新典社選書15;新典社;1,600円(借覧);B6判;縦組;並製;223頁;;ISBN4-7879-6765-7;
鈍字なる字謎について教はる。たとへば、竹冠の下に間をあけて廾を書いたもの(ヨリ正確に記せば、廾の右下に点を打つ)を、誰れがつぶした
(p.215、筭(算)字も正確には王を玉、廾は右下に点を打つ)と解くものだけれど、これを「玉」と「目」の草書体同士が近似した形であるところから成立する鈍字である
(p.208)と解説してゐるのは少しちがふんぢやないか、とか思ふ。いろんなことば遊びが紹介されてゐて、音韻史などからも興味深くよめるのではないか、たとへば、だういふ音が近似したものとされてゐたのかとか、とは思ふのだけれど、その能力は私にはない。ところで、郭巨の釜掘りの絵に、こいつはえらい
、おやじさんでかしなさつた
(p.193)とあつたりするのとか超キュート。
新潮文庫[こ-10-21];新潮社;466円(100円);文庫判;縦組;並製;411頁;;ISBN4-10-115821-5;『世間知らず』改題
初出は駄目だと啖呵を切ったのは誰だ。山下浩は監修者という地位が欲しくて、そのためには平素の持論と食い違うことも辞さなかったらしい(p.79)、といふのが目にはひつて、関西大学国文学に「拝啓岩波書店殿 新『漱石全集』の問題点について」を載せさせてゐながらも、さすがにずばりと言ふなあ、とか思つてゐたら、17歳女性にみだらな行為 容疑の筑波大学院助教授逮捕(1/29)といふ報を見たのだつた。
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