030143-5;
講談社現代新書1871;講談社;720円(333円);新書判;縦組;並製;232頁;;ISBN4-06-149871-1;
;青土社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;214+xii頁;;ISBN4-7917-6283-5;
;柏書房;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;229頁;;ISBN978-4-7601-3036-8;
右に紹介したのは、『今昔物語集』という説話集によって伝えられた事件であり、したがって、これが王朝時代に現実に起きた出来事であるかどうかは、保証の限りではない。が、右の「日向守□□□□の書生を殺す語」という話に濃厚な現実味が感じられるのは、その主人公である悪徳受領の氏名が完全に伏せられているからである。日向守某が私利私欲のためにまったく非のない書生の生命を奪ったというのが、正真正銘の事実であったとすれば、やはり『今昔物語集』の編者としては、「日向守□□□□」の氏名を明かすわけにはいかなかったにちがいない。
また、右の説話においては、気の毒な書生の氏名も明らかにされていないが、これもまた、『今昔物語集』の編者が日向守某の立場に配慮した結果であろう。貴族社会の一員であったと考えられる『今昔物語集』の編者は、基本的に、「日向守□□□□」の悪行を後世に語り伝えたいと思っていても、それによって日向守某や彼の縁者たちの面子を潰すようなことはしたくなかったのではないだろうか。
別に、古典文学の「史料」を引用するときは、何本によったか明記するのがお約束
みたいなことは(何本によつたかによつて問題が生じないのであれば)、だうでもよいと思ふのだけど、これは今昔の欠文にかんする一般的な理解、つまりむしろ依拠資料にはなかつた人名等をなるべくあきらかにしようとしてゐたあらはれと見るのとはちがひすぎるなあ。
地図は語る;日本経済新聞出版社;2,800円(借覧);A5判;縦組;上製;20+7+299頁;;ISBN978-4-532-16585-7;
後崇光院の『看聞日記』によれば、一四三八年、伏見宮貞成親王が内裏に召されたさい、『事林広記』一部十二帖を献上している(p.171)。この書き方では、後崇光院と伏見宮貞成親王とが同一人物だとわかんないんぢやないかなあ。
中国では、漢代から唐、宋期に作られた古典でそのご散逸してしまった書物を、現存の漢籍に引用されている文章の断片を集めることによって、少しでも復元しようとするこころみが清朝以来、盛んになされているが、じつは、こんご大きな展開が期待できるとすれば、それはまずまちがいなく抄物によってである(p.271)。ふむ。
岩波新書(新赤版)1092;岩波書店;700円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+194+15頁;;ISBN978-4-00-431092-1;
講座 源氏物語研究 第六巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;342頁;;ISBN978-4-273-03456-6;[執筆者]ちば・しゅんじ(千葉俊二)/ゲイ・ローリー(Gaye Rowler)/にへー・みちあき(仁平道明)/もちだ・のぶこ(持田叙子)/ひだか・よしき(日高佳紀)/にしの・あつし(西野厚志)/ほそかわ・みつひろ(細川光洋)/いわさき・みほ(岩崎美穂)/すぎー・かずこ(杉井和子)/しまうち・けーじ(島内景二)/みやうち・じゅんこ(宮内淳子)/たむら・けーこ(田村景子)/おきた・よしほ(沖田吉穂)
;みすず書房;3,800円(借覧);四六判;縦組;上製;288+v頁;;ISBN978-4-622-07274-4;
盗作経過説明文
今秋刊行予定の『中国語学』第253号に「中国語の真偽疑問文と肯定応答表現の関係について」と題する論文(以下「投稿論文」)が投稿され査読に回されたが、査読者の一人から編集委員長にあて、投稿論文は『日本語教育』123号(2004.10)掲載の大浜るい子著「日本語の自然会話における真偽疑問文と応答詞「はい」の関係について」(以下「大浜論文」)と内容・論旨が酷似しており、盗作と判断できるとの報告があった。報告を受け、編集委員長は他の査読者2名に、報告が指摘する内容の確認を求めると同時に自らも確認作業を行い、報告が事実であることを全員一致で確認した。以下に「大浜論文」と「投稿論文」の対応箇所を画像ファイルで一部掲載する。
うわあ。
;中文館書店;金四圓八拾錢(借覧);菊判;縦組;上製;1+2+12+548+6頁;;;
講談社現代新書1436;講談社;640円(250円);新書判;縦組;並製;211頁;;ISBN4-06-149436-8;
おもしろくよんだけど、そこまでテキストの外部に禁欲的でないといけないのかなあ、とも思ふ。
カーディガンのフードをかぶつて、髪を風になびかせて、しづかな瞳でこちらをみてゐるところ。
國語文化講座 第二卷;朝日新聞社;金二圓(借覧);A5判;縦組;並製;3+418頁;;;
目次を写しておく。
- 國語とは何ぞや / 山田孝雄 1
- 國語史に就て / 吉澤義則 20
- 語彙の變遷 / 新村出 51
- 國語の特質 / 時枝誠記 63
- 一 言語の本質と國語の特質
- 二 國語の主體的態度に現れた特質
- 三 國語の文法體系に現れた特質
- 國語系統論 / 金田一京助 85
- 一 序論 : 問題とその性質
- 二 方法論
- 三 文法形態から觀た世界言語
- 四 世界言語の系統的分類
- 五 文法組織に就て
- 六 語彙に就て
- 七 音韻組織に就て
- 八 結論
- 敬讓語について / 湯澤幸吉郎 110
- 文法概説 / 松尾捨治郎 132
- 一 序説
- 二 國語の三大特色
- 三 敬語の分類
- 四 名詞 代名詞
- 五 形容詞
- 六 動詞
- 七 助動詞
- 八 副詞 助詞
- 漢字の日本化 / 岡井愼吾 174
- 假名の沿革 / 春日政治 197
- はしがき
- 平假名
- 片假名
- 現代の假名
- 假名に伴ふ記號
