だが人間的ないたわりが書物を救った試しはない/書物は非人間的な力学――その理不尽な暴力――に耐えられるだけの強度を主張すべきだ
白いノースリーブのセーター。バックの金色のチェーンを右手に、新しい一年を予感させるかのやうに、扉に左手をおいて。今年の今週は今日だけで、エビちゃんスマイルも見納め。1年分のなかからもし1枚だけえらぶなら、8月20日~26日の週の線香花火のかなあ。
ついでに、今年の主演女優賞は夏帆@天然コケッコー、助演女優賞は美波@有閑倶楽部、読書大賞は君に届け、といふことで私の3賞おしまひ。
楽曲部門。今年は、電池を食べてる人こと中田ヤスタカの年だつたけどそのなかでもベストシングルは、嘉陽愛子、cosmic cosmetics(といつても、発売は去年だけれど)。ベストアルバムは、野本かりあ、DANCE MUSIC。
タートル好きなのか、私は首のまはりになにかある感じがだめだなあ)、一冊の本(時代区分ではなくて、時期区分といふ語を選択する研究者がゐることを田中貴子、近代知識人の見た〈中世〉 一 中世とはいつのこと? で知る)、星星峡(会田誠が連載してたんだ、なんか前回は浅田彰にからんだつぽいのだけれど、どんなのだつたんだろ)、本の旅人(榎本俊二が新連載、かうしてみると、新ジャンル、ツレンデの人とあんまり絵は似てなかつたな)、大乗(各1月号)、子どもの本だより(11月/12月号)、本とも(2月号)もらふ。
真つ白なコートに、右に抱へたおほきな赤い花束が映える。
蛯原さんも司会をつとめるレコード大賞で(代理で表彰を受けるつんく♂への、誰へ伝へたいですか、といふ問ひといひ、コブクロの最後の歌への導入といひ、あまり感心しない司会ぶりではあつたけど)、℃-uteが最優秀新人賞を受賞してゐた(リーダー、矢島舞美さんだつたんだなあ)。
ちくま学芸文庫[ア-2-2];筑摩書房;777円(100円);文庫判;縦組;並製;縦組;283頁;;ISBN4-480-08098-8;
新潮新書244;新潮社;680円(583円);新書判;縦組;並製;185頁;;ISBN978-4-10-610244-8;
みながら、疑問とかに思つたことを適当に。
アルタイ語系に属するのではないかとされている(p.13)といふのは古いんぢやないか、といふか、言語類型と言語系統とは別のはなしだらう。あと、
膠着語の文法体系を持った言語は、借用語率が非常に高い(p.14)といふのは出典がしりたいな(自分でしらべればよいのだけれど)。
このとき、帰化人たちによって、漢文を音読する際の読み方としてもたらされていたのが、中国の現在の上海周辺である「呉」という地方(江南ともいう)の発音であった(p.26)と呉音を説明してゐるのだけれど、まづ「帰化人」といふ語にひつかかりを覚えるし、呉音もこんな断定的に江南地方の音だといへるかは疑問。全体に本書は、なんでこんなに朝鮮半島を無視してるのかがわからない。
中国語は単音節の言語で、言語学的に分析すると、頭子音+介音+核母音+韻尾というかたちに分解される(p.39)。なんで声調をはづしたのかな。
つぁやげども(p.49)は濁音はこれでいいのかな。小竹と書いてササと読む類を、万葉仮名に含めるのもだうかなあ。
国文学者小島憲之博士によって指摘されているように(p.61)といふけど、国風暗黒は吉沢義則の語ではないのかなあ。
「キ・ヒ・ミ・ケ・ヘ・メ・コ・ソ・ト・ノ・ヨ・ロ・モ」、また「ア行のエ」と「ヤ行のエ」の十四の仮名について、それぞれに二種類(甲類・乙類)の異なった音が存在した(pp.93-94)といふのは、15あるぢやん、と思はれないかな(といふか、ここは橋本の研究紹介だからいいけど、ア、ヤ行は上代特殊仮名遣からははづしたはうがいいよね)。
編纂したのが帰化人だったからではないかと筆者は考えるのである(p.95)。
奈良時代に書かれた点本は見つかっていない(p.97)。角筆加点はあるともいふけど。といふか、個人的には筆者のあげる朱点よりも、白点のはうが古訓点のイメージ。
正倉院聖語蔵の『華厳経』巻第十九と斯道文庫の『華厳経』巻第十四(08005011)とがあるといふことで、すると、この年頭に唯一不明の巻14を発見といふニュースがあつたけど、京博にもあるのなら唯一ではないし、慶応のもまうとつくに築島先生が調査なさつてたんだなあ(してみると、展示のパブ記事だつたのかなあ)、と思つたのだけれど、どの資料も目にしたわけでないし、論文をよみちがへてるかもしれないし、たしかなことはわからない(西福寺といふお寺にも景雲経の華厳経があるみたいだけれど、これはまた別なのかな。よくわからん)。
『下官集』は定家が独自に作ったということが定説がなってきていたが、ごく最近、源親行の文書が付載されている本が発見され、それによると「建保五年仲秋十月」に『拾遺愚草』の「進献」すべき由、言いつけられたことが明らかになり、行阿の『仮名文字遣』の序の信憑性が浮かび上がってきたといふ記述が、日本語学研究事典の下官集の項にあるのに最近気づいたので、あまり脈絡なくここに引用しておく(遠藤和夫執筆。
〈もどきのもじのこと〉とでも読むべきものかと推せられ、とも書いてゐるのは、辞書で定説とちがふ自説を主張するな莫迦、と谷沢永一が月刊言語誌だつたかのアンケートで、日本古典文学大辞典の伊藤博、万葉集への批判をしてゐたのを思ひ出さなくもない)。
実は、平安時代後期にはすでに「お」と「を」は、助詞の「を」を除いて、京都では同音になってしまっている(p.136)といふのの、
助詞の「を」を除いて、といふただしがきの意味がわかんない(p.166にも)。オがヲに合流したんだから、除くもなにもないぢやないんぢやないのかなあ。
恩師亀井孝(p.185)といふやうなかたが、こんなethnocentricなものをかくんだなあ。
一往、目次を写しておく。
- 序章 〈ひらがな〉と〈カタカナ〉 9
- 優秀な語学的センス
- 先斗町も八重洲も
- 膠着語は文明と文明をつなぐ架け橋
- 今は「あいうえお」だが
- 子音と母音が整然と
- システムと情緒
- 第一章 国家とは言葉である 21
- 漢字伝来の年代は誤りだが
- 『論語』と『千字文』
- 呉音は最も古い漢字の読み方
- 聖徳太子の時代になると
- 『十七条憲法』から『大宝律令』へ
- 大伴家持は和歌も漢文も
- 顔氏一族の業績
- 第二章 淵源としてのサンスクリット語 38
- 表音記号と表意記号
- 鳩摩羅什はバイリンガル
- 第三章 万葉仮名の独創性 44
- 漢字の音を漢字で示すには
- 漢文風に読んでしまうと
- 「ささ」は「つぁつぁ」
- 「借訓」と「借音」
- 『万葉集』だけではなく
- 第四章 『万葉集』が読めなくなってしまった 56
- 漢詩は政治的教養
- 国風暗黒の時代の到来
- 遊びを越えた真剣勝負
- 恋の歌は女性のためだけではない
- 言葉の意味すら
- 第五章 空海が唐で学んできたこと 71
- 長安の文化を求めて
- 中国の役人も驚く語学レベル
- 模倣から「実」へ
- 反骨・最澄の正論
- 陀羅尼と言霊信仰
- 中国語から日本語による理解へ
- 大きな革命
- 菅原道真と遣唐使の廃止
- 第六章 〈いろは〉の誕生 93
- 三つの母音が消えてしまった
- 朱点(ヲコト点)の登場
- 西大寺と日本語の深い関係
- 色は匂へど
- 空海の作ではない
- 第七章 仮名はいかにして生まれたのか 104
- 実名は伏せて
- 漢字を簡略化する
- 漢字の一部を利用する
- 仮名の「仮」とは
- 姿だけは漢語
- 外来語を消化する過程で
- 第八章 明覚、加賀で五十音図を発明す 116
- 現存最古の五十音図は
- 日々研究に没頭
- なぜ薬王院温泉寺に
- 五つの母音を決める
- 法華経を読経するために
- 第九章 藤原定家と仮名遣い 132
- 歌学者たちの考察
- 御子左家の一人として正統を問う
- 「れいぜん」が「れいぜい」に
- 揺れる解釈をも含めて
- あの定家でも
- 言語は変化する
- 体言から用言へ
- 「行」という考え方
- 第十章 さすが、宣長! 152
- 五十音図の横の列
- 「ヰ、ヲ、ヱ」はどこに
- 国語学史上の一大発見
- 現代の方法と変わらずに
- 復古神道
- 終章 素晴らしい日本語の世界 165
- 消えた「いろは引き」
- 大槻文彦の自負
- 新しい精神
- 情緒よりシステムの構築
- 「あ」から始まり「ん」で終わる
- 両輪で言語的バランスをとる
- あとがき 182
;平凡社;1,748円(借覧);四六判;縦組;上製;8+370頁;;ISBN4-582-47502-7;
;未來社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;258頁;;ISBN978-4-624-11195-3;
講談社学術文庫921;講談社;500円(借覧);文庫判;縦組;並製;181頁;;ISBN4-06-158921-0;「人間露伴」を再編集、改題
千夜千冊でふれられてゐておもしろさうだつたので。
;法蔵館;(借覧);A5判;縦組;上製;8+1+2+3+481+2頁;;;
坂東本への角筆加点発見の報道があつたので((株)美舘イメージングのLED照明装置(MSPT-12G (緑色LED集光照明) Peak 520nm)
かあ。本書では当然、凡例に本書の中心資料たる坂東本教行信証は、昭和三十一年大谷派本願寺発行〈親鸞聖人真蹟国宝顕浄土真実教行証文類影印本〉により、その朱注部分の判定は昭和四十九年法蔵館発行発行〈親鸞聖人真蹟集成〉による
とあるやうに、それにはふれてゐないけれども。坂東本から直にうつしたとされる写本に移点されてはゐないのかな)。親鸞の自筆だと極めがつくのにも(それどころか、親鸞が実在したのかだうかにも)、いろいろの研究があつたのだなあ。親鸞が、前半期(60代)と後半期(80代)とで、いくつかの漢字について字体をかへてゐた、といふのが本書の論の中心的なところで、具体的には、第四章 坂東本の成立過程(1)、第一節 親鸞筆跡研究、五 検出されたる親鸞の前後期筆跡変化と時代的背景で、
の24字が整理して挙げてある。たとへば、修字を彳に書いてゐたのを亻に書くやうになつたり、出字を山を重ねるやうに書いてゐたのを縦画を貫くやうに書くやうになつたりしてゐるみたい。全然しらなかつたことなので、おもしろい。だうしてかういふ変化がおきたのかなあ(思渓版の影響が考へられさうなことも書いてある)。
一往、目次を写しておく。
- 序 / 宮崎円遵
- 序 / 藤島達朗
- 第一章 教行信証の文献学的研究序説 1
- 第一節 文献学の概念規定 1
- 一 文献批判の分野に関する従来の考え
- 二 本書における「文献学」の概念規定
- 第二節 教行信証の存在証明 5
- 一 親鸞抹殺論
- 二 親鸞非実在説とその反論
- 三 教行信証非親選説とその反論
- 四 辻・古田両論証の方法論的意義
- 第三節 教行信証成立過程究明の方法 40
- 一 教行信証成立過程究明の意義
- 二 内容的究明の可能性
- 三 文献学的究明の可能性
- 四 筆者の方法について
- 第四節 坂東本教行信証について 61
- 一 坂東本教行信証「真筆」根拠再論
- 二 坂東本教行信証の文献学的研究意義
- 三 坂東本教行信証の伝来と研究の歴史
- 四 坂東本伝来過程における錯乱について
- 第二章 坂東本の成立時期 81
- 第一節 正応四年出版に関する考証 81
- 一 奥書よりの推定
- 二 結構よりの推定
- 三 行格よりの推定
- 四 本文よりの推定
- 五 奥書をめぐる付論
- 第二節 西本願寺本に関する考察 101
- 一 西本成立に関する従来の説
- 二 西本筆者について
- 三 西本書写書本について
- 四 西本における事実
- 五 西本の補訂に関係ある写本について
- 六 西本の成立時期について
- 七 その他の問題点について
- 八 西本への憧憬
- 第三節 浄得寺本について 140
- 第三章 坂東本の改訂時期 147
- 第一節 教行信証「完成」に関する考証 147
- 一 本論の発端
- 二 六冊本の坂東本に対する異文存在個所
- 三 六冊本の坂東本に対する関係を示すもう一つの証拠
- 四 親鸞は信巻をなぜ書き改めたのか
- 五 六冊本は教行信証の完成本である
- 第二節 六冊本本文状態の上限と下限 165
- 一 六冊本本文状態存続の下限
- 二 六冊本本文状態成立の上限
- 第三節 専修寺本に関する考察 179
- 一 専修寺本研究史の回顧
- 二 非親鸞真跡の確認
- 三 専信筆への疑問
- 四 専修寺本の祖本は坂東本
- 五 書写された坂東本の状態とその時期
- 六 専修寺本自身の成立時期
- 七 専修寺本本文状況に関する二、三の問題
- 第四節 西連寺本に関する考察 206
- 一 西連寺本の書誌的状況
- 二 西連寺本の写本系統
- 三 西連寺本の原祖本成立時期
- 四 西連寺本に見る真宗史
- 第五節 坂東本書改部分の現本文成立時期 220
- 一 総序・教巻
- 二 行巻
- 三 信巻
- 四 真巻
- 五 化巻末
- 第四章 坂東本の成立過程(1) 251
- 第一節 親鸞筆跡研究 251
- 一 筆跡研究の文献学的意義
- 二 最近の研究に関する所見
- 三 客観的方法としての異体字の問題
- 四 親鸞の筆跡と版本・写本の関係
- 五 検出されたる親鸞の前後期筆跡変化と時代的背景
- 第二節 坂東本染筆時期再考 285
- 一 染筆時期認定の経緯
- 二 筆跡による論証
- 三 現存形態による論証
- 四 結語
- 第三節 坂東本各部執筆時期 298
- 一 総序・教巻
- 二 行巻
- 三 信巻
- 四 証巻
- 五 真巻
- 六 化巻本
- 七 化巻末
- 第五章 坂東本の成立過程(2) 329
- 第一節 坂東本における朱による補訂の時期 329
- 一 後期筆跡部分
- 二 その他の部分
- 第二節 延書本原型再建のための研究 : 池田文献学の実験的応用 333
- 一 延書本研究の意義と方法
- 二 延書本原型再建のための作業の手順と資料本の検討
- 三 異文の摘出と批判的処置の見通し
- 四 信巻末・本・真巻における批判的処置の報告
- 五 延書本原型の複数性の事実
- 六 原型再建における写本の有効性
- 七 各系延書本の底本たる漢文本文推定への見通しと、三つの試み
- 付録 写本目録・参考文献
- 後記
- 付表
;青土社;1,900円(借覧);四六判;縦組;並製;223+vii頁;;ISBN978-4-7917-6345-0;
汲古(第52号)とどく。
;松雲堂書店;8,500円(借覧);B5判;縦1、2段組;上製;263頁;;;
目次を写しておく。
- 増補のことば 5
- 一 御字定着考 (一九六九、発表) 9
- 二 省文考 (一九六〇、発表) 25 #余(餘)、各(額)、寸(村)、建(健)他
- 三 帝王本紀多有古字考 (一九七一、発表) 37
- 四 和訓古例 (一九五五、発表) 49 #
この稿は太宝二年(七〇二)の戸籍帳(正倉院文書、大日本古文書所収)の人名表記に用いられた漢字の和訓を採集して分類したものである。続柄を示す場合の用法に、「某子某・某児某」とあるが、「子」は下の「某」が男である場合、「児」は同様に女である場合とはっきり区別があって一件の違例もない。- 五 本邦上代漢文体記録と和訓 (一九六一、発表) 63 #
やまとことばの記定の實例は、わが上代の金石文における漢文表記の中に見られる固有名詞を古例とするが、そこには萬葉假名による表音記法(甲)と、漢字による表意記法(乙)との二法があり、初期に見られる甲表記の優勢が、時代の下降とともに乙表記へと推移して行く- 六 字音に就いての一考察 (一九五二、発表) 81
- (考察別表)
- 七 止攝字和音考 (一九五八、発表) 91
- 八 假名と韻鏡 (一九六四、発表) 107
- 九 蒋魴切韻とその逸文集録 (一九七一、発表) 117
- 十 倭名抄所引爾雅古注考 (一九七二、発表) 137
- 十一 倭名抄所引説文考 (一九六七、発表) 171 #
倭名抄所引説文が、他書からの孫引ではなく、宋本以前の古本説文からの直引であること
- (影印)舊鈔本 説文口部 一小殘片 故平子尚 汲古留眞 173
- 十二 倭名抄所引説文考(二) (一九六九、発表) 191 #
所引説文を彙集し、これに加うるに、諸書の當該引文を捜集して比校した
- (影印)日人某氏藏説文口部殘簡 193
- 十三 倭名抄と漢語抄 (一九六四、発表) 209 #楊氏漢語抄と漢語抄の別
- 十四 小學篇と漢語抄 (一九六三、発表) 219 #漢語抄
の篇立中に、「小學篇」と呼び得るものの存在を想定- 十五 小學篇字考 (一九七四、発表) 233 #
その四百餘字をすべて國字とすることは、國字を用いて「櫬齋」と號した木村正辭以来の謬説
- (影印)小學篇字 (虫部)(全) (魚部)(全) (走部)(十字) 238
講座源氏物語研究 第二巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;245頁;;ISBN4-273-03452-2;[執筆者]ひなた・かずまさ(日向一雅)/にしやま・けーこ(西山恵子)/のむら・ともこ(野村倫子)/ふくとー・さなえ(服藤早苗)/なかむら・しゅーや(中村修也)/こやま・としひこ(小山利彦)/ささがわ・ひろじ(笹川博司)/くどー・しげのり(工藤重矩)/ふじもと・かつよし(藤本勝義)/かのー・しげふみ(加納重文)
その時代、といふのは源氏物語の書かれた平安中期といふことみたいなのだけれど、論によつては、作中の時代が無造作にまぜられてゐるやうにも見えるのは、それでよいのかな。服藤論文は一夫多妻制説、工藤論文は一夫一妻制説。
講談社現代新書1914;講談社;720円(617円);新書判;縦組;並製;226頁;;ISBN978-4-06-287914-9;
;晶文社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;220頁;;ISBN978-4-7949-6710-7;
;平凡社;2,400円(借覧);四六判;縦組;上製;221頁;;ISBN4-582-42715-4;
;双風舎;1,800円(借覧);四六判;縦組;並製;271頁;;ISBN978-4-902465-11-2;
バックをかかへるやうにして、ちよつと前屈みな姿勢。すこし首をかたむけて、優しい微笑み。白いカーディガン。これは、ホテルの一室?
;笠間書院;2,500円(借覧);A5判;横組;並製;263頁;;ISBN978-4-305-70354-5;
目次を写しておく。
- はしがき 5
- 序論 10
- 1. 本書の内容と、「を」「に」研究の背景 10
- 1.1. 本書で問題にする事柄
- 1.2. 多義性の包括的・統一的把握
- 1.3. 「を」「に」の精確な理解と、諸構文の分析
- 1.4. 「虚辞」について
- 2. 本書の目的と、研究の方法 21
- 2.1. 本書の目的
- 2.2. 研究の方法
- 2.2.1. 「スキーマ」について
- 2.2.1.2. 「スキーマ」の概念と、その性質
- 2.2.1.2. スキーマの概念を用いた意味分析の例 : サ変動詞「する」を対象として
- 2.2.1.3. スキーマを明らかにすることの意義
- 2.2.2. 「ベース」「プロファイル」について
- 2.2.2.1. 「ベース」「プロファイル」の概念
- 2.2.2.2. ベースとプロファイルの概念を用いた意味分析の例 : 動詞「とる」を対象として
- 3. 本書の構成 35
- 3.1. 第I部の構成
- 3.2. 第II部の構成
- 3.3. 第III部の構成
- 第I部 助詞「を」をめぐって 39
- 第1章 「を」のスキーマ的意味 40
- 1. はじめに 40
- 2. 先行研究と、その問題点 41
- 2.1. 服部(1955)の説について
- 2.2. 山田(1981)の説について
- 2.3. 国広(1987)の説について
- 3. 「を」のスキーマ的意味 43
- 3.1. 「移動の起点」用法
- 3.2. 「移動の経路」用法
- 3.3. 「動作・行為の対象」用法
- 3.4. 「状況」用法
- 3.5. 本節のまとめ
- 4. 「移動の着点」用法の不在に関して:「過程―帰結」の認知様式
- 5. おわりに 55
- 第2章 「を」の起点用法の使用条件をめぐって 57
- 1. はじめに 57
- 2. 先行研究と、その問題点 57
- 2.1. 三宅説の概観
- 2.2. 三宅説の問題点
- 2.3. 菅井説についての検討
- 3. 代案:移動経路の含意 62
- 4. 「を」の起点用法の使用条件と、「を」のスキーマ的意味 64
- 5. おわりに 66
- 第3章 「穴を掘る」型表現の本質 67
- 1. はじめに 67
- 2. 「穴を掘る」型表現の範囲 67
- 3. 先行研究と、その問題点 68
- 3.1. 服部説についての検討
- 3.2. 田中説についての検討
- 4. 代案:「穴を掘る」型表現の性質と、同表現の助詞「を」 71
- 5. おわりに 74
- 第4章 二重ヲ格構文の一側面 : 所謂「目的語所有者上昇構文」について 76
- 1. はじめに 76
- 2. 先行研究と、その問題点 77
- 3. 代案:「対象詳細化表現」としての把握 79
- 4. おわりに
- 第II部 助詞「に」めぐって 85
- 第1章 「に」のスキーマ的意味 86
- 1. はじめに 86
- 2. 先行研究と、その問題点 88
- 2.1. 国広説について
- 2.2. 堀川説について
- 2.3. 菅井説について
- 2.4. 岡説について
- 3. 「に」のスキーマ的意味 103
- 4. 「に」受身文と「から」受身文・「によって」受身文 105
- 5. おわりに 110
- 第2章 受益構文の使用条件と助詞「に」 111
- 1. はじめに 111
- 2. 先行研究と、その問題点 111
- 3. 受益構文の使用条件と、助詞「に」のスキーマ的意味 114
- 3.1. 受益構文の使用条件
- 3.2. 受益構文の使用条件の背景:受益構文と助詞「に」のスキーマ的意味
- 4. おわりに 120
- 第3章 与益構文における「に」格名詞句の使用条件をめぐって 121
- 1. はじめに 121
- 2. 先行研究と、その問題点 122
- 2.1. 三宅説の概観
- 2.2. 三宅説の問題点
- 3. 与益構文における「に」格名詞句の使用条件と、その背景 128
- 3.1. 「に」格名詞句の使用条件
- 3.2. 助詞「に」のスキーマ的意味の確認
- 3.3. 助詞「に」と動詞句との呼応関係
- 4. おわりに
- 第4章 与益構文と受益構文の非対称性 : 与益者・受益者の表現をめぐって 136
- 1. はじめに 136
- 2. 先行研究の概観 137
- 3. 与益構文と受益構文の非対称性と、与益者・受益者の表現 138
- 4. おわりに 143
- 第III部 「を」と「に」 147
- 第1章 「を」「に」の省略現象 148
- 1. はじめに 148
- 2. 先行研究と、その問題点 149
- 2.1. 加藤説の概観
- 2.2. 加藤説の問題点
- 3. 「を」「に」と無助詞形式 152
- 3.1. 「を」「に」と無助詞形式との性質の違い
- 3.2. 無助詞形式のスキーマ的機能
- 3.3. 〈「を」「に」の有標性、無助詞形式の無標性〉の要因
- 4. 「を」の「省略」と「に」の「省略」との相違 158
- 5. 「を」「に」の「省略」と、「が」の「省略」 160
- 6. おわりに 165
- 第2章 「を」使役と「に」使役 : 助詞「を」「に」のスキーマ的意味からの考察 167
- 1. はじめに 167
- 2. 先行研究と、その問題点 168
- 2.1. 「を」使役と「に」使役の相違に注目する研究
- 2.1.1. Kuroda(1965)
- 2.1.2. 柴谷(1978)
- 2.1.3. Kuroda(1965)・柴谷(1978)の問題点
- 2.2. 「を」使役と「に」使役との意味的差異を積極的には認めない研究
- 2.2.1. 早津(1999)
- 2.2.2. 早津(1999)の問題点
- 3. 「を」使役・「に」使役と、助詞「を」「に」のスキーマ的意味 179
- 3.1. 助詞「を」「に」のスキーマ的意味の確認
- 3.2. 「を」使役と「に」使役の類似性・相違性
- 3.3. 「を」使役・「に」使役と「無助詞」使役
- 4. 「(さ)せる」に前接する動詞の自他をめぐって:「を」「に」のスキーマ的意味との関連で 192
- 5. おわりに 195
- 結語 199
- 1. 本書のまとめ 199
- 1.1. 「を」について
- 1.2. 「に」について
- 1.3. 「を」と「に」について
- 1.4. 本書全体で強調したこと
- 2. 本書の意義 207
- 3. 今後の課題:本書からの発展と、今後の研究への本書の貢献 208
- 注 212
- 引用文献 240
- 要語索引 248
- あとがき 253
講談社NOVELS;講談社;760円(借覧);新書判;縦2段組;並製;160頁;;ISBN4-06-182269-1;
;東京大学出版会;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;v+285頁;;ISBN978-4-13-030143-5;
講談社現代新書1871;講談社;720円(333円);新書判;縦組;並製;232頁;;ISBN4-06-149871-1;
;青土社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;214+xii頁;;ISBN4-7917-6283-5;
;柏書房;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;229頁;;ISBN978-4-7601-3036-8;
右に紹介したのは、『今昔物語集』という説話集によって伝えられた事件であり、したがって、これが王朝時代に現実に起きた出来事であるかどうかは、保証の限りではない。が、右の「日向守□□□□の書生を殺す語」という話に濃厚な現実味が感じられるのは、その主人公である悪徳受領の氏名が完全に伏せられているからである。日向守某が私利私欲のためにまったく非のない書生の生命を奪ったというのが、正真正銘の事実であったとすれば、やはり『今昔物語集』の編者としては、「日向守□□□□」の氏名を明かすわけにはいかなかったにちがいない。
また、右の説話においては、気の毒な書生の氏名も明らかにされていないが、これもまた、『今昔物語集』の編者が日向守某の立場に配慮した結果であろう。貴族社会の一員であったと考えられる『今昔物語集』の編者は、基本的に、「日向守□□□□」の悪行を後世に語り伝えたいと思っていても、それによって日向守某や彼の縁者たちの面子を潰すようなことはしたくなかったのではないだろうか。
別に、古典文学の「史料」を引用するときは、何本によったか明記するのがお約束
みたいなことは(何本によつたかによつて問題が生じないのであれば)、だうでもよいと思ふのだけど、これは今昔の欠文にかんする一般的な理解、つまりむしろ依拠資料にはなかつた人名等をなるべくあきらかにしようとしてゐたあらはれと見るのとはちがひすぎるなあ。
地図は語る;日本経済新聞出版社;2,800円(借覧);A5判;縦組;上製;20+7+299頁;;ISBN978-4-532-16585-7;
後崇光院の『看聞日記』によれば、一四三八年、伏見宮貞成親王が内裏に召されたさい、『事林広記』一部十二帖を献上している(p.171)。この書き方では、後崇光院と伏見宮貞成親王とが同一人物だとわかんないんぢやないかなあ。
中国では、漢代から唐、宋期に作られた古典でそのご散逸してしまった書物を、現存の漢籍に引用されている文章の断片を集めることによって、少しでも復元しようとするこころみが清朝以来、盛んになされているが、じつは、こんご大きな展開が期待できるとすれば、それはまずまちがいなく抄物によってである(p.271)。ふむ。
岩波新書(新赤版)1092;岩波書店;700円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+194+15頁;;ISBN978-4-00-431092-1;
講座 源氏物語研究 第六巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;342頁;;ISBN978-4-273-03456-6;[執筆者]ちば・しゅんじ(千葉俊二)/ゲイ・ローリー(Gaye Rowler)/にへー・みちあき(仁平道明)/もちだ・のぶこ(持田叙子)/ひだか・よしき(日高佳紀)/にしの・あつし(西野厚志)/ほそかわ・みつひろ(細川光洋)/いわさき・みほ(岩崎美穂)/すぎー・かずこ(杉井和子)/しまうち・けーじ(島内景二)/みやうち・じゅんこ(宮内淳子)/たむら・けーこ(田村景子)/おきた・よしほ(沖田吉穂)
;みすず書房;3,800円(借覧);四六判;縦組;上製;288+v頁;;ISBN978-4-622-07274-4;
盗作経過説明文
今秋刊行予定の『中国語学』第253号に「中国語の真偽疑問文と肯定応答表現の関係について」と題する論文(以下「投稿論文」)が投稿され査読に回されたが、査読者の一人から編集委員長にあて、投稿論文は『日本語教育』123号(2004.10)掲載の大浜るい子著「日本語の自然会話における真偽疑問文と応答詞「はい」の関係について」(以下「大浜論文」)と内容・論旨が酷似しており、盗作と判断できるとの報告があった。報告を受け、編集委員長は他の査読者2名に、報告が指摘する内容の確認を求めると同時に自らも確認作業を行い、報告が事実であることを全員一致で確認した。以下に「大浜論文」と「投稿論文」の対応箇所を画像ファイルで一部掲載する。
うわあ。
;中文館書店;金四圓八拾錢(借覧);菊判;縦組;上製;1+2+12+548+6頁;;;
講談社現代新書1436;講談社;640円(250円);新書判;縦組;並製;211頁;;ISBN4-06-149436-8;
おもしろくよんだけど、そこまでテキストの外部に禁欲的でないといけないのかなあ、とも思ふ。
カーディガンのフードをかぶつて、髪を風になびかせて、しづかな瞳でこちらをみてゐるところ。
國語文化講座 第二卷;朝日新聞社;金二圓(借覧);A5判;縦組;並製;3+418頁;;;
目次を写しておく。
- 國語とは何ぞや / 山田孝雄 1
- 國語史に就て / 吉澤義則 20
- 語彙の變遷 / 新村出 51
- 國語の特質 / 時枝誠記 63
- 一 言語の本質と國語の特質
- 二 國語の主體的態度に現れた特質
- 三 國語の文法體系に現れた特質
- 國語系統論 / 金田一京助 85
- 一 序論 : 問題とその性質
- 二 方法論
- 三 文法形態から觀た世界言語
- 四 世界言語の系統的分類
- 五 文法組織に就て
- 六 語彙に就て
- 七 音韻組織に就て
- 八 結論
- 敬讓語について / 湯澤幸吉郎 110
- 文法概説 / 松尾捨治郎 132
- 一 序説
- 二 國語の三大特色
- 三 敬語の分類
- 四 名詞 代名詞
- 五 形容詞
- 六 動詞
- 七 助動詞
- 八 副詞 助詞
- 漢字の日本化 / 岡井愼吾 174
- 假名の沿革 / 春日政治 197
- はしがき
- 平假名
- 片假名
- 現代の假名
- 假名に伴ふ記號
- 五十音圖といろは歌 / 岩淵悦太郎 223
- 口語文の發達 / 神崎清 240
- 方言 / 東條操 261
- 外來語 / 楳垣實 280
- 一 序説
- 1 外來語とは
- 2 國語の中の外來語
- 二 史的展望
- 1 近接諸國語よりの外來語
- a 漢語
- b その他の東亞語
- 2 南蠻布教時代の外來語
- 3 和蘭貿易時代の外來語
- 4 明治大正期の外來語
- a 英米語
- b 獨語・佛語
- c その他の歐洲語
- 5 昭和期の外來語
- 三 現代外來語の諸相と問題
- 1 外來語種々相
- 2 外來語の整理
- 3 表記法
- 四 結語
- 國語の發音 / 神保格 301
- 一 音響・音聲・言語的音聲
- 二 言語的音聲における慣習
- 三 具體と抽象
- 四 言語的音聲と役目
- 五 分割
- 六 分割單位と全體役目・分擔役目
- 七 アクセント
- 八 音聲の特殊臨時性とその役目
- 九 音聲の無意志的表出
- 國語の物理學 / 兼常清佐 323
- 一 五十音 : 母音と子音
- 二 ニツポンの言葉
- 國語の心理學 / 波多野完治 338
- 敬語
- 動詞と名詞
- 聲喩
- 文章
- 辭書 / 松井簡治 351
- 緒言
- 辭書の沿革
- (一) 平安時代
- (二) 鎌倉時代
- (三) 室町時代
- (四) 江戸時代
- (五) 明治時代
- 現在の辭書と今後の辭書
- 現在の辭書
- 今後の辭書
- 國語辭書と漢和字書
- 語原
- 發音とアクセント
- 方言
- 出典用例
- 挿畫
- 固有名詞
- 國語學の手びき / 龜井孝 368
- 一 國語學が我々を手びきしてくれる
- 二 國語學はいかにして成長してきたか
- 國語問題覺書 / 島崎藤村 389
- 參考書目 / 眞下三郎 411
いろは歌書写の仮名字体のことなど、すでに春日論文に結構整理してあるなあ。月報4もはさんであつて、それによると藤村の文は本来、この篇に収録予定ではなかつたものである由。その内容も写しておく。
- 發音と表記と / 田辺尚雄 2
- 親愛なる國語 / 武田祐吉 4
- 監修者の言葉 / 橋本進吉 7
- 文章のGO・STOP / 大鳥淑 8
- 國語のリズム : 流暢な文章と佶屈な文章 / 湯山清 10
- <輕戰車> 國語の整理とは何ぞ / 能勢朝次 11
- <ラジオの言葉>
- 國語と鬪ふ / 小川和夫 12
- 亂れ飛ぶ日本語 / 瀬戸義久 13
- 編輯後記 14
;明治書院;15,000円(借覧);A5判;縦組;上製;16+787頁;;;
目次を写しておく。
- 序篇 呼称に関する問題
- 第一章 命名者 3
- 第一節 呼称の普及 3
- 第二節 命名者は橋本進吉博士か 4
- 第三節 遠藤嘉基博士が命名者 7
- 第四節 呼称をめぐる疑点 10
- 第二章 語義 16
- 第一節 橋本博士の考え 16
- 第二節 時枝誠記博士の批判 18
- 第三節 その他の人々 21
- 第三章 呼称の適否 23
- 第一節 上代仮名遣 23
- 第二節 上代仮名遣A 25
- 第三節 上代仮名遣B 27
- 第四節 上代仮名遣C 27
- 第五節 上代仮名遣D 29
- 第六節 普通の仮名遣と特殊の仮名遣 30
- 第七節 旧系統の仮名遣と新系統の仮名遣 32
- 第八節 呼称に対する私の態度 33
- 本文篇 研究史
- 第一部 事実の発見 : 本居宣長
- 第一章 刊本『古事記伝』の記述 40
- 第二章 刊本『古事記伝』の記述に対する解説と批判 42
- 第一節 全体的な問題 42
- 第一項 万葉仮名の並べ方
- 第二項 類別による並べ方
- 第三項 音節の挙げ方の順序
- 第四項 説明の仕方
- 第二節 個別的な問題 47
- 第一項 ヒ・ギ
- 第二項 此ノ類の定まり、なほ餘にも多かり
- 第三項 書紀・万葉などの仮字にも、此ノ定まりほのぼのと見えたれど云々
- 第四項 此記の正しく精しきには及ばざるものぞ
- 第五項 此ノ事は人のいまだ得見顕さぬことなるを
- 第六項 凡て古語を解く助となること、いと多きぞかし
- 第七項 同音の中にも
- 第八項 其ノ言に随ひて用フる仮字異にして
- 第三章 仮名遣観 71
- 第一節 刊本『古事記伝』の記述 71
- 第二節 『倭訓栞』の記述 73
- 第三節 宣長自筆の稿本『古事記伝』の記述 77
- 第四節 付言三項 84
- 第一項 明和四年頃の考え
- 第二項 『韻鏡』の問題
- 第三項 明和八年以後の考え
- 第四章 宣長の業績評価 94
- 第一節 同時代の評価 94
- 第一項 荒木田久老
- 第二項 平田篤胤
- 第二節 後世の評価 96
- 第二部 研究の進展 : 龍麿・美穂・宣隆
- 第一 石塚龍麿
- 第一章 研究の系譜 102
- 第二章 『カナズカイ奥ノ山ジ』 104
- 第一節 表記 104
- 第二節 訓み方 111
- 第三節 成立 118
- 第四節 内容 133
- 第一項 日本古典全集本と自筆本との比較
- 第二項 「定まり」の意味
- 第三項 「定まり」に就ての補説
- 第三章 宣長の研究内容との比較 170
- 第一節 第一の相違点 171
- 第二節 第二の相違点 172
- 第三節 第三の相違点 174
- 第四節 第四の相違点 175
- 第五節 第五の相違点 178
- 第六節 第六の相違点 180
- 第四章 仮名遣観 181
- 第一節 日本古典全集本の記述 181
- 第二節 『古言別音鈔』所引本の記述 186
- 第三節 自筆稿本『古事記伝』と所引本との関係 191
- 第五章 龍麿の業績評価 203
- 第一節 同時代の評価 203
- 第一項 荒木田久老の一書簡
- 第二項 「四白」
- 第三項 批判の対象の問題
- 第四項 誤った批判の生れた理由
- 第五項 この節のまとめ
- 第二節 後世の評価 219
- 第一項 明治末年迄
- 第二項 大正年代以降
- 第二 八木美穂
- 第一章 略歴と学統 225
- 第二章 「仮字袋」の紹介者 226
- 第三章 「仮字袋」の全文 227
- 第四章 「仮字袋」の制作者 235
- 第五章 「仮字袋」が拠った物 238
- 第六章 『仮字遣奥山路』と「仮字袋」との比較
- 第一節 母仮字八十六字連韻 239
- 第二節 圏点 240
- 第三節 上段・下段 245
- 第四節 字体 247
- 第五節 注記 255
- 第六節 万葉仮名の掲載順序 256
- 第一項 変更の無い音節
- 第二項 変更はあるが問題の無い音節
- 第三項 変更があり問題もある音節
- 第七節 全集本にはあるが「仮字袋」には無い万葉仮名 272
- 第八節 前節とは逆の関係の万葉仮名 274
- 第九節 掲載順序を類別から見た場合の問題 285
- 第一項 類別順序の違う物
- 第二項 類別の認否
- 第七章 仮名遣観 299
- 第八章 美穂の業績評価 310
- 第三 草鹿砥宣隆
- 第一章 略歴と学統 314
