the view from nowhere : 2006-07-31 (Mon)

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かとー・しげひろ(加藤重広);2004/7;日本語語用論のしくみ;

シリーズ・日本語のしくみを探る6;研究社;(借覧);A5判;縦組;並製;vii+277頁;;ISBN4-327-38306-6;

構成を写しておく。

  1. 第一章 語用論の出発点
    1. Q1 語用論とは、いったいどんな分野ですか?
      1. ことばの理想と現実
      2. 語用論はパロールの言語学か
      3. ラングに収まらない規則やしくみがある
      4. 文字どおりの意味と伝えたい意味
      5. 文脈を考える点がポイント
    2. Q2 語用論はどのように誕生したのですか?
      1. 語用論の始まり
      2. 記号論から語用論が誕生したわけ
      3. 記号論と語用論の関係
      4. メッセージとは何か
      5. 白か黒かに分けられないメッセージ
    3. Q3 文は必ず真か偽か決められますか?
      1. 論理のことばと日常のことば
      2. オースティンの言語行為論
      3. 発話が秘めている力
      4. 発話内行為の種類
      5. 発話の条件と目的
    4. 章末問題
  2. 第二章 語用論の展開
    1. Q4 会話になにか規則はあるのですか?
      1. 量の格率
      2. 質の格率
      3. 関連性の格率
      4. 方法の格率
    2. Q5 「会話の推意」って何ですか?
      1. 「含む」とはどういうことか
      2. 含意とは?
      3. 推意とは?
      4. 前提とは?
      5. 二つの前提
    3. Q6 グライスの考えはどう継承されましたか?
      1. グライス派か反グライス派か
      2. 関連性理論の基本的な考え方
      3. 「関連性」とは?
      4. 推意の精密化と表意
    4. Q7 ことばに人間関係が反映することはどう捉えますか?
      1. 「社会制度的」とは?
      2. ことばの社会化
      3. 社会的要因を取り入れる難しさ
      4. 社会制度的語用論の先にあるもの
      5. ポライトネスという考え方
    5. Q8 語用論は会話のやりとりしか分析しないのですか?
      1. 会話の分析だけではない
      2. 文字言語と音声言語
      3. 語用論における非言語情報
      4. 語用論で扱う心
      5. 語用からラングへの侵入
      6. 文法と語用の境目
    6. 章末問題
  3. 第三章 日本語への応用
    1. Q9 日本語の指示詞は、距離と領域で使い分けるのですか?
      1. 指示とは何か
      2. 直示の用法―距離と領域―
      3. 距離だけでは決まらない直示
      4. 領域説も接近容易性の反映か
      5. 二つの原理を統合するには
    2. Q10 日本語の指示詞の照応用法はどのようなものですか?
      1. 《照応》とは?
      2. 先行詞との同一性
      3. 照応は直示とどう異なるか
      4. 長期記憶のア系
      5. 直示と照応と想起を貫く原理
      6. 指示詞のまとめ
    3. Q11 「この交差点、右折できたかな」は、過去じゃないのになぜタ形なんですか?
      1. 長期記憶を参照するタ形
      2. 長期記憶参照をマークする理由
      3. 語用論的な機能の変化 #いはゆるバイト敬語の「よろしかったですか」
      4. 記憶と活性化
      5. 旧情報と活性化情報
    4. Q12 伝達上の目印はどのようなものですか?
      1. 目印が必要なわけ
      2. タグと談話標識
      3. 怪しい談話標識
      4. 談話標識を捉え直す
      5. 接続詞は接続するのか―「だから」と「しかし」の場合―
    5. Q13 文末に使う「よ」は強調、「ね」は確認の意味ですか?
      1. 「ね」の用法
      2. 「よ」の用法
      3. 「ね」と「よ」の談話上の機能
      4. 「よ」か「ね」を使わなければならない場合
    6. 章末問題
  4. 第四章 語用論の可能性
    1. Q14 語用論によって何がわかるのですか?
      1. メッセージを分析する
      2. 広告メッセージの分析
      3. 語用論の使いみち
      4. 語用論の連携と可能性
    2. 章末問題
  5. さらに勉強したい人のための参考文献
  6. 索引