- 五十音圖といろは歌 / 岩淵悦太郎 223
- 口語文の發達 / 神崎清 240
- 方言 / 東條操 261
- 外來語 / 楳垣實 280
- 一 序説
- 1 外來語とは
- 2 國語の中の外來語
- 二 史的展望
- 1 近接諸國語よりの外來語
- a 漢語
- b その他の東亞語
- 2 南蠻布教時代の外來語
- 3 和蘭貿易時代の外來語
- 4 明治大正期の外來語
- a 英米語
- b 獨語・佛語
- c その他の歐洲語
- 5 昭和期の外來語
- 三 現代外來語の諸相と問題
- 1 外來語種々相
- 2 外來語の整理
- 3 表記法
- 四 結語
- 國語の發音 / 神保格 301
- 一 音響・音聲・言語的音聲
- 二 言語的音聲における慣習
- 三 具體と抽象
- 四 言語的音聲と役目
- 五 分割
- 六 分割單位と全體役目・分擔役目
- 七 アクセント
- 八 音聲の特殊臨時性とその役目
- 九 音聲の無意志的表出
- 國語の物理學 / 兼常清佐 323
- 一 五十音 : 母音と子音
- 二 ニツポンの言葉
- 國語の心理學 / 波多野完治 338
- 敬語
- 動詞と名詞
- 聲喩
- 文章
- 辭書 / 松井簡治 351
- 緒言
- 辭書の沿革
- (一) 平安時代
- (二) 鎌倉時代
- (三) 室町時代
- (四) 江戸時代
- (五) 明治時代
- 現在の辭書と今後の辭書
- 現在の辭書
- 今後の辭書
- 國語辭書と漢和字書
- 語原
- 發音とアクセント
- 方言
- 出典用例
- 挿畫
- 固有名詞
- 國語學の手びき / 龜井孝 368
- 一 國語學が我々を手びきしてくれる
- 二 國語學はいかにして成長してきたか
- 國語問題覺書 / 島崎藤村 389
- 參考書目 / 眞下三郎 411
いろは歌書写の仮名字体のことなど、すでに春日論文に結構整理してあるなあ。月報4もはさんであつて、それによると藤村の文は本来、この篇に収録予定ではなかつたものである由。その内容も写しておく。
- 發音と表記と / 田辺尚雄 2
- 親愛なる國語 / 武田祐吉 4
- 監修者の言葉 / 橋本進吉 7
- 文章のGO・STOP / 大鳥淑 8
- 國語のリズム : 流暢な文章と佶屈な文章 / 湯山清 10
- <輕戰車> 國語の整理とは何ぞ / 能勢朝次 11
- <ラジオの言葉>
- 國語と鬪ふ / 小川和夫 12
- 亂れ飛ぶ日本語 / 瀬戸義久 13
- 編輯後記 14
;明治書院;15,000円(借覧);A5判;縦組;上製;16+787頁;;;
目次を写しておく。
- 序篇 呼称に関する問題
- 第一章 命名者 3
- 第一節 呼称の普及 3
- 第二節 命名者は橋本進吉博士か 4
- 第三節 遠藤嘉基博士が命名者 7
- 第四節 呼称をめぐる疑点 10
- 第二章 語義 16
- 第一節 橋本博士の考え 16
- 第二節 時枝誠記博士の批判 18
- 第三節 その他の人々 21
- 第三章 呼称の適否 23
- 第一節 上代仮名遣 23
- 第二節 上代仮名遣A 25
- 第三節 上代仮名遣B 27
- 第四節 上代仮名遣C 27
- 第五節 上代仮名遣D 29
- 第六節 普通の仮名遣と特殊の仮名遣 30
- 第七節 旧系統の仮名遣と新系統の仮名遣 32
- 第八節 呼称に対する私の態度 33
- 本文篇 研究史
- 第一部 事実の発見 : 本居宣長
- 第一章 刊本『古事記伝』の記述 40
- 第二章 刊本『古事記伝』の記述に対する解説と批判 42
- 第一節 全体的な問題 42
- 第一項 万葉仮名の並べ方
- 第二項 類別による並べ方
- 第三項 音節の挙げ方の順序
- 第四項 説明の仕方
- 第二節 個別的な問題 47
- 第一項 ヒ・ギ
- 第二項 此ノ類の定まり、なほ餘にも多かり
- 第三項 書紀・万葉などの仮字にも、此ノ定まりほのぼのと見えたれど云々
- 第四項 此記の正しく精しきには及ばざるものぞ
- 第五項 此ノ事は人のいまだ得見顕さぬことなるを
- 第六項 凡て古語を解く助となること、いと多きぞかし
- 第七項 同音の中にも
- 第八項 其ノ言に随ひて用フる仮字異にして
- 第三章 仮名遣観 71
- 第一節 刊本『古事記伝』の記述 71
- 第二節 『倭訓栞』の記述 73
- 第三節 宣長自筆の稿本『古事記伝』の記述 77
- 第四節 付言三項 84
- 第一項 明和四年頃の考え
- 第二項 『韻鏡』の問題
- 第三項 明和八年以後の考え
- 第四章 宣長の業績評価 94
- 第一節 同時代の評価 94
- 第一項 荒木田久老
- 第二項 平田篤胤
- 第二節 後世の評価 96
- 第二部 研究の進展 : 龍麿・美穂・宣隆
- 第一 石塚龍麿
- 第一章 研究の系譜 102
- 第二章 『カナズカイ奥ノ山ジ』 104
- 第一節 表記 104
- 第二節 訓み方 111
- 第三節 成立 118
- 第四節 内容 133
- 第一項 日本古典全集本と自筆本との比較
- 第二項 「定まり」の意味
- 第三項 「定まり」に就ての補説
- 第三章 宣長の研究内容との比較 170
- 第一節 第一の相違点 171
- 第二節 第二の相違点 172
- 第三節 第三の相違点 174
- 第四節 第四の相違点 175
- 第五節 第五の相違点 178
- 第六節 第六の相違点 180
- 第四章 仮名遣観 181
- 第一節 日本古典全集本の記述 181
- 第二節 『古言別音鈔』所引本の記述 186
- 第三節 自筆稿本『古事記伝』と所引本との関係 191
- 第五章 龍麿の業績評価 203
- 第一節 同時代の評価 203
- 第一項 荒木田久老の一書簡
- 第二項 「四白」
- 第三項 批判の対象の問題
- 第四項 誤った批判の生れた理由
- 第五項 この節のまとめ
- 第二節 後世の評価 219
- 第一項 明治末年迄
- 第二項 大正年代以降
- 第二 八木美穂
- 第一章 略歴と学統 225
- 第二章 「仮字袋」の紹介者 226
- 第三章 「仮字袋」の全文 227
- 第四章 「仮字袋」の制作者 235
- 第五章 「仮字袋」が拠った物 238