- 第二章 『古言別音鈔』の諸本 316
- 第一節 現存本を中心に 316
- 第二節 現存諸本の性質 322
- 第一項 A系統本とB系統本
- 第二項 両系統の先後関係
- 第三節 書名の表記 326
- 第三章 「仮字袋」との比較 333
- 第一節 圏点 333
- 第二節 汎用・単用 335
- 第三節 字体 342
- 第四節 注記 343
- 第五節 脱落 347
- 第六節 万葉仮名の掲載順序 348
- 第七節 本章のまとめ 350
- 第四章 『仮字遣奥山路』との比較 352
- 第一節 第一条項 352
- 第一項 同じ事象の記述に違う表現がなされている場合
- 第二項 全集本にあってA系統本に無い物
- 第三項 前項と逆の関係の物
- 第二節 第二条項 362
- 第一項 汎用・単用
- 第二項 傍線
- 第三項 注記
- 第三節 第三条項 366
- 第一項 用語例の丁付
- 第二項 標目語・用語例とその順序
- 第三項 注記
- 第五章 仮名遣観 396
- 第六章 宣隆の業績評価 403
- 第三部 研究の大成 : 橋本進吉博士
- 第一章 研究の系譜 412
- 第二章 最初の発表迄の研究経過 414
- 第一節 『古代国語の音韻に就いて』に見られる記述 414
- 第二節 『古言別音鈔』の閲読 423
- 第三章 最初の発表 434
- 第一節 講演の日時の演題 434
- 第二節 講演の内容 441
- 第三節 最初の講演と最初の論文との内容比較 448
- 第四節 反響 455
- 第四章 先人の業績との比較 460
- 第一節 龍麿の業績との比較 460
- 第一項 龍麿の業績に対する橋本博士の批判
- 第二項 龍麿の橋本博士との業績の相違点
- 第三項 本節のまとめ
- 第二節 宣隆の業績との比較 468
- 第一項 仮名遣観
- 第二項 所属音節
- 第三項 東国語
- 第四項 訓仮名
- 第五項 シ
- 第六項 汎用・単用と甲類・乙類
- 第五章 仮名遣観 471
- 第一節 最初の講演 471
- 第二節 最初の論文 472
- 第三節 最初の講義 473
- 第四節 二番目の論文 476
- 第五節 二番目の講義 478
- 第六節 二度目の講演 484
- 付節 二度目の講演の日時 485
- 第七節 三番目の論文 493
- 第八節 「音韻の標識としての仮名遣観」の根拠 494
- 第九節 本章のまとめ 503
- 第六章 橋本説批判 508
- 第一節 全面否定 508
- 第一項 『万葉集講義』の説
- 第二項 山田説に対する批判
- 第三項 補足説明
- 第二節 部分否定 529
- 第一項 「エ」の帰属
- 第二項 「エ」の区別の認否
- 第三項 音価
- (A) 二重母音
- (B) 開音・合音
- 第四項 仮名遣観
- (A) 吉沢義則博士の見解
- (B) 吉沢説の当否
- (い) 国語の音韻変遷律
- (ろ) 人為的な規約
- (は) 当字用法
- 第五項 東国語
- (A) 橋本博士の見解
- (B) 橋本説に同調する見解
- (C) 橋本説と異る見解
- (い) 東条操氏
- (ろ) その他の人たち
- (は) 東条氏たちの所論批判
- 第三節 補訂 598
- 第一項 音韻変化と書分けの崩壊
- 第二項 シ・オ・ホ
- 第七章 橋本博士の業績評価 623
- 第一節 諸家の見解 623
- 第一項 橋本博士の研究部面
- 第二項 上代特殊仮名遣
- 第二節 私の考え 626
- 第一項 事実の発見をめぐって
- (A) 先人の業績との関係
- (B) 宣長・龍麿との比較
- 第二項 事実の受取り方
- 第三項 先人の業績評価をめぐって
- 第四項 応用面
- 第三節 本章のまとめ 634
- 付篇 荒木田久老の一書簡をめぐる問題
- 第一章 原文 639
- 第二章 佐佐木信綱博士の解説 643
- 第三章 書かれた歳時 644
- 第一節 『蟹胥』の序 645
- 第二節 『鼎玄録』の序 651
- 第三節 宣長逗留中 651
- 第四節 嵯峨の松 652
- 第五節 豊前中津の書生重名 656
- 第六節 没後説 661
- 第四章 人間関係 669
- 第一節 川喜田久太夫氏 669
- 第二節 世古帯刀 670
- 第三節 林寛哉 672
- 第四節 橘泰 674
- 第五節 西村重波 678
- 第六節 御薗主計助 679
- 第五章 荒木田久老 702
- 第一節 略歴 702
- 第二節 活動分野 704
- 第三節 宣長と関係ある事蹟 704
- 第一項 称皇朝歌
- 第二項 『手向草』の歌稿
- 第三項 前山の花見
- 第四項 鈴屋の歌
- (附) 五十槻園の詞
- 第五項 宣長等を招いての饗応
- 第六項 五十の賀歌
- 第七項 『伊勢二宮さき竹の弁』の刊行をめぐって
- 第八項 『古事記伝』終業竟宴歌
- 第九項 宣長の訃を聞く
- 第六章 宣長に対する久老の態度 736
- 第一節 好意的な時期 736
- 第二節 『手向草』から鈴屋の歌迄 736
- 第三節 反撥を示し始めた時期 739
- 第四節 反宣長の態度強化 742
- 第五節 宣長没後 746
- 第七章 反宣長感情増幅の条項 749
- 第一節 真淵の遺著刊行 749
- 第二節 橋本経亮の存在 752
- 第一項 宣長との関係
- 第二項 久老との関係
- 第三項 経亮と宣長・久老との関係
- 第三節 晩年の宣長の生き方 766
- 索引
p.289で、國語問題論爭史の、橋本は更に
から明かにした
の部分が、山内育男が国語国文学研究史大成に書いたもののほとんど丸写しであることが指摘されてゐるけれど、あたらしいのではなんかかはつてるのかなあ。
ブルーバックス B-1572;講談社;750円(借覧);新書判;縦組;並製;166頁;;ISBN978-4-06-257572-0;
歴史文化ライブラリー242;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;8+222頁;;ISBN978-4-642-05642-7;
講座源氏物語研究 第九巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;333頁;;ISBN978-4-273-03459-7;[執筆者]こまちや・てるひこ(小町谷照彦)/あんどー・とーる(安藤徹)/こじま・なおこ(小島菜温子)/なかむら・やすお(中村康夫)/うえはら・さくかず(上原作和)/たていし・かずひろ(立石和弘)/くらた・みのる(倉田実)/いまむら・ただずみ(今村忠純)/くぶきはら・れー(久富木原玲)/みやかわ・よーこ(宮川葉子)/なかじま・ともえ(中嶋朋恵)/ひらやま・いくお(平山育男)
先見性に富み、デジタルコンテンツに最も積極的に注目したのが、大野晋氏(一九一九生~)であることはあまり知られていない。大野氏は個人研究として『源氏物語大成』のデジタルデータを作成し、それを駆使して語彙の研究に活用していたと仄聞している。その成果は、後に角川書店の独壇場の感がある、『新編国歌大観』『古典大観 源氏物語』等のCD-ROM化の登場に際して、陰に陽に影響を及ぼしていたものであろうと思われるからである。同じく、故・塚原鉄雄氏(一九二三~一九九四)もワープロ派であって(……)
当時、中古文学会の事務局は二松学舎大学であり、その代表委員でもあった塚原氏の電子媒体への理解度が、この学会誌の革新へと寄与した功績があるように、私には思われる(上原作和、ブロードバンド時代のデジタルデータ『源氏の物語』。p.114)。ふむ。ところで、この上原論文、
フロッピーデスク、
フロッピーディスク、
フロッピーデイスクが混在してゐる。
袖の上の玉の砕けたりけむよりも、あさましげなりについて従来出典未詳とされてゐたのを、ヤフーで検索して、
傳玄「短歌行」「昔、我を視ること、掌中の珠の如し。何の意ぞ、一朝にして、我を溝渠に棄つるや」を典拠とし、「掌中」→「袖中」、「掌上」→「袖上」の音転であることが判明したのである。歌学書の『袖中抄』も秘伝を書き記したものであるから、この意が名の源であろう(同上、p.125)といふのは、いろいろ納得いかない。といふか、傅玄だし(まちがつたコピペをつづけてるのかな)。
現在は、WEB上の論文データのコピーも容易になったため、卒業論文・修士論文ともにワープロ原稿を認めていた各大学も、手書きの原稿の提出を義務づけるようになったようである(同上、p.131)。まじで?
平安時代の作品を用いて現代の男性社会、および女性差別を批判し、フェミニズムの正当性を主張しているのであり、「千年かわらず男は○○である」と同じように、「千年かわらず男性社会は○○である」といった叙述法の再生産となっている。そうした意味では、対極にあるはずの渡辺淳一の論じ方に近い(立岩和弘、『源氏物語』関連出版と解釈共同体 : 婦人雑誌・本質主義・レイプ・光源氏計画。p.162)。うーん、さうかなあ。
「豊楽院で罪人を公開処刑」という場面が描かれたことに対して、高橋冴未が(タ)の第六巻で豊楽院はそういう場ではないとして疑問を呈し、ちょっとした論争になっていた(倉田実、現代マンガの平安物。p.195、(タ)は、きらきら馨る)。
平成天皇といふ語をつかつてるのはよくないんぢやないかなあ。
講談社現代新書1843;講談社;720円(333円);新書判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-06-149843-6;
孝徳天皇はお飾りではなくて、むしろ乙巳の変の首謀者といふ論。正直、こんな史資料への接しかたをするならなんとだつていへる感じ。
文藝春秋昭和3(西暦1928)年10月号には、前田河六一郎さんの「「圓本」の忌憚なき批判は「匿名批判」に限る」という小論が掲載されているか
ちよつと気になつてたしかめてみたのだけれど、当該号の目次を見るかぎりでは、そんな「小論」は存在しない(から、広告の惹句なのだらうと思ふ)。
この頃の文藝春秋誌には「匿名批判」欄があつて、この号でのお題は「圓本全集」。前田河廣一郎、呉文炳、麻生久、細迫兼光の4人が、以下の名義と題とで執筆してゐる。
発表後50年たつてゐるので、著作権は失効してゐるんぢやないかと思ふのでその圓本批評のファイルもおいておく(呉、細迫の2人はまだ死後50年たつてないみたいなので、どれが誰かの比定ができるやうなら、まづいかも。できなくてもまづいのかな)。
リポート笠間48とどく。
;[発行]ホーム社、[発売]集英社;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;300頁;;ISBN4-8342-5121-7;
SHEROといふ表現があるのだとか(She+Hero、ページ数ひかへわすれ)。
;ナカニシヤ出版;(借覧);四六判;横組;上製;vii+173頁;;ISBN4-88848-637-9;
言語意識。藤岡勝二と言語学雑誌。
目次を写しておく。
- 序文 i
- 1. 音韻変化の要因 1
- 1.1 転音現象について 2
- 1.2 母音の再構 13
- 1.3 調音労働の経済性 18
- 1.3.1 連母音から長音へ 18
- 1.3.2 棒引き仮名遣いとは何か 22
- 1.3.3 音素の脱落 28
- 1.4 言語意識と音韻変化 30
- 1.4.1 ハ行転呼音 : 日本文化との関係 30
- 1.4.2 音位転換 34
- 1.4.3 省略語 35
- 1.5 調音点による音韻変化 38
- 1.5.1 両唇音における音韻変化 38
- 1.5.2 歯茎音における音韻変化 41
- 2. 語彙の変化 45
- 2.1 語種(和語・漢語・外来語・混種語)の変化 45
- 2.2 和語の特性 49
- 2.3 漢語の特性 54
- 2.4 外来語の特性 58
- 2.5 日本語とアルタイ諸語の借用語彙 : とりわけ仏教用語の導入経路について 63
- 2.5.1 日本語における仏教借用語彙について 64
- 2.5.2 モンゴル語における仏教借用語彙について 66
- 3. 文法の変化 69
- 3.1 ら抜き言葉について 69
- 3.2 古語から現代語へ 72
- 3.3 文法学説の変遷 77
- 4. 文字の変化 81
- 4.1 漢字廃止論 : かつて漢字廃止論があった 85
- 4.2 新国字論 88
- 4.3 カナ文字論 96
- 4.4 ローマ字論 103 #
平成14年度の「文化人の郵便切手」で、子規、鳥居清長の名前がヘボン式で表記されているのに対し,田中館の名前は,彼の文字に対する思想性を配慮したのであろうか,人物切手としては珍しく自らが考案した日本式で表記されている(p.108)。- 5. 言語学における言語変化の問題 : 通時的観点から 113
- 5.1 比較言語学における言語変化 113
- 5.2 近代言語学以降の言語変化 119
- 5.2.1 構造言語学 120
- 5.2.2 生成文法 122
- 5.3 社会言語学における言語変化 125
- 5.3.1 階層と言葉 126
- 5.3.2 性と言葉 128
- 5.3.3 宗教と言葉 129
- 5.3.4 方言と言葉 130
- 5.3.5 国家と言葉 134
- 6. 心と言葉の関係について 145
- 6.1 恥の概念と言葉 146
- 6.2 言葉と攻撃心 148
- 6.3 規範と言葉の関係 150
- 6.3.1 固有名詞のゆれ 150
- 6.3.2 規範的な言葉とは何か 152
- 6.4 言語史において「こころ」とは何であったのか : 日本文化との関係において 157
- 註 161
- 参考文献 165
- 事項索引 169
- 人名索引 171
丸善ライブラリー194;丸善;621円(借覧);新書判;縦組;並製;x+174頁;ISBN4-621-05194-6;
講談社NOVELS;講談社;1,000円(借覧);新書判;縦2段組;並製;387頁;;ISBN4-06-182241-1;
平凡社新書348;平凡社;780円(381円);新書判;縦組;並製;246頁;;ISBN4-582-85348-X;
なるの故にとしてゐるのは、なるか故に(〈可〉を字母とする仮名)、末尾
職としてゐるのは、識字だらう、と思はれる。
福山藩では、維新直後から大参事の岡田吉顕を中心に、「漢字廃止仮名文字専用」といった大胆な新学制の構想が練られていた(p.151)。
明るい灰色のワンピース(ノースリーブで寒くないかな)。首には白い襟巻。黒のバックとブーツ。両手でWをつくるやうなしぐさも可愛い。しかし、なぜだか微ロリな印象をうけるな。なんでかな。
松岡正剛 千夜千冊 第7巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+19+1514+95頁;;ISBN978-4-7630-0653-0;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
;新潮社;1,400円(借覧);四六判;縦組;上製;237頁;;ISBN4-10-463101-9;
間宮運送はそんなことになつちやふのか。といふか、大逆事件とか中上健次的なものへの目くばせがいやらしく思はなくもない。
ちくま文庫[た-6-1];筑摩書房;400円(-);文庫判;縦組;並製;219頁;;ISBN4-480-02174-4;
合掌。
講談社学術文庫1843;講談社;1,100円(借覧);文庫判;縦組;並製;332頁;;ISBN978-4-06-159843-0;
歴史文化ライブラリー214;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+199頁;;ISBN4-642-05614-9;
サブカルは醜悪きはまりないなあ(自己嫌悪)。
研究叢書352;和泉書院;12,000円(借覧);A5判;縦組;上製;ii+336頁;;ISBN4-7576-0369-X;
目次を写しておく。
- 第一部 上代文字資料の表記をめぐって
- 1 七世紀における日本語の文章表記 3
- はじめに
- 一、法隆寺金堂薬師仏光背銘
- 二、七世紀の木簡資料
- 三、孝徳紀・天武紀の詔書
- おわりに
- 2 法隆寺幡銘と斉明紀挽歌 19
- 3 文章史から見た法隆寺幡銘と薬師像光背銘 30
- はじめに
- 一、法隆寺幡銘と紀年
- 二、幡銘と造像銘の用語と構文
- 三、法隆寺薬師像光背銘と「天皇」
- 四、文章史における薬師像光背銘
- おわりに
- 4 万葉集の「柿本人麻呂歌集」と初期木簡 51
- はじめに
- 一、初期木簡について
- 坂田寺跡木簡
- 難波宮跡木簡
- 飛鳥池遺跡木簡
- 二、歌の筆録と略体表記
- おわりに #
略体表記は渡来人のための、古代朝鮮半島の言語への中途半端な翻訳の試みではないかという案(p.63.)- 5 播磨国風土記の筆録 67
- はじめに
- 一、表記法の一貫性
- 二、用字の多様性
- 三、宣命体表記に関して
- おわりに #
梅垣節也(p.81)→植垣- 6 上代木簡の文体史 82
- はじめに
- 一、初期木簡
- a 法隆寺釈迦三尊像台座墨書銘
- b 徳島県観音寺遺跡出土習書木簡
- c 難波宮出土木簡
- d 長野県屋代遺跡群出土木簡
- e 飛鳥京木簡
- f 滋賀県森ノ内遺跡出土木簡
- g 滋賀県伊場遺跡出土木簡
- h 飛鳥池遺跡出土木簡
- i 飛鳥京跡池遺構
- 二、藤原宮木簡 #
確実な論拠のないうちに通説の否定を断言はできまい(p.106)。宣命大書体→小書体、一行書→双行の確認、乾、選択説への反論。- 三、奈良時代木簡
- おわりに
- (補) 石神遺跡出土木簡
- 7 〔書評〕沖森卓也『日本古代の表記と文体』 122 #
日本語を碁盤として(p.124)→基盤。- 8 日本語表記のルーツを探る 128
- 藤原宮宣命木簡
- 藤原宮木簡の和風傾向
- 飛鳥時代の木簡資料
- 飛鳥池遺跡木簡
- 難波宮木簡、北大津遺跡音義木簡など
- 和文以前にあったもの
- 木簡と国語学
- 9 上代の文字と意味 139
- 一、文字以前
- 二、ことばと意味の非恣意性
- 三、和語と漢字のずれ
- 10 万葉集と庭園 147
- はじめに
- 一、大伴家持の庭園歌
- 二、懐風藻と庭園
- 三、初期抒情歌と庭園
- おわりに
第二部 古事記の成立と日本書紀
- 1 木花之佐久夜毘売 165
- 2 国生み・黄泉の国・須佐之男昇天 180
- 3 天孫降臨 201
- はじめに
- 一、各書の構成
- 二、各書の比較
- 三、冒頭部
- 四、天若日子
- 五、葦原中国平定と大国主の国譲り
- 六、天宇豆売と猿田毘古
- おわりに
- 4 国生み・天の石屋・八俣の大蛇 225
- 一、はじめに(国生み)
- 二、天の石屋
- 三、八俣の大蛇
- おわりに
- 5 神武・崇神・垂仁(古事記中巻) 242
- はじめに
- 一、神武
- 二、崇神
- 三,垂仁
- まとめ
- 6 古事記の形成と文体 257
- はじめに
- 一、接続語および音仮名表記
- 二、沙本毘売伝説
- 三、多遅摩毛理伝説
- 四、音仮名表記と以音注
- おわりに
- 7 古事記の筆録と和風表記 272
- はじめに
- 一、古事記の漢文風表記
- 二、天武朝金石文の和風表記
- 三、古事記の和風表記 #
山丿上碑(p.279)→ノ。- 四、古事記本文の筆録時期
- おわりに
- 8 仁徳・允恭・安康(古事記下巻) 288
- はじめに
- 一、仁徳伝説
- 二、石之日売伝説
- 三、允恭即位と軽皇子伝説
- おわりに
- 9 〔書評〕西條勉『古事記の文字法』 304
- 10 記紀の表記と上代文字資料 309
- 一、日本書紀の歌および詔書
- 二、古事記の表記と成立
- 初出一覧 319
- あとがき 333
- 事項索引 332
- 執筆者名索引 336
イメージ・リーディング叢書;平凡社;1,800円(借覧);A5判;縦2段組;並製;4+217頁;;ISBN4-582-28454-X;
現代自由学芸叢書;創文社;4,200円(借覧);A5判;縦組;上製;viii+272+32頁;;ISBN4-423-73072-3;
講談社NOVELS;講談社;1,050円(借覧);新書判;縦2段組;並製;398頁;;ISBN4-06-182210-1;
一九九七年九月二二日 第一刷発行のままだつた。10年前かあ。
解読文は省略。尊経閣本の本文は、「文中には無理な書き方の所が少なからずあ」(山田孝雄)り、文章、言語資料というよりは、「東博本(観智院本)のような漢字片仮名交り文で書かれた一本から漢字を集めた」(馬淵和夫)だけのものに過ぎず、この本文から「わかることは、極端にいへば漢字のならび方、漢字の用字範囲、漢字の総量、であって、それが、どんな文章の表記であるかは、読者の裁量によって、如何やうにもなるといふ体のもの」(山田俊雄)と見られている。従ってその本文価値も「漢文にもあらず、和文にもあらず、東寺本(観智院本)の如きものが無くては容易に読み下すべくも無い」(山田孝雄)、「訓点も何もないので、如何やうに訓ずるかは、或意味で自由である」(山田俊雄)、「漢字列としては決定してゐても、言語としては不確定であり、動揺する可能の多いものである」(同)、「ただ漢字を並べただけで、おそらく一定の読みは期待できないものであろう」(馬淵和夫)、という程度に評されている。しかし一方で、「中に多少の送り仮名や、返読点・句読点を伴う場合もあり、幾分かは動かぬ読みを決定し得るところも存する」(小泉弘)とした上で、高橋貞一(一九七一)が、観智院本を参照しつつ試みに「訓読文を示された業績は、わが国最初の労作として、後学に益するところ誠に多大なもの」と称揚し、その訓読文は、「観智院旧蔵本の文体に近いものになっている」が尊経閣本は「関戸家本(東大寺切)に近い関係が認められるので、もっと和文風な修正の加わった訓読文とすべき」(小泉弘)であると、尊経閣本のあるべき文としての読み、確定した言語資料としての形態の存在を当然のこととする見解もある。
しかしこれらの考え方には古典遺産の研究者が最初に取り組むべき諸本研究(Text‐Chronology)のスタンスが欠落している。古文書や古記録ならばその読みの決定が、そのままその時代の言語資料として定位されるが、『三宝絵』の言語資料としての重要性は、あくまで一〇世紀末葉の和文体としてのそれである。本邦で一九世紀まで行われていた書き言葉に 1 訓読文体・和漢混淆文、 2 王朝和文体、 3 文書・候文体があり、これらが現在では一〇世紀から一二世紀にかけて時代と位相を異にしつつ定位された書き言葉であったろうことは概ね推量できるようになってきている。『三宝絵』は王朝和文体の書き言葉が確立する直前頃の言語を基礎にした書き言葉であり、一二世紀前半・一三世紀前半・一三世紀後半の三様の書本が現在に残されているのである。諸本編年の手法により一一世紀に溯る、より原本に近い本文形態を復元することも不可能ではない。一旦仮名部分を失った上で「訓点」が加えられた尊経閣本の本文の読みを、「訓点による読みは動かしがたい」として決定してゆけば、そこに作り挙げられたものは一三世紀後半の古典享受層によって古典学習・漢文訓読の場で用いられていた、九世紀頃の言語を模範とする「正しい書き言葉」としての擬古文に過ぎなくなるであろう。
大方の予想に反して、諸本研究のスタンスからは、尊経閣本の「読み」は大概を決定出来るのである。もちろん残存する諸本の多いほど遡源は容易であるから、三本揃っている方が良い。ここでは中巻第十二話(大和国山村郷女)の読みを提示する。
後日、本論考が増成冨久子追悼の意をこめたものであつたことを知つた。このような「解読文」は諸本研究においては、研究して行く過程での作業仮説としてのイメージに過ぎないものであり、研究が進展すれば廃棄されるものである。初学の人に対しては諸本研究の方法論を理解してもらう上で、このイメージを具体化して示すことは教育的効果があるが、これを活字化して公刊し研究者が自己の業績にしてしまうことは、諸本研究には無知無縁の多くの人(含国語学者・国文学者)に大いなる誤解を植え付けるものであるから、厳に謹しむべきである。実際の研究作業では、このイメージを帯して、諸本の本文・字面を直接比較すれば良いので、一々それぞれの解読文を作る必要はない。現在、この作業は大抵 Excel 上の手作業で行われているが、将来かなりの部分がコンピューター処理されるようになるかもしれない。しかし、そのようになったとしても『三宝絵』の諸本研究は三宝絵研究者が個々になすべきことであって、外注・下請けを期待する殿様研究に堕さないよう注意することが肝要である。
右に示した解読文は、尊経関本が依拠したであろう漢字仮名交り文の本の読み下し文をイメージしている。異文を構成しない部分は、取り敢えず、観智院本・東大寺切いずれかの読みを充ててあるが、これは集計処理の段階で消去されるので「本文の確定」をする必要は無い。尊経閣本の独自異文は、仮の読みを与えてある。これは最後まで残されるものであるから、「確定」には慎重を期すべきである(外注・下請けにしたら最早研究の継続は危うい)。 Excel 上で作業をしていれば、三本の語句・字句を対照したデータは容易に作れるし、これが独自異文の読みを確定するのに役立つことは言うまでもない。仮の読みを与えてある、と記したが、実際は Excel 上で集積した三本対照のデータを参考にして、仮の読みを与えたものである。前世紀の末葉頃から、校本・索引の類いは、公刊自体が無為の所業となっており、むしろ研究者白身の手で自分用に作り確保することの方が容易である。この種のものが必要な研究者は、他の人に作らせたり、誰かが作って公刊するのを待ったりすること無く、自分自身で取り組むよう心掛けて欲しいものである。
源氏物語千年紀なのか。
今井源衛著作集 第12巻;笠間書院;(借覧);A5判;縦組;上製;ix+439頁;;ISBN978-4-305-60091-2;
今さらながら、合掌。以下、いろいろ抜書き(なぜか捕捉してくださつてゐる a:id:kasamashoin2 の中のかたに怒られるかな)。
私自身の書いた『紫式部』(人物叢書)は、従来の説とはかなり異なった内容を持っているので、すぐわかるのだが、評論家某氏が数年前某有力誌に掲載した紫式部の略伝は、ほとんど拙著をそのままなぞったものであった、にもかかわらず、その旨一字の断り書きもなかった(論文とは、p.7)。誰だろ。
とにかく、ある程度は文字が読め、だいたいの書写年代がわかり、適当にメモが取れる程度にはありたい(文献学と私、p.40)。うーん、できないな。
話は少し変わりますが、さきほどお話ししました文庫調査の時、今さらのように「群書類従」のありがたさを痛感したことでした。いつもその中の索引一冊を持ち歩いて、まず調査する本の書名がその中にあるかないかを調べてみて、あれば、さっそくその文庫にある「群書類従」本と本文を合わせる。ほぼ同じなら問題外とし、違っていれば、巻頭巻末あたりを書き抜いて帰宅後、さらに別方法で調べる。たいたいの文庫には「群書類従」はありますから、それであらましは見当がつきます。詳しいことはもちろんだめですが、荒ごなしはできるのです。「群書類従」の編集や刊行は中国にならったものには違いありませんが、それにしても塙保己一とは凄い人だとあらためて感心したものです(文献・資料と文学研究、p.52)。
それと同様に、たまたま目の前に現われた一冊の古書あるいは断簡について、その崩し字が読めない、おおよその書写年代もわからない、あるいはどうやって扱ってよいかも知らない、というようなばあい、その人が活字本でいくらりっぱに見える論文を書いたとしても、はたして古典学者と呼べるのか。「わかる」「わからない」ももちろん程度はいろいろですが、たとえば版本の字ならばまずまず読める、また奥書も行書ぐらいならばなんとかあるとか、室町の字と江戸末期の字の区別ぐらいはある程度つくとか、それぐらい、あるいはもう少し上ぐらいのことです。今いった程度のことは、いかめしく「学」と名付けるほどのことでもなく、古典文学の研究に携わる者にとっての最低・不可欠の常識に類することだと思います。近代文学でも似たような事情は大なり小なりありそうな気もしますが、それについていうのはさし控えましょう(同上、p.56)。前前項と同旨。
ということは卒業論文に現代文を選ぶ人が多いってことです。私どもの九大でも卒業生が毎年一五、六人出る中で、現代文をやる人が三、四人から五人くらいいる(同上、p.81)。昭和44年3月掲載のもの。
恩恵を受ける人間が、先方の施しのしかたにケチをつけるのは、身勝手が過ぎるというもので、そういう目に会うのがいやな人は、資料探訪とか収集などということは、考えないほうがよい。りっぱな研究者であって、卑屈になりたくないから、個人の蔵書は探訪しない、という人も多いのである(文庫訪問の心得、pp.106-107)。
格好はヤボでも、日曜大工に使う安物の木製折畳み式一メートル差しが便利である(同上、p.110)。
初めての訪問に際しては、やはり、菓子折の一つくらいは名刺代わりにさし出すようにしたい。(……)
しかし、このばあい、二〇〇〇円以上もするような大きな菓子箱とか、またそれ以上値段のはるようなことごとしいものをさし出すのは禁物である。かえって、いやしい印象を与えかねない(同上、pp.111-112)。
巻末まで披き終わったら、今度は逆に巻き戻すわけだが、これが初心者にはかなり難しい。自信がなければ無理をせずに、文庫の係りの人にそういって、巻き戻してもらうほうがよい。貴重書の多い文庫では、巻子の巻き返しは閲覧者にさせずに、必ず係員が行うことになっている所がある。(……)
また、巻き戻しに当たって巻物の天(上部)・地(下部)の両コグチをきれいにそろえるためには、右にのべた作業の途中で、何度となくこまめに右手の人指ゆびと中ゆびとで天の巻軸の両側のコグチを圧さえ、同時に左手の親ゆびの腹で地のコグチを下から圧さえるようにして整えるとよい。この際、時々巻軸の頭を上あるいは下から圧さえるのはよいが、前述のとおり、つまんで回してはならぬ(同上、pp.115-116)。コグチつてをさへていいんだ! (私は先輩にをさへちやダメつて教はつて、でもすごいガタガタになるんで、いつもこそこそなほしてた)。
参詣の「詣」の旁の旨が崩れた形だという説もあるよしであるが、これは明らかに、ひらがなの「まゐる」が連続してなかば記号化したものと推察できるのである(文庫めぐりの思い出、p.128)。
かつて紛争以前には、ある大学のさる教授は、日々に助手にその昼食用のパンを買いに走らせていたが、その代金を俸給日かにまとめて請求されるや、「そんなものは、助手が処理すべきもので、いちいち教授にいうべきではない」といったとか、また他のさる教授は冬の間は毎朝、自分の出勤前に部屋のストーブには火を入れておくように命じた、とか。また助手は助手で、先生の靴のひものほどけたのまで結ばんばかりであったという。今に伝わる助手残酷物語のさまざまは、どこまで事実かはしらないが、まったくの作りばなしとも思えない(研究室のあれこれのこと、p.177)。
週間文春(私の履歴書、p.257)。この文章の最後の論文名が、平安宮廷の裸踊り、といふのもおもしろいな。
春秋くらべの条の「ころ」が「ろう」の誤写と推定されて「ろん(論)」に(猪八戒の弁、p.266)。
『古事記』所伝出雲神話その他が実は民俗神話ではなく、仏典神話に影響された創作説話ではないかと、大胆な推測(目加田さくを『物語作家圏の研究――その位相及び教養からみたる物語の形成』、p.310)。
大言海に、「於(お)」を「た」と間違えた「たとり腹」という珍妙な語が出ているという話もその時に伺った(池田亀鑑先生の霊前に愧づ、p.398)。
今も感謝の念とともに思い出されるのは、いつだったか、論文か書物か何かに手紙を同封してお送りすると、そのご返事に「一言忠告するが」とあって、「物を送る際に手紙を同封するのは法律違反として過料を取られるから、今後注意するように」との趣旨の文字があった。私は無知の恥ずかしさはともかくも、私のような後輩に対する真実な思い遣りに、心を打たれた。誠実とはああいう好意をさしていう言葉かと、今でも折にふれて思い出すのである(松尾聰先生の思い出、p.403)。
猛暑の中、特に風のない土蔵の中だから、午後の日盛りの暑さの中をランプをつけての写真撮影には死ぬ思いであった。同行の長谷川強氏と私は背広の上着とズボンを脱ぎ、ステテコ姿になって仕事をしたが、先生は平然として、背広にネクタイ姿を崩されないのである。さすがに気がひけて「先生、やっぱり洋服着てないとまずいですかねえ」とお伺いを立てると、「まあ、そうやろなア」とニコニコしながらいわれる。これには弱った(中村幸彦先生の思い出、p.408)。
『紫林残照 続国文学やぶにらみ』の跋文(昭56・4)(p.435)とあるのは、書名か年紀かどつちかが間違ひ。
中公文庫[M391];中央公論社;580円(100円);文庫判;縦組;並製;427頁;;ISBN4-12-201556-1;
日本歴史誌に追悼文がのつてゐてお亡くなりになつたのを知つたので。合掌。
モードのことにはくはしくないので、いまがさうした時期なのかはよくわからないのだけれど、コレクションつぽい舞台で――さういへば、いまながれてるマキアージュのCMのドレスコードは、唇。篇もそんな感じだ――、黒を基調とした3態。中央の男性的な衣裳がめづらしい。
木星叢書;バジリコ;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;278頁;;ISBN978-4-86238-073-9;
『KOTONOHA』単刊No.2;古代文字資料館;(非売品);B5判;横組;並製;104頁;;ISBN978-4-904038-4;
「練習」はすつとばしてしまつたのだけれど。こんな卒読ですましてしまふのでなくて、勉強会とかしてちやんと理会したいな。東宮切韻の題意を誤解してゐた。
;柏書房;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-7601-2406-3;
;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;398頁;;ISBN978-4-273-03441-2;
目次を写しておく。
- 第一部 資料と表現
- 第一章 洞門抄物研究序説 13
- 一 洞門抄物研究史概要 13
- 二 洞門抄物の分類について 16
- 第二章 国語資料としての門参の諸相 20
- 一 はじめに 20
- 二 門参の本文とその分類について 21
- 三 門参の相伝と言語 : 小田原市香林寺門参から 25
- 四 門参の言語的性格 : 地域性の問題から 31
- 五 おわりに 42
- 第三章 洞門抄物における「再吟」の性格 48
- 一 はじめに 48
- 二 「再吟」類抄物の本文構成 50
- 三 用語としての「再吟」 55
- 四 洞門抄物と「説破」 61
- 五 「再吟」の成立と「法門」行事 66
- 六 洞門清規類から見た「法門」 72
- 七 「再吟」とその周辺の洞門抄物 78
- 八 文末表現から見た「再吟」と「代語抄」 82
- 九 おわりに 88
- 第四章 「天南和尚再吟」について 95
- 一 はじめに 95
- 二 西明寺本「天南和尚再吟」 95
- 三 本文構成について 99
- 四 語法・表記について 103
- 五 擬声語・擬態語 112
- 六 おわりに 119
- 第五章 洞門抄物における「代語」と「代語抄」 : 大中寺第一三世天南松薫和尚の場合 123
- 一 はじめに 123
- 二 「天南代語」について 124
- 三 「天南代語抄」における「代語」の引用形態 127
- 四 写本「代語」と版本「代語」 133
- 五 写本「代語」の書き入れと抄文 136
- 六 「天南代語」の字注と「倭玉篇」類 146
- 七 おわりに 150
- 第六章 勝国良尊和尚「無門関代語抄」とその言語 154
- 一 はじめに 154
- 二 「無門関代語抄」について 155
- 三 本文について 160
- 四 指定辞ダとヂャ 164
- 五 動詞の音便形 166
- 六 その他の言語表現 169
- 七 おわりに 174
- 第七章 ある種の洞門抄物 : 能登永光寺蔵切紙類から 178
- 一 はじめに 178
- 二 切紙の文体 181
- 三 切紙・門参と丁寧体 184
- 四 おわりに 187
- 第八章 江戸中期洞門問答録「無門関四十八則出逢」二種とその言語 192
- 一 はじめに 192
- 二 本文の構成と性格 194
- 三 言語事象 199
- 四 おわりに 205
- 第九章 洞門抄物「報恩録」の研究 209
- 一 はじめに 209
- 二 「報恩録」の諸本とその特徴 211
- 三 本文配列の異同について 221
- 四 本文構成と本抄の性格 227
- 五 国語資料として見た「報恩録」諸本の性格 234
- (1) 文末辞 234
- (2) 四つ仮名表記 237
- (3) オ段長音の開合表記 241
- (4) 二段活用の一段化 244
- (5) 助動詞ウ・ヨウとマイ・マジイ 246
- (6) 擬声語・擬態語について 248
- 六 おわりに 253
- 第二部 言語研究
- 第一章 洞門抄物における「法問」の用字法をめぐって 261
- 一 はじめに 261
- 二 文献類に見られる「法門」について 263
- (1) 室町期諸文献に見る「法門」 263
- (2) 武家日記・軍記類と「法門」 267
- (3) いわゆる「宗論」と「法門」 269
- 三 洞門における「法門」と他宗派との関連 271
- 四 江戸前期辞書類に見る「法門」表記 275
- 五 おわりに 277
- 第二章 副詞「総別」「総じて」と洞門抄物 281
- 一 はじめに 281
- 二 「総別」「総じて」の意味用法 282
- 三 洞門抄物類から 284
- 四 関西系抄物類から 292
- 五 キリシタン資料類から 293
- 六 能狂言本類から 298
- 七 物語・軍記物類から 300
- 八 古文書古記録類から 304
- 九 おわりに 307
- 第三章 洞門抄物から見た疑問詞疑問文について 313
- 一 はじめに 313
- 二 調査目的及び資料について 314
- 三 体言性述部の疑問詞疑問文について 320
- 四 用言性述部の疑問詞疑問文について 322
- 五 文末「…ナ」疑問表現について 324
- 六 おわりに 326
