the view from nowhere

2005-08-31 (Wed)

ひらやま・てるお(平山輝男);1968/9;日本の方言;

講談社現代新書160;講談社;631円(100円);新書判;縦組;並製;261頁;;ISBN4-06-115560-1;

合掌。都立大学方言学会にも合掌。

2005-08-30 (Tue)

うみの・ちか(羽海野チカ);2005/8;ハチミツとクローバー(8);

ヤングユー クイーンズコミックス;集英社;400円(1割引);新書判;;並製;191頁;;ISBN4-08-865297-5;

みちば・ちかのぶ(道場親信);2005/4;占領と平和 〈戦後〉という経験;

;青土社;4,200円(借覧);四六判;縦組;上製;720+xxxii頁;;ISBN4-7917-6179-0;

ジェフ・コリンズ[著]・おーたわら・ますみ(大田原眞澄)[訳];2000=2004/11;ハイデガーとナチス;

ポストモダン・ブックス;岩波書店;1,500円(借覧);B6判;縦組;上製;vii+118頁;;ISBN4-00-027079-6;[原題]Jeff Collins, Heidegger and the Nazis

2005-08-29 (Mon)

もがみ・としき(最上敏樹);2005/3;国連とアメリカ;

岩波新書(新赤版)937;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;xiv+242+6頁;;ISBN4-00-430937-9;

かんざき・しげる(神崎繁);2002/10;ニーチェ どうして同情してはいけないのか;

シリーズ・哲学のエッセンス;日本放送出版協会;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;126頁;;ISBN4-14-009299-8;

うちだ・たつる(内田樹)/なこし・やすふみ(名越康文);2005/4;14歳の子を持つ親たちへ;

新潮新書112;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;204頁;;ISBN4-10-610112-2;

あずまきよひこ;2005/9;よつばと!(4);

電撃コミックス;[発行]メディアワークス・[発売]角川書店;600円(1割引);B6判;;並製;192頁;;ISBN4-8402-3163-X;

けふの買物

ハチミツとクローバー(8)
羽海野チカ・クイーンズコミックス
sabra 015 8th September
小学館

2005-08-28 (Sun)

よもた・いぬひこ(四方田犬彦);1996/6;空想旅行の修辞学 『ガリヴァー旅行記』論;

;七月堂;3,398円(借覧);A5判;縦組;並製;445+VIII頁;;ISBN4-87944-000-0;

2005-08-27 (Sat)

はるの・わかな(はるの若菜)/はやせ・まひる(早瀬まひる);1997/8→1999/8;もっと奥まで;

河出文庫[は 8-2];河出書房新社;540円(100円);文庫判;縦組;並製;265頁;;ISBN4-309-40589-4;

2005-08-26 (Fri)

かとー・たかし(加藤隆);2004/7;福音書=四つの物語;

講談社選書メチエ304;講談社;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;260頁;;ISBN4-06-258304-6;

2005-08-25 (Thu)

たかはし・いちろー(高橋一郎)/はぎわら・みよこ(萩原美代子)/たにぐち・まさこ(谷口雅子)/かけみず・みちこ(掛水通子)/つのだ・さとみ(角田聡美);2005/4;ブルマーの社会史 女子体育へのまなざし;

青弓社ライブラリー36;青弓社;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;250頁;;ISBN4-7872-3242-8;

ハグキ;2005/3;ハトのおよめさん(4);

アフタヌーンKCDX-1979;講談社;533円(333円);B6判;;並製;150頁;;ISBN4-06-334979-9;

こいずみ・よしゆき(小泉義之);2003/3;レヴィナス 何のために生きるのか;

シリーズ・哲学のエッセンス;日本放送出版協会;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;109頁;;ISBN4-14-009305-6;

2005-08-24 (Wed)

ないとー・たかし(内藤高);2005/3;明治の音 西洋人が聴いた近代日本;

中公新書1791;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;245頁;;ISBN4-12-101791-9;

けふの買物

国語概説 改訂版
佐伯梅友・秀英出版
高村光太郎
駒尺喜美・講談社現代新書
立腹帖 内田百閒集成2
内田百閒・ちくま文庫
電波系
根本敬・村崎百郎・太田出版
私の選んだ文庫ベスト3
丸谷才一編・ハヤカワ文庫
午前3時25分
ビートたけし・OHTA BUNKO
ソ連知識人との対話
西尾幹二・中公文庫
メイド イン ジャパン ヒストリー 世界を席捲した日本製品の半世紀
武田徹・徳間文庫
あぶ・らぶ
高橋鐵・河出文庫
きょうのできごと
柴崎友香・河出文庫
翻訳という仕事
小鷹信光・ちくま文庫
日常性の社会学
加藤秀俊・角川文庫
靴の話 大岡昇平戦争小説集
大岡昇平・集英社文庫
国語教育を学ぶ人のために
糸井通浩・植山俊宏編・世界思想社
巴里祭・河明り
岡本かの子・講談社文芸文庫
ハトのおよめさん(4)
ハグキ・アフタヌーンKC
(パンフレット) リンダ リンダ リンダ
ビターズ・エンド

2005-08-23 (Tue)

ひぐち・さとる(樋口覚);2004/11;書物合戦;

;集英社;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;356頁;;ISBN4-08-774724-7;

みずたに・みつひろ(水谷三公);1987/9;英国貴族と近代 持続する統治1640-1880;

;東京大学出版会;(借覧);A5判;縦組;上製;iv+308+37頁;;ISBN4-13-030063-6;

さつぱり歯がたたなかつたつす。主要著書の欄に、『江戸という極楽』(筑摩書房,1992年)、とあるのだけれど、「江戸は夢か」はそんな題になる筈だつたのか。

2005-08-22 (Mon)

うさみ・まゆみ(宇佐美まゆみ)[編著];1997/6;言葉は社会を変えられる 21世紀の多文化共生社会に向けて;

;明石書店;2,800円(借覧);四六判;縦組;並製;341頁;;ISBN4-7503-0929-X;[対談者]Katue Akiba Raynolds(れいのるず 秋葉かつえ)/えんどー・おりえ(遠藤織枝)/じんのうち・まさたか(陣内正敬)/とき・さとし(土岐哲)/たけだ・はるこ(武田春子)/ゆあさ・としひこ(湯浅俊彦)/J.V. Neustupny(J.V.ネウストプニー)/Preeya Ingkaphiron Horie(堀江 インカピロム・プリヤー)

しみず・まき(清水真木);2003/9;知の教科書 ニーチェ;

講談社選書メチエ279;講談社;(借覧);四六判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-06-258279-1;