- 第六章 『仮字遣奥山路』と「仮字袋」との比較
- 第一節 母仮字八十六字連韻 239
- 第二節 圏点 240
- 第三節 上段・下段 245
- 第四節 字体 247
- 第五節 注記 255
- 第六節 万葉仮名の掲載順序 256
- 第一項 変更の無い音節
- 第二項 変更はあるが問題の無い音節
- 第三項 変更があり問題もある音節
- 第七節 全集本にはあるが「仮字袋」には無い万葉仮名 272
- 第八節 前節とは逆の関係の万葉仮名 274
- 第九節 掲載順序を類別から見た場合の問題 285
- 第一項 類別順序の違う物
- 第二項 類別の認否
- 第七章 仮名遣観 299
- 第八章 美穂の業績評価 310
- 第三 草鹿砥宣隆
- 第一章 略歴と学統 314
- 第二章 『古言別音鈔』の諸本 316
- 第一節 現存本を中心に 316
- 第二節 現存諸本の性質 322
- 第一項 A系統本とB系統本
- 第二項 両系統の先後関係
- 第三節 書名の表記 326
- 第三章 「仮字袋」との比較 333
- 第一節 圏点 333
- 第二節 汎用・単用 335
- 第三節 字体 342
- 第四節 注記 343
- 第五節 脱落 347
- 第六節 万葉仮名の掲載順序 348
- 第七節 本章のまとめ 350
- 第四章 『仮字遣奥山路』との比較 352
- 第一節 第一条項 352
- 第一項 同じ事象の記述に違う表現がなされている場合
- 第二項 全集本にあってA系統本に無い物
- 第三項 前項と逆の関係の物
- 第二節 第二条項 362
- 第一項 汎用・単用
- 第二項 傍線
- 第三項 注記
- 第三節 第三条項 366
- 第一項 用語例の丁付
- 第二項 標目語・用語例とその順序
- 第三項 注記
- 第五章 仮名遣観 396
- 第六章 宣隆の業績評価 403
- 第三部 研究の大成 : 橋本進吉博士
- 第一章 研究の系譜 412
- 第二章 最初の発表迄の研究経過 414
- 第一節 『古代国語の音韻に就いて』に見られる記述 414
- 第二節 『古言別音鈔』の閲読 423
- 第三章 最初の発表 434
- 第一節 講演の日時の演題 434
- 第二節 講演の内容 441
- 第三節 最初の講演と最初の論文との内容比較 448
- 第四節 反響 455
- 第四章 先人の業績との比較 460
- 第一節 龍麿の業績との比較 460
- 第一項 龍麿の業績に対する橋本博士の批判
- 第二項 龍麿の橋本博士との業績の相違点
- 第三項 本節のまとめ
- 第二節 宣隆の業績との比較 468
- 第一項 仮名遣観
- 第二項 所属音節
- 第三項 東国語
- 第四項 訓仮名
- 第五項 シ
- 第六項 汎用・単用と甲類・乙類
- 第五章 仮名遣観 471
- 第一節 最初の講演 471
- 第二節 最初の論文 472
- 第三節 最初の講義 473
- 第四節 二番目の論文 476
- 第五節 二番目の講義 478
- 第六節 二度目の講演 484
- 付節 二度目の講演の日時 485
- 第七節 三番目の論文 493
- 第八節 「音韻の標識としての仮名遣観」の根拠 494
- 第九節 本章のまとめ 503
- 第六章 橋本説批判 508
- 第一節 全面否定 508
- 第一項 『万葉集講義』の説
- 第二項 山田説に対する批判
- 第三項 補足説明
- 第二節 部分否定 529
- 第一項 「エ」の帰属
- 第二項 「エ」の区別の認否
- 第三項 音価
- (A) 二重母音
- (B) 開音・合音
- 第四項 仮名遣観
- (A) 吉沢義則博士の見解
- (B) 吉沢説の当否
- (い) 国語の音韻変遷律
- (ろ) 人為的な規約
- (は) 当字用法
- 第五項 東国語
- (A) 橋本博士の見解
- (B) 橋本説に同調する見解
- (C) 橋本説と異る見解
- (い) 東条操氏
- (ろ) その他の人たち
- (は) 東条氏たちの所論批判
- 第三節 補訂 598
- 第一項 音韻変化と書分けの崩壊
- 第二項 シ・オ・ホ
- 第七章 橋本博士の業績評価 623
- 第一節 諸家の見解 623
- 第一項 橋本博士の研究部面
- 第二項 上代特殊仮名遣
- 第二節 私の考え 626
- 第一項 事実の発見をめぐって
- (A) 先人の業績との関係
- (B) 宣長・龍麿との比較
- 第二項 事実の受取り方
- 第三項 先人の業績評価をめぐって
- 第四項 応用面
- 第三節 本章のまとめ 634
- 付篇 荒木田久老の一書簡をめぐる問題
- 第一章 原文 639
- 第二章 佐佐木信綱博士の解説 643
- 第三章 書かれた歳時 644
- 第一節 『蟹胥』の序 645
- 第二節 『鼎玄録』の序 651
- 第三節 宣長逗留中 651
- 第四節 嵯峨の松 652
- 第五節 豊前中津の書生重名 656
- 第六節 没後説 661
- 第四章 人間関係 669
- 第一節 川喜田久太夫氏 669
- 第二節 世古帯刀 670
- 第三節 林寛哉 672
- 第四節 橘泰 674
- 第五節 西村重波 678
- 第六節 御薗主計助 679
- 第五章 荒木田久老 702
- 第一節 略歴 702
- 第二節 活動分野 704
- 第三節 宣長と関係ある事蹟 704
- 第一項 称皇朝歌
- 第二項 『手向草』の歌稿
- 第三項 前山の花見
- 第四項 鈴屋の歌
- (附) 五十槻園の詞
- 第五項 宣長等を招いての饗応
- 第六項 五十の賀歌
- 第七項 『伊勢二宮さき竹の弁』の刊行をめぐって
- 第八項 『古事記伝』終業竟宴歌
- 第九項 宣長の訃を聞く
- 第六章 宣長に対する久老の態度 736
- 第一節 好意的な時期 736
- 第二節 『手向草』から鈴屋の歌迄 736
- 第三節 反撥を示し始めた時期 739
- 第四節 反宣長の態度強化 742
- 第五節 宣長没後 746
- 第七章 反宣長感情増幅の条項 749
- 第一節 真淵の遺著刊行 749
- 第二節 橋本経亮の存在 752
- 第一項 宣長との関係
- 第二項 久老との関係
- 第三項 経亮と宣長・久老との関係
