the view from nowhere : 2006-06-12 (Mon)

Article

ふじもと・まさゆき(藤本正行);2006/1;武田信玄像の謎;

歴史文化ライブラリー206;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;4+7+215頁;;ISBN4-642-05606-8;

すずき・あつふみ(鈴木淳史);2005/1;「電車男」は誰なのか――“ネタ化”するコミュニケーション;

;中央公論新社;1,000円(借覧);四六判;縦組;並製;197頁;;ISBN4-12-003606-5;

赤日新聞(朝日新聞)のやうな、その言葉に別の意味を含ませた当て字は、江戸時代にもあつた目新しいものでもなんでもない、として氏家幹人の江戸の性風俗から、「密通」を「蜜通」と書くこと――これは無知無教養ゆえの誤字当て字ではなかったとすると……。当時の人は、ミッツウは「密通」と書くより「蜜通」のほうがしっくりする、そう思って半ば意識的に「蜜」の字を用いたのではないでしょうか、といふ引用をしてゐるのだけれど(p.20)、高橋久子の一連の通用字研究をみてもわかるやうに、密通にかぎらず「密」「蜜」両字はかなり融通して用ゐられてゐたので、そこに意識を見てよいものなのかなあ、と思ふ(結局のところはわからないけれど)。

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