- 第四章 慣用句「せっぱつまる」の成立について 331
- 一 はじめに 331
- 二 江戸期における「せっぱ」の諸例 334
- 三 「せっぱつまる」の例 339
- 四 「説破」について 341
- 五 「説破」と「つまる」 345
- 六 おわりに 347
- 第五章 洞門抄物語彙の一側面 : 天南松薫抄類と方言性について 350
- 一 はじめに 350
- 二 天南松薫抄の語彙 351
- 二‐1 先学の取り上げられた洞門抄物語彙から 352
- (1) フスベ
- (2) ドス
- (3) コケラ
- (4) マナコ
- (5) メザッコ
- 二‐2 文献語例として地域的に注目される語 359
- (1) ハツク
- (2) ボナル
- (3) コオル・シミル
- (4) サバケル
- (5) シトネル
- (6) ヒヅルガル
- (7) クゼル
- 三 おわりに 365
- 所収論文初出及び原題一覧 371
- あとがき 374
- 索引 378
あとがきに、このように本書にまとめることができるまでには多くの方々の御芳情に与ったのであるが、右の方々の外にとりわけ抄物研究では大塚光信、故鈴木博、外山映次、柳田征司の諸先生
(p.377)とある。鈴木先生おなくなりになつてらしたのか。
中国の歴史03;講談社;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;6+486頁;;ISBN4-06-274053-2;
敬語講座 第8巻;明治書院;1,500円(借覧);A5判;横組;上製;275頁;;;
目次を写しておく。
- 世界の敬語 : 敬語は日本語だけのものではない / J. V. ネウストプニー 7
- I 世界の敬語とはどういうものか 7
- 1 マズラ語の敬語
- 2 ヒンディー語の敬語
- 3 ヨーロッパ大陸の敬語
- 4 英語の敬語
- 5 敬語の敬意
- II 敬意表現の分類 14
- 1 非言語的な表現
- 2 パロール的な表現
- 3 言語的な表現(敬語)
- III 敬意表現の伝える意味 19
- 1 尊重と礼法
- 2 身分的敬意と連帯的敬意
- 3 帰属的敬意と獲得的敬意
- 4 丁寧さと尊敬
- IV 敬語の誕生と死 27
- 1 敬語の発生の社会的基盤
- 2 社会構造の敬語への影響
- V 世界と日本の敬意表現 : コミュニケーションの問題 31
- 結論 35
- 外国語の敬語
- 朝鮮語の敬語 / 梅田博之 43
- はしがき 43
- I 素材敬語 44
- II 対者敬語 47
- III 親族関係における「敬語」の用法 64
- チベット語の敬語 / 北村甫 69
- I チベット語における敬語 69
- II 普通形式と敬語形式 70
- III 敬語形式の分類 74
- IV 敬語形式の形態的構造 82
- ジャバ語の敬語 / 崎山理 94
- I ジャバ語とは 94
- II 敬語法の性質 96
- III 語彙的特性 98
- 1 常体・敬体共通語彙
- 2 常体・敬体非共通語彙
- 3 敬体・最上敬体
- 4 敬体の表現
- IV 敬語法の分類 106
- 1 常体
- 2 準敬体
- 3 敬体
- 4 特殊な敬語法
- V 古語から現代語へ 117
- ベトナム語の敬語 / 阮克堪(グェン・カクカム)、竹内与之助訳 121
- I 定義と効用 121
- II ベトナムにおける敬語と社会心理の意義 122
- 1 上下の秩序の尊重という傾向
- 2 自謙自下の傾向
- 3 自分と他人の体面を維持するという傾向
- III 文法および語彙の中に反映している敬語 127
- IV ベトナム語における敬語の分類 131
- 1 家庭における敬称
- 2 社会における敬称
- V ベトナム語の敬語の独創性 136
- 中国語の敬語 / 藤堂明保 139
- I 死生観と敬語 139
- 1 魂魄とは何か
- 2 魂魄にも身分がある
- 3 死体があれば魂魄は残る
- 4 人間の生の領域
- 5 生の領域を犯すな
- 6 名とは存在のあかし
- 7 名を犯すな : 字と諱 #韻鏡は匡胤を欠画し、
それのみか『韻鏡』という書名自体が,本来は「韻鏡」と称したにもかかわらず,北宋のある皇帝の本名と符合するのを避けて,鑑→鏡(どちらもかがみ)と改称したのであったのかあ(p.147)。- II 敬語の根底にあるもの 147
- 1 相手をどう呼ぶか
- 2 遠まわしにした表現
- 3 気魄と面子
- 4 面子の階級性
- III 中国語の敬語のあらまし 152
- 1 敬語の本質
- 2 読書人の使い分け
- 3 庶民には敬語がいらない
- 4 女と子どもには敬語がない
- 5 敬語は「官」だけのもの
- IV 中国語の敬語のゆくえ 158
- 1 「近代化」しても敬語は消えない
- 2 官を倒して「敬語」は消えた #文革礼賛
- 英語の敬語 / 奥津敬一郎/村木正武 163
- はじめに 163
- I 話し手の表現 163 #
著者も自分の論文の中で一度この「余」を使ってみたかったが,とうとうできずに終わった(p.164.)- II 聞き手の表現 : 二人称代名詞 168
- III 聞き手に対する呼びかけ 172
- IV 命令・依頼その他の文表現 185
- フランス語の敬語 / 川本茂雄 191
- I 私の体験から : 「妻」と「先生」 191
- II vous と tu の移り変わり 194
- III 敬意表現の諸相 197
- ドイツ語の敬語 / 川島淳夫 204
- はじめに 204
- I 語彙的にみた敬語 205
- 1 日本語とドイツ語の敬語
- 2 呼びかけの形式と謙譲語
- II 統語論的・文体論的にみた敬語 211
- 1 丁寧表現の度合
- 2 統語論的にみた敬語
- 3 文体論的にみた敬語
- スラブ語の敬語 / 千野栄一 221
- I スラブ語とは何か 221
- II 敬語体系の欠除 222
- III 二人称代名詞と敬語 223
- IV 名前と敬語 226
- V 地位・職業と敬語 228
- VI 話法と敬語 231
- VII 文体と敬語 232
- おわりに 233
- 文学作品と敬語 / 谷口崇 234
- はじめに 234
- I 『晩夏』 : 「美しい生活の法典」 235
- II 『晩夏』に見られる敬語 237
- おわりに 244
- 待遇表現と民族文化(座談会) / W. A. グロータース/柴田武/西江雅之/野元菊雄/林四郎/南不二男 247
- 各出席者の外国経験
- 丁寧さの感じ
- 尊敬のしかた
- へだて
- けんかの作法
- 言語型と非言語型
- ありがとう
- 手紙の返事
- 敬語表現の基準
- ことばをかける迎えかた
- ステータスとロール
- 複数の使いかた
- 二人称
- ショッピング,ルッキング
岩波新書(新赤版)1093;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;2+viii+209+3頁;;ISBN978-4-00-431093-8;
うーん。
;紀伊國屋書店;2,800円(借覧);A5変型判(200x150mm);縦組;上製;356頁;;ISBN978-4-314-01023-8;
岩波現代文庫[学術130];岩波書店;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;x+388頁;;ISBN4-00-600130-4;
新潮文庫[え-1-15];新潮社;427円(80円);文庫判;縦組;並製;256頁;;ISBN4-10-112315-2;
上は黒い半袖に襟巻、下はグレイのハーフパンツに黒のブーツ、と黒ずくめで、表紙に 26 Letters と記された冊子を手にして、書架(かな?)の傍で椅子に腰かけてゐるところ。シックでキュート。
講談社学術文庫1839;講談社;1,150円(借覧);文庫判;縦組;並製;378頁;;ISBN978-4-06-159839-3;「アルチュセール 認識論的切断」(現代思想の冒険者たち第22巻)を改題
マーガレットコミックス;集英社;390円;新書判;;並製;176頁;;ISBN978-4-08-846241-7;
笠間叢書235;笠間書院;12,500円(借覧);A5判;縦組;上製;2+370+27頁;;;
目次を写しておく。
- 第一章 節用集から漢語辞書へ
- 一、近世節用集の性格 3
- 二、近世節用集の変容 25
- 第二章 翻訳語辞書の世界
- 一、訳語辞書の成立 49
- 二、訳語辞書の成長 75
- 三、訳書読解辞書の背景 111
- 第三章 漢語辞書の世界
- 一、新聞用語辞典の成立 135
- 二、漢語辞書の成立と成長 149
- 三、漢語辞書の系譜 179
- 第四章 漢語辞書の展開
- 一、漢語辞書の充実 261
- 二、漢語辞書と漢語都々逸 283
- 第五章 漢語辞書のことば
- 一、明治初期の漢字音 313
- 二、明治初期の漢語 335
- あとがき 367
- 書名・人名索引 左1
- 事項索引 左11
- 語彙索引 左17
〈社会〉への知/現代社会学の理論と方法(下);勁草書房;(借覧);A5判;横組;上製;ix+217頁;;ISBN4-326-60189-2;[執筆者](野宮大志郎)/さかもと・よしゆき(坂元慶行)/ロドニー・スターク(Rodney Stark)/かたの・よーへー(片野洋平)/あべ・ゆーき(阿部悠貴)/ジョン・P・ホフマン(John P. Hoffmann)/やまもと・ひでひろ(山本英弘)/ふじた・たいすけ(藤田泰昌)/たかはし・まさき(高橋正樹)/きしの・ひろひさ(岸野洋久)/のえ・けーいち(野家啓一)/あかがわ・まなぶ(赤川学)/いとー・きみお(伊藤公雄)/なかがわ・まさとし(中河伸俊)/さかもと・かずえ(坂本佳鶴惠)
岩波文庫[緑 101-4];岩波書店;600円(借覧);文庫判;縦組;並製;256頁;;ISBN4-00-311014-5;
PHP新書490;PHP研究所;700円(1割引);新書判;縦組;並製;205頁;;ISBN978-4-569-65999-2;
社会学は心理学へ? 折原浩への名ざしの刊行予告があるのはともかく、妻
の旧姓
を書いてるのがちよつと不思議。
光文社新書318;光文社;740円(634円);新書判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-334-03419-1;
音韻の相違によるものとは考へないといふ立場だから、否定派でくくるのはおほまかすぎる。文中、
嘗ても指摘した通りとあるのは、江湖山恒明、上代特殊仮名遣研究史によると、国語文化講座 第二巻の、国語史について、である由。
- 所謂國語問題の歸趨 / 山田孝雄 1
- 進出の形態と方策 / 安藤正次 10
- 東亞に於ける日本語 / 小林好日 13
- 國語の整理とは何のことか / 神保格 17
- 日本語の再認識 / 佐久間鼎 22
- 日本語の統制を強化せよ / 保科孝一 25
- 國語の整理統制 / 倉野憲司 28
- 日本語普及の總力戰態勢 / 志田延義 31
- 日本語を世界語と爲す運動 / 鶴見祐輔 34
- 東亞の共通語としての日本語 / 石黒修 37
- 東亞共通語としての日本語の反省 / 矢澤邦彦 40
- 滿洲國に於ける日本語の地位 / 重松信弘 45
- 外國語としての我が國語の教授に就いて / 山口喜一郎 57
- 外國語としての日本語 / 加藤春城 62
- 日本語の世界的進出と教授法の研究 / 大出正篤 66
- 外國語としての日本語 / 福井優 83
- 日本語の教授者に望む / 坪川與吉 88
- 中支に於ける日本語教育 / 菊沖徳平 98
- 囘教徒たちと日本語教育 : 東アジアの問題 / 小林元 102
- 日本語教育のために / 藤原與一 115
- 大陸に於ける日本語の教室 / 西尾實 120
- 會話と問答 / 長沼直兄 127
- 日本語教育より國語政策と留學生問題を一瞥して / 小池藤五郎 130
- おりろ! / 各務虎雄 136
- 日本語の教室 / 一谷清昭 139
- 江南の春 : ××縣立小學校開校す / 釘本久春 142
- 記紀歌謠研究(十二) / 山田孝雄/阿部次郎/小宮豐隆/土居光知 151
- 新刊紹介 169
- 新刊展望 170
- 各大學專門學校卒業論文題目 / 175
- 學界彙報 181
- 雜誌分類要目 182
講座源氏物語研究 第一巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;232頁;;ISBN4-273-03451-4;[執筆者]いー・はるき(伊井春樹)/ふじー・さだかず(藤井貞和)/こばやし・まさあき(小林正明)/よしー・みやこ(吉井美弥子)/やまだ・としひろ(山田利博)/すぎた・まさひこ(杉田昌彦)/なかにし・りった(中西立太)/かのー・しげふみ(加納重文)/あまの・ふみお(天野文雄)/ふじー・ゆきこ(藤井由紀子)
元和元年(一六一五)に豊臣家を滅ぼした徳川家康はすぐさま二条城入りし、中院通村に『源氏物語』の講釈を要請する。「桐壺」巻からの依頼であったものの、当日になって「初音」巻の冒頭の一節を取り上げ、その泰平の世の構築を説いた背景にも、きわめて政治的な意図が存在した(p.23)。
;新潮社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;265頁;;ISBN4-10-446101-6;
もつと小説がましくも、逆にノンフィクションぽくもできた感じの素材だなあ。
新潮文庫[え-1-29];新潮社;427円(220円);文庫判;縦組;並製;310頁;;ISBN4-10-112329-2;
越境する近代4;青弓社;3,400円(借覧);A5判;縦組;上製;302頁;;ISBN978-4-7872-2023-3;
紙芝居とメディア史と日本民俗学をテーマとする本
。http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/column2.htm のURIをあげながら、なぜかその筆者名(原田実)が書かれてゐない。たしかに、紙芝居の現場の話とメタレベルの議論の間に多少飛躍があるのかもしれない
感じ(p.293、あとがき)。
「ゲドを読む。」(ブエナ ビスタ エンターテイメント)もらふ。
;勁草書房;(借覧);A5判;縦組;上製;xi+386+25頁;;ISBN4-326-10126-1;
けふの買物。
藤色のキャミソールに、カーディガンを肩がけ。下はフレアスカート。カフェで待ち合せてて、これから出発、といふ趣き。あー、買物とかいつて、服を見立てたり見立てられたり、些細なことで仲違ひしたり、すぐ仲直りしていちやこいたりしたいなあ。
;[発行]角川学芸出版・[発売]角川書店;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;176頁;;ISBN4-04-621078-8;
秋成独特の倫理を現代の眼で読み直すことの重要性をあらためて感じさせられた。実際、多くの点で「蛇性の婬」は、あの『電車男』を想起させはしないだろうか
(p.175)。
新潮文庫[お-44-7];新潮社;514円(100円);文庫判;縦組;並製;325頁;;ISBN4-10-142927-8;
笑つて)で、ミニタオルをとりだしてゐたやうだつた。
愛の力かなとか、橋のしたから鳩がとびだしたりとか)、優が美嘉を送りだしてやるシーンでは、ちよつとグッときた(といふのは、男目線でみてたんだなあ)。
光文社新書322;光文社;700円(1割引);新書判;縦組;並製;217頁;;ISBN978-4-334-03423-8;
文系の院のことを問題にしてゐる点、自己責任論や覚悟主義でかたがつく問題ではないことをしめしてゐる点がありがたい本だと思ふ。
「博士卒」ではあつても「ノラ博士」にすらなれなかつた私は、――研究なんて、そんなの1年で5時間くらいのもんでしょ ねぇそうでしょ?
、状態だつたから当然自業自得なのだけれど、――600万からの借金、だうすんだろ――ライセンスはとれたのに、と言つてる人たちとはとても連帯はできないな、と思つてしまふ。
研究と趣味とがともに充実してゐるやうなウェブログをみると、正直ねたましくてしかたない。
;大原新生社;1,200円(借覧);四六判;縦組;上製;307頁;;;
わたくしは、かつて、この書を阿部氏からおくられ、早速に一読して、蒙をひらかれることがおゝかった。このに書中、史料解読にともなって生ずることばに関する考証がすくなからずあり、それが古典文学にまでおよんでいるのは、あるいは当然のこととはいえ、敬服にたえないとあつたので見てみたのだけれど(p.175)、私にはあんまり。
たうじ参るべきよし仰せごとあればとあるのを、漢語(唐代口語?)で登時だとするのは開合があはない。たうじなら当時、てうじの誤写だとすれば輙時かもしれない、といふもの。最近の注釈ではだうしてるのかな。
未発選書13;ひつじ書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;6+351頁;;ISBN978-4-89476-352-4;
- はじめに
- 序章 「女ことば」に対する二つのアプローチ
- 1 本質主義・進化論的アプローチ 13
- 2 本質主義・進化論的アプローチの問題点 16
- 女房詞は「女ことば」の起源なのか
- 多様に異なる女の言語行為
- 「女ことば」本質主義の否定
- 女の言葉づかいは「最近」乱れたのではない
- 3 構築主義・イデオロギー的アプローチ 24
- 「構築主義」のジェンダー
- 「言語イデオロギー」とは何か
- 「言語イデオロギー」の四つの特徴
- 「女ことば」イデオロギーと言語行為の関係 : 資源と制限
- 「女ことば」イデオロギーの構築 : 「ついて語る」言説とフィクション
- メタ言語的実践
- 本書の目的 : 「女ことば」の歴史的形成過程
- 第一部 規範の対象としての女の言葉づかい
- 一章 「女の話し方」イデオロギーの創生
- 1 鎌倉・室町時代の女訓書 44
- 2 江戸時代の女訓書 46
- 初期の女訓書
- 苗村丈伯『女重宝記』(元禄五年1692)
- 後記の女訓書
- 消息型
- 3 「女の話し方」イデオロギー : 管理・支配されるべき女と言語の関係 57
- 「女の話し方」イデオロギーが言語行為に与える影響
- 「つつしみ」に変化する支配
- 二章 「女房詞」の規範化 : 「女の話し方」に回収される女の創造的な言語行為
- 1 女房詞を示す言説 64
- 2 女房詞に対する批判 65
- 3 高い地位を表象する女房詞 : メディアが与えた価値 67
- 4 男が使う女房詞 73
- 5 男は女房詞を使うなという言説 77
- 6 規範となった女房詞 : 辞書・女訓書 80
- 『日葡辞書』から『日本大文典』へ : 女房詞は女の言葉
- 女房詞を採集した女訓書 : 女房詞は女の規範
- 規範にされた女の創造的な言語行為
- 第二部 ジェンダーと「国語」 : 明治の国民国家成立と「女ことば」
- 家族国家観
- ジェンダー化された国民化
- 国家・国語・ジェンダー
- 三章 「男の国語」の創生
- 東京語を基準とした「標準語」
- 1 言文一致論争が問題にしなかった言葉の性差 98
- 性差に言及しない言文一致主義者
- 認識されていた言葉の性差
- 言文一致主義者の良妻賢母主義
- 2 「男子の標準語」の創生 : 「国語」にはジェンダーがあった 104
- 語られずに達成された「男の国語」
- 四章 「女の話し方」イデオロギーの完成
- 1 江戸時代の教訓を増幅する女訓書 111
- 2 女訓書において「女の話し方」イデオロギーを維持するために使われた論拠 111
- 男女の権利は自ずから異なる
- 天皇の臣民としての女の言葉づかい : 賢母の言語教育
- 女の言語能力に対する批判 : 良妻賢母に求められる能力
- 3 修身教科書において「女の話し方」イデオロギーを維持するために使われた論拠 116
- 女の言葉づかいに対する特別な規範
- 天皇の臣民としての言葉づかいの規範
- 「言葉をつつしめ」から「言うべき時は言え」へ
- 女の言語行為に対する規範・ステレオタイプ・批判
- 五章 「女学生ことば」の構築 : セクシュアリティに回収される女の創造的な言語行為
- 1 服装に見る「女子学生」から「女学生」への変遷 128
- 2 性別化 : 「書生言葉」の否定 134
- 3 選択 : 「てよ・だわ言葉」と西洋語を選んだ言文一致小説 138
- 女子学生の言葉づかいに対する批判
- 女子学生の多様な言葉づかい
- 言文一致小説家が選択した「てよ・だわ言葉」
- 4 否定 : 〈軽薄さ〉との結び付き 145
- 女が使う西洋語
- 5 セクシュアリティー化 : 「てよ・だわ言葉」から「女学生ことば」へ 149
- 「てよ・だわ言葉」の普及
- 性の対象物となった女子学生
- セクシュアリティの「女学生ことば」
- 標準語のセクシュアリティ
- 6 「女学生ことば」という言語イデオロギー 158
- セクシュアリティのジレンマ
- 「改訂女学生ことば」
- 7 指標性の構築 : 「ジェンダー化された国民化」と女の創造的言語行為 162
- 同時に作り出された「女学生ことば」と「女学生」
- 「ジェンダー化された国民化」と「女学生ことば」
- セクシュアリティに回収される女の言語的創造性
- 六章 「国語」の男性化 : 「内なる他者」としての女子国民
- 1 メタ言語的実践としての口語文典・国語読本 171
- 国語学者が制定した「国語」
- 国語科の設立と口語文の採用
- 国語学者のメタ言語的実践
- 2 女の言語要素の構築と排除 177
- 文典に表記されない男性性
- 例外として表記された女性性
- 3 「書生言葉」の「国語」への採用 : 「女学生ことば」の排除 180
- 「女学生ことば」と「書生言葉」
- 口語文典における「書生言葉」と「女学生ことば」
- 新保磐次の『日本読本』
- 国語読本における「書生言葉」と「女学生ことば」
- 国語読本における良妻賢母読み物の採用
- 4 「国語」の創生とジェンダー 189
- 反復するジェンダー化
- 国民化と言語イデオロギー
- 女性化された言語イデオロギーが支える「国語」の男性性
- 「内なる他者」としての女子国民
- 「国語」・男性性・言語要素の結び付き
- 第三部 女の国民化と「国語」 : 近代総力戦の「女ことば」
- 七章 天皇制国家の伝統となった「女ことば」 : 植民地支配の正当化
- 1 「女ことば」の起源は女房詞と敬語である 204
- 天皇制と女房詞
- 世界に誇る日本語の敬語
- 起源の捏造・伝統の創造
- 2 日本の誇りとしての「女ことば」 211
- 3 「国語」の守護者としての女子国民 : 天皇制国家の伝統の継承者 212
- 国語の教師としての女子国民
- 国語の教育をおこたる女子国民
- 皇国臣民の「国語」
- 4 植民地の「国語」と「女ことば」 218
- 八章 「ジェンダー化された国語」の創生 : ジェンダーが担う近代と伝統の相克
- 総動員体制と歓迎された「女の国民化」
- 「銃後の守り」と家族制度
- 「女の国民化」と「国語」のジェンダー化
- 1 「女ことば」を標準語の周縁に位置付ける 228
- 男の言語を標準口語の基準とする
- 女の言語を例外とする
- 2 「国語」のジェンダー化 234
- 言葉づかいのジェンダー化
- 言語要素のジェンダー化
- 「国語」になった「女学生ことば」
- 3 国語読本によることばの性差の教授 244
- 一人称詞における性差の教授
- 文末詞と感嘆詞における性差の教授
- 「ジェンダー化された国語」と家父長制
- 4 「女ことば」と女の国民化 255
- 天皇制・家父長制の伝統を担う「女ことば」
- ジェンダーが担う近代と伝統の相克
- 変化が許されない「女ことば」
- 第四部 「女ことば」の脱政治化・本質化 : 「女らしさ」の戦後
- 九章 自然な「女らしさ」の象徴となった「女ことば」
- 1 「女ことば」をめぐる言説の闘争 268
- 男女の不平等を生み出す「女ことば」
- 女の発言を妨げる「女ことば」
- 2 「女ことば」本質化の言説 271
- 「先天的女らしさ」に基づく「女ことば」
- 「先天的女らしさ」の矛盾
- 社会的平等と生物学的性差を区別する
- 社会的な「女ことば」と自然な「女ことば」
- 「女ことば」批判に対抗して生まれた本質化
- 一〇章 「ジェンダー化された国語」の再生産 : 天皇制からの切り離し
- 1 敗戦・占領と無縁だった文法書 283
- 2 天皇制国家の伝統から切り離された「女ことば」 285
- 脱「女房詞起源論」
- 脱「天皇制国家の伝統論」
- 「女ことば」四つの特徴の維持
- 「敬語と女ことば」の維持
- 3 「墨ぬり教科書」における「国語」の性差の教授 290
- 「墨ぬり教科書」とは
- 教育における男女平等
- 国語の性差を教えつづけた「墨ぬり教科書」
- 4 国語教科書における「国語」の性差の教授 293
- 一人称詞における性差の教授 : 「わたし」と「ぼく」
- 文末詞における性差の教授
- 5 米国占領による民主化とジェンダーの本質化 301
- 国語学者と人権意識
- 「女ことば」を残したかった知識人
- 日本人のよりどころとしての「女ことば」
- 家族制度を破壊する男女平等
- ジェンダーの本質化
- まとめ : ジェンダー化された言語イデオロギーを超えて 312
- 参考文献 324
- あとがき 343
- 索引 351
;溪水社;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;iii+116頁;;ISBN4-87440-766-8;
;新潮社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;247頁;;ISBN4-10-463102-7;
冴子の背景とか、千代子の内心とか。映画でオダギリジョーのやつてたキャラはずいぶんちがふ感じ。といふか、宮﨑あおい――こなひだたまたまテレビをつけたら、パートナーのかたが彼女のことを「あおき」と呼んでゐるむね発言してゐた。そしてけふ、女性誌のところで女の子2人が、そのことを話してゐるのがきこえた――は膝枕なんかしなくても、肩に手を置
くくらゐのでよかつたと思ふなあ(p.244)。映画版はかなり母性が強調されてて、だうも気持ちわるかつた。
長旅に居穢く疲弊しきった男たち
(居穢にいぎたな
とルビ、p.19)。梢の顔に嫌悪が氾がるのを認めて
(p.121)。
「春秋」「未来」(各11月号)もらふ。春秋誌で、HAYEKを読みなおす、といふ連載がはじまるみたいで、第1回は、松原隆一郎、世界はむしろハイエクから遠ざかっている。リフレ派についてもなんか書いてあつた。松原氏は、橋本努の大学院での指導教官だつたんだなあ。春秋の窓欄で、佐藤真の自殺を知る。
阪大リーブル2;大阪大学出版会;2,000円(借覧);四六判;縦組;並製;350頁;;ISBN978-4-87259-235-1;
光源氏と安祿山。つれづれなるままに、てならひの時々、させる日記もひかず、そのしるしともなき事を、心にうちおぼゆるままにかきつけたり
(龍鳴抄)。今昔、屋代本平家等の移字(鏡などにウツル)。
講談社文庫[し 75-1];講談社;419円(100円);文庫判;縦組;並製;185頁;;ISBN4-06-274926-2;
同成社中世史選書3;同成社;6,000円(借覧);A5判;縦組;上製;iv+270頁;;ISBN978-4-88621-400-3;
ちくま新書689;筑摩書房;780円(借覧);新書判;縦組;並製;269頁;;ISBN978-4-480-06393-9;
潜在能力イデオロギー。
講談社ノベルス[サK-01];講談社;880円(100円);新書判;縦2段組;並製;283頁;;ISBN4-06-182196-2;
小豆色の壁紙のまへで、そつと微笑んでゐるところ。左手は髪をかきあげるかのやうに耳もとにやつてゐる。大人な感じ。美しい。
中国の歴史02;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+446頁;;ISBN4-06-274052-4;
一行とばして翻訳しても全体の意味が通っていればいいのだろうと真面目に考えている私は、林達夫が『思想』で行った誤訳指摘にはあまり好感が持てない。私は山口昌男が好きだが、それは山口の「誤訳的」部分であって、彼が身につけようとしている「西洋」の学問の香りには興味を感じない。そんなことは実際どうでもよくて、いったいリアリティは何なのかが問題なのだ。レナールドでもレナードでもいいから、いったい何がどうしたというのかをまず論じなくては話になるまい(栗本慎一郎、フォークロアのフォークロア。流行神153号から重引)。
そうした存在になりはぐった蘇我氏、といふ言ひかたはちよつとめづらしいな(p.382)。
図書館にいつたら、たまたま本の交換市といふのをやつてゐて、以下の本をもらつてかへつた。
松岡正剛 千夜千冊 第1巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+12+1089+67頁;;ISBN978-4-7630-0647-9;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
;名古屋大学出版会;5,700円(1割引);A5判;縦組;上製;vi+280+8頁;;ISBN978-4-8158-0570-8;
第4章の初出での唇の「軽重」
、第7章の初出での唇の運動の軽重
を撤回して、単に「軽重」のみにしてゐるのは松繁弘之、本居宣長『字音仮字用格』の基礎 : 「喉音三行辨」の本質での批判があつたからぢやないのかな。それを注記してないのは、後世の学説史家に対しても不実なんぢやないか。全然ちがふかもしれないけど。
あと、齏梁とか高田興清とか文脈をおへばわかる類の誤字もいくつか。目次を写しておく。
- 序章 1
- 第1章 日本語学説史における「音韻」の問題 19
- 一 何故「音韻」を問題にするか 19
- 二 古代の「音韻」 20
- 三 中世の「音韻」 28
- 四 『韻鏡』の輸入と韻鏡注釈の自立 32
- 五 世俗的学問としての「音韻之学」の成立 38
- 六 近世後期の音韻学の展開 43
- 七 本居宣長と日本音韻学の完成 46
- 第2章 いろは歌から五十音図への交替 : 契沖『和字正濫鈔』の意義 47
- 一 「歴史的仮名遣い」への疑問 47
- 二 契沖『和字正濫鈔』「漢文序」の意図 51
- 三 巻一の理論構成 52
- 四 自筆稿本『和字正濫鈔』と『和字正濫通妨抄』に見る契冲の意図 57
- 五 『和歌童翫抄』の仮名遣い論 60
- 六 楫取魚彦『古言梯』の方法論 63
- 七 五十音図と古代音声の自覚へ 66
- 第3章 日本語音声の自覚へ : 文雄『和字大観鈔』の意義 69
- 一 韻鏡注釈の自立と世俗化 69
- 二 仮名遣いの本質規定と日本語音声の自覚 72
- 第4章 「喉音三行弁」と近世仮名遣い論の展開 83
- 一 いろは歌から五十音図へ : 「喉音三行弁」と仮名遣い 83
- 二 三内説から五音へ : 音図解釈の転換 84
- 三 「喉音三行弁」の観念の成立と展開 87
- 四 本居宣長「おを所属弁」の歴史的必然性 93
- 第5章 「おを」の行所属と本居宣長『字音仮字用格』 99
- 一 喉音三行弁と『字音仮字用格』 99
- 二 宣長以前の「おを」の行所属の観念 101
- 三 「喉音三行弁」の論構成 107
- 四 古代母音「お(o)」の発見と行所属の是正 112 #
仮に十七世紀末の摂津方言に単独母音のoが存在しなかったとすれば、契沖が「お」「を」を対立する音声として構想することが出来ず、記述が混乱した事情がよく理解できる。その後、woの唇音退化が進み「おを」がoと認知されるようになり、宣長は、この内省を手がかりに古代語の単独母音oを抽出することが出来たのではないか。その上で彼は、古代語のワ行音「を=wo」を構想したのであろう(p.114.)- 第6章 「喉音三行弁」論争史 117
- 一 学説史における「喉音三行弁」論争の意義 117
- 二 契沖の苦悩と栄光 118
- 三 文雄による喉音三行弁の規定 122
- 四 田中大観『喉音仮名三異弁』の批判 123
- 五 文雄『喉音三異弁弁正』の反批判 131
- 六 宣長『字音仮字用格』「喉音三行弁」の独創性 138
- 七 忘れられた学者礪波今道と『喉音用字考』 140
- 八 太田全斎『漢呉音図』の学説史的意義 142
- 九 東条義門『於乎軽重義』の「開合」論 145
- 十 奥村英実『古言衣延弁』と喉音三行弁 148
- 十一 平田篤胤『古史本辞経』の「喉音三行弁論」 151
- 十二 その後の仮名遣い論 154
- 第7章 礪波今道『喉音用字考』と『呵刈葭』論争 157
- 一 礪波今道とは何者か 157
- 二 『韻鏡』図に基づいた「喉音三行弁」の規定 161
- 三 上代における舌内撥音尾と唇内撥音尾の区別の発見 167
- 四 『呵刈葭』論争における上田秋成をどう評価するか 169
- 第8章 五十音図の学理の完成 : 東条義門『於乎軽重義』の意義 175
- 一 『於乎軽重義』再評価の可能性 175
- 二 義門以前の喉音三行弁の経緯 176
- 三 『於乎軽重義』上巻の内容 177
- 四 『於乎軽重義』下巻の内容 187
- 第9章 五十音図上代実在説と神世文字 : 平田篤胤の論理 203
- 一 喉音三行弁と日本音声学 203
- 二 神世文字説の提案 206
- 三 五十音図上代実在説の登場 209
- 四 『古史本辞経』の五十音図説 213
- 五 平田篤胤の考証方法について 215
- 終章 古代人のこゑ(声)を聞く : 音声研究と民族主義 219
- 一 すべての仮名遣いから始まった 219
- 二 音声言語研究と近世の仮名遣い論 222
- 三 音声学の誕生と民族主義 226
- 四 その後の喉音三行弁と五十音図 231
- 資料編 『喉音仮名三異弁』『同弁正』東京大学文学部国語研究室蔵(影印) 233
- 注 269
- あとがき 277
- 初出一覧 279
- 図版一覧 巻末8
- 索引 巻末1
新書y162;洋泉社;780円(100円);新書判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-86248-078-0;
死は人を生者から隔てるように見えるが、そうではない。死によって世間的な付合いがなくなっただけ、以後は純粋な付合いが出来るようになる。今後も網野さんとの会話を続けてゆきたいと思っている
(阿部謹也、実証研究と夢の実現と。p.56)。
山田孝雄と上代特殊仮名遣とにもかかはることなので、the view from nowhere : 2007-08-31 (Fri)のコメント欄に追記しようかとも思つたのだけれど、ここに写しておく。安田尚道[2004]、橋本進吉は何を発見しどう呼んだのか : 上代特殊仮名遣の研究史を再検討する(国語と国文学81(3)、pp.1-15)を見かへしてゐたら、注8で、安田喜代門、国語の本質、同二に以下のやうな記述があることが紹介されてゐた。以下孫引き。
とにかく仲のよい山田さんの直話であるが、明治四十年の頃、東京帝国大学の国語研究室に石塚竜麿の仮字遣奥山路と言う本があることお知って閲覧お願出たがどおしても見せてくれない、橋本進吉氏が借出しッ放しで何年経っても研究室に戻って来ない。山田さんわ文部省の国語調査会の補助委員か委員おしている時代である。山田さんが一癖ある書物だと気付いたのわ、国語学書目解題の説明お読んだためである。其の書物わ明治三十五年に東京帝国大学蔵版で吉川半七の発行したもので、赤堀又次郎氏が言語取調所の事業の一部として〈略〉協力して作ったのが始まりで、明治二十三年に其の取調所が解散になり帝国大学に蔵本などが寄贈になったとき其の稿本も大学に移され、〈略〉明治三十三年九月十日完成したもので、其の解説お読んでみると、竜麿の研究わ古事記伝お承けたもので、内容にわ後の研究から見ると不備な様でもあるが大体あれでよろしい。記・紀・万葉の字音による仮名遣で
又詞により音は同じけれども、あてたる字に一の慣例あることを考へたるなり、
とある部分が後の研究からわ不徹底であると言う人も有ろおが書物の解説としてわ正しい。とにかく山田さんわ其れお読んでクサイ・一癖あると睨んで読んでみよおとしたら、橋本さんが見せなかった、と言う話である。
さて其の国語学書目解題の仮字遣奥山路の所お読んで山田孝雄氏が、クサイと見て、文部省国語調査会補助委員のとき助手の橋本に借りて見たいと申入れたら自分が借出中とかで見せてくれなかったと、御本人からの直話、明治四十三年頃のこと。
;紀伊國屋書店;2,800円(借覧);200x150mm;縦組;上製;326頁;;ISBN4-314-00982-9;
講談社文庫[き 39-3];講談社;933円(100円);文庫判;縦組;並製;1+982頁;;ISBN4-06-264961-6;
;東京大学出版会;2,800円(借覧);A5判;横組;並製;viii+212頁;;ISBN978-4-13-083047-8;
おもしろくよんだ。
1冊でわかる医療倫理のなかに、子をろうにすることのできる薬があるとして、ろう者の父母がそれを使用することは肯定される(そのはうが、ろうコミュニティの支援も期待できるし)、といふやうな議論があつて、ちよつとのみこみかねたのだけれど、実際にそれに類したケースがあつたことが紹介されてゐた(ろう者のアイデンティティーの項、pp.47-48)。
「作られたろう児――アメリカ同性愛者が出産」,2002年5月1日の『日本聴力障害新聞』にこのような記事があった.ろう者でレズビアンのカップルが,人工授精でろう児を作ろうとしたというのである.このカップルは以前にも人工授精により女児をもうけており,生まれた子はろう児であった.そこで二人目も確実にろう児になるように,ろう者の精子を探したが,一般の精子バンクでは協力が得られなかったために,個人的にろう者の精子の提供を受けた.ところが生まれた子どもは補聴器をつけて聴覚訓練をすれば,ある程度聞こえる難聴児であった.そこでこのカップルは第二子も補聴器に頼らず,ろう児として育てることにしたというのである.