- 第三節 晩年の宣長の生き方 766
- 索引
p.289で、國語問題論爭史の、橋本は更に
から明かにした
の部分が、山内育男が国語国文学研究史大成に書いたもののほとんど丸写しであることが指摘されてゐるけれど、あたらしいのではなんかかはつてるのかなあ。
ブルーバックス B-1572;講談社;750円(借覧);新書判;縦組;並製;166頁;;ISBN978-4-06-257572-0;
歴史文化ライブラリー242;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;8+222頁;;ISBN978-4-642-05642-7;
講座源氏物語研究 第九巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;333頁;;ISBN978-4-273-03459-7;[執筆者]こまちや・てるひこ(小町谷照彦)/あんどー・とーる(安藤徹)/こじま・なおこ(小島菜温子)/なかむら・やすお(中村康夫)/うえはら・さくかず(上原作和)/たていし・かずひろ(立石和弘)/くらた・みのる(倉田実)/いまむら・ただずみ(今村忠純)/くぶきはら・れー(久富木原玲)/みやかわ・よーこ(宮川葉子)/なかじま・ともえ(中嶋朋恵)/ひらやま・いくお(平山育男)
先見性に富み、デジタルコンテンツに最も積極的に注目したのが、大野晋氏(一九一九生~)であることはあまり知られていない。大野氏は個人研究として『源氏物語大成』のデジタルデータを作成し、それを駆使して語彙の研究に活用していたと仄聞している。その成果は、後に角川書店の独壇場の感がある、『新編国歌大観』『古典大観 源氏物語』等のCD-ROM化の登場に際して、陰に陽に影響を及ぼしていたものであろうと思われるからである。同じく、故・塚原鉄雄氏(一九二三~一九九四)もワープロ派であって(……)
当時、中古文学会の事務局は二松学舎大学であり、その代表委員でもあった塚原氏の電子媒体への理解度が、この学会誌の革新へと寄与した功績があるように、私には思われる(上原作和、ブロードバンド時代のデジタルデータ『源氏の物語』。p.114)。ふむ。ところで、この上原論文、
フロッピーデスク、
フロッピーディスク、
フロッピーデイスクが混在してゐる。
袖の上の玉の砕けたりけむよりも、あさましげなりについて従来出典未詳とされてゐたのを、ヤフーで検索して、
傳玄「短歌行」「昔、我を視ること、掌中の珠の如し。何の意ぞ、一朝にして、我を溝渠に棄つるや」を典拠とし、「掌中」→「袖中」、「掌上」→「袖上」の音転であることが判明したのである。歌学書の『袖中抄』も秘伝を書き記したものであるから、この意が名の源であろう(同上、p.125)といふのは、いろいろ納得いかない。といふか、傅玄だし(まちがつたコピペをつづけてるのかな)。
現在は、WEB上の論文データのコピーも容易になったため、卒業論文・修士論文ともにワープロ原稿を認めていた各大学も、手書きの原稿の提出を義務づけるようになったようである(同上、p.131)。まじで?
平安時代の作品を用いて現代の男性社会、および女性差別を批判し、フェミニズムの正当性を主張しているのであり、「千年かわらず男は○○である」と同じように、「千年かわらず男性社会は○○である」といった叙述法の再生産となっている。そうした意味では、対極にあるはずの渡辺淳一の論じ方に近い(立岩和弘、『源氏物語』関連出版と解釈共同体 : 婦人雑誌・本質主義・レイプ・光源氏計画。p.162)。うーん、さうかなあ。
「豊楽院で罪人を公開処刑」という場面が描かれたことに対して、高橋冴未が(タ)の第六巻で豊楽院はそういう場ではないとして疑問を呈し、ちょっとした論争になっていた(倉田実、現代マンガの平安物。p.195、(タ)は、きらきら馨る)。
平成天皇といふ語をつかつてるのはよくないんぢやないかなあ。
講談社現代新書1843;講談社;720円(333円);新書判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-06-149843-6;
孝徳天皇はお飾りではなくて、むしろ乙巳の変の首謀者といふ論。正直、こんな史資料への接しかたをするならなんとだつていへる感じ。
文藝春秋昭和3(西暦1928)年10月号には、前田河六一郎さんの「「圓本」の忌憚なき批判は「匿名批判」に限る」という小論が掲載されているか
ちよつと気になつてたしかめてみたのだけれど、当該号の目次を見るかぎりでは、そんな「小論」は存在しない(から、広告の惹句なのだらうと思ふ)。
この頃の文藝春秋誌には「匿名批判」欄があつて、この号でのお題は「圓本全集」。前田河廣一郎、呉文炳、麻生久、細迫兼光の4人が、以下の名義と題とで執筆してゐる。
発表後50年たつてゐるので、著作権は失効してゐるんぢやないかと思ふのでその圓本批評のファイルもおいておく(呉、細迫の2人はまだ死後50年たつてないみたいなので、どれが誰かの比定ができるやうなら、まづいかも。できなくてもまづいのかな)。
リポート笠間48とどく。
;[発行]ホーム社、[発売]集英社;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;300頁;;ISBN4-8342-5121-7;
SHEROといふ表現があるのだとか(She+Hero、ページ数ひかへわすれ)。
;ナカニシヤ出版;(借覧);四六判;横組;上製;vii+173頁;;ISBN4-88848-637-9;
言語意識。藤岡勝二と言語学雑誌。
目次を写しておく。
- 序文 i
- 1. 音韻変化の要因 1
- 1.1 転音現象について 2
- 1.2 母音の再構 13
- 1.3 調音労働の経済性 18
- 1.3.1 連母音から長音へ 18
- 1.3.2 棒引き仮名遣いとは何か 22
- 1.3.3 音素の脱落 28
- 1.4 言語意識と音韻変化 30
- 1.4.1 ハ行転呼音 : 日本文化との関係 30
- 1.4.2 音位転換 34
- 1.4.3 省略語 35
- 1.5 調音点による音韻変化 38
- 1.5.1 両唇音における音韻変化 38
