中公新書1770;中央公論新社;740円(借覧);新書判;縦組;並製;225頁;;ISBN4-12-101770-6;
ヨーロッパ中心主義の反省をヨーロッパ中心主義的に強ひるヨーロッパ人、といふのは面白かつた。
新潮新書078;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;204頁;;ISBN4-10-610078-9;
私が斎藤美奈子だつたら、この1冊で新潮新書のブランドイメージは地におちたとか書くところだ。勿論、音の感じ(どうしてもさう言ひたければ「クオリア」と言つてもかまはないけど)といふものはたしかにあつてそれが研究の対象にならないとは言はないし、ある程度は生理的/通文化的なものだらうとも思ふけど、しかしこんなネオ音義派ではとても納得できない。
大和田氏は、このインド・ヨーロッパ祖語の音韻列〔kom〕がインド語(古代ヴェーダ語、サンスクリット)に派生した後、仏教の経典などを乗り物にして、漢字キョウ「共」、ゴウ「合」、カン「咸(みな)」に封じ込められて、東洋の果て日本までやってきた足跡を丁寧にたどっている。
インド・ヨーロッパ祖語は西へと進化を続け、その旅の果ての言語が英語だというのは言語学上の常識である。大和田氏は、その一部の音韻が、梵語から漢語に入り込み、東へ旅した可能性に気づいた。そして極西のアメリカ英語と、極東の日本語の中に祖語にあった音韻が今も息づいているのだ。
大和田洋一郎は、英語(印欧語)の正体は、漢字です!
なんだから逆なんぢやないの、と思つたけどよくわからない。
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