まつい・たけし(松井健);2005/8;柳宗悦と民藝の現在;

歴史文化ライブラリー196;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;2+7+227頁;;ISBN4-642-05596-7;

ほさか・まさやす(保阪正康);1996/8→2005/2;昭和戦後史の死角;

朝日文庫[ほ 4-6];朝日新聞社;620円(333円);文庫判;縦組;並製;329頁;;ISBN4-02-261463-3;「忘却された視点」改題再編

ひぐち・たちばな(樋口橘);2005/8;学園アリス(8);

花とゆめCOMICS;白泉社;390円(1割引);新書判;;並製;192頁;;ISBN4-592-18095-X;

2005-08-21 (Sun)

かりや・たけひこ(苅谷剛彦)/しみず・こーきち(志水宏吉)[編];2004/12;学力の社会学 調査が示す学力の変化と学習の課題;

;岩波書店;3,200円(借覧);A5判;横組;並製;vii+299頁;;ISBN4-00-022443-3;[執筆者]みみずか・ひろあき(耳塚寛明)/もろた・ゆーこ(諸田裕子)/しみず・むつみ(清水睦美)/ほんだ・ゆき(本田由紀)/やまだ・てつや(山田哲也)/かねこ・まりこ(金子真理子)/ほり・たけし(堀健志)/なべしま・よしろう(鍋島祥郎)/きんま・くにはる(金馬国晴)

2005-08-20 (Sat)

おの・たみき(小野民樹);2004/5;60年代が僕たちをつくった;

;洋泉社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;238頁;;ISBN4-89691-815-0;

かういふ心性の人が岩波の編輯者――講座日本映画とか同時代ライブラリーや現代文庫を手がけたかたみたい――なんだなあ。

かわい・みきお(河合幹雄);2004/8;安全神話崩壊のパラドックス――治安の法社会学;

;岩波書店;3,500円(借覧);四六判;縦組;上製;xii+320頁;;ISBN4-00-022023-3;

2005-08-19 (Fri)

すわ・はるお(諏訪春雄);2005/7;鶴屋南北―滑稽を好みて、人を笑わすことを業とす―;

ミネルヴァ日本評伝選;ミネルヴァ書房;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;xii+225+5頁;;ISBN4-623-04405-X;

みずたに・みつひろ(水谷三公);1991/6;王室・貴族・大衆 ロイド・ジョージとハイ・ポリティックス;

中公新書1026;中央公論社;(借覧);新書判;縦組;並製;v+256頁;;ISBN4-12-101026-4;

こーだんしゃぶんげーぶんこ(講談社文芸文庫)[編];2003/11;戦後短篇小説再発見16 「私」という迷宮;

講談社文芸文庫[こ J17];講談社;950円(借覧);文庫判;縦組;並製;250頁;;ISBN4-06-198350-4;[著者]うめざき・はるお(梅崎春生)/えんどー・しゅーさく(遠藤周作)/たかはし・たかこ(高橋たか子)/よしだ・けんいち(吉田健一)/しまお・としお(島尾敏雄)/あべ・こーぼー(安部公房)/なかざと・つねこ(中里恒子)/おがわ・くにお(小川国夫)/みた・まさひろ(三田誠広)/こばやし・きょーじ(小林恭二)/もり・よーこ(森瑤子)

かじわら・しげる(梶原しげる);2003/9;口のきき方;

新潮新書033;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;191頁;;ISBN4-10-610033-9;

「第4章 若者言葉の味わい方」では、著者の修士論文「いわゆる『若者言葉』と『ふれあい恐怖的心性』および『アサーション』との関係についての研究」での結果として、若者言葉をたくさん使う若者は、余り使わない人に比べて、自己主張能力、すなわち、自分の言いたいことをきちんと相手に伝える能力を持っている、という傾向のあることを述べてゐる。「第5章 秘伝・口のきき方」も活かしたい。

けふの貰物

「UP」「未来」(各8月号)もらふ。

2005-08-18 (Thu)

さとー・みきお(佐藤幹夫);2003/9;ハンディキャップ論;

新書y095;洋泉社;720円(借覧);新書判;縦組;並製;222頁;;ISBN4-89691-755-3;

よもた・いぬひこ(四方田犬彦);2004/2;ハイスクール1968;

;新潮社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;255頁;;ISBN4-10-367104-1;

時枝誠記;1947/9→1957/10→1976/11;国語学への道;

時枝誠記博士著作選II;明治書院;2,400円(借覧);B6判;縦組;上製;2+9+218頁;;;

みやけ・しんご(三宅伸吾);2004/10;知財戦争;

新潮新書089;新潮社;680円(100円);新書判;縦組;並製;191頁;;ISBN4-10-610089-4;

2005-08-17 (Wed)

おーた・しょーじろー(太田晶二郎);1992/8;太田晶二郎著作集 第四冊;

;吉川弘文館;(借覧);A5判;縦組;上製;5+469頁;;ISBN4-642-01314-8;

2005-08-16 (Tue)

みずま・みどり(水間碧);2005/2;隠喩としての少年愛―女性の少年愛嗜好という現象―;

;創元社;2,300円(借覧);四六判;縦組;並製;274頁;;ISBN4-422-32025-4;

ユング。森茉莉についてのいくつかの指摘や、他の少年愛言説への批判(女性がやおいでレイプする側から書けるやうになつてなにが偉いのかといふ逆ねぢとか)は面白い。

いしだ・たけし(石田雄);2005/1;丸山眞男との対話;

;みすず書房;2,500円(借覧);四六判;縦組;上製;215+iii頁;;ISBN4-622-07123-1;

しみず・よしのり(清水良典);2002/4;笙野頼子 虚空の戦士;

;河出書房新社;2,500円(借覧);四六判;縦組;上製;190頁;;ISBN4-309-01460-7;

芥川は戦い、高見順は激怒し、平井謙は日和り、恆存は冷笑した、といふ「徹底抗戦! 文士の森」(ポップ!!)の腰巻文は、土屋は青ざめ、古島は泣き、そうしてゲーリングは哄笑するをもぢつてるのかな、とちよつと思つたのだけれど、違ふか。

こばやし・まさや(小林正弥)[編];2003/2;丸山眞男論―主体的作為、ファシズム、市民社会―;

公共哲学叢書(2);東京大学出版会;3,400円(借覧);A5判;縦組;上製;vi+274頁;;ISBN4-13-030129-2;[執筆者]こばやし・まさや(小林正弥)/うの・しげき(宇野重規)/せきや・のぼる(関谷昇)/やまぐち・やすし(山口定)/いしだ・けん(石田憲)/ひらいし・なおあき(平石直昭)/おがわ・ありよし(小川有美)/やまわき・なおし(山脇直司)