- 1.5.2 歯茎音における音韻変化 41
- 2. 語彙の変化 45
- 2.1 語種(和語・漢語・外来語・混種語)の変化 45
- 2.2 和語の特性 49
- 2.3 漢語の特性 54
- 2.4 外来語の特性 58
- 2.5 日本語とアルタイ諸語の借用語彙 : とりわけ仏教用語の導入経路について 63
- 2.5.1 日本語における仏教借用語彙について 64
- 2.5.2 モンゴル語における仏教借用語彙について 66
- 3. 文法の変化 69
- 3.1 ら抜き言葉について 69
- 3.2 古語から現代語へ 72
- 3.3 文法学説の変遷 77
- 4. 文字の変化 81
- 4.1 漢字廃止論 : かつて漢字廃止論があった 85
- 4.2 新国字論 88
- 4.3 カナ文字論 96
- 4.4 ローマ字論 103 #
平成14年度の「文化人の郵便切手」で、子規、鳥居清長の名前がヘボン式で表記されているのに対し,田中館の名前は,彼の文字に対する思想性を配慮したのであろうか,人物切手としては珍しく自らが考案した日本式で表記されている(p.108)。- 5. 言語学における言語変化の問題 : 通時的観点から 113
- 5.1 比較言語学における言語変化 113
- 5.2 近代言語学以降の言語変化 119
- 5.2.1 構造言語学 120
- 5.2.2 生成文法 122
- 5.3 社会言語学における言語変化 125
- 5.3.1 階層と言葉 126
- 5.3.2 性と言葉 128
- 5.3.3 宗教と言葉 129
- 5.3.4 方言と言葉 130
- 5.3.5 国家と言葉 134
- 6. 心と言葉の関係について 145
- 6.1 恥の概念と言葉 146
- 6.2 言葉と攻撃心 148
- 6.3 規範と言葉の関係 150
- 6.3.1 固有名詞のゆれ 150
- 6.3.2 規範的な言葉とは何か 152
- 6.4 言語史において「こころ」とは何であったのか : 日本文化との関係において 157
- 註 161
- 参考文献 165
- 事項索引 169
- 人名索引 171
丸善ライブラリー194;丸善;621円(借覧);新書判;縦組;並製;x+174頁;ISBN4-621-05194-6;
講談社NOVELS;講談社;1,000円(借覧);新書判;縦2段組;並製;387頁;;ISBN4-06-182241-1;
平凡社新書348;平凡社;780円(381円);新書判;縦組;並製;246頁;;ISBN4-582-85348-X;
なるの故にとしてゐるのは、なるか故に(〈可〉を字母とする仮名)、末尾
職としてゐるのは、識字だらう、と思はれる。
福山藩では、維新直後から大参事の岡田吉顕を中心に、「漢字廃止仮名文字専用」といった大胆な新学制の構想が練られていた(p.151)。
明るい灰色のワンピース(ノースリーブで寒くないかな)。首には白い襟巻。黒のバックとブーツ。両手でWをつくるやうなしぐさも可愛い。しかし、なぜだか微ロリな印象をうけるな。なんでかな。
松岡正剛 千夜千冊 第7巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+19+1514+95頁;;ISBN978-4-7630-0653-0;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
;新潮社;1,400円(借覧);四六判;縦組;上製;237頁;;ISBN4-10-463101-9;
間宮運送はそんなことになつちやふのか。といふか、大逆事件とか中上健次的なものへの目くばせがいやらしく思はなくもない。
ちくま文庫[た-6-1];筑摩書房;400円(-);文庫判;縦組;並製;219頁;;ISBN4-480-02174-4;
合掌。
講談社学術文庫1843;講談社;1,100円(借覧);文庫判;縦組;並製;332頁;;ISBN978-4-06-159843-0;
歴史文化ライブラリー214;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+199頁;;ISBN4-642-05614-9;
サブカルは醜悪きはまりないなあ(自己嫌悪)。
研究叢書352;和泉書院;12,000円(借覧);A5判;縦組;上製;ii+336頁;;ISBN4-7576-0369-X;
目次を写しておく。
- 第一部 上代文字資料の表記をめぐって
- 1 七世紀における日本語の文章表記 3
- はじめに
- 一、法隆寺金堂薬師仏光背銘
- 二、七世紀の木簡資料
- 三、孝徳紀・天武紀の詔書
- おわりに
- 2 法隆寺幡銘と斉明紀挽歌 19
- 3 文章史から見た法隆寺幡銘と薬師像光背銘 30
- はじめに
- 一、法隆寺幡銘と紀年
- 二、幡銘と造像銘の用語と構文
- 三、法隆寺薬師像光背銘と「天皇」
- 四、文章史における薬師像光背銘
- おわりに
- 4 万葉集の「柿本人麻呂歌集」と初期木簡 51
- はじめに
- 一、初期木簡について
- 坂田寺跡木簡
- 難波宮跡木簡
- 飛鳥池遺跡木簡
- 二、歌の筆録と略体表記
- おわりに #
略体表記は渡来人のための、古代朝鮮半島の言語への中途半端な翻訳の試みではないかという案(p.63.)- 5 播磨国風土記の筆録 67
- はじめに
- 一、表記法の一貫性
- 二、用字の多様性
- 三、宣命体表記に関して
- おわりに #
梅垣節也(p.81)→植垣- 6 上代木簡の文体史 82
- はじめに
- 一、初期木簡
- a 法隆寺釈迦三尊像台座墨書銘
- b 徳島県観音寺遺跡出土習書木簡
- c 難波宮出土木簡
- d 長野県屋代遺跡群出土木簡
- e 飛鳥京木簡
- f 滋賀県森ノ内遺跡出土木簡
- g 滋賀県伊場遺跡出土木簡
- h 飛鳥池遺跡出土木簡
- i 飛鳥京跡池遺構
- 二、藤原宮木簡 #
確実な論拠のないうちに通説の否定を断言はできまい(p.106)。宣命大書体→小書体、一行書→双行の確認、乾、選択説への反論。- 三、奈良時代木簡
- おわりに
- (補) 石神遺跡出土木簡
- 7 〔書評〕沖森卓也『日本古代の表記と文体』 122 #