ろう者の子といふことでは、あたらしい教科書3 ことばのブックリストで紹介されてゐた、たったひとりのクレオールもよんでみたい。
目次を写しておく。
- はじめに
- 第1章 手話からわかった人間の言語能力 1
- 1 手話を生み出す脳 2
- 手話失語
- 左脳優位の検証
- 手話と視覚
- 2 手話記号と非手話記号 16
- 表情・視線・口形
- 非手指動作と脳
- 手話の脳科学と教育
- 3 ろう児の言語発達と人間のコミュニケーション能力 21
- ろう児のクーイングと手話喃語
- 育児語
- ろう児の手話発達
- 指差しの発達
- 視線の発達
- 身振り言語の研究から普遍文法の探究へ
- 第2章 マジョリティー言語に囲まれる手話 43
- 1 手話とろう文化の継承 45
- ろう文化と連帯
- ろう者のアイデンティティー
- 手話についての聴者の認識
- 母語で教育を受ける権利
- 2 手話と音声言語の関係 60
- 手話使用者の多様性
- 世界の手話使用状況
- 手話と音声言語の発話時間
- 手話の社会的ステイタス
- 音声言語からの借用
- 3 少数言語者・母語話者としてのろう者 76
- 少数言語と多数言語
- 母語としての手話
- 手話者のマジョリティーとマイノリティー
- 第3章 手話のバリエーション 83
- 1 手話のバリエーションと手話者のサブグループ 85
- ろう者の中のマイノリティー
- 手話変化の傾向
- 手話の方言(地域差)
- 手話の年齢差
- 手話の性差
- 手話の人種・民族・宗教差
- 文脈・状況によるバリエーション
- 同性愛者の手話
- 若者の流行語
- 2 ろう者の連帯と国際手話 101
- 国際手話
- 国際手話の歴史
- 国際手話研究の言語学的意義
- 国際手話のジレンマ
- 3 盲ろう者の触手話 108
- アメリカの触手話
- スウェーデンの触手話
- 第4章 手話と芸術 115
- 1 言語芸術としての手話 118
- 芸術の中の母語としての手話
- 手話のフォーク・アート(民衆芸術)
- デフ・ジョーク
- デフ・ストーリー
- 手話の文学
- 日本の手話演劇
- 手話狂言
- 2 視覚芸術としての手話 134
- 手話詩
- 手話俳句
- アメリカにおける映画とろう文化
- デフ・アート
- 3 モーダリティーの変換と新たな芸術 146
- 手話の歌
- 手話と舞踊
- 少数言語が生み出す芸術
- ミュージカル
- 第5章 教育の中の手話とろう文化の未来 163
- 1 ろう教育の歴史 164
- ろう者と手話の歴史の始まり
- 初期のろう教育
- ろう学校の開設
- 口話主義教育の時代
- 2 バイリンガル・バイカルチュラル教育 178
- 手指言語の容認
- 教育言語としての手話
- バイリンガル・バイカルチュラル教育の誕生
- 3 人工内耳の出現と手話の存続 186
- 少数言語の存続
- 人工内耳
- ろう者の選択、聴者の選択
- 人工内耳とろうコミュニティー
- おわりに 203
- 図版出典一覧 209
- 索引 211
さういへば先日本屋で、岡田絵里香、ハン☆パラ : ERICA Produce Hand★Paradiseといふ本をみかけて、ちよつと気になつたので、ついでにここにメモ。
丸善ライブラリー094;丸善;583円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+154頁;;ISBN4-621-05094-X;
アメリカ大好き(©KOJI1200)、といつてるだけにしか思へないけど。一往目次を写しておく。
- はじめに iii
- 第一章 アメリカでの学校生活 1
- アメリカの現地校へ 2
- それぞれ上の学年に(結果的な飛び級) 6
- 英語習得のプロセス 9
- 長女玲の場合
- 二男史嗣の場合
- 長男史顕の場合
- 夏休みのデイ・キャンプ 18
- 九月の新学期
- アメリカの学校生活
- インターナショナル・スクール卒業生との出会い
- 第二章 帰国後の学校選び 29
- 世田谷の小中学校長との面談 30
- 西町インターナショナル・スクール 33
- 面接と入学
- 西町の教育
- 様々な反応 40
- 世田谷の教育委員会から
- 第三章 日米の高等教育の大きな差 47
- 四つの「母校」 48
- 全寮制と通学制
- 慶応義塾の新学部の試み 56
- 安すぎる私立大学の授業料 65
- アメリカの充実した奨学金(スカラシップ)制度
- 日本の場合
- 上級学校ほど安くなる不思議
- 大学教員の給料
- 第四章 これからの学校選びと子供たち 73
- 日本の学校選びの基準 74
- 「一貫教育」の中身
- 最優良大学の三分の二 79
- 基本財産
- キャンパスの美しさ
- インターナショナル・スクールに通う子供たち 89
- 日本人子弟の進学問題
- 長女玲の場合
- バイリンガルとバイカルチュラル 106
- 三人の子供たちの場合
- バイリンガルからバイカルチュラルへ
- バイリンガルの実際
- バイカルチュラルの人たちの世界
- 第五章 開かれた世界における教育 125
- インターナショナル・スクールとは何か 126
- 日本のインターナショナル・スクールの制度上の問題点
- 日本人の派閥意識
- 今、何を為すべきか 140
- 英語で授業を
- 大学間の交流を
- 寮の問題
- ちょっと過激なあとがき 149
岩波ブックレット562;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;70頁;;ISBN4-00-009262-6;
これも目次を写しておく。
- はじめに 2
- 1 議論のために押さえておくべきこと 5
- 「英会話」という教科ができるわけではない
- 国際理解と英語
- 学校英語教育の目的と目標
- 教える内容は各学校の自由裁量となっている
- 2 「早く始めるほどよい」という幻想
- 母語獲得の臨界期
- 外国語の習得と年齢
- 日本の小学校での英語学習に臨界期説はあてはまるのか
- 言語獲得の「臨界期」とは何なのか、わかっていない #
白か黒かの印象を与えがちな「臨界期」という名称にかえて、「敏感期」という名称を使う研究者も多くいます(p.22.)- 十分なコミュニケーション能力は中学からでも身に付けられる
- 過去の実践例で効果はあったのか
- 導入そのものの問題点
- 危うい試み
- 補助教員や教材では補いきれない
- 母語への影響 #
現在計画されている程度の英語教育を導入したからといって、子どもたちの日本語に乱れが生じるとは思いません(p.30.)- 3 真のコミュニケーション能力のために 30
- コミュニケーション能力とは何か
- コミュニケーション能力の何が欠けているのか
- コミュニケーションと文法
- 文法を学ぶ意味
- 文法の説明に工夫は必要
- 目的・目標を定めて一貫性のある英語教育を
- 中学にこそ教育資源を集中させる
- 小学校では異文化コミュニケーションの基礎を
- 4 学校英語教育は何をめざすべきなのか 47
- 学校英語教育の目的
- 言語のおもしろさ、豊かさ、怖さ
- 制限的用法と被制限的用法
- 文法を使って遊ぶおもしろさ
- 英語を学んで知る日本語の仕組み
- 言語の怖さに気づくことも必要
- 種の特性としての言語
- なぜ「英語」教育なのか
- おわりに 65
- 参考文献
岩波ブックレット708;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;71頁;;ISBN978-4-00-008408-5;
双葉文庫[き 15-02];双葉社;819円;文庫判;縦組;並製;496頁;;ISBN978-4-575-71338-1;
ごまっとうとか懐かしすぎる。
;勉誠社;19,417円(借覧);A5判;縦2段組;上製;12+689頁;;ISBN4-585-03014-X;
俳諧語談の山田忠雄の注記で、しばしば本書の著者による訂正が紹介されてゐたので。超ななめよみだけれど、用例の博捜ぶりに圧倒されるばかり。でも、当代人の用例ははたしてどこまである人間のある場合における語意を保証できるのか、とも思はないでもないのだけれど、そんなこと言つてもなんにもならないしな。「調査無くして発言無し」の格言
なんてのがあるらしいし(p.651)。
目次を写しておく。
- 凡例
- 西鶴語彙新考
- 西鶴語彙の諸問題 3
- 水学 : 元禄時代技術史資料(1) 15
- 七文の豆腐 23
- 一石百目 23
- 祖父の髭 24
- 春の山道 26
- 「我色洒す」小考 29
- 「掛目安」小考 34
- 「松田浮舟」小考 37
- 八千八筋 60
- 捨子の和歌 63
- 青膏薬 66
- 仁和寺の里 69
- 瓢箪やきて 70
- 塗坊主 73
- 古文真宝 74
- 「木乃伊」管見 77
- 井戸を覗く習俗 81
- 月枕 81
- つり目安 83
- つき付人参 85
- 水の水上 86
塀築星 90- 誰が子のために 92
- 槇木のお違 92
- 浮沓 94
- 両頭の亀 100
- 織部殿 102
- 二人寝られた 104
- 「ろくだい(土公台)」小考 107
- 宗旨請 109
- 目ばつこ 113
- 命のうちに 116
- 袖垣の森 120
- 笹谷 121
- 豊等寺と雲雀 123
- 穐風ぞ吹 125
- 人魚 126
- 亀井算 127
- 一行物 128
婦人 129- 下ない 131
- 手越の酒 133
- 麓の四貫 135
- 扇かざえて 136
- 焼返し・焼直し 138
- 馬の角 140
- あかりをはしる 143
- 味噌酒 145
- 堺の台碓 147
- 長脇指 148
- 笹屋島 151
- らくさく 152
- 水戸の住人 154
- 「たた・じやう」小考 156
- 「上問屋」考 158
- 「小人島」考 164
- 座敷もち 175
- 杉焼 179
- 『一目玉鉾』の外地 183
- 世界の図・世界の貌 185
邪気乱 193凝 えて 195- 神通丸 196
又男 199- 嵐三郎四郎 200
- 座払 203
- 仕置咄し 205
- わかさ若松 208
- 佐渡が島にも世を渡る舟なく 209
- 奈良の鹿 210
- 夕日影朝顔の咲其下に……の歌 212
- 長寝 213
- 小浜屋の薬酒 215
- 河内の百姓舟 216
- かげろう 217
- どしの帯 218
- 桧扇をもらせらるゝ程の御かた 219
- きぬ帷子 220
- 鍋島殿屋敷 221
- 南都東大寺大仏の勧進 223
- なんぴん 224
- 万屋三弥 225
- 博多の小左衛門 226
- 板倉といへる物師 227
- 追出し 228
- 寺小性 229
- 石垣町 231
- つらきながらも勤めとて 232
- 播州の天守米 233
- 時分がら 234
- 山林竹木 236
- いろは歌 237
- はかま着の春 242
- 銭・小判の仕掛 244
- せどひ 247
- あらまじ 248
- 蛇の息 250
- 品川の連飛 252
- よろこびの折なれば 254
- 荻の焼原 256
- 小町踊 258
- かくし裏 260
- 芝居やぶり 262
- ほらぬ井 264
- 古暦の大全 267
- まことや蝕 269
- 初鶴 271
- 中年 272
- 中のぼり 273
- 槌に生るゝ 276
- 鉈屋出立 277
- 新籠御赦 279
- 夜やり日やり 280
- 丸行燈(円行燈) 282
- 露の字を質に置く 283
- 文字すわる松江の鱸 284 #さむはら
- 弾き竹 286
- 狼の黒焼 287
- 祝弥四郎 289
- にしざかな 290
- 揚燈籠 291
- 東方朔が伝書 293
- 日安付ける 294
- 盗人雨 296
- 大人 297
- 唱へ失う 299
- 砂糖染 302
- 百ぬらり 302
- 煮売屋の蛸 303
- 一升は夢の如し 304
咀 殺される 305- 小畠 306
- けはい坂 308
- 庄屋宿 308
- 廿八日を祝ふ 310
- 御文殊更 312
- 庭鳥のとまり竹に湯を仕懸ける 313
- おもひもよらぬ旅の空 315
- 唐瓜 315
- 佐野迦葉寺 316
出居衆 320- 上下宿 322
御為 325- 奈良刀・奈良物 347
- 後喜 350
遮 て 352- 官位 355
- ことひ・こつとひ・こつてひ 358
- 衣装法度 359
伸 ぶ 361 #述ぶと通用- 福智山 362
- 茶辛 366
- 細工絵・細工張・細工剃等 368
- このむ 371
- あか馴る 374
- 博多小女郎 379
- 加賀殿のお言葉 380
- 藤波と花崎 382
- 加賀の八 388
- 面影 389
- 思ひ出 391
- 山の芋が鰻になる 394
- 五月屋根に上ること 396
- ひがし・北の家陰に 398
- 仮にも 399
- かしかましく 401
- 「垣間見」世之介版 401
- はるかなる 403
- すこし春のこゝちして 405
- さる宮様がたにありしが 406
- 泊り客人下 409
- 跡付 411
棕櫚 ・芭蕉・八手 412- 馬方・船頭・
御乳 の人 414- ばいてぎ 415
- 元朝に日蝕 416
- 風上・風下・風表 417 #×かざかみ、○かざうへ
懸合 419杮鮓 422- 三島の宮 424
瘧 落て行くかぜ 426- 猫 428
- 宇佐八幡 430
- 石火矢 431
- 藤のたそかれ 432
- 御霜月 434
- ぬしのあるかゝ 435
- 茶引人形 436
- 新九郎 439
- 二はしら 441
- 叩番 442
- 三十石 445
- 右大根 446
- きつぱし 447
- 上戸の喉の沖の石 448
- 善六・善五郎 450
- 土取場 454
- 高浜の松 縨 455
- 布を経る 456
- 大三柱 457
- 間宮藤太郎 459
- 三つ蔵 460
- あばら三牧 460
- 地奉行 461
- うちぎれ 463
- 人生六十年 464
- 地はくぼむとも 469
- 運気 471
- 平の
惟持 473- ほけ 474
- 化たそうなる手長蛸 475
- よこ笛 475
- 初鮭神躰 476
- 伊豆殿の智恵 477
- 源聖寺坂 479
- 源左 479
- 島原陣の四郎や五郎八 480
剣舎利 481- 鳥の地獄 481
置扇 482- 餓鬼骨団 482
草鞋 田 483- 十四の秋 484
- 女敵うつ程にはあらず 486
- 雨松明 488
沢山 491- 山口円休 491
濃州 492- 十死一生 493
- 柳
小路 494- 極楽の西門 495
- 夢介 497
- 泉川修理太夫吉連 499
- 千鶴万亀 505
- 鑓屋の孫右衛門 506
- 正覚寺 507
- 一旦の依估 508
- 三つ宝 509
㒲 510- 西柳 510
- 百二十末社 511
- 付録
- 「官途成」をめぐって 515
- 芭蕉用語小考 522
- 谷から峯から 522
- 天秤や京江戸かけて 523 #秤は金偏につくる
- 松浦 526
- 謡曲の文句取 528
- 針ぼうじよ 531
- せどひ 532
- 南無阿弥豆腐(南無阿弥陀仏) 533
- きっさきはづれ・きっさきはづし 535
- 俳諧用語考 538
- ゆるぎの森の鷺 538
- 手袋を引く 540
- めざし 541
- きや 542
- 空観 544
- 水棚 546
- 「ばり」と「しと」 548
- 分にならるる 555
- 京上﨟 561
- 枝手形 563
透間 かぞへ 566- あかばる 568
- 扇だけ 569
- 普門品第二十四 570
- 車金・車銭 571
- 蔵為替 572
- 境樽 573
- けなもの 574
- 身上蒲鉾となる 575
- むしくし 576
- 踏合 577
- 手占 579
- あふびやくたれ 580
- 地獄網 581
- 人見出雲守 583
- 宿茶 583
- 川だちは川で果てる 584
馬銭 587- 俳諧用語考 589
- あか〳〵と 589
- 明智が妻 598
- 近世前期語の源流 606 #
織豊期を含む室町期の公家・禅僧の日記等の記録類、および抄物に、近世語特に近世前期語の用例が散在する(亀井孝氏の示教によれば、この事は室町時代国語史専攻家にとっては、常識の域に属する)云々
- 足抜き 606
- 足洗ひ・足を洗ふ 608
- しやうど・しやうどもなし 613
- 仮名草子用語考 617
- 「短き物……大黒の糞」(犬枕) 617
- 金花 618
- 涙にむせぶ御別れ 618
以下 619- 夷に似たる人なりとも 619
- 貧報 620
- 一念五百生繋念無量劫 621
- 風の吹夜も吹かぬ夜も、雨の降る夜も降らぬ夜も 622
- 取りさがす 623
- 雪よりも上をば知らず云々の和歌 624
- ざんち 624
- こけるから 625
- 笑{はら}いて 626 #語頭の「わ」を「は」で書く類
- びつちう 627
- あら 628
- からす 628
- 橘氏 629
- 楚国の栗は金を炊き、薪は桂を焼といへる事 630
- 庄子 631
- 筈刺 632
- 網に懸りし鳥は高く飛ざる事を悔み 632
- 孫陀利難陀 633
- 晉といふ国の大王 633
- 雲外に鴈を聞て夜る声を 634
- 字頭 634
- 夜啼止めの歌 635
- 芭蕉難語考 636
- ふくべうやみ 636
- ひちまがり 638
- 松浦と申五郎兵衛町 641
- 元禄俳諧二題 644
- 栗は西の木 644
- 上島鬼貫と松波勘十郎 647
- 暖ふ 649
- がんがり 651
- 空也の痩 653
- 役者評判記の語句片々 653
- やさしい 655 #草書
- 歓楽 657
- ことばの散歩道 659
- ほだてる 659
- かけひま 661
- ぼらけ 663
- 上づる 664
- 昼とば 666
- あがりこ 667
- つばなかす 668
- 筆者語意考証論文一覧 671
- 要語索引 677
- 跋 688
亀井孝が、あな おぼつかな もどかしの 語源さぐりよ (その1)で、つづけるなら、山の芋が鰻になるについて書きたかつたやうなことを書いてゐたやうな記憶があるのだけれど、いつたいどんな内容のことをお書きになるつもりだつたのかなあ。
ピンクのワンピース(つてはじめてぢやないつけ)を着て、鏡台のうへに鏡を背にして腰かけてゐるところ。左手で髪をなぶるしぐさも可愛いらしい。ちよつと驕慢なやうにも見える表情。Cosmic Cosmetics! (関係ない。)
例年のごとく、図書館で本をもらつてくる。
♪目が覚めた時が朝の風情(?) 連載は、“女の子宣言”であります。(いまごろ!? って言わないで)、と題してゐて、劇場版NANAにもふれるところがある。私も
「お風呂あがりに化粧水を肌にたたきこむ」やうにしよう。
先日買つた新譯華嚴經音義私記の岡田希雄による解説をよんでゐたら、
- 鼎談 日本語の未来になにがあるか / 林大/大岡信/藤崎博也 6
- エッセイ 中国での日本語 / 阪倉篤義 32
- I 日本語の歴史
- 日本語はどこから来たか / 崎山理 36
- 日本語と韓語とはどんな関係にあるのか / 馬淵和夫 42
- 方言の歴史はどこまでわかるか : 東国方言を中心に / 迫野虔徳 47
- 現代共通語をつくり出したのは誰か / 鈴木英夫 52
- 日本語はどこまで特殊な言語か / 湯川恭敏 57
- 琉球語の研究は日本語の歴史にどう関わるか / 中本正智 62
- II 日本語の音韻・表記
- 上代語の母音はいくつあったか / 安田尚道 68
- サ行の発音はどのように推移したか / 奥村三雄 73
- 促音や撥音ははたして中国語の影響か / 山口佳紀 79
- 近世にはどんな仮名遣いが行われていたか / 前田富祺 84
- III 日本語の文法・表現
- 動詞の活用形式はどうして生まれたか / 春日和男 89
- 係り結びはなぜ消滅したか / 北原保雄 96
- 「見レル・起キレル」の言い方はどのようにして成立したか / 田中章夫 102
- 「ぼくはうなぎだ」の文はなぜ成り立つのか / 尾上圭介 108
- 仮名文の成立に漢文訓読文はどんな役割を果たしたか / 渡辺実 114
- 近代文章の成立に欧文脈はどんな役割を果たしたか / 木坂基 118
- ワードプロセッサーは日本語を変えるか / 倉谷直臣 124
- 文法の謎小事典 特別企画 / 信太知子/仁田義雄 128
- 1 一語文も文と呼べるのはなぜか
- 2 文節は文構成の単位と言えるか
- 3 単語とは何か
- 4 詞と辞は連続か非連続か
- 5 助動詞と接尾語はどう違うか
- 6 活用しない助動詞はなぜ存在するか
- 7 形容動詞という品詞は認められるか
- 8 日本語には主語があるか
- 9 「ハ」と「ガ」の区別は何と見るべきか
- 10 日本語の自動詞・他動詞とは何か
- 11 ル形・タ形の対立は何を表すか
- 12 副詞を分類するとどうなるか
- 13 敬語の三分類は有効か
- 14 形容詞にク活用・シク活用の別があるのはなぜか
- 15 ク語法の起源は何か
- 16 「ノ」と「ガ」の区別は何と見るべきか
- 17 伝聞・推定の「ナリ」は認められるか
- 18 「キ」と「ケリ」の区別は何と見るべきか
- 19 作用性用言反撥の法則とは何か
- 20 自己尊敬の語法はなぜ成り立ったか
例の奈良朝期文獻に特有の十三音假名遺とあつたのだけれど、これは何だらう。8母音ならぬ13母音説(!?)と思つたのだけれど、これは、エ・キ・ケ・コ・ソ・ト・ヌ・ヒ・ヘ・ミ・メ・ヨ・ロの13音のことだな。上代特殊仮名遣、といふ術語がさだまつてゐなかつたのがよくわかる。
NHKブックス[1031];日本放送出版協会;1,160円(借覧);B6判;縦組;並製;2+294頁;;ISBN978-4-14-091030-5;
;ロッキング・オン;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;319頁;;ISBN4-86052-016-5;[対談者]菅直人/リチャード・クー/吉田和男/松原隆一郎/宮台真司/塩崎恭久/伊藤元重
NHKブックス[1081];日本放送出版協会;1,160円(借覧);B6判;縦組;並製;340頁;;ISBN978-4-14-091081-8;
;清文堂出版;14,000円(2割引);A5判;縦組;上製;iii+679頁;;ISBN978-4-7924-1400-9;
目次を写しておく。
- 序章 古記録資料の国語学的研究の構想 1
- 一 変体漢文と記録文及び記録体
- 二 「記録体」の特徴
- 三 古記録の国語学的研究の流れ
- 三の1 「記録体」の文体的特徴についての研究(その一)
- 三の2 記録特有語の指摘・検討・意味変化・語誌に関する研究
- 三の3 「記録体」の解読方法についての研究
- 三の4 「記録体」の文章の性格とその変遷についての研究
- 三の5 「記録体」の文体的特徴についての研究(その二)
- 四 古記録の国語学的研究の概観
- 四の1 破格の語序
- 四の2 「記録体」の敬語表現
- 四の3 「記録体」の漢字の用法
- 四の4 「記録体」の文法
- 五 古記録資料の国語学的研究とは如何にあるべきか
- 六 本書の概要
- 第一部 古記録資料の語法
- 第一章 平安時代の古記録に於ける「須(スベカラク~ベシ)」の語法 41
- 第一節 平安時代古記録に於ける「須(スベカラク~ベシ)」 41
- はじめに
- 一 古記録での「須(スベカラク~ベシ)」の語法
- 二 逆接の語を伴わない「須」の内実
- 三 『後二條師通記』の「須」の吟味
- 四 『高山寺古往来』の例
- 五 漢文訓読文における「須(スベカラク~ベシ)」
- 六 『貞観政要』の「須(スベカラク~ベシ)」
- 七 官符の文章における「須」
- 八 和漢混淆文、和文に於ける「須」
- 九 まとめ
- 第二節 平安時代の古文書に於ける「須(スベカラク~ベシ)」 70
- はじめに
- 一 古辞書と訓点資料に於ける「須」字の読み
- 二 『平安遺文』の「須」字の使用状況
- 三 平安初期に於ける「須(当為表現)~、逆接~」の語法の検証
- 四 古文書(『平安遺文』)に見える「須」の特徴
- 五 古文書(『平安遺文』)と古記録の語法の比較
- 六 終りに
- 第二章 形式名詞「條(条)」をめぐって 97
- 第一節 古文書・古記録の形式名詞「條(条)」 98
- はじめに
- 一 形式名詞「條(条)」についてのこれまでの記述
- 二 古文書の形式名詞「條(条)」の特徴
- 三 古記録の形式名詞「條(条)」の特徴
- 四 終りに
- 第二節 軍記物語と古文書・古記録出自の形式名詞「條(条)」 140
- 一 古文書・古記録以外の文献の形式名詞「條(条)」
- 二 形式名詞「條(条)」
- 三 『延慶本平家物語』の形式名詞「條」
- 四 「公的会話文」について
- 五 終わりに
- 第三章 「被成(ナサル)」の分布と展開 176
- 第一節 「被成(ナサル)」の分布 176
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」について
- 二 「被成(ナサル)」の分類と出現状況
- 三 ジャンル別に見た「被成」の用例
- 四 「被成(ナサル)」を含む句の語彙特徴
- 五 「被成(ナサル)」の会話文での使用
- 六 おわりに
- 第二節 「被成(ナサル)」の展開 207
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」の取る語の語彙的特徴
- 二 『大乗院寺社雑事記』の「被成(ナサル)」
- 三 「天文日記(證如上人日記)」に於ける「被成(ナサル)」
- 四 「被成(ナサル)」の補助動詞化
- 五 おわりに
- 第四章 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)から「(サ)セラル」(尊敬)へ 224
- 第一節 「以~被~」(モ〔ッ〕テ~ラル)の文型をめぐって 224
- はじめに
- 一 「以~被~」(モ〔ッ〕テ~ラル)の文型とその分布
- 二 記録体における「以~被~」の文型とその類型
- 三 記録体以外の文献による用例
- 四 b型の文型に使用される動詞の性格
- 五 まとめ
- 第二節 『平家物語』諸本に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成長 247
- はじめに
- 一 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)についての先行の記述
- 二 『延慶本平家物語』の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)について
- 三 『平家物語』諸本での比較
- 四 用例の検討
- 五 動詞の種類について
- 六 まとめ
- 第三節 院政・鎌倉期に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬) 276
- はじめに
- 一 院政期の「(サ)セラル」の用例
- 二 鎌倉期の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)
- 四 「(サ)セ+ラル」の用例の特徴 #番号ママ
- 五 おわりに
- 第四節 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成立 298
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の用例の分布
- 三 「以~被~」文型の動詞の分類と「(サ)セラル」
- 四 『古事談』『古今著聞集』の用例を通して
- 五 「(サ)セラル」と記録体資料
- 六 「以~被~」文型と「以~(サ)セラル」文型の「主語」と「地の文・会話文」
- 七 おわりに
- 第五節 室町期に於ける「(サ)セラル」(尊敬)の検証 328
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 先学指摘の「(サ)セラル」(尊敬)の検証
- 三 抄物の場合
- 四 『お湯殿の上の日記』の「御+動作語+(サ)セラル」について
- 五 「御~あらせらる」の例
- 六 おわりに
- 第六節 「(サ)セラル」(尊敬)の成立をめぐって 347
- はじめに
- 一 室町時代の記録資料に於ける「(サ)セラル」
- 二 使役構文の観点から
- 三 「V(サ)セラル」の動詞の観点から
- 四 『大日本史料』の仮名交じり「記録」と仮名書状の調査
- 五 「(サ)セラル」(尊敬)の例と「(サ)セラル」(尊敬)の拡張
- 六 おわりに
- 第五章 古記録語法の口頭語化をめぐって 371
- はじめに
- 一 古記録の言語
- 二 『平家物語』についての先学の指摘
- 三 延慶本『平家物語』の会話文に見える記録語の性格
- 四 覚一本『平家物語』の会話部に見られる記録語と記録語法
- 五 覚一本『平家物語』で記録語を使用した人物と聞き手との上下関係
- 六 文章語から口頭語へ
- 七 古記録語法の口頭語化する場合の特徴と仕組み
- 第二部 古記録の文章と記録語
- 第一章 『小右記』の文飾 : 用語・用字・語法からみた個性的文体について 405
- はじめに
- 一 先行研究の概観
- 二 用字による文飾
- 三 用語による文飾
- 四 用字・用語・語法による文飾
- 五 まとめ
- 第二章 平安時代の古記録に使用された使役助字 438
- 一 問題の所在
- 二 古記録の使役助字の吟味
- 三 『貞信公記』に於ける「使」字の検討
- 四 『九暦』『御堂関白記』『権記』『左経記』の場合
- 五 『小右記』の場合
- 六 「被令(シメラル)」の例
- 七 『帥記』の「使」字の使役文について
- 八 おわりに
- 第三章 古記録と唐代口語 469
- 第一節 古記録に見える「爲當(ハタ)」をめぐって : 「唐代口語」出自の語に着目して 469
- 一 『九暦』『左経記』にみえる「爲當」
- 第二節 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録へ流入した語をめぐって :
登時 ・本自 ・奔波 (奔営 )・等閑 の場合 481
- はじめに
- 一 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、一部の平安古記録に使用された語 : 〔
登時 〕の場合- 二 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、平安古記録で多用される語 : 〔
本自 〕の場合- 三 唐代口語から平安古記録に入り、古記録内で新たな記録語を作った語 : 〔
奔波 〈奔営 〉〕の場合- 四 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録と平安和文に分かれて流入した語 : 〔
等閑 〕の場合- 五 おわりに
- 第四章 古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)をめぐって 495
- 第一節 平安時代の古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)について
- はじめに
- 一 辞書の記述
- 二 古典文学作品に使用された「因縁」
- 三 古記録(公家日記)に見える「因縁」
- 四 まとめ
- 第二節 『平安遺文』と院政・鎌倉期の古記録に見える「因縁」について
- はじめに
- 一 『平安遺文』の「因縁」
- 三 院政・鎌倉期の古記録文献の「因縁」について #番号ママ
- 四 「因縁」(縁戚)の意味変化
- 五 おわりに
- 第三節 『宇津保物語』の「いね」(因縁の連声表記)の存否をめぐって : 『宇津保物語』の「いぬ」は「いね(因縁)」の誤写か
- はじめに
- 一 平安仮名文学作品に見える「因縁」(婿・姻戚)の例
- 二 「因縁」の例を持つ文献の状況
- 三 『宇津保物語』「国譲下」の「いぬ」の検討
- 四 「四人は皆いぬに侍り」の「四人」の解釈
- 五 「いぬ」と「いね」の誤写と誤解の要因
- 六 連声について
- 七 「因縁」の表記について
- 八 連声表記「いね」を使用した理由
- 九 「いんえん」等の表記の解釈
- おわりに
- 第五章 「挙首(カウベヲコゾリテ)」 : 「挙(アゲ)テ」と「挙(コゾリ)テ」 567
- はじめに
- 一 「こぞりて」の意味を「アゲテ」で表す場合
- 二 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」
- 三 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」の読みの再検討
- 四 「こぞりて」の意味の「擧」を「アゲテ」と読む例
- 終りに
- 第六章 「候気色(ケシキヲウカガフ)」とその周辺 593
- 一 『権記』に見える「候気色」
- 二 「気色」の読みと意味について
- 三 その他の「候―」の例
- 四 「候気色」の「候」の読み
- 五 古記録文献以外の「候気色」の例
- 六 古記録文献での「候気色」とその類似表現
- 七 「候気色」と「伺気色」の意味
- 八 『源氏物語』の「(御)けしき給はる・(御)けしき取る・(御)けしき見る」
- おわりに
- 終章 古記録資料に於ける国語学的研究の今後の課題 619
- あとがき 642
- 索引 670
- 事項索引
- 人名・書名索引
- 語彙索引
;中央公論社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;1+9+590+4頁;;;
「図書」(11月号)もらふ。
上代特殊仮名遣いのに関しては,現在では八母音があったと解釈している研究者は少数派になっていると思われる、とあつて、ちよつとびつくりした(p.25)。さうなのかな。でもたしか、高山倫明先生もヘボン式とのアナロジーを示唆してたよなあ。
昨日の中国新聞に、藤原与一先生の訃報。23日におなくなりになつた由。合掌。
赤いオープンカーの助手席。黒のジャケットに白いミニスカート(だと思ふ)。ちよつとおすまし顔。
シリーズ 物語り論3;東京大学出版会;4,800円(借覧);A5判;縦1、2段組;上製;xix+439+5頁;;ISBN978-4-13-003449-4;[発題者・執筆者]たかだ・やすなり(高田康成)/さいとー・あやこ(斎藤文子)/たなか・ゆたか(田中裕)/みうら・すけゆき(三浦佑之)/わたなべ・てつお(渡辺哲夫)/えんどー・かずよし(遠藤一佳)/くう・ちょんも(具正謨)/さかべ・めぐみ(坂部恵)/よしだ・あつひこ(吉田敦彦)/きたがわ・さきこ(北川東子)、[討論者]いとー・ひろのり(伊藤洋典)/いながき・ひさかず(稲垣久和)/いわた・やすお(岩田靖夫)/いわぶち・やすし(岩淵泰)/おーはし・りょーすけ(大橋良介)/きむ・ぼんじん(金鳳珍)/こばやし・まさや(小林正弥)/しおや・じゅんこ(塩谷惇子)/たかがき・よーたろー(高垣洋太郎)/たなか・ゆみ(田中有美)/ちょん・よんへ(鄭暎惠)/なかむら・いくお(中村生雄)/ばば・じゅんじ(馬場純二)/はらだ・まさき(原田雅樹)/バンバン・ウィバワルタ(Bambang Wibawarta)/ふじた・じゅんいちろー(藤田潤一郎)/やまわき・なおし(山脇直司)/よしえ・あきお(義江彰夫)
;翰林書房;12,000円(借覧);A5判;横組;上製;475頁;;ISBN4-87737-208-3;
目次を写しておく。
- 凡例 4
- 序章 平安後期公卿日記
- 1 公卿日記とその記者 8
- 2 公卿日記研究の目的・方法・意義 9
- 3 公卿日記の表記とその読み 11
- 第一章 公卿日記に見られる副詞
- 第1節 『御堂関白記』に見られる程度副詞「極(メテ)」 14
- はじめに
- 一 『御堂関白記』に見られる「極(メテ)」
- 二 『小右記』・『権記』に見られる「極(メテ)」
- 三 中国の文献に見られる「極(メテ)」
- 四 『今昔物語集』に見られる「極(メテ)」
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる副詞 : 情態副詞を中心として 31
- はじめに
- 一 本文献に見られる副詞(異なり語数・延べ語数の観点から)
- 二 本文献に見られる陳述副詞
- 三 本文献に見られる程度副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 五 本文献に見られる情態副詞
- 1 複数の漢字表記を持つもの
- 2 和語と漢語の両方あるもの
- 第3節 『権記』に見られる陳述副詞 55
- はじめに
- 一 副詞の認定と読み方
- 二 本文献に見られる陳述副詞の実態
- 1 否定と呼応するもの
- 2 比況と呼応するもの
- 3 条件句を構成するもの
- 4 推量・当然・希望・命令などを示す「可(ヘシ)」と原則として呼応するもの
- 5 その他
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「しはらく」 77
- 一 記録語(公卿日記に用いられている日本語)研究における題目の位置付け
- 二 『小右記』等、記録語文献4点
- 三 「しはらく」の漢字表記
- 四 『小右記』に見られる「しはらく」
