the view from nowhere : 2006-12-10 (Sun)

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こあきもと・だん(小秋元段);2006/10;太平記と古活字版の時代;

新典社研究叢書178;新典社;10,800円(借覧);A5判;縦組;上製;350頁;;ISBN4-7879-4178-X;

慶長七年刊本の本文の底本が梵舜本であることをあきらかにすることからはじまつて、近世初期出版文化のなかの知のネットワークをめぐつていろいろ。「儒学医学の若き人々」が『太平記』に関心を寄せ、やがて出版と講釈が連動するかのように行われたという流れは、享受史上少なからぬ意味を持っている。当時、『古今集』『伊勢物語』『源氏物語』等に対する知識人の関心は前代同様高いものがあったが、近世初期、新たな価値が与えられ、急速に重視されるようになった古典に『徒然草』がある学問や文芸の世界におけるこうした新たな担い手である「お伽の医師」が『徒然草』の価値を宣揚することにより、近世の爆発的な『徒然草』享受の方向性は定まったといってよい(p.151)。寿命院抄が、つれづれなるままに、のところを序として卓立したのに本草書(本草序例)の影響があるといふ指摘とか面白い。

しかし、自分は全然書誌のことをしらないなあ、とあらためて思つた。

あさば・みちあき(浅羽通明);2006/11;右翼と左翼;

幻冬舎新書001[あ-1 1];幻冬舎;740円;新書判;縦組;並製;253頁;;ISBN4-344-98000-X;

ひがき・たかし(日垣隆);1994/7;「松代大本営」の真実 隠された巨大地下壕;

講談社現代新書1209;講談社;631円(250円);新書判;縦組;並製;285頁;;ISBN4-06-149209-8;

KILROY'S RETREATといふ落書を、調査に来たバトラー中尉の上官、キルロイ少将と関連づけてゐるけれど(pp.171-178)、キルロイ来れり(Kilroy was here)とは関係ないのかな。あと、玉音放送にぎよくいんとルビがふつてあつて、これまでギョクオンだと思ひこんでゐてそのよみを考へたこともなかつたので、驚いた(p.20)。

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