「国王につくべきものがついている状態をわれわれ専門家はこう表現する」「国玉 」
漢字百科大事典を見てゐたら、「昭和17年6月国語審議会 標準漢字表」の「國」字のあとに、丸括弧にいれて「国」字があつて、あれつと思ふ。小駒勝美は、
日本の戦前でも大正12年と昭和6年の常用漢字表、昭和17年の標準漢字表のいずれも「國」の略字として「王」の入った字を採用しています。
と書いてゐるけど、井之口有一「明治以後の漢字政策」を借りてきてみるとやはり「国」になつてゐるし、同書だと、大正12年5月の「常用漢字表」の「略字表」にも「国」があることになつてゐる。
本当のところは、実際に当時の官報を確認してみないとよくわからないことだけれど、それはともかく「標準漢字表」でググってもウェブ上ではその収載字種などの資料がないやうなので、とりあへず入力してみる。
字態の再現性がないあまり意味のないしろものになつてしまつたけど、ないよりましといふことでゆるしてください。
ペトロニウスさんより電子メールで官報のマイクロリールによる確認結果をお教へいただきました。大正12年5月の「常用漢字表」の「略字表」は、中を「王」につくる「國」字(囯)である由。どうもありがたうございます。
とすると、笹原宏之[1992]「字源説、字源意識、文字に対する意識が字体に与えた影響―「國」の異体字に関して―」(『国語学 研究と資料』16)に「国」字について、一九二三年「常用漢字表」に「本字」、一九四二年「常用漢字表」に「簡易字体」などとして採用されていた
とあるのも、すくなくとも前のはうについては必ずしも一次資料を見ての記述ではないみたい。
;NTT出版;(借覧);四六判;縦組;上製;285頁;;ISBN4-7571-4083-5;
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