the view from nowhere : 2006-09-02 (Sat)

Article

いのうえ・まさる(井上優);2002/4;日本語文法のしくみ;

シリーズ・日本語のしくみを探る1;研究社;(借覧);A5判;縦組;並製;viii+194頁;;ISBN4-327-38301-5;

目次を写しておく。

  1. 第一章 「文法の研究」って何?
    1. Q1 「文法の研究」ってどんなことをやるんですか?
      1. 「文法の研究」とは、言語事実にもとづき、言語のしくみについて考えること
      2. 「知っている」のに説明できない?
      3. 「言語事実」とは何か
    2. Q2 「文法について考える」上で大切なことは何ですか?
      1. 「事実」と「解釈」を区別する
      2. 先入観にとらわれずに、事実に即して考える
        1. (1) 「文法=ことばの規範」という先入観
        2. (2) 「日本語はこういう言語だ」という先入観
        3. (3) 「文法用語」も先入観のもと
      3. 一歩ふみこんで考える
      4. まずは「いろいろな言語事実がある」「いろいろな考え方ができる」ことを楽しむ
    3. Q3 「文法について考える」ことにどんな意義があるのですか?
      1. 文法研究の役立つところ
      2. 「文法について考える」ことは基本的な教養の一つ
      3. 「ラ抜きことば」のしくみ
    4. 章末問題
  2. 第二章 ことばに「パターン」を見る
    1. Q4 「は」って何を表すんですか?
      1. 「文法について考える」ための材料は身近なところにある
      2. レシピの文章の「は」を観察する
      3. 一工夫加えて観察する
      4. 「は」と「を」の使い分けの背景
      5. 「話題化」理論にもとづく「は」の観察
    2. Q5 文法の研究でよく「実験」をやると聞いたのですが。
      1. 「実験」とは何か
      2. 「数量詞遊離」の実験
      3. 「数量詞遊離」の成立条件
      4. 実験結果を別の現象に応用する
      5. 「仮説の検証」のための実験
      6. いかにも「実験」らしい研究もある
    3. Q6 活用表にいろいろなものがあるのはなぜですか?
      1. 解釈としての「活用」は一つではない
      2. 五段活用/一段活用
      3. 「五段活用/一段活用」の問題点
      4. 子音語幹/母音語幹
      5. 「子音語幹/母音語幹」の長所
      6. 「五段活用/一段活用」の意義
    4. 章末問題
  3. 第三章 文の「構造」を考える
    1. Q7 日本語の文ってどのようにできているんですか?
      1. 文は「句のつみかさね」
      2. 句の構造―主要部・補足部・修飾部―
      3. 日本語は「主要部後置」の言語
      4. Q8、Q9も読んでください
    2. Q8 国語の授業で習った「文節」って何ですか?
      1. 「文節」とは何か
      2. 「文節」の理論的意味合い
      3. 「文節」の問題点(その一)―「句構造」の立場から―
      4. 「文節」の問題点(その二)―「単語=文の構成単位」の立場から―
      5. 一種の折衷案としての「文節」
    3. Q9 文法書によって文の構造が異なるのはなぜですか?
      1. 文の構造いろいろ
      2. いろいろな「文の構造」がある理由
      3. 「より妥当な文の構造」とは何か
    4. 章末問題
  4. 第四章 意味に「形」を与える
    1. Q10 探し物を見つけたときに「あ、ここにあった!」のように言うのはなぜですか?
      1. 「た」にはいろいろな用法がある
      2. 「た」の意味をどのように一般化するか
      3. 「た」と「観察」
      4. 「発見のタ」とは何か
      5. 過去の実情に言及する「た」
    2. Q11 「~してもらえますか」よりも「~してもらえませんか」の方が丁寧なのはなぜ?
      1. 「丁寧さ」にもいろいろある
      2. 負担考慮の「ちょっと」
      3. 聞き手の意志に直接言及しない「~してもらえる」
      4. 回答を強制しない「だろうか/でしょうか」
      5. 話し手の見込みが正しい可能性を前提にしない「ないか/ませんか」
    3. Q12 方言の微妙なニュアンスって「文法」で説明できるんですか?
      1. 微妙なニュアンスは「文法」では割り切れない?
      2. 命令形につく終助詞―「ヤ」「マ」「カ」―
      3. 「ゼ」―既成知識と現実との食い違いに対するとまどい―
      4. 「ワ」―その場での個人的見解―
      5. 「ジャ」―現実にそった認識の修正―
      6. 「チャ」―話し手にとっての既定事項―
      7. 「方言」を一つの言語として見る
    4. 章末問題
  5. 第五章 他のことばと関連づけて考える
    1. Q13 富山県の方言では「これは私のだ」を「これは私ノガだ」のように言うのですが、この「ガ」って何ですか?
      1. 方言の文法はおもしろい
      2. 標準語の二つの「の」と富山県方言の「ノ」「ガ」
      3. 「これは私だ」の「の」って何?
      4. 「の」削除説
      5. 融合説
      6. 融合説にも欠点あり
      7. 方言の文法を研究することの意義
    2. Q14 日本語の文法について考えることは、外国語の文法について考える上で何か役に立つことがありますか?
      1. 韓国語の副詞「더(ト)」と日本語の「もっと」「もう」
      2. 中国語の程度副詞「很(ヘン)」
      3. 複数の言語を関連づけて考える
    3. 章末問題
  6. さらに勉強したい人のための参考文献
  7. 索引

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