PHP新書504;PHP研究所;720円(400円);新書判;縦組;並製;251頁;;ISBN978-4-569-69713-0;
中公新書1946;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;5+256頁;;ISBN978-4-12-101946-2;
とてもおもしろくたのしく見た。安易にシスターフッドに支へられて子どもを自分でそだてるといふエンディングへと向かはないのもよいなあ、と思つたけど、にしてもキュートでナイスなキャラのジュノが、結局あの男の子が好きで寄りをもどしてしまふところは説得的にゑがかれてはゐないようにも思へた(恋は理非の外といふけどね)。あとは、赤ちやんを引き取る夫婦が住んでたやうなところがゲーテッド・コミュニティなのかなあとか、その夫は離婚後だうなつちやつたのかなとか。
;武蔵野書院;(借覧);四六判;縦組;上製;327頁;;ISBN4-8386-0416-5;
カヴァの大蔵流山本東次郎家所蔵装束の“だるまみみずく”文様
がキュート(著者自装。千草子名義のはう)。目次を写しておく。
- はじめに 4
- 本書の読み方
- I ことばから迫る能(謡曲)論 / 小林千草
- 第一章 未来の豊かな日本語像と能のことば 8
- 一 声と音と文章の世界を探る : 子どもの絵日記、能の謡いから
- 子どもの文章と音の世界
- 音の世界を文章にすると
- 能「隅田川」の声と音
- 能「八島」の声と音
- 二 段落づくりとことばの遠近法
- “段落づくり”の現在
- ことばの遠近法 : 能(謡い)の表現と効用
- 第二章 ことばから見た能の構成 : 「暫く」の語が演出する能の世界 19
- 生の声の力 : 問題の発端
- 車屋本謡曲集に「暫く」を探す
- おわりに
- 第三章 「関を上ぐ」と「たいさんぼく」 : 能狂言と中世文献の有機的結合 30
- 一 「関を上ぐ」
- 二 「たいさんぼく」
- 三 中世文献の世界を旅する
- 第四章 太閤秀吉と能 : 中世資料(史料)との照合の楽しさ 50
- のふ十ばんおぼへ申候
- 「呉羽」が選ばれた背景
- 「田村」が選ばれた背景
- 秀吉における「能」の位置
- 第五章 ヨーロッパに伝わった能のことば : ロドリゲス『日本大文典』を中心に 59
- 一 戦国大名と能
- 信長と能
- 秀吉と能「老松」
- 二 ヨーロッパに伝わった能のことば
- 能「定家」より
- 幻のローマ字本「定家」
- 第六章 ハビアン『平家物語』「屋島〈那須与一・弓流し〉」の段と能 : 中世における“語り”の共有性
- 一 ヨーロッパに伝わった“能”と不干ハビアン
- 一・一 『ロドリゲス日本大文典』と不干ハビアン
- 一・二 不干ハビアンと能
- 一・三 『日葡辞書』の語彙と能「融」と不干ハビアン
- 一・四 不干ハビアンは『妙貞問答』をいかに読んだか
- 一・五 不干ハビアン『天草版平家物語』の章段と能(謡曲)との関連性
- 二 『天草版平家物語』屋島〈那須与一・弓流し〉の段 : 原拠本と能との比較対照
- 三 まとめにかえて
- 第七章 金春安照のことばと表現 119
- 一 『閑吟集』のことなど
- 二 行馬に声をかくる
- 第八章 しぐさがセリフを超える時 : 能狂言に見る演劇の“翻訳” 127
- 一 「翻訳」ということば序説
- 二 演劇における“翻訳”
- 三 仕舞「忠度」の場合
- 四 仕舞「玉之段」と能「海人」の場合
- 五 狂言「庵梅」の場合
- 六 おわりに
- II 能(謡曲)鑑賞の新視点 / 千草子
- 第一章 能に見る御仏への讃歌 : 能の精神世界 146
- 一 「百萬」「三井寺」「隅田川」などに見る“母の心” 146
- 一・一 能「百萬」より
- 一・二 能「三井寺」「柏崎」より
- 一・三 能「隅田川」より