日本語を碁盤として(p.124)→基盤。- 8 日本語表記のルーツを探る 128
- 藤原宮宣命木簡
- 藤原宮木簡の和風傾向
- 飛鳥時代の木簡資料
- 飛鳥池遺跡木簡
- 難波宮木簡、北大津遺跡音義木簡など
- 和文以前にあったもの
- 木簡と国語学
- 9 上代の文字と意味 139
- 一、文字以前
- 二、ことばと意味の非恣意性
- 三、和語と漢字のずれ
- 10 万葉集と庭園 147
- はじめに
- 一、大伴家持の庭園歌
- 二、懐風藻と庭園
- 三、初期抒情歌と庭園
- おわりに
第二部 古事記の成立と日本書紀
- 1 木花之佐久夜毘売 165
- 2 国生み・黄泉の国・須佐之男昇天 180
- 3 天孫降臨 201
- はじめに
- 一、各書の構成
- 二、各書の比較
- 三、冒頭部
- 四、天若日子
- 五、葦原中国平定と大国主の国譲り
- 六、天宇豆売と猿田毘古
- おわりに
- 4 国生み・天の石屋・八俣の大蛇 225
- 一、はじめに(国生み)
- 二、天の石屋
- 三、八俣の大蛇
- おわりに
- 5 神武・崇神・垂仁(古事記中巻) 242
- はじめに
- 一、神武
- 二、崇神
- 三,垂仁
- まとめ
- 6 古事記の形成と文体 257
- はじめに
- 一、接続語および音仮名表記
- 二、沙本毘売伝説
- 三、多遅摩毛理伝説
- 四、音仮名表記と以音注
- おわりに
- 7 古事記の筆録と和風表記 272
- はじめに
- 一、古事記の漢文風表記
- 二、天武朝金石文の和風表記
- 三、古事記の和風表記 #
山丿上碑(p.279)→ノ。- 四、古事記本文の筆録時期
- おわりに
- 8 仁徳・允恭・安康(古事記下巻) 288
- はじめに
- 一、仁徳伝説
- 二、石之日売伝説
- 三、允恭即位と軽皇子伝説
- おわりに
- 9 〔書評〕西條勉『古事記の文字法』 304
- 10 記紀の表記と上代文字資料 309
- 一、日本書紀の歌および詔書
- 二、古事記の表記と成立
- 初出一覧 319
- あとがき 333
- 事項索引 332
- 執筆者名索引 336
イメージ・リーディング叢書;平凡社;1,800円(借覧);A5判;縦2段組;並製;4+217頁;;ISBN4-582-28454-X;
現代自由学芸叢書;創文社;4,200円(借覧);A5判;縦組;上製;viii+272+32頁;;ISBN4-423-73072-3;
講談社NOVELS;講談社;1,050円(借覧);新書判;縦2段組;並製;398頁;;ISBN4-06-182210-1;
一九九七年九月二二日 第一刷発行のままだつた。10年前かあ。
解読文は省略。尊経閣本の本文は、「文中には無理な書き方の所が少なからずあ」(山田孝雄)り、文章、言語資料というよりは、「東博本(観智院本)のような漢字片仮名交り文で書かれた一本から漢字を集めた」(馬淵和夫)だけのものに過ぎず、この本文から「わかることは、極端にいへば漢字のならび方、漢字の用字範囲、漢字の総量、であって、それが、どんな文章の表記であるかは、読者の裁量によって、如何やうにもなるといふ体のもの」(山田俊雄)と見られている。従ってその本文価値も「漢文にもあらず、和文にもあらず、東寺本(観智院本)の如きものが無くては容易に読み下すべくも無い」(山田孝雄)、「訓点も何もないので、如何やうに訓ずるかは、或意味で自由である」(山田俊雄)、「漢字列としては決定してゐても、言語としては不確定であり、動揺する可能の多いものである」(同)、「ただ漢字を並べただけで、おそらく一定の読みは期待できないものであろう」(馬淵和夫)、という程度に評されている。しかし一方で、「中に多少の送り仮名や、返読点・句読点を伴う場合もあり、幾分かは動かぬ読みを決定し得るところも存する」(小泉弘)とした上で、高橋貞一(一九七一)が、観智院本を参照しつつ試みに「訓読文を示された業績は、わが国最初の労作として、後学に益するところ誠に多大なもの」と称揚し、その訓読文は、「観智院旧蔵本の文体に近いものになっている」が尊経閣本は「関戸家本(東大寺切)に近い関係が認められるので、もっと和文風な修正の加わった訓読文とすべき」(小泉弘)であると、尊経閣本のあるべき文としての読み、確定した言語資料としての形態の存在を当然のこととする見解もある。
しかしこれらの考え方には古典遺産の研究者が最初に取り組むべき諸本研究(Text‐Chronology)のスタンスが欠落している。古文書や古記録ならばその読みの決定が、そのままその時代の言語資料として定位されるが、『三宝絵』の言語資料としての重要性は、あくまで一〇世紀末葉の和文体としてのそれである。本邦で一九世紀まで行われていた書き言葉に 1 訓読文体・和漢混淆文、 2 王朝和文体、 3 文書・候文体があり、これらが現在では一〇世紀から一二世紀にかけて時代と位相を異にしつつ定位された書き言葉であったろうことは概ね推量できるようになってきている。『三宝絵』は王朝和文体の書き言葉が確立する直前頃の言語を基礎にした書き言葉であり、一二世紀前半・一三世紀前半・一三世紀後半の三様の書本が現在に残されているのである。諸本編年の手法により一一世紀に溯る、より原本に近い本文形態を復元することも不可能ではない。一旦仮名部分を失った上で「訓点」が加えられた尊経閣本の本文の読みを、「訓点による読みは動かしがたい」として決定してゆけば、そこに作り挙げられたものは一三世紀後半の古典享受層によって古典学習・漢文訓読の場で用いられていた、九世紀頃の言語を模範とする「正しい書き言葉」としての擬古文に過ぎなくなるであろう。
大方の予想に反して、諸本研究のスタンスからは、尊経閣本の「読み」は大概を決定出来るのである。もちろん残存する諸本の多いほど遡源は容易であるから、三本揃っている方が良い。ここでは中巻第十二話(大和国山村郷女)の読みを提示する。