- 五 『権記』等3文献に見られる「しはらく」
- 1 『権記』
- 2 『御堂関白記』
- 3 『左経記』
- まとめ
- 第二章 公卿日記に見られる接続語
- 第1節 『御堂関白記』に見られる原因・理由を示す接続語 96
- はじめに
- 一 接続詞「仍(よて)」が用いられている場合
- 二 接続詞「故(ゆゑに)」が用いられている場合
- 三 連語「依(によて)」が用いられている場合
- 四 結果が先で、原因・理由の説明が後になっている場合
- 五 原因・理由を示す文字は表記されていないが、文脈上から原因・理由を示す表現であると判断できる場合
- 六 接続詞「仍(よて)」と連語「依(によて)」との関係
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる接続語 114
- はじめに
- 一 本文献に見られる接続詞
- 1 添加
- 2 選択
- 3 転換
- 4 順接
- 5 逆接
- 6 並立
- 7 補説
- 二 位相語の観点から見た本文献に見られる接続詞
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる原因・理由を示す接続語 129
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 1 順接型
- 2 倒置型
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる原因・理由を示す接続語 141
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 二 順接型の場合
- 1 接続詞を用いる場合(2文)
- 2 動詞「よる」を用いる場合(1文)
- 3 名詞「ゆゑ」を用いる場合(1文)
- 三 倒置型の場合
- 1 動詞「よる」を用いる場合(2文)
- 2 名詞を用いる場合(2文)
- まとめ
- 第5節 副詞・接続語から見た『権記』の位置 : 「異なり語数」の観点を中心として 158
- はじめに
- 一 10文献に見られる副詞・接続詞の異なり語数(→表1)
- 二 和文日記との比較(→表2~表6)
- 三 漢字片仮名交じり文との比較(→表2~表6)
- 四 変体漢文の訓点資料との比較(→表2~表6)
- 五 漢籍の訓点資料との比較(→表2~表6)
- 六 『権記』と一致する9文献の副詞・接続詞
- まとめ
- 第三章 公卿日記に見られる語彙の特徴
- 第1節 『御堂関白記』に見られる「同」字の用法 : 位相語としての観点に注目して 176
- はじめに
- 一 本文献に見られる「同」字の用法
- 1 連用修飾語としての「同」(同+用言、同しく~す、又は同しう~す)
- 2 連体修飾語としての「同」(同+体言、おなし~、又はおなしき~)
- 3 述語としての「同(~とおなし)」
- 4 「同様に」という意味の接続詞としての「同(おなしく)」
- 5 「同」を含む字音語
- 二 同種の構文における表現差
- 三 位相語としての他文献に見られる「同し」の用法
- 1 『源氏物語』に見られる「同し」
- 2 『興福寺本大慈恩寺三蔵法師伝古点』に見られる「同し」
- 3 『高山寺本古往来』に見られる「同し」
- 4 「同し」の用法についての比較
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる「
時 」の表現 : 1日(24時間)を中心として 195
- はじめに
- 一 本文献に見られる「時」の表現
- 1 時刻や時間を具体的に示す場合
- 2 数詞の類を用いない場合
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる類義語・類義連語 216
- はじめに
- 一 A 先例や慣例に関すること
- A-1 先例や慣例に反すること
- A-2 先例や慣例のとおりであること
- A-3 先例や慣例に照らして許可すること
- 二 B 行動に関すること
- B-1 宿泊すること(特に「とのゐ」)
- B-2 何かをすることが不可能なこと
- B-3 出家すること
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「如(ことし)」と「似(にたり)」 248
- はじめに
- 一 「如(ことし)」の用法
- A 「~のとおりである」という意の場合
- B 「まるで~のようである」という意(比況)の場合
- 1 「宛(あたかも)」を伴う場合
- 2 「宛(あたかも)」を伴わない場合
- 二 「如(ことし)」の位相
- 三 「似(にたり)」の用法
- A 中心となる接続語が「名詞」の場合
- B 中心となる接続語が「形容詞」の場合
- C 中心となる接続語が動詞の場合
- D 中心となる接続語が助動詞(補助動詞・接尾語を含む)の場合
- 四 「不似(にず)」の用法
- 五 「似(にたり)」の位相
- まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる批判文の語彙 267
- はじめに
- 一 『小右記』を取り上げる理由
- 二 『小右記』の内容と調査に用いた文献
- 三 『小右記』に見られる批判文の語彙
- まとめ
- 第6節 平安後期公卿日記に見られる語彙の一特徴 : 『小右記』・『御堂関白記』・『権記』の場合 293
- はじめに
- 一 公卿日記と和文日記や物語とに共通する内容
- 二 敦成(あつひら)親王誕生に関する場合
- 三 帥宮為尊(ためたか)親王の死に関する場合
- 四 藤原行成の娘の死に関する場合
- まとめ
- 第四章 公卿日記に見られる諸表現
- 第1節 『御堂関白記』に見られる感情表現 312
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第2節 『御堂関白記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 328
- 一 本節の目的と今後の課題
- 二 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- I 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- II 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- III 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- IV 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 三 注意される表現の類型
- 1 「有悩事」と「有労事」
- 2 「有所悩」と「有所労」
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる感情表現 352
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる感情表現 375
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- 二 まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 398
- はじめに
- 一 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- 1 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 2 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- 3 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- 4 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 二 注意される表現の類型
- 1 病気が生じるという意味の場合
- 2 病気であるという意味の場合
- 3 病気が回復するという意味の場合
- 4 「普通」すなわち「病気でない状態」を示す場合
- まとめ
- 第6節 『小右記』に見られる「死生」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 423
- はじめに
- 一 「死」に関する表現
- 1 「自然死」の場合
- 2 他殺の場合
- 二 「生」に関する表現
- 三 「死」と「生」の両方に関する表現
- まとめ
- 第7節 『小右記』に見られる「有職故実」を実証する表現 446
- はじめに
- 一 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 二 動詞を中心に見た場合
- まとめ
- 終章 公卿日記研究の現在と将来の課題 469
- 初出一覧 471
- 索引 473
- あとがき 475
あたらしい教科書3;プチグラパブリッシング;1,500円(借覧);四六変型判;縦組;並製;143頁;;ISBN4-903267-25-3;[編集・執筆]斎藤哲也、[執筆]たわだ・よーこ(多和田葉子)/いちくら・ひろし(一倉宏)/谷津晶子/澁川祐子/佐竹未希
目次を写しておく。
- イントロダクション 2
- 第1章 言葉から何を学ぶか / 監修:加賀野井秀一 10
- 人間は言語に牛耳られている 12
- 「自由に話している」という幻想
- モノは言葉に先立たない : ソシュールが起こした革命
- 記号としての言語
- 絵画、音楽と比べてみると
- 社会言語学の登場
- 日本語とはどういう言語か? 22
- 外部志向な日本人
- カタカナ語の氾濫
- 日本語の二重構造がもらたしたもの
- 日本語が「建前と本音」を強化した
- 単語的接触の弊害
- それでも日本語は進化する 32
- コノテーションに長けた日本語
- 以心伝心の機能不全
- 標準語の功績
- 日本語固有の論理性
- 言葉にしてみることが大切
- 「空白」のススメ
- コラム1 他言語の現在 / 編集部 42
- 第2章 言葉の謎に挑む脳科学 / 監修:酒井邦嘉 46
- サイエンスとしての言語学 48
- チンパンジーは言語を使えるか?
- 言語の起源という「謎」
- 声は言葉の原因ではない
- 言語学と物理学の類似点
- 言語の根っこは同じ
- なぜ手話に共通言語がないのか?
- 文法中枢の発見 58
- 赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるのか?
- 言語の問題を避けて、記憶は語れない
- 文法中枢が発見されるまで
- 多様性の深層には普遍性がある
- コラム2 ことばの仕事 / 一倉宏
- 第3章 からだとしてのことば / 監修:竹内敏晴 72
- ことばは生きている 74
- 「ことば」は一つずつ孤立したものではない
- 情報伝達としてのことばと「まことのことば」
- 生きていることばが排除されていく
- お母さんが呼びかけているのか 用事が呼んでいるのか
- 私がマイクを使わない理由
- 体験し、知覚し、ことばで自覚する
- からだは語っている 86
- ことばのレッスンは聞き手のセンサーを敏感にすることから
- 「からだ」「こころ」「ことば」が一つになることを知った『オセローの演出ノート』
- からだはときにその人の世界を表す
- ことばが生まれてくる土台に触れる
- 第4章 社会は「言語ゲーム」でできている / 監修:橋爪大三郎 96
- 言葉から社会を考える 98
- 言葉は何のためにあるのか?
- 「言語ゲーム」とは何か
- 政治、経済、法、宗教も「言語ゲーム」だ
- 文字によって複雑化する社会
- 文字の個人化
- 言葉はなぜ変わるのか? 108
- みんなが使っている言葉が「正しい」
- 言葉は、社会とともに形を変えるもの
- 二つの言葉の間で起きていること
- 日本語の弱点
- 人生のサバイバルツールとしての言葉
- コラム3 声が響いているということ自体の不思議さ / 多和田葉子
- 第5章 ことばをさらに学ぶために 122
- 言語思想の変遷 124
- ことばの歴史 130
- ブックガイド 134
- 索引 142
ところどころ欄外注にへんな語源説がみえるなあ。
- 建前
- 基本となる原則や表向きの方針。また、木造建築で柱を立てて棟上するまでの工程。昔、高名な棟梁を夫に持つ妻が、夫の工事ミスを内緒で修理した。おかげで建前の儀式は無事に終えたが、今度はその秘密が露呈するのを恐れた夫が妻を殺してしまう。このことから、建前という儀式を重視する余り、ものごとの本質を見失ってしまうことも指すようになった。
なんだこれ。といふか、加賀野井氏は、加藤典洋による、本音と建前といふ問題構成は存外あたらしいものなんぢやないか、といふ日本の無思想での指摘についてはだう考へてゐるんだらうか。
- ツーカー
- 明治末期に漢語が大流行し、庶民が漢語を振り回した時期に生まれた言葉が「通過の仲」。物事が通過するように互いの意思が相手に伝わること。
つうといへばかあ、の略だといふのが一般的だとおもふけど(しかし近代の用例しかないのだな。つうかあ - 日国.NET:日国友の会・カード情報)。
あと、p.67の酒井氏のプロフィールの書きかたでは、現職
がなんだかわからない。
ちくま学芸文庫;筑摩書房;913円(100円);文庫判;縦組;並製;349頁;;ISBN4-480-08018-X;
某会予稿集がとどく。いかないけど。
歴史文化ライブラリー228;吉川弘文館;1700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+208頁;;ISBN978-4-642-05628-1;
史料批判はむづかしいなあ。
;翰林書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;221頁;;ISBN978-4-87737-247-7;[執筆者]そめや・ともゆき(染谷智幸)/みねお・ふみよ(峯尾文世)/かんさく・けんいち(神作研一)/おがた・まお(纓片真王)/いのうえ・やすし(井上泰至)/もりかわ・たみこ(森澤多美子)/ふじさわ・たけし(藤沢毅)/しおざき・としひこ(塩崎俊彦)
この書名は、弁証法の冒険とか、構造主義の冒険とかを意識してるのかなあ。
神作論文で、金勝慶安が「ふらち」(不埒)といふ語をはじめて歌評にもちゐた、といふところの注に、因みに、「らち」の訓みは国訓
(p.93)とあるのは、慣用音ではないかなあ。ついでに、褒詞の「出来候」に「しゅったい」とふつてあるのも、訓で「でき」といふことはないのかな(pp.89-90)。森澤論文で、東海日々新聞の『瀧の本翁』の謝状と俳句といふ記事をひいたところ、記者は斯道の為め一日も早く翁の全快せられんことを
の「斯道」に「かくみち」とあるのは、これ原ルビなのかね(p.160)。
;日本図書館協会;3,900円(借覧);A5判;縦組;上製;425頁;;ISBN4-8204-8105-3;[原題]S. R. Ranganathan, The Five Laws of Library Science. Edition 2, 1957.
;桜楓社;1,200円(借覧);四六判;縦組;並製;4+335+8頁;;;
先日みた市民のための国語の授業のあとがきであはせて読んでほしいむねが書いてあつたので。目次を写しておく。
- はじめに
- 序説 #時代区分論
- I 日本語の起源 18
- 1
- レプチャ語と起源論争
- アルタイ語族と朝鮮語
- 言語年代学と起源推定
- 2
- 四つの文化圏
- 3
- インドと日本語の故郷
- II 日本語の夜明け 44
- 1
- 倭と日本
- 2
- 日本語の誕生 #
そのほか〈(pp.51-52)。絵 〉とか〈泳 グ・探 ル〉なども、中国語を日本語化したものでしょう。泳グはyung , 探ルはt'an (現代中国語)ですが、英語のネグレクト neglect からネグル(怠ける)の日本語ができたようなものでしょう- III 言霊の国 54
- 1
- 古代と言霊
- 2
- 文字の習得
- 3
- 東西の方言
- IV 文字とその学習 68
- 1
- かなのいろいろ
- 2
- 貴族と言語教育
- V 近代語の源流 83
- 1
- 近代の諸相
- 2
- 京都の変質
- VI 生活のことば(一) 99
- 1
- 中国文化と僧侶
- 2
- 女性のことば
- 3
- 玄関と便所
- 4
- ことばと感覚
- VII 生活のことば(二) 114
- 1
- パンとタバコ #
江戸市は日本の他の市のごとく、多数の住民をもたないが、これを有名にさせる特別な点がある。(中略)パンは日本人が果物とおなじく、常食外の品として用いるに過ぎないが、此市で造るパンは世界中最良のものというのも過言ではない。そしてこれを買う者が少ないゆえに、ほとんど無量に等しい。此市及び街路には見るべきものがはなはだ多く、市政もまた大いに見るべき所がある。ローマの政治とあらそうことができよう――『日本見聞録』(慶長八年・一六〇三)――(p.115.)- 2
- ビールと丹前
- VIII 男と女のことば 127
- 1
- お冷とおかちん
- 2
- 女と男のことば
- IX 宗教とことばの論理 141
- 1
- 論証と論理
- 2
- 論理のゆくえ #
梵字ハ左横書キデアルガソノ理由ハナゼカ――左横書キハ目ノタメニヨイ(p.149)といふのは、〈現証〉の1例としてひいてあるけど、出典はなんなのかな。東山往来?- X 庶民とかな文字 156
- 1
- かなの使命
- 2
- かな獲得の意義
- 3
- いろはとローマ字
- XI 身分とことば 173
- 1
- 奥さんとおかみさん
- 2
- 敬語の本質
- XII 京ことばと大坂ことば 189
- 1
- 京なまり・尾張なまり
- 京都の町と京なまり
- 2
- 京ことばの種々相
- 3
- 京・大坂と庶民のことば
- 生活の知恵、諺
- XIII 出版文化とことば 208
- 1
- 出版と啓蒙
- 2
- 報道と自由
- XIV 町人文化とことば 222
- 1
- 歌舞伎とことば
- 2
- 見世物とせんぼう
- XV 関東方言と江戸ことば 238
- 1
- 江戸と江戸ことば
- 関東方言と江戸なまり
- 2
- 江戸ことばの成立
- XVI 西欧文化と日本語(一) 254
- 1
- 翻訳と長崎通詞
- 2
- 訳語と近代日本
- XVII 西欧文化と日本語(二) 268
- 1
- 漢字と横文字
- 2
- ことばと文化
- XVIII 文明開化と言文一致 281
- 1
- 漢語と教育
- 2
- 作家と言文一致
- XIX 東京ことばと共通語 294
- 1
- 東京語の選択
- 2
- 大正・昭和の外来語
- 戦争用語の記録
- XX まとめ : 現代日本と日本語の論理 310
- 1
- ことばと文化
- 2
- 日本語の特色
- 3
- 東と西
- 参考資料 327
- 辞典・事典の系譜
- 古代,写本の〈変体仮名〉一覧表
- 江戸時代,板本の〈変体仮名〉一覧表
- 片仮名字源一覧表
- 日本語アクセント資料
- 日本方言区画地図
- 索引
しらべてみたら、やはりその前の現証とおなじく東山往来だつた。日本教科書大系本でひいておく(第39条、梵字左行所由状。訓点は略)。
- 〔往〕
- 謹言。一日比。高野聖人來坐。數日被經廻之間。傳念梵字大佛頂陀羅尼。爰余請取此本、拜見之處。梵字書樣、異於例書。外首内尾。仍問此由。答曰。梵書皆如是也。謂之左行之文。凡文籍之例、以外方爲右。以内爲左云々。但至于所由者、未問決矣。貴房被明其故者、所仰也。謹言
- 〔復〕
- 梵書左行事。天竺賢人、爲養性作文左行。所謂爲以書卷横置掌等横見也。夫眼數竪見令上下、眼精早疲。自作闇矣。是故智者、横見文行、莫令上下。所以左行之文、見之有便。梵書左行爲此也。梵天所作耳。唯佛世尊令眼上下、無有其損。是其徳一也。是故無量義經、讃佛徳中云。淨眼明鏡上下眴云々。當知、餘人不及也。子細不具。謹言
なにやらギリシャ風の列柱建築の土台のところに腰かけてゐるところ。黒のノースリーブに、ジーンズのミニスカートで、今時分だとちよつと寒さう。黒いブーツ。
中公新書1904;中央公論新社;940円(借覧);新書判;縦組;並製;xvi+5+356頁;;ISBN978-4-12-101904-2;
ちくまプリマー新書062;筑摩書房;720円(借覧);新書判;縦組;並製;159頁;;ISBN978-4-480-68764-7;
;現代書館;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;284頁;;ISBN978-4-7684-6945-3;
先代旧事本紀の項の、「日本紀講」の運営は、斎藤によれば大学寮の儒学者たちが中心となり、神祇官らはまったく参加しなかったという。そして「日本紀講」では、漢文で書かれた『日本書紀』の本文の“正しい”
、といふ記述はちよつと気にかかるな(p.43)。書紀古訓のことには全然不案内なのだけれど、そんなをかしなものかな。参考にあがつてゐる斎藤英喜論文は、「『先代旧事本紀』の成立」、『別冊歴史読本77 徹底検証古史古伝と偽書の謎』(29巻9号)新人物往来社、2004年。
NTT出版ライブラリーリゾナント;NTT出版;1,600円(1割引);四六判;縦組;並製;236頁;;ISBN78-4-7571-4167-4;
宮﨑あおいのトラック野郎。
詳しく統計をとったことはないので、あくまで印象であるが、全国で発見される墨痕やヘラ書きの痕跡のある出土資料のうち、釈読によって記された文字が確定するものは、半分にも満たないだろう。ふむ。
中公新書1910;中央公論新社;860円(借覧);新書判;縦組;並製;iv+5+282頁;;ISBN978-4-12-101910-3;
新潮選書;新潮社;1,200円(1割引);四六判;縦組;並製;255頁;;ISBN978-4-10-603587-6;
岩波書店(新赤版)576;岩波書店;640円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+202頁;;ISBN4-00-430576-4;
講談社+α新書[234-2 C];講談社;838円(381円);新書判;縦組;並製;232頁;;ISBN4-06-272356-5;
;新潮社;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;255頁;;ISBN978-4-10-452502-7;
タカハシ・ゲンイチロー?
岩波新書(新赤版)660;岩波書店;660円(借覧);新書判;縦組;並製;xi+215頁;;ISBN4-00-430660-4;
;おうふう;2,400円(借覧);四六判;縦組;並製;viii+334頁;;ISBN978-4-273-03464-1;
目次を写しておく。
- まえがき
- 凡例
- 第一章 言葉は音声なのです : 小学校から音声教育を 1
- 1 日本語を解剖するには 1
- 2 日本語学習が外国語への道 6
- 3 日本語とローマ字 11
- 4 母音・子音と発音の仕方 14
- 5 国語の授業に音声教育を 19
- 6 日本語をもっとみつめよう 22
- 第二章 五十音図はこうして生まれました : 〈あいうえお〉と日本語 27
- 1 五十音図と『和字正濫鈔』 27
- 2 五十音図と梵語の関係 33
- 3 音図アイウエオの作成 40
- 4 五十音図と語源解釈 47
- 5 五十音図と文法研究 53
- 6 五十音図の効用 63
- 第三章 〈ら抜き言葉〉は日本語の進化です : 古代語から近代語へ 68
- 1 〈ら抜き言葉〉検討課題に 68
- 2 〈ら抜き言葉〉の歴史 73
- 3 〈ら行音抜き〉症候群 80
- 4 〈ら抜き言葉〉こそ生活の言葉 87
- 第四章 ことばが民衆のものになる日 : 戦乱と一揆のもたらしたもの 94
- 1 京都の崩壊と鎌倉の登場 94
- 2 道理に目覚めるとき 100
- 3 百姓ら仮字を武器とする 102 #
片仮名も変体仮字(正しくは音類仮字といわれた)が用いられています(p.105)- 4
此比 都ニハヤル物 111- 5 落書の意味するもの 118
- 第五章 近代日本、翻訳文化の原点 : 日本人とオランダ語学習 123
- l 翻訳文化の先駆者 123
- 2 学芸の花ひらく 128
- 3 福祉厚生・富国殖産の翻訳 138
- 4 語学・翻訳の推進者たち 141
- 5 『医戒』と西欧医学倫理思想 147
- 第六章 日本語はどれも宛字です : 宛字はことばの衣装 152
- 1 日本人と漢字との出逢い 152
- 2
食 べるも飯 も宛字 158- 3 宛字の創作と意識 167
- 4 時の流れと宛字の世界 172
- 5 生活語としての〈宛字〉 182
- 6 近世中国語と宛字辞書 186
- 7 外来語の宛字、過去と将来 192
- 第七章 ローマ字
a i u e o は日本人の創始です : 国際化と日本ローマ字 197
- 1 ヘボン式は亡国のシステム 197
- 2 外国人とローマ字と日本語 201
- 3 蘭学者とローマ字とaiueo 216
- 4 ローマ字により日本語を解明 226
- 第八章 名とモノの世界 : どうして名は生まれるのでしょう 236
- 1 名はモノに判別を与える 236
- 2 古代人と名の
曼陀羅 模様 240- 3 漢字と名付け 248 #
女性は皇后やそれに準ずる女御などや宮仕えする紫式部などの女房、さらに便所の掃除や食事係りなど下働する女((pp.250-251)。まじすか。敬意から音読といふのは当時もあつたのかもしれないけど(よくしらないけど)、女性名は訓読がわからないから便宜音読してるだけなんぢやないの。半物 )との間に名乗の落差をみます。すなわち天皇関連では皇后をはじめ多くの女性は、〈勤子 、定子 、璋子 、尚子、順子、賢子〉と、〈○子 〉(コではなくシ)と見えます- 4 名を与える理屈 254 #
なお〈奈良〉(寧楽とも)現代韓国語で国の意の(p.255)。まじすか。나라 と関連するかもしれません- 5 〈物類〉 : 鳥・虫・草の名 257
- 6 名付けの心理をさぐる 263
- 7 モノの数と呼び名・数詞 269
- 8 日本語と助数詞 273
- 終章 日本語万華鏡 : 世界にも類まれな言葉の園 278
- l 国語愛を育てるもの 278
- 2 国語の入試問題 : ハとガの用法 292
- 3 日本語の会話の分析 300
- 4 小学生のころの国語の授業 307
- 5 〈簡約日本語〉の愚案 311 #
最近?- もしも、日本語がなくなったら : 〈あとがき〉に代えて 318
- 索引 334
ちくま新書;筑摩書房;860円(借覧);新書判;縦組;並製;300+ii頁;;ISBN4-480-06323-4;
中公文庫[M86-2];中央公論社;360円(150円);文庫判;縦組;並製;312頁;;;
;講談社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;280頁;;ISBN978-4-06-213861-1;
13日。新幹線で上京。まづ、国立公文書館の平成19年秋の特別展、漢籍をみる。丁度、石川忠久の講演があるやうだつたけど、事前申込制だつたので拝聴できず。
つぎに、印刷博物館へ。飯田橋の駅から地上に出たすぐ左手にブックオフがあつたので、とりあへずはひる。酒井憲二、老国語教師の「喜の字の落穂拾い」、笠間書院、900円。獅子文六、ちんちん電車、河出文庫、400円。中村明、センスある日本語表現のために : 語感とは何か、中公新書、105円。橋本五郎監修、読売新聞新日本語取材班、乱れているか? テレビの言葉 : 新日本語の現場 第2集、中公新書ラクレ、105円。地図をみまちがへて、東京ドームのはうへいつてしまふ。
百学連環。展示でも図録でも、塵添埃嚢抄、になつてて、たしかに埃壒両字は類音類義なのだとは思ふけど、変な感じ。
で、江戸東京博物館の漱石展も見にゆかうかと思つてゐたのだけれど、疲れたんでやめ。ホテルへ。今が見える、明日が見える♪
TFMがちかくにあつた。といふか皇居ちかいな。
宿をでて、神田古書店街をささッとのぞくことにする。日本特価書籍。松村明、増補 江戸語東京語の研究、東京堂書店、4,200円。自由価格本になつちやつてる。大雲堂書店。築島裕、古代日本語発掘 : 古点本の謎をさぐる、学生社、700円。帯もついててきれいな本(署名本にする機会がなくもなかつたのだなあ、といまになつて気づいた)。一誠堂書店。小鷹信光、アメリカ語を愛した男たち、ちくま文庫、100円。八木書店。小林千草、近松 母と子、女と男のコミュニケーション、平凡社選書、500円。仲正昌樹、「分かりやすさ」の罠 : アイロニカルな批評宣言、ちくま新書、300円。東京堂書店ふくろう店で、みやびブックレット第17号、日本古書通信第72巻第9号、坪内祐三、大阪おもいを買つて、夕食、帰宿。某県の運営のためか、有料放送にAVがなくて、そのかはりにか、着エロのIV(や紅音ほたるの出てゐるやうなVシネ)があつた。あと、放送大学も見られるやうになつてゐた。
14日。はじめて赤門をくぐつて某T大へ。心字池(通称、S四郎池)のまはりをぐるりと一周する。昼、T大生協第2購買部で昼食と、T大饅頭、T大ゴーフル、T大生はどんな本を読んできたか、を購入。Y田講堂を見あげながら蒸しパンを食ふ。食後、構内を散策してゐてみかけたよく意図のわからないまぜがき。漢字表記のものもすぐちかくにあつた。会後、東京駅へ。
八重洲ブックセンターで、藤井貞和、詩的分析、書肆山田。手にとつて披いたところ、「109 言語学の不毛を越える」といふ見出しと、学者たちの永久に不毛な論争はいくらもあって、おもに言語事象の通時的と共時的とのあいだに生じる。
(中略)ある学者が日本語のある時代のシラビーム言語からモーラ言語への移行を仮説した。で、
(後略)、といふのを目にはひつたのが、なんかタイミングがよいやうにも思へて。
土産もいくらか(なんであんな黒ごまがはやつてるの。ゴマキといふ名の菓子があつた。ごまきいふな)。新幹線での帰途、名古屋直前で、お客さまのなかにお医者さまは云云といふ車内アナウンスがあつてビックリ。帰宅して、本年第40週のエビちゃんカレンダー――レースのキャミソール(ではないかも)のうへに半袖ジャケット、下はジーンズ――を捲る。
;三省堂;9,800円(1割引);A5判;縦組;上製;2+3+885+46頁;;ISBN978-4-385-36263-2;
おほきくメディアといふ切り口がまうすこしあつてもよいやうにも思へた(箇箇では勿論考慮されてゐるのだけれど)。調査の対象が膨大すぎると調査を敬遠するということは、学問的な研究において、事実の解明を避けることになるのであれば、許されないことであろう
(p.814)。
ちくま新書596;筑摩書房;720円(300円);新書判;縦組;並製;235頁;;ISBN4-480-06302-1;
平凡社新書394;平凡社;820円;新書判;縦組;並製;286頁;;ISBN978-4-582-85394-0;
速成の感をまぬかれえないやうな。
;弘文堂;3,500円(借覧);四六判;縦組;上製;502頁;;ISBN978-4-335-46027-2;
歴史文化ライブラリー;吉川弘文館;1,800円(借覧);四六判;縦組;並製;5+255頁;;ISBN978-4-642-05639-7;
あとがきの、二〇〇五年三月五日、フランス現代思想の研究者、梅木達郎さんが亡くなられた。理不尽としか思えない状況に追い込まれた結果の「憤死」であった
、といふのはおだやかでないな(p.253)。
シリーズ 物語り論2;東京大学出版会;4,800円(借覧);A5判;縦1・2段組;上製;xiv+399+4頁;;ISBN978-4-13-003448-7;[発題者]かわしま・しげなり(川島重成)/やなぎさわ・たみ(柳澤田実)/おーぬき・たかし(大貫隆)/やまわき・なおし(山脇直司)/むらまつ・まりこ(村松真理子)/たけうち・ゆー(竹内裕)/なかむら・いくお(中村生雄)/おやなぎ・よしお(小柳義夫)、[討論者]いとー・ひろのり(伊藤洋典)/いわた・やすお(岩田靖夫)/おーば・あきひろ(大庭昭博)/おかべ・ゆーぞー(岡部雄三)/かさい・やすのり(葛西康徳)/きむ・ぼんじん(金鳳珍)/くう・ちょんも(具正謨)/こばやし・まさや(小林正弥)/しおや・じゅんこ(塩谷惇子)/たなか・ゆたか(田中裕)/ながみ・いさむ(永見勇)/もりおか・まさよし(森岡正芳)/ひらた・しょーご(平田松吾)/わたなべ・てつお(渡辺哲夫)
世界思想ゼミナール;世界思想社;2,500円(1割引);四六判;横組;並製;x+319頁;;ISBN978-4-7907-1281-7;[執筆者]はせがわ・ふみお(長谷川文雄)/ふくとみ・ただかず(福冨忠和)/ささき・ひさのり(佐々木尚孝)/たけうち・せい(竹内聖)/あきやま・まさかず(秋山雅和)/たかはし・みつてる(高橋光輝)/きむら・まこと(木村誠)/おのうち・めぐみ(小野打恵)/やまぐち・ひろし(山口浩)/かがみ・よーこ(各務洋子)/なかの・きよし(中野潔)/まきの・じろー(牧野二郎)/さかい・まさよし(境真良)/キム・ジョンフン(金正勲)/もーり・よしたか(毛利嘉孝)
中公新書854;中央公論社;560円(借覧);新書判;縦組;並製;iii+3+242頁;;ISBN4-12-100854-5;
PHP文庫の増補版をみたはうがよいのだらうけど。ところで、本書の著者と、日本史研究者の勝部眞人といふかたとは縁戚なのかな。
「未来」(10月号)もらふ。
;中央公論新社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;302頁;;ISBN978-4-12-003797-9;
;吉川弘文館;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;276頁;;ISBN4-642-07782-0;
本書の企画は、酒井紀美氏の『中世のうわさ』につながるものとして、戦国時代の情報通信についてまとめられないかというお勧めによるもので
ある由(p.276)。やはり、国語学者も古文書を読
まなくちやいけないなあ(太田晶二郎、私は国語学者ではないけど)。逆に、コラム 書状の読み方4の、「申さるべし」か「申されべし」か? といふのは、橋本四郎、べシ・マジの接続面の混乱(国語学第22輯)の関連だなあ。目次を写しておく。
- プロローグ 1
- 第―話 風聞と注進 : 畠山卜山と長尾為景の交信 4
- 伝わる噂、届かない手紙
- 畠山卜山の忍従と栄光
- 神保慶宗の反乱
- 長尾為景の活躍
- 出兵催促のありさま
- 越中出兵と撤退
- 三日後に出された書状
- 手日記の中身
- 飛脚の登場
- 飛脚で申し訳ない
- 使者は多忙
- 著者のコメント
- 第二話 出羽山伏 : 北条氏綱と長尾為景の交信 46
- 使者は山伏
- 出羽山伏は不弁者
- 氏綱の希望と為景の立場
- 武田は信用できない
- 突き返された贈り物
- できることなら若鷹を
- 出羽山伏の再起用
- 使者岩堀の再登場
- 四か月もかかった使者
- 著者のコメント
- 第三話 密書 : 長尾顕景と長尾為景の交信 74
- 為景の決断と上野の混乱
- 惣社からのSOS
- かくの如く書きくどき候らいて……
- 裏切りの証拠
- もうひとつの密書
- 著者のコメント
- コラム 書状の読み方 92
- 1 差出と宛名 92
- 2 此方と其方、爰元と其元 94
- 3 申す 95
- 4 「申さるべし」か「申されべし」か? 97
- 5 「候之」か「候」か? 100
- 第四話 書状の集積 : 白川晴綱と北条氏康の交信 104
- 新たな時代へ
- 白川と北条
- 白川晴綱の疑念
- 綱成と政勝
- 綱成の書状
- 政勝の書状
- 集積された書状
- 著者のコメント
- 第五話 情報の錯綜 : 朝倉義景と上杉輝虎の交信 120
- 将軍謀殺
- 朝倉の書状
- 添えられた追伸
- 著者のコメント
- 第六話 飛脚の才覚 : 上杉謙信と佐竹義重の交信 132
- 関宿危うし
- 遅れた使者
- 遅れる軍勢
- 関宿からの飛脚
- 著者のコメント
- 第七話 書状の重み : 毛利元就と毛利隆元の交信 146
- 隆元の愁訴と元就の訓戒
- 書状を守りとせよ
- 書状は大事の物
- 書状は返すもの
- 物語りにはならず、筆にまかせ候
- 親子の交信
- 密々のことは面談で
- 著者のコメント
- コラム ことばを読み解く 167
- 1 動 167
- 2 行 出張 刷 取合 170
- 3 馳走 遠慮 迷惑 勘弁 172
- 4 やがて 174
- 5 無曲 176
- 6 我等 178
- 7 簗中 浅弾 才新 渡宗…… 180
- 第八話 確かな情報 : 北条氏政と北条氏邦の交信 182
- 再び、新たな時代へ
- 鉢形からの注進
- 消えない疑念
- まだ信用できない
- 話はほんとうだった
- 著者のコメント
- 第九話 殿下の御意 : 和久宗是より伊達政宗への通信 196
- 伊達政宗の危機
- 上郡山仲為と和久宗是
- 小田原参陣
- 殿下の御意のままに
- 殿下は政宗贔屓
- 秘密の書状
- 浅野長吉と和久宗是
- 著者のコメント
- エピローグ 戦国時代の情報と通信 220
- 一 メッセンジャー : 使者と飛脚 221
