the view from nowhere : 2006-08-17 (Thu)

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いわさき・みのる(岩崎稔)/うえの・ちずこ(上野千鶴子)/なりた・りゅーいち(成田龍一)[編];2006/2;戦後思想の名著50;

;平凡社;3,400円(借覧);四六判;縦組;上製;643頁;;ISBN4-582-70258-9;

ちよつと検索してみたところでは、ウェブ上では細目次は見られないやうなので、写しておく。これで戦後思想を代表されちやふとなあ、とは思ふけれど。

I 戦後啓蒙の成立と展開(一九四五年~一九五〇年代)
  • 柳田國男(やなぎた・くにお)『先祖の話』(一九四六年) / 磯前順一(いそまえ・じゅんいち)
  • 花田清輝(はなだ・きよてる)『復興期の精神』(一九四六年) / 坪井秀人(つぼい・ひでと)
  • 坂口安吾(さかぐち・あんご)『堕落論』(一九四七年) / 佐藤泉(さとー・いずみ)
  • 大塚久雄(おーつか・ひさお)『近代化の人間的基礎』(一九四八年) / 山之内靖(やまのうち・やすし)
  • 川島武宣(かわしま・たけよし)『日本社会の家族的構成』(一九四八年) / 千田有紀(せんだ・ゆき)
  • 戦後憲法の思想――自由の基礎としての九条 / 笹沼弘志(ささぬま・じゅんいち)
  • きだみのる『気違ひ部落周游紀行』(一九四八年) / 赤坂憲雄(あかさか・のりお)
  • 日本戦歿学生手記編集委員会編『きけ わだつみのこえ: 日本戦歿学生の手記』(一九四九年) / 野上元(のがみ・げん)
  • 竹内好(たけうち・よしみ)『現代中国論』(一九五一年) / 孫歌(そん・か/スン・グー)
  • 無着成恭(むちゃく・せーきょー)編『山びこ学校: 山形県山元村中学校生徒の生活記録』(一九五一年) / 小玉重夫(こだま・しげお)
  • 石母田正(いしもだ・しょー)『歴史と民族の発見』(一九五二年) / 磯前順一
  • 丸山眞男(まるやま・まさお)『現代政治の思想と行動』(一九五六年) / 葛西弘隆(かさい・ひろたか)
  • 大熊信行(おーくま・のぶゆき)『国家悪: 戦争責任は誰のものか』(一九五七年) / 安田常雄(やすだ・つねお)
  • 「戦後革命」の挫折 / 岩崎稔(いわさき・みのる)
  • 思想の科学研究会編『共同研究 転向』(一九五九年) / 戸邉秀明(とべ・ひであき)
  • 久野収(くの・おさむ)/鶴見俊輔(つるみ・しゅんすけ)/藤田省三(ふじた・しょーぞー)『戦後日本の思想』(一九五九年) / 川本隆史(かわもと・たかし)
  • 鶴見和子(つるみ・かずこ)/牧瀬菊枝(まきせ・きくえ)編著『ひき裂かれて: 母の戦争体験』(一九五九年) / 佐藤泉
II 戦後啓蒙の相対化と批判(一九六〇年頃~一九七〇年代)
  • 谷川雁(たにがわ・がん)『原点が存在する』(一九五八年) / 丸川哲史(まるかわ・てつし)
  • 上野英信(うえの・えーしん)『追われゆく坑夫たち』(一九六〇年) / 道場親信(みちば・ちかのぶ)
  • 宮本常一(みやもと・つねいち)『忘れられた日本人』(一九六〇年) / 赤坂憲雄
  • 橋川文三(はしかわ・ぶんぞー)『日本浪曼派批判序説』(一九六〇年) / 丸川哲史
  • 小田実(おだ・まこと)『何でも見てやろう』(一九六一年) / 生井英考(いくい・えーこー)
  • 色川大吉(いろかわ・だいきち)『明治精神史』(一九六四年) / 花森重行(はなもり・しげゆき)
  • 戦後歴史学の思想 / 戸邉秀明
  • 大江健三郎(おーえ・けんざぶろー)『ヒロシマ・ノート』(一九六五年) / 細見和之(ほそみ・かずゆき)
  • 森崎和江(もりさき・かずえ)『第三の性』(一九六五年) / 水溜真由美(みずたまり・まゆみ)
  • 梅棹忠夫(うめさお・ただお)『文明の生態史観』(一九六七年) / 青木保(あおき・たもつ)
  • 江藤淳(えとー・じゅん)『成熟と喪失: “母”の崩壊』(一九六七年) / 佐藤泉
  • 松田道雄(まつだ・みちお)『育児の百科』(一九六七年) / 天野正子(あまの・まさこ)
  • 加藤周一(かとー・しゅーいち)『羊の歌: わが回想』(一九六八年) / 成田龍一(なりた・りゅーいち)
  • 吉本隆明(よしもと・たかあき)『共同幻想論』(一九六八年) / 上野千鶴子(うえの・ちずこ)