後日、本論考が増成冨久子追悼の意をこめたものであつたことを知つた。このような「解読文」は諸本研究においては、研究して行く過程での作業仮説としてのイメージに過ぎないものであり、研究が進展すれば廃棄されるものである。初学の人に対しては諸本研究の方法論を理解してもらう上で、このイメージを具体化して示すことは教育的効果があるが、これを活字化して公刊し研究者が自己の業績にしてしまうことは、諸本研究には無知無縁の多くの人(含国語学者・国文学者)に大いなる誤解を植え付けるものであるから、厳に謹しむべきである。実際の研究作業では、このイメージを帯して、諸本の本文・字面を直接比較すれば良いので、一々それぞれの解読文を作る必要はない。現在、この作業は大抵 Excel 上の手作業で行われているが、将来かなりの部分がコンピューター処理されるようになるかもしれない。しかし、そのようになったとしても『三宝絵』の諸本研究は三宝絵研究者が個々になすべきことであって、外注・下請けを期待する殿様研究に堕さないよう注意することが肝要である。
右に示した解読文は、尊経関本が依拠したであろう漢字仮名交り文の本の読み下し文をイメージしている。異文を構成しない部分は、取り敢えず、観智院本・東大寺切いずれかの読みを充ててあるが、これは集計処理の段階で消去されるので「本文の確定」をする必要は無い。尊経閣本の独自異文は、仮の読みを与えてある。これは最後まで残されるものであるから、「確定」には慎重を期すべきである(外注・下請けにしたら最早研究の継続は危うい)。 Excel 上で作業をしていれば、三本の語句・字句を対照したデータは容易に作れるし、これが独自異文の読みを確定するのに役立つことは言うまでもない。仮の読みを与えてある、と記したが、実際は Excel 上で集積した三本対照のデータを参考にして、仮の読みを与えたものである。前世紀の末葉頃から、校本・索引の類いは、公刊自体が無為の所業となっており、むしろ研究者白身の手で自分用に作り確保することの方が容易である。この種のものが必要な研究者は、他の人に作らせたり、誰かが作って公刊するのを待ったりすること無く、自分自身で取り組むよう心掛けて欲しいものである。
源氏物語千年紀なのか。
今井源衛著作集 第12巻;笠間書院;(借覧);A5判;縦組;上製;ix+439頁;;ISBN978-4-305-60091-2;
今さらながら、合掌。以下、いろいろ抜書き(なぜか捕捉してくださつてゐる a:id:kasamashoin2 の中のかたに怒られるかな)。
私自身の書いた『紫式部』(人物叢書)は、従来の説とはかなり異なった内容を持っているので、すぐわかるのだが、評論家某氏が数年前某有力誌に掲載した紫式部の略伝は、ほとんど拙著をそのままなぞったものであった、にもかかわらず、その旨一字の断り書きもなかった(論文とは、p.7)。誰だろ。
とにかく、ある程度は文字が読め、だいたいの書写年代がわかり、適当にメモが取れる程度にはありたい(文献学と私、p.40)。うーん、できないな。
話は少し変わりますが、さきほどお話ししました文庫調査の時、今さらのように「群書類従」のありがたさを痛感したことでした。いつもその中の索引一冊を持ち歩いて、まず調査する本の書名がその中にあるかないかを調べてみて、あれば、さっそくその文庫にある「群書類従」本と本文を合わせる。ほぼ同じなら問題外とし、違っていれば、巻頭巻末あたりを書き抜いて帰宅後、さらに別方法で調べる。たいたいの文庫には「群書類従」はありますから、それであらましは見当がつきます。詳しいことはもちろんだめですが、荒ごなしはできるのです。「群書類従」の編集や刊行は中国にならったものには違いありませんが、それにしても塙保己一とは凄い人だとあらためて感心したものです(文献・資料と文学研究、p.52)。
それと同様に、たまたま目の前に現われた一冊の古書あるいは断簡について、その崩し字が読めない、おおよその書写年代もわからない、あるいはどうやって扱ってよいかも知らない、というようなばあい、その人が活字本でいくらりっぱに見える論文を書いたとしても、はたして古典学者と呼べるのか。「わかる」「わからない」ももちろん程度はいろいろですが、たとえば版本の字ならばまずまず読める、また奥書も行書ぐらいならばなんとかあるとか、室町の字と江戸末期の字の区別ぐらいはある程度つくとか、それぐらい、あるいはもう少し上ぐらいのことです。今いった程度のことは、いかめしく「学」と名付けるほどのことでもなく、古典文学の研究に携わる者にとっての最低・不可欠の常識に類することだと思います。近代文学でも似たような事情は大なり小なりありそうな気もしますが、それについていうのはさし控えましょう(同上、p.56)。前前項と同旨。
ということは卒業論文に現代文を選ぶ人が多いってことです。私どもの九大でも卒業生が毎年一五、六人出る中で、現代文をやる人が三、四人から五人くらいいる(同上、p.81)。昭和44年3月掲載のもの。
恩恵を受ける人間が、先方の施しのしかたにケチをつけるのは、身勝手が過ぎるというもので、そういう目に会うのがいやな人は、資料探訪とか収集などということは、考えないほうがよい。りっぱな研究者であって、卑屈になりたくないから、個人の蔵書は探訪しない、という人も多いのである(文庫訪問の心得、pp.106-107)。
格好はヤボでも、日曜大工に使う安物の木製折畳み式一メートル差しが便利である(同上、p.110)。
初めての訪問に際しては、やはり、菓子折の一つくらいは名刺代わりにさし出すようにしたい。(……)
しかし、このばあい、二〇〇〇円以上もするような大きな菓子箱とか、またそれ以上値段のはるようなことごとしいものをさし出すのは禁物である。かえって、いやしい印象を与えかねない(同上、pp.111-112)。
巻末まで披き終わったら、今度は逆に巻き戻すわけだが、これが初心者にはかなり難しい。自信がなければ無理をせずに、文庫の係りの人にそういって、巻き戻してもらうほうがよい。貴重書の多い文庫では、巻子の巻き返しは閲覧者にさせずに、必ず係員が行うことになっている所がある。(……)
また、巻き戻しに当たって巻物の天(上部)・地(下部)の両コグチをきれいにそろえるためには、右にのべた作業の途中で、何度となくこまめに右手の人指ゆびと中ゆびとで天の巻軸の両側のコグチを圧さえ、同時に左手の親ゆびの腹で地のコグチを下から圧さえるようにして整えるとよい。この際、時々巻軸の頭を上あるいは下から圧さえるのはよいが、前述のとおり、つまんで回してはならぬ(同上、pp.115-116)。コグチつてをさへていいんだ! (私は先輩にをさへちやダメつて教はつて、でもすごいガタガタになるんで、いつもこそこそなほしてた)。