- 使者
- 使者の有能さとは
- 使者の危険性とその補償
- 飛脚と飛脚役
- 早飛脚と続飛脚
- 二 メディアとメッセージ : 口上と書状 240
- 口上の世界
- 書状の世界
- 音声と文字
- 三 通信をめぐる環境 : 交通事情と通信のスピード 248
- 戦国時代の交通事情
- 通信のスピード
- 通信の費用
- 四 情報の信頼性 257
- 風聞の世界
- 戸次道雪の宣言
- 五 むすび : 戦国時代の位置 264
- 参考文献 267
- あとがき 275
講談社学術文庫1826;講談社;1,100円(借覧);文庫判;縦組;並製;328頁;;ISBN978-4-06-159826-3;
岩波新書(新赤版)1047;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+3+238+16頁;;ISBN978-4-00-431047-1;
赤い店内。緩めの縦ロール。ベージュのブラウスに紺のタイトスカート。紺の肩がけバッグ。画面中央やや右寄りに立つて、身を多少S字型にくねらせた感じで微笑みかけてゐる。顔はすこし右向き(だけど、視線は左)。さういへば、右からの顔と左からの顔つて、どつちがおほかつたかな。
;以文社;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;iii+2+277頁;;ISBN978-4-7531-0252-5;
中国の歴史01;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+398頁;;ISBN4-06-274051-6;
;朝日新聞社;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;276頁;;ISBN4-02-250217-7;
ながい。たるい。うざい。
と思ふのは、普段みるものが、いかに莫迦でもよめるやうに整序されてゐるか(あるいはそのやうにしか書けない書き手のものか)のあかしなのだらう。
中公新書1911;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;v+3+234頁;;ISBN978-4-12-101911-0;
思考のフロンティア;岩波書店;1,300円(借覧);B6判;横組;並製;x+111頁;;ISBN4-00-027010-9;
松岡正剛 千夜千冊 第4巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+16+1372+67頁;;ISBN978-4-7630-0650-9;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
おめぇの席ねぇから@ライフ、のやうになつてほしい訳ではないけれど――、それを誰かうまくひきだしてはくれないかなあ。
思考のフロンティア;岩波書店;1,300円(借覧);B6判;横組;並製;vii+178頁;;ISBN978-4-00-027005-2;
ちくまプリマーブックス69;筑摩書房;1,100円(100円);B6判;縦組;並製;208頁;;ISBN4-480-04169-9;
合掌。
本書の著者とは、専門領域も思想傾向もちがふ高島俊男もほめてゐたと思ふけど、実におもしろいなあ。かうして自分のをさめた学問の蘊奥をひらいてみせられるるやうになりたいものだ。
岩波新書(新赤版)1084;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;vii+241頁;;ISBN978-4-00-431084-6;
岩波新書(新赤版)1046;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+242+14頁;;ISBN978-4-00-431046-4;
中公新書1900;中央公論新社;820円(借覧);新書判;縦組;並製;xii+6+248頁;;ISBN978-4-12-101900-4;
中公新書1888;中央公論新社;840円(借覧);新書判;縦組;並製;v+3+265頁;;ISBN978-4-12-101888-5;
うーん。それは、リスク・マネッジメント
なのかなー。
「ちくま」(10月号)もらふ。
カレンダーになんかハートマークついてるな、と思つたら、エビちゃんのお誕生日なんだつて。おめでたうございます。
あたらしい教科書9;プチグラパブリッシング;1,500円(借覧);四六変型判;縦組;並製;141頁;;ISBN4-903267-45-8;[執筆]えんどー・さとし(遠藤諭)/つだ・だいすけ(津田大介)/なかまた・あきお(仲俣暁生)/ばるぼら/みさき・かおる(美崎薫)/まつだ・じゅんいち(松田純一)/よもよも(yomoyomo)
中公新書1893;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;vi+5+223頁;;ISBN978-4-12-101893-9;
うへの本の監修者が、山形浩正
(p.216)になつてる。
「創元」(9月号)もらふ。
新潮新書219;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;190頁;;ISBN978-4-10-610219-6;
岩波新書(新赤版)1086;岩波書店;700円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+190頁;;ISBN978-4-00-431086-0;
平凡社新書358;平凡社;740円(350円);新書判;縦組;並製;220頁;;ISBN978-4-582-85358-2;
最初の、星占ひのできたきつかけから、ひきつけられる。ベロちやんと澁澤龍彦の歌合戦。
;有精堂出版;(借覧);A5判;縦組;上製;400+17頁;;ISBN4-640-31035-8;《本書のキーワード10》(五十音順) 言説 語り 源氏物語 禁忌違犯 〈読み〉 〈形代〉と〈ゆかり〉 視線 古注による言説分類 引用 テクスト分析
上引キーワードは奥付けにあるものだけれど、50音順ではないよなあ。ともあれ、合掌。
尊大な物言いをすれば、近代文学研究等の分野でも〈語り〉や〈引用〉〈視点〉等が研究のパラダイム変革の軸となっていることを考えると、日本文学研究の一つの方向を物語研究会は先導してきたと言えるはずである
(p.207)、と当人は書いてゐるけれど、三谷氏らが古典文学の領域にポモいものを導入した功罪は、誰かあらためてきつちり論じてほしいな。
盗作問題もささやかれているのか(絓、p.110)。しかしまあ、浅田、構造と力の抑圧はすごいなあ(福田、志紀島)。
- I章 きまり
- 裏を封ずる 2
- 垸飯 3
- 越度 5
- 且 6
- 合点 8
- 景迹 9
- 公平 10
- 憲法 11
- 興行 13
- 拘惜 14
- 御家人 15
- 沽券 16
- 沙汰 18
- 自然 20
- 処分 21
- 吹挙 22
- 楚忽 23
- 怠状 25
- 庭中 26
- 徳政 27
- 宿直 29
- 日記 31
- 風聞 32
- 目安 35
- コラム《中世の法廷でかわされる言葉》 37
- コラム《中世の裁判関係用語》 38
- コラム《古文書の様式》 40
- II章 人
- 乳母 46
- 改嫁 48
- 冠者 49
- 梶取 51
- 器量 52
- 悔返 54
- 継母 56
- 甲乙人 57
- 後家 60
- 古老 62
- 惣領 64
- 嫡子 66
- 長者 69
- 得分親 71
- 番頭 72
- 兵士 73
- 名字 76
- 聟 78
- 養子 80
- 嫁 81
- コラム《病気》 84
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その1 86
- III章 しきたり
- 一期 90
- 隠居 91
- 依怙 94
- 会釈 95
- 烏帽子 96
- 億劫 97
- 勘当 98
- 義絶 99
- 結界 100
- 榊 104
- 酒肴 105
- 世俗 106
- 馳走 108
- 土用 109
- 墓 110
- 旗を揚げる 115
- 引出物 117
- 未来 118
- 無縁 119
- 門跡 122
- 湯屋 125
- コラム《仏教行事のことば》 118
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その2 133
- IV章 くらし
- 網場 136
- 市場 137
- 田舎 139
- 鵝眼 139
- 唐船 140
- 切符 142
- 小袖 144
- 在地 145
- 下地 147
- 出挙 149
- 鮨 151
- 関所 153
- 田代 155
- 憑支 156
- 茶 159
- 猪鹿栖 161
- 問丸 162
- 土倉 163
- 野畠 165
- 畑 167
- 比興 169
- 不便 170
- 勿体ない 171
- 流毒 174
- 和市 175
- コラム《助数詞》 177
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その3 179
- V章 負担
- 安堵 182
- 供給 183
- 公事 185
- 結解 186
- 指図 188
- 支配 191
- 図師 192
- 退屈 194
- 佗傺 195
- 注文 196
- 馬上帳 197
- 割符 197
- 牓示 198
- 筵付米 199
- 無足 200
- 山手 203
- 用途 203
- 読合 204
- 来納 205
- コラム《田地三題》 206
- コラム《荘園支配関連用語》 208
- VI章 闘い
- 悪党 212
- 悪口 214
- 阿党 216
- 一揆 218
- 奪取 219
- 押領 221
- 大袋 223
- 海賊 224
- 下手人 226
- 御家人と号す 229
- 骨張 230
- 山林に交わる 231
- 自由 232
- 住宅 235
- 城郭 237
- 白状 239
- 博奕 241
- 分捕 243
- 密懐 244
- 本鳥を切る 245
- 落書 247
- 狼藉 248
- 路次 250
- コラム《悪行》 253
- 出典一覧
- 255
黒いワンピース(キャミドレス?)を着て、ソファに横向きにもたれてゐるところ。いろつぽい微笑み。
新潮新書221;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;205頁;;ISBN978-4-10-610221-9;
乃木の周到な遺書とか、乃木家再興問題とか。佐々木英昭、ミネルヴァ評伝選も「乃木文学」の世界をひらいてみせてくれて面白かつたし、乃木将軍は奥が深いなあ。
光文社新書298;光文社;740円(借覧);新書判;縦組;並製;259頁;;ISBN978-4-334-03398-9;
集英社新書0314-B;集英社;680円(100円);新書判;縦組;並製;222頁;;ISBN4-08-720314-X;
森 銑三著(中公文庫)といふシリーズ旧刊紹介のところに本書自体しかあがつてないのがかなしすぎる(背表紙のところはさすがに、
も 6 10だけど、そんなもんだつたつけ)。
気分が下降線にあるときは、よまないでほしい(第2版第1刷、p.10)とあることもあつて、よめないでゐる、ましこ、たたかいの社会学の増補新版が出てた。
;勁草書房;4,700円(借覧);A5判;縦組;上製;xii+312+xii頁;;ISBN978-4-326-10173-3;
目次を写しておく。
- はじめに
- 序章 「土曜日の朝」と一九五〇年代オックスフォード 1
- 1 「土曜日の朝の集い」とオースティン 1
- 2 「一九五〇年代オックスフォード」という場所 4
- 3 「言語コミュニケーションの哲学」へ 9
- 4 本書の目的 17
- 第I部 言語行為論の三つのドグマ
- 第一章 一発話主義のドグマ : 発話内の力はどこに宿るのか 23
- 1 三つのドグマとは 23
- 2 あらかじめ前提された一発話主義 25
- 3 一発話から会話シークエンスへ 32
- 4 「会話の格率」と会話シークエンス 37
- 5 一発話シークエンス 41
- 6 「言葉が意味すること」と「言葉をもちいて私たちが行うこと」 44
- 第二章 慣習主義のドグマ : オースティンの奇妙な論拠をめぐって 47
- 1 「規約」か「慣習」か 47
- 2 オースティンの奇妙な論拠(1) : 行為遂行的発話と自己検証的言明 50
- 3 オースティンの奇妙な論拠(2) : あらかじめ前提された「中心からの道」 58
- 4 別様の道 67
- 第三章 「発話内の力」のドグマ : あらかじめ混同された二つの「力」 75
- 1 二つの「発話内の力」(1) : 発話が発揮する力 75
- 2 二つの「発話内の力」(2) : 発話を成り立たせる力 77
- 3 オースティンにおける「力」の両義性 86
- 4 両義性の要因と弊害 : あるいは「分類表モデル」という描像 91
- 第II部 話し手の意図について
- 第四章 グライスの重層的意図説 107
- 1 「意図」をめぐる二つの問い 107
- 2 なぜ重層的な意図なのか 109
- 3 グライス説は「強すぎる」のか 114
- 4 グライス説は「弱すぎる」のか : 反例と意図の増殖 118
- 5 執行的意図とコミュニケーション的意図 125
- 6 重層的意図から相互顕在性へ : 内的アプローチから離れて 130
- 第五章 意図主導型と慣習主導型 135
- 1 タイプ分けと話し手の意図 135
- 2 「意味すること」と「意味してしまうこと」 136
- 3 「内分け」構図と「外分け」構図 139
- 4 「外分け」構図の二つの問題点
- 5 「移行領域」そのものとしての慣習主導型言語行為 151
- 第六章 意図のミニマリズム 157
- 1 二種類の意図と構成的意図 157
- 2 執行的意図のミニマリズム 159
- 3 「世界との適合」論 167
- 4 構成的意図のミニマリズム 177
- 第III部 発話解釈と行為生成
- 第七章 行為理解と発話解釈 187
- 1 ミニマリズムの限界と再構築の道 187
- 2 「意図の二つの顔」 190
- 3 行為戦略と行為理解 198
- 4 意図把握と解釈プロセス 206
- 第八章 発語内行為の生成 217
- 1 発話解釈のミニマリズム 217
- 2 発話解釈のプロセス(1) : 行為タイプ~行為指示型 226
- 3 有標の発話と無標の発話 234
- 4 発話解釈のプロセス(2) : 信念タイプ~主張型と心情表現型 245
- 5 発話解釈のプロセス(3) : 信念タイプ~行為拘束型と宣言 255
- 終章 言語とコミュニケーションの関係と無関係 269
- 1 発語内行為に結びつくもの 269 #
このように、本書で見いだした「事態の提示」を軸とする発語内行為生成のプロセスは、言語とコミュニケーションの関係にかんする目的論的見方への解毒剤としても有効なように思われる。「コミュニケーションのために言語は生まれた」といったたぐいの見方は、「陸上生活のために肺は発達した」というのと同様の倒錯といえる。魚の消化管の一部がたまたま呼吸に使えたから陸上生活が可能になり、肺として発達したにすぎないのと同様に、言語の表象機能がたまたまコミュニケーションに使えたから、あたかもそれが本務であるかのような発達を言語は遂げた。それなら言語はもともと何のためのものかといえば、おそらく何のためでもないのである。自然的な因果連関とは関係なく何かが何かまったく別のものを表す、という考えてみればひどく不自然なこと――たとえば、猫には絶対に理解しえないだろうこと――を理解し、構成する能力を、人間は進化の途上なぜか身につけた。事実はおそらく、それだけのことなのである。(p.274)- 2 そもそもなぜ発語内行為なのか 274
- 注 285
- あとがき 309
- 文献
- 索引
;青土社;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;224頁;;ISBN978-4-7917-6343-6;
シリーズ・道徳の系譜;河出書房新社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;202頁;;ISBN4-309-24395-9;
;東京大学出版会;(借覧);四六判;縦組;上製;ix+302+8頁;;ISBN978-4-13-030142-8;
朝日選書823;朝日新聞社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;iii+7+289頁;;ISBN978-4-02-259923-0;
「ひらがな口語文憲法」の項、三鷹国語研究所長
は安藤正純
ではなくて、正次(p.263.)。
;中央公論新社;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;1+197頁;;ISBN978-4-12-003811-2;
;東京大学出版会;1,800円(借覧);四六判;縦組;上製;iii+194頁;;ISBN978-4-13-083046-1;
集英社新書0353C;集英社;660円(100円);新書判;縦組;並製;170頁;;ISBN4-08-720353-0;
中公新書1901;中央公論新社;860円(借覧);新書判;縦組;並製;5+273頁;;ISBN978-4-12-101901-1;
歴史文化ライブラリー234;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;5+199頁;;ISBN978-4-642-05634-2;

切抜いてあるのはいいのだけれど、メタデータを全然とつてないので、いつのコンプティークだかわからない。http://f.hatena.ne.jp/sNOB/munechika/に手持ちの5作をあげてみた。
故日風高徹とかも。
新潮文庫[青 1 E];新潮社;240円(100円);文庫判;縦組;並製;4+274頁;;;
顔アップ。画面左より。すこし右に頭をかたむけて、つよいまなざしでこちらを見てゐる。
後日購入したsabra誌で、小悪魔agehaといふ雑誌が紹介されてゐて、その表紙に、生まれつきエビちゃんじゃなくたって私たちは努力と一緒に生きていくんだ
、といふコピーが大書されてゐた。ミヂカリスマ
。
;角川書店;2,200円(借覧);菊判;縦組;上製;1+336頁;;;
いつどこで、といふのは覚えてないのだけど(たぶんen-taxi誌だらうとは思ふけど)、福田和也が本書をほめてたのが癪だつたなあ。追記。網野善彦がなくなつたときの、週刊新潮誌、闘う時評、「網野善彦」というサイクルの完成につぎのやうにあつた。
東大での、平泉の最後の弟子だった田中氏は、平泉の著作集、全集を出版しようとして果たさず、先に『平泉博士史論抄』を出し、このほど解題集とも云うべき『全著作紹介』を出しました。中村直勝は、淡交社から一応著作集が出ていますが、その全貌を窺うというには、かなりの不満が残るものです。もう一人、同様の理由で忌避されてきた碩学、山田孝雄も著作集、全集が出ていない。山田の『俳諧語談』などは、考証文として空前の名著だと思うのですが。
目次を写しておく。
- 大岡寺繩手 7
- ねまるなり 16
- 水棚 41
- 款冬を飲む 47
- きはつく 60
- 長嘯子の擧白集と蕉門の俳諧 67
- 七里渡に關する芭蕉の發句二首 96
- 石の「ろく」 123
- 分にならるゝ 159
- 宮の縮 171
- 昌陸の松 180
- 常齋 190
- 宿かし鳥 195
- 何の「あれ」かの「あれ」 221
- 毛に毛が揃ふ 229
- 鬼嶽 235
- 和日 245
- 四方 249
- 月夜さし 258
- 十二三辨の衣裳 265
- 淡氣の雪 284
- 笠縫おき 299
- 鶴脛 312
- 「十三、七つ」 324
- あとがき / 山田忠雄 330
;筑摩書房;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;207+vi頁;;ISBN978-4-480-84274-9;
;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;197頁;;ISBN978-4-06-213940-3;
岩波新書(新赤版)1077;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;xiv+220頁;;ISBN978-4-00-431077-8;
第4章がおもしろい。目次をうつしておく。
- はじめに
- 第一章 人間は言語を批判してはならない : それは神はつくりたもうたのものだから 1
- ことば神がつくった
- ヘルダーが言語神授説をしりぞける
- 神に代って「自然」が入る : 生物学モデル
- ソシュールの役割
- 言語を維持するのは大衆
- それでも言語は批判される : ア・プリオリ言語の探求
- 「それじたいとしての言語」の発見
- 言語の改造と新言語の製造への試み
- 「深層構造」という擬似ア・プリオリ言語
- 民族語の時代
- ア・ポステリオリ言語のさまざま
- 簡略英語 : ベイシック
- ドイツ語は譲歩し、日本語は譲歩せず
- 言語差別をつくり出す簡略言語
- 計画された新言語
- 言語計画の必然性
- 学びやすさの基準
- ヴォラピューク
- 第二章 エスペラントはどんな言語か : その簡単なスケッチ 45
- 文字と発音
- 文法
- -inoについて
- mal-
- 屈折と膠着
- 膠着型への収斂
- 屈折への美学
- 体系性が規範を破って進む!
- 文法部門と語彙部門
- 第三章 エスペラントの批判者・批判言語 81
- 民族語は批判できないし、してはならない
- 計画言語は批判できる
- さまざまなエスペラント改革案
- イェスペルセンの例
- エスペラントは美しいか
- エスペラントはやさしいか
- エスペラントの使用 : 翻訳
- 「主の祈り」も『日本書紀』も
- ユダヤ人とエスペラント : ザメンホフの母語について
- あえてシオニズムを選ばず
- 国家をもたない言語の道
- ジョージ・オーウェルとエスペラント
- 茶化されたエスペラント文法
- 作家の言語的保守主義
- ランティ : オーウェルがともに暮した人
- ランティの死
- 第四章 アジアのエスペラント 119
- アジアでこそ希望の言語
- 日本への普及
- 大杉栄からアナーキストへ
- 上海に「世界語伝習所」
- 二葉亭と日本初の入門書『世界語』
- 放浪の奇人 二葉亭
- ワシーリイ・エロシェンコ
- エロシェンコとその交友圏
- 新宿中村屋とエロシェンコ
- ラムステット公使
- ラムステットのモンゴル旅行
- エスペランチスト・ラムステット
- 柳田国男
- 国際連盟における新渡戸、柳田の尽力
- 宮沢賢治とラムステット
- エスペラント地名 : イーハトーヴォ
- エスペラントの思わぬ分野への展開 : 大本教とエスペラント
- エスペラントによる国際的布教
- 国家主義者、北一輝とエスペラント
- アナーキスト、国家主義者を感服させる
- 中国におけるエスペラント運動の展開
- 日中共用語としてのエスペラント
- 北京大学にエスペラントの講座が!
- 北京に現われたエロシェンコ
- エスペラントのモンゴルへの普及
- 僧院からエスペランチストに
- モンゴル語によるエスペラント入門書、日本人の援助で復刊
- エスペラントの方言分化、もしくは民族語的文体
- 終章 ことばを人間の手に! 185
- エスペラント誕生の時代
- 言語学者のエスペラントぎらい
- エスペラントに関心を持ち、支持した言語学者たち
- 理解し、賛成する言語学者たち : アントワーヌ・メイエ
- 言語は運命ではなく意志によって選ばれる!
- 既存の民族語で話すときのおびえ
- エスペラント : ヨーロッパ語の宝石箱
- エスペラントを学ぶことの効果
- あとがき 207
- 参照した文献とそれへの謝辞 217
;桜楓社;(借覧);菊判;縦組;上製;372頁;;;
小野正弘による時評でおなくなりになつたのをしつたので。合掌。目次を写しておく。
- I 序説
- 第一章 国語資料としての曹洞宗カナ抄物類とその性格 7
- II 書誌とその用語
- 第二章 川僧慧済の「碧巌集抄」 39
- 第三章 天真自性派と「無門関抄」 61
- 第四章 「天南代語抄」と「大中寺本参」 82
- 第五章 「火堯和尚再吟」考 100
- 第六章 万安英種の「永平元禅師語録抄」と「人天眼目抄」 121
- 第七章 問答体のカナ抄物 : 「密参録」と「門参」 136
- III 国語研究
- 第八章 「云はい」「見さい」という云い方をめぐって 173
- 第九章 接続辞「サカイ」考 192
- 第十章 洞門抄物と接続詞 216
- 第一一章 洞門抄物 擬態語・擬声語一覧 235
- 洞門抄物類書目解題 (付)類別一覧表 274
- 洞門抄物関係(書誌・国語学)研究論文目録 339
- 後記 345
- 索引〔書名・人名・寺院名・事項・用語〕 348
新潮新書218;新潮社;700円(借覧);新書判;縦組;並製;220頁;;ISBN978-4-10-610218-9;
笠間叢書21;笠間書院;3,000円(借覧);A5判;縦組;上製;2+265+18頁;;;
検索してゐて、5月末におなくなりになつてゐたのを知つたので。合掌。目次を写しておく。
- 文法論の根本問題 : 時枝理論への批判をも含めて 1
- 山田文法の再評価 14
- 一 山田文法―序
- 二 言語観
- 三 文法観
- 四 構成と構造
- 五 係助詞
- 六 副詞
- 七 複尾辞
- 八 文法論の極限
- 文の構造について 41
- 一 喚体と述体
- 二 格と断続
- 三 文の意味と文章論
- 構文論 49
- 一 基礎的な事項について
- 文節の相関
- 係結的断続関係
- 論理的格関係
- 断続関係の卓越する場合
- 格関係の超論理的となる場合
- 逆述語の概念
- 格関係の下位分化
- 二 具体例をめぐって
- 表現の構成と文法の構造
- 広狭二つの主述関係の相関による構文
- 外形で律しえない構文―格の論
- 述語の意味による構文の型の諸相
- 原形の文法的な相当形への置換
- 主述関係を基礎とする構文論
- 表現的な省略と文法的な消去
- 文法上の主語とその消去
- 個別者の主語と全体者の主語
- 主語の質を追求する構文論
- 表現の場一般における時の限定
- 表現の場一般における場所の限定
- 主語の消去を考える構文論
- 慣用句その他を一つの連文節としてとらえていく構文論
- 述語と独立論 69
- 一 述語
- 述語の一つの文節である
- 述語は主語と相関すること
- 判断としての文の種類
- 二 独立語
- 独立語の第一種
- 独立語の第二種
- 独立語の第三種
- 提示―再帰の場合 その他
- 分節主義と入子型方式の次にくるもの 86
- 助詞はどんな役目をする言葉か 99
- 終助詞 115
- 係り結び 155
- 係り結びの通説的定義の問題
- 係り結びの研究略史
- 山田説の概要
- 終止用法の係り結び
- 終止用法の係助詞の意味
- 係り用法の係り結び
- 係り用法の係助詞の意味
- 松下・佐久間説の概要
- 係助詞の提示性
- 主述関係以外の係り結び
- 係り結びの歴史
- 係助詞 は・も 171
- 係り結びと日本語の性格 181
- 連体詞 195
- 上代の語法 : 活用の特質 203
- つれづれ草の「侍り」をめぐって : 敬語を規定する「公」と「私」 214
- 「て、って」「てば、ってば」「たら、ったら」について 246
- あとがき 263
- 索引 左1
なお、杓子定規的官僚政治のも一つの弊は、上からの政策として、厳格な形式で縛ろうとする時、その息苦しさに堪えかねて、抜け道を考え出そうとするものが必ず出て来、その結果、形式そのものが骨抜きになってしまう、そこでまた更に厳格な形式が考え出される、と云う悪循環がくり返されることであろう。その実例は、私どもの日常生活において、例えば、経済政策、交通政策などで、常に経験するところであるが、国字政策の場合も決して例外ではあり得ない。その点でも、特に日本人は、抜け道を見出す天才であるらしい。旧軍隊における要領主義、員数精神もやはり、厳格すぎる形式主義によるものであったこと云うまでもない。例えば、「思ふ」と書くことが許されないので、その代りに「思考する」と書く、と或る老国語学者が、抜け道を見出したことを得々として話されたのを記憶するが、耳なれたオモウを捨てて、より晦渋なシコオスルを採ると云う、語の選択は、「思ふ」として、仮名遣の「形式」を破ったことよりも、はるかに重大な、新しい「国語」政策の精神の踏みにじりであることに思いを致さない、そこにもやはり、明らかな形式主義の臭いがする。比喩が許されるならば、大通りのきびしい交通取締りの結果、大型自動車が小通りをつっ走り、その結果、人命の危険が却って増大する様なものであろう。
歴史文化ライブラリー229;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+219頁;;ISBN978-4-642-05629-8;
;筑摩書房;(借覧);四六判;縦組;上製;285頁;;ISBN978-4-480-85786-6;
「UP」(9月号)もらふ。
光文社新書269;光文社;700円(借覧);新書判;縦組;並製;253頁;;ISBN4-334-03369-5;
;法政大学出版局;6,000円(借覧);A5判;横組;上製;xviii+420頁;;ISBN978-4-588-37113-4;[原題]銭存訓(Tsien Tsuen-hsuin), 中国紙和印刷文化史(CHINESE PAPER AND PRINTING: A Cultural History)
白のブラウスにジーンズ。止り木ですこしこちらに体をむけて腰かけてゐる。右手にロングカクテルなのかジュースなのか、赤い飲み物。憂ひをふくんだやうな表情。
シリーズ 物語り論1;東京大学出版会;4,800円(借覧);A5判;縦1、2段組;上製;xviii+384+4頁;;ISBN978-4-13-003447-0;[発題者・執筆者]のえ・けーいち(野家啓一)/もりおか・まさよし(森岡正芳)/むらかみ・よーいちろー(村上陽一郎)/なとり・しろー(名取四郎)/ふじー・さだかず(藤井貞和)/たから・べん(高良勉)/たかみね・ひさえ(高嶺久枝)/いわた・やすお(岩田靖夫)/おかやま・まりこ(丘山万里子)/KWAK Kihiwan(郭基煥)/こすげ・のぶこ(小菅信子)、[討論者]いとー・ひろのり(伊藤洋典)/いながき・ひさかず(稲垣久和)/おーぬき・たかし(大貫隆)/くろずみ・まこと(黒住真)/こばやし・まさや(小林正弥)/たかだ・やすなり(高田康成)/てらお・よしこ(寺尾美子)/ドーク,ケヴィン(Kevin M. Doak)/はらだ・けんいち(原田憲一)/ひが・まさお(比嘉政夫)/やまわき・なおし(山脇直司)/よしえ・あきお(義江彰夫)/よしだ・あつひこ(吉田敦彦)/よねはら・けん(米原謙)
勉強会をするのはよいのだけれど、本にするんならたれながしでなくて、まうすこしまとまつたものにしてほしいなあ、と思ひながら見てゐたら、編者のひとり金氏の発言にこれは、アゴニスティック・モデル
なのだとあつた。日本で出ている本は二種類に分けられます。ひとつは、議論全体を誰か一人が纏めてしまうというものです。その人はすごい本を作ったなということになります。ある人はそういう才能があって、それを「編集工学」という名称で自分を正当化しているのですが、これは私からみるとあまりにもひどいことなのです。人を集めて議論させておいて、いいところばかりを集めて書いて、自分の名前で出す。もう一つは、自分一人がやったことばかりを出すというものです。これもそろそろ考え直す段階に来たと思います。
(p.277.)
;慶應義塾大学出版会;2,400円(借覧);A5判;横組;並製;v+186頁;;ISBN978-4-7664-1383-0;
目次を写しておく。
- 序文 i
- 第1章 言語の発達と意味 1
- われわれ人間はどこにいるか? 1
- ヒトの言語と動物の「言語」 3
- 1. 言語記号の恣意性 (arbitrariness)
- 2. 言語記号の二重分節性 (double articulation)
- 3. 言語記号の生産性 (productivity)
- 4. 言語記号の置換性 (displacement)
- 5. 言語記号の特殊化 (specialization)
- 6. 文化的伝達 (cultural transmission)
- 7. 多様な視点 (multiple viewpoints)
- 8. 言語記号の線状性
- ミッシングリンクを求めて 14
- 事例1 : ヴィキの場合(1971年生まれ)
- 事例2 : カンジの場合(1980年生まれ)
- 9ヵ月の革命 17
- ギャバガイと文化 20
- なぜヒトは複雑な言語を持つのか 21
- 第2章 語彙の創造性 27
- 語構成 29
- 語形成 30
- 1. まったく新しい音声連鎖による語の創造
- 2. 頭文字語 (acronyms)
- 3. 省略 (abbreviations)
- 4. 混交 (blends)
- 5. 固有名詞の一般化 (generification of proper names)
- 6. 転換 (change of parts of speech)
- 7. 意味の拡張 (meaning extension)
- 8. メタファーによる意味拡張 (metaphorical extension of meaning)
- 複合語の意味 35
- 1. 動詞由来複合語
- 2. 一次複合語
- 派生語の意味 39
- 語彙化の意味 41
- 語彙的アスペクトの問題 44
- 英語の辞書とその説明 46
- 語の意味関係と語彙の構造 48
- 包摂関係の持つ意味 49
- 反義関係の持つ意味 50
- 第3章 文の生成と構造的意味 53
- 構造的あいまい文とその理解 55
- 構文の意味とその使用 57
- To不定詞と動名詞
- That構文と動名詞構文
- To不定詞とthat構文
- 第四文型と第三文型
- 能動態と受動態
- 全体と部分(あるいは、完了と未完了)
- 軽動詞構文
- 使役構文
- 第4章 社会言語学と意味 75
- 社会言語学と言語学 75
- 方言学から社会言語学へ 76
- 変異理論の登場 77
- バイリンガルのコードスウィッチング 83
- 事例1
- 事例2
- 事例3
- 事例4
- 言語の性差(言語は変えられるか) 91
- 女性に対する言葉 92
- 1. actor vs. actressタイプ
- 2. Mrs. Rchard Williamsタイプ
- 3. Mr. vs. Miss/Mrs. タイプ
- 4. bachelor vs. spinsterタイプ
- 5. man as a generic term.
- 女性らしい話し方 96
- 言語を変えることで差別はなくなるか 97
- 社会言語学的知見が教えてくれるもの 99
- 第5章 言語人類学と意味 103
- 人類学の一部門としての言語人類学 103
- サピア・ウォーフの仮説 104
- サピア・ウォーフの仮説の観点からの日英語比較 106
- サピア・ウォーフの仮説と言語の創造性 110
- 呼称 111
- 英語の例 114
- 英語のタブー表現 118
- 行為としての言語 121
- 言葉の民族誌 124
- 個人差 125
- 第6章 テクストの意味 129
- テクストとは何か 129
- テクスト性 130
- 1. 指示 (reference)
- 2. 代替 (substitution)
- 3. 省略 (ellipsis)
- 4. 接続語 (conjuncts)
- テクスト性の言語差 137
- テクストのマクロの構造 138
- テクストとレトリック 140
- 異文化コミュニケーションとの関連で 144
- スクリプト 148
- 第7章 英語の今と英語教育の明日 150
- リンガフランとしての英語 153
- アングロ英語と英語たち 154
- 英語帝国主義論 156
- 危機言語の問題 160
- 英語教育の問題 164
- 早期英語教育について 168
- 音声習得の問題 169
- あとがき 180
- 重要語索引 183
各章に、研究課題と参考文献を付す。
「方言学から社会言語学へ」の項のDISッぷり。できるだけ孤立して集落に出かけ、できるだけその地域を出たことがなく、できるだけ長くその地域に住み(できればそこしか知らない)できるだけ教育を受けたことがないような人を探すことから始まる。つまり、村の古老を探すのである。このような古老は「純粋」なその地方の方言を保持していると考えられたかららである
。その聞き取り調査の調査内容は、(根拠もなく)その地域の全体を代表するものと、考えられていたのである
。このような研究は地道な努力はなされたが、その理論的な根拠を考えることなしに行われたことである。少数者の聞き取り調査によってえられた結果が全体を代表するものとなぜいえるのか示さないためである
。(pp.76-77.)