  • マンガの思想 / 夏目房之介(なつめ・ふさのすけ)
  • 村上信彦(むらかみ・のぶひこ)『明治女性史』上・中・下(一九六九~七二年) / 長志珠絵(おさ・しずえ)
  • 石牟礼道子(いしむれ・みちこ)『苦海浄土: わが水俣病』(一九六九年) / 最首悟(さいしゅ・さとる)
  • 新川明(あらかわ・あきら)『反国家の兇区』(一九七一年) / 戸邉秀明
  • 花森安治(はなもり・やすじ)『一戔五厘の旗』(一九七一年) / 天野正子
  • 永山則夫(ながやま・のりお)『無知の涙』(一九七一年) / 細見和之
  • 夭折する青春の自画像 / 岩崎稔
  • 宇井純(うい・じゅん)『公害原論』(一九七一年) / テッサ・モーリス゠スズキ(Tessa Morris-Suzuki、伊藤茂訳)
  • 田中美津(たなか・みつ)『いのちの女たちへ: とり乱しウーマン・リブ論』(一九七二年) / 重松セツ(しげまつ・せつ、越智博美訳)
  • 国立市公民館市民大学セミナー編『主婦とおんな』(一九七三年) / 西川祐子(にしかわ・ゆーこ)
  • 主婦の思想 / 上野千鶴子
  • 網野善彦(あみの・よしひこ)『無縁・公界・楽: 日本中世の自由と平和』(一九七八年) / 鹿島徹(かしま・とーる)
  • 鶴見俊輔『戦時期日本の精神史: 1931-1945年』(一九八二年) / 成田龍一
  • 鶴見良行(つるみ・よしゆき)『バナナと日本人: フィリピン農園と食卓のあいだ』(一九八二年) / 村井吉敬(むらい・よしのぶ)
  • 島田等(しまだ・ひとし)『病棄て: 思想としての隔離』(一九八五年) / 細川涼一(ほそかわ・りょーいち)
  • 金時鐘(キム・シジョン)『「在日」のはざまで』(一九八六年) / 細見和之
  • 「在日」という思想 / 金友子(キム・ウジャ)
  • 加納美紀代(かのー・みきよ)『女たちの〈銃後〉』(一九八七年) / 古久保さくら(こくぼ・さくら)
  • 高木仁三郎(たかぎ・じんざぶろー)『市民の科学をめざして』(一九九九年) / 加藤茂生(かとー・しげお)
  • 「現代思想」という思想 / 岩崎稔
III ポストモダン・ポスト冷戦・ポスト戦後(一九八〇年頃~一九九〇年代)
  • 山口昌男(やまぐち・まさお)『文化と両義性』(一九七五年) / 上野千鶴子
  • 真木悠介(まき・ゆーすけ)『気流の鳴る音: 交響するコミューン』(一九七七年) / 齋藤純一(さいとー・じゅんいち)
  • 柄谷行人(からたに・こーじん)『日本近代文学の起源』(一九八〇年) / 朴裕河(パク・ユハ)
  • 消費社会の思想 / 三浦展(みうら・あつし)
  • 上野千鶴子(うえの・ちずこ)『家父長制と資本制: マルクス主義フェミニズムの地平』(一九九〇年) / 伊田久美子(いだ・くみこ)
  • 西川長夫(にしかわ・ながお)『国境の越え方: 比較文化論序説』(一九九二年) / 渡辺和行(わたなべ・かずゆき)
  • 東アジアのポストコロニアリズム / 鄭暎惠(チョン・ヨンヘ)
  • 酒井直樹(さかい・なおき)『死産される日本語・日本人: 「日本」の歴史‐地政的配置』(一九九六年) / 李孝徳(り・たかのり/イ・ヒョドク)
  • 加藤典洋(かとー・のりひろ)『敗戦後論』(一九九七年) / 川村湊(かわむら・みなと)
  • 日本版歴史修正主義論争 / 長志珠絵

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森 洋介
 共著論集の類は、bk1で書名を檢索して「収録作品一覧」に行くと、Amazonなどが商略してゐる内容細目まで載せてゐることがあります(普通の單著はAmazonの方が詳しかったりもする)。
cf. http://www.bk1.co.jp/Sakuhin.asp?ProductID=2645138
 結局、狹義の「戰後文學」(第一次?)と同樣、「戰後」といふ語が單に一九四五年八月以降を意味せず、格別の思ひを籠められてゐるので、その丸山眞男の謂ふ悔恨共同體みたやうなものに同情の無い(小生の如き)讀者は、違和感を覺えるわけでせう。 
猪川
bk1のことお教へいただき有難うございます。
「違和感」といふか私の場合、ほんとに左寄りなセレクトだなあ、といふ程度の感想です。
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