参詣の「詣」の旁の旨が崩れた形だという説もあるよしであるが、これは明らかに、ひらがなの「まゐる」が連続してなかば記号化したものと推察できるのである(文庫めぐりの思い出、p.128)。
かつて紛争以前には、ある大学のさる教授は、日々に助手にその昼食用のパンを買いに走らせていたが、その代金を俸給日かにまとめて請求されるや、「そんなものは、助手が処理すべきもので、いちいち教授にいうべきではない」といったとか、また他のさる教授は冬の間は毎朝、自分の出勤前に部屋のストーブには火を入れておくように命じた、とか。また助手は助手で、先生の靴のひものほどけたのまで結ばんばかりであったという。今に伝わる助手残酷物語のさまざまは、どこまで事実かはしらないが、まったくの作りばなしとも思えない(研究室のあれこれのこと、p.177)。
週間文春(私の履歴書、p.257)。この文章の最後の論文名が、平安宮廷の裸踊り、といふのもおもしろいな。
春秋くらべの条の「ころ」が「ろう」の誤写と推定されて「ろん(論)」に(猪八戒の弁、p.266)。
『古事記』所伝出雲神話その他が実は民俗神話ではなく、仏典神話に影響された創作説話ではないかと、大胆な推測(目加田さくを『物語作家圏の研究――その位相及び教養からみたる物語の形成』、p.310)。
大言海に、「於(お)」を「た」と間違えた「たとり腹」という珍妙な語が出ているという話もその時に伺った(池田亀鑑先生の霊前に愧づ、p.398)。
今も感謝の念とともに思い出されるのは、いつだったか、論文か書物か何かに手紙を同封してお送りすると、そのご返事に「一言忠告するが」とあって、「物を送る際に手紙を同封するのは法律違反として過料を取られるから、今後注意するように」との趣旨の文字があった。私は無知の恥ずかしさはともかくも、私のような後輩に対する真実な思い遣りに、心を打たれた。誠実とはああいう好意をさしていう言葉かと、今でも折にふれて思い出すのである(松尾聰先生の思い出、p.403)。
猛暑の中、特に風のない土蔵の中だから、午後の日盛りの暑さの中をランプをつけての写真撮影には死ぬ思いであった。同行の長谷川強氏と私は背広の上着とズボンを脱ぎ、ステテコ姿になって仕事をしたが、先生は平然として、背広にネクタイ姿を崩されないのである。さすがに気がひけて「先生、やっぱり洋服着てないとまずいですかねえ」とお伺いを立てると、「まあ、そうやろなア」とニコニコしながらいわれる。これには弱った(中村幸彦先生の思い出、p.408)。
『紫林残照 続国文学やぶにらみ』の跋文(昭56・4)(p.435)とあるのは、書名か年紀かどつちかが間違ひ。
中公文庫[M391];中央公論社;580円(100円);文庫判;縦組;並製;427頁;;ISBN4-12-201556-1;
日本歴史誌に追悼文がのつてゐてお亡くなりになつたのを知つたので。合掌。
モードのことにはくはしくないので、いまがさうした時期なのかはよくわからないのだけれど、コレクションつぽい舞台で――さういへば、いまながれてるマキアージュのCMのドレスコードは、唇。篇もそんな感じだ――、黒を基調とした3態。中央の男性的な衣裳がめづらしい。
木星叢書;バジリコ;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;278頁;;ISBN978-4-86238-073-9;
『KOTONOHA』単刊No.2;古代文字資料館;(非売品);B5判;横組;並製;104頁;;ISBN978-4-904038-4;
「練習」はすつとばしてしまつたのだけれど。こんな卒読ですましてしまふのでなくて、勉強会とかしてちやんと理会したいな。東宮切韻の題意を誤解してゐた。
;柏書房;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-7601-2406-3;
;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;398頁;;ISBN978-4-273-03441-2;
目次を写しておく。
- 第一部 資料と表現
- 第一章 洞門抄物研究序説 13
- 一 洞門抄物研究史概要 13
- 二 洞門抄物の分類について 16
- 第二章 国語資料としての門参の諸相 20
- 一 はじめに 20
- 二 門参の本文とその分類について 21
- 三 門参の相伝と言語 : 小田原市香林寺門参から 25
- 四 門参の言語的性格 : 地域性の問題から 31
- 五 おわりに 42
- 第三章 洞門抄物における「再吟」の性格 48
- 一 はじめに 48
- 二 「再吟」類抄物の本文構成 50
- 三 用語としての「再吟」 55
- 四 洞門抄物と「説破」 61
- 五 「再吟」の成立と「法門」行事 66
- 六 洞門清規類から見た「法門」 72
- 七 「再吟」とその周辺の洞門抄物 78
- 八 文末表現から見た「再吟」と「代語抄」 82
- 九 おわりに 88
- 第四章 「天南和尚再吟」について 95
- 一 はじめに 95
- 二 西明寺本「天南和尚再吟」 95
- 三 本文構成について 99
- 四 語法・表記について 103
- 五 擬声語・擬態語 112
- 六 おわりに 119
- 第五章 洞門抄物における「代語」と「代語抄」 : 大中寺第一三世天南松薫和尚の場合 123
- 一 はじめに 123
- 二 「天南代語」について 124
- 三 「天南代語抄」における「代語」の引用形態 127
- 四 写本「代語」と版本「代語」 133
- 五 写本「代語」の書き入れと抄文 136
- 六 「天南代語」の字注と「倭玉篇」類 146
- 七 おわりに 150
- 第六章 勝国良尊和尚「無門関代語抄」とその言語 154
- 一 はじめに 154
- 二 「無門関代語抄」について 155
- 三 本文について 160
- 四 指定辞ダとヂャ 164
- 五 動詞の音便形 166
- 六 その他の言語