the view from nowhere : 2006-10-25 (Wed)

Article

つるた・けー(鶴田啓);2006/8;対馬からみた日朝関係;

日本史リブレット41;山川出版社;800円(借覧);A5判;縦組;並製;1+105+4頁;;ISBN4-634-54410-5;

よしみず・つねお(由水常雄);2006/2;天皇のものさし――正倉院撥鏤尺の謎;

;麗澤大学出版会[発行]、廣池学園事業部[発売];2,000円(借覧);四六判;縦組;上製;8+230頁;;ISBN4-89205-498-4;

錯綜する記録、増減する物品、好古家たちの所業。


余談になるが、当時、東京国立博物館の蔵品の写真を借用して出版物を刊行するには、非常に手間がかかり、時にはその使用を断念せざるを得ないケースさえあった。使用許可がなかなか出なかったり、新たな撮影をしないと写真が使えなかったために、その撮影がスムーズに行えず、出版に間に合わなかったりするためであった。しかし、館の関係者が著者となっている場合には、そうした写真の使用等は極めてスムーズに行われていた。そこに眼を付けた賢い出版社の担当者がいた。博物館の学芸員たちを著者にして本を出せばいいのだと。そしてそれを実行したのが、至文堂の『日本の美術』シリーズであった。博物館の館蔵品の写真資料を豊富に使いながら、コンパクトにまとめた解説書を、博物館の学芸員を著者にして出したシリーズであった。この出版は当たりに当たって好調な売れ行きを示した。当時、東京国立博物館の写真使用の件で、苦い体験をもっていた多くの出版社の編集者たちから、激しい憤懣が噴出したのも当然である。

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