2005-08-15 (Mon)

せき・ひでお(関秀夫);2005/6;博物館の誕生―町田久成と東京帝室博物館―;

岩波新書(新赤版)953;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;x+241頁;;ISBN4-00-430953-0;

きたがわ・さきこ(北川東子);2002/10;ハイデガー 存在の謎について考える;

シリーズ・哲学のエッセンス;日本放送出版協会;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;110頁;;ISBN4-14-009300-5;

かどくら・たかし(門倉貴史);2002/1;日本の地下経済 脱税・賄賂・売春・麻薬;

講談社+α新書[100-1 C];講談社;780円(100円);新書判変型;縦組;並製;221頁;;ISBN4-06-272116-3;

あべ・かずしげ(阿部和重);2005/2;グランド・フィナーレ;

;講談社;1,400円(借覧);四六判;縦組;上製;200頁;;ISBN4-06-212793-8;

 iVi.    iVi
(~cソハヾっ)
く 从*・ 。.・) > < ロリコンが倫理的にどうのとかいふ前に、普通にあんまり面白くなかつた。

よこかわ・すみこ(横川寿美子);1991/3;初潮という切札 〈少女〉批評・序説;

;JICC出版局;1,505円;四六判;縦組;上製;215頁;;ISBN4-7966-0085-X;

2005-08-13 (Sat)

なかざわ・しんいち(中沢新一);1999/11;女は存在しない;

;せりか書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;464+4頁;;ISBN4-7967-0222-9;

いちばんいい例が、「小説の神様」などと呼ばれた男の書いたものだ。志賀直哉というこの作家は、『小僧の神様』という小説の中で、同じ「贈与」の主題をあつかって、吐き気を催させるような自分の鈍感ぶりをさらけだしながら、得意そうに書いてみせるのだ。

つて、カイエ・ソバージュと言つてること違ふくない? それや、私の書くものを「修辞的だ」と言って批判する人もゐると思ふ。いいけど。

ほそい・としひこ(細井敏彦);1993/4;校門の時計だけが知っている 私の「校門圧死事件」;

;草思社;1,600円(借覧);四六判;縦1,2段組;上製;253頁;;ISBN4-7942-0501-5;

やざわ・あい(矢沢あい);2005/8;NANA―ナナ―(13);

りぼんマスコットコミックス クッキー;集英社;390円;新書判;;並製;199頁;;ISBN4-08-856633-5;

「QJ」誌の藤本由香里「進化する矢沢あい」をみるまで間白がないのに気がついてなかつた。超鈍感。


昨晩やつてた「ラヴァーズ・キス」で市川実日子に淡い思ひをよせる宮﨑あおいが超可愛かつた。

こいけだ・まや(小池田マヤ);2005/2,7;バーバーハーバー(6)(7);

ワイドKC-566,577;講談社;各533円(各350円);A5判;;並製;147頁,160頁;;ISBN4-06-337566-8,ISBN4-06-337577-3;

けふの買物

ユリイカ 詩と批評 8月臨時増刊号 総特集 オタクvsサブカル! 1991→2005ポップカルチャー全史
責任編集 加野瀬未友+ばるぼら・青土社
Quick Japan Vol.61 総力特集 矢沢あいの時代 1985~2005/いとうせいこう全仕事 1979~2005
太田出版

2005-08-12 (Fri)

こーだんしゃぶんげーぶんこ(講談社文芸文庫)[編];2003/10;戦後短篇小説再発見15 笑いの源泉;

講談社文芸文庫[こ J16];講談社;950円(借覧);文庫判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-06-198347-4;[著者]しし・ぶんろく(獅子文六)/ふなはし・せーいち(舟橋聖一)/まさむね・はくちょー(正宗白鳥)/おぬま・たん(小沼丹)/かいこー・たけし(開高健)/ほった・よしえ(堀田善衞)/はまだ・きよてる(花田清輝)/つつい・やすたか(筒井康隆)/きた・もりお(北杜夫)/すぎうら・みんぺー(杉浦明平)/しーな・まこと(椎名誠)

つだ・まさみ(津田雅美);2005/8;彼氏彼女の事情(21);

花とゆめCOMICS;白泉社;390円(250円);新書判;;並製;183頁;;ISBN4-592-17865-3;

あらしやま・こーざぶろー(嵐山光三郎);1985/10→1988/10;口笛の歌が聴こえる;

新潮文庫[あ-18-3];新潮社;480円(-);文庫判;縦組;並製;465頁;;ISBN4-10-141903-5;

2005-08-11 (Thu)

ときえだ・もとき(時枝誠記);1976/10;言語生活論;

時枝誠記博士論文集 第三册;岩波書店;2,500円(借覧);A5判;縦組;上製;xii+340頁;;;

たけやま・みちお(竹山道雄);1956/5,1950/6→1985/7;昭和の精神史;

講談社学術文庫696;講談社;(借覧);文庫判;縦組;並製;362頁;;ISBN4-06-158696-3;

うみの・ちか(羽海野チカ);2005/3;ハチミツとクローバー(7);

ヤングユー クイーンズコミックス;集英社;400円(250円);新書判;;並製;183頁;;ISBN4-08-865273-8;

けふの買物

広告批評 2005 AUG NO.295 特集 エコ・クリエイティブ
マドラ出版
「ダメな教師」の見分け方
戸田忠雄・ちくま新書
英語を学べばバカになる グローバル思考という妄想
薬師院仁志・光文社新書
彼氏彼女の事情(21)
津田雅美・花とゆめコミックス
満洲鉄道まぼろし旅行
川村湊・文春文庫
夢介千両みやげ 上・下
山手樹一郎・大衆文学館・講談社
客家 中国の内なる異邦人
高木桂蔵・講談社現代新書
往生の物語――死の万華鏡『平家物語』
林望・集英社新書
知財戦争
三宅伸吾・新潮新書
日本の地下経済 脱税・賄賂・売春・麻薬
門倉貴史・講談社+α新書
贅沢入門
福田和也・PHPソフトウェア・グループ
バーバーハーバー(7)
小池田マヤ・ワイドKCモーニング

2005-08-10 (Wed)

さとー・たけよし(佐藤武義)[編];1999/9;語彙・語法の新研究;