(本書とは関係ないけど、日本における方言調査法に、「自然傍受法」について、被験者が他の人としゃべっているのを、被験者に悟られないようにこっそりと聞く。(隠しどりは倫理的に問題となる場合がある。)
、とあるのは、だうなのかな。私は、前もつて調査について了解を得たうへで、自然に発話してもらふものだと理解してゐたのだけれど。さういへば、日本方言研究会にも社会言語科学会にも倫理綱領の類は、ちよつと見、サイトにはみあたらないな。)
早期英語教育のところもちよつとモニョる感じ。
岩波新書(新赤版)1089;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;iii+220+10頁;;ISBN978-4-00-431089-1;
;講談社;1,400円(借覧);四六判;縦組;並製;231頁;;ISBN978-4-06-213827-7;
光文社文庫;光文社;495円(250円);文庫判;縦組;並製;4+258頁;;ISBN4-334-72789-1;
佐藤寛子が日本の伝統をよんでゐるとかいてゐたので、自分もTAROをよんでみようかな、と思つて(ところで、恐ろしくていまだにPORTRAITの封をきれずにゐます)。
;名古屋大学出版会;(借覧);A5判;縦組;上製;v+649+11頁;;ISBN978-4-8158-0559-3;
古賀家三代。厖大な資料調査と先行研究のサーベイと丁寧な分析。寛政異学の禁が明清学術の変化に連動してゐる指摘など特に面白く思ふ。傳字がまま傅字になつてたり、徳川齊昭がことごとく齋昭になつてたりするのが惜しい。
;春秋社;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;4+363頁;;ISBN4-393-33265-2;
;東京大学出版会;(借覧);四六判;縦組;上製;iii+235頁;;ISBN978-4-13-013025-7;
研究叢書364;和泉書院;(借覧);A5判;横組;上製;xi+239頁;;ISBN978-4-7576-0417-9;
目次を写しておく。
- まえがき i
- 第1章 「れる・られる」敬語の変遷
- はじめに 1
- 一、伝播の時期 2
- 1. 第1次波 2
- 2. 第2次波 4
- 3. 第3次波 7
- 二、第1次分布事象の生態と特性 7
- 1. 特殊慣用形式 7
- 2. 親愛語化・身内敬語化・卑語化 8
- 3. 四段化傾向 11
- 4. 命令形の問題 15
- 三、第2次分布事象の生態と特性 19
- 1. 新来敬語としての「れる・られる」 19
- 2. 命令形を持つ備前域 20
- 3. 命令形を持つ越中域 21
- 4. 命令形存立の問題 22
- 四、第3次分布事象の生態と特性 23
- 結び 25
- 第2章 敬語命令形の諸問題
- はじめに 29
- 一、命令形の特性 29
- 二、敬語命令形の生態 30
- 1. 敬語命令形の弧存 31
- (1) 熊本県下の「ナッセ(ナッシェ)」 31
- (2) 鹿児島県下・他の「ヤレ」 32
- (3) 山口県下の「サイ」(「サン」) 33
- (4) 山陽・近畿の「なはれ」 34
- (5) 山陽の「サンセ」 36
- (6) 四国瀬戸内海側・他の「マセ」 37
- (7) 瀬戸内海真鍋島方言の敬語命令形 38
- (8) 敬語命令形の新展開 39
- 2. 敬語命令形の欠如 40
- 三、敬語命令形残存・弧存の理 41
- 四、補述 42
- 結び 43
- 第3章 動詞否定形の慣用
- はじめに 45
- 一、動詞否定形の性格 45
- 二、動詞否定形の生態と慣用 46
- 1. 九州方言に見られる慣用法 46
- (1) ノサン 46
- (2) シトメン・モテン・オコナエン 46
- (3) デケン 47
- (4) ヤッセン 47
- (5) 不可能法 47
- 2. 中国方言に見られる慣用法 49
- (1) イケン 49
- (2) ヤレン 49
- (3) オエン 50
- (4) アバカン 50
- 3. 近畿方言に見られる慣用法 51
- (1) アカン 51
- (2) イカン 51
- 4. 中部方言に見られる慣用法 52
- 5. 東北方言に見られる慣用法 52
- (1) ワガンネ 52
- (1) マイネ 52
- 三、動詞否定形の慣用化総括 53
- 結び
- 第4章 形容詞変遷上の旧形式と新形式
- はじめに 55
- 一、「サ語尾」の形容詞 55
- 二、「イ語尾」の古形容詞 58
- 三、「カ語尾」の形容詞・形容動詞 61
- 1. 「カ語尾」形容詞 61
- 2. 「カ語尾」形容動詞 64
- 四、「イ語尾」の新形容詞 66
- 結び 67
- 第5章 疑問表現の特殊慣用形式
- はじめに 69
- 一、特殊疑問形式と問題の所在 69
- 二、特殊疑問表現の実際 70
- 1. 活用語の立つ特殊疑問形式 71
- 2. 「ナラ」の立つ特殊疑問形式 72
- 三、特殊疑問形式の成立 73
- 四、現行の問いかけの「ヤ」 76
- 結び 78
- 第6章 応答表現小考
- はじめに 81
- 一、感声的応答語 81
- 二、転成的応答語 87
- 結び 94
- 第7章 離別表現の一態
- はじめに 97
- 一、「~うば」形式 97
- 1. ゴザイマッシュー 97
- 2. ソンナロ・ソンナラ 100
- 3. アロ 102
- 二、「さらば・されば」形式 103
- 1. サンバ 103
- 2. アイバ 104
- 三、特殊形式 106
- 1. ソイギー 106
- 2. ソントキャー 107
- 結び 108
- 第8章 断定助動詞の消長
- はじめに 109
- 一、断定助動詞の成立と分布 109
- 二、断定助動詞の活用形とその推移 114
- 1. ジャ(ヤ)←→ダッタ・ダロー 115
- 2. ジャ(チャ)←→ヤッタ・ヤロ 119
- 3. ダ←→ジャッタ・ジャロー 121
- 三、衰退断定助動詞の局限化 122
- 四、断定助動詞の文末詞化 124
- 1. 「ダ」文末詞 124
- 2. 「ジャ」文末詞 126
- 3. 「ジャ」のかかわる文末詞 127
- 4. 「ヤ」のかかわる文末詞 128
- 5. 文末詞「バイ」「タイ」の成立 131
- 五、断定助動詞の応辞化 135
- 結び 136
- 第9章 接続助詞の年輪
- はじめに 139
- 一、確定順接形式 139
- 1. 「ケー」類について
- (1) 「ケー」類 139
- (2) 実態 141
- (3) 出自 142
- (4) 已然形+ば 142
- (5) 順接・逆接の形式 143
- (6) 「ケー」類分布の発信地 145
- 2. 「さかい」について 145
- 3. 「で」について 147
- 4. 「ケー」類分布領域内の異事象 148
- (1) 「カラ」類 148
- (2) 「セン」類 150
- 二、確定逆接形式 152
- 1. 「けれども」について 152
- 2. 「ども」について 152
- 3. 「ばってん」について 155
- 結び 157
- 第10章 方言事象の衰退と転成
- はじめに 159
- 一、転成の文末成分 160
- 1. 「われ」系文末詞 160
- 2. 「あなた」系文末詞 166
- 3. 「だ」系文末詞 169
- 二、転成の間投成分 170
- 1. 「それ」系間投詞 171
- 2. 「これ」系間投詞 173
- 3. 「あなた」系間投詞 176
- 4. 「見よ」系間投詞 177
- 三、転成の感動成分 178
- 1. 「さりとて」系感動詞 179
- 2. 「されば」系感動詞 180
- 3. 「さらば」系感動詞 182
- 4. 「さらうば」系感動詞 182
- 結び 184
- 第11章 特殊発音の史的背景
- はじめに 187
- 一、「テ」頭子音の口蓋化 187
- 1. 「チョル」の成立 187
- 2. 助詞「テ」の破擦音化 190
- 二、ザ行音のダ行音化 191
- 三、破擦音[dzu]の痕跡 : 推量「うず」の「ヅ」 194
- 結び 195
- 第12章 方言に生きる古語・特色語
- はじめに 197
- 一、暮れどき 197
- 1. バンゲー(晩景) 198
- 2. ユーベ・ユンベ(昨夜・夕べ)・ヨーサ(夜) 199
- 3. ケーサ(今朝) 199
- 二、消滅する 200
- 1. ミテル(なくなる・満てる) 200
- 2. ノーナル(なくなる) 202
- 三、腐る 203
- 1. スエル(腐る・饐ゆ) 203
- 2. アマル(腐る・余る) 203
- 3. クミル(変質する) 204
- 四、痛む 204
- 1. ハシル(痛む・走る) 204
- 2. ウバル(痛む・膿腫る) 205
- 3. ニガル(痛む・苦る) 205
- 4. シブル(痛む・渋る) 206
- 五、吐く 206
- 1. エズク(もどす・嘔吐く) 206
- 2. アゲル(もどす・吐く) 207
- 3. タグル(咳く・吐〈たぐ〉る) 207
- 4. ヒル(放る) 207
- 六、感覚 208
- 1. カラェー(鹹い・鹹し)・カラェー(辛い・辛し) 208
- 2. アマェー(甘い・甘し) 209
- 3. スイー(酢っぱい・酢い・酢し) 209
- 4. カイー(痒い・痒し) 209
- (補) 形容詞の形成に関する一問題 210
- 七、心情 211
- 1. チョーテー・キョーテー(恐ろしい・気疎し) 211
- 2. ハグイー・ハガイー(じれったい・歯痒し) 212
- 3. ヨダケー(おっくうだ・よだけし) 212
- 4. ケナリー(けなるい・異なり) 212
- 八、状態 212
- 1. ジリー(じるい・しるし) 212
- 2. チーケー(露っぽい・露けし) 213
- 3. ヒズラシー(まばゆい・日辛し) 213
- 4. ナリー(平らな・緩〈なる〉し) 213
- 九、醜ぎり 213
- 結び 214
- 付章 生活のことばと文化
- まえがき 215
- はじめに 215
- 一、風土と文化 216
- 1. 風土とことば・風土と文化 216
- 2. 沖縄の自然 217
- 3. 自然と文化 218
- 4. 祈りの文化 219
- 二、方言社会の形成と特性 221
- 1. 方言社会の形成とその要因 221
- 2. 地域社会言語としての日本語の特性 223
- 3. 方言社会の内在律 223
- 三、方言と生活語 224
- 1. 方言とその特性 224
- 2. 生活語としての方言 225
- 3. 人間存在と生活語 227
- 四、生活語の発展 : 生活語文化の創造へ 227
- 1. 生活語の世界 227
- 2. 文化を育む精神とことば 228
- 3. ことばの生活の発展 229
- あとがき 231
- 索引 233
;メディアワークス[発行]・角川グループパブリッシング[発売];1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;343頁;;ISBN978-4-8402-3774-1;
白い壁に白い絨毯の白い部屋。窓の外も白い。白いソファに浅く腰かけて、黒のドレスが映える(白い上着を肩がけにしてるのはちよつと余計な感じ)。おすましスマイルも可愛い。
松岡正剛 千夜千冊 第3巻;;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+12+1037+60頁;;ISBN978-4-7630-0649-3;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
丸善ライブラリー237;丸善;660円(借覧);新書判;縦組;並製;v+204頁;;ISBN4-621-05237-3;
3、40人くらゐ。この監督の前作をみたときに、しきりに笑つてゐたかたを、沸点ひくい
、とかいたのだけれど、今回は自分がずつとへらへら笑ひながら、松尾スズキつてさまぁ~ず大竹に似てなくなくね、とか、菊地凜子つて萌えボイスだなあ、とか思つて見ました。
腑抜けども、の前売りを買ふ。
ブルーバックスB-1531;講談社;880円(借覧);新書判;縦組;並製;229頁;;ISBN4-06-257531-0;
なんでそんな安易に現代社会批判にむすびつけられるのかなあ。無意味にメモ。性感と関わりのある受容器は、マイスナー小体とパチニ小体といわれる
(p.175)。
中公文庫[え-15-1];中央公論社;641円(100円);文庫判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-12-202801-9;
;慶應義塾大学出版会;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;ii+5+434頁;;ISBN978-4-7664-1368-7;
;青土社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;334頁;;ISBN978-4-7917-6320-7;
;表現社;6,500円(借覧);A5判;縦組;上製;1+3+504頁;;;
自分がうまれるまへに退官なさつた先生がいまだに研究発表をつづけてらつしやるのは、すごいことだなあ。執筆者も豪華。目次を写しておく。
- 献辞 / 大坪併治教授退官記念論集刊行会
- 一 原本系『玉篇』佚文拾遺の問題に関して / 小島憲之 1
- 二 語源と語彙史 : 「かむ」「かんがふ」「がふ」を追う / 吉田金彦 19
- 三 太政官符の文章 : 奈良時代の資料を対象に / 小山登久 35
- 四 上代の「更無」について / 古賀精一 63
- 五 日本霊異記の訓読小考 / 中田祝夫 77
- 六 日本霊異記の文章 : 本文校訂に関連して / 小泉道 93
- 七 金剛般若経讃述巻下嘉祥点続貂 / 鈴木一男 109
- 八 「たにかぜ」「やまかぜ」に関する諸問題 : 古今集と資料 / 奥村恒哉 127
- 九 『東大寺図書館蔵法華論義草』の国語学的研究序説 / 太田紘子 137
- 十 石山寺蔵求聞持法応和角筆点 / 小林芳規 155
- 十一 国宝千手千眼陀羅尼経の訓点について / 門前正彦 181
- 十二 訓読語法史における疑問副詞「為」の訓について / 三保忠夫 201
- 十三 西東攷 / 曽田文雄 225
- 十四 漢文訓読語の一面 : 「者」を「モノ」と訓むことの意味 / 東辻保和 241
- 十五 三宝絵詞東大寺切追考 : 「おそる」の活用など / 春日和男 259
- 十六 国語史上からみた『今昔物語集』の形容詞語彙 / 佐藤武義 277
- 十七 法華経訓読と「法華経単字」 / 大友信一 299
- 十八 宮内庁書陵部蔵群書治要古点の訓読 : 「ヲソリて」と「ヲソレて」 / 井上親雄 323
- 十九 平曲譜本に反映したアクセント / 奥村三雄 335
- 二十 語彙研究の問題点 / 佐藤茂 361
- 二十一 “手の甲”のよび方について / 前田富祺 377
- 二十二 洒落本に推定される江戸市民の敬語体系 : 対称名詞の構成する主述関係 / 小島俊夫 395
- 二十三 現代日本語の文章にあらわされる文末の現在形の用法 / 田中瑩一 419
- 二十四 ドイツ及び欧洲諸国の和書寸見 / 築島裕 439
- 特別寄稿 訓点語の翻訳文法 / 大坪併治 461
- 大坪教授と岡山大学 / 赤羽学 481
- 大坪併治教授研究発表目録 489
- 大坪併治教授略年譜 495 #自筆年譜
- 編輯後記 503
;おうふう;(借覧);A5判;横組+縦組;上製;534頁;;ISBN4-273-03431-X;[編集委員]おきもり・たくや(沖森卓也)/きむら・よしゆき(木村義之)/ちん・りきえー(陳力衛)/なかやま・ろくろー(中山綠朗)/やまだ・すすむ(山田進)
倉島氏の古稀記念論集。目次を写しておく。
- 日本語辞書学構築の礎を : 序に代えて / 倉島節尚(くらしま・ときひさ) 7
- 1. 日本語辞書学
- 2. 辞書学と辞書
- 3. 辞書と日本語学
- 4. 辞書編纂の課題
- (1) 網羅的大辞典の編纂
- (2) 電子辞書の編纂法
- (3) 外国人のための日本語辞典
- (4) 漢字・漢語辞典の在り方
- 5. 辞書の形態を巡る問題
- 6. 辞書と文化史
- 7. 辞書学の構築
- 8. 本書の構成
- 基礎語で辞書の意味記述はできるか / 野村雅昭(のむら・まさあき) 17
- 1. 辞書の意味記述
- 2. 基礎語と基本語
- 3. 調査対象語の選定
- 4. 記述語の抽出
- 5. 記述語の種類と特徴
- 6. 基礎語によるカバー率
- 7. 辞書による記述態度の比較
- 8. 基礎語による意味記述
- 国語辞書の記述内容と言語使用の現状の異同 / 荻野綱男(おぎの・つなお) 37
- 1 はじめに
- 2 「変わりゆく日本語」アンケート調査の概要
- 3 WWW上の言語表現の調査
- 4 「怒り心頭に~」
- 5 「備長炭」の読み
- 6 「上~下への大騒ぎ」
- 7 「とんでもなかった」
- 8 国語辞書の記述内容と言語使用の現状
- 意味から引く辞書 / 山田進(やまだ・すすむ) 49
- 1. 一般辞書を逆に引く
- 2. 語の意味と外界の事物
- 3. 語義説明句と語の意義、あるいは事物との関係
- 4. 事物から言語表現へ
- 5. 語義説明句から語を引けるか
- 6. 近似的な意味引き辞書
- 同形・同音異義語の扱いについて / 靏岡昭夫(つるおか・あきお) 63
- 1. はじめに
- 2. 同形・同音異義語の検討を要するもの
- 3. 昔の外国人作成の辞書での扱い
- 4. 現代の国語辞典での扱い
- 5. 終わりに
- 現代語中心の国語辞典における漢字の扱いについて / 岩淵匡(いわぶち・ただす) 73
- はじめに
- 1. 小型国語辞典における漢字項目と付録の漢字表との関連性
- 2. 字種の排列
- 2.1 字種の排列
- 2.2 排列の実際1 : 付録の漢字表に見られる特徴
- 2.3 排列の実際2 : 本文に立項している漢字項目の場合
- 2.4 排列の実際3 : 付録に漢字表として漢字解説を付す場合
- 2.5 検索の処理
- 3. 字種の選択と字種数
- 4. 漢字項目・漢字表・漢字解説に盛り込まれる事項
- 5. おわりに
- 「言う」を用いた慣用表現 : 複合辞の意味記述を中心に / 砂川有里子(すながわ・ゆりこ) 86
- 1. はじめに
- 2. 動詞を用いた複合辞
- 3. 「言う」を用いた複合辞
- 3.1 文法化の道筋
- 3.2 「引用」の動詞
- 4. まとめ
- 『分類語彙表』の増補改訂と外来語の増加 : 「1.4. 生産物および用具」について / 橋本和佳(はしもと・わか) 105
- 1. はじめに
- 2. 調査の方法
- 2.1 利用した資料
- 2.2 語数の数え方
- 2.3 得られた語数
- 3. 外来語の語数
- 3.1 外来語の判定基準
- 3.2 得られた外来語の語数
- 3.3 元版についての比較資料 : 上位7000語
- 3.4 増補版についての比較資料 : 『新選国語辞典』
- 4. 増補版における変更点
- 4.1 慣用句、多義語について
- 4.2 分類項目の変化
- 5. 中項目から見た外来語の割合
- 6. 分類項目から見た外来語の割合
- 7. おわりに
- 『和製漢語辞典』の構想 / 陳力衛(ちん・りきえー) 118
- 1. はじめに
- 2. 和製漢語はどれぐらいある?
- 3. 中国語新語集における和製漢語の扱い方 #
中国では一般に、日本からの借用語は2万ぐらいとされ、それがなければそもそも中国語自体の表現が成り立たないといった議論がよく見られる。日本においてもそれに加担する言説も多いが、いずれも確実な統計と信頼性のある研究に基づいたものではない(pp.123-124.)- 4. 『和製漢語辞典』の収録範囲
- 4.1 収録する語
- 4.2 収録しない語
- 4.3 処理の難しい語
- 5. 凡例の試み
- 5.1 見出し語の表示
- 5.2 意味の記述
- 5.3 用例の提示
- 5.4 付録
- 5.5 索引
- 6. おわりに : 和製漢語一覧表(案) #2,026語
- 「お茶」から「おビール」まで引ける“辞書” : 利用者と提供媒体の見直しから / 相澤正夫(あいざわ・まさお) 140
- 1. はじめに
- 2. 辞書をとりまく社会状況の変化
- 3. 「お」の付く言葉の実態
- 3.1 昭和20年代の意識調査
- 3.2 平成10年前後の意識調査
- 3.3 平成10年以降の実態調査
- 4. おわりに
- 小川家本『新訳花厳経音義私記』における言語計量の特徴 / 伊藤雅光(いとー・まさみつ) 154
- 0 はじめに
- 1 音義類
- 2 使用テキスト
- 3 計量対象の分析
- 4 助数詞の分析
- 5 用例の分析
- 5・1 小音義類の特徴
- 5・2 慧苑音義の特徴
- 5・3 私記の特長
- 6 まとめ
- 『狂言記』(正編)に用いられた漢語の意味・用法 / 坂詰力治(さかづめ・りきじ) 164
- はじめに
- 接尾語的用法としての「御」「次第」「時分」
- 接続助詞的用法としての「条」「定」
- 漢語副詞「一段」「悉皆」「実正」ほか、など #所詮、随分、節々、是非、総別、内々
- おわりに
- 『和英語林集成』初版・再版・三版における漢字表記 / 木村一(きむら・はじめ) 180
- 1. はじめに
- 2. グループの分類とその内容
- 3. 初版・再版・三版の「不一致」の見出し語(「Aの部」)
- 4. 特徴的な漢字表記について
- 5. まとめ
- 『小辞林』の増補改訂 : 『辞林』系国語辞典の一側面 / 木村義之(きむら・よしゆき) 193
- 0. はじめに
- 1. 『小辞林』と『大型版』の概要
- 2. 増補改訂の実態
- 2.1 増補の規模と改訂箇所
- 2.2 語種と意味分野
- 3. 増補の方法
- 4. 増補語の行方
- 5. おわりに
- 「送り迎ひ」と「送り迎へ」 / 山田潔(やまだ・きよし) 208
- 1. はじめに
- 2. 動詞としての「迎ひ」
- 3. 名詞としての「迎ひ」
- 4. 「迎へ」の用法
- 5. 「送り迎ひ」と「送り迎へ」 #迎ひ(四段)は出迎へる、迎へ(下二段)は迎へ入れる意。
- 「努力する」の定着と「つとめる」の意味変化 : 『太陽コーパス』を用いて / 田中牧郎(たなか・まきろー) 223
- 1. 「努力する」と「つとめる」の辞書記述
- 2. 『太陽コーパス』における「努力する」と「つとめる」の頻度推移
- 3. 「つとめる」の語義構成
- 4. 「つとめる」の対象語
- 4.1 ヲ格の分析
- 4.2 ニ格の分析
- 4.3 ヲ格・ニ格以外の表現形式
- 4.4 「つとめる」の意味構造
- 5. 「努力する」の対象語
- 5.1 ニ格の分析
- 5.2 ニ格以外の位置
- 6. 「努力する」の定着と「つとめる」の意味変化の相関
- 6.1 「努力する」の対象語の推移
- 6.2 「つとめる」の対象語の推移
- 6.3 「努力する」と「つとめる」の変化の相関
- 中国人日本語学習者が求めている日本語辞書 : 日本語教育の視点から / 潘釣(はん・きん) 239
- 1. 中国の日本語辞書の編纂事情
- 1.1 出版概況
- 1.2 辞書の編纂
- 2. 学習者が求めるもの
- 1) 表記(文字)
- 2) 見出し語
- 3) 語釈
- 4) 情報の記載
- 5) こういう辞書がほしい
- 3. 中日間の共同開発に向けて
- 3.1 成功例
- 3.2 課題は何か
- 4. 問題点 : 今後の展望を兼ねて
- 4.1 中国人学習者の特徴をふまえる
- 4.2 よりよい「外国人のための用例辞典」の開発
- 4.3 辞書編纂における交流を進めよう
- 4.4 終わりに
- 韓国における日本語辞書について / 李漢燮(イ・ハンソップ) 255
- 1. はじめに
- 2. 1945年以前の日本語教育及び日本語辞書の編纂
- (1) 韓国における日本語教育
- (2) 日本語辞書の編纂
- 3. 1945年以後の日本語辞書
- (1) 日本語関連辞書の数と年代別推移
- (2) 販売部数10位までの日本語関連辞書
- 4. 韓国の日本語関連辞書に望むこと
- (1) 辞書全般
- (2) 構造的な面
- 5. おわりに
- “耸立了”の存在文としての使用条件と辞書での意味記述 / 王学群(おー・がくぐん) 277
- 1. はじめに
- 2. 考察
- 3. “屹立”の特殊性
- 4. 辞書での意味記述
- 5. おわりに
- 「国字」の現代中国語音について : その提案と審議のプロセスを中心に / 松岡榮志(まつおか・えーじ) 291
- 0. はじめに
- 1. 最終案としての共同論文 #费锦昌、松冈荣志「日本“国字”的汉语读音」(『语言文字应用』2005年第3期、页63-68)
- 2. 本論のあらましとその背景
- 3. 補足説明と問題提起
- 4. おわりに #
検討作業の開始と同時に、わが国の関係方面に対しても本事業の重要性に対する注意を喚起し、その連携を呼びかけたが、全く反応がなかったことは誠に残念であった(p.303.)- 二言語辞書の構築のための「日日辞書」のあり方 : 「新明解国語辞典」を中心として / 曺喜澈(チョ・ヒチョル) 304
- 1. はじめに
- 2. 見出し語
- 3. 語釈
- 4. 「基準語」の設定
- 5. 用例
- 6. イラスト
- 7. おわりに
- 自然言語処理のための言語資源 / 牧野武則(まきの・たけのり) 312
- 1. はじめに
- 2. 自然言語処理
- 3. 電子化辞書
- 4. 語彙の意味の記述
- 5. 辞書構築のための言語資源
- 6. まとめ
- 新明解国語辞典の電子化 / 横山晶一(よこやま・しょーいち) 325
- 1. はじめに
- 2. 新明解国語辞典の電子化 #データ校正
の作業に当ったのが、荻野綱男(当時たしか東京大学大学院生、現在日本大学教授)と荻野孝野さん(当時計量計画研究所、その後日本電子化辞書研究所を経て、現在日本システムアプリケーション)ご夫妻であった。ご本人たちに確かめたわけではないが、当時はご夫妻ではなかったので、この作業がきっかけになったことは想像に難くない(p.328.)- 3. 電子辞書の利用
- 3.1 電子データとしての新明解国語辞典
- 3.2 辞書の電子化の意義
- 4. 将来展望
- かな漢字変換辞書の製作 : ATOK2005 NHK新用字用語辞典を例に / 柴田実(しばた・みのる) 339
- はじめに
- 開発の目的
- かな漢字変換システムとは
- 変換の手順
- かな漢字変換の仕組み
- ATOKの辞書構造
- システム辞書の検証
- どういう語が増えているか
- 正書法への変換
- 許容の処理
- 非正規表現の修正
- 具体的な作業
- プログラム処理外の単語
- 正規表現の問題点
- 今後の課題
- 国語辞典の意味記述 : 語釈の示し方を中心に / 沖森卓也(おきもり・たくや) 532
- 大型国語辞典・古語辞典における記録語の扱い : 斎木一馬氏の提言をめぐって / 中山綠朗(なかやま・ろくろー) 518
- 国語辞典における百科語の諸問題 / 安田尚道(やすだ・なおみち) 502
- はじめに : “現代国語辞典論”の不在
- 一 「百科語」とは何か
- 一・一 “一冊で国語辞典と百科辞典を兼ねる”辞書
- 一・二 国語項目と百科項目 : “国語辞典”としての実質はどの程度か
- 二 古めかしい表記法 : 語釈における「……の一。」
- 三 百科語の執筆を専門家に任せっぱなしにするのは好ましくない
- 三・一 日本音楽と西洋音楽
- 三・二 「釈迦」か「釈尊」か
- 四 おわりに
- 『言語国訛』覚え書 / 上野和昭(うえの・かずあき) 490
- キリシタン版『落葉集』の音訓意識 / 松岡洸司(まつおか・こーじ) 473
- 一 『落葉集』とは
- 二 漢字の音訓意識
- 三 『落葉集』と常用漢字
- 四 『落葉集』と常用漢字の例示
- 五 むすび
- 『辞林』論 / 武藤康史(むとー・やすし) 456
- 一 発売当時の新聞広告から
- 二 発売当時の新聞記事から
- 全訳古語辞典のカラー印刷と色覚異常 : ユニバーサルデザインの視点から / 當山日出夫(とーやま・ひでお) 434
- 一 はじめに : 本稿の課題
- 二 辞書はユニバーサルデザインでなければならない
- 三 色覚異常について
- 四 色覚異常とこれからの社会
- 五 研究方法
- 六 対象とした古語辞典とその色差計測値および問題点
- 七 まとめ : 辞書の将来とユニバーサルデザイン
- 歌語「故郷」源流考 / 佐藤武義(さとー・たけよし) 420
- 一 『万葉集』における「故郷」の実態
- 二 古字書における「故」「古」、「郷」の訓
- 三 「ふるさと」の研究史とその語義
- 四 中古散文・八代集の「ふるさと」
- 五 漢詩の「故郷」
- 六 『万葉集』における「故郷」以外の「ふる~」
- 七 おわりに
- 鳥肌が立つ / 坂梨隆三(さかなし・りゅーぞー) 396
- 周知のこと / 小杉商一(こすぎ・しょーいち) 382 #周知する/させる
- 漢字表記史と辞書 / 川嶋秀之(かわしま・ひでゆき) 376 #さんま、しあわせ、かみしも
- あとがき / 沖森卓也/中山綠朗 533
- 執筆者一覧 535
「図書」(9月号)もらふ。鈴木敏夫、「時間がないんですよ」をみて、日テレ氏家氏と網野善彦とが中学の同級生であつたことを知る(表題は、会食をことわつた網野氏のことば)。中島岳志、川内康範と昭和の情念 : 任侠・正義・平和憲法。手短にまとまつてゐるけれど、しかしだういふ脈絡でいまここにのつてゐるのか。
;吉川弘文館;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;ix+2+226頁;;ISBN4-642-07500-3;
一往目次を写しておく。
- はしがき 1
- 一 「うわさ」の力 5
- 「うわさ」の守備範囲
- 「うわさ」を意味することば
- 童謡と京童
- 天狗と天弧
- 二 事件と「風聞」 19
- 1 国中で風聞す 21
- 天を仰ぎ地に臥して泣く
- 倍々の利物
- 一ヵ月の空白
- ミニ法廷
- 宮内荘側の結論
- 自力の世界
- 「風聞」の重み
- 2 人口に乗る 35
- 悪党と「風聞」
- 見隠し聞き隠し
- 人口に乗るの輩
- 都鄙名誉の悪党
- 名誉、国中を謳歌す
- 一荘土民、漏るるところなし
- 3 「落書起請」と「風聞」 46
- 一国落書
- 聞き及ぶ範囲
- 十七カ所に牒送り
- 合わせの大落書
- 落書を捧げて発向す
- 寺中のことは惣寺の沙汰
- 三 「言口」をさがせ 63
- 1 言口流罪 65
- 謀反に同心と世に謳歌す
- 禁裏炎上
- 荒説縦横
- 万人口遊、誰を糺明すべけんや
- 親王宣下の延期
- 言口を流罪に処す
- 不思議な空白
- 公方突鼻
- スケープゴート
- 2 悪名の寺僧 89
- 寺内の置文
- 参籠起請
- 起請文の「失」
- 救運律師悪名の事
- 「不清浄」とは?
- 3 器用の言口 104
- 村どうしの争いと合力
- 二通の奉行人奉書
- 神領と祈祷料所
- 用水の大法
- 三問三答
- 河原の趣は差図をもって
- 河原に絵師を連れていく
- 相論対決へ
- 器用の言口を選ぶ
- 褒美の感状
- 四 未来の「うわさ」 131
- 1 天下大乱 135
- 天下惣別無為を祈念す
- 先陣破れる
- 諸国巡礼
- 一天大儀歟
- 先触れの使者
- 「物言」の登場
- 2 死後の物謂停止 145
- 益田氏の「置手」
- 「物謂」の内容
- 中を違え放逐すべし
- 不孝の仁
- 「置手」と「起請文」
- 一族・若党の罰文連署
- 益田相続の仁
- 「物謂」の力
- 3 京・田舎での「物謂」 158
- 惣荘嗷訴に与せず
- 「物謂」と「空事」
- 世上物忩の風聞
- 「物謂」の出どころ
- 五 一揆と高札 165
- 1 徳政一揆の行動形態 167
- 徳政と号して蜂起す
- 土民数万、雲霞の如し
- 通路を塞ぐ
- 徳政を張行す
- 一揆退散、口があく
- 札を立てる
- 2 「高札」の役割と意味 180
- 鶴岡八幡宮の鳥居前
- 辻に「高札」を立てる
- 高くかかげる札
- 「落書」を「高札」に
- 聞き伝えてつどい合う
- 3 徳政の宣言 190
- 徳政所望の札
- 白昼、高札を立てる
- 土一揆の定めた徳政令
- 田舎の大法
- 徳政宣言
- 六 中世社会と「うわさ」 201
- ことば集め
- ニュースとしての「うわさ」
- 「うわさ」の重層構造
- 神慮を問う
- 身体的な直接性
- 音声の世界
- 参考文献 220
- あとがき 225
あたまぼさぼさ(といふか、さういふ髪型なんだらうけど)。強い思ひをたたへたやうな表情で、こちらを見てゐる。
;風間書房;21,500円(借覧);A5判;縦組;上製;778頁;;ISBN4-7599-1124-3;
目次を写しておく。
- 序章 近代国語辞書の創制に至るまで 1
- 一 近代国語辞書とは 3
- 二 雅語辞書から国語辞書へ 10
- 国語辞書の創出 : 『官版語彙』の編集過程 10
- 国語辞書『官版語彙』と雅語辞書『雅言集覧』とのかかわり 32
- 第一章 近代国語辞書の誕生 : 『日本辞書言海』の出現 51
- 一 国語辞書から近代国語辞書へ 53
- 『官版語彙』と『日本辞書言海』とのかかわり(一) 53
- 『官版語彙』と『日本辞書言海』とのかかわり(二) 71
- 二 『日本辞書言海』の形成過程(一) 86
- 『日本辞書言海』の構造 86
- 『官版語彙』の構造 102
- 三 『日本辞書言海』の形成過程(二) 121
- 『日本辞書言海』の草稿本から浄書本への道 121
- 稿本『日本辞書言海』について 145
- 四 『日本辞書言海』の形成過程(三) 179
- 『日本辞書言海』の出版刊行 : 稿本『言海』から私版『言海』へ 179
- 『日本辞書言海』の校正作業の実態 213
- 五 『日本辞書言海』の刊行、補訂 259
- 『日本辞書言海』の改訂 259
- 第二章 近代国語辞書の成長 : 『日本辞書言海』から『大言海』ヘ 309
- 一 『日本辞書言海』の増補改訂 311
- 『日本辞書言海』の刊行後 311
- 二 『日本辞書言海』の増補改訂過程(一) 342
- 『日本辞書言海』から『大言海』へ : 『日本辞書言海』の増補改訂作業の実態(一) 342
- 『日本辞書言海』の増補改訂作業の実態(二) 379
- 『日本辞書言海』の増補改訂作業の実態(三) 424
- 三 『日本辞書言海』の増補改訂過程(二) 459
- 『大言海』に至るまで : 『大言海』の基礎原稿 459
- 『大言海』の編集過程(一) 483
- 『大言海』の編集過程(二) 520
- 第三章 近代国語辞書の発展 : 大型国語辞書『大言海』の出現 553
- 一 『大言海』の誕生 555
- 『大言海』の形成過程(一) 555
- 『大言海』の形成過程(二) 602
- 『大言海』の形成過程(三) 652
- 二 大型国語辞書とは 702
- 『大言海』をとりまく諸問題 702
- 終章 『大言海』への道 753
- 『大言海』への道 753
- 初出一覧 771
- あとがき 773
- 索引 775
近代浪漫派文庫18;新学社;1,305円;文庫判;縦組;並製;331頁;;ISBN4-7868-0076-7;
目次を写しておく。
- 山田孝雄
- 俳諧語談(抄) / (校訂者 山田忠雄) 7
- 大岡寺縄手 7
- 款冬を飲む 17
- 長嘯子の挙白集と蕉門の俳諧 32
- 分にならるゝ 64
- 宮の縮 78
- 昌陸の松 88
- 毛に毛が揃ふ 100
- 鬼嶽 106
- 月夜さし 117
- 淡気の雪 125
- 鶴脛 142
- 新村出
- 南蛮記(抄) 157
- 初版序 157
- 再版本に序す 158
- 南風 : 極東流竄の詩人カモエンスを憶ふ 161
- 一 黄金が島 161
- 二 仏郎機人の渡来 164
- 三 亜媽港とナポリ 166
- 四
媽港 の詩仙洞 : 八幡船と詩人 169- 五 カモエンスの生涯 172
- 六 『ルシアダス』と百合若物語 177
- 七 叙事詩に描かれた支那と日本 181
- 嶺南思出草 186
- 鎖国 194
- 沈鐘の伝説 218
- 橿の葉 221
- 南嶋を思ひて : 伊波文学士の『古琉球』に及ぶ 230
- 日本一と日本晴 242
- 八幡船時代の俗謡 248
- 活字印刷術の伝来 251
- 天草吉利支丹版の平家物語抜書及び其編者 271
- 吉利支丹版四種 300
- 一 『金句集』 300
- 二 『勧善鈔』 303
- 三 『落葉集』 308
- 四 『懺悔録』 311
- 乾坤弁説の原述者沢野忠庵 319
観客4人。なんかこのところ中国方言の映画ばつかりみてるなあ。妙に現実感のない貧しさ。主演の子(東亜優)にときどきむかしの道重さんの俤を見る。やつぱり、16[jyu-roku]のはうも見ればよかつたかな。
モーニングKC-1625;講談社;514円;B6判;縦組;並製;220頁;;ISBN978-4-06-372625-1;
次巻、北野茶会。
朝日文庫[な 14-8];朝日新聞社;520円(1割引);文庫判;縦組;並製;213頁;;ISBN978-4-02-264399-5;
ちくま新書594;筑摩書房;740円(借覧);新書判;縦組;並製;254頁;;ISBN4-480-06299-8;
朝日新書014;朝日新聞社;720円(借覧);新書判;縦組;並製;216頁;;ISBN4-02-273114-1;
講談社学術文庫1810;講談社;960円(借覧);文庫判;縦組;並製;275頁;;ISBN978-4-06-159810-2;[原著]M. I. Finley, Democracy Ancient and Modern, The Hogarth Press, London, 1985 (First Published in 1973)
新潮選書;新潮社;1,000円(100円);四六判;縦組;並製;205頁;;ISBN4-10-603573-1;
ふるい雑誌をみてゐたら、岡田希雄、假名遣問題について(国語国文、8(10)、この号は「現代日本語の問題特輯」、pp.153-195、そのうち入力するつもり)といふ論文があつて、ぱらぱらのぞくと、卑猥な語で恐縮するが、自涜を云ふ語は鎌倉末期頃の文獻に見えるセヅリであつた。それがヅズの混亂し、且つ撥音化したゝめ、堂々たる辭書に千摩の義だらうなどゝ云ふ説も見えるに至つたのである
、といふ記述が目にとまつて、ちよつとびつくり。このセヅリ説についてウェブで見られるものでは、福島邦道、方言語彙研究に対する語史の一寄与に詳しい(関係ないけど、この「国語学」全文データベースで、山口仲美なら全文表示ができるのに、橋本仲美だと全文表示ができないのはをかしくないかなあ)。
岡田や福島の名は、斉藤光、「オナニー」記号の系譜(京都精華大学紀要31)の注にもふれられてゐるのだけれど、大籔訓世(=岡田希雄=岡田甫)
、といふ最後の等号はまちがひではないのか(といふか藪の字もちがふし)。
Wikipediaのオナニーの項の他の呼称のところに、「かわつるみ」は、川で交尾するという意であり
、とあるのは単なる皮の誤変換のやうにも思ふけど、なんかよるところがあるのだらうか。
講談社学術文庫1791;講談社;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;419頁;;ISBN4-06-159791-4;
講談社学術文庫1801;講談社;960円(借覧);文庫判;縦組;並製;279頁;;ISBN978-4-06-159801-0;
「未来」「UP」(各8月号)もらふ。
白つぽいTシャツ(?)にジーパン。しやがんで、左手は首もとにやつて小首をかしげるやうにしてゐて、右手には線香花火。これはひさびさの大ヒット。激キャワ。
;文芸社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;245頁;;ISBN4-286-00615-8;
夏帆は俺の嫁。
みたいな人か(それは私だ。堪能した)、少女漫画読みくらゐしかゐないものかと思つたら、老若男女そろつてほぼ満席でびつくりした。8月最後の週末だつたから?
