歴史学叢書;名著刊行会;3,000円(借覧);四六判;縦組;上製;vi+321頁;;ISBN4-8390-0326-2;
中国の歴史や詩文、儒教や老荘に関する話題が、説話集の中に積極的にとりあげられなかったのは、そうした話題が貴族の一般的な知識教養とかかわっており、改めて説話の形に再編成して伝えて行く必要がなかったからであろう。
中国の歴史や思想、日本古来の神祇信仰に関する説話の少さについて、右に述べたような理由が考えられるとすれば、そのことから逆に、説話集の中で特に仏教説話が夥しい量にのぼるということは、説話集の読者にとって仏教というものが、一般的基礎的な知識教養とはなっていなかったことのあらわれである(「説話文学と仏教」、p.295)。
中国学芸叢書;創文社;(借覧);四六判;縦組;上製;viii+400+11頁;;ISBN4-423-19401-5;
三浦雅士が出生の秘密で紹介してゐて興味をもつたのだけれど、春秋以前の「原中国」を「釈古」し、「血族社会の世界観」をあきらかにした第一部。そして老子の思想は、史官(支配層のブレイン)の知恵にもとづくものであることをあきらかにした第二部(また、このことからすると史記列伝の記述もかなり信憑できるものといふ)、ともにほんとに面白かつた。
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