;明治書院;(借覧);A5判;縦組/横組;上製;438頁;;ISBN4-625-42117-9;[執筆者]安部清哉/室井努/田中牧郎/漆谷広樹/柴田雅生/後藤英次/近藤明/鎌田真俊/矢島正浩/神戸和昭/村上雅孝/菊地悟/増井典夫/小林隆/小野正弘/佐藤稔/佐藤武義/金子弘/彦坂佳宣/遠藤仁/三井はるみ/佐藤和之/半沢幹一/新野直哉/浅田秀子/石井正彦/斎藤倫明/大木一夫/揚妻祐樹

みや・かずほ(宮一穂);2005/2;古典読むべし 歴史知るべし;

文字 別冊I;ミネルヴァ書房;2,000円(借覧);A5判;縦組;並製;iv+169頁;;ISBN4-623-04316-9;

なかがわ・まさゆき(中川正之);2005/5;漢語からみえる世界と世間;

もっと知りたい! 日本語;岩波書店;1,600円(借覧);B6判;縦組;並製;xiv+201頁;;ISBN4-00-006835-0;

面白い。

さかくら・あつよし(阪倉篤義)[編];1977/2;日本語の歴史;

日本語講座第六巻;大修館書店;(借覧);四六判;縦組;上製;v+357頁;;;[執筆者]さかくら・あつよし(阪倉篤義)/やまだ・としお(山田俊雄)/あきなが・かずえ(秋永一枝)/かばしま・ただお(樺島忠夫)/えんどー・よしひで(遠藤好英)/すずき・かずひこ(鈴木一彦)/とくがわ・むねまさ(徳川宗賢)/ふくしま・くにみち(福島邦道)/いで・いたる(井出至)

山田先生がおなくなりになつたときにまだ読んだことのない文をなにか読まうと思つて借りてきたもの(「「かな」と「かなづかい」」を執筆されてゐる)。樺島論文中に、江田船山出土銀象嵌銘鉄刀の銘文を「��の宮」とよんでゐるのにはさすがに時代を感じる。

2005-08-09 (Tue)

ユクスキュル/クリサート[著]・ひだか・としたか(日高敏隆)/はねだ・せつこ(羽田節子)[訳];1934=2005/6;生物から見た世界;

岩波文庫[青943-1];岩波書店;660円(借覧);文庫判;縦組;並製;2+166頁;;ISBN4-00-339431-3;[原題]Jakob von Uexküll/Georg Kriszat, Streifzüge durch die Umwelten von Tieren und Menshen, 1934; 1970

2005-08-08 (Mon)

三矢重松;1932/9;國語の新研究;

;中文館書店;四圓八拾錢(借覧);菊判;縦組;上製;1+2+7+528頁;;;

さとー・みきお(佐藤幹夫);2005/3;自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」;

;洋泉社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;318頁;;ISBN4-89691-898-3;

重い。

いけうち・さとし(池内恵);2004/2;アラブ政治の今を読む;

;中央公論新社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;385頁;;ISBN4-12-003491-7;

「アラブ」「イスラーム」業界への批判を面白くみる。

2005-08-07 (Sun)

さえき・じゅんこ(佐伯順子);2000/2;恋愛の起源 明治の愛を読み解く;

;日本経済新聞社;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;236頁;;ISBN4-532-16327-7;

うおずみ・あきら(魚住昭);2000/6→2003/8;渡邉恒雄 メディアと権力;

講談社文庫[う 50-1];講談社;762円(450円);文庫判;縦組;並製;503頁;;ISBN4-06-273811-2;

面白くよんだ(特に中曽根政権成立くらゐまで)。なぜか私は渡邉氏自身が山村工作隊に参加してゐたやうに誤つて記憶してゐたのだけれど、なんでだらう。沖浦和光が東大細胞で活躍してゐたのとかも知らなかつたなあ。

あんの・もよこ(安野モヨコ);2005/7;働きマン(2);

モーニングKC-1453;講談社;514円(333円);B6判;;並製;216頁;;ISBN4-06-372453-0;

けふの買物

昭和戦後史の死角
保坂正康・朝日文庫
言論の自由の源流 ミルトン『アレオパジティカ』周辺
香内三郎・平凡社選書
変体仮名の手引
中野幸一編・武蔵野書院

2005-08-06 (Sat)

かわさき・けんこ(川崎賢子);2005/3;宝塚というユートピア;

岩波新書(新赤版)940;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;2+xv+201頁;;ISBN4-00-430940-9;

はが・やすし(芳賀綏);2004/11;日本人らしさの構造――言語文化論講義;

;大修館書店;2,000円(借覧);四六判;縦組;上製;vi+315頁;;ISBN4-469-21290-3;

2005-08-05 (Fri)

三矢重松「宛字」(17)(止)

五十九 無茶、滅多、無闇

諺草に「無差ムサ」を擧げて「ムッサ」「ムッタ」「ムタクタ」「ムタカ」は並に誤なりといへり。此の「無差」も假借なるべきが、以下すべて其の變音なるべきは明なり。「ムサ」「ムタ」「ムチヤ」「メチヤ」「メタ」メッタ」などの轉訛の次第を見るべし。「無性ムシヨウ」も「ムシャ」の長音便にして「滅相」も「メッサ」の轉か。「ムヤミ」は「ムヤ〳〵」「ヤミ」などの形容語より出でたらんとは思へど慥ならず。

六十 面倒

面伏オモブセ」を面倒と書きて音讀せるものと解くは如何あらん。「目厭メイトハシ」「メイトホシ」「メンドホシ」といふ語にて煩はしき意なるを、「ドホ」を字音のやうに聞きて活用もシク活よりナリ活に轉じ更には「メンドイ」とク活にも言ふなり。

六十一 最

中」のモは稍當れり。「最早」の「モ」は當らず「イマ」の義なるべし。「モソット」「モチット」なども「今」の「モ」にて、「スデニ」の「モ」と同じ。

六十二 矢張、矢鱈、矢來、やくざ

矢張矢鱈の義考へ得ず。「矢來」は「やら」にて人を追ひのけらふ義なり。「ヤクザ」は「アクタ」の訛か。「ヤクタイモ無イ」も同語なるべし、此に「藥袋モ無イ」と宛てゝ荊軻の折の故事など引けるものあるは面白し。

六十三 油斷

涅槃經の文を引きて説く習なれど、通ずべしとは覺えず。「ユタニス」の音便といふ説當れるが如し。「ユタニ」といふ語は古來通用せるものなれば最難なかるべけれど、慥なる證據はいまだ見出でず。