かたぎり・やすひろ(片桐恭弘)/かたおか・くによし(片岡邦好)[編];2005/3;社会・行動システム;

講座社会言語科学 第5巻;ひつじ書房;3,200円(借覧);A5判;横組;上製;vi+2+256頁;;ISBN4-89476-249-8;

これも目次を写しておく。

  1. 「ことば」が結ぶ社会と行動―まえがきにかえて
  2. 第1部 ことばとイデオロギー
    1. 言語イデオロギーとディスコース研究―インタビューにおける二つの言語をめぐって / 松木啓子(まつき・けーこ)
    2. 言語におけるジェンダー・イデオロギー / 阿部圭子(あべ・けーこ)
    3. 社会と指標の言語―構造論,方言論,イデオロギー論と統一場としての史的社会語用論 / 小山亘(こやま・わたる) #Searle系の「発話行為」理論やGrice系の関連性理論など,英米地域で人気がある理論が扱う対象が「語用」であるとするが如き全く転倒した理解謬見教条化党派的に標榜された言説の綱領20世紀Oxbridgeの肘掛け椅子で思考した上層中流階級の言語哲学者達内省的言語理論において,普遍的であると誤認(pp.40-42)とかちよつとすごいな。
  3. 第2部 ことばと権力
    1. ことばとパワー―クリティカル・ディスコース分析を中心に / 佐藤彰(さとー・あきら)
    2. パワーと言語変異―女性管理職のパワー方略を中心に / 高野照司(たかの・しょーじ)
  4. 第3部 ことばと公共福祉
    1. 供述の背後にある体験への接近―談話から行為へ / 森直久(もり・なおひさ)
    2. 言語病理学における談話分析の応用と将来 / 渡辺義和(わたなべ・よしかず)
    3. 患者中心の医療への転換―医療サービスにおける患者向け文書の分析 / 佐伯晴子(さえき・はるこ)・野呂幾久子(のろ・いくこ)
  5. 第4部 ことばと進化
    1. ことばの進化 / 正高信男(まさたか・のぶお)
    2. 生物言語学が証すLANGUAGE―ピジンからクリオールへの飛翔 / 増田博邦(ますだ・ひろくに)
  6. 第5部 ことばとインタラクション
    1. 語句の配置と行為の連鎖:プラクティスとしての文法 / 西阪仰(にしざか・あおぐ)
    2. コミュニケーション行動における規範と共有 / 片桐恭弘(かたぎり・やすひろ)
  7. 第6部 ことばと活動空間
    1. 活動空間の言語的描写と探索について / 片岡邦好(かたおか・くによし)
    2. 発話と身振りの協調に見られる談話における時空的隣接/連続性 / 古山宣洋(ふるやま・のぶひろ)
  8. 執筆者紹介

ふくおか・しんいち(福岡伸一);2005/11;プリオン説はほんとうか? タンパク質病原体説をめぐるミステリー;

ブルーバックス B-1504;講談社;900円(借覧);新書判;縦組;並製;246頁;;ISBN4-06-257504-3;

やまぐち・ひとみ(山口瞳);1977/8→1987/12;男性自身 巨人ファン善人説;

新潮文庫[や-7-19];新潮社;360円(100円);文庫判;縦組;並製;309頁;;ISBN4-10-111119-7;

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森 洋介
 「小山亘」とは、以前、『現代思想』「特集 メディオロジー」(2000年7月號)に「記号言語理性批判序説――記号論の「可能性=終焉」のかくも長き不在」を書いた「小山亙」ですね。あの特輯號は、あれと古山宣洋「方法論としての言語相対論の意義」とが出色――といふか異色でした。 
猪川
御教示有難うございます。ほんとに狩猟範囲がお広いですね。その論文は参考文献にも挙がつてをりましたが、機会があれば古山論文ともども覗いてみたいと思ひます。
猪川
「狩猟」はなんかヘン、と感じてたのですが、「渉猟」と書きたかつたのでした。
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