神社での、よぉ傷つけて
云云といふそよのセリフの、よぉ
のアクセントが変だつた気がした(けど、中国山地をはさんでゐるのでほんとに変なのかだうかはわからない)。といふか、日本語字幕版つてなに? 方言の関係? と思つたけど、聴覚障碍の関係なのだなあ。
光文社文庫[さ 19-1];光文社;476円(100円);文庫判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-334-73222-4;
;筑摩書房;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;255頁;;ISBN978-4-480-88805-1;
モーニングKC-1626;講談社;514円;B6判;;並製;193頁;;ISBN978-4-06-372626-8;
;双風舎;1,900円(借覧);四六判;縦1~3段組;並製;441頁;;ISBN4-902465-09-4;[執筆者]みやだい・しんじ(宮台真司)/さいとー・たまき(斎藤環)/すずき・けんすけ(鈴木謙介)/ごとー・かずとも(後藤和智)/やまもと・たかみつ(山本貴光)/よしかわ・ひろみつ(吉川浩満)/しぶや・ともみ(澁谷知美)/こたに・まり(小谷真理)/ジェーン・マーティン(Jane Martin)/バーバラ・ヒューストン(Barbara Houston)/やまぐち・ともみ(山口智美)/こやま・えみ(小山エミ)/せぐち・のりこ(瀬口典子)/うえの・ちずこ(上野千鶴子)/きただ・あきひろ(北田暁大)
NT2X;翔泳社;1,500円(借覧);A5判;縦組;並製;222頁;;ISBN4-7981-1108-2;
講談社学術文庫1808;講談社;960円(借覧);文庫判;縦組;並製;268頁;;ISBN978-4-06-159808-9;「定住革命 : 遊動と定住の人類史」改題
;連合出版;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;350頁;;ISBN4-89772-214-4;
「印刷博物館Printing Museum News」(季刊第27号)「松本清張記念館館報」(第25号)「生文研メール」(7号)「神社新報」(8月20日号)「Kei 経」(8月号、梶井厚志や森達也が連載してるんだな)もらふ。
;平凡社;(借覧);四六判;縦組;上製;14+174頁;;ISBN4-582-28608-9;
長澤規矩也著作集 第三卷;汲古書院;8,000円(借覧);A5判;縦組;上製;3+526頁;;;
阿部隆一の訃をあはせてしらせる配本延引の「お詫び」がかなしい。一往目次を写しておく。
- 凡例 (3)
- 繪入の宋刊本に就いて 1
- 宋刊本展覽會陳列書解説 9
- 宋版の話 23
- 序説 23
- 刊行者に就いて 25
- 刻書の内容 29
- 宋本の形態 29
- 宋本の尊重と僞作 33
- 餘説 34
- 宋朝私刻本攷 36
- 元朝私刻本表 63
- 元刊本成齋孝經直解に關して 林秀一考、長澤規矩也編 90
- 靜嘉堂文庫宋刊本展覽會陳列書解説 93
- 帝諱闕筆に基く宋刊本鑑定に關する注意 125 #
宋刊本の闕筆に就いて、最も問題な事項は、刊行當時の天子の諱は、之を闕くか否かの一點である(p.125)。不闕説。- 宋刊本刻名表初稿 128
- 宋刊本刻名表 157
- 宋刊本廣韻刻年の推定 : 宋刊本刻名表應用の一例 197
- 元刊本刻名表初稿 202
- 刻工と出版社との關係 215 #刻工銘に「共刀」とか「三人刋」とかあるのは技術の難易によつて横画縦画を分業した実証かもとか。
たゞ邦人の學者にして、此(刻工によつて刊年を推定する――引用者補)方法を採つた先輩に、近藤守重と島田翰とがあることによつて、彼等兩人が其他の版本學者の羣を拔いてゐることのみを附言し、島田がとにかく非常に偉い人であり、彼の戲言は寧ろ之に迷はされる方がまぬけで、彼の茶目氣を愛すべく、罵るものではないと近頃切に感じてゐることを、蛇足乍ら附け加へて筆を擱く(pp.217-218)。- 棭齋舊藏宋元刊本に就いて 219
- 宋刊本「唐百家詩選」考 223
- 關東現存宋元版書目 229
- 關西現存宋元版書目(未定稿) 266
- 宋刊本の闕筆について仁井田博士の教を乞ふ 271
- 新編醉翁談録について 長澤規矩也/薄井恭一 276
- 元明編刊の故事集について 284
- 東京夢華録諸本考(上) 298
- 本邦所見宋本行格表初稿 298
- 宋代合刻本正史の傳本について 315
- 宋刊本南華眞經注疏と付刻本 328
- 明初刊本五種 331
- 十三經注疏影譜 337
- 明清插圖本圖録 411
ボート乗り場の手すりによりかかつてゐるところ。白の上下のうへに濃ピンクのカーディガンが映える。天気がよくないのか、画面が暗めなのがもつたいない。
;汲古書院;18,000円(借覧);A5判;縦組;上製;22+645頁;;;
やはり宋版一切経との関係で。いはゆる北宋景祐刊三史の刻工名が、一切経(主に開元寺版)のそれと共通するものがおほく、実は(北宋末)南宋初のものであることがわかるとのこと。一往目次を写しておく。
- 序言 (1)
- 序章 北宋初期における四部の書と宋元代の正史の開版 1
- 第一節 北宋初期における四部の書の開版 3
- 第二節 北宋および元代における正史の開版 9
- 一 三史 9
- 二 三国志・晋書・旧唐書 12
- 三 南北史・隋書・七史 14
- 四 新唐書・五代史記 17
- 五 宋史・遼史・金史 19
- 附節
- 一 東禅寺万寿大蔵・開元寺毗盧大蔵・思渓円覚大蔵とその刻工について 22
- 二 避諱欠筆に関して 32
- 三 版本学上の南宋の時代区分について 35
- 本章 宋元代における正史の刊刻 39
- 第一節 北宋刊正史について 42
- 第二節 いわゆる北宋景祐刊三史 45
- 第三節 南宋前期刊正史について 62
- 一 官刻本 62
- 二 坊刻本 65
- 第四節 南宋前期両淮江東転運司刊三史 69
- 第五節 南宋刊南北朝七史 94
- 一 紹興中眉山井憲孟刊本 94
- 二 南宋前期江浙刊本 95
- 第六節 南宋中期建安刊十史 118
- 第七節 南宋後期刊本および蜀刊本について 130
- 第八節 元大徳九路儒学刊十史 132
- 附節 元末・明初覆刻本隋書・南北史 145
- 一 元末覆大徳饒州路本隋書 145
- 二 明初覆大徳広徳路本南史・信州路本北史 146
- 附 元至順江西湖東道粛政廉訪司十史 155
- 終章 正史宋元版書誌解題 159
- 一 史記 161
- 集解本
- 北宋刊北宋修本 161
- 南宋初期覆北宋刊本(いわゆる紹興杭州刊本) 168
- 北宋刊小字本 172
- 北宋末南宋初刊一〇行本(いわゆる景祐刊本) 173
- 南宋前期刊一〇行本(いわゆる景祐刊本の覆刻本) 180
- 南宋前期淮南西路転運司刊本 186
- 南宋刊一四行本 196
- 宋紹興一〇年邵武朱中奉刊本 198
- 南宋前期建刊本(一三行二七字) 201
- 南宋前期蜀刊大字本(九行) 202
- 南宋蜀刊一三行本 204
- 元大徳饒州路儒学刊本(九路本十史) 204
- 集解索隠二注本
- 宋乾道七年建安蔡夢弼刊本 206
- 宋淳煕三年張杅桐川郡斎刊本 212
- 蒙古中統二年平陽段子成刊本 215
- 集解索隠正義三注本
- 宋紹煕黄善夫刊本(南宋中期建刊本) 220 #
為彼国人士点閲、雑以片仮文、不免如浮雲之滓耳(涵芬楼燼余書録)- 元至元二五年彭寅翁崇道精舎刊本 225
- 二 漢書 232
- 北宋末南宋初刊一〇行本(いわゆる景祐刊本) 232
- 南宋後半期福唐郡庠刊本 236
- 宋紹興中湖北提挙茶塩司刊本 245
- 南宋前期両淮江東転運司刊三史本 250
- 南宋前期建刊一二行本 255
- 宋慶元黄善夫・劉元起刊本(南宋中期建刊本) 257
- 宋嘉定蔡琪一経堂刊本 264
- 宋嘉定一七年白鷺洲書院刊本(覆蔡琪一経堂刊本) 266
- 元大徳九年太平路儒学刊本(九路本十史) 268
- 三 後漢書 271
- 南宋初期刊一〇行本(いわゆる景祐刊本) 271
- 南宋後半期福唐郡庠刊本 280
- 南宋前期河淮江東転運司刊三史本 288
- 南宋前期建安王叔辺刊本 293
- 南宋前期建刊一三行本 295
- 宋慶元黄善夫・劉元起刊本(南宋中期建刊本) 297
- 宋嘉定元年蔡琪一経堂刊本 303
- 宋嘉定白鷺洲書院刊本(覆蔡琪一経堂刊本) 305
- 元大徳九年寧国路儒学刊本(九路本十史) 306
- 四 三国志 312
- 南宋初期刊呉書(いわゆる咸平刊本) 314
- 南宋前期刊一〇行本(いわゆる紹興本) 322
- 南宋前期刊一〇行本(いわゆる衢州本) 328
- 南宋蜀刊本 335
- 南宋中期建刊本(いわゆる紹煕本) 336
- 元大徳一〇年池州路儒学刊本(九路本十史) 340
- 三国志各本の本文について 343
- 五 晋書 350
- 南宋前期建刊本(一四行二六~二七字) 351
- 南宋前期建刊本(一四行二五字) 353
- 元覆南宋中期建刊本(一〇行一九字) 355
- 宋嘉泰四年開禧元年秋浦郡斎刊本 363
- 元大徳九路儒学刊本(九路本十史) 365
- 元浙刊一〇行二〇字本 367
- 晋書各本の本文について 380
- 六 宋書 385
- 南宋前期浙刊本 385
- 七 南斉書 390
- 南宋前期浙刊本 390
- 八 梁書 393
- 南宋前期浙刊本 393
- 九 陳書 395
- 南宋前期浙刊本 395
- 一〇 魏書 401
- 南宋前期浙刊本 401
- 一一 北斉書 413
- 南宋前期浙刊本 413
- 一二 周書 416
- 南宋前期浙刊本 416
- 一三 隋書 420
- 南宋前期刊一四行本 420
- 南宋中期建刊一〇行本 421
- 南宋刊九行本(一九~二二字) 423
- 元大徳饒州路儒学刊本(九路本十史) 427
- 元後期覆元大徳饒州路刊本 432
- 元大徳饒州路刊本・元後期覆饒州路本の混配本 434
- 百衲本 440
- 元至順三年端州路儒学刊本 442
- 一四 南史 445
- 南宋前期刊本 445
- 南宋中期建刊本 451
- 元大徳一〇年広徳路儒学刊本(九路本十史) 451
- 明初覆元大徳一〇年広徳路儒学刊本 461
- 一五 北史 463
- 南宋中期建刊本 463
- 元大徳信州路儒学刊本(九路本十史) 466
- 明初覆元大徳信州路儒学刊本 482
- 百衲本 484
- 一六 旧唐書 488
- 南宋初期両浙東路茶塩司刊本 488
- (附)明嘉靖一八年余桃聞人詮刊本 495
- 一七 新唐書 497
- 南宋初期刊本(いわゆる嘉祐刊本) 497
- 南宋前期建刊一四~一六行本 517
- 南宋中期建安魏仲立宅刊本 524
- 元天暦二年覆南宋中期建安魏仲立刊本 527
- 百衲本 530
- 元大徳一一年建康路儒学刊本(九路本十史) 533
- 一八 五代史記 548
- 南宋初期刊本 548
- 南宋前中期刊本 551
- 元覆宋慶元五年建刊曾三異校本 555
- 元大徳九路儒学刊本(九路本十史) 561
- 一九 宋史 570
- 元至正六年江浙等処行中書省刊本 570
- 二〇 遼史 577
- 明初覆元至正五年江浙等処行中書省刊本 577
- 二一 金史 580
- 元至正五年江浙等処行中書省刊本 580
- 明初覆元至正五年任所等処行中書省刊本 584
- 附章 明南北国子監二十一史について 589
- 南監嘉靖以前 590
- 南監本二十一史の成立(嘉靖版) 594
- 南監万暦二十一史 605
- 北監二十一史 615
- 南監史記三本の注について 624
- 結語 635
- 後記 641
フォーラム 共通知をひらく;岩波書店;2,000円(借覧);四六判;縦組;上製;vii+245頁;;ISBN4-00-026342-0;
;新潮社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;282頁;;ISBN4-10-387603-4;
ちくま文庫[お-7-1];筑摩書房;340円(100円);文庫判;縦組;並製;235頁;;ISBN4-480-02223-6;
合掌。
「本が好き!」(9月号)もらふ。
日本の中世12;中央公論新社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;342頁;;ISBN4-12-490221-2;
〈1冊でわかる〉シリーズ;岩波書店;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;viii+171+21頁;;ISBN978-4-00-026891-2;[原著]Tony Hope, Medical Ethics: A Very Short Introduction, Oxford: Oxford University Press, 2004
;[出版]北海道大學國文學會・[發行]汲古書院;11,000円(借覧);A5判;縦組;上製;4+510頁;;;
- 序 / 北海道大學文學部國語學講座
- 新譯華嚴經音義私記について : 先行音義との關係 / 池田證壽 3
- 一 はじめに 3
- 二 慧苑音義のテキスト 5
- 三 私記の掲出語 9
- 四 検討の對象とその出典による分類 11
- 五 慧苑音義と大治本音義とで異なる文字について説明する場合 16
- 六 慧苑音義か大字本音義のいずれか一方のみを引用する場合(一) 18
- 七 慧苑音義か大字本音義のいずれか一方のみを引用する場合(二) 22
- 八 慧苑音義と大治本音義とを併記する場合 25
- 九 おわりに 30
- 圖書寮本類聚名義抄と法華音訓 / 宮澤俊雅 37
- 法華經單字の和訓について / 築島裕 65
- 『名語記』掲出の助詞助動詞語彙 / 西田直敏 81
- 一 はじめに 81
- 二 『名語記』掲出の助詞助動詞語彙 85
- 三 おわりに 126
- ロドリゲスの(日本語)「複合語」・「派生語」觀 : 『日本大文典』の記述を通して / 漆崎正人 129
- 一 はじめに 129
- 二 『日本大文典』におけるロドリゲスの「助辭」觀 131
- 三 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合語」觀 135
- (一) 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合動詞」觀 135
- (二) 『日本大文典』におけるロドリゲスの「複合名詞」觀 141
- 四 『日本大文典』におけるロドリゲスの「派生語」觀 154
- 六 おわりに 160 #番号ママ
- 『辭林枝葉』現存三本に就いて / 永田信也 163
- 一 はじめに 163
- 二 現存三本に就いて 164
- (一) 見出し語が完全に脱落したもの 166
- (二) 見出し語に對する注が脱落したもの 166
- (三) 行草體を書き落したもの 168
- (四) 見出し語の順序が異るもの 168
- (五) 字體の異るもの 171
- (六) 字形の異るもの 172
- 三 朱點の意味 177
- 四 をはりに 182
- 「濱荻」語彙分布の二〇〇年 / 井上史雄 185
- 一 本稿の位置づけ 185
- 二 資料の性格 186
- 三 「濱荻」「庄内方言考」所載語の分布 188
- 四 地理的・時代的分布パターンのまとめ 196
- 五 濱荻語形の調査地點のパターン分類 197
- 六 濱荻語形の地理的分布のパターン分類 199
- 七 累積使用度數の地理的分布 202
- 八 結論 203
- おわりに 204
- 『松前方言考』について / 小野米一 207
- 要旨 207
- 一 著者について 208
- 二 成立について 209
- 三 諸本など 210
- 四 著作の意圖 219
- 五 編纂意識 221
- 六 所載語彙 225
- 七 記述方法 232
- 八 引用文獻 234
- 九 意義 236
- 「海」へ注いだ流れの一つ : 『小學讀本』と『言海』 / 古田東朔 241
- はじめに 241
- 一 『小學讀本』について 245
- 二 「卷一」(明治六年版・明治七年版)に掲出されている語 248
- 卷一に掲出されている語 248
- その示し方 250
- 三 『言海』の記述との比較 252
- 記述の共通する部分 252
- 六年版と七年版の掲出語の違い 253
- 關連の指摘できる掲出語 255
- 説明のしかたの違い 256
- 四 共通する態度 259
- むすび 262
- 永青文庫本『和訓押韻』附訓索引 / 伊原信一 267
- 端書 267
- 凡例 272
- 法華釋文竝類聚名義抄引慈恩釋対照表 / 池田證壽/小助川貞次/淺田雅志/宮澤俊雅 349
- 唐招提寺本孔雀經音義 / 石塚晴通 411
- 一 書誌 411
- 二 成立・撰者 412
- 三 内容 413
- 四 他本との關係 422
- 唐招提寺本孔雀經音義索引 424 #
掲出字の部首別畫數順に配列- 唐招提寺本孔雀經音義 影印 443
- 跋 / 石塚晴通 509
永田論文は、歴史的仮名遣なのだけど、最う/何うを、まう/だうと書いてゐるなあ。まうについては、濱田敦が「ま」(「いま」の「ま」)の長呼で、まう、ではないかとどこかで書いてゐたやうに記憶するほか、工藤力男も山田俊雄、日本のことばと古辞書への書評で、名語記をひいて、まう、ではなかいかと書いてゐた。――古代の和語の語中末には音便によらない母音音節が存しないという原則に従うと、「もう」は中世以後に忽然と出現した語ということにならないだろうか。半世紀近い昔、著者も編纂に加わった『新潮国語辞典現代語・古代語』の「もう」の項には、歴史的仮名遣を「まう」とする説がある、としている。その「まう」は、「いま」から語頭音が落ちた「ま」を長呼した語かと思われる。右の辞典にも、「ま」は「いま」の約か、とあった。ならば、『日葡辞書』の"Mŏfaya"、『名語記』巻二の「イマハトイフヘキイヲイヒケチテマトハカリイヘル也」(43オ)を傍証に、歴史的仮名遣で書くなら「まう」がふさわしいのではないか。現代語に残る「もはや」は「いまは早」の崩れたもので、世上によく見る「最早」は論外の当て字だ、わたしはそう考える。
(p.172)――だうについては、山田忠雄、北原保雄、加藤正信、柳田征司が、だうではないかとしてゐることは、室山敏昭、国語学会研究発表会発表要旨 鳥取県地方方言の情態副詞「ダーニー」の由来に簡潔にまとまつてゐる(最うも開合の区別を存する方言のはうから解明できないのかなあ)。
;青木書店;980円(借覧);四六判;縦組;上製;208頁;;;
呉夫子が、夕凪の街 桜の国とのよみあはせをすすめてゐたので。すさまじい二冊:呉智英の講義資料。
岩波ブックレットNo.595;岩波書店;480円(100円);A5判;縦組;並製;71頁;;ISBN4-00-009295-2;
増田からアクセスがあつて、びつくりした。以前、おいしいものつくろう - 記憶力ねー感じですけどで参照していただいたときもさうだつたのだけど、記録をのこしていく作業っていうのが絶対必要ね。自分たちを記録化する、文章化する、そういうのが大事だね
、といふ江原由美子のことばを思ひ出しました。(浅羽通明、ニセ学生マニュアル 死闘篇、p254bから重引)。
なんか気持ち悪いマッシュアップみたいなの
私は、It's PARTY TIME! 好きだけどなあ。
(そして、日曜日よりの使者をきくと、矢口さんのAllnight Nippon SUPER! を思ひ出します)。
フォーラム 共通知をひらく;岩波書店;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;xiv+223頁;;ISBN4-00-026347-1;
あんまり。
講談社学術文庫811;講談社;874円(100円);文庫判;縦組;並製;316頁;;ISBN4-06-158811-7;
合掌。
青いバックなのは海をイメージしてゐるのかな。ちよつとメイクも派手目な感じ。黄色の肩紐。ウッドビーズのネックレス。右手にメッセージカードのやうなものを持つてゐる。
松岡正剛 千夜千冊 第2巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+1+10+1106+44頁;;ISBN978-4-7630-0648-6;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
汲古叢書25;汲古書院;15,000円(借覧);A5判;縦組;上製;13+603+13頁;;ISBN4-7629-2524-1;
宋版一切経について知りたいと思つて。本書第2部第1章(の初出)も参照した記述がWikipediaにあるし、本書の著者による、漢文大蔵経の歴史 : 特に宋元版大蔵経について(斯道文庫論集37)もCiNiiからよめるのだけれど、ごく簡単にメモつておくと、著者の研究によると、大蔵経は文献学的にはおほきく3つにわけられて、第1類は、最初の板刻である開宝蔵。第2類は、契丹蔵。第3類は、江南諸蔵(で、私が知りたいと思つてゐるもこの類)。わが大正蔵は第1類をうけた高麗蔵をもとにしてゐるのだけれど、これはいふならば「田舎版」で、テキストとしては中原文化にもとづいた第2類(幻の(だつた)契丹蔵や房山石経)のはうが良いものである由。
ちくま新書056;筑摩書房;660円(100円);新書判;縦組;並製;202頁;;ISBN4-480-05656-4;
親子で共著つて、つて思つてたら、先日もらつた月刊百科誌でおそまきながら訃報をしつたので(けふもらつたみすず誌の岩波の広告に、遺著、社会性の哲学。でも、今井むつみ/針生悦子、レキシコンの構築 : 子どもはどのように語と概念を学んでいくのか、のはうが気になるな)。第三項排除。といふか、合掌。
ミネルヴァ日本評伝選[046];ミネルヴァ書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;2+xi+296+7頁;;ISBN978-4-623-04865-6;
葷齎漫筆
(p.5)とか、齋/齎/齊がかなりあやしい感じ。日野達龍夫
(p.80)といふのも索引を編んだときにをかしいと思はなかつたのかなあ(索引p.3)。
世界思想ゼミナール;世界思想社;1,900円(借覧);四六判;横組;並製;xii+182頁;;ISBN978-4-7907-1266-4;
目次を写しておく。
- まえがき i
- 文化としての外来語 i
- 生活の中の外来語 ii
- コミュニケーション政策と外来語 iii
- 第1章 外来語の現代的見方と研究方法 3
- 第1節 外来語を見る2つの視点 : 言語文化論と言語生活論 3
- 1.1 言語文化から見た外来語 4
- 1.1.1 日本列島の漂流 4
- 1.1.2 「雑種文化」と外来語 4
- 1.1.3 翻訳主義からカタカナ主義へ 6
- 1.1.4 国民性と「カセット効果」など 6
- 1.1.5 中間言語文化 8
- 1.1.6 外来語論争 9
- 1.2 言語生活論としての外来語 11
- 1.2.1 社会生活の変化と外来語 11
- 1.2.2 コミュニケーション問題としての外来語 12
- 1.2.3 カタカナ語弱者 14
- 1.3 21世紀日本社会と外来語 14
- 1.3.1 ポストモダンとしての日本社会 14
- 1.3.2 日本語のポストモダンと外来語 16
- 第2節 外来語の研究方法 18
- 2.1 外来語研究の枠組み 18
- 2.1.1 研究対象・研究方法の推移 18
- 2.1.2 社会言語学的研究の隆盛 19
- 2.2 言葉の社会言語学的研究とは 20
- 2.2.1 社会性 21
- 2.2.2 集団性 22
- 2.2.3 変異性 23
- 2.2.4 開放性 25
- 2.2.5 実践性 26
- 2.3 外来語の社会言語学的研究 29
- 2.3.1 言語要素から見た外来語研究 29
- 2.3.2 言語運用から見た外来語研究 30
- 2.3.3 言語社会から見た外来語研究 31
- 第2章 言語接触・文化接触から見た外来語 35
- 第1節 言語接触と外来語 35
- 1.1 音声・音韻のレベル 35
- 1.1.1 音の代用 35
- 1.1.2 弁別の再解釈 37
- 1.1.3 音配列上の変容 37
- 1.2 語彙のレベル 37
- 1.2.1 借用の形態 37
- 1.2.2 併用語の文体差・場面差 39
- 1.2.3 外来語と原語意識 39
- 第2節 外来語導入による意味・用法のゆれ 41
- 2.1 新物新語と旧物新語 41
- 2.2 「さじ」と「スプーン」 43
- 2.2.1 「さじ」から「スプーン」へ 43
- 2.2.2 「さじ」~「スプーン」命名行動調査 43
- 2.2.3 指示物の「属性」と命名行動 46
- 2.2.4 指示物の出現場面による命名のゆれ 49
- 2.2.5 使い分けの記述 50
- 2.3 人のカテゴライズ能力 51
- 第3節 外来音とアイデンティティー 51
- 3.1 Jポップスの歌唱に見る音声変異 51
- 3.2 調査資料 53
- 3.3 “歌唱レベル”の音声変異 54
- 3.4 異音分布の時期的変遷 56
- 3.4.1 ラ行子音 57
- 3.4.2 タ,ダ行子音 58
- 3.5 英語風発音の行方 59
- 第4節 アルファベット曲名の今日性 59
- 4.1 文化接触としての戦後ヒット曲名 59
- 4.2 表記字種の経年調査 60
- 4.3 アルファベット型の急伸 61
- 4.4 Jポップスの世界は外来語より外国語 63
- 4.5 字種タイプの棲み分けとずっと先の日本語 64
- 第5節 テレビ番組名の中の外来語 65
- 5.1 情報環境としてのテレビ番組名 65
- 5.2 調査概要・資料 66
- 5.3 番組名の量的推移 68
- 5.3.1 番組数の減少 68
- 5.3.2 番組名の表記型の推移 69
- 5.3.3 放送局による差異 71
- 5.4 番組名の質的変化 73
- 5.4.1 外来語化・外国語化 73
- 5.4.2 字種表記の多様化 74
- 5.5 世相とテレビ番組名 75
- 第3章 コミュニケーションから見た外来語 79
- 第1節 コミュニケーション・バリアとしての外来語 79
- 1.1 バリアフリー社会の言語環境 79
- 1.2 コミュニケーション不全における外来語問題の位置づけ 80
- 1.2.1 媒体 80
- 1.2.2 コード 81
- 1.3「大綱」に欠けている「言語環境」という視点 82
- 1.4 カタカナ語はどれくらい情報バリアとなっているか 83
- 1.5 情報弱者を生まない日本語環境に向けて 85
- 1.5.1 「自然淘汰論」の危険性 85
- 1.5.2 「公共カタカナ語」と「広告カタカナ語」 86
- 1.5.3 「専門カタカナ語」と「日常カタカナ語」 87
- 第2節 日本人各層における外来語の理解度 88
- 2.1 文化庁「国語に関する世論調査」 88
- 2.2 調査語の分析 89
- 2.3 接触率と新聞電子データベース出現率 94
- 2.4 回答者の属性からの分析 95
- 2.4.1 年齢差 95
- 2.4.2 職業差 96
- 2.4.3 性差 96
- 2.5 外来語か和語・漢語か 97
- 2.5,1 調査語の特徴 98
- 2.5.2 回答者の属性による特徴 99
- 2.5.2.1 年齢差 99
- 2.5.2.2 職業差 100
- 2.5.2.3 性差 100
- 2.6 外来語認知度の多様性 101
- 第3節 特定集団における外来語意識 101
- 3.1 「役所カタカナ語」意識 101
- 3.2 「特定集団」外来語意識調査 102
- 3.2.1 調査対象者 102
- 3.2.2 質問項目および調査結果の概要 103
- 3.2.3 全体的傾向 105
- 3.2.4 調査12語に対する意識 106
- 3.3 東京都職員100人調査 109
- 第4章 言語政策から見た外来語 1l3
- 第1節 日本とフランスの外来語政策 113
- 1.1 日本の外来語政策 113
- 1.1.1 『外来語の表記』 : 表記政策の一里塚 114
- 1.1.2 駆除か自然淘汰か : 語彙政策の始まり 115
- 1.2 フランスの外来語政策 116
- 1.2.1 バ=ロリオル法とトゥーボン法 116
- 1.2.2 フランゲレとは 118
- 1.2.3 courriel(電便)という新語 119
- 第2節 役所の取り組み 119
- 2.1 役所文化と「役所言葉」 119
- 2.2 「役所言葉」の改善マニュアル 121
- 2.2.1 マニュアルの作成状況 121
- 2.2.2 「役所言葉」改善の実態 122
- 2.3 「役所カタカナ語」の問題 123
- 2.3.1 新たな「役所言葉」 123
- 2.3.2 カタカナ語使用基準のばらつき 124
- 2.4 厚生省の「通達」 125
- 第3節 外来語を「言い換える」とは 127
- 3.1 言い換えの得失 127
- 3.1.1 理解度・なじみ度 127
- 3.1.2 語の「分かりやすさ」と「魅力」 130
- 3.2 外来語委員会の「言い換え提案」 131
- 3.2.1 国語審議会の「答申」 132
- 3.2.2 「言い換え提案」の評価 135
- 3.3 語の普及と「言い換え」のタイミング 137
- 3.3.1 ロジャーズの普及モデル 137
- 3.3.2 言い換えのタイミング 139
- 第4節 外来語をどう「育てる」か 140
- 4.1 外来語の規制をめぐって 140
- 4.1.1 外来種と外来語 140
- 4.1.2 「育てる」ための規制 141
- 4.2 和製外来語の評価をめくって 144
- 4.2.1 和製外来語とは 144
- 4.2.2 和製外来語に対する意識 145
- 4.3 国語教育と外来語 147
- 4.3.1 「学習指導要領」での取り扱い 147
- 4.3.2 言語生活という視点の欠如 148
- 4.3.3 検定教科書での取り扱い 149
- 4.3.4 国語教育と英語教育をつなぐものとして 152
- 4.4 外来語の健全な「育成」に向けて 153
- 4.4.1 日本社会の中の日本語 153
- 4.4.2 21世紀の外来語像 155
- 引用・参考文献 159
- 巻末資料 167
- 1 外国語の表記に用いる仮名と符号の表(第18期国語審議会答申より)
- 2 広く国民―般を対象とする官公庁や報道機関等における外来語・外国語の取り扱いについての考え方(第22期国語審議会答申より)
- 3 「役所言葉」言い換えマニュアル作成―覧(1997年調査)
- 4 「役所カタカナ語意識調査集計結果(1998年)」
- あとがき 175
- 初出一覧 177
- 索引 179
宝島社新書;宝島社;700円(100円);新書判;縦組;並製;220頁;;ISBN4-7966-1848-1;
;大和書房;1300円(借覧);四六判;縦組;並製;221頁;;ISBN4-479-39149-5;
平凡社新書241;平凡社;820円(借覧);新書判;縦組;並製;8+208頁;;ISBN4-582-85241-6;
ブルーバックスB-1540;講談社;900円(借覧);新書判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-06-257540-9;
中公新書1878;中央公論新社;840円(借覧);新書判;縦組;並製;iv+10+293頁;;ISBN4-12-101878-8;
;筑摩書房;2,900円(借覧);四六判;縦組;上製;235+xxx頁;;ISBN4-480-85783-4;
;大修館書店;3,600円(借覧);A5判;縦組;上製;xxvi+431頁;;;
音用論つてなんだ、と伊坂淳一の使つてゐるのを見て、検索したところ、本書の目次がヒットしたので借りてきてゐたもの。
で、音用論(phonotactics)の、音用といふのは言語音のその言語における利用のしかた
(p.179)といふことみたい。柴田武「奄美・沖縄諸方言の喉頭化音について」(鬼春人先生還暦記念論集、1976年、42-50頁)を導きの糸としながら、その子音の3項対立を、中国語の音用法のうへに日本語をうけいれたことによるものではないかとしてゐる。
闊達にして気宇壮大。
右手にラムネ、左手に兎の面と団扇。うしろには朱の建物もみえて、夏の縁日ぽさをねらつてるのかなあ、と思ふけど、いまひとつ賑ひをかいた感じで残念。でも、薄ピンクのキャミのエビちゃんはやつぱり可愛い。