六十四 腕白

腕白き惡戯小僧ならば、さしたる程にはあらじ、此は「蠻貊」の支那音ワンパクなるべしなどいふ説は、まづ面白しとや言はん。案ずるに大人は理非分別あるものなれば「大人シ」と形容詞にして温順の義にも轉じ、小兒即「童」は分別なき者なれば「ヤンチヤ」なる義に用うるにて、「ワラハ」が「ワッパ」となることは「小童コワツパ」「河童カハワツパ」の例にて知るべく、「ワッパ」が「ワンパ」となりて下に「ク」を添へたらんとは容易に想像し得ることなるべきか。

六十五 穢多

の説は古來多し。「穢」を「ヱ」といふは古來の通用なれど、「多」の字は解しがたし。此は「穢多」が「穢取ヱトラン」と觸れ歩きし聲の「ヱタラン」と變じ「ヱタ」と下略し、「ヱッタ」ともいふにて「多」は全くの假借なるべくや。

以上三回に亘りて貴重なる誌面を塞げること讀者諸君に別して謝する所なり。此の次に繼字・振假名字などの沙汰もすべき豫定なりしも、あまり面白くもあるまじく氣づきたれば、此にて今回の「宛字」一編は完結とせんとす。讀者之を諒とし給へ。

かどわき・しゅんすけ(門脇俊介);2004/1;フッサール 心は世界にどうつながっているのか;

シリーズ・哲学のエッセンス;日本放送出版協会;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;110頁;;ISBN4-14-009311-0;

うがや・ひろみち(烏賀陽弘道);2005/4;Jポップとは何か―巨大化する音楽産業―;

岩波新書(新赤版)945;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;x+235頁;;ISBN4-00-430945-X;

かりや・たけひこ(苅谷剛彦)/にし・けん(西研);2005/3;考えあう技術――教育と社会を哲学する;

ちくま新書522;筑摩書房;780円(借覧);新書判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-480-06222-X;

こーだんしゃぶんげーぶんこ(講談社文芸文庫)[編];2003/9;戦後短篇小説再発見14 自然と人間;

講談社文芸文庫[こ J15];講談社;950円(借覧);文庫判;縦組;並製;248頁;;ISBN4-06-198344-X;[著者]ひの・あしへー(火野葦平)/こんどー・けーたろー(近藤啓太郎)/いのうえ・やすし(井上靖)/かんばやし・あかつき(上林暁)/たけにし・ひろこ(竹西寛子)/おざき・かずお(尾崎一雄)/まるやま・けんじ(丸山健二)/さかた・ひろお(阪田寛夫)/かとー・ゆきこ(加藤幸子)/たわだ・よーこ(多和田葉子)

しみず・かずよし(清水一嘉);2001/12;自転車に乗る漱石 百年前のロンドン;

朝日選書689;朝日新聞社;1,400円(借覧);四六判;縦組;並製;297頁;;ISBN4-02-259789-5;

2005-08-04 (Thu)

三矢重松「宛字」(16)

五十三 途轍も無い

法外なることを言ふに、途も轍も法に縁ありて宜しき樣なれど、途轍といふ語あるべくもあらず。「途方モナイ」「方圖モナイ」といふ語ある、途方・方圖は主格名詞なるが、又「トテモ無イ」といふ語もある、其の「トテモ」は「云々トアリテモ」の義にて副詞なるを、俗には混同して種々なる訛語を作り出せるものゝ如し。まづ「トテモ」を「トツテモ」「トンデモ」など促音撥音に變じては、「飛ンダ事」などいふ奇語も出で來て、「トンデモナイ事」と同義に用ゐ、打消の徒消かとも疑はるゝに至れる他方面には、「トツテモ」といふ音を上下して「トテッ」「トテツ」と變じ遂に「途轍」など字面も工夫し出されたりと思はる。さて此の途轍に途方の「方」か「ポウ」といふ接尾語かを添ふれば「トテツポウモ無イ」となり、其の第一音の「ト」を省きて「テツポウモナイ」のナイを「無」として上に冠すれば「無鐵砲ムテツポウ」といふ一新語をも成すと解することを得べし。(「無手一方ムテイツパウ」よりも「ムテツポウ」といふ語は成るべきか。)

五十四 何卒、却々

「何トゾ」のテニヲハなる「トゾ」に「卒」の字を宛つること審ならず。もしは「ソツ」を「ソト」と假り、それを上下して「トソ」とせるか。或は又「卒」を「ソ」の音に用ゐて、テニヲハの「ト」をば書かずして讀ませたるにや。「ナカ〳〵」といふ語は解しにくゝ言ひ難き語なり。之に「却々」を宛つるは「カヘツツテ〳〵」の義なるべし。

五十五 計、斗、果敢、羽織

「バカリ」といふテニヲハに「許」を宛つるは之を接尾語風に見て其の義を取れるものなれば、正字とすべし。「計」は「ハカル」といふ動詞なるを「バカリ」に用うるは假借なり。「」の字にも「ハカル」といふ義あれど、我が國にての使用の沿革を見るに、古は「計」のみ用ゐて「斗」を用ゐず、其の「斗」に變れるは「計」の草體にして「斗」とやうに書きても尚「ケイ」の字なりしなり。「果敢」を「ハカ」とよむは、義を取れるか「クワカン」の變音を取れるか、明ならず。羽織は「ハフリ」の假借にて假名も違へるは誰しも知れることなり。

五十六 肥立つ

重箱讀なるがいぶかしきなり。「日立ツ」に從ひて肥え太るべき道理なるより混同せるなるべし。

五十七 不圖、吹聽

「フト」は「フイト」「フツト」とも言ひて固有の形容語なり。「ハカラズ」の不圖に似通へる處はあれど、なほ非なり「フイチヤウ」は「フウ聽」の「フイ」と轉じたること「ユウ緒」を「ユイシヨ」といふが如きなりといふ説當りたらん。「フイ」ならば「フキ」の音便にて訓なり。

五十八 臠、見舞、味方、土産

「見ル」の尊他敬語に「メス」「御覽」の外に「ミソナハス」といふ語あり。此は古くは「所見行」などゝも書きて「見備ハス」「見備へ賜フ」義にて「見ソナフ」と言ひしこともあり。(古事記傳には「所見行メシオコナハス」の約言と説けり)此に「臠」の字を宛つること何時頃よりにや、馬琴の物に見し覺あれど慥ならず、又其のいはれも考へ得ず。「臠」は細く切りたる肉にて、新撰字鏡に「力袞反、上、肉乃奈万須シヽノナマス」と訓じたり。此の「シヽノナマス」の「シ」を「ミ」に、「ヽノ」を合せて「ソ」と誤り、「ミソナマス」のやうにある惡書を見て珍しさに誰ぞの人の用ゐそめしなどにやあらんといふ説など參考に供すべし。

