the view from nowhere : 2005-03-02 (Wed)

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さらき・まさし(佐良木昌)[編];2004/12;時枝学説の継承と三浦理論の展開;

言語過程説の探求 第一巻;明石書店;(借覧);A5判;縦組;上製;412頁;;ISBN4-7503-2026-9;[著者]おがわ・ふみあき(小川文昭)/うえだ・ひろかず(上田博和)/すずき・さとる(鈴木覺)/やぶき・しんこー(矢吹眞康)/かわしま・しょーへー(川島正平)/いけはら・さとる(池原悟)

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森 洋介
 時枝誠記や三浦つとむはナゼ斯くも信者めいた熱心な讀者を獲得したのかといふ素朴な疑問があります。今となってはその熱意がよく理解できず途惑はされるからです。學説史・研究史である以上に知識社會學的な問題の歴史として、或いは一種の讀者論として、誰かに書いてもらへたら面白からうと思ってゐます(安田敏朗風に書かれると物足りませんが)。その邊り、既に顧みられてゐるのでせうか。
猪川
たしかに面白さうです。「その邊り、既に顧みられてゐるのでせうか」とのおたづねですが不敏にして存じません。私も読んでみたいなとは思ひますが、はたして書き手がゐるのかどうか。時枝誠記は談話研究などとの関係から、また見なほされてゐるやうな気配がありますし、まだ「はつきりとしつかりとして来る」段階ではないのかもしれません。三浦つとむの場合はマルクス主義との関係もあるのでせうけど、これもよく分りません(さういへば、ケセン語文法も三浦文法の影響をうけてゐることを本論集で知つて面白く思ひました)。答へにならないことばかりで本当に申し訳ないことです。
森 洋介
 三上章や關口存男など「獨學者」とか「異端」とかの呼稱が似合ふ人らとそのファン達を補助線として引いてみれば、「文法マニア」とでもいふべき讀者層の形成の問題に擴げて考へられることにも思はれます。
 そんなに擴げずとも、端的には表記からして、新かな反對派で歴史的假名遣で書く時枝に對し三浦はさうでないわけで、それをしも批判的繼承といふ奴でつなげて語れるのか、疑問になるはずのところ。まあ表記論は枝葉だと看過ごされてゐるだけでせうが。
猪川
考へてみると、時枝文法とか三上文法とか、連辞符文法といふか人名を冠にいただいた文法があるのも変な感じです。その辺もひつくるめて検討があればよいのですけど。
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