聯載」といふのは過剰な回帰形ではないかしらといふ話
「日本国語大辞典」(第2版)の挙例から孫引き。
本誌連載の江戸芝居年中行事は
『土』が『朝日新聞』に連載されたのは
私が『明星』の来る日を待つは、全く永井荷風の此の連載物あるが故であった
ウェブ上でコピーが見られるものだと、後藤宙外「非自然主義」の目次2頁に、關西瞥見記……(明治三十四年三月より連載)
、とある。
福田恆存の著作でも、
『私の國語教室』は季刊同人誌「聲」の創刊號(昭和三十三年十月刊)より第五號(昭和三十四年十月刊)まで一年間に亙つて連載したものである
「芥川龍之介II」は昭和二十年に改稿し、翌年の春から出はじめた「近代文學」に連載した
以上のやうに、ごくごく簡単な調査だけれど、表記改革以前の(あるいはその影響を拒絶した)資料でも「聯載」といふ表記は見られないみたい。まあ、「聯」字と「連」字は同音同義字だから、どつちでもよいといへばよいとは思ふのだけれど。
ちくま新書465;筑摩書房;680円(借覧);新書判;縦組;並製;206頁;;ISBN4-480-06165-7;
;講談社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;229頁;;ISBN4-06-212205-7;
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