笠間叢書346;笠間書院;(借覧);A5判;縦組;上製;4+v+457頁;;ISBN4-305-10346-X;
目次を写しておく。
- [口絵]
- 前編 天草版平家物語とファビアン
- はじめに――天草追想 1
- 天草版平家物語目録 6
- 総説 11
- 各説 19
- 一 標題と刊記 19
- 二 扉紙のラテン語 24
- 三 書誌 25
- 四 句読点 27
- 五 書き込み 29
- 六 旧蔵者 30
- 七 遠藤周作『沈黙』 31
- 八 イルマン・ロレンソ 32
- 九 漢字の誤読など 33
- 一〇 影印および翻字本 38
- 第一章 天草学林 41
- 第二章 天草版平家物語とその周辺 53
- 第三章 ファビアン伝 75
- 名称・出自・青年時 75
- 『モニュメンタ』 85
- 『天草平家』のあと 96
- 『妙貞問答』など 98
- 宗論 109
- 追悼説教 117
- 『教理要論』 122
- 棄教とその原因 124
- 『破堤宇子』の書誌 128
- 村山と末次の争闘 133
- ファビアンの居住地 142
- ファビアン研究書 145
- 死去 149
- 「背教」 153
- 国内資料 156
- 協力者の有無 159
- ファビアンの国籍 164
- 第四章 日本語教科書 167
- 第五章 天草版平家物語 序文小解 185
- 読誦の人に対して書す 185
- 横書きの本 187
- 志願とデウスと天道 192
- 天の御法 198
- 序文用語片々 200
- 平家物語の作者 204
- 署名など 208
- 第六章 雑談とそのことば 211
- 雑談 211
- ほんぼん 215
- ざま 217
- 一人当千 219
- すすどい 220
- けしかる 222
- 鹿(しし) 224
- 婦人語 225
- [語法] こそ 227
- [語法] ば 231
- [語法] はさみこみ 232
- [語法] 道行文 234
- [語法] なんだ 238
- 応答 242
- 退屈 244
- 第七章 音韻撮要 247
- 発音研究のために 247
- ハ行転呼音 254
- 射ようずる 258
- 「行って」>「いて」 263
- バ行音マ行音の相通 266
- 「やうか」と「ようか」(一) 274
- (二) 280
- (付) ヅズの混同 283
- 第八章 古今のことば 285
- つなぐ 285
- たのし 287
- すみずをつく 289
- 進退 291
- 迷惑 295
- かたこと 297
- 傍輩 301
- こよひ 302
- 第九章 原拠本 305
- 第十章 『教育』と天草版平家物語 317
- 湯沢博士と学士院賞 317
- 天草コレジオ 318
- キリシタンの島 320
- 後編 キリシタン資料と中世語攷
- 第一章 ローマ字‐漢字のアルファベット 325 #テヴノー旅行報告にのるヴァリニャーノの音図
- 第二章 キリシタンの日本語学習 331
- 第三章 キリシタンの漢語二題 337
- 一 「進退」と「身体」 337
- 二 「霊気」と「霊怪」と「霊化」 344
- 第四章 「宮仕ふ」考 351
- 第五章 はなし(咄)とその類義語 375
- 第六章 二重否定 415
- ないもせぬ(ないもしない) 415
- 付論 エンマの卵 423
- 第七章 中世語研究の背景 427
- はじめに 427
- 音韻史研究と中世 428
- 文法史研究と中世 433
- 亀井孝の中世語研究 435
- おわりに 438
- 第八章 紹介 443
- 天理図書館編『きりしたん版の研究』 443
- 富永牧太『きりしたん版文字攷』 447
- 米井力也『キリシタンの文学』 449
- 松岡洸司『キリシタン語学―16世紀における―』 451
- 掲載論文目録 453
- おわりに 454
なかなかにふくみのおほいといふか意趣のある本ではあるなあ、と思ふのは、わたくしが、Kameian
(工藤力男)たることに憧れてゐるからかもしれない。
中公新書1844;中央公論新社;740円(借覧);新書判;縦組;並製;vi+7+206頁;;ISBN4-12-101844-3;
平安貴族は「物怪」を「モノノケ」とは読まない。しかも、「物怪」を「モッケ」あるいは「モノノサトシ」と読む平安貴族にとって、「物怪」というのは、怪異を意味する言葉であった(p.106)。ふむ。この記述は、森正人[1991]「モノノケ・モノノサトシ・物恠・怪異」(『国語国文学研究』〔熊本大学〕27号)といふ論文によるものみたい。一般書だからかもしれないけど、よるところがあるのであれば、その出どころをはぶくのはよくないなあ、と思ふ。森論文のことは、増尾伸一郎[2005]「鬼神を見る者:『今昔物語集』の陰陽師関係説話考」(服藤早苗他編『ケガレの文化史:物語・ジェンダー・儀礼』森話社)で知つた。
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