「見舞フ」の「舞」の字解しがたし、「仕舞」の舞も同じ。案ずるに此は一種の動詞の接尾語「マフ」(「カズマフ」「ワキマフ」などの)の假借なるべし。「味方」は「味」の外に「身」「御」あり、語意を考ふるに「御」ならざるべからず。又「面白味」「厭味」「辛味カラミ」「酸味スミ」などの「味」も漢語名詞の「味」にはあらずして形容詞を名詞にする固有の接尾語「み」ならざるべからず。「辛味シンミ」「酸味サンミ」の時の「味」は正字なり。「土産」を一般に「ミヤゲ」と讀ますことは不當なり。「土産」「土宜」を「ミヤゲ」にすることは多けれど、「ミヤゲ」は土産に限れるにあらず。「ミヤゲ」の義は「御上ミアゲ」即「御献物」なりともいへど、從ひがたし。さては「御上オアゲ物」の義となりて、己の献物にあらで、前者又は第三尊者の献物となるべし。此は受けたる人が頂戴し「見グル」より言へるにはあらじか。

スティーブン・ピンカー[著]・むくだ・なおこ(椋田直子)[訳];1994=1995/6,7;言語を生みだす本能[上][下];

NHKブックス[740,741];日本放送出版協会;(借覧);B6判;縦組;並製;312,325頁;;ISBN4-14-001740-6,ISBN4-14-001741-4;[原題]Steven Pinker, The Language Instinct : How the Mind Creates Language

2005-08-03 (Wed)

三矢重松「宛字」(15)

四十八 數寄

スキ好の「スキ」に數寄を宛つるは、漢語の數奇に想ひ寄せて、其の奇の字にウ冠を加ふる増畫の古習にて「數寄」といふ字は成れるなり。

四十九 達、駄目、段袋

「押シ立チ強ヒテ」の義に「タツテ」といふは「立ツテ」なるを、「達而」など書くは候文の習なり。複數の接尾語「タチ」に「達」を宛つるは其の呉音を假りたるなり。「先達而サキダツテ」は「先立ツテ」の假借なるが、登山其の他の案内者を「先達センダチ」といふは其の道の先達の士といふ義にて正字なり。之を「先立サキダチ」の音讀と誤り思ふべからず。(出立イデタチ出立シユツタツといふは先達などより惡しく聯想せる誤なるべし)

徒事・徒勞を無駄といひ又駄目といふ、「無」の字誤用にやなども思ひ惑はるれど、實は「駄」の字より始めて解せられざるなり。徒空を「ムナ」といひ「ムダ」といふに無駄の音を假り、「ムダ目」の上を略してダメといふは圍碁の術語なり。又「段袋ダンブクロ」は「駄荷ダニ袋」の義なりといふ説然るべし。「駄」は國訓化して「」とも相熟するなり。

五十 丁度、鳥渡

「チヤント」の「チヤン」の長音に變じて「チヤウド」となれる固有形容語なり。字を見てチヤウテウ渡など假名を用うべからず。「一寸」は「一時」の省畫にて「スン」にはあらず、亦「チヨト」「チヨツト」といふ形容語に宛てたり。「チヤクト」「チヤツト」などいふを「イチハヤク」の轉訛なりなどいふ説の非なるは、我が聲貌形容語に思ひ至らば、容易に悟り知るべし。

五十一 手傳、徳利

手傳テツダヒにて幇助することに解すべきか、諺草に「迭代テツダイ」といふ字を出せるは出處を知らざれども、むげに捨てがたし。迭代はカタミガハリの音讀語にて、やがて助の義ともなること「手傳」よりは心得易し。「徳利」といふ字も語も何時代よりありや調べ得ざるが、此も諺草に「陶器」と出せり。「陶器ノ銚子」の義にて、タウの一音トウとクヰクヰなどゝ等しく「クヰ」といひ、「トウクヰ」より「トクリ」などゝ變じたるか、醒睡笑の土工李トクリは假名がきに過ぎざるべし。此の二語は研究を進めば、音を訓(又は訓に近きもの)に假りたる例にならんも知るべからず。

五十二 兎角、篤と、到頭、時計、頓と

「トカク」は彼此トカク左右トカクなどの義の固有語なり。「トクト談合」などいふ「トク」は「トツクリ」などの形容語なるべし。「トウ〳〵」を「到頭タウトウ」と書く人近來特に多きは皆漢意なり、「トヾ」「トヽ」「ドヾ」などの長音となれる「トウ〳〵」にて、即「遂ニ」の別語なる「トウ〳〵」と全然同じ。此について思ひ出づるは警蹕制止などの「ドウ」と「シ」となり。「動」「止」を宛てて意義反動なりなど昔より言ひ來れる、皆漢字毒の所爲なり。時計を「ジケイ」と讀まざるは不審なり。大に俗化したる讀方にや。「斗雞トケイ」といふ音を「時計」に宛てたるなりとの説は如何あらむ。「トント」も字音にはあらじ。

とくなが・ひろし(徳永洋);2005/1;横井小楠 維新の青写真を描いた男;

新潮新書101;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;205頁;;ISBN4-10-610101-7;

「堯舜民主政」の印象がつよかつたのだけれど、「西洋器械」のひとだつたのだなあ。

あさば・みちあき(浅羽通明);2005/5;教養としてのロースクール小論文;

;早稲田経営出版;2,000円(2割引);A5判;縦組;並製;12+428+xx頁;;ISBN4-8471-1897-9;

こーだんしゃぶんげーぶんこ(講談社文芸文庫)[編];2003/6;戦後短篇小説再発見12 男と女――青春・恋愛;

講談社文芸文庫[こ J13];講談社;950円(借覧);文庫判;縦組;並製;247頁;;ISBN4-06-198335-0;[著者]のま・ひろし(野間宏)/いしざか・よーじろー(石坂洋次郎)/かわさき・ちょーたろー(川崎長太郎)/はらだ・やすこ(原田康子)/ふくだ・しょーじ(福田章二)/みうら・てつお(三浦哲郎)/かわばた・やすなり(川端康成)/から・じゅーろー(唐十郎)/むこーだ・くにこ(向田邦子)/みずかみ・つとむ(水上勉)/みき・たく(三木卓)

2005-08-02 (Tue)

三矢重松「宛字」(14)