- 二 「鵜飼」「善知烏」「江口」に見る“罪”の意識 159
- 二・一 能「鵜飼」より
- 二・二 能「善知烏」より
- 二・三 能「江口」より
- 三 「源氏供養」「誓願寺」「姨捨」に見る“女人往生” 172
- 三・一 能「源氏供養」より
- 三・二 能「誓願寺」より
- 三・三 能「姨捨」より
- 第二章 能「善知烏」とワキ方の役割 188
- 善知烏の物語
- 攝政の懺悔
- 能に託された宗教者の役割
- 第三章 金剛旧能楽堂から新能楽堂へ : 伝統文化の新生に立ち会う 200
- 一 旧能楽堂で「橋弁慶」を観る 200
- 牛若丸の年齢
- 決戦の場所
- さわやかな決着、さわやかな動機
- ライバルとの真剣勝負の意義
- 二 宗家継承披露能を東本願寺能舞台に観る : 「安宅」鑑賞日記 209
- 二・一 東本願寺の演能を前に
- 二・二 「金剛流二十六世宗家継承披露能」当日
- 二・三 花の安宅の着きにけり : 「宗家継承披露能」随想
- 二・四 自然と共存する東本願寺能舞台 : 本物の松と心眼の松
- 三 “室町の金剛はん”から世界の金剛流へ : 「扇葉荘」で新生を想う 220
- 町屋の能楽堂
- 室町を歩いた女たち
- 扇葉荘にて
- 解体→発掘調査→そして建設へ
- 四 金剛能楽堂いよいよ舞台披きへ : 京の新名所へ期待感いっぱい 226
- 五 新能楽堂落成披露能を観る : 「翁」鑑賞日記 228
- 舞台披き記念式典
- 能「翁」
- 仕舞・狂言小舞・舞囃子など
- 六 新金剛能楽堂に期待するもの : 四〇〇年前ヨーロッパに伝わった能の再現 236
- 第四章 丹波夜能「雪」「土蜘蛛」と篠山城下町 : 地域社会に生きる能 243
- JR篠山口~城下へ
- 丹波与作誕生地
- 能楽資料館へ
- 春日神社と能楽殿
- 「雪」
- 「土蜘蛛」
- 篠山城下町と文化
- 第五章 能(謡曲)を楽しむ : 能万華鏡 259
- 一 「竹生島」と信長 259
- 二 「卒都婆小町」(一) : 現代性帯びた「中間」 261
- 三 「卒都婆小町」(二) : “心の花のまだあれば” 263
- 四 翠子と「百萬」 : 母性から母性へ 265
- 翠子のこと
- 「百萬」のこと
- 室町の“母なるもの”
- 五 「道成寺」に想う 271
- 六 東海大学欅能と能「敦盛」 : “平和への祈り”聞こえますか 275
- 七 女流能楽師のための能会パンフレットより : 「清経」「鉄輪」「大瓶猩々」など 277
- 舞囃子「清経」
- 能「鉄輪」
- 能「誓願寺」
- 能「大瓶猩々」
- III 能狂言(能楽)の現在 / 小林千草/千草子
- 第一章 インターネット社会と能楽師・能楽ファン 284
- 一 能楽と若者たちの現状
- 二 インターネットにおける能楽の現在
- 三 若手能楽師のホームページに見る“一つの挑戦”
- 四 インターネットで能を学ぼう
- 第二章 学校教育と能狂言、社会教育と能狂言 : ことばの力、声の力を信じて 299
- 一 学校教育と能狂言
- 二 社会教育と能狂言
- 三 能を見る : “こだわり”と“素直さ”
- おわりに 307
- あとがき 314
- 〈巻末付録〉能(謡曲)の基礎知識と発展課題 318~327
- A 能楽堂へ行くまでに
- B 発展課題
全集 日本の歴史 第4巻;小学館;(借覧);A5判;縦組;上製;12+350頁;;ISBN978-4-09-622104-4;
;試論社;(借覧);四六判;縦組;上製;251頁;;ISBN978-4-903122-08-3;
;トランスビュー;(借覧);四六判;縦組;上製;3+381+XV頁;;ISBN978-4-901510-54-7;
私は山口昌男が歴史人類学を標榜しはじめてからよむやうになつたくちなのだけれど、本書の著者はそれ系の仕事を気にいつてないみたい。