the view from nowhere : 2006-03-18 (Sat)

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古言梯 序文補正

近代デジタルライブラリーの古言梯標註、早稲田大学蔵の古言梯古言梯標註を参照して、古言梯 序文のよみたがへかと思はれるところを指摘します。

疑問箇所 訂正案
けてはしも はしも
ことわりもたひて ひて
ふることばを ふる
目(め)は見(みさけ)ねど ねど
こし方末の こし方末の
あめのます 人ニ濁点アリ
にもいはず にもいはず
そのこゑ相似(あひに) 傍訓ナシ[*]
世のくだちにまにゝゝ 世のくだり行
さかしらになり なり
わざのごとおぼしく おぼえて
貴(たふと)き事をばや ゝゝわすれ 貴き事〳〵わすれ
ふるの中 ふるの中
かくろへつゝ、もとはしも もとはしも
此を
古(いにし)の言(こと)を 古字傍訓ナシ
のこれるを擧 (あげ)
にうし(大人)にもとひ に、大人ナシ[*]

また、冒頭に、楫取魚彦、明和元年(1764)、とあつてたしかに古言梯は明和元年成稿かもしれませんが、この序自体は、明和二のとし四月 藤原の宇萬伎がいふ、とあるやうに、明和二年、加藤美樹によるものではないでせうか。末尾に、明和元年、東京書屋 文淵堂藏、としてゐるのも、依拠本自体の年紀もあつたはうがよからうかと思ひます。


上記の指摘を採用していただきました。ありがたうございます。以下、詞の玉垣 業務聯絡 - 平成十八年三月廿日でのおたづねに答へます。あやまつた指摘をしてしまひ、大変申し訳ないことです。

「え」の仮名の字母について
現行の「え」の仮名と同じ「衣」を字母とする仮名が、連綿のためこのやうな形になつてゐるものでせう。「おぼえて」とよむのは、袖珍古言梯で、おぼ、となつて(しまつて)ゐるのも傍証にならうかと思ひます。
「貴き事をば/ぞ」の「ば/ぞ」について
見なほしてみると、「ば」でよいやうに思ひます。取り下げます。
「やゝ/く〳〵」についての「ゝ/く」について
古言梯序「や□〳〵」部彩色画像
「やややや」では取意に難があるやうに思つたので、上の画像で赤く塗つた部分を「く」とはよめないか、と考へたのですが、これも見なほしてみると無理筋のやうです。取り下げます。

にしはら・だいすけ(西原大輔);2003/7;谷崎潤一郎とオリエンタリズム――大正日本の中国幻想;

中公叢書;中央公論新社;(借覧);四六判;縦組;並製;346頁;;ISBN4-12-003419-4;

たちばな・あきら(橘玲);2004/9;雨の降る日曜は幸福について考えよう;

;幻冬舎;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;239頁;;ISBN4-344-00671-2;

ひろい・よしのり(広井良典);2001/6;定常型社会 新しい「豊かさ」の構想;

岩波新書(新赤版)733;岩波書店;700円(借覧);新書判;縦組;並製;xiii+190頁;;ISBN4-00-430733-3;

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