四十六 左樣、沙汰、洒落、相

樣」「サダ」の義なることは誰もいへり。「洒落シヤラク」と「シヤレ」と混同せる近世人は實に國語に對して知覺を失へるものなり。「シヤレ」は「アザレ」「サレ」のサの拗音に變じたる者のみ、「ブリ」「メカシ」など、義近き處あり。次に、物の樣相をいひ噂の意に「サウ」といふ語あり。言海に「サマ」の音便と釋せる、一理あれど、サマをサウといふこと、「寢樣ネザウ」の外には今用ゐず。此のサウを地方によりては「ゲ」とも「フウ」ともいふ、「風」は字音に相違なきが、「樣」も「相」もよく國語に化したるもの、「人相」「家相」「福相」「貧相」の類枚擧に堪へざるばかりなれば、字音の「サウ」と見る方適切なるが如し。(尤「相」は「スガタ」にて、「サマ」といふと格段なる意義の差別はなし)此の「相」の字果して正しき時は、「サウ」「サウ」は「音に訓を宛て」たる類となるなり。

四十七 併、仕事、自墮落

「シカシ」「シカシナガラ」に「併」の字を書くこと、今の人のいぶかしく思ふは道理なり。此の語「シカ」は「然」、「シ」は「」にて「アリ」の強めにて、「サナガラ」(全然、宛然)と同義なるが、「ナガラ」といふ語には順接逆接平接の三用法ありて、「讀みながら書く」(平)、「書くことは書きながら、讀むことは能はず」(逆)など言ふ如く、一方「サナガラ」の意をなす外に他方には「シカアリナガラ」「然レドモ」の義をもなすなり。而して前者は古義にして後者は新義なるが、文字は古の儘なるにより、此の字は古義を以て解かざるべからず。即鎌倉以後の通用語なる「是併コレシカシナガラ」といふは「是トイフモ總ベテ」などの義、「併期㆓面謁㆒」といふは「委細拜眉縷述可致」と同じく、一通は言ひたれども「スベテハ」面謁を期すといふが如く、併加・都合・只管に近く「併」の字の義明に見えたり。されば日本紀には「一切」を「シカシナガラ」と訓じ、新撰字鏡に「傾城」の下に「擧城也(中畧)城志加志奈加良シロシカシナカラ」と訓釋せるは、「城ヲ傾ケテ」「城コゾリテ」「城スベテ」「城サナガラ」などの義なり、實地に用ゐたる古き例は日本靈異記中第廿七に「女 ノ ヲ テ リ ノカミノ(守ナリ) タル ノ ヲ㆒居摠 チ ヅ於國 ノ ニ㆒(中略) ノノセ惣亦一町程引上而スウ」とある字訓に、「居惣〈二合、ス/惠ナガラ〉」「載惣〈下云、/奈何良〉」とありて、「ヱナガラ」「載セナガラ」と讀むなり。又同書下第十に「 ノ リ㆑火惣家皆悉燒滅」とある字訓に「惣家〈シカシ/ナガラ〉」とありて「火發りて家シカシナガラ」と讀ませたるものゝ如し。(又「都廬」を「シカシナガラ」と訓みたるも見しことあれど何書なりしか今思ひ出でず)擧も惣も併も一切も都も皆「サナガラ」の義に用ゐたる上は「併の字に疑あるべからず。されば今の文に「シカシ」を「然シ」「而シ」など書かんは必不當とにはあらねど、慣用の儘に「併」の字を用うること何等の不理なく寧穩當なる用法と定むべきなり。此等の説、俚言集覽に出でたれど、該書に誤植ありて讀み下し難き處もあれば、今其の要を撮り補訂して此に擧げたり。

仕事・仕合・仕出・仕アゲ・仕舞などの「仕」はすべて「爲」の假借なり。此は候文には「爲」の字を使役にのみ用ゐ、又スル事を敬語にツカマツルといふ其の仕なるより之を「爲」に宛てゝ一種字面上の體裁をつくろひたる者と見ゆ。(支度・始末をも仕度・仕末など書くは許すべからず)ジダラクは固有の形容語「ジダジダ」「ダラ〳〵」などの意なるを「自墮落」など宛つるは意義を損す。

なかはら・まさや(中原昌也);1996/11;ソドムの映画市 あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争;

映画秘宝コレクション2;洋泉社;1,400円(借覧);四六判;縦組;並製;222頁;;ISBN4-89691-576-3;

ふくだ・つねあり(福田恆存);1981/10;問ひ質したき事ども;

;新潮社;1,200円(1,000円);四六判;縦組;上製;213頁;;;

みやざき・てつや(宮崎哲弥)/おの・のぶかつ(小野展克);2004/2;ドキュメント 平成革新官僚 「公僕」たちの構造改革;

中公新書ラクレ119;中央公論新社;760円(100円);新書判;縦組;並製;232頁;;ISBN4-12-150119-5;

ひがき・たかし(日垣隆);2005/3;売文生活;

ちくま新書523;筑摩書房;780円(借覧);新書判;縦組;並製;266頁;;ISBN4-480-06223-8;

2005-08-01 (Mon)

三矢重松「宛字」(13)

四十二 可愛、廉、駕籠、瓦斯

「カハユキ」を「カハイヽ」「カアイヽ」と訛りて「可愛」などの宛字となれるは説明を要せじ。諺等に之を反對に説けるは例の漢意なり。「一廉イツカド」「前廉」「廉々」など「段」とか「件」とか謂ふべき處に「カド」といひて「廉」の字を書くこと、不當なるが如くなれど、「角」のカドと多少用法を變へたるは自然の成行なるべきが、やゝ面白し。角、廉、才、智、みな「カド」と訓ずべく、カドに段件などの義あれば、漢字を宛つる塲合には前の塲合の如き、廉の字最適せりといふべし。次に「籠」は古は「コ」とのみ言へれど、後世は専「カゴ」といへば、「籠」一字にて足るべきに、さては人間乘用の物と魚菜などの籠との區別なきにより、言葉には「ノリカゴ」と言はざれど、文字にのみ「籠」の字を加へて「駕籠カゴ」と重箱讀の如く見せかけたる、一種の現象なり。瓦斯はガスの假名違の宛字なるに、字を見て「グヮス」「グヮシ」を正音と思ふ人ありたらんには氣の毒といふべし。外國音の宛字には此の種の危險頗多し。

四十三 貴樣

昔はキヤ ̄ウと音讀せしこともあれば「貴樣」は「貴殿」と同じく貴の本義に用ゐられたるかとも思はるれど、固有語「キミ」を略して「キ」とのみ言ふこと、「樣」を「サ」、「殿」を「ド」といふと同じく古よりの慣例なれば、「キサマ」は「キミ樣」の略なりといはんが穩當なり。「兄」「ヲヂ貴」の類皆是にて、其の「キ」の敬語却つて輕蔑に近く變じたるは、「熊コウ」「八クン」「吉先住」の公・君・先生などに同じ。

四十四 草臥

「クタビレ」に此の字を用うる故由古來明ならず。「クタビレ」は又「クタブレ」ともいふ、「クタ」は��腐又は「クタ〳〵」の義、「ビレ」「ブレ」は其の状になる意味の動詞接尾語なりと見る説は大抵人の一致する所なるべし。扨その「クタ」を草臥クサブシの「クサ」に假り、「ブレ」のブのみを「ブシ」のブに宛てたりと見んはいかに。「ビレ」と「ブレ」とは相通ずるなり。諺草に「憊勞する事をいふ是山伏の入峰修行より起れる詞にして今日は平人の事にもいへり」とあるは、如何なる根據を有するにか、野伏・山伏・草ブシと並べての想像説にあらじか、「クタビル」といふ語は平安朝の半より有り、草臥を宛つるは太平記に見えたり。古事類苑禮式部に引ける和長卿記の明應九年の條に「主上(後土御門)御草臥也〈御冠許/著御〉」とあるは、正臥にあらざる草臥サウグワ即略臥にて、崩御二日前御危篤の折の樣ならんと見ゆるが、草臥サウグワといふ語もし他にも有らば、クタビレて苟且に草臥するより、結果を表す文字を以て其の原因をいふ語に宛てたりとも見るべし。併せ記して參考に供す。

四十五 怪我

「ケガ、アヤマチ」のケガに宛つるは何時頃よりならん、延寳の本朝世諺俗談及元祿の諺草には「怪瑕」に作り、享保の節用集には「瑕又作㆑我」と記せり。「思ひ設けずして疵を被るを怪瑕といふ」など釋せる、一わたりは叶へる樣にもあれど、疵・傷を瑕といふも如何なり。「怪我」の字面は過失にてすること故、「我ヲ怪ム」といふこと稍通ずれども、出典なければ决しがたし。和訓栞に、「ケガレ」の下略なりといへる、罪・過・流血などをケガレとしたる國俗より思へば誠にさなりと諾はるれど、ケガレを明にケガといへる證もなく、今のケガといふ處にケガレといひて通ずべしとも思はれず、旁我はいまだ此の語の源を定めかねたり。奇怪不思議神祕なる事に「ケチ」といふ事あるは、「怪事ケジ」の轉音なりとの説勢力あり。「モノ」を「物の」、ともじり、物怪ブツクワイより物怪モツケ勿怪モツケ)と變ずる、其の後世(平家物語など)の「モツケ」は平安朝の「物の氣」と同事ながら、怪は結局宛字なり。今方言に「氣の毒だ」を「モツケダ」といふ形容詞も名詞の物怪と同語なり。

つじもと・まさし(辻本雅史);1999/3;「学び」の復権――模倣と習熟;

;角川書店;(借覧);四六判;縦組;上製;250頁;;ISBN4-04-883565-3;

こくりつれきしみんぞくはくぶつかん(国立歴史民俗博物館)/ひらかわ・みなみ(平川南)[編];2005/3;〈歴博フォーラム〉 古代日本 文字の来た道――古代中国・朝鮮から列島へ;

;大修館書店;2,400円(借覧);A5判;縦1,2段組;上製;199頁;;ISBN4-469-29089-0;[パネリスト]あつじ・てつじ(阿辻哲次)/り・そんし(李成市)/いぬかい・たかし(犬飼隆)/とーの・はるゆき(東野治之)/かわだ・じゅんぞー(川田順造)/[司会]ひらかわ・みなみ(平川南)

国語文字史研究会/前田富祺[編];2000/5;国語文字史の研究 五;

;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;298頁;;ISBN4-7576-0034-8;[執筆者]いとー・まさみつ(伊藤雅光)/これさわ・のりみつ(是澤範三)/おくだ・としひろ(奥田俊博)/にしはら・かずゆき(西原一幸)/こーの・としひろ(河野敏宏)/ふかの・ひろふみ(深野浩史)/こーり・ちずこ(郡千寿子)/くぼた・えりこ(窪田恵理子)/うちだ・そーいち(内田宗一)/ヤン・チヤンス(楊昌洙)/つちや・しんいち(土屋信一)/さたけ・ひでお(佐竹秀雄)/たんぼ・けんいち(丹保健一)/にー・えーめー(倪永明)/まえだ・とみよし(前田富祺)

2005-07-31 (Sun)

いのせ・くみえ(井野瀬久美惠);2002/11;黒人王、白人王に謁見す ある絵画のなかの大英帝国;

ヒストリア011;山川出版社;1,300円(借覧);B6変型判;縦組;上製;198頁;;ISBN4-634-49110-9;

こはま・いつお(小浜逸郎);2003/3;頭はよくならない;

新書y082;洋泉社;740円(100円);新書判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-89691-712-X;

芹沢俊介をバカにしたくだりで、「イノセンスの独占」といふ語をよみちがへてるのは、はづかしい(pp.165-167)。ここの「イノセンス」は子供の言換へだらうと思ふのだけど。

ながい・たけし(永井猛);2002/3;狂言変遷考;

;三弥井書店;9,800円(借覧);A5判;縦組;上製;408頁;;ISBN4-8382-3094-X;

2005-07-30 (Sat)

つつい・けんじ(筒井賢治);2004/10;グノーシス 古代キリスト教の〈異端思想〉;

講談社選書メチエ313;講談社;1,500円(借覧);四六判;縦組;並製;236頁;;ISBN4-06-258313-5;

すが・ひでみ(絓秀実)/いずち・きしゅー(井土紀州)/まつだ・まさお(松田政男)/にしべ・すすむ(西部邁)/からたに・こーじん(柄谷行人)/つむら・たかし(津村喬)/はなさき・まさのすけ(花咲政之輔)/うえの・こーし(上野昻志)/にぶや・たかし(丹生谷貴志);2005/2;LEFT ALONE――持続するニューレフトの「68年革命」;

;明石書店;2,200円(借覧);四六判;縦組;並製;362頁;;ISBN4-7503-2045-5;

鎌田哲哉/途中退場者の感想──「LEFT ALONE」批判(抄)。安田敏朗は撒き餌をやればすぐに思い通りになるヘタレではないとは思ふけれど(重刷後の処理に不満の意をどこかで表明してゐた気がする。あと、「en-taxi」誌10号の匿名コラム「模倣される原武史」で、岩波か何かの講座に書いた小森陽一の論文と書いてるのもたぶんこの件だよね)。といふか、鎌田哲哉批評集『極低温の批評』『進行中の批評』(いずれも仮題)の叢書刊行が続くだろう、といふのが